※この作品はR-18です。

いわゆるエロステータス鑑定を何故か現代で持たされた学生の話   作:オキフの謳

14 / 25
なんとか身の回りの淫獄に折り合いをつけたら催眠術師とか出てきて面食らった学生の話・E

「すみません、ちょっといいでしょうか?」

 

 その日、紗希は最寄り駅で電車を降りてホームに出たところで話しかけられた。

 ナンパか何かか、と警戒したが、相手は学生服の男の子だった。だが……時間が時間だ。

 今は23時過ぎ、あのような学生がいるのが普通の時間帯ではない。

 

「……なんでしょうか」

 

 声に警戒感が出たのも仕方のないことだろう。

 

「えっと……か、簡単な話があるだけです。お時間も取らせません……3分あれば終わりますし、場所も今いるこのホームで十分です。少しだけ、聞いていただけませんか?」

「……、……いいですけど」

「ありがとうございます!」

 

 そして、少しだけ歩いたホームの端の方で、学生はこちらに向き直ると鞄から小さな何かを取り出し、それを見ながら何事か操作して不思議な音が数秒。そしてすぐに仕舞った。

 

「その……最近塾の帰りにあなたをよく見かけるのですが、ここ数日、あなたの顔色の悪化が尋常じゃありません。きちんと休めていますか?」

 

 それからいい出してきたことは、名前も知らない相手に言うには少しばかり不適格かもしれないが、内容自体は至って普通でこちらを心配する内容だった。

 確かにここ数日仕事の量が尋常ではなく、体調も普段の忙しい時期よりもかなりのハイペースで悪化していっていた気がする。名前も知らない相手に心配されるほどだったのか、と紗希は少しだけ反省した。

 

「忙しかったので疎かになっていましたね。いつももそうですが……今日は早めに寝ることにします」

「はい、ご自愛ください。……えっと、話はこれだけです」

「そうですか。心配してくれてありがとうございます」

「いえ」

「では、私は行きますね」

「はい、お気をつけて」

 

 本当に学生の要件はそれだけだったようで、後は何事もなく帰宅した。学生はそのままホームに残っていたので、多分彼の最寄り駅はここではなかったのだろう。

 なんとなくだが、今日は最近の寝ても寝ても寝足りない状況が解決していそうな気がした。

 

 

 

「あなたはこの催眠によるお願いを覚えていない。あなたに露出癖はなくてよいはずだ。あなたに被虐癖もなくてよいはずだ。あなたは催眠で操られていた時のことはそもそも覚えていないだろうが、全部全部、夢だと思って忘れてほしい。あなたにこんな悪夢は必要なかったはずだから」

 

《鑑定結果》

・名前:植木 紗希

・性別:女

・非処女 初体験:瀧口 泰樹

・総性経験値:22841

・開花済み性癖:なし

・状態異常:なし(一部記憶封印。自力想起の可能性なし)

 

 ◇

 

「ただいまー」

 

 数日後。

 普通にアルバイトから帰ってきた俺は、玄関で靴を脱いで家に入る。廊下から見えるリビングでは、麻衣子と母親がテレビを見てそれに興じていた。

 

「おかえりー」

 

 ただ、普段ならこちらをみることもなくテレビに興じているだけなのだが*1、今日に限って、二人共こちらを見ている。

 

「……な、なに?」

「いや、なんでも」

 

 不思議に思ったが、それだけ言うとテレビに向き直ってしまった。

 

「……?」

 

 疑問に思うが、特にその理由が思いつかない。時折、自分とてテレビや動画を見ている最中に、ときおりあらぬ方向をみることもあるから、その類だろうか?

 そんな感じで、少し気になったもののあくまで少しであり、それ以上特には気にすることもなく、ドアを押し開け自室に入る。後ろに足で押してドアを閉め、手探りで紐を探して電気をつける。

 

「おかえりなさい」

「うぉわっ!?」

 

 後ろから声を掛けられ、慌てて振り返ってみるとそこにいたのは、麻衣子ではなく生徒会長だった。

 え? なんでいるんです?

 

「え、生徒会長、ど、どうやって……?」

「麻衣子さんに入れていただきました。こういう時に肩書の信用って便利ですよね?」

 

 麻衣子と母親がなんかこっち見てたのはそれかっ!

 いや、それは百歩……千歩譲ってまだいいとして、その、あー……

 

「これですか? 棚の裏の本で、よく取り出された感じの同人誌の開きぐせのついたページがコレでしたので」

「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

 

 ……うん、競泳水着(紺色)いいよね、フェチだよね……でもそれを指摘されて、なおかつ「お好きなんでしょう?」と言わんばかりに生徒会長が競泳水着姿で立ってるとかちょっとこれ拷問だと思うんですよねー主に男子学生のガラスハートな方面で。

 

「まあ、それはともかく。今日はお願いがあって来ました」

「お、おねがい……?」

 

 ……嫌な予感がする。

 

「ええ。催眠術師の記憶を消してしまったので、私の性欲発散のパートナーがいなくなってしまいました。公園の男の子たちはシチュ萌というだけで性欲はそんなに満たされませんし。というわけで、私の本性を知っているあなたのところに来たんです」

「やっぱりぃー!!」

「なので、好みと思われる競泳水着でいたのですが……あるいは女性上位?の作品*2とか、陵辱モノ*3とか異種姦*4とかメスガキ*5とかのほうが良かったですか? さすがにファンタジー系は衣装の調達に時間がかかりそうですし、メスガキは、その、私成長しちゃってるので?」

「ウワアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

 俺は駆け出した。

 部屋を飛び出し玄関を駆け抜け、もう、どこでもいいから自宅ではないどこかに行きたかった……。

 

 ◇

 

「あらあら……急ぎすぎたでしょうか……?」

 

 部屋の主が逃げ出していった後の部屋で、美南はぽそりとつぶやく。

 

「でも……逃しませんよ……? 絶対に、ね」

*1
麻衣子は実に自分の本性を上手く両親には隠している

*2
リセリアお嬢様の調教日誌

*3
潜入エージェントナスカ

*4
異種姦アンソロジー・交配の宴

*5
俺のデータを消しやがって、制裁してやる!




○今回の登場人物のジャンル
・催眠術師(ゲーム視点)(瀧口 泰樹)
ひょんなことから、人を催眠状態に落とし込む音波を発する機械を手に入れた主人公
近所に住む独身OL(植木 紗希)をぐちゃぐちゃに調教した後、
通っている学園の生徒会長に手を出す
抵抗できないのをいいことに身も心も調教した後、
外部スピーカー付きの校内放送に、催眠音波を乗せるのだった……


・麗しの生徒会長日紫喜美南の変態チャレンジ
日頃の重圧に耐えかねた生徒会長、日紫喜美南が反動で様々なアブノーマルに手を出す自己開発型ミニゲーム集式RPG
軽度なものはこっそり下着を過激なものにしてみることから始まり、
果ては全裸徘徊、近所のお子様達に手を出す、恩人夫婦の旦那と浮気など、過激なことも可能。


・麻衣子のレズハーレム
残念、現実なんだなこれがッ!



・水泳部員小倉ひかりの目覚め
ストイックな水泳部員である小倉ひかりが、ふとしたことをきっかけに性にのめり込んでいく。
全編を通して常に競泳水着姿でのシーンが続く、競泳水着er向けの一作。


・リセリアお嬢様の調教日誌
時は近代、家を空け続ける両親から与えられた、同年代のフットマンの少年。
両親がいない寂しさを埋めるように、リセリアは少年に対して思いつく限りの調教をする。


・潜入エージェントナスカ
説明不要! なんかSFちっくな世界観で犯罪捜査のために潜入したエージェントナスカが当然のように失敗して、
尋問と言う名の陵辱の限りを尽くされる一作。


・異種姦アンソロジー・交配の宴
文字通りの異種姦アンソロジー。
お姫様が、退魔師が、女騎士が、オークに、ゴブリンに、スライムに、色んなものに犯される作品を集めたアンソロジー。
交配とタイトルに有る通り、全部ボテ腹エンドですのでそちらが好きな方もどうぞ。


・俺のデータを消しやがって、制裁してやる!
タイトルそのままな内容のメスガキもの本。
親類のメスガキがゲームのデータ消しちゃった! → 反 省 の 色 な し → 制裁してやる!
意外と鬼畜な竿役も光る一作。


いやあ、本当におまたせしました……。
やる気は気まぐれ的な部分をなんとかしたいところです。

感想、ご意見、お待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。