ハイスクールD×D~異世界転生のブレイブ・ロード~ 作:グルジオ
今回は他に設定が思い浮かばず、以前描いた作品を前日譚も含めてある程度参考に致しました。
多少変更している箇所もございます。
ご了承くださいませ。
追記、8月3日、修正致しました。
そこは魔界。そこでは様々な種族が存在し、暮らしていた。
その中の妖精領と呼ばれる地域では、妖精族という種族が存在し、数多の妖精が平和に暮らしていた。しかしある時、魔獣族なる怪物達が現れ、妖精界を侵略し始めた。そんな争いが続き、とうとう魔獣族の王が討たれ、妖精達に平穏が訪れた。
そんな中、妖精領のとある城の大広間で一人の少年が佇んでいた。少年の名はユーセイ。彼こそは魔獣族の王を討伐した妖精族である。最も、彼の能力もあって、最後まで諦めなかった故の勝利である。
「……やっと終わったね」
一人佇む彼はそんな言葉を溢し、窓から見える月を見る。
「もうこの世界は僕がいなくても平和か。それなら救世主なんて存在は新たな争いの火種になってしまう。そんなのは、悲しすぎる」
魔王を倒した救世主の影響力は小さくはない。
このまま僕がいたら、この国は他の国よりもこれからの政治を有利に進めることが出来る。そう取る者はきっと少なくない。
それでは国と国との軋轢が生まれ、また争いが起こってしまう。
僕はそんなことは望まない。
僕は妖精領の統治と世界の未来を信頼出来る者達に託して、城の大広間にいた。
「時空間転生の魔方陣が開いたね……。皆、どうか幸福で。さようなら……」
ユーセイは秘術の時空間転生を発動し魔方陣の中心に立つと、この世界から姿を消した───。
僕は兵藤一誠。何処にでもいる普通の少年、じゃない。
前世がとある妖精であり、その力を身に宿した存在だ。
どうやら時空間転生で僕は人間という種族の夫婦の息子として生まれ変わったみたいだ。
この世界には前世とは違い、人間と裏の世界の存在として、神、天使、堕天使、悪魔等が蔓延り、彼らの住み処として、天界、冥界等がある。更に人間に宿る力『
『今代の相棒は中々のモノだな。まさか、俺の力を発現させて直ぐに『
この声の主は僕の神器『
嘗て神と天使、堕天使、悪魔の三大勢力の戦争の最中二匹のドラゴンが大喧嘩を始め、一時的に休戦し自分たちを始末にかかった三大勢力に怒り狂い、その親玉達に食って掛かる。神ごとき、魔王ごときがドラゴンの決闘に介入するなと。その後討たれ、神器として魂を人間の身に封印された。それから人間を媒介にし、互いに何度も出会い、戦うようになったという。その一匹が僕に宿る赤龍帝ドライグなんだ。
「世界の流れに抗うだけの想いが必要、か。僕は僕で、他の誰でもない───僕の道を往く。それだけのことだよ」
『相棒の意志は一辺の曇りも無い。それだけの信念と相棒の生まれ持った力が有れば何もおかしくはあるまい。それで、これからどうする相棒?また鍛練でもするか?それとも、夢の中で俺と闘って戦闘センスでも磨くか?』
「今日はこれからイリナちゃんと遊ぶ予定があるからね。平穏な日常も楽しむよ」
ドライグの『そうか』という返事を聞いて僕は修行のため訪れていた山を離れて、自宅へと戻る。もちろん、人がいないのは確認済みだよ。
「大丈夫?イリナちゃん」
「……うん、ありがとう、イッセーくん」
今、僕は隣で踞っている友達を介抱している。彼女の名前は紫藤イリナ。
調べた所、親が聖職者で神側の人間らしい。この世界には悪魔と堕天使を滅する為の教会の戦士、
……それで、何があったかというと、さっきいかにも柄の悪い男の人に絡まれている人を助けようとイリナちゃんがその男の人に注意したんだけど、その人はガキが口出しするなって言ってイリナちゃんに手をあげようとした。そこへ僕が割って入り、その男の人の顎に勢いよく頭突きをお見舞いした。その男の人は一部始終を見ていた人の通報で駆けつけた警察官に取り押さえられたのだった。
「えっと、ありがとう、イッセーくん。助けてくれて」
「いいよ、イリナちゃんこそ怪我はない?」
「うん、大丈夫。イッセーくんが守ってくれたから」
……見た感じ、たしかになんともなさそうだね。
「よかった。イリナちゃんに怪我がなくて」
「………怖くなかったの?」
「うん、だって一番怖かったのはイリナちゃんが傷つくことだから。本当によかった」
僕が笑顔でそう言うと、イリナちゃんは顔が真っ赤になっていた。
「僕は自分のしたいことをしているだけだから。だからイリナちゃんももし、自分のやりたいことがあったら勇気を出して精一杯やってみよう?後悔しないように。辛い時は僕が傍にいるから」
「イッセーくん……」
その後暫くしてイリナちゃんの家族が引っ越す事になるんだ。
僕はイリナちゃんと必ずまた会おう、そう再会を約束した。その際に……。
「イ、イッセーくん……」
「どうしたの、イリナちゃん?」
「あの、その……」
何やらもじもじとしているイリナちゃん。他の子には男の子みたいに思われていることもあるけど、こうしていると普通に可愛い女の子だね。と、そんなことを思っていると……。
チュッ♡
…………ん?
「──っ、イ、イッセー君またね!」
……イリナちゃんにキスをされた。それも唇に。───何気に今の人生ではファーストキスだったんだよね…………なんてことはなくて、前から昼寝をしている間に何度かキスされてたね……。けど、明らかに起きてる時にしてくるのは初めてだ……。というか、顔が熱い……。
その後暫く僕の赤くなった顔は戻らなかった。
そうして、僕たちは再会するその時まで互いに自分の道を歩むことになる───。
それから暫くして、僕はとある土地を歩いていると妙な殺気を感じその方向へ駆け出す。
~朱璃side~
あの人との間に出来た娘の朱乃とあの人の帰りを待っていると突然不審者が上がり込んできた。以前あの人にやられた術者が堕天使と敵対している者にこの家の場所を教えたらしい。この娘は私達の大切な娘、この娘だけは何としても……!
「その娘を渡して貰おう。あの忌々しき邪悪な黒き天使の子なのだからな」
「この娘は渡しません!この娘は私の大切な娘、そしてあの人の大切で大事な娘!絶対に、絶対に渡しません!!」
「……貴様も黒き天使に心を汚されてしまったようだな。最早、致し方あるまい。……死ね!!」
目の前の男が刀を抜き、私に斬りかかる…。
「嫌ー!!母様ぁぁぁぁぁっ!!」
ごめんなさい朱乃、貴方。私は先に逝きます。朱乃、あの人を恨まないであげて。私もあの人も貴方を愛しているのだから…
ガキィィィン!!
「何っ!?」
えっ?
私は目の前の光景に言葉を失った。私の目の前には折れた刀を持った男と私達を庇うように術者の前に立つ子供がいた。
「な、何だこのガキは!」
「貴方こそ何のつもりなの?そんな物をか弱い女の子に向けるなんて」
「その娘は忌まわしき邪悪な黒き天使の子だ!殺すしかあるまい!」
そんな襲撃者の言い分に対してその目の前の子供は…。
「……分かった。じゃあ消えてよ」
ゴッ!
「ぐはぁっ!!」
その子は素早く男の懐に入ると、拳での一撃を見舞う。
男はまともにくらったのかとたんにふらつき、倒れこむ。
助かった、ということかしら……?この子のおかげで……。
そんな時庭に空から降りてきたのは…。
「朱璃!朱乃!無事かっ!!」
「貴方!私も朱乃も平気よ!」
「父様っ!」
「良かった…。本当に良かった…!」
「その子が助けてくれたのよ……」
「何?」
駆けつけたウチの人もその子に目を向ける。その子もこちらを見ていた。
「君が妻と娘を助けてくれたのか?」
「───たまたま通り掛かっただけですから。さようなら」
その子は家から出ようとしてふと立ち止まると朱乃の傍に行く。そして……。
「君は忌まわしくも邪悪でもないよ。君は違う存在同士でも手と手を取り合えるという希望なんだよ。だから君はいつでも笑顔でいてほしいな。君の両親にとって君の幸せは何よりも大切なんだから。それに、その……君に悲しい顔は似合わないよ。笑顔の君の方がとても素敵だって僕は思う、な」
その子が恥じらいながらも言ったその言葉を聞いた朱乃は顔をこれでもかと真っ赤にしている。あらあら、オチちゃったかしら。かくいう私もときめいちゃったわ♡
「えっと、じゃあそろそろ失礼しますね───ああ、それからもうひとつ」
その子はそう言ってウチの人を見る。
「どうか家族を大切に。かけがえのないものでしょう?漢見せてあげてくださいよ?」
それを聞いたウチの人は…。
「ありがとう…!妻と娘を救ってくれたこと、心から感謝する…!」
涙ながらにそう言って床に手と膝をつき頭を下げていた…。
「私からも言わせて頂戴。娘共々助けてくれて本当にありがとう…」
私がそう言った後朱乃も…。
「あ、あのね。ありがとう」とお礼を言っていた。
「では改めて、さようなら」
「待ってくれ!せめて君の名前を…」ウチの人がそう言うと…。
「……じゃあ、これだけ教えておきますね。おいで、ブーステッド・ギア」
『Boost!!』
そう言ったその子の左腕に赤い籠手が現れる。それを見たウチの人は…。
「この波動……!まさかそれはブーステッド・ギアなのか!?」
「……どんな力を持っていても、僕は僕の信念のまま生きるだけです。さようなら」
そう言ってその子はこの家から立ち去った…。
「不思議な少年だったな……。まさか赤龍帝とは…」
「とても誠実そうな子でしたよ?ねぇ朱乃?」
私がそう言って朱乃を見ると…。
「……………」
朱乃は瞳を潤ませたポーッとした顔で黙っていた。
「朱乃?」と私が声をかけると…。
「は、はい母様?」と私が話しかけているのに気づいたらしい。うふふ、この娘ったら。
「彼のこと、好きになっちゃったのね?わかるわよ」
私がそう言うと朱乃は…。
「うん…。あの子のこと考えると胸が暖かくなって、ドキドキするの……」
「じゃああの子に再会するまで女を磨かないとね?あの子、将来絶対にモテるでしょうから」
「───っ、はい、母様!私、女を磨きます!」
「頑張るんだぞ、朱乃!」
「はい、父様!朱乃はいつかあの子と結婚して一生ラブラブに愛し合います!」
一誠は周囲の者を圧倒し魅了するドラゴンの力と別に前世の頃から周囲の異性が惹かれる魅力を備えていた。───所謂ショタ万歳というものだろう。
ピクッ「ん?何だろう?」
こうして彼の物語は始まる。
次からは他作品ヒロインも入れてイチャイチャさせていきます!どうか応援よろしくお願いいたします!
次は0時に投稿致します!
追記、誤って0時前に次話を投稿してしまいました!お騒がせしました!