※この作品はR-18です。

いわゆるエロステータス鑑定を何故か現代で持たされた学生の話   作:オキフの謳

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淫獄の誘いを跳ね除けたら今度はガチの非日常と出くわして驚愕する学生の話・7

『ねぇパパ、いい知らせと悪い知らせがあるの、どっちから聞きたい?』

 

 そのフレーズを今世で聞くとは思わなかったなあ。界外さんはその手の教養に疎いはずなので、意図的にというわけでもなさそう。

 例の調査依頼から数日後。帰り道、不意に界外さんから電話がかかってきた。

 

「誰がパパやねんとゆーたやろが……とりあえずいい方から聞こうか」

『はーい、パパ。6番は救出成功、警察と救急に通報済みだから、もう大丈夫じゃないかしらぁ?』

「ありがとよ。で……悪い方って?」

 

 聞き返した途端、言い淀む界外さん。こりゃなんかあるな、自業自得的なものが。

 

『えーと……その、あのね、えっと……』

「おう」

『その、おシズの居場所、わかる……?』

「はあ?」

 

《鑑定結果》

・名前:中田 静枝

・性別:女

・T/3サイズ:169/94:62:86

・非処女 初体験:田代 祐三

・総性経験値:26342

・状態異常:疲労(軽度)、発情

・行為歴

 1分前:触手拘束両穴挿入エナジードレイン:-:◯◯市✕✕町◯◯-△-□

 

「お前ら、何やってんの……?」

 

 背筋をひゅんとしたものが駆ける。いや、まて、あのめっちゃ強いと思ってた中田さん、アルケインで勝てないやついるのかよ!? あまつさえ頭は切れる界外さんまでいて撤退タイミングを見誤るのか!? 嘘だろ!?

 

 ――そう、思っていたのだが。

 

『隠蔽特化してるみたいでぇ、探知じゃ全然わからなかったからぁ、ジャンケンで勝ったおシズがわざと捕まって、尾行して突き止めようとしたら見失っちゃった、テヘ』

「お前ら何やってんのォ!?」

 

 理由はクソふざけていた。

 どーせ中田さんのことだから、界外さんがまいっかなんて言いだすプレイがどんなものか知りたかったってオチだろこれ!! エロシーン見たいからわざと負ける、みたいなことをリアルにやってんじゃねえよこのクソビッチども! そんでもって脱出できないんじゃなくてプレイ堪能中なんだろこれ!? 別セーブデータぐらいとっとけ!!*1

 周囲から向けられる視線にすみませんと全方位に謝ってから、

 

「お説教は後だ。5番と場所は変わらない」

『わあおちょっぱや。えっとねぇ……隠蔽を破れないから、パパ助けて♪』

「だろーと思ったよ……」

 

 というわけで、クソみてーな理由で俺の参戦が決定したわけである……。

 

 ◆ ◇ ◆

 

「それでぇ、住所的にはこの廃ビルなんだけどぉ、入れるところがないしぃ、無理矢理入ってもホコリっぽいだけで手掛かりがないのぉ」

 

 界外さんと合流して、問題の住所へとたどり着く。

 追加調査が必要になるとは思っておらず、例の書類は細かくちぎったうえで、七輪でサンマを焼く際の燃料として消費する形で処分したため、もう手元にない。

 

「入口は結構厳重に閉じられてるな。どうやって入ったんだ?」

「上からよぉ」

 

 界外さんが上を指す。確かに屋上からならばまあ入りやすかろう。魔力操作で鍵などどうにでもなるらしいし。が、内部はホコリまみれで、人や何かの入った形跡がないとのこと。

 

「ほーん……」

「電気も水もガスも動いてないしぃ、本当にここなのぉ?」

「どれどれ……ん? 動いてるぞ?」

「えぇ?」

 

 試しに、水道の元栓部分のカバーを開けてみたところ、なんとメーター横の回転物が、くるくると回っている。が……

 

「なによぉ、動いてないじゃない」

「……え?」

「え?」

 

 界外さんと、見つめ合うこと数秒。

 

「これも認識阻害? 幻覚? 幻影? ……随分と厳重だな?」

「……だめ、破れない。動いてる、って聞いたし、触るとかすかに震えてるから嘘じゃないってわかる、でも動いてるように見えない」

「ちょっと、このビルの周りをぐるっとしてみよう」

「そうねぇ」

 

 そうして、ビルの周りを一周する。

 4箇所に、界外さんにはただの壁にしか見えないドアやメンテナンスハッチと思しきものが見つかった。見つかりはしたが……

 

「多分、どれも違うな。根拠なんてないが」

「同感。あからさますぎぃ」

 

 というのが俺達の結論である。この周到さ、幻影を1回破った程度で突破できる作りにはしないと推測ができる。むしろ、幻影で隠してる風を装って、実際はそういうの無しの隠蔽だと思われる、気がする。となると、何かが隠れていそうなもの、ぶっちゃけ、ビル裏手のゴミ集積ボックスが怪しい。汚いしハエも集っていたので正直近づきたくないのだが……

 

「はっ!」

 

 界外さん……マギアストラにより魔力一発、ハエは追い払われ、集積ボックスは浄化された。そして、そのボックスを開けてみたところ……

 

「やったねパパ、当たりだよ!」

 

 だからパパやめい。

 ボックスの中には、下り階段があった。

 

 ◆ ◇ ◆

 

 さて、拠点を見つけてしまえば後は容易い。なにせ戦闘能力という分野では、アルケインもマギアストラも無双レベルに強いのだ。

 見張りと思しき怪人、あるいは遭遇する触手、そういったものはマギアストラが操る例のスターが超高速で頭や心臓部にめり込み吹き飛ばし、始末。

 俺に見えるものとマギアストラに見えるものを照らし合わせながら進み、クリアリングを繰り返しながら進むことしばらく。

 最奥にいて、アルケインを犯すことに夢中になっていた怪人の頭を不意打ちでふっ飛ばしたところ、マギアストラいわく周辺の幻影が全て消えたらしい。俺にはそもそも見えていないからわからん。

 遠慮なく怪人の頭をふっとばしたが、そもそもシルエットが人間ではないのでエロゲーにより生み出された何かと思われるので止めなかった。事実、5番の方の相手表示は-だったことだし。*2

 

「さて、お二方、申し開きは?」

 

 5番の方の身なりの後始末をして、外のゴミ箱のそばに寝かせて救急通報した後、我々は退散。

 作戦会議をやった例のファストフード店に再度集まり……集まり……中田さんがちっとも来ないので鬼電して急かしてようやく集まって。

 

《鑑定結果》

・名前:中田 静枝

・性別:女

・T/3サイズ:169/94:62:86

・非処女 初体験:田代 祐三

・総性経験値:26363

・状態異常:疲労(軽度)

・行為歴

 32分前:後背位:高橋 清史

 40分前:ディルドースクワットオナニー:-

 43分前:オナニー(ローター):-

 47分前:オナニー(指):-

 

 人待たせてんのにスッキリ(隠語)してきてるんじゃねぇよ!(憤怒)

 

「だって……磯田があたしらに手を出さないのが悪いし」

「そーそー、おにーさんアタシらなら後腐れないしお金も取らないし」

「そんな後が恐ろしいことできるかっ」

「大丈夫、ちゃんとカイチョーにも黙ってるよ?」

「そーそー、会長さん口うるさいからアタシもちゃんと黙ってるから」

「うるっせぇ、このクソビッチども!」

 

 だからその会長が怖いからやらんのだ、この二人には言わんが。

 チキンナゲットをどっぷりとソースに漬けて噛みちぎる。

 

「つーかミツキ君はどこいったの? あいつなんの役にもマジで立たねえじゃん……」

「さー……? あたしがわざと捕まったら、一緒に捕まって縛られてたような」

「ん? でも、あのビルの地下にはいなかった……よね?」

 

 3人揃って首を傾げたとき。

 

「ぽぉん、ただいまぽん、色々と手間取ってたぽん」

 

 当のマスコット本人が、ケロッとした顔で戻ってきたのである。

 

「ざっこのミツキ君、どこいってたのぉ?」

「凶暴なお前も僕がやってきたことを聞けば感謝すること間違いなしだぽん。一度魔法界に帰って今回の報酬を貰ってきたぽん」

「……報酬?」

「これだぽん」

 

 と、ミツキ君は腰に手をやり、どこからともなく……現ナマおよそ100万ほどを取り出した。

 

「!?」

「おっ♪」

「わぁ♡」

 

 びびる俺と、喜ぶクソビッチ二人。

 

「また拠点を潰してくれたら、同じぐらい用意するぽん。せいぜいがんばれぽん」

 

 やめろ、この目が¥マークになってる二人を焚きつけるようなことを言うんじゃねぇ……。

*1
無茶言わないでくれるぅ?

*2
なお、エロゲ的には、シーン最中に突如竿役の頭がふっ飛ばされることになる

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