とある下品な鎮守府の日常 -とゲちん- 作:ハーメルンkpx
ぴゅーっ
提督「入れたのか? これに」
五十鈴「なっ…………え……どっ……うし…………ぇや!?」
提督「えや?」
五十鈴「いいい入れてるわけないでしょ!? 何言ってんのよっ!?」
提督「いやだって、母乳って風味というか、
後味がウィスキーのブラックニッカクリアみたいなのが香るだろ?
暖かくてもそうなんだけど、これは冷えてるし、分離もしちゃって
余計にその風味だけが残ってるっていうか。ほら、こことか。分離して、塊が――」
五十鈴「し、知らないわよそんなこと!
っていうかぼ、ぼぼ母乳っ……なわけないでしょう!?」
提督「ん……まぁ、そうか。出るわけないか」
五十鈴「っ……そ、そうよ!
出るわけっ……ない、に決まってるじゃないっ……」
提督「……んー、じゃあこれ、ブラックニッカでも入れたのか?」
五十鈴「っ……そ、そう! 実は入れてみたの! ちょっとだけね!
甘いだけじゃ飽きると思って! ど、どうかしらっ!?
提督「確かに、バニラアイスにウィスキー入れたりもするけどさ……。
これストロベリーサンデーだからな……。
元々飽きないように酸味が挟み込んであるわけで……」
五十鈴「あ……」
提督「……ん~……でもなぁ……」
五十鈴「……な、何よっ?」
提督「ちょっとって言っても、わかるとは思うんだよね。
俺、やっすいウィスキーだけど、けっこう飲むし。
これ全然アルコール感じないし……。
なんだろうなぁこれ……」
五十鈴「~~っ!/// も、もうっ!
好きだっていうからせっかく作ったのに!
そんなに文句言うなら――」
提督「いやいや文句ではないって。……あむ。
……うん、上手いよ。俺はけっこう好きかな、これ」
五十鈴「!」
提督「わざわざありがとな、五十鈴」
五十鈴「…………////
これくらい、普通にあたりまえよ///」
◇
提督「――ごっそさん!」
五十鈴「お粗末様。……きれいに食べたわね//」
提督「美味かったからな」
五十鈴「そ、そう////
……そんなに気に入った……?」
提督「今まで食ってきたサンデーの中で一番美味い」
五十鈴「えっ!?////」
提督「面倒じゃなけりゃ、また今度作ってくれよ」ハハハ
五十鈴「あ……じゃあ、また明日の三時のおやつに、とか……?///」
提督「え、いいの?
大好物だから、明日もまた食えるってのはうれしいけどさ。
けっこう手間じゃないか?」
五十鈴「それは別に、気にしなくてもいいわ。
材料と手順さえわかっちゃえば、そんなでもないし。
それに、一日置きに出さないと張って辛いし」
提督「張る?」
五十鈴「……なんでもない」
提督「……そういや、五十鈴は食べなかったな。悪いな、なんか俺だけ……」
五十鈴「味見のときとかにちょっと食べたわよ?」
提督「あぁ、そうなのか。……味見だけでよかったのか?」
五十鈴「う~ん……まぁ、どのみち、しばらくは食事、
気を付けないといけなくなりそうだし、ね……。
今回のは、100%で作ってるわけじゃないから、
だからあんまり食べすぎると、乳脂肪の取りすぎで乳腺炎とか、
あとは母乳自体にも脂肪分が増えちゃうことにもなるから」
提督「……なるほどなぁ。たしかにそれは、難しいところだな」
五十鈴「本当にね……。意識して調べてみると、けっこうあるみたいなのよね……。
母乳の質が悪くなっちゃう食べ物……。
糖分塩分に脂肪分、とかね。
だから……ん~……甘味もしばらくは、よねぇ……」
提督「……ふむ、それはなんというか……。
…………でも、それって五十鈴には……
えっと……関係、がないよな?」
五十鈴「……へ?」
提督「……ほら、五十鈴って母乳出るわけじゃない、だろ……?」
五十鈴「…………」
提督「…………」
五十鈴「…………ごっほぉ!」
提督「うぉ!? 五十鈴っ!?」
五十鈴「な、なんでもないわっ!
そうよね、まったく以て関係なかったわ!///」
提督「あ、あぁ。だよな……」
五十鈴「えーっと! あっ……器下げてくるわね!」
提督「う、うん。頼むよ。
……あ~、五十鈴のサンデーのおかげですっきりしたし、
俺もすぐ執務に戻るよ」
五十鈴「っ……そ、そうね。五十鈴も器洗ったらすぐ戻ってくるわ」
提督「うーい」
―ガチャ パタン
提督「…………ゲフッ……」
提督「……やっぱ、そうだよなぁ。
たとえ少量でも、飲むとマジですぐにゲップ出るもんなぁ……」
◇
執務室前
五十鈴「…………ふぅ……」
五十鈴「…………ふふっ…………ふふふ……」
五十鈴「……五十鈴のサンデーが一番?
普通にあたりまえよね♪///」
五十鈴「五十鈴特製の改装されたサンデーなんだから!///」
五十鈴(…………でも、ちょっと危なかった、わよね……?)
◇
予備調理室
鬼怒「――わかる?」
阿武隈「……んー……?」
由良「本当に入ってるの?これ」
名取「よくアイスの材料にしたり、
それでプリンを作ったりっていうのは聞いたことはあるけど……///」
長良「まぁ普通にバニラアイスだねこれ。
チョコとだったら相性どうなのかなー」
鬼怒「1/5くらいしか入れてないからねw」
名取「あぁ、普通の牛乳とも混ぜてるんだね///」
鬼怒「鬼怒は全部でいいんじゃない?って言ったんだけどね。
五十鈴姉が途中日和ちゃって……w」
阿武隈「やっぱ焚き付けたの鬼怒姉なのね……」
由良「あきれた……」
鬼怒「や、だって出るようになってからは、
ここんとこずっと辛そうにしてたし……」
「「……」」
長良「……まぁ、入渠中は無理だって、言ってたっけ……」
名取「他の人の目があるもんね……///」
由良「由良たちだけだったらいいんだけどね、ね……」
阿武隈「滅多にないもんね、そんなこと……」
長良「――あ、パッドは? ほら、母乳パッド」
鬼怒「一応、酒保覗いたけど、なかったんだってさ」
「「あ~……」」
阿武隈「その場合って、どうするの……?」
由良「いつもだったら、明石さんか大淀さんに申請出すけど……」
「「…………」」
名取「私だったら無理だよぉ~……///」
鬼怒「さすがに、ね……///」
長良「あれ、司令官も最後チェックするしね……w」
由良「それにどのみち、搾るには搾らないと、
張って痛いって言ってたし、ね///」
長良「つまり、搾る場と機会が必要、と」
阿武隈「あれ?
でも、いつもトイレで流してるんじゃなかった?」
鬼怒「毎回量出るから、長く占領することになっちゃうんだってさ。
迷惑になるかもしれないし、毎回トイレ長いって思われるのも、ね……w
あと、外さないように屈んで、洋式便座に近付いて搾ってるらしいんだけど、
勢いあるときだと、便器に当たって音するんだってさw」
「「えっ!?///」」
阿武隈「ちょっ……え!? そ、そういうものなの!??///」
鬼怒「ん~……w
普通どうなのかは鬼怒もよくは知らないんだけどさ……///
少なくとも五十鈴姉が言うにはそうらしくて……。
まぁほら、他にも艦娘だし?」
長良「関係あるのかな、それ……//」
鬼怒「あはは……。まぁそれで、
小さい音らしいけど、本人は気になるんだって……w」
名取「うぅ……///」
由良「ま、まぁ……お、音はね……ね……?///」
阿武隈「おしっ……んと……///
前、聞かれるとかもありえないわけだし、
それは仕方がない気がする……///」
鬼怒「それに毎回、ただ捨てちゃうのは
もったいないなぁとも思ってたしね!」
長良「……ふ~ん。それで、これってわけかぁ」
阿武隈「これ……んー……つまり、呼び出されたのは
消費を手伝ってほしいってこと?」
鬼怒「マジパナイくらいめっちゃ出るみたいだからね……。
それとあとは味見かなぁ」
由良「味見……?」
鬼怒「五十鈴姉と一緒にいろいろ試しててわかったんだけど、
混ぜる物によっては、風味がまだまだ残っちゃうときが
けっこうあってさぁ~……」
長良「風味が残る……?」
鬼怒「なんていうか説明もしづらいんだよね……。
なので、はい、これが現物搾りたてです」
名取「っ……け、計量カップに並々と……///」
阿武隈「……え、これ100%?」
鬼怒「うん。100%」
「「……」」
鬼怒「……まぁとりあえず、匂い嗅いでみてよ」
◇
由良「おしろいの匂い……?」
名取「……ベビーパウダーっぽいかも……」
長良「あぁ、名取はよく使ってるもんね。谷間とかおっぱいの下に」
名取「う、うん……///」
由良・阿武隈「…………」…ギリィッ…
鬼怒「あー、言われてみれば、どれもわかるかも。
あたしは普通に、牛乳っていうか、
しっかりミルク、って感じたかなぁ」
長良「あ、それなら長良も思った!」
鬼怒「だよねっ?w」
由良「……それは、二人とも普段からよく飲むからそう感じるんじゃないの?」
阿武隈「…………う~ん……?」
阿武隈(…………潮ちゃん……?)
◇
鬼怒「――それではお待ちかね、いよいよ実飲です!」
「「…………」」
由良「お待ちかね? ね……?」
長良「それじゃあ、長良から」
鬼怒「お、さすがぁ!」
名取「わ……わぁ……///」
長良「……」
―ゴクリッ
阿武隈「……あれ? けっこう行ってない……?」
鬼怒「いい飲みっぷり! パないねw」
長良「……んっ…………あぁー……風味ってこれかぁ……」
由良「ずっと風味推し続いてるけど、そんなにすごいの?」
鬼怒「マジパナイよ!!」
阿武隈「えぇ~……///」
長良「……うん。これはわかる気がする。ずっと残るねこれ……//」
鬼怒「ほらぁ~っ!w」
名取「あ、味は……?///」
長良「う~ん……」
「「…………」」…ゴクリッ…
長良「…………うん。ゲロ味、かな……」
「「」」
鬼怒「わかるwパナイよねww」
◇
長良「風味はー……なんだろ…………あぁ~……」
「「……」」
長良「ご飯食べた直後に走り込みしたら、ちょっと戻しちゃって
喉の方まで出て来たときに、慌てて皆も飲み込むと思うんだけど、」
阿武隈「……え? 今、何の話してるんですか?」
由良「……」
鬼怒「っww」
長良「だから風味の話だって!
それで、すぐ飲み込んだけど、一回はもう喉まで出て来てるわけだから、
喉奥にしばらくはまだ残ってる感じがするときあるでしょ?」
名取「わ、私は食べてすぐとか、お腹いっぱいのときには走らないので……」
長良「え?」
名取「え……?」
由良・阿武隈「…………」
鬼怒「~~っ……ケホッ……そ、それで?w長良姉」
長良「あ、うん。えっと……それで、
喉奥にこびりついちゃってるゲロの匂いが
そのまま鼻から抜けていくときと同じ気がするかなぁ……」
由良「……イメージしやすいかもしれないけど、バリ嫌な例えね、ね……」
阿武隈「あたし的にもNGです……」
名取「あはは……」
長良「え~~っ……?」
鬼怒「まぁまぁ……w
さぁ、次は誰いく!?」
名取「……」
由良「……」
阿武隈「……」
鬼怒「……あれ!?」
由良「今の流れでっていうのも……ちょっと、ね……? ね……?」
阿武隈「というかゲロ味って言われて、飲もうとは思わないと
思うんですけど……」
名取「…………」
鬼怒「えぇ~~……」
名取「…………わ、私が行きますっ……!」
由良・阿武隈「――!」
鬼怒「お、おぉっ!?」
名取「……普段から、いつも助けてもらってる、五十鈴姉の手助けに
なるかもしれないのならっ……!」
鬼怒「っ……な、名取姉ぇ……!!」
由良「……」
阿武隈「……」
長良「うんうんっ……! 姉妹想いの妹がたくさんいてくれて、
長良は誇りに思うよ……!!」
由良「…………」
阿武隈「…………」
名取「え、えへへ……///
……こ、こほんっ…………えっと…………で、ではっ、名取……!
しゅ、出撃しますっ!」
鬼怒「いいぞ、名取姉ー!」
長良「いけいけーっ!」
由良隈「…………」
名取「……………………っ!」
「「…………っ!」」
名取「…………」
―チビッ…
阿武良「…………えっ」