いわゆるエロステータス鑑定を何故か現代で持たされた学生の話 作:オキフの謳
裏垢。あるいは裏垢女子。
聞いたことはあるだろう。
個人情報が露呈しない程度に、性的アピール逞しい画像などをSNSに投稿し、承認欲求を満たしているタイプ……に見せかけて売春斡旋みたいなアプリへの誘導が大半であり、その次がお小遣い稼ぎ目的のマジモンの売春相手の募集。本当に承認欲求を満たしているタイプはさらにその次ぐらいである。この場合でも大抵、次第にエスカレートしていく傾向にあり、5年か10年もすれば立派な黒歴史となること請け合い、なやつである。
そんな裏垢でも、単に「裏垢」とだけ書くより、「裏垢女子」とやると食いつきが良くなるのか、最近はその様なハッシュタグなどをつけてSNSに投稿されることが多い。
「でよぉ、昨日見つけた裏垢女子がさあ……」
まあ、大抵の学生はスケベが大好きであるが、今この教室の隅の方でエロ話に興じているこの三名、仮にエロ三銃士*1と呼ぼうか、その続きの話が、ふと耳に引っかかった。
なお、近くの女子からは汚物を見るかのような目を向けられている。
「見ろよこの青姦ハメ撮り。コレ多分、中田線沿いのニノミヤ公園だぜ」
と、エロス*2が言う。
「ん? なんで?」
スケベス*3が問い、
「端っこに写ってる時計のメーカーと、遠くに見えるビルの形。あと時計のシャフトの落書き描いたの俺だもん」
「まじかよ」
ムッツリス*4が感嘆の声を上げる。
俺も心のなかで驚きの声を上げる。
ココ最近、ニノミヤ公園で青姦してるとなると、複数グループいるのでもない限り、生徒会長と催眠術師だろう。そんな連中が複数いるとかそれはそれでであるが嫌すぎる。
雑談していた水原と北林に断りを入れて、スマホで俺もその裏垢女子を探す。特定に到れる材料をいくつも割と大きめの声で言ってくれているので、とりあえずそのアカウントは特定できた。メディア欄を漁り、そのニノミヤ公園らしき場所での青姦画像を探す。
「……気になるのはわかるけど、そういうのはここでは見ないほうが」
「ああ、うん、わかってる。ただちょっと、気になることがありすぎてな」
「うん?」
怪訝そうな水原と北林を横目に、多分ないと思うが消去対策にその青姦画像をまず保存して一旦SNSを閉じる。
さて、これで第二の項目の最低限は整った。
後は、さらなる証拠や説得材料を探しておくか、そしていつに接触するか、ということである。