※この作品はR-18です。

いわゆるエロステータス鑑定を何故か現代で持たされた学生の話   作:オキフの謳

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淫獄の誘いを跳ね除けたら今度はガチの非日常と出くわして驚愕する学生の話・1

「おはようございます……そう嫌な顔をしないでください、さすがに傷つきますよ?」

 

 学校の最寄り駅から降りたところ、改札の前には生徒会長が待ち構えていた。

 思わず顔に出ていたらしい、ので顔を引き締める。

 

「ふふっ……ええ、その顔のほうが素敵ですよ」

 

 思わず額に手を当てて空を仰ぐ。

 

「どうしてそう俺にこだわるんですか?」

 

 思わずぼやいてしまったが、それにはいつも通りの答えが返ってくる。

 

「言ったじゃないですか。私は別に顔が広くなんかないんです。あの公園にも行かなくなってしまいましたし、私には一緒に趣味をやってくれる人が必要なんです」

「まあ、約束したからには探すのは手伝いますけど」

「これも前に言いましたけど、あなたでもいいんですよ?」

 

 いかにもなできる人のイメージそのものの感じにくすくすと笑う生徒会長だが、彼女の言っている趣味とは高尚なものではなく、性欲の発散である。

 麻衣子と同じ、はっちゃけちゃったタイプなのだ、生徒会長は。

 一応、デジタルタトゥーの危険性などをこんこんと説いて、例の裏垢は削除してもらった。すでに流出させた分はどうにもならないが、これ以上の追加、拡散は防げたと考えていいだろう。

 で、その時に、しょうがなく性欲発散のパートナーを探す手伝いをすることを約束したのだが、やはり軽率な決断であった。

 どう考えても、この人は俺をそのパートナーにしたがっている。

 人に相談すれば、据え膳だぞ食っちゃえばいいじゃないか、と言われるかもしれないが、エロの探求者たる生徒会長のペースに飲み込まれたが最後、取り返しがつかなくなるようなことを除いてありとあらゆる事にチャレンジする羽目になるに違いない。考えたくもないがおそらくは俺の尻の穴も無事では済むまい。

 冗談ではない。

 可及的速やかにいけに……もとい、新たなパートナーを見つけてやらねばならぬ。麻衣子を歪ませてくれたあの青柳某とやらなら、こういう場合の生贄にして心が傷まないと考えていたのだが、相手が誰でもいいような手合を私にけしかけるのですか? と問われるとモラル面で不合格であることは間違いない。

 友人を生贄にするわけにも行かず、さりとて自分を生贄にするほど人生に絶望しているわけでもなく……この状況は、とりあえず生徒会長が状況を楽しんでいるからこそ均衡を保っている……。

 

「あれー? カイチョーじゃん今日はこの時間ってどーしたん? 寝坊でもした?」

 

 というところで、天の助け*1

 生徒会長の知り合いらしい、妙にでかい、大塚より大きいぞこの人、金髪ギャルが話しかけてきた。着崩した制服に日焼けといかにもかつレトロ風味なギャルであるが、果てさて。

 

《鑑定結果》

・名前:中田 静枝

・性別:女

・T/3サイズ:169/94:62:86

・非処女 初体験:田代 祐三

・総性経験値:26154

 

 に、にまんろくせん!?

 俺の同年代で!?

 うわあ、この人やべぇレベルのヤリマンさんかぁ……まって、そんな人が会長の知り合い? はっちゃける前に、淫事反省を促していたとかそういう方向での知り合いであってくれよ……?

 

「おはようございます、中田さん。……おや、界外さんは?」

「それがさー、ここんとこ連絡がつかないんよー。ガッコにも来てないみたいだしRineもちっとも既読つかねーし。前みてーに仲良し(隠語)3徹チャレンジとかしてんのかな」

「……それは心配ですね。あまり口うるさく言いたくはないですが、学校には来ておいたほうがいいですよ?」

「あー、説教はもう勘弁して。成績落ちるとメッチャ怒られるし、ゆっこもそこはわかってると思うんだけど」

「ですよねえ。以前たっぷりお話させていただきましたし……最近私も考えを改めまして、学校に来てさえいればあまり口うるさくはしないようにしようと思いますし」

 

 よかった、そういう方向だ!

 

「助かるー。んでー、こっちは誰? カイチョーのかれぴ?」

「いえ、同じ趣味にお誘いしてる方ですね。ゆくゆくはそういう関係も面白そうではありますが、今は考えておりません。その辺については立ち話するようなことでもないのでまた今度。ただ、何かと頼りになる人ではありますよ」

 

 彼氏ロックオンされてない、ヨシ!*2

 ……いや、なんの慰めにもならん、その誘われている「趣味」が問題すぎる……。

 

「へぇ。んじゃさー、ゆっこ見てない? さっきも言ったけど連絡つかないんよー」

「あだ名だけ言われてもわかんないですねぇ……」

「それもそっか……ホイ写真。フツーのやつだから気にせず見て?」

 

 フツーに他意はないと思いたい。

 差し出された写真を見れば、この中田さんともう一人、かなり小さい人が写っている。うちの制服をこちらも着崩していて、ニヤニヤと挑発的な笑みを……そう、メスガキと評されるような。にしてもこの人小さいな、身長いくつだ?

 

 ……。おや? 鑑定結果が出てこない。

 まて、つまり……

 

 一瞬はらわたがひっくり返るような感覚を覚えたが、隣の中田さんを鑑定しようとしても、結果が出てこない。

 ……おやぁ?

 よく見ると、補正付き写真アプリで撮影したらしく、写真とリアルの中田さんを見比べると、微妙に顔が違う。

 

「あー。疑うわけじゃないんですけど、探し人の顔は正確に見ておきたいので、補正なしの写真見せてもらえませんか?」

「ああー。最近のアプリ、さり気なくガッツリ修正してるもんね。ちょっとまってね……これこれ。どう?」

「ありがとうございます。では失礼して……」

 

《鑑定結果》

・名前:界外 祐子 

・性別:女

・T/3サイズ:145/84:56:80

・非処女 初体験:田代 祐三

・総性経験値:37172

 

 さんまんななせん!?

 待ってこっちの中田さんより上なの!? この体型で!?

 信じらんねぇ……。

 

「おや? 磯田くんがまたも動揺していますね。お知り合いですか?」

「お? なになに? もしかしてなにか知ってる?」

「い、いえ、小さいのに驚いただけですよ……?」

 

 が、生徒会長がニヤニヤとこっちを見ている。

 

「本当にそうでしょうか? こういう時の磯田くんの観察眼というか勘というかは結構鋭いと思っているのですけれど」

「ほーう?」

 

 やめてくれ、こちとらカンニングしてるだけなんだ……。

 一応、状態異常ぐらいは見ておくか……。

 

《鑑定結果》

・名前:界外 祐子 

・性別:女

・T/3サイズ:145/84:56:80

・非処女 初体験:田代 祐三

・総性経験値:37174

・状態異常:疲労(重度)

 

 疲労が凄いな……3徹もすればそりゃあ……かな? とはいえ重度って本当に精根尽き果てりゃ、というレベルなんだよな。

 なんかあるのか……?

 

「そんな事言われても、今日初めて写真を見た人なんですし、何も知りませんよ……」

「まそだよねー。あ、あとタメでいーよ、カイチョーはいくら言ってもしてくれないから諦めてるけど」

「それじゃあありがたく……といってもなあ。本当に知らんよ、今日初めて見た人なんだし」

「まそだよねー。あ、写真持ってく?」

「……念の為一応」

「おけおけ、Rineおせーて?」

「あいよ」

「あ、私も教えて下さい」

 

 と、そこで生徒会長が割り込んできた。

 Rineを教えたが最後、エロ自撮りなどをバカスカ送りつけてきそうな気がするので断っていたのだが……しくじったな、これは断れない。

 

「ウケる、カイチョーけーかいされてんじゃーん」

「磯田くん、顔に出すのも程々に」

 

 ニッコリ笑う生徒会長の圧力に、俺は諦めてRineアドレスを渡した。

*1
たぶん

*2
繰り返すが今世に現場猫は存在しない

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