とある下品な鎮守府の日常 -とゲちん- 作:ハーメルンkpx
- 工廠 -
明石「……」
―カーンカーン
提督「あ~、どっかその辺に腋毛生え散らかしてるイイ女いないかなぁ……」
明石「……」
提督「……今日、夕張は……珍しいな。
オレンジの作業着か。いつもはタンクトップなのに」
明石「…………涼しく……」
提督「?」
明石「……なってきましたからね……」
提督「……そうだったな。残念な季節だ」
明石「……」
提督「……あいつって、腋きれいだよな。
タンクトップのとき、慢心がチラ見えしてるの一回も見たことないし」
明石「……」
提督「……明石は見たことないのか? あいつが慢心してるところ」
明石「……どうですかね……あんまり覚えてないですね……」
提督「あれ? 同じ工作組として、お互いでチェックとかしないのか?
ほら、二重チェック」
明石「いや、しないですね……」
提督「……それは……」
明石「……」
提督「…………ダメだろう……。
二重チェックはちゃんとしないと……」
明石「はい、すみません……。以後、気を付けます……」
提督「うむ……」
明石「…………」
提督「…………明石、作業着に着替えたんだな。
さっきまでタンクトップだったのに」
明石「……ええ……。つい先ほど、何か悪寒を感じて寒くなってきたので……」
提督「そうなのか……。つい先ほどというと、
それはだいたい、俺がまた工廠に戻ってきたときくらいかな?」
明石「……だいたい、それくらいかもしれないですね……」
提督「……そうか」
明石「…………それで、どうしたんですか? 追加のご用件ですか?」
提督「それもあるんだけど、明石が言っていたことが気になってな」
明石「はい?」
提督「この薬、テストは済ませてるって言ってたろ?
いったい誰にテストを――」
明石「それは工廠秘密ですかねっ!///」
提督「……ふ~ん……」
明石「追加のご用件をどうぞ!」
提督「ああ。薬だけど、粉末タイプも頼む」
明石「わかりました」
― 迅鯨と海防艦の部屋 ―
迅鯨「――ですから、私も悪気があったわけではなくて、
太くても良いものもあるってことをわかってほしくてっ……ぐすっ…………うぅ……」
五十鈴「そうだったのね……」
佐渡「……こっちも、太いとか言っちゃって、ごめん……その……迅鯨さんのこと……」
迅鯨「っ……さ、佐渡ちゃんっ……」
五十鈴「ちゃんと謝れてえらいわ、佐渡」
佐渡「う、うん……。で、でもっ……その……」
五十鈴「……いいのよ、佐渡。ちゃんと聞いてあげるから。
言ってみなさい? 迅鯨もちゃんと、ね?」
迅鯨「は、はい……」
佐渡「…………その……毎日、素麺なのはさすがに、つーか……」
迅鯨「――っ!」
五十鈴「……」
佐渡「それでその……思わず……」
迅鯨「…………ご、ごめんなさい……。
私、大好きって言ってくれたことが嬉しくて、つい……」
五十鈴「そっか……」
佐渡(それ言ったの佐渡じゃねえけど……)
迅鯨「……今、誰か好きって言いました?」
五十鈴「…………言ってないわ」
佐渡「…………」
迅鯨「…………そうですか…………信じられない…………うぅ~……」