※この作品はR-18です。

上手に潜入出来るかな?   作:くす玉爆弾

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きらら先輩が騙されて快楽堕ちしたら

「ッッ!!」

 

 きららが目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋の寝具の上だった。豪華な装飾の室内にキングサイズのベッド、自身の置かれている状況は判別できないが、少なくとも仲間に救出されたというわけではなさそうだ。

 

「お目覚めですか?」

 

 声を掛けられた方へ顔を向けると、あの男が居た。きららを巧みに誘導し、乱交グループに引きずり込んだ憎い男。

 

「アンタ! どうしてここに!? 私をどうする気!?」

 

 今さらながら、自身が一糸纏わぬ姿であることに気付き、咄嗟に大事な部分を腕で隠しながら警戒心を露にするきらら。

 キッと睨み付けられるも一向に気にせず、余裕の態度を崩さない男は穏やかに話しかける。

 

「どうと言われましても。所用が済んだので貴女を回収しただけです」

「貴女も途中から意識を失ってされるがままになっていましたし、あのまま壊されるのは私も本意ではありません。それに、少しお話ししたいこともありましたしね」

「アンタと話すことなんて無いわ! 早くここから出して!」

 

 強行突破もやむなしと息巻くきららの前に黒い薄型ファイルが差し出された。

 

「何よ⋯⋯これ?」

「ちょっと交渉しまして、叔父から拝借してきました。これが貴女が欲しがっていた機密情報ですよ」

「“対魔忍”鬼崎きららさん⋯⋯」

「━━っ!? 何で⋯⋯それを!?」

 

 如何なる手段を用いたのか、自身の正体と潜入任務の仔細がバレていることに二の句が継げないきららに男は、生徒の失態を咎める教師の趣で答えた。

 

「パーティーの最中、一緒に参加する予定だった恋人の名前を口走りましたね。“ふうま”と」

「聞き覚えのある名前だったので伝手を使って調べました。ふうま小太郎。かつて栄えた対魔忍の名家ですね。そんな男と恋仲なのですから、貴女もただ者ではない。続けて探ればすぐにわかりましたよ、パーティーに潜入した狙いもね」

「次に潜入任務に従事する時は、偽名を使う、余計な情報を口走らない、みだりに飲食物を口にしない。この3つを徹底することです」

 

 きららは全て手玉に取られていた屈辱に顔を紅潮させた直後、自身の犯した失態に思い至り、顔面蒼白になった。

 

(全部⋯⋯私のせいだ。私が見栄を張って一人で潜入なんかしたから⋯⋯潜入任務が苦手でいつもふうまに頼りきりだったから)

 

 自己嫌悪に打ちのめされ、塞ぎ込むきららの隣に男がすり寄り語りかける。

 

「そこで、私から提案があるのですよ」

「⋯⋯何よ?」

「この書類。貴女に差し上げます」

「!!?⋯⋯い、いったい⋯⋯どういう?」

 

 さりげなく肩を抱き寄せ、手に指を絡ませて、耳元で甘い言葉を吐く男。任務失敗に打ちひしがれていた、きららの瞳に僅かに光が戻る。

 

「今夜の出会いで、私は貴女に心底惚れ込んでしまいました⋯⋯だから」

「ヒっ!?⋯⋯んふっ⋯⋯あ」

「貴女には私を殺して書類を強奪し、脱出に賭ける選択肢もある。しかし、私は敢えて自分の命をベットします⋯⋯」

 

 男が語りながら、羽毛で美術品を手入れするような指使いで乳房を下からくすぐり、陥没乳首の孔を指先でほじくる。

 

「貴女が欲しい。対価は差し上げます。この書類だけじゃない⋯⋯今後、貴女が必要になる情報、人脈、私が協力します。ですから⋯⋯代わりに貴女が欲しい」

「そんな⋯⋯でも⋯⋯わ、私の身体は物じゃないわ!」

 

 甘い誘惑に抗い、きららは女としての潔癖にすがり付く。

 

「たしかに普通の女性であれば忌避すべき考えです。しかし、きららさん⋯⋯貴女は対魔忍だ。自らの肢体を活用し機密を探る、幾人もの先達がこなしてきた立派な職務の一つ。今晩、貴女はそれをこなしただけ⋯⋯」

「でも⋯⋯でも⋯⋯」

 

 薬物とアルコールの余韻と心身の疲弊が彼女から正常な判断を奪う。

 

「貴女にとって悪い契約ではない筈だ。目先の情報だけじゃない、独自のコネクションも手に入るのですよ。単独での任務の完遂、賞賛されこそすれ、後ろ指を指されることもない」

「任務のため⋯⋯」

 

 男の甘い声が鼓膜を揺さぶり、瞳が光を失ってゆく。

 

「貴女はこれまで戦闘主体の任務でばかり評価されてきた。五車も貴女の潜入任務の適性に疑問を持っていたのでしょう。だが、これからは違う。私がサポートすれば様々な情報や物品を融通することが出来ます。自分に都合よく、私を利用すれば良い。貴女は今夜、堕落したのではなく成長したのです」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

「答えをいただきたい。言葉ではなく口付けで⋯⋯」

 

 数瞬のうちに幾度も繰り返される葛藤。自身のプライドと職務への使命感、脳内でどのように折り合いを着けたのか、きららはぎゅっと目を閉じると思い切って男の唇を啄んだ。

 軽く触れ合う程度のキスだった。しかし、それが彼女にとってどれだけ覚悟の必要な行為だったのか、荒い息をつき、血の気の引いた唇が小刻みに震えていた。

 

「約束⋯⋯守ってよね」

 

 その言葉を聞いた瞬間、男が答えの代わりだとばかりに口付けをした。深い口付けだった。舌先で歯列をつつくと彼女も口を開いて受け入れてくれた。生暖かい肉片と粘膜が絡み合い、ネチョネチョと音を立てながら互いを貪る。

 

「ん⋯⋯ふっあ⋯⋯ちゅっ⋯⋯んむ⋯⋯あっ」

 

 思っていたよりも積極的だ。今日、出会ったばかりだというのに数年来の恋人同然の熟れた行為を求め合った。

 口内の唾液をすすりながら、女体を優しく抱きベッドに押し倒す。そのまま女陰に手を伸ばしたところできららから声が掛けられた。

 

「待って! 先にシャワー浴びたいの⋯⋯ダメ?」

 

 唇に人差し指を触れながら可愛らしくお願いする姿に男は頬を緩ませると彼女を抱き上げ、浴室まで運んでやった。

 

「せっかくですし、一緒に入りましょう」

 

 お互いの身体にボディーソープを塗り、抱き締め合う。きららの桃尻でソープを泡立て、デコレーションすると腰から上半身がモコモコになった。泡で滑りがよくなった乳房が胸板の上でむにゅりと潰れる。きららはお返しに果実を押し付けたまま身体を上下にスライドさせ本職の泡姫のように男を洗う。

 

「んあ⋯⋯くっふぅ⋯⋯どうよ? 気持ち良い?」

 

 一皮剥けて余裕が出たのか、きららは生意気な口調でマウントを取ろうとする。

 

「とてもお上手ですよ。さあ、今度は足も洗いましょうか⋯⋯おや?」

 

 彼女が素の自分を見せ始めていることを嬉しく思いながら、男は牝鹿のしなやかさを持った太腿に指を這わせ、何かに気付いた。

 

「きららさん! きららさん! 太腿の内側に正の字が書いてありますよ! 中出し回数でしょうか? 全部で二十三回ですね!」

「えっ!? ウソ!? どこ!? 何で!? イヤあああ!!!!」

 

 パーティー参加者のイタズラの跡を発見した男が嬉々として指摘すると、きららは錯乱状態に陥り悲鳴をあげた。乱交中は放心していた為に質の悪い趣向に気が付かなかったのだ。

 

「ううぅうぅ~~~、アンタも笑ってんじゃないわよぉ⋯⋯」

 

 必死に油性ペンで書かれた文字を消そうと躍起になっている様子を見て、クスクスと笑っていた男だったが、彼も悪戯心を刺激されたのかこっそりと手を伸ばした。

 

「何なのよぉ⋯⋯もう⋯⋯それもこれも、アンタがあんな連中の中に私を置いてけぼりッッ~~、ちょっとぉ! もう!」

「たくさん中出しされましたからね。膣内も洗っておかないと⋯⋯お詫びに私が綺麗にして差し上げます」

 

 膣内洗浄を建前に女陰にシャワーを押し当てて、水流による刺激でアケビの実を責め立てる。

 

「ちょっ⋯⋯強いから! やぁっ! 腰抜けちゃううう~~! 止めてぇ」

 

 水流から逃れるために、へっぴり腰になりながらシャワーを遠ざけるきららだったが、惚けた表情と物欲しげな目線は、身体は逆だと無言の欲求を伝えている。

 

「きららさんはこういった道具を使ったオナニーはしないのですか?」

「するわけないでしょお!? ばかぁ!」

 

 茶化した物言いで聞かれ、ついムキになるきららだが、それが男の掌の上だとは気付いていない。

 

「では、指だけで? いつもはどうやってるんです?」

「ひ、ひいぃ⋯⋯しらない! しらないわよ!」

 

 男がシャワーの次に自分の指を突っ込んでくる。指先を鉤爪状に折り曲げ、膣内のヒダにこびりついた精液を削ぐように掻き出す。激しいペッティングにきららは悲鳴を上げたが、責める度に陰部はぬかるみを増して、こぼれた分泌液がお湯と溶け合った。

 

「あひいぃぃ!! 性器壊れるぅ! 大事なとこ壊しちゃダメええ!!」

「激しいのは苦手ですか? いつもオナニーはどうしてるんです? お気に入りの性感帯は?」

 

 きららは耳元で尋問されながらの性感責めに堪らず口を割ってしまう。

 

「ク、クリトリスを⋯⋯皮の上からくりくりするの⋯⋯」

「こうですか? このだらしない包茎クリトリスをですか?」

「くっ! そうよ。んぅっ⋯⋯包茎⋯⋯クリトリスをほじほじするの⋯⋯好き⋯⋯やっあっ」

 

 陰核を包皮の上からほじくると、無意識の内に腰を前に突き出して、続きをおねだりしてくる。親指と中指で肉芽を摘まみ弾力を楽しむと、こねくり回す度にピッピッと断続的に潮を吹いた。

 余った包皮を指先で弄ばれ、甘い手淫に陶酔した表情を見せるきららに更に恥ずかしい質問が投げ掛けられた。

 

「クリをグリグリされるのとシコシコされるのはどちらがお好きですか?」

「ど、どっちもぉ⋯⋯どっちもしゅきぃ~」

「ヴァギナはどう弄りますか? 深いのと浅いのどちらが?」

「いつもは浅いのを⋯⋯あんっ⋯⋯じっくりするの⋯⋯ひっ⋯⋯おまんこトロトロになるまでするの」

「なるほど」

「で、でも⋯⋯」

 

 何やら恥ずかしげにもじもじするきららに男が優しく声を掛ける。

 

「恥ずかしがらないで。貴女の好きなことを全て教えて下さい」

「しょ、処女をふうまに上げてから⋯⋯指の届かない奥がムズムズして、一人じゃイケないの⋯⋯」

「今日もアンタにおちんぽ挿入されて、ほんとは凄く嬉しくなっちゃった」

「交尾を覚えて、子宮が欲しがりになっちゃったんですね」

 

 羞恥からか、顔を俯けて無言で首肯するきららのヴァギナにゆっくりと中指を差し込む、今度は優しく、ぬかるむ膣圧を楽しみつつ奥へと進む。

 膣の内壁のヒダヒダを指が通過する度に、目尻をとろかせ、失禁寸前にギリギリトイレに間に合った時のように、だらしない表情を晒しているきららに男が耳打ちした。

 

「子宮を意識して、面白いものを見せてあげますよ」

「はえ?」

 

 含み笑いをした男が挿入した指をかき混ぜながら、空いている手できららの下腹部、正確には子宮の真上をトントンと叩くと女体に変化が現れた。

 

「やだ! なにこれ!?」

 

 指先で突っつかれる動作に合わせて子宮がどんどん降下してきている。本人が全く意図していない、怪現象に驚愕するきららだが、それも新たな法悦に塗り潰されてしまう。

 リズミカルに叩かれる子宮が快楽を訴えてきたからだ。エコーのように子宮まで快感の波が広がり、包皮越しに陰核を責められた時と同じ、ややもどかしいがきらら好みの性感電流が迸り、反射的に下半身をグラインドさせてしまった。

 

「ほら、こうすると子宮が下まで降りてくるんですよ。もちろん、普通はよほど調教しないとこうはなりませんが、きららさんは対魔忍ですから、素晴らしい素質がある。中出し絶頂さえ覚えればこうなると思ってました」

 

 これで一人でする時も最後までイケますねと耳元で囁かれ、恥ずかしいやら情けないやらで混乱していたきららだが、降りた子宮の中に指を突っ込まれ無様な嬌声を上げてしまった。

 

「ヒギイイ!! 子宮! 中ァ、おっおっ、ほわッ指ぃいぃ、抜いてえええ!! ごわれるう!! ひ、ひいいぃ~~!」

 

 きららは子宮の内壁を指で擦られただけで白目を剥き悲鳴を叫んだ。そして爪先でカリカリと子宮壁を引っ掛かれると、背を仰け反らせながら潮を吹いて絶頂した。

 

「あっはああぁああぁ~~~~⋯⋯」

 

 透明な液体がジョロジョロと放物線を描いて迸り、シャワーの温水に混じって消えてゆく。視点の定まらない瞳と半開きになった口は彼女の味わっている悦楽がどれ程か如実に表していた。

 排泄音が徐々に小さくなり、最後の滴りの一滴が排水溝に消えゆくと同時にきららの身体から力が抜け、その場に崩れ落ちる。きららが身体を打ちつける前に男が脇から抱えて、そのまま抱き寄せた。

 肢体を桃色に火照らせ、オーガズムの余韻に震えるきららはうわごとのように感想を呟く。

 

「はひいぃ~~、今の⋯⋯子宮イキ、すごかった⋯⋯こんなの覚えたら⋯⋯戻ってこれなくなっちゃうわよぉ」

 

 その言葉を聞いた男はきららの性開発の為にとある指導を教え込む。

 

「いいですか? 次から一人でする時は、今みたいに子宮を下ろして、奥イキしなさい。外イキじゃ駄目ですよ。自分でポルチオを開発して、子宮口を弛めて指が入るようにするんです。わかりましたか?」

「わかったわ、わかったから⋯⋯もっと、もっと気持ち良いこと教えて、私のこと気持ち良くしてえ」

 

 トロ顔を晒しながら、もう我慢出来ないとでも言いたげに男の身体にすがり付き、首筋を舌でペロペロしたり、乳首に吸い付いて反応を伺うきらら。怒張しているイチモツの裏筋からカリの根元までを爪先でくすぐると流し目で男の様子を見た。

 男がお湯で湿った髪の毛を撫でてやると、喜んでいるのが分かったのか、チェシャ猫のように笑いながらおねだりをしてきた。

 

「ねぇ? その⋯⋯そろそろ欲しいの」

「欲しいとは?」

 

 その可愛らしい姿に意地悪心を刺激された男が、わざとすっとぼけた返事をすると、きららは膨れっ面になりながらさらに身体を密着してくる。

 

「おちんぽ! おちんぽが欲しいのよ! 指じゃなくて、おちんぽで子宮をほじほじして欲しいの! もう我慢出来ないの!」

 

 辛抱堪らなくなったのか、きららは自分から空腰を振り、素股で男根を刺激し始めた。

 

「ふっくぅ~、あ⋯⋯や、ん⋯⋯やっぱり気持ちい、アンタのおちんぽぉ⋯⋯大好きぃ~~」

 

 呂律の回らない口は淫言を口走り、ぬるぬるに解きほぐれた小陰唇のキスがペニスを襲う。生温い粘体が竿の上を前後する度にナメクジが通ったような生々しい跡が光り、牡しべと牝しべの間には膣分泌液がねっちょりと糸を引いている。

 蜜壺自体が独立した軟体生物のごとく、ペニスに粘膜をしゃぶり着かせ、放って置けば、本人の意思に関係無くイチモツを補食してしまいそうだ。

 

「嗚呼っいぃん⋯⋯これすごい⋯⋯ん⋯⋯挿入たい⋯⋯挿入たいよぉ~、お願い、あひっ⋯⋯焦らさないでぇ~~」

 

 きららは完全に性欲の虜になっていた。ほんの半日前まで嫌悪していたものを、涙ながらに懇願し、今日会ったばかりの異性に依存しきっている。幼児退行したような有り様の彼女を男はあやしながら語りかけた。

 

「本番はシャワーを浴びてからベッドで、きららさんが言ったんですよ? ちゃんと我慢しないと⋯⋯」

「それにしても、一晩でこんなに淫乱になるとは困った方だ」

「アンタのせいなんだから! 私がエッチになっちゃったのは、アンタが私をトロトロにしたからじゃない⋯⋯だから、責任取って私を気持ち良くしてよ!」

 

 唇を尖らせて、拗ねた態度で顔を近づけるきららだが、男の胸板に自らのメロンを押し付けてアピールすることも忘れない。

 むにゅむにゅと程よい圧力と心臓の鼓動を伝える軟乳の感触に負けたか、それとも惚れた弱味か、仕方ないといった様子で譲歩する男。

 

「わかりました。一度イってもよろしい。ただし、素股でですよ⋯⋯膣内はおあずけです」

「ん⋯⋯ありがと⋯⋯あひっ⋯⋯おっきぃ⋯⋯やっぱ、アンタのコレ⋯⋯良いわね」

 

 水平にした陰茎をむっちりとした太腿で挟み込む。当然、陰核と小陰唇を上から押し付けることも忘れない。下半身をスライドさせ性感を刺激するきららだったが、すぐに性電流に負けて腰が砕け、へっぴり腰のまま送り腰を披露した。

 

「ひ、ひぐ! あっくぁん⋯⋯いひ⋯⋯ね、ねぇ? ん! ん~~!」

 

 きららは器用に腿だけでペニスを保持し、腕を男の首に回して唇を突き出して、無言のキスの催促をしてきた。是非もなく応じる、軽い啄むキスを二度した後、深く合わせる。

 

「んちゅっ⋯⋯ちゅっ⋯⋯あは⋯⋯ちゅる、ちゅ⋯⋯んはあ~~、舌、深いぃ~、これしゅきぃ~~」

 

 それ自体が性交であると言いたげな、濃厚な口付けだった。口内で舌を絡め合わせると、陰部をペッティングされているのと変わらない快感がきららを襲う。

 互いの唾液を混ぜ合わせ、一度口を離すと涎のブリッジが架かった。名残惜しげに舌を伸ばす彼女に答え、舌先同士を合わせるピクニックキスで慰めると、熱い息を吐いて二人は見つめ合った。

 キスの余韻を十分に堪能すると、今度は攻守交代の時間だ。

 

「お尻をこちらに向けて、壁に手を付いて下さい」

「こ、こう?」

 

 きららが言われた通りに肉感的な桃尻をこちらに向ける。フリフリと揺れる果実を鷲掴みにして陰茎を擦り付ける。当然、挿入はしていない。

 

「あん! こっちもいいん! もっと速く動いてぇ~! あひ、そ、そこぉ! 強くしてぇ!」

 

 パンパンパンと音が鳴るほどの速度で腰を打ち付けるが、性的な刺激は本番セックスには劣る。きららは少しでも強い刺激を得るために、片手で身体を支えながら、もう片方の手でペニスを陰唇に押さえ付けた。

 

「いひっそこ! もっと奥まで入れてぇ~~!あひ⋯⋯クリまでコリコリしてよぉ!」

 

 愛液をローション代わりに纏った男根が小陰唇を磨り潰す勢いで前後していた。目一杯、突き入れるとカリ首の凹凸が、きららのクリトリスを挟むように責め立てる。

 敏感な肉真珠がひしゃげる度に腰が砕け、崩れ落ちる寸前の快楽が襲うが、内股になり小刻みに震えながらもなんとか堪えた。

 肉襞は熱を持ち充血し、トロットロッに惚けて花開き、子宮からの粘液を絶えず吐き出し続けている。

 腰の奥が異様に熱い。きららは快楽に濁った頭で限界の果てがすぐそこまで来ていることを理解した。

 

「うわあああ~~! きて! きてぇ! あぁっ⋯⋯一緒に、一緒にイってえええぇ~~!」

「クッ! お望み通りに射精しますよ!! 溢さないで、手で受け止めて下さい!」

「アァ! あぁ~! くぅッッ⋯⋯きちゃう!? きちゃったあぁ~~!! いく!? イク! イックゥうううぅ!!!」

 

 二人は阿吽の呼吸でタイミングを合わせた。男が最も深く腰を突き入れたタイミングを見計らい、内股でギュッとペニスを絞めて圧迫すると、子宮からキュンと甘い衝動が押し寄せ、きららはオーガズムに達した。それと同時に男の長竿が数度痙攣し放精を始める。

 絶頂の蹂躙と直後の脱力感から壁にもたれ掛かりながらも、言われた通りに亀頭を手で覆い白濁液を受け止める。最も大きな波が過ぎ去り一息つくと、男は風呂の縁に、きららはバスチェアに座り込んだ。

 虚ろな表情で絶頂の余韻を味わうきららだったが、ふと手の平に溜まった精液を眺めると、おもむろにソレを舌で舐め取り啜った。

 特に考えがあった訳でも精が美味しそうに見えた訳でもない、何となくそうしたい、そう思ったからだ。

 ピチャピチャとミルクを飲む子猫のように音を立て精液を舐めていると、男がこちらを微笑ましそうに眺めているのに気が付いた。ばつが悪くなったきららは視線を反らしたが、男が手を差し出してくるとそれを取り、もう一度シャワーで身体を洗い流した。

 

 

 ※

 

 

 風呂から上がった後は、お互いの身体を拭いたり、お揃いのガウンを着せたり、髪を乾かし合ったりしていた。肉体関係のみのドライな間柄だというのに、どこか甘ったるい恋仲のような空気が漂っている。

 

「綺麗ですねぇ」

「ふふん! 当然じゃない。手入れは毎日、ちゃんとしてるわ!」

 

 男が金髪を櫛で梳きながら、そう感想を呟くと女である以上、髪を褒められるのは嬉しいのか、きららもまんざらでもない様子で応える。

 実際、美しい髪だった。普段は結い上げているが、髪を下ろすとやや癖のある金髪が背中まで流れ、黄金の稲穂のようだ。何度梳いても櫛に引っ掛かることのない細く繊細な金糸は、いつまでも触れていたいと心底思わせるほどに男を魅了していた。

 

「ねぇ?そろそろ⋯⋯」

 

 艶やかな髪を一房手に取り、優しく口付けをする男に、恥ずかしさと嬉しさの入り交じった想いを抱いていたきららだったが、照れ隠しにパタパタさせていた足を止めると、椅子から振り向き流し目を送る。

 

「ん!」

 

 ベッドに向かおうと立ち上がるきららだったが、何やら考え込む素振りを見せると、数瞬の躊躇いの後に、男のガウンの袖を指先で摘まむと、ベッドの方へ引っ張って行った。

 

「もう我慢できませんか?」

 

 熱に浮かされた表情で切なげに頷くきらら。男はいきなり押し倒したりはせずに、きららの横に座ると頬を撫で、唇を一つ落とした。ガウンの紐を解き、胸元からすぅっと開くと、何度、目にしても見飽きない至上の女体が現れる、向かい合い肌を重ね合わせると互いの心臓の音がよく聞こえた。

 男の指先が身体に触れる、背中や首筋、太腿、性感には直結しないが触れられるとむず痒い箇所を重点的に爪の先端でなぞるように愛撫され、思わず身をすくませる。

 

「ひぅん! それ⋯⋯くすぐった⋯⋯ぃひん⋯⋯ちょっ⋯⋯まってぇ~~」

「さあ、力を抜いて、身を任せて。きららさんの好きな優しいセックスをしましょう」

 

 抱き合い、軽く撫でる手技で愛撫されていると、次第に身体から固さが抜け、体温が上がり全身がぽかぽかしてきた。暖かい安心感を覚えたきららは体重を男に身を任せ、すっかりまどろみ心地だ。

 

(あぅぅ⋯⋯何だか暖かくなってきちゃった⋯⋯もっと抱きしめて欲しいな⋯⋯手も握って⋯⋯)

 

 本能的にさらなる温もりを求めたきららが、自分から豊満な肢体を密着させ、男の胴体に腕を回す、果実の潰れる感触は狂おしい恋情を胸に染み込ませた。胸だけではない、下腹部も積極的に押し付けて、泥沼みたいにふやけた子宮にお情けを貰おうと必死だ。

 自分は一体、どうしてしまったのか、胸の奥から溢れる気持ちを止めること出来ない。それは、番を求める牝としての本能だった。どれだけ建前を並べても、心は目の前の牡に屈服しきっている。

 もし、男が望むならどのような恥態でも甘受してしまうだろう。どのような辱しめをされてもキス一つで、顔をほにゃほにゃにさせて許してしまうのだろう。

 しかし、男は焦らしてばかりだ、女が狂いそうなほどに恋い焦がれているのに求めているものをくれない酷い男だ。

 そして、牝としての欲求を押さえ切れなくなった彼女は、頬ずりをしながら耳元で甘え声を囁くのだ。

 

「もっとギュッてして⋯⋯手を握って⋯⋯キスもして欲しいの⋯⋯私、アンタになら何でもしてあげるわ⋯⋯だから、アンタも私に⋯⋯」

 

 涙ぐみながらすがり付いてくるきららの哀願を聞いた男は、幼子をあやすように頭を撫で、背中をポンポンと軽く叩いた。

 そのまま、いじらしい前戯を再開し、きららを苛め抜く。指先でなぞるように、爪先で引っ掻くように、強く揉みほぐす等の真似は一切せずにじわじわと性感を限界まで煮込むことに専念する。

 

「はぁぅ⋯⋯ぁっ⋯⋯くぅん⋯⋯あはぁ⋯⋯そこぉ⋯⋯ぃ⋯⋯いぃん⋯⋯」

 

 きららは背筋をスッとなぞると淫らにブリッジし、臀部で十本の指がいくつもの円を描くと背徳的に尻を振り、熱いため息を吐いた。

 鎖骨から首筋のラインをゆっくり舐め上げると甘い果実の香りが漂ってきた。熟れた白桃に似た品の良い芳香はきららの身体から振り撒かれていた。鬼族の血が成せる業か、それとも生まれ持った素養によるものか、彼女は牡に心から屈服し、悦びをもって発情すると、桃の薫りを放つのだ。

 

「甘い香りがします。これも貴女が?」

「うっ!? ━━知らないわよ、こんなの」

 

 きららは自分の肢体がこのような芳香を放つのは初めてなのか、戸惑いの様子を見せる。

 

「それにしても、良い香りだ⋯⋯こんなに魅力的な女性を射止めるとは、貴女のボーイフレンドは果報者ですね⋯⋯ッ!!」

 

 褒めながらも、悪戯心を出した男がふうまの事を引き合いに出すと、きららが肩に噛み付いてきた。気分を害してしまったのか、無言でそっぽを向いてしまう。

 

「行為の最中に他の男の名前を出したことは謝罪します。お詫びに貴女が今、一番欲しいモノを差し上げますよ⋯⋯いかがです?」

 

 苦笑しながら、きららの耳元で囁き、右手に肉棒を握らせてやると、彼女は身を捩り、欲望を滲ませる。

 本当は今すぐ股を開きたいのだ、ふうまとの関係を蒸し返されたのも、そこまで苛立っていない。むしろ、男が多少なりとも嫉妬を滲ませる発言をしたことに喜びすら感じている。そっぽを向いたのも、熱を持った顔と弛んだ口角を悟らせたくなかったに過ぎない。ただの照れ隠しだ。

 

「そ、そこまで言うなら、私も鬼じゃないわ! 許してあげる! 次から気を付けなさいよ!」

 

 ふんぞり返ってマウントを取ろうとするきららだが、チラチラとペニスを盗み見ているのが丸分かりだ。

 そして、そんな単純で可愛らしい様子を見せられれば、さらに弄りたくなるのが男という生き物だ。

 

「良かった! ベッドも凄いことになってますし、きららさんも限界だと思ってたんです!」

「え⋯⋯?」

 

 ベッドに直径三十センチほどの水溜まりが出来ていた。指で触れると生暖かいぬらついた液体であることが分かる。

 きららは焦らし愛撫を受けて、無意識の内にラヴジュースの洪水を引き起こしていたのだ。

 

「こ、これは⋯⋯違うわよ!?」

「何が違うんですか? エッチな気分になって本気汁を垂れ流しているようにしか見えませんよ?」

 

 反射的に言い訳を叫ぼうとしたが、先に指摘されてしまい言い淀むきらら。金魚のように口をパクパクさせ、咄嗟に淫水の跡を後ろに隠そうとしたが、男に抱き寄せられ耳たぶを甘噛みされてしまう。

 

「あぅ! 耳、弱いからぁ~~、やぁっ、ちょっとぉ⋯⋯しゃぶらないでぇ」

「もう挿入しちゃいますから! ほら、ヴァギナもぐちょぐちょで奥までぱっくり開いてますよ? 今、交尾したら壊れちゃうかもしれませんね」

 

 性感の高ぶりに合わせて女性器も卑猥に咲き誇っていた。普段はピッタリと閉じてピンクの襞と果肉をしっかり覆い隠していた大陰唇も惚けて観音開きになっている。小陰唇は伸びた麺の様にだらしなくふやけていて、膣口は呼吸に合わせて浅く開閉しながら、トロトロな体液を今も排泄していた。おそらく、膣を覗き込めば、子宮まではっきりと拝めるに違いなかった。

 

「ほら、もうペニスが膣口に触れてますよ! 亀頭までしか挿入してないのに膣内はドロドロになってますね」

「どうしますか? 奥まで挿入れちゃいますよ? 今、挿入れたら私とのセックスでしか満足出来なくなりますよ? それでもいいんですか?」

「欲しいぃ~! オチンポ欲しいのぉ~~、アンタの⋯⋯アンタのオチンポが欲しいの! 他のオチンポじゃ嫌ぁ!」

 

 狂ったように喘ぎながら肉棒を要求するきららの様子を見て、あと一歩だと確信した男がさらなる追い討ちをかけた。

 

「後一度、セックスしたらもう私から離れられなくなりますよ! きららさんは私のモノになるんですか!? なりたいんですか!? 言ってみなさい!」

「なるぅ~~! なるから⋯⋯アンタのモノになるから⋯⋯もう、意地悪やめて⋯⋯オチンポ挿入てよぉ」

 

 きららの完堕宣言に満足したのか、男の陰茎がヌルルとヴァギナに吸い込まれて行った。待望の膣内は熱い坩堝と化していた。完熟したミミズ千本が全力でペニスに纏わり付き、精気を吸い取ろうと必死になっている。並の牡であれば、このまま無我夢中で腰を振り、即暴発の醜態を晒しかねないが、何とか堪えた。やはり、彼女は名器中の名器なのだ。

 

「ッッッッ~~~~!!? ヒッ⋯⋯ィ⋯⋯ぃぁ⋯⋯くは⋯⋯ん⋯⋯ひぃ!」

 

 きららは挿入時のショックでテクノブレイクを起こしてしまったのか、白目をひん剥き、痙攣しながら、言語化不可能なうめき声を上げている。

 男は彼女が正気を取り戻すまで対面座位の体位のまま背中を摩って気分を落ち着かせてやることにした。どれだけそうしていたか、ようやくきららの瞳に光が戻ってきた。

 

「こ、こんにゃの⋯⋯しゅごいぃ~~、わ、私をこんにゃにして、覚悟はできてりゅんでしょうね」

「勿論、責任は取るつもりです。まだ動くのは辛いでしょうから、このまま少し、お話しませんか?」

「はえ?」

「責任は取ると言いました。だから、もっとお互いの事を知りたいと思います」

 

 きららが悔し紛れに放った言葉に、男は意外にも真面目な態度で返答した。何を考えているのか、結合したままで雑談を振り始めた。

 最初はこれまでのように、きららの容姿を褒めるところから、次第にファッションや趣味、学業の話などに移り、徐々に私生活まで切り込んで行く。

 男の話術が巧みなのか、きららも段々と態度から固さが取れてきて、自分から質問をするようになった。その過程で男から政治家の家系だが政治の道には進まず、起業家としていくつかの会社を経営していることを知らされた。そして、その中には、聞き覚えのある大企業や裏世界とも関わりのある会社も含まれていた。

 きららとしては、男の情報を引き出して、優位に立とうという打算ではなく、純粋に会話にのめり込んだ結果、入手した情報なのが彼女らしかった。

 すっかり肩の力を抜き、時折、笑いさえ交えながら話す最中でも男は手を動かし、さりげないスキンシップを取り続けた。指を絡め手を握る。恋人繋ぎ、約束繋ぎ、お姫様繋ぎ、合間に何度も握り方を変え、言葉以外の方法で心を近づける。

 

「きららさんは、恋人繋ぎがお好きみたいですね⋯⋯顔が真っ赤です」

「仕方ないでしょ⋯⋯女の子なんだから」

「そういうところが好きですよ⋯⋯」

「好きとか言うなぁ!」

 

 恥ずかしさから、顔を逸らしたきららの頬っぺたに静かに唇を触れさせた。

 

「いや⋯⋯やめて⋯⋯恥ずかし⋯⋯ぃ」

「どうしてです?」

 

 首を振ってイヤイヤをするきららの隙を突いて何度も繰り返す、右頬、左頬、首筋、おでこ、唇以外に幾度も幾度も接吻をすると、次第に抵抗が弱まってきた。

 

「恥ずかしがらないで、さっきまで、あんなにキスをしてくれたではないですか」

「私は好きですよ、きららさんとキスするの」

「そんなの⋯⋯そんなの私だってぇ⋯⋯んむぅ!」

 

 言葉を終える前に唇を塞ぐ。

 触れるだけの柔らかいキスを二回した、三度目には、切ないげな吐息を吐くリップに割って入り、前歯を舐めると躊躇いがちに彼女の舌が顔を出した。舌先だけを合わせチロチロとくすぐっていると、すぐに我慢出来なくなって深く貪り始めた。

 

(頭ん中溶けちゃううぅ~~、キスだけなのに⋯⋯腰の奥までキュンキュンするのぉ~~)

 

 お互いに唾液を溢しながら、口吸いを続けた。男の方から一度距離を取ると、今度はきららから求めて来て再び貪り合う。二人の唾液が混ざる度にきららの脳内に麻薬を吸引したような多幸感が満ち溢れ、淫らな微笑みを浮かべてしまうのだった。

 

「甘えん坊ですねぇ、そんなに吸い付いて」

「アンタのキスが上手すぎるのが悪いんじゃないの⋯⋯私は悪くないわ」

「キスだけでまた感じて来ちゃいましたか?腰がモジモジしてますよ」

「これも、アンタのせいよ。もう、そろそろ動いてよぉ」

 

 手を握り合っていた最中もキスをしていた時も、二人は性器で繋がったままだった。

 既にきららの膣は根元まで埋まった肉棒の形状を完全に記憶してしまい、男専用のオナホールと化していた。隙間無く張り付いた肉襞は、陰茎の体温や脈動を感じ取るだけで、気をやってしまいそうな快楽と、果てるには後一歩足りない憔悴を彼女に与え、下半身を悶えさせた。

 

「早くぅ⋯⋯動きなさいよぉ⋯⋯アァ⋯⋯つらいのよ、アンタとくっついてると⋯⋯どんどん私の中がおかしくなってくのよ⋯⋯んぁ⋯⋯お腹の奥が暖かくなって⋯⋯いひ⋯⋯イキたくてイキたくて⋯⋯我慢できなくなってくの」

「あぁ! やっぱり私達、相性が最高に良いみたいですよ⋯⋯ご覧なさい、もう腰を振る必要もありませんから」

 

 男の指がきららの仙骨の辺りを軽く小突いた。

 

「ッッ~~!? うあぁ! うそぉ! ヒィ、イグッ!? 何これぇ!?」

 

 腰から子宮まで伝わった振動で、きららは軽い絶頂に襲われた。ポルチオアクメを覚え込まされた身体は微弱な揺すりだけでオーガズムに達することができるようになっていた。そのまま数度叩かれ、同じ回数だけ絶頂に至った。

 

「ぎ、気持ちイィ~~!! イグの、イグの止まらない~~!! まってえぇ! おかしくなるううう!!」

「ほらぁ! トントンするだけで、いくらでもイケますよ!? お股から色々垂れ流して! また新しい水溜まりが出来てます! いけない子ですね!!」

 

 ピシャリと尻を叩く音が鳴り響いた。それと同時にきららの股座から大量の潮が間欠泉のように吹き出し、艶と喜色が僅かに混ざった絶叫が口を割って出た。

 

「いィ、痛いイィぃ~!! イダイのに、いぐの、イグッ! ぎもぢいいいぃ~~~~!!」

 

 スパンキングされる度に、まるでスタンガンを押し当てられたのかと錯覚するほどの電流が、脊髄と全身の神経を伝わって脳内に殺到し、視床下部の性中枢を蹂躙した。

 一時期に意識の制御下から離れた肉体が、オーガズムと連動し暴れ回り、潮を撒き散らし左右に激しく身を捩ったかと思えば、海老反り状態で痙攣する。

 

「どうしました? イキたくて仕方がなかったんでしょう? もっとイかせてあげますよ!」

「む、無理いぃ! もう、イグの無理ぃ! 抜いてぇ! ちんぽ抜いてえ!!」

「酷いことを言わないで下さい。まだ私が射精してないじゃないですか、そうだ! きららさんがイかせて下さいよ! ただし、動いちゃダメです。膣の動きだけで射精まで導いてみなさい」

 

 きららは脳が焼き切れそうな快感に怖じ気づき逃げたそうとしたが、案の定捕まり無理難題を突き付けられた。

 

「そんなの無理よ! お願い、もう許して!」

「無理じゃありませんよ。実は私もそろそろ限界でして、きららさんが絶頂する度に膣内がバキュームみたいに吸い付いてきて、暴発寸前です」

「どうかこのまま、お願いします」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 赤く腫れた桃尻を慰めるように撫で回し誘惑する男に、無言で肯定を返すきらら。熱を持った肌にヒンヤリとした掌が心地好い。んはぁっと色っぽいため息を吐いて、膣内に意識を移す。なんとなくではあるが、内側の繊細なビラビラを動かし、咥えた陰茎を扱き始める。

 元々、インナーマッスル等の筋肉も十分に鍛えられた恵体を持つ対魔忍なればこその芸当だ。ミミズ千本と呼ぶにふさわしいヴァギナは

、蕩ける柔らかさと温かさで息子を包み込み、まるで母の胎内に還ってゆくような悦楽を男に与えた。

 

「んっ⋯⋯どう? その⋯⋯アンタも気持ち良いの?」

「とても⋯⋯。気持ち良さだけじゃない⋯⋯安らぎすら感じます」

「私も⋯⋯凄くイイわ⋯⋯繋がってるだけでこんな⋯⋯あったかい」

「それに⋯⋯あぁっ⋯⋯アンタのちんぽシコシコしてると、私の気持ち良いとこにも当たって⋯⋯んぁ⋯⋯いぃ⋯⋯コリコリしたとこにちんぽ⋯⋯こすれて⋯⋯いぃよぉ⋯⋯」

 

 当然だか、手コキやフェラとは違い、膣は性感帯だ。男根を責め立てれば立てるほど、きららにも同じ快感が共有される。

 淫らな肉布団を蠢かせば、Gスポットはカリ首に擦れ、尿道口はポルチオ性感帯とキスをした。自身の指さえ触れたことの無い敏感な部分へ、一晩で愛情すら抱くようになった剛直が、カリカリッ、コリコリッと愛撫してくるのだ、気持ち良く無いはずがない。

 そして、きららは男も同じ気持ちを共有しているという確信が有った。だから、その言葉を口にしたのだ。

 

「イって! 一緒に、一緒にイって!! 私の子宮にアンタのザーメンで種付けしてえ!!」

「アァ⋯⋯そうですね⋯⋯、一緒にイキましょうか⋯⋯受け止めて下さい!」

 

 肉棒が一回り膨張し、痙攣する。男の手が思わず、きららの臀部を握り絞めると、きららもその想いに応えた。両足を男の腰に絡ませ、一滴残らず精を受け止める体勢に移行すると、子宮口が亀頭にしゃぶり付き、襞肉が最後の吸い上げをした。

 

「んやあぁ~! キス! キスしてぇ! 一番、深くて甘いのしてぇ!! ッッッッ~~!!んあああ! ひぐぅ! ひぐ! うむうぅぅ~~!!」

 

 ディープキスを交わすと同時に二人はオーガズムに達した。女の揺り籠の中で子種を受け止め、牝として満ち足りた思いを胸に抱きながら、子宮が決めた番の牡と悦びを共有する。

 

「アァ~、アァん⋯⋯イィん⋯⋯あぁっ!だめ!抜かないで⋯⋯このままが⋯⋯いい⋯⋯から⋯⋯んちゅ⋯⋯ん」

 

 きららは頭の中が真っ白になる絶頂の余韻に浸りながら、下腹部を満たす温かさに頬を弛ませる、男が一瞬、身動ぎしたのを感じ取り、子種が流れ出てしまうことを怖れてぎゅっと抱き付く。そのままの勢いで自分から唇を奪うと舌を螺入れ、唾液を啜った。

 

「きららさん」

「んやぁ⋯⋯キス止めちゃだめぇ~、もっとぉ~~」

 

 すっかり、キス魔と化してしまったきららが、肢体を纏わり付かせて続きをねだるが、男の真面目な表情にきょとんとする。

 男はそのまま、目を合わせて想いを伝えた。

 

「きららさん⋯⋯私と恋人になって下さい」

「っ!⋯⋯駄目よ」

 

 きららは嫌ではなく駄目と言った。

 

「どうして?」

「私には、ふうまが⋯⋯いるから⋯⋯」

 

 気まずそうに目を逸らすきららは初恋の男の名を出した。身体は堕ちても、ある種の快楽への慣れが想い人の名前を思い出させていた。

 

「私はこんなに、貴女のことを好いているというのに⋯⋯私のことは嫌いですか?」

「別に、今はアンタのこと⋯⋯嫌いじゃないわ、その⋯⋯身体の相性が最高なのは分かったし⋯⋯キスも上手いし⋯⋯可愛がってくれてるのも理解してるわ⋯⋯でも」

 

 隠そうとしても隠しきれない、そんな好意を滲ませながらも、初めての男に操を立てるきららに追い討ちが掛かる。

 

「貴女を愛しています」

「でも⋯⋯でも⋯⋯」

 

 きららの好きな恋人繋ぎで指を絡ませて、耳元で愛を囁かれると目の焦点が合わなくなり、息が荒くなった。

 

「なら、二人とも恋人にすれば良いではないですか」

「え?」

 

 理性が陥落する寸前で男が悪魔の囁きをした。

 

「珍しい話ではないでしょう。貴女の世界でも、私の世界でも⋯⋯」

「対魔忍の世界では複数の異性を囲うことは必ずしも悪ではない⋯⋯」

「ご存知かどうか知りませんが、貴女のボーイフレンドも既に複数の女性と関係を持っています⋯⋯当然ですね、没落したとはいえ彼は仮にも名家の御曹司だ」

 

 ふうまの女性関係についてはきららも薄々勘づいていた。ライバルも多い。だが、好きになってしまったのだ、いつか自分だけを見て欲しい、振り向いて欲しい、そんな淡い想いを胸に抱いて、不器用ながらも距離を詰めようとしてきた。

 

「彼のことを諦める必要はありません⋯⋯貴女は彼と同じことをすれば良い。心の奥にもうひとつ部屋を作って、私を住まわせて下さい⋯⋯そして、時折、私に微笑んでくれればそれでいいのです」

 

 だが、想いとは裏腹に心の冷めた部分では、自分は彼の唯一にはなれないだろうという諦めがあった。ふうまが愛情を向けてくれたとしてもそれは、数多の女の一人としてのこと、彼も私も対魔忍なのだから仕方がない。むしろ、処女をふうまに捧げることができただけ幸福なことだ、そう割り切ろうとしても、釈然としない黒いモノが胸の奥には存在した。

 男の提案を聞いて心に迷いが、いや、もっと明確な決意に近い考えが生まれた。自らも心のままに、別の恋と愛を胸に秘めても良いのではないか、そう思い至ったところで同じ告白が耳を打った。

 

「きららさん⋯⋯私と恋人になって下さい」

 

 きららの心は決まった。

 

「わた、私がアンタのこと好きになってあげるわ!!」

「もっとはっきり⋯⋯」

「ッ!! い、一度しか言わないから、しっかり聞きなさい!! 私がアンタの恋人になってあげるって言ってるの!!」

 

 きららは叫ぶように想いに答えると、ガバッと抱き着いた。顔は隠れて見えないが、小刻みに震えていた。対魔忍という仕事に不釣り合いなほどにウブな少女だ、愛の言葉を伝えるだけで、相当な覚悟が必要だったはず。特に初恋に対する裏切りともとれる行為ともなればなおさらだ。

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 しばらくそっとしてあげた後に、男は胸に埋まったきららの顔を優しく上向けると、どこかスッキリとした様子の乙女のかんばせが現れた。

 

「ねぇ⋯⋯今度は私から御奉仕してあげる!その⋯⋯恋人として⋯⋯ね」

 

 心境に変化があったのか、性行為中は終始、受け身にまわっていたきららが、自主的に男を楽しませようとしていた。

 

「もちろん! 嬉しいですよ!」

 

 一晩かけ飴と鞭を使い分けて溶かし尽くした美少女が、ようやくその心までも自身に捧げたのだ、嬉しいに決まっている、明確な喜びを出して笑顔を向けると、きららも笑みを浮かべた。

 

「ちゅ⋯⋯んあぁ! ん、見てなさい」

 

 軽く触れるだけの接吻をすると、きららは繋がったままのペニスを引き抜き、男の股座に顔を埋めた。

 

「あっはあああ~~ん! おいしそ! ちゅっ、んっ! んっ! んっ!」

 

 肉棒をうっとりとした表情で眺めたきららは、特大のアイスキャンディーを舐め回すように、それを喉奥まで頬張った。

 四つん這いの姿勢で、ぐぽぐぽと音を立て男性器をしゃぶる様子は、愛しい男に奉仕する恋人であると同時に、卑しい牝犬の姿だ。

 純真さと引き換えに、対魔忍として少し成長した少女の一夜はゆっくりと更けていった。

 

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