上手に潜入出来るかな? 作:くす玉爆弾
「━━帰る前にしなければならない事があります」
痴話喧嘩など無かったかの如く男は語り出す。面の皮が厚い男である。
「今の彼らは強力な淫の氣により発情状態が際限無く高まり続けています。まずはこれを解消しなければここから動けません」
「五車に戻れば治療出来るんじゃないの?」
控え目に手を上げた蛇子が疑問を口にした。職業柄、今回のふうまと同じ状態に陥る対魔忍は多い。それ故に五車の医療技術なら早急な治療が可能だと考えていた。
「確かに五車まで戻れば治せるでしょう。しかし、私はふうま君のキャリアには極力傷を付けたくないと考えています。将来的にも大事な時期ですからね。それに彼女の事も━━」
「お、俺の為に━━」
「ふ~ん⋯⋯」
何やら感激している様子のふうまであったが、蛇子は本音は別だと勘づいていた。
先程から男がチラ見している方向には豊満な肢体を惜し気もなく晒して放心している銀髪の美女が居たからだ。
誰かは知らないが一緒にレイプされていたところを見るに、自分の幼馴染がまたフラグを立てたのだろうと推察したが、今回は運が悪かったのだろう。
全く懲りる様子のない恋人に嫌味の一つも言いたい蛇子であったが、淫魔による調教の容赦のなさは彼女も身に染みて理解しているし、彼に助けられたのも同じであるので強くは出れなかった。
「手っ取り早いのはセックスです! セックスで淫の氣を解消しましょう!」
「その⋯⋯さっきまでずっとヤリまくってたんだが治まる気配はないぞ?」
「それは相手が淫魔だからです。淫の氣というモノは淫魔の肉体を循環して人間の性欲を際限無く高める物質なので、性行為相手が同じ人間であれば半日程度で解消出来ます」
熱弁する男の言い分では四人で乱交セックスすれば発情状態は治まるらしいが⋯⋯。
「じゃあふうまちゃんとそこの女の人がエッチすればいいじゃない! なんで会長ちゃんも混ざろうとするのよ」
気まずそうなふうまを視界の隅に収めながら蛇子は唇を尖らせた。彼女の不満は当然であった。今日は好きな男と濃厚な一日を過ごそうとワクワクしていたのに、当の本人から多人数プレイを強要されているのだ。
乱交自体は初めてではない。そして、ふうまは自分の初恋の男性である。もしも、男と関係を持つ前であれば進んで己の身を差し出したであろう。
だが今は違うのだ。相州蛇子は男の恋人なのに目の前でセックスしろだなんて、愛しているのに道具扱いするなんてあんまりではないか。
「残念ながら氣を浴びた者同士では無理なのです。私達が何とかしなければお二人は助けられません」
如何にも苦悩してますという風な表情を拵える男。
「私も蛇子さんにこのような事をお願いするのは心苦しいのですが、彼は貴女にとってもかけがえのない存在の筈。蛇子さんが同じく淫魔に捕まった時、彼は必死に助けようとしていたのですよ?」
「でも⋯⋯ふうまちゃんは大切だけど彼氏じゃないし⋯⋯」
的確に蛇子の痛い所を突く男は最後の止めにひっそりと言った。
(もし協力して下されば今度一緒に━━━━)
(ほんと!? ほんとに? 約束だからね⋯⋯)
一体、何を言ったのかは不明であるが、蛇子の様子が明らかに変わる。不満げだった表情が緩み徐々に赤らんですらいた。
「わかったわ⋯⋯恥ずかしいけど頑張る⋯⋯ふうまちゃんの為だもんね?」
大切な親友の為にその身を犠牲にする少女と例えれば聞こえは良いが、彼女はふうまの方を向いていない。いじけたように唇を尖らせ、幼馴染よりも遥かに付き合いの浅い男に身を寄せておでこをコツンと当てる姿はまるで初々しいカップルではないか。
「嫌々では殿方が可哀想ですから、少しやる気を出させてあげましょうか⋯⋯」
「スイッチ入れちゃうの? ひどいよ⋯⋯これは会長ちゃん専用なのに⋯⋯」
何をするつもりか、男が蛇子の下腹部を中指で触れた。どこか淫靡で厭らしい手つきで臍の真下辺りをトントン叩くと彼女は幼馴染の目の前で股を内側に擦り合わせ、艶やかな吐息を漏らし出したのだ。
「ああっ⋯⋯だめ⋯⋯これ、ひどい⋯⋯こんなの⋯⋯我慢⋯⋯くうっ!」
「おやおや⋯⋯抱き付くのは私ではありませんよ?」
小刻みに震える蛇子は男にしがみつき顔を胸に埋めた。
(蛇子⋯⋯お前⋯⋯)
学園や任務では見たことのない甘えた雰囲気は、ふうまの胸中に宿った疑念を確信へと導いてゆく。
ギリリと歯軋りを鳴らし、認めたくない真実から目を逸らすかの如く頭を振ったふうまは、愛しい少女に想いを遂げるチャンスだと理解しつつストップを掛けた。
大切な少女だ。彼女をこんな身売りをさせる形で都合の良い扱いをするなんて間違っていると思ったからだ。
「蛇子、駄目だ⋯⋯お前にそんな事させるわけにはいかない。解毒剤があるんだ⋯⋯淫魔のボスに頼んで手に入れれば━━━━」
「ごめんね、ふうまちゃん⋯⋯もう手遅れみたい⋯⋯」
それはいつもの蛇子ではなかった。妖しい熱に浮かされた瞳を揺らし、ふうまをゆっくりとベッドに押し倒す。
「やめてくれっ⋯⋯こんな⋯⋯!」
「らめ⋯⋯やめないからぁ⋯⋯んっ⋯⋯会長ちゃんのお願いだもん」
今、蛇子を抱いたら絶対に後悔する。必死で馬鹿な真似は止めるように説得するが、彼女は聞く耳を持たなかった。そして、ふうまも身体に力が入らずにろくな抵抗が出来ない。
膝立ちになり、跨がってきた蛇子をふうまは下から見上げた。
普段とは違う。大人っぽいセクシーな私服である。黒のタイトミニは張りのある臀部にピッチリと一体化し、白い太腿を半ばから惜し気もなく晒していた。上半身は純白の半袖ブラウスを柔らかく着込み、わざとらしく開け放たれた胸元は未成年の青い果実がたわわに実り、目に毒である。
さらに、天井から降り注ぐ妖しい光が薄生地を透かすと乳房を包むレース生地のブラジャーが見えた。幼少期は地味なスポーツブラとスパッツを愛用していた蛇子が、黒のハーフカップブラジャーを身に付けるなんて、ふうまは気が狂いそうだ。
赤縁の伊達眼鏡越しに見下す視線はまるで歳上の教師かOLのようであった。
まさか蛇子がこんな背伸びした私服を着るなんて、彼女はもっと可愛い系の服を好んでいた筈。
「蛇子知ってるんだよ? ふうまちゃんは蛇子とセックスしたかったんでしょ?」
「何を言うんだっ!? 俺はそんな⋯⋯」
「嘘! 蛇子のおっぱいが大きくなってきた頃からチラチラ見てたよね?」
ブラウスのボタンを外す様を見せ付けながら幼馴染を揶揄する蛇子。洋服という名の蛹から抜け出た少女の肢体はあまりにも滑らかで、ふうまは蛇子の股座の下から自身の牡が昂り起つのを感じた。
「チュウしてあげよっか?」
その言葉に思わず視線が吸い寄せられる。瑞々しい薄桜のリップはとても甘そうで青年は生唾を飲んだ。鼻先が触れそうな距離で誘惑されると、バニラの香りが吐息に混ざっているのが分かり脳がふらついた。
もう我慢の限界だとふうまは観念した。紳士ぶってみたが、獣欲が煮えたぎって抑えがきかない。目の前の少女を自分の物にしたくてたまらない。
浅く開いた亀裂から柔らかそうな舌が時折覗き、ふうまのそれにすぅと引き寄せられ━━。
「やっぱり、や~めた!」
「くっ⋯⋯蛇子ッ、なんで!?」
ほんの数ミリの距離を残して唇が離れた。
お預けをされたふうまは憔悴した声を上げたが、当の蛇子はどこ吹く風だ。
「キスは一番好きな人としかしちゃダメなの! 女の子の常識よ! その代わりに⋯⋯」
「うく⋯⋯はぐ、うああ!」
小悪魔は口へのベーゼを避けて、代わりに青年の乳首に唇を落とした。
女とは違う鍛えた胸板にトッピングされた粒突起をいじらしく啜る蛇子。やや黒ずんだ牡の乳首だが感度は抜群らしく、ヌルヌルと蠢く舌と唇のコンビが這い回ると乳頭は鉛玉のように固くなり、乳輪のモントゴメリー腺が鳥肌立つ。
コリコリになった突起を上下の前歯で潰して引っ張るとふうまは女の声を漏らした。
「はうっ! はうう! ほおっ!? あひぃ!!」
「ふうまちゃん可愛い。乳首が女の子みたいになってるわ」
毛穴がギュッと締まり、一回り縮こまった乳輪を唇で強く吸出してやると、甘勃起していたぺニスが一気に仰け反り、腹に張り付いてペチンと間抜けな音を鳴らす。
「ああ゛!! びああ!! イグぅううう!!?」
ブビバババババッ!! どびゅるるるるるるるるるる!!!!
蛇子が空いている乳首に指を這わせ、歯の咀嚼に合わせて勃起豆を握り潰すと、ふうまは蹴飛ばされた子犬を彷彿とさせる鳴き声を響かせてザーメンを撒き散らしてしまう。
二度、三度と白濁を吐き出し、自らの腹の上のみならず純黒のタイトスカートまでも精液で汚した失態に、青年は情けなさを噛み締めるしかない。
「ああっ! ふうまちゃんお漏らししてる! これじゃ、女の子じゃなくて赤ちゃんだわ」
暴発を想い人に指摘されるとは屈辱である。以前、上司であり恩師でもある高坂静流に秒殺射精させられた事件があったが、ある意味で今のはあの敗北を上回っていた。
おまけにまだ竿には指一本触れていないのだ。普段なら有り得ないやらかしに彼は催淫成分の効能の高さを恨む。
「赤ちゃんには蛇子のおっぱい飲ませてあげるね?」
蛇子が両手を背中に回し、ブラジャーの留め具に指を掛けると、思春期の青年の期待は極限まで高まる。
心臓の音がうるさい程に跳ねて、加速する血流に目が血走った。
彼女の乳房を直に見るのは何年振りだろうかとふうまは思い返したが、最後の記憶は一緒にお風呂に入っていた幼少期まで遡る。あの頃はまだ幼児体型で性的な想いなど微塵も抱いていなかった。だが、ある日を境に蛇子の肢体は大輪の華の如く胸も尻も成長を始め、見事に咲き誇ったのだ。
嘗ては身体の洗いっこなどもしていたというのに、二人が思春期に入った頃にはすっかり蛇子も色づき、肌をふうまに晒すことを避けるようになっていた。
(蛇子⋯⋯俺の大切な蛇子⋯⋯綺麗だ⋯⋯本当に⋯⋯)
もう少し早く頭の中の気持ちを言葉にしていれば、運命は違ったかも知れないのに青年は気付かない。
パチリとホックが外れる音が異様に高く響き、特盛な牝果実を辛うじて支えていたブラカップが呆気なく外れた。
女体とは芸術作品なのだとふうまは確信を抱く。何年経っても小さな蛇子。どれだけ綺麗になっても背丈はあまり伸びなかった小柄で可愛い人気者が、まさかこれ程に暴力的な官能母性を秘めていたとは。
片手どころか両手で隠しても零れ落ちるだろう乳肉は、驚くほど白く艶やかであった。
そして、アレは何だろうか。柔肌に走る薄赤のラインは下着の跡に違いない。すると、あの線の内側が未開の肌。水着姿では拝めない処女肌なのだ。
興奮冷めやらぬふうまが次に着目したのは形だった。あんなにも大きいのに全く垂れていない。美しい球体を保持し、牡を挑発するかの如く、ツンと上向いていた。
そして、あの白肌の中心に鎮座する鴇色の豆は何だろうか。ふうまは最初、それが蛇子の乳首であると認識出来なかった。あまりに美しかったからである。
乳頭も乳暈も真円ではないか。素肌から輪の境界線のコントラスト。先端突起を彩る乳輪の微細な隆起の生み出す色合いの変化。誰もが吸い付きたくなるであろう可憐なポッチ。全てが生々しさと神々しさを同時に内包する生きた宝玉だ。
天上の画家でも決して描けないと確信出来る理想の乳首は、青年の脳内を淫らな幸福で満たして下劣な恍惚顔を型取らせた。
「どう? 蛇子のおっぱい。綺麗?」
「ああ、綺麗だ。お前、いつの間にこんなに色っぽくなったんだよ」
「ふふ、ありがと! でもふうまちゃんが鈍感なのが悪いのよ! こーんなに可愛い女の子が、ずっと隣に居たのに気付かないなんて!」
淫魔顔負けの色気を振り撒いていた蛇子だったが、ふうまに綺麗だと言われた時の笑みは彼のよく知る笑顔。大好きな笑顔と同じであった。
努めて明るく、しかし、どこか悲しげに軽口を叩く蛇子の声音には一抹の後悔が混じっていたのかも知れない。
「━━褒めてくれたお礼に、おっぱいどうぞ!」
心の中でどの様な葛藤があったのかは彼女だけの秘密だ。そして、再び唇を開いた蛇子の雰囲気は、またもや魔性の芳香を纏っていた。
ジリジリと覆い被さるように迫る少女は、豊潤な乳房を両腕で下から持ち上げ、甘く尖る哺乳瓶の先っちょを大きな赤ん坊の前に差し出したのである。
「ひゃあ! あ、慌てないでぇ! ふやああん! おっぱい逃げないよ!」
これは俺のママだ。そう言いたげな強引な授乳。いや、捕食であった。
ピンクの乳頭が唇に触れる前にふうまは口を開き、魅惑の先端にしゃぶり付いたのだ。
桃色突起を認識した瞬間より半開きになっていた口からは涎がみっともなく流れ落ち、最も現実的な欲求に従い暴れる性衝動を抑える術を若き牡は持たないのである。
固いのに柔らかい。それが、唇の触覚を通して感じた最初の感想だった。絹のように滑らかな質感なのに軽く啄むとしっかりと弾き返してくる。赤ん坊の興味を引く為の理想的な突起は、何歳になっても男には有効らしい。
舌を絡ませ、歯で扱くと乳頭がどんどん固まり、乳暈がふっくらと盛り上がる。
まるで、もっと吸って欲しいと自己アピールしているかのような乳首の変化に、ふうまは自分が蛇子を感じさせているのだと初体験の童貞の如く狂喜した。
ちゅぱちゅぱと夢中で乳吸いに興じていたふうまであったが、口で乳を味わうだけでは満足出来なくなったのか、おっかなびっくり両手を動かすと、大切そうにHカップおっぱいを包み込んだ。
(すげぇ! 温かくて、指が簡単に沈むぞ! それなのに全然、型崩れしないなんて⋯⋯)
青年は神からの贈り物を貰い受けた信者の如く乳果実を下から受け止めると、震えつつも指を折り曲げた。
揉み解そうという意識はなかった。ただ指を動かしただけで十本の指全てが乳房の中に取り込まれてしまったのだ。
蛇子の肉の中はまるで母の胎内である。温もりと蕩ける脂肪が安らぎを与え、微かに伝わる心臓の鼓動がふうまを極楽へと導く。
「ふああっ! ひきゅ!? 優しくぅ、優しく揉んでぇ~⋯⋯んふ、あああ! やああ、おっぱいの奥をコリコリしないでぇ~!」
モチモチな質感を楽しみながら乳肉の内部を弄ると、奥の方に繊維状のコリコリした感触を発見した。手応えの良いその触り心地は、ただ柔らかいだけではない中毒性をもたらす麻薬だった。
これは蛇子の乳腺だ。いずれ、このコリコリの中を新鮮な母乳が満たし、ピンクの先っぽから甘いミルクを迸らせるのである。
今でもよく刺激すればミルクが出るのではないか。妊娠していなくても母乳が生成される場合もあると聞いた覚えがあると、ふうまは異様な執念に囚われて赤ん坊の為の器官を揉み解し、甘い液体が喉を潤さないかと乳首を吸引した。
「んん! くっひぃ! もう、ふうまちゃん! 少し落ち着いてよ」
「ああっ!?」
夢中になるあまりに半ば幼児退行していたふうまは、蛇子ママから哺乳瓶を取り上げられ悲しげに眉を下げる。
しかし、蛇子ママは優しかった。反対側の乳房を小太郎坊やに差し出すと、頭をナデナデして優しく微笑んだのだ。
「おっぱいはもう一つあるでしょ? ほら、あ~んして」
「早く、早く飲ませてくれ! 蛇子のおっぱい!」
言い終わるや否や再び乳首にしゃぶり付くふうま。
両手で乳脂肪を揉みながら、頭を肉の枕に埋めて蛇子の香りを鼻息荒く吸い込む彼は気付いていないが、カウパー液に濡れた勃起ぺニスに白魚の繊手がにじり寄っていた。
「くぅ!? はうああ! うぅっ⋯⋯」
「ふうまちゃん? 気持ち良いの? 皮のところにエッチなお汁がたまってクチュクチュ鳴ってるよ?」
「い、いい⋯⋯蛇子⋯⋯上手だ⋯⋯お前に手コキされるなんて、夢にも思って⋯⋯はうっ!?」
母性の象徴を好き放題にしながら逸物をあやされるのは最高だ。しなやかな指が膨張した肉棒に絡み、擽るように扱くと腰が跳ねて声が溢れる。
我慢汁が滴るぺニスに蛇子の手が触れると一層に滑りが良くなり、玉袋の中でザーメンが早く外に出せと活性化するのが分かった。
蛇子の手技は手慣れたもので、五指で握る以外にも人差し指と親指で輪を作り、雁首の周囲を締め付けながら擦ったり、中指と薬指の間にぺニスを挟んで尿道内のカウパーを絞り出すように責め立てるのだ。
亀頭裏の包皮の繋ぎ目を中指の爪先で擽られながら、ふうまは自らの幼馴染が一体何時、誰にこのような淫らな技を仕込まれたのかと脳が沸騰する思いだった。
しかし、淫靡に沈んだ肉体は大切な者を横取りされた男としての屈辱よりも、目前の快感を優先してしまう。
「ひぎっああっ! おふっひいい! そんな、勢いでシゴかれたら⋯⋯んんん! おっおお!」
「ねぇ⋯⋯蛇子もね、見たんだ⋯⋯動画、ふうまちゃんがリリムちゃんにされてるとこ⋯⋯」
「ッッ!!?」
耳孔にふうぅと息を吹き掛けられると反射でうなじの毛が逆立つ。それ以上にあの醜態を蛇子にも見られていたという事実に怖気が走った。
「ね! ね! イキそうになったら、動画で言ってたみたいにして? じゃないとイカせてあげないから⋯⋯」
「あっあっあっ⋯⋯いやだ⋯⋯やめて、くれ⋯⋯ひお、ひぃぃ!」
握力とスライド幅は半分に、ただし、スピードは倍速で肉棒を苛められているふうまは、快楽中枢を虫が這い回るかのような快感に襲われ、絶頂したくても頂上には至れないもどかしさに泣きそうな表情を拵えた。
蛇子はわざと手を抜いている。恋人とのセックスではいつも後手に回ってしまうのでその憂さ晴らしの意味もあったのかも知れない。
「袋の中でザーメンパンパンになってるよ? 射精したいって言ってるわ⋯⋯」
「うひぁああぁ⋯⋯く、くくう! ほおっ!? ほワアあああ!」
五本指が股座を漁り、巨大な蜘蛛を思わせる動きで陰嚢が弄ばれる。熱く火照った陰嚢には繊手のひんやりした温度が心地好く、大切な玉を指の間に挟まれて転がされると脚が勝手にのたうち、込み上げる射精欲求に抗う為に自然と腰が引けてしまう。
足先まで突っ張りながら空腰を振るふうまを観察して微笑む蛇子は、ぺニスの余皮を亀頭に被せて遊んでいた。
自慢の肉棒を無理矢理、子供ちんぽにされ弄られる辱しめに青年は歯を食い縛るが、女に虐げられる快感に目覚めた肉体は、反骨心など飾りだとばかりに新鮮な生シロップを尿道から溢れさせる。
「何が出そうなのか言って⋯⋯ほらぁ、プルプル震えてオチンポかわいそう⋯⋯」
「うひ、ふひひぃ、あ⋯⋯ち、ち⋯⋯くぅ⋯⋯ヴヴッ!? オホオオオ!!!」
形良く整えられた爪が尿道口を引っ掻く。カウパーでぬかるむ粘膜の内側を犯される鮮烈な性刺激は、電流となり脊髄を焼き尽くす。
堪えきれぬ絶頂反応に腰椎が歪に捻れ、沸騰した白いマグマが荒れ狂って精巣から放出された。しかし、腰奥が溶け出しそうなオーガズムの奔流は蛇子が陰嚢の付け根、ぺニスへと繋がる尿道の真上を人差し指で押さえた事で中断されてしまう。
「ふぐおおおおお!!!! へ、蛇子!? な、何でぇ!?」
悦楽の頂点は確かに快楽中枢を焦がしているのに、射精特有の解放感は得られない。
究極とも言える寸止め地獄を強制され、ふうまは憔悴した情けない悲鳴を上げた。
「ちゃんと言ってくれないと射精させてあげないよ?」
普段は見せない加虐的な言動に酔いしれる蛇子の態度に、恐れを抱いた青年は下半身をじたばたさせて逃げようとしたが、異様な力で拘束されて動けなかった。
「ううっ、ううう~⋯⋯わ、わかった。言う、言うから⋯⋯射精させて⋯⋯くれ⋯⋯」
薄皮が剥けそうな速度の手淫は更にテンポを上げ、アクメ快楽だけが玉袋の裏に滞留してザーメンが尿管を圧迫し破裂寸前だ。
苦しみに喘ぎ、踵でベッドを蹴りつけて腰を捩るふうまは、ぺニスの根元で塞き止められた精液の火照りから早く解放されたいあまりに尊厳を投げ捨てて、カクカクと頭を揺らして頷く。何度か唾を飲み込み、渇いた喉を潤すとようやく口からしゃがれた声を捻り出した。
「くっ⋯⋯そ、その⋯⋯ち、チッチ⋯⋯チッチさせてくれ⋯⋯させて下さいッ!」
悔しげに震える敗北宣言を聞いた蛇子は、慈愛すら感じられる微笑みを浮かべ、優しく彼の頬にキスをすると尿道を押さえていた指をパッと離した。
ビュルルルルルル!!!! ブビッ!! ビビュ!! ドビュビュビュビュビュビュビュ~~~~~~!!!!
「おっふおおおぉぉおおおおおぉん!!!! ふひいいいいいううぅ!!!!」
塞き止められていた濁流が一気に放出されて空中に白い花を咲かせる。
弓形に仰け反る肉体の頂点に起立する男性器から、ビュビュビュと弾丸に等しい勢いで飛び出した精液は垂直に数メートルも上昇し、遂には天井に貼り付いて落ちてこなくなった。
オルガズムの余韻に思考が真っ白に染まり、意識の楔から解き放たれた陰茎がメトロノームのように前後に揺れて、ザーメンの残り滓を自分の腹や顔に振り掛けて汚すのも止めることが出来ない。
「あ、あ、ひ⋯⋯ふひ、ひひ⋯⋯」
「ふうまちゃん、すっごく出たわね! 蛇子ドキドキしちゃった!」
白目を剥いて絶頂に酔いしれるふうまの頭をヨシヨシと撫でて、口の端から流れ落ちる涎を舐めて綺麗にしてやっていた蛇子は、何か思い付いたのか笑みを浮かべて手を叩いた。
「チッチ出来たご褒美にオチンポ綺麗にしてあげるね」
そう言った蛇子が身を起こすと、当然ながらふうまから美巨乳が離れてしまう。しかし、今度は哺乳瓶を奪われても悲痛な表情を見せること無く、むしろ興奮した様子で瞳を輝かせる青少年の姿がそこにはあった。
(綺麗に⋯⋯蛇子がフェラチオしてくるのか? 蛇子の口と舌が、俺のぺニスを⋯⋯)
M字に開いた股の間に蛇子の頭が沈んでゆくのを眺めながら、ふうまは胸を高鳴らせる。
彼の脳内には以前の記憶がフラッシュバックしていた。誘拐事件の後、頭を下げて謝るふうまは蛇子の好物である稲毛屋のアイスを奢ってやったのだ。その時、美味しそうにソフトクリームを舐める蛇子の舌と白色に濡れる唇を見て、彼女を日常の象徴から失いたくない大切な女性として意識しつつあったふうまは、妙に艶かしく蠢く捕食器官に目を奪われたのであった。
「うふっ、エッチなお汁ですごい臭いがするわ⋯⋯美味しそう⋯⋯はむっくちゅ⋯⋯ん」
「うわああ! あったか⋯⋯す、すげぇ⋯⋯うくっ!」
(━━何でこんなに巧いんだ?)
蛇子の口の中は正に蜜壺と言えた。弱火で煮込んだ蜂蜜のように熱く蕩けた唾液と粘肉に満たされた牝の内側は、ぺニスを含んだ瞬間に排尿に近い穏やかな快楽でふうまの神経を弛緩させる。
そして、蕩けた壺の中には一匹の蛇が潜んでいるのだ。その蛇は甘いスイーツと陰茎が大の好物で、牡シロップを身に纏った男性器に嬉々として絡み付いた。
くるくると何重にも肉棒に纏わり、敏感な生殖器を喜ばせようと味蕾のザラつきに柔軟な舌筋のコンビネーションで海綿体を按摩し、尿管の裏側を愛おしそうに擽るのである。
さらに、頬肉を器用に使ったすすり上げを追加されると逸物に全身の血液が集結してゆく錯覚すら脳裏に浮かんだ。
「んっんっんんん~~⋯⋯くぷぷ、じゅぽっズュリュリュ! んへぁああ~~」
頬を窄めたことで可愛らしいかんばせが品無く歪み、汚らわしい肉の塊を夢中で味わっている。何の躊躇いの存在しない、巧みな口淫であった。
明らかに初めてではない技量。先程から幾度もチラつく異性の影に、一体、どこの誰が俺の幼馴染に手を出したのだという、独り善がりな義憤にまたもや囚われるふうま。
知らない間に幼馴染が性技を仕込まれ、それを自分に対して駆使している。男としての敗北感と泥沼の背徳快楽が悩ましくマラを責め立て、陰嚢の内側から蟻が湧くような疼きを生み出す。
「へ、蛇子ォ! おおっ、くふぅ~⋯⋯いいぞ! ぐくぅ! そ、そこ!」
「かわいい⋯⋯れる、はつっ⋯⋯むちゅる! ん、綺麗にひてるらけなのに⋯⋯ぐぷっっ! 気持ち良くなってりゅのね? ぢゅぶ、じゅるるる! ふうまちゃんの悪い子!」
舌と頬肉で締め付けた天然オナホの与える性の喜びは容易く青年を追い詰め、狂おしさを持て余した下半身は、ケツ穴から指先までを痙攣させて発狂しそうな快楽から逃れる為に必死だ。
陰茎の部位の中でもとりわけ敏感な尿道口を舌先でほじられ、引けた腰が勝手にヘコヘコ踊るのを止められないふうまであったが、その表情は鼻の下を伸ばしてだらしなく緩んでいる。
「おひっいいいい!!」
快楽のぬるま湯に肩まで浸かっていたふうまの亀頭に鋭い痛みが走り、彼は間抜けな嬌声を上げた。
茶目っ気を出した蛇子が薄皮に歯を立てたのだ。甘やかしの中に光る鞭は殊更強烈に性感神経を蹂躙し、熱いエキスが陰茎内部に溜まってゆくのを促進させる。
「ふうまちゃん⋯⋯ふうまちゃん⋯⋯ンンッ! 良くなったら何時でも射精ひていいからっ⋯⋯つぷ、ぴゅちゅる!」
初めは男に頼まれて仕方無くといった様子の蛇子であったが、次第に気分が高まり、今ではふうまとの交わりを楽しんでいた。
嘗て望んだ形ではないが、恋人公認で初恋の夢を叶えていると言えなくもない状況に乙女の倫理観は大きく歪む。
今回だけだ。これで初恋への未練を断ち切るのだと執拗な攻め手を繰り出す蛇子は、遂に禁断の蕾へと手を伸ばした。
「ホアッ! ンヒイイイ!! そこはぁ、駄目だあああああ!!!」
逸物をしゃぶりながら、蛇子はふうまの菊座に指先を這わせる。
リリムに乱雑に扱われた排泄器官は酷く傷付き、皺穴の隙間に幾つもの小さな裂け目を刻まれているのだ。粘膜に唐辛子の粉末を擦り込んだような熱を放つ窄まりは、軽く触れただけで怯えて竦み上がった。
「ギギッ! さ、触るなっ! イダッ! 痛っ⋯⋯くああ!」
「んくんく! リリムちゃんに苛められたのね⋯⋯じじゅる! 可哀想⋯⋯ぐぷぷっ」
痛みで屈辱を思い出したふうまが歯軋りを鳴らして震えると、蛇子は慰めるように声は掛ける。
彼女は優しく皺の凹凸を撫でて慈しみ、カウパーを啜ったのだ。ピリリと痺れる尻穴を愛撫する動きは慈愛に満ちていて、リリムの独り善がりなディルド責めとは全く違っていた。
一ミリ単位の細かい谷間の密集地帯をカリッコリッと甘掻きされると女々しい嬌声が溢れそうになる。尻肌と腸壁の際どい境界線を優しく甘く蕩けさせる指の妙技は、怯えて縮こまった皺穴の警戒を解きほぐし、サーモンピンクの粘膜を晒す。
色素沈着した濃い茶色の牡アヌスと粘膜のコントラストは強烈で、男の肉体、それも排泄器官だというのに淫らなエロスを感じさせた。
「れるっん⋯⋯ちゅるるる⋯⋯ん、かわいいアナルちゃんね⋯⋯」
「はうっ!? おほお! おっお~⋯⋯」
猫科動物の如く目を細めた蛇子は中指をピクピク痙攣する皺穴に差し入れ、つぷぷと第一関節まで埋めた。痛みと快感を同時に発する孔に異物が入り込み、肛門責めへの期待に尻肉に汗が吹き出す。
僅か三センチの短い前後運動は、極太ディルドで慣らされた肛門括約筋には物足りないと言えたが、強い収縮力を誇る筋肉のコリコリした部分を折り曲げた指先で引っ掛けられると反射的に間抜けな声が漏れ出て、ふうまは顔から湯気を上げた。
孔の内側にほんの数ミリ奥に広がる、ヌル付いた腸粘膜の触覚が気に入った蛇子は、フェラチオと並行して念入りにアヌスを愛でる。すると、もっと深くまでほじって欲しいとおねだりする菊座が中指に纏わり、海鼠のように脈打つ腸の襞が大量の腸液を吐き出す。
ヌチュ! ヌチュ! ヌチュ! ちゅこ! ちゅこ! ちゅこ!
尻穴の隙間から薄汚い水音と腐敗したガスの臭いを部屋に振り撒きながら括約筋は緩み、広がり、指責めを更に奥へと受け入れてゆく。
第一関節から第二関節へ、第二から第三関節まで沈む頃には、指の本数は二本に増えて牡犬を肛虐の沼に引き摺り込んだ。
「うひっひひひお!! 溶けるぅ! チンポとケツ穴ァ! あひぃあああ!? おっおっおおおおん!!!」
直腸の体温を肌で感じつつ、蛇子はふうまの牝声をBGM代わりに観賞し、スベスベした腸壁の指触りと襞の隆起を堪能している。
つい先日まで狂おしい程の熱い恋心を抱いていた青年のアナルを開発しているという異常行動は、禁断の愉悦を蛇子に与えてくれる。不幸な巡り合わせによって美しい想いを失ってしまった少女は、やはりあの日、心のどこかが壊れてしまったのであろう。
根元まで挿入した指をL字に曲げて腸壁の向こう側、肉筋蠢く臓物の手応えすらも愛おしげに揉みほぐしていた蛇子の指先に大粒のシコリが当たった。弾力のあるシリコンに近い触り心地のそこを何度も擂り潰す強さで責め立ててやると、ふうまの肉体は陸に上がった魚の如く跳ね回る。
「グヒッ! ブヒイイイイィ!!! オッオッオヒイアアアアア!!!! やめてくれええええええ!!!!」
「ふうまちゃんの一番気持ち良いとこ、見~つけた!」
快楽を司る中枢。男のGスポットとも言える秘所を丹念にねっとりと嫐られるふうまは、仙骨が溶けて穴が空きそうな快感物質の分泌に悶え苦しみ、男から女へと変質してゆく肉体に必死で抵抗した。
「ふうまちゃんの牝イキスイッチ、おちんちんと同じでおっきいね⋯⋯ちょっと押しただけでビクビク震えて、コリコリになっちゃったわ」
「蛇子ッ! 蛇子ォ! も、もっと優しくぅ~!!」
指先で優しく円を描きながら愛でて、腸壁が蕩けた頃合いを見計らってグリッと押す。
快楽電流の暴走が下半身の筋肉を狂わせた結果、臀筋が引き攣り、こむら返りを起こす寸前までふくらはぎが収縮した。ふうまは強制絶頂の恐怖に戦き、また自分が脆弱な牝奴隷へと堕ちてゆく絶望に瞳を潤ませる。
本人の虚しい心情とは別に、リリムに刻まれたアナル快楽は順調に恥ずべき解放の時を迎えつつあり、前立腺は指マッサージの刺激に一回り肥大化し、包皮から芽吹くクリトリスの様に勃起してその存在を誇示していた。
それはもっと強く、もっと執拗に弄って欲しいという本能の動きであり、ふうまの男としての敗北であったのだ。
脳細胞を焼き尽くす快楽と男が女に変質する屈辱的背徳。度重なる調教により反骨心を折られたふうま。彼はほんの一瞬だけ、もういいやと思ってしまった。その瞬間、トイレに間に合わなかった子供のような情けなさにまみれながら、最後の防壁に穴を空けたのであった。
「いぐっっ!! イグウウウ!!! アナルアクメぐるうううううう!!!! ケツ穴ほじられて、白チッチでりゅううううぅぅヴヴヴううううう!!!!」
ブビュルルルルルルルルルル!!!! ブチュルルルルル!!! ビュルウウウウウウウジュジュッ!!!!
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん!!!! ぐぶうっ!!? んおお!! ぶうまぢゃんしゅごい! ザーメンじゅるじゅるしゅるお!! ボンドみちゃいら!」
惨めな敗北宣言と共にザーメンが蛇子の口蓋に排出された。半ば固形物と表現しても構わないほどの濃度と粘度を誇る生命の元は、小さな口の中を子宮だと勘違いして虚しい空撃ちを決めたのだ。重々しい腰奥の震えと快楽の虚脱感。幼馴染の喉を窒息させかけながらも青年は満足げに目尻を緩ませた。
「んぐっ! んぐっ! ゴクン! んん、美味し⋯⋯」
口蓋の裏や喉の奥に貼り付いて中々落ちないザーメンに難儀しつつも新鮮な精子を捕食して蛇子は微笑んだ。
彼女はサキュバスのように精を吸うわけではないが、これだけ濃厚な精液を絞り取れたということは自身の性技の上達ぶりの証明であるし、浮気性の恋人の教育の結果、精液を美味な食物であると刷り込まれているので、普段とは違う味の好物を堪能してとても上機嫌なのである。
「たくさん濃いの出たね。これも淫の氣の効果なのかな⋯⋯それともいつもこんなに濃いのかな?」
「うひっ⋯⋯ううっう⋯⋯へ、蛇⋯⋯くぁ! イッたばかりだか⋯⋯おうっあ!」
尻穴から腸汁にまみれた指を引き抜き、尿道に残留した白濁液を啜りながら蛇子は妖艶に笑った。
射精直後の気だるさと過剰に高まった性感の相反する感覚に、ふうまは腰が抜けてしまいそうだ。
「ちゅ、くり⋯⋯ぷちっ、ちゅる! ねぇ⋯⋯ふうまちゃん⋯⋯」
茶色い液体に染まった指をしゃぶり、口内に残ったザーメン滓をかき回しつつ、蛇子は脱力しベッドに沈むふうまを見下ろしていた。
妖しい暗光を放つ瞳に見つめられて青年は落ち着かない気分になる。しかし、何という色気だろうか、興奮に赤らんだ太腿で胴体に跨がり、乱れた長髪が汗に濡れる首筋に引っ付き、汚液を飲んだばかりの唇を舐める仕草は年上の大人の女に見えた。
「本当はお口じゃなくてココに射精したいんでしょ?」
蛇子は太腿の半ばまでしかないタイトスカートを指で摘まみ、じわじわと捲し上げてゆく。
白肌と黒地の面積が変動し、秘められた場所が白日に晒されるにつれて興奮したふうまの鼻の穴も連動して広がり、喉仏が大きく鳴った。
そして、焦らすように捲れていった布地は遂に秘密のデルタゾーンに到達し━━
「ああっ!? 蛇子⋯⋯それは⋯⋯?」
彼女はスカートの中に下着を身に纏っていなかったのだ。丸出しになった股間には形良く整えられた薄めの陰毛が生えていた。汗と愛液に濡れた髪の毛と同じ緑色のちぢれ毛を眺めているふうまは目も眩む思いだ。
そして、草原の真下に開けた谷間はどうだ、ぬかるんで僅かに開閉する亀裂からはやや大きい肉ビラがはみ出て、そこから粘った糸を引いているではないか。
自分との行為で蛇子も濡れていた。その事実にふうまの胸に幸福が満ちて自然と唇が吊り上がる。
ニヤケながらピンクの女性器を観賞していたふうまであるが、彼女の下腹部に不釣り合いなものを発見して声を上げた。
それはタトゥーだった。毒々しい妖光を放つハート型の紋様はおよそ彼女には似合わぬ、ヨミハラの娼婦が好んで刻むデザインであるが、視線に勘づいた蛇子は羞恥も嫌悪も覗かせること無く、むしろ誇らしげに牝犬の証を撫でているではないか。
「これ? これはね⋯⋯淫魔に捕まった時に入れられちゃったんだ⋯⋯女の子をエッチにしちゃう首輪⋯⋯」
調教用の淫紋だとふうまはすぐに思い至った。
(━━俺の幼馴染になんてことを!)
彼らの蛮行には辛酸を舐めさせられてばかりだ。自分だけならまだしも大切な蛇子に消えない傷を刻むとは。いや、報告では聞いていたのだ。蛇子が他人には言えない目に遭い、危うく闇オークションに出品され掛けた経緯を。
だが彼女は言っていたのだ取り返しのつかない調教をされる前に助け出されたのだと。あの笑顔の裏でこんな仕打ちをされていたなんて。
「何だよッ! 大したことはされなかったって言ってただろ!? それはもう消せないやつじゃないか!」
博識な彼は知っていた。蛇子に刻まれた刻印は完全に消す事の出来ない類いのものだと。
ふうまは自らの隙が原因で幼馴染を危険に陥れた負い目から、蛇子の言葉を鵜呑みにし、真実から目を逸らした挙げ句、都合の良い自己納得に甘えていた自分を殴りたい気分だった。
「すまんッ⋯⋯本当にすまんッ! 俺が戦力を見誤ったから⋯⋯」
声を震わせて謝罪と懺悔を口にするふうまであったが、蛇子はキョトンと小首を傾げていた。どうやら二人の間には温度差があるようだ。
「もう、気にしないでよ。これね⋯⋯処女淫紋だって調教師が言ってたんだ。ご主人様に犯されて初めてをあげて効果を発揮するの。だから、これのおかげで会長ちゃんが助けてくれるまで処女でいられたんだよ?」
(そうか! 対魔忍の処女は珍しいから⋯⋯そのまま競売に⋯⋯)
娼館での調教では初めては奪われなかった。それは少女を想うふうまにとって唯一の救いだと言えた。
味わった恥辱は拭い難いものであろうが、最後の一線は守られたのだ。
(ん? つまり、蛇子はまだ処女なのか?)
極めて不謹慎な話であるが、媚薬の残留するふうまの脳味噌は下世話な方向に舵を切った。
もし、蛇子が未だに生娘であるならば、今日、自分がもらってしまって良いのではないかと。
都合の良い思考の飛躍であると言えたが、一度デモンストレーション意識してしまうとそんな下劣な考えが頭にこびり付き、振りほどく事が出来ない。
一瞬で後悔の青から興奮のピンクへと色変えをした脳内は、もうその気になっていた。
自分に対して披露した性技の数々も、躾として淫魔に教え込まれたものに違いない。それならあの熟達ぶりも頷ける。熟練娼婦の技術を身に付けたヴァージン。成る程、素晴らしい商品だ。淫に思考を偏らせたふうまにそれは魅力的に見えたのである。
漠然と妄想していたシチュエーションとは全く違っていたものの、蛇子の処女を貰うという願望が叶うのだと理解した青年には、今日の失態すらも神の試練だったのだと思えてきたのだ。
そして、まだ取り返せるとふうまは確信した。先日の一件から蛇子がどんどん自分から離れて行ってしまうような苦しみを感じていたが、この場で一つになることが出来れば、またいつもの距離感に━━いや、もっと近しい特別な関係になれるのではと空想を巡らせているようだ。
「蛇子。お前があんな仕打ちを受けた責任は俺にある。だから⋯⋯その⋯⋯俺がお前を━━」
「蛇子ね⋯⋯もうご主人様を見つけちゃったんだ⋯⋯」
男として責任を取らせてくれ。そう告白しようとしたふうまを遮り、蛇子が口にした一言は恋する青年を石へと変えた。
頭が真っ白になり、二の句が継げないふうまをよそに、下腹部を撫でながらトロリと微笑む蛇子は言葉を続ける。
「会長ちゃんに助けてもらった時、胸がキュンキュンして気持ちを抑えられなくなったの。もう大丈夫だって言って優しく抱き締められたらもうあの人の事しか考えられなくなっちゃった。それでね⋯⋯蛇子が自分からお願いしたの⋯⋯」
もう止めてくれ。ふうまはそう口に出そうとしたが不可能だった。
一瞬で渇いた喉が痙攣して上手く動かない。
「抱いてって言ったの⋯⋯そしたら⋯⋯トロトロにされて⋯⋯初めても⋯⋯」
大切な少女を奪われた敗北感に打ちのめされるふうまであったが、何故か心情に反して彼のぺニスは完全勃起していた。
萎えるどころか、先走り汁を大量に滴らせているマゾ肉棒に蛇子は跨がり、小陰唇がはみ出た雌しべをいじらしく擦り付ける。
肉ビラを舌に見立てて、くちゅりくちゅりと亀頭に粘膜のキスを落とすと、傷心の青年は微かに呻く。
「今も、この淫紋を通して会長ちゃんと繋がってるのよ⋯⋯蛇子がイクのも、感じるのも全部、ご主人様が決めるの⋯⋯」
「ぁ、ああ⋯⋯や、やめてくれ⋯⋯それ以上⋯⋯言うなっ」
「ほんとは会長ちゃんでしかイケないようにする淫紋なのに⋯⋯ふうまちゃんとエッチさせるのに使うなんて⋯⋯ひどいよ⋯⋯蛇子は会長ちゃんが好きなのに⋯⋯」
断片的な情報を整理すると、あの男が蛇子の淫紋の呪いを操作して発情させたらしい。
救出の為という建前であるが、これでは変態カップルのプレイに付き合わされている道化ではないか。
「でも、好きな人のお願いだから、聞いてあげなきゃ⋯⋯んんっ! ぁ、入ってく⋯⋯る⋯⋯」
骨盤を前後に揺すっていた蛇子が動きを止め、下へと腰を落としてくる。
大ぶりの鮑のように粘膜を晒したヴァギナが、肉棒をヌルヌルと飲み込んでゆくのをふうまは絶望した表情で見つめていた。