「んー……んあ……?」
カタリナ・クラエスは体を撫でる不自然な温もりと鼻をくすぐる甘い香りで目を覚ました。
「んん……よく寝た……って、ここ、どこ?」
彼女の目の前には見たこともない光景が広がっている。
どうやらどこかの地下の洞窟らしく、岩壁が狭苦しくカタリナを取り囲んでいる。
だがそれ以上に異質だったのは、大量の植物の根がその岩壁を貫き群生していることだ。
根だけでなく、緑の蔦や色とりどりの花々も咲いており、甘い匂いとはその花々の匂いであると、カタリナはなんとなく分かった。
「変な場所……誰かいないのかしら……って、ええっ!?」
周囲を見回すために視線を動かした彼女は驚く。
彼女は裸体をその中で晒していたのだ。しかも、手足を緩やかに、だがその場からは逃げ出せないように縛られていたのだ。
しかも、洞窟には不似合いなベッドの上に彼女はいた。
「こ、これどういうこと……!?」
「目が覚めたんですね、カタリナ様!」
そこでカタリナの耳に聞き慣れた声が届き、知っている人影が現れた。
メアリ・ハント。カタリナの親友の一人である。
「メアリ! よかった……! 見ての通りなんだか変な状況なの! 助けてくれない?」
「カタリナ様……残念ですが、それは無理です」
「え?」
思ってもみない回答にカタリナはきょとんとした顔と声を上げる。
メアリはそんなカタリナにゆっくりと近づいてくる。よく見ると、表情はどことなく薄暗い雰囲気を与えてくる笑みだった。
メアリは静かにカタリナの元へと近づいてくる。
そして、ベッドの上に座るカタリナの足をそっと指で撫でた。
「ひゃうっ!?」
「だってカタリナ様をこうしたのは、私なんですもの……」
「え……え!?」
カタリナはその言葉の意味を理解できなかった。
なぜ? どうして? メアリがそんなことするはずない。悪い冗談だと、そう思った。
「冗談じゃありませんよ」
そんなカタリナの心中を察したのか、メアリは笑って言う。
「私、ずっとカタリナ様をお慕いしておりました……初めて合ったその日から。その思いは日々を増すにつれ大きくなり、でもカタリナ様は私をそういう目で見てくれることはなく……故に私は、決めたのです。カタリナ様を、私だけのものにしてしまおうと」
そういうメアリの目とカタリナの目が合う。
彼女の目は、嘘を言っていないことが分かるぐらいに本気の目だった。
「メ、メアリ……」
「大丈夫ですよ、カタリナ様」
怯えるカタリナに、メアリはニコリと笑う。
「他のみんなには二人でしばらく旅行に行くって言っておきました。ジオルド様はだいぶ訝しんでおられましたが、最終的には私の言ったことを呑んでもらいました。私達を邪魔するものは、誰もいません」
「そうじゃないの。そうじゃないのよメアリ……」
カタリナは訴えようとする。
こういうことはよくない。今すぐやめてほしいと。
だが、メアリのいつもと変わらぬ笑顔の前に、その言葉は出なかった。
「さあ、カタリナ様。愛し合いましょう……」
こうして、メアリによるカタリナの“育成”が始まった。
◇◆◇◆◇
~一日目~
「さて……まずはカタリナ様に気持ちよくなってもらう準備をしないと」
メアリはそう言うと、懐から小瓶を取り出した。
ひし形のその小瓶の中には、蜜色の液体が入っている。
メアリはその小瓶の蓋を空けると、カタリナの口元に近づける。
「さあ、カタリナ様。お飲みください」
「…………」
カタリナは逡巡する。
正直、飲みたくない。
だが、彼女の明るい笑みを前に、それを断ることもできなかった。
「……え、ええ」
カタリナはその小瓶の中の液体を、メアリの助けを借りて飲む。
――甘い。
それが最初に舌が感じた印象だった。
公爵家であるクラエス家でもそうそう味わえはしないであろう、芳醇な甘さだった。
「…………っ!?」
だが、異変はすぐに訪れた。
体が急に火照り始めたのだ。洞窟の中だと言うのにまるで夏の日の太陽の下のように体が熱くなり、顔が紅潮する。
しかし、一番の異変はそこではなかった。
濡れ始めたのだ。カタリナの陰部が。
「メアリ……何を飲ませたの……!?」
「ふふ、これは、有り体に言ってしまえば媚薬です」
「び、媚薬……?」
カタリナはその言葉を知識として知っていた。前世の頃、親友のあっちゃんと一緒にそういう大人のゲームに興味が湧いたことがあり、二人で検索したことがある。
そこでその言葉を知ったのだが、二人で一緒に見たためにお互いなんだか気恥ずかしくなり、すぐさまサイトからブラウザバックしたのだが。
「はい。清純なカタリナ様は知らないでしょうが、これは性行為を円滑に進めるために作られた、体を発情させるための薬なんです」
そんなことを知るよしもないメアリはカタリナに説明する。その間も、カタリナの陰部からはダラダラと愛液が垂れており、太ももを伝いベッドを濡らし始めていた。
「はぁ……はぁ……」
「これはとある花の蜜を調合、加工したもので、一般的には精製が難しいものなんです。でも、私のカタリナ様への愛と、カタリナ様が『緑の手』と褒めてくださったこの手が植物の栽培に成功させ、この媚薬を作ることに成功しました」
メアリはそう説明しながら、カタリナの陰部に手を伸ばす。
「ひあっ!?」
彼女の手が触れた瞬間、カタリナは大声を上げた。
電流のような快感が、彼女の体に流れたのだ。
「ふふ、感じて貰えたようでなによりです……」
メアリは微笑みながら言う。そして、その触れた手の指でカタリナの秘部の中をぐりぐりといじり始める。
「あっ……! ああっ……!? メアリ……やめっ……!」
「抗う必要はないんですよカタリナ様。快楽は誰にでも平等に訪れます。そう、カタリナ様の慈愛のように。でも、私はそれを独り占めしたい……」
そう言いながらくちゅくちゅと水音を立たせるメアリ。
「あっ……んあっ……!? ひあっ……!?」
その指の一つ一つの動きに、カタリナは火照った声を上げる。
「ああっ……や、やぁっ……」
カタリナは必死に抗いの声を上げるが、その声はか細く、声になっていない。
それが逆にメアリの劣情を煽った。
「ああ、カタリナ様。なんと淫らで、お美しい……!」
メアリは秘部をいじる指の動きを加速させる。
くちゅり、くちゅり、くちゅり……と水音は増す。
「あっ! ああっ! ああぃあっ……!」
カタリナは喘ぐ。その声が、よりメアリの指と彼女自身の興奮を加速させる。
「はぁ……はぁ……カタリナ様っ……!」
「あ……ああああああああっ……!」
そうして、カタリナは絶頂した。メアリの指によって。
自慰すらしたことのないカタリナにとって、それは初めての絶頂と言えるものであった。
「あ……」
カタリナは脱力しベッドに仰向けに倒れる。
だが、岩と蔦でできた天井を仰ぐ彼女の火照りは、まだ収まっていない。
「ふふ……準備は終わりましたね、カタリナ様」
「準備……? 今のが……準備だって言うの……?」
「ええ、だって本番は、これからですもの……」
そう言ってメアリはするりと纏っていたドレスを脱いだ。すると、そこにあったもの、メアリの下半身にあるそれにカタリナは目を奪われた。
男性器のようなものが、メアリの秘部から生えていたのだ。
前世の保健体育の授業でしか見たことのないそれを、だが授業で見たものよりも赤黒く大きいそれを、カタリナはまじまじと見た。
「メ……メアリ……それ、何……?」
「これは、ペニスマッシュルームというキノコの一種を改良したものです。魔法による栽培で生まれたこれは、こうして女性でも男性の快楽を味わうことのできる植物なんです。そしてもちろん、相手となる女性も、擬似的にですが男のモノの快感を知ることができます」
カタリナは言葉を失った。
赤黒く、そして力強く天にそそり立つそれから目を話すことが、彼女にはできなかった。
「これを実際に生み出すために私は大きな努力をしました……本の知識では限界が来そうでしたが、カタリナ様への愛でついに完成させました。これで、これからカタリナ様を愛します……」
そう言って一糸まとわぬメアリは、同じく一糸まとわぬカタリナに近づく。
「やっ、やめっ……!」
メアリのその姿に、カタリナは初めて恐怖を覚えた。
だが拘束され、さらに絶頂によって脱力した彼女は逃げることはできない。
カタリナは為す術もなくメアリに組み敷かれる。
「カタリナ様……一つになりましょう」
「い……や……やぁ……」
目に涙を蓄え最後の訴えをするカタリナ。
それが逆に、メアリの嗜虐心を煽るとも知らずに。
「……ふっ!」
「あああああああああああああっ!?」
そうして、カタリナは失った。いつか誰かに渡すはずだった、彼女の処女を。
激しい快楽と共に。
「あああああっ……! これがカタリナ様の膣内……! 感じます! 魔法によって作られたこのキノコによって、カタリナ様の感触を感じます!」
メアリは恍惚とした表情で言いながら腰を打ち付け始める。
パンパン、パンパンと、肌がぶつかり合う音が聞こえ始める。
「あっ! あっ! うあああああっ! い……! ああっ……! うひゃあ……!」
カタリナはピストン運動が繰り返されるたびに、快楽に負けた声を上げる。
「んっ……あっっ……!」
それはメアリも同じで、彼女もまたカタリナの膣内を存分に味わっているようだった。
「ひあっ! やっ、やめっ……ああああっ……!」
「いいですよっ、いいですよカタリナ様っ……!」
どんどんと腰の動きを早めるメアリ。
それにカタリナは為す術もない。
「ああっ……! んあああっ……!」
「ふっ! ふっ! ふっ!」
荒い息が洞窟内に響き渡る。
カタリナとメアリ、二人の熱い吐息が、それぞれ混ざり合う。
「や、やめっ……メアリ……来ちゃう……! また、来ちゃう……!」
「いいんですよカタリナ様……感じてください、イってください……! 私も、イきますからっ……!」
カタリナのか細い声にメアリは興奮しながら言う。
メアリの腰の動きはさらに早くなり、それによりメアリの豊満な胸が、カタリナの標準以上ある胸がぷるぷると震える。
肉と肉がぶつかり合い、淫らな音が反響する。
「ひあっ……! はああっ……! んひっ……!」
「はあ……! さあ、イきますよカタリナ様っ!」
「や、やめっ、来ないでぇ……!」
最後の抵抗。
だが、それは虚しく終わる。
「んっ、ああああああああああああああああああっ!」
「ああああああああああああああああああああああっ!」
カタリナの絶頂と共に、メアリも絶頂を迎えた。
それと同時に、キノコの頂点から白濁とした液体が噴出され、カタリナの膣内を満たした。
「う、あ……はあ……はあ……」
「はあ……はあ……」
両者荒い息でお互いを見る。
カタリナは虚ろな目で。メアリはとろけた目で。
メアリはすっとカタリナの膣内からキノコでできた擬似ペニスを抜いた。
すると、どろっとした液体がカタリナの秘部から漏れる。
「何……これぇ……」
「ああ、言い忘れていましたねカタリナ様。このキノコはこうやって疑似精液をも生み出せるんですよ。この力は私の水の魔法と相性がよくて、このキノコを完成させる一助となりました。おかげで、とても気持ちよかったです。カタリナ様も、気持ちよかったでしょう?」
「…………」
カタリナはメアリの言葉に応えることなく彼女の顔を見る。
満足した彼女の顔を見て、カタリナは不覚にも抱いてしまったのだ。“気持ちよかった”という言葉を。
だが、それを彼女は口にするのをぐっとこらえた。
口にすると、すべてが終わってしまう気がしたからである。
「さあ、カタリナ様……これは始まりに過ぎません。これからたっぷりカタリナ様に快楽を教えてあげますからね……」
メアリは恍惚とした表情を浮かべながらも、カタリナを見下ろしながらそう言った。
◇◆◇◆◇
~三日目~
「ああああああああああああっ! ああああああああっ!」
「さあ、イきますよカタリナ様っ!」
「うっ、うあああああああっ!」
カタリナの絶頂声が響く。
これでカタリナは三日三晩侵され続けていた。
その絶頂回数は夕に五〇を超える。
どうやらキノコの精液には栄養があるらしく、カタリナは最低限の食事と水で事足り、ずっとなぶり続けられても体力が切れることはなかった。
一方のメアリも、謎の植物から精製されたエキスを飲むことによって無尽蔵の体力を手にしており、カタリナを犯し続けた。
キノコからの疑似精液には治癒能力もあり、カタリナの秘部が擦り切れることもなかった。
そうしてメアリはカタリナを犯し続けた。
だが、カタリナはまだ堕ちてはいない。
「はぁ……カタリナ様、どうですか? 私の気持ち、受け取って貰えますか?」
「メアリ……らめぇ……こんなの、だめぇよ……なかったことにするから、帰りましょう……? 私達、友達だもの……」
「…………」
カタリナのその言葉を聞いて、メアリは少し落ち込んだ表情をする。
メアリがいくら共に絶頂しても、カタリナはメアリの愛を受け入れることはなかった。
あくまでメアリは大切な友達。その価値観を崩すことはなかった。
「そうですか……あくまで、私の気持ちを受け取ってくれないのですね……」
とても残念そうな顔をするメアリに、カタリナの心は少し痛んだ。
ひどいことをされているのは自分なのに、である。
「メアリ――」
「――この手は使いたくなかったのですが、しょうがありませんね」
そこでメアリはふっと表情を変え、カタリナの言葉を遮って言った。
カタリナがその様子を訝しんでいると、メアリはカタリナのそばを離れ、一人服を着ると、洞窟の中に置いてあった大きな瓶を手にする。
「カタリナ様が悪いんですよ……」
そしてメアリはその瓶を、カタリナの近くの植物にかけた。
すると――
「ひえっ? きゃあああああああっ!?」
突如その植物が活性化し、蔦を一人でに持ち上げたかと思うと、カタリナの体を縛り上げ、彼女を無理矢理立たせたのだ。
そして、一際太い触手が現れ、彼女の秘部に勢いよく入り込んだのだ。
「きゃああああああああああああああっ!?」
カタリナは悲鳴を上げる。メアリのピストンとは違う、無機質な、貪るような動きだった。
「これもまた魔法の育成によって創り上げた植物。別名を『ウーマンイーター』」
「イーター……!? 私、食べられっ、ひゃあああっ!?」
「大丈夫です、あくまで通称で本当に食べられるわけではありません。ただ、延々と無機質に絶頂され続けられるだけ。しかも、捕食対象がなるべく力尽きないように、じっくりと、飼い殺しながら」
「ああああああああっ!? うわああああああっ!?」
メアリの説明を聞いている余裕はカタリナにはなかった。
カタリナはその触手によって秘部を、乳首を、尻穴をなぶられていたのだから。
「ひあああああああっ!? うっ、うごごごごっ……!?」
そして触手はカタリナの口にも入る。彼女の口内に入り、口を秘部のように犯す。
「ごっ……!? ごごごっ……!?」
メアリとは違う、愛の無い無機質な嬲り。
言うなればそれは、絶頂地獄であった。
「カタリナ様……私も大変心苦しいですが、しばらくその植物になぶられてください……そうすれば、きっと私の愛を受け取って貰えるはずです……」
そう言ってメアリはカタリナに背中を見せる。
「まっ……!? うごへっ……!?」
彼女を呼び止める言葉を紡ぐこともできずになぶられるカタリナ。
結局、メアリが見えなくなるまでカタリナはまともな声を出すことすらできなかった。
◇◆◇◆◇
~七日目~
「あ……ああ……」
それからずっと、カタリナはウーマンイーターに犯されていた。
穴という穴を無機質に責められ、強制的に絶頂させられる。
まさにそれは、快楽地獄であった。
「……カタリナ様、おいたわしい姿」
と、そこに、懐かしい声がする。そこにいたのは、メアリだった。
「あ……メア……リ……」
カタリナは虚ろな視線でメアリを見る。
そのメアリは何かの薬液を手にしていた。
「今、お助けしますね」
そして次の瞬間、その薬液をウーマンイーターにかけた。
「……っ!?」
すると、ウーマンイーターがみるみるうちに枯れていったのだ。
ようやくカタリナは、そこで触手から開放された。
「あ……うあ……」
「なんというお姿に……私のせいとはいえ、これほど胸が痛むことはありません……!」
メアリは涙目になりながらボロボロになったカタリナを抱く。
その体の暖かさに、カタリナは安心を覚えた。
「メア……リ……」
「大丈夫ですよカタリナ様……私は、あなたにあんな乱暴な責めはしませんから……」
そう言ってメアリはカタリナの唇を奪う。
とても穏やかで、優しいキスだった。
「ん……あむ……」
カタリナもそのキスに自然と答えた。舌と舌を絡め合うディープキスだ。
「ぷはっ……」
メアリがカタリナの口から舌を抜く。よだれで橋を作る。
カタリナはそのメアリの口に物足りなさを感じた。
「カタリナ様……いいですか?」
メアリはそっと服を脱ぎながら言う。そこにあるのは、やはりあの剛直。
「……うん」
頭がうまく働いていないカタリナは、コクリと頷く。
そして、カタリナはメアリのモノを、受け入れた。
「あっ、あああああああああああああああああああああああああああっ!?」
入れられた瞬間、カタリナは絶頂した。
あの植物とは違う、格段に上の快楽が彼女を襲ったのだ。
「はあ……久しぶりのカタリナ様の膣内……!」
穏やかな蠕動運動を始めるメアリ。
「あああっ! メアリっ! メアリっ……!」
カタリナはメアリの背中に手と足を回し、しがみつくような姿になる。
二つの女体は絡み合い、一つの肉塊のようになっていた。
「メアリッ! メアリッッ! メアリッッッ!」
快楽に溺れた声を上げるカタリナ。
それを、だた必死に腰を振って応えるメアリ。
「はあ……はあ……!」
「あああああっ……! あああああっ……!」
乱暴な快楽をずっと味合わされていたカタリナにとって、メアリの優しくも心地よいセックスは麻薬だった。
彼女は、急速に頭が快楽で壊れていっていた。
「イきますよカタリナ様っ……! 私のすべてを、受け取ってくださいっ……!」
「うんっ! ぎでぇっ! メアリぃ! ぎでぇっ!」
カタリナは潰れたような声を上げながら求める。それに対しメアリは――
「あああああああああああああっ!」
全力の射精で答えた。
「うあああああああああああああああああああああっ!?」
カタリナもまた、脳がショートするような快楽に襲われる。
今までのどのセックスよりも、その射精は気持ちよかった。
「あ……メアリぃ……」
剛直が入ったままメアリの名を呼ぶカタリナ。
彼女は、そっとメアリの唇に自分の唇を重ねた。
「もっと……もっとぉ……」
「はい、カタリナ様。カタリナ様の望むままに……」
そうして二人は、再び延々と交わることとなった。以前とは違う、両者思いあった交わりを。
◇◆◇◆◇
「姉さん、なんか雰囲気変わりましたよね」
キース・クラエスはメアリと一緒に畑を見ているカタリナを見ながら言った。
「ええ、そうですね。二人っきりの十泊十一日旅行から帰ってきてからこう……うまく言えませんが」
それに応えるのはジオルド・スティアートだ。
彼は訝しんだ目線で二人を見ていた。
「何かがおかしい……そんな気がするんです」
「そうか? 俺はいつもの二人にしか見えんが……」
ジオルドの弟であるアラン・スティアートは言った。確かに二人はいつもと変わらず楽しげに畑を耕している。
「ただまあ、妙にスキンシップが増えたとは思うがな」
ジオルドの言う通り、今もカタリナとメアリは体を密着させている。と言っても、カタリナがメアリに鍬の使い方を教えているようにしか見えないのだが。
「…………」
沈黙してその光景を見るのはニコル・アスカルトである。
彼もまた何か違和感を覚えているようであったが、その言葉を言語化することができないでいた。
「「「「…………」」」」
そうして男性陣は二人を見る。
何か違和感を抱えながらも、それに答えを出せずに。
「ふふ、カタリナ様。アラン様達に見られていますね……」
カタリナと密着した状態のメアリは、そっとカタリナに囁く。
「そうね……」
カタリナは荒い吐息を出しながら言う。
「今日は特殊なプレイですものね。カタリナ様も興奮しているのでしょう?」
「え、ええ……乳首とオマンコ、そしてお尻の穴に突っ込んだ振動する魔法の植物でもう何回イったことか……まったく、メアリは意地悪ね……ねぇメアリ。私もう我慢できない。今すぐにでも部屋に戻ってシよう……?」
物欲しそうな顔で言うカタリナ。だが、メアリは静かに首を横に振る。
「ふふ、今日の夜もたっぷり可愛がってあげますから。それまでお預けですよ」
「そんなぁ……早くいじめてよぅ……」
残念そうな顔をするカタリナ。
だが、そんなカタリナにメアリは再び囁く。
「その代わり、今日の夜はまた激しく責めてあげますから、楽しみにしてくださいね……?」
「…………っ!!」
その言葉で、カタリナは絶頂した。
こうして、二人は誰にも言えない秘密を抱え生きていくことになった。
淫らな手によって作られた、歪んだ愛の庭園の中で……。