「ここは……?」
気がつくと、アシュリィは真っ暗な闇の中に佇んでいた。
周囲を見回しても誰もいない。人の気配もまるでない。
不安と恐怖感で胸が一杯になりながらも、アシュリィはゆっくりと足を進めていく。
すると、一人の少年の後ろ姿が視界に入った。
「ショウ!?」
驚き、彼女は背中とはいえ最愛の人の姿に安心して、彼の方へと駆けていく。
だがその背に触れた瞬間、翔は倒れた。
「え……」
その胸には大きな刺し傷ができており、血がドクドクと溢れ出ている。
「う、そ……ショウ……」
確かに翔は自ら胸を貫いたのだが、生きていたはずだ。
まさか全て夢だったとでも言うのだろうか。
アシュリィがそう思った直後、傷の中から無数の触手が飛び出し、翔の肉体が破裂する。
「ひ……いやああああっ!?」
血肉が飛び散り、それらで濡れた触手がアシュリィの身体に絡みつく。
両腕が拘束されて後ろ手となり、首も締め付けられ、太腿に巻かれた触手は無理矢理彼女の両脚を開かせようとする。
なぜこんな事になったのか考える暇もなく、今度は目の前に一人の男が現れた。
「言ったはずだぞ小娘よ」
それは、アシュリィの実の父親。久峰 遼であった。
「そんな……海底に幽閉されたはずじゃ!?」
「貴様はこの父の礎、我が子を孕む以外の使い道などないとなぁ! ハッハハハハハハハァ!」
触手がさらに動き出し、アシュリィの乳房へと這う。
血と粘液でぬるつく触手は、痛みを伴う刺激を与える。衣服の上から乱暴に擦られた乳首は、ピンと勃ち上がって存在を主張している。
苦痛と屈辱で涙を流し、もがき続けて逃れようとするアシュリィ。
「ははは、まだ鳴き声を上げんのか。よく耐える」
今度は触手ではなく、遼が直に手でアシュリィの尻に触れる。
触手の粘液を馴染ませるように、肉の乗った尻を強く揉みしだく。
さらに、乳房も同様に触れる。触手の締め付けのせいで胸がより強調され、遼は満足気だ。
それでもなお、アシュリィは下唇を噛んで耐え続ける。
「まぁいい……では、そろそろ犯してやるとしよう」
その姿にほくそ笑んだ遼は、ベルトに手をかけて下半身を露出した。
隆起した逸物は触手ほど長くも太くもないが、遼の血流を受けて硬く青筋を立てている。
彼女にとって、悪夢のような光景だ。絶望が襲いかかり、体が震える。
「さぁ、血の繋がった生娘はどんな味がするかなぁ。ククク」
触手がアシュリィの股をさらに開かせ、スカートの下にある布を乱暴に剥ぎ取る。
そして、遼が彼女に覆い被さり――。
「いや……いやああああああっ! 助けて、ショウ! ショウーッ!」
「はっ!?」
目を開き、アシュリィは布団の上でガバッと身を起こす。
時刻は夜の11時40分。天坂家の和室で、先頃ツキミやフィオレと共に就寝した。
そして、悪夢の中から現実に帰って来たのだ。
「アシュリィ、大丈夫?」
「うなされていましたけれど」
ふと、そんな不安そうな声が両隣から聞こえる。
二人の姉、フィオレとツキミだ。ずっと震えているアシュリィを安心させようとするかのように、左右から手を握っている。
「怖い夢を見たの?」
「……うん」
「そっか」
それ以上は何も聞かず、フィオレはアシュリィの手をさする。ツキミも同様だ。
ハーロットによって隔離されていたために、ずっと会う事も話す事すらなかった姉妹。しかし、今はこうして傍にいてくれている。
アシュリィは、涙ぐみながら彼女らに事情を打ち明けた。
「ショウが死んで、私もあのヒサミネ リョウに、ひどいことをされそうになる夢だった」
「それは……」
何をされたのか、そこまでは語るのも恐ろしかった。
だが、二人はただそれだけで全てを察し、アシュリィの涙を指で拭う。
「怖かったね、アシュリィ」
「私たちも時々、同じような夢を見るんです」
「お姉ちゃん……」
辛そうな表情を見せる彼女らに、アシュリィもまた安心させようと手を硬く握る。
すると、二人は微笑んでアシュリィの頭を撫でた。
「眠れますか?」
ツキミに尋ねられるが、アシュリィは首を横に振る。
もう一度眠れば、ほぼ間違いなくまたあの夢を見るだろう。そうなれば、先程の繰り返しだ。
「そうでしょうね。うぅん、どうしましょうか」
額を押さえて悩む様子を見せるツキミ。
すると、フィオレが挙手してある提案を行った。
「翔兄ちゃんと一緒に寝たら?」
「えっ!?」
ボンッ、とアシュリィの顔が赤く染まる。
確かに翔は、自分の事を『愛している』と言ってくれた。だが、いきなり行ったところで迷惑をかけるだけだろうともアシュリィは思っている。
しかしツキミは、彼女のアイデアを絶賛した。
「それは真面目に良いかも知れませんわよ、アシュリィ! 久峰 遼のようなゲス男の悪夢を消し去る最強の特効薬は、本物の殿方のぬくもりですよ!」
「え、え? そういうものなの?」
「そういうものです! それに……寝る度にいちいち悪夢に悩まされては、翔お兄様に申し訳ないですよ?」
その言葉に、今度はフィオレがうんうんと頷く。
「確かに。そんな夢ずっと見続けたら、下手したらトラウマになって二度とエッチできなくなるかも」
「え、えっちって……っていうか、大袈裟じゃない?」
「……アシュリィ、あなたが思ってる以上に深刻な話なんだよコレ」
真剣な眼差しをアシュリィへ送るフィオレとツキミ。
こうして彼女は勇気を振り絞って、翔に会うべく彼の自室に向かう事となった。
そして、11時48分。
一度深呼吸したアシュリィはゆっくりと翔の部屋のドアを開き、中に入る。
「ショウ……?」
当然ながら返事はなく、彼はすやすやと寝息を立てて眠っている。
アシュリィは翔を起こさないようゆっくりと部屋に入り、同じくゆっくりと扉を閉めた。
眠る翔の顔を、じっと見つめる。無防備な彼の寝姿は、アシュリィにはとても愛おしく感じられた。
もっと近く、もっと近づいて傍で見たい。
アシュリィはそう思って枕元まで身を乗り出す。息遣いがハッキリと聞こえて来る距離まで、じっと近付く。
彼の唇が、目の前にある。このまま起きないのなら、いっそ――。
「ダメ!」
下唇を噛み締め、アシュリィはバッと遠ざかる。
自分は今何をしようとしていた? 翔が目を覚まさないのを良い事に、強引に唇を奪うなど最低な行いだ。これではただの夜這いだ。
アシュリィはベッドに眠る彼から背を向け、その場に座り込む。
このままでは翔に顔向けできないし、もう部屋に戻って眠ろうかとアシュリィは思ったが、きっとまた悪夢に悩まされるだろう。
「どうしたら、良いんだろう」
深く溜め息をつく。悪夢の記憶がどんどんフラッシュバックするのと、情けない自分へ嫌気が差して、じわじわと涙が溢れて来た。
「アシュリィちゃん?」
その時、背後から自分を呼ぶ声が聞こえた。翔が、目を覚ましたのだ。
驚きのあまり震え、濡れた目で振り返る。その涙を見て、翔も驚き心配そうに声を上げる。
「どうしたの!? 何かあった!?」
真剣な翔の眼差し。
恐ろしい夢を見てしまった、などと子供のような事を言えば笑い飛ばされてしまうかも知れないと思いつつも、アシュリィはゆっくり語り始める。
「……その……怖い夢、見たの……。ヒサミネ リョウが、私に襲いかかって来る夢……あの時、ショウがいなかったら……ショウが本当に死んでたら、私は……」
「アシュリィちゃん」
翔は笑いなどしなかった。真剣に、アシュリィの悩みを聞いている。
そして身を起こして、両肩を引き寄せそっと抱擁した。
天坂 翔というのは、そういう人間だ。姿形が少し変わっても、強大な力を手にしてしまった今でも、その本質は変わらない。
彼は、底抜けに優しいお人好しなのだ。
「大丈夫、大丈夫だよ。僕はここにいるよ」
背を撫でる手の感触が、アシュリィにはとても心地良かった。全身を包み込むぬくもりで、不安も恐怖もなくなっていく。
ツキミやフィオレの言う通りだったのだ。気付けば彼の身体を強く抱き返し、涙も震えも収まりつつあった。
それでもまだ、どうしようもなく不安は残ってしまう。今すぐ傍を離れてしまうと、また夢の事を思い出してしまいそうで。
しかし、このままでは翔も眠れない。どうしたらいいのか分からず、アシュリィは翔の顔を見上げた。
――目が合った。
ずっと離れ離れになってしまっていた翔が、会いたいと願い続けていた彼が、今は息がかかりそうな程の距離にいる。
目の前にある翔の唇。向こうの視線も、アシュリィの唇に注がれている。
自然とアシュリィの頬が熱を持った。
「……ショウ」
彼の名を囁く。それだけで、アシュリィは自分の体温が上がるのを感じた。
そしてアシュリィが目を閉ざすと、翔はゆっくりとその唇に顔を近づけ、そのまま口づけをした。
翔は、突然部屋に現れたアシュリィをベッドの上に招き入れ、しなだれかかるように二人でベッドに横たわった。
安心させるようにアシュリィと手を繋いで、指を絡め合う。そして、向かい合うアシュリィの目をじっと見つめた。
彼女もこれから何が起こるのか、翔が何をしようとしているのか分かっているようで、恥ずかしそうに顔を赤らめながらも頷く。
「さて」
三歳分とはいっても、アシュリィは翔より年下だ。普通なら何もせずに和室の布団まで帰してあげるのが常識なのだろう。
だが今の翔には、この場においてそれが正しいとは思えなかった。
なぜなら、彼女の抱えた心の傷はまだ癒えていない。このまま眠っても、再び悪夢に悩まされる。それもやはり彼女のためにならない。
これからする事は、いわば荒療治だ。翔もそれは分かっている。そしてこの事を知られれば、ロリコンだなんだと揶揄されることだろう。
それでも構わないと翔は強く思っていた。自分はアシュリィを愛しているし、アシュリィも翔を愛していると言ってくれた。だから、誰にどう思われようと、彼女の幸せのためにすべき事をするのだ。
幸いにも響は彩葉の家におり、肇も出掛けている。多少声を出しても、聞かれて心配をかけるような事はないだろう。
「パジャマ……脱がすよ?」
翔に言われ、アシュリィは赤くなりつつも小さく頷く。
上から一つずつボタンを外していき、そしてズボンも脱がして彼女の身体を露出させる。
青いブラジャー包まれ、さらに寝そべってなお激しく存在を主張する大きな乳房と、それとは打って変わって流れるようにスマートなウェスト。そしてその下にはフリルのついた薄いショーツに、丸く肉のついた尻がある。
見事なくびれを作る美しい肢体に、翔は思わず手を止め息を呑んだ。
「見すぎ」
視線を逸らしたアシュリィが、両手で胸を隠して抗議する。
「えっ!? あっ、ご、ごめん」
「もう。二回くらい裸まで見てるくせに、なんで今更驚くの?」
「いや、驚いたって言うかつい見惚れちゃって。出会った頃から思ってたけど、すごく綺麗だからさ」
「……スケベ」
耳まで赤くなったアシュリィが、そう言って頬を膨らませてじとっと見据える。
その照れ隠しする姿があまりにも可愛らしいと感じ、翔は再びアシュリィの唇を喰む。
ただし今度は先程のそれよりも長く、自分の唇をアシュリィの唇に覆うように、何度もキスをする。次第にアシュリィも口を開き、その濃密なキスに応じた。
すると翔は、自らの舌を彼女の口内に侵入させる。
「んぅっ!?」
未知な感触に驚く様子を見せつつも、感触が気持ち良かったようで、アシュリィはすぐに翔と同じく舌と舌を絡め合う。
再び手を繋いだ互いの唾液が口内で混ざり合い、何度も何度も舌が交叉する。
そして口を離した時、二人の唇からは唾液の糸が引かれていた。
「ぁん、ふ、ふぁ……」
「大丈夫?」
まるで酩酊状態のようにクラクラしている彼女を見て、思わず翔が声をかけた。
しかしちゃんと意識は保っているらしく、荒い息遣いになりつつもアシュリィはこくこくと頷く。
「……キスって、こんなに気持ち良いんだ……」
自らの唇に触れながら、そう独りごちるアシュリィ。
先程まで啜り泣いていた事などすっかり忘れているようなので、翔は思わず笑みをこぼす。
そしてそのまま身を起こし、アシュリィに手を差し伸べて彼女の事も起こした
「続き、するね」
「……うん」
ハッと我に返るアシュリィ。翔はそんな彼女にもう一度口づけをし、さらにそこから彼女の首筋に舌を這わせていく。
「やっ、舐め……ぁっん!?」
首筋から舌を離した翔は、続いて耳にキスをする。
さらに先程したのと同じように、アシュリィの耳を舌で絡めた。
「は、ぁっ……んああっ、ひあっ」
「気持ちいいかな?」
「うっ、ん。みみ、きもち……いぃ……」
「じゃあここは?」
「ひゃっ!?」
そう言いながら次に翔が唇をつけたのは、腋だ。
予想もしていなかった場所を攻められたアシュリィは、くすぐったさと気持ち良さが入り混じって身悶えしているようで、翔もその反応を楽しむかのように何度も唇を押し付ける。
さらに、今度は舌を這わせていく。僅かにざらつく舌先が上下に動く度、アシュリィは甘い吐息と快感の声を発した。
「んあぁっ、こ、こんなところも、舐めるなん、て。へ、へんた、い」
「でも、アシュリィちゃんもすごいビクビクしてるじゃん……こっちは、どうかな」
「ひぅぅぅっ」
ついっ、と翔はブラジャー越しにアシュリィの溢れんばかりの豊満な胸の先端に指で触れる。
まだ触れていなかったはずだが、硬みを帯びている。どうやら相当気持ち良かったらしい。
「じゃあそろそろ下着も」
「ま、待って」
翔がブラジャーに手をかけようとしたところで、アシュリィがストップをかけた。
やはり怖くなったのだろうかと考えるが、嫌がっているようではない。
たどたどしいながらも、アシュリィは言葉を紡ぐ。
「私ばっかり脱ぐのずるいし、私が恥ずかしいばっかりで……だ、だから翔も……脱がせたいの」
「なるほど……って、脱がす方なの? 僕が自分で脱ぐんじゃなくて?」
「だ、だってそうじゃないと不公平だよ。私ばっか気持ち良くされるのもなんかおかしいし」
唇を尖らせ、アシュリィは俯く。納得しかねつつも、翔はアシュリィに自分の身を委ねる。
緊張した面持ちで、アシュリィは翔のパジャマを脱がせて下着姿に変えていく。
細身ながら、仮面ライダーになってから少しずつ鍛えられた筋肉と、同時に縦に入った大きな胸の傷があらわとなった。
「あ……ご、ごめん」
それを見てアシュリィの表情が強張り、翔はすぐに首を横に振る。
「前に言ったけど、これは君のせいじゃないよ。謝らなくて良いんだ」
「でも……。……傷、痛む?」
「痛くはないけど、まだちょっと突っ張るような感じはあるかな」
あはは、と笑う翔。
するとアシュリィは、恐れずその傷に向かって顔を近づける。
「えっ、あの? アシュリィちゃん?」
「さっきのお返し……じゃないけど、痛くならないおまじない」
「ふあ!?」
アシュリィの唇と舌が、胸の傷に触れる。治ったとはいえ傷跡というのは敏感なもので、翔はその感触に背筋を震わせた。
まるで性感帯がひとつ増えているかのような感覚だ。
「う、わ……こっ、これすごっ……んっ、くぁ……っ」
ゾクゾクッ、と脳へ送られてくる刺激に身悶えする翔。
アシュリィは翔から聞こえて来る嬌声で興奮を覚えた様子で、さらに舌を這わせていく。
このままだとやられっ放しになってしまう。翔は、彼女が夢中になっている間にブラジャーのホックにサッと手を伸ばした。
「あっ」
瞬間、アシュリィの胸が完全に露出した。
大きな山のように豊満で程良い張り具合の、マシュマロや餅のようなふっくらとした柔らかさを感じさせる、ボリューミーな乳房。
僅かに汗ばんだ身体のその双丘の頂には、色素の薄い桃色の乳首が、可愛らしくピンと勃っている。
アシュリィは驚き、慌てて右腕で胸を隠して頬を膨らませた。
「ショウ、ずるいよ、もう」
「ごめんごめん……とっても綺麗だよ」
言われるとアシュリィは顔を赤らめて恥ずかしがりながらも、自らの腕をどける。
翔はゆっくりとその巨峰に手を伸ばし、そっと触れた。
「あっ、ん」
「うわ……や、やわらかっ」
指が埋もれて隠れてしまいそうなくらい胸に沈み、揉みしだかれる度にアシュリィは甘く鳴いた。
翔はそんなアシュリィの痴態にゾクゾクと背筋を粟立たせ、何かに目覚めたように薄く笑みを浮かべながら彼女に背中を向けさせる。
そして、何が起こったか分からず不思議そうにしているアシュリィの背後から、もう一度乳房を慰め始めた。
「ん、んんっ。やあ、あああっ! う、うしろから、きもちいっ」
「すごいね、ここ……ねぇ、何cmくらいあるの?」
「ひうっ、あああっ、なん……で?」
意地悪な笑みを浮かべ、後ろから頬にキスして来る翔から飛び出した質問。
アシュリィは胸への快感と突然の問いかけで混乱しつつも、潤んだ瞳で翔に振り返った。
「なんとなく気になっちゃって。すごく綺麗でエッチなおっぱいだから」
「あああ、んっ! そんな、ことっ、いわないでぇっ」
「本当にカワイイよ、アシュリィちゃん。ほら……こことか、どうかな」
「ぁ、んんんぁぁぁぁぁっ!」
翔の囁く声を聞きながら、背後から乳首の先端を摘まれてクリクリと動かされ、アシュリィは全身を痙攣させて背筋を逸らす。
どうやら絶頂を迎えてしまったようだ。そのまま息を切らして翔の胸にもたれかかる。
流石にやりすぎてしまっただろうかと自省して、アシュリィの唇に小さくキスをすると、彼女に声をかけた。
「大丈夫?」
「はぁっ……はぁっ……き……」
「き?」
「99のHカップって……前にコトナが図った時、言ってた」
照れた様子で、翔から目を逸らしながらアシュリィはそう答えた。
そんな彼女を見て、翔の心の中に形容し難い背徳感と昂揚感のようなものがムクムクと膨張を始め――。
「ショウ……?」
気付けば、こちらを振り返って視線を落としたアシュリィが「あっ」と声を発するのが聞こえた。
ボクサーパンツの内側で限界まで激しく隆起してた翔のモノに、目を奪われていたのだ。
膨らんだ青色のパンツの頂点は、待ちきれないと言った様子で小さく濡れている。
「脱がしてみる?」
呆けている彼女に、翔が声をかける。アシュリィはこくこくと何度も頷き、翔の下着に手をかける。
パンツの縁に引っかかっていた陰茎が、ぶるんっ、と音を立て勢い良く放り出される。
翔の逸物は大きく上を向いて硬く上に反り返り、太く雄々しく己の猛りを示す。半分ほど皮に覆われているが、ピンク色の亀頭部は皮越しでも高く大きさを主張していた。
「あはは……アシュリィちゃんのおっぱい触ってたら、僕も興奮しちゃった」
ソレを曝された本人は、照れたように苦笑いしている。
その剛直を息を凝らして見つめるアシュリィに言って、翔は彼女の太腿に手をかける。
さらに手をゆっくり登らせて行き、その先にある彼女の下腹部に。
「……いい?」
熱っぽい視線を送りながら翔が問うと、アシュリィもその目をじっと見つめて、ゆっくり頷く。
翔は彼女をベッドに横たわらせ、両足を開かせる。絶頂を経て既に下着は湿っており、割れ目がくっきりと浮かんでいる。
その割れ目をなぞるように、翔は指を滑らせた。
「んんっ!?」
ビクンッ、とアシュリィの身体が跳ね、胸が揺れる。
その様子を見ながら、翔はカリカリと掻くように指先で撫で続ける。
途端に彼女の秘裂から愛液が溢れ、見る見る内にショーツをびっしょり濡らして行く。
そして。彼女が快楽に悶えている間に、翔はその最後の一枚を脱がそうとする。
「や、やっぱり、待って……だ、だめぇ、しょぉ……」
「何がダメなの? このままじゃ風邪引いちゃうから、後でパンツ洗わなきゃ」
「そうじゃ、なくてぇ……!」
言いながらも、アシュリィは激しく抵抗する様子を見せない。
それでも翔がショーツを剥ぎ取ると、そこには毛に守られていないつるつるの秘所があった。
以前に裸を見た時は、こんなにも間近でじっくりと見れなかったので、翔も気付かなかったのだ。
「うぅ……だから見られたく、なかったのに」
アシュリィが、両手で赤くなった顔を覆う。
「変、でしょ。お姉ちゃんたちはちゃんと生えてるのに」
「そんな事ないよ」
翔は即座に否定すると、アシュリィの股に顔を埋め、すぅっと鼻で息を吸い込んだ。
「や、ぁっ、なにして……」
敏感な秘所に鼻息が触れ、くすぐったくも気持ち良いような感触を覚えるアシュリィ。
そこに、ざらついた感触が割れ目を撫で上げた。
「んひゃっ!?」
それが翔の舌であるという事に、アシュリィはすぐに気がついた。
快感で悶えつつも、アシュリィは羞恥から首を横に振る。
「や、そこ……そんな……きたない、よぉ……」
「汚くないよ。君は綺麗だ」
「んんんんっ!」
そう言った翔は、続け様に彼女の秘部の小さな突起へ舌を這わせる。
アシュリィの嬌声はさらに大きくなり、翔はそのマメのようなものを口に含んで舌で転がすように弄びながら、割れ目の中に中指を挿入する。
これまでに何者も侵入させなかった聖域へと、今は翔の長い指と舌先が激しく蹂躙していた。
「あ、ああっ、やあああああっ!」
「イヤならやめちゃう?」
「やめちゃだめぇ! はずかしいの、やなのに……きもちぃからぁ……!」
指先が水音を立てて肉膣の奥を刺激し、アシュリィが一際大きな絶頂の声を上げると、翔の口へと愛液が溢れ出ていく。
ふぅふぅ、とまたも荒く息を吐くアシュリィ。呼吸の度に柔らかな胸が震え、頬は艶かしく上気し、髪も乱れている。
その姿に息を呑みつつ、翔は彼女に覆い被さり、皮が剥け熱を持った自身の野太いモノを割れ目の前に押し当てた。
「アシュリィちゃん、ごめん。僕の方がそろそろ我慢できなくなって来た。君の悪夢をどうにかするつもりだったのに」
「ショウ……」
「きっと痛いと思うけど、それでもする?」
「……今更そんな事言うの、ずるいよ」
どうやら既に覚悟は決まっているらしい。きゅっと唇を引き締め、翔を見上げて両腕を広げている。
「来て。私のためにショウの身体に消えない傷がついたなら、私もショウのために全部受け止めるよ」
「アシュリィちゃん……!!」
「だから、その。二人で、気持ち良くなろ……?」
アシュリィから求められ、翔も瞳を潤ませて微笑む。
そして彼女にまたキスをすると、秘裂へと宛てがった逸物をゆっくり穴へ近づける。
「力、抜いておいてね」
「うん……!」
深呼吸をし、目を閉ざすアシュリィ。そしてズブリ、と二つの身体が重なり合い、繋がった。
「いっ、あつっ、くぅ……んんっ……っ~~~~~!!」
それと同時に、アシュリィの膣から血が零れ落ち、翔の陰茎へと伝う。
彼女自身も、痛みから声を堪えてシーツをぎゅっと握り締め、涙を流していた。
翔はその表情を見て、自分も痛みを感じているかのように、心配そうに顔を歪める。
「大丈夫!?」
「だい、じょぶだから……! きて、ショウ……!」
翔の首にしがみついたアシュリィが、涙声になりながらも彼を求める。
どうにかして彼女の苦しみを取り払おうと考えた翔は、自分もアシュリィに抱きつき、唇を奪って舌を侵入させた。
そして、腰をゆっくりと打ち付ける。
「んむっ、んんんんっ! ふぅっ、んむぅぅぅっ!」
キスの快感で、徐々に痛みが和らいでいるようだ。
瞳がとろんと蕩けたようになり、一度唇を離した翔を引き寄せ、自ら濃厚に接吻を要求する。
「きす、するの、すきぃっ。ショウ、ショウ!」
「アシュリィ、ちゃん……!」
打ち付ける度に段々嬌声が強くなり、翔は腰を打ち付けるスピードを速める。
腰が動く度に水音とパンッパンッという音が鳴り、それに伴いアシュリィは淫靡に喘いだ。
大きな玉の詰まった袋がアシュリィの桃のような尻にぶつかり、それがまた二人の快感を強めて行く。
「はっ、はっ、はっ」
まるで獣のような息遣い。翔も夢中になって、アシュリィに自らの性欲を突き立てる。
さらに視線を落とし、腰の動きに連動してぷるぷると震える乳房に目をつけ、その先端に吸い付いた。
「んうううっ! あっ、んあああっ!」
舌先と指で乳房をいじり、甘噛みし、感度の良い彼女の肢体にしゃぶりついていく。
「お、んっ! おっぱい、おっぱいきもちいぃっ! きもちぃよぉ!」
それがたまらなく脳を刺激するのか、それともまたキスを求めているのか、アシュリィはだらしなく舌を垂らした。
翔はその舌も頬張り、ねっとりと自身の舌も絡める。
「んっ、くふ……体勢、変えるよ」
言いながら、繋がったまま翔は背後に回る。
そしてアシュリィをベッドの上で四つん這いにさせて彼女の腰に手をやり、後ろから何度も突き上げた。
「あっ、あんっ、あああああっ! しょう、しょぅっ、すきぃっ! すきぃぃ!」
好意が口から漏れ出る度、互いの腰の動きが速くなって行く。
翔は彼女に後ろから抱きつき、また乳房を揉みながらペースを上げる。
「僕も……好きだよ! 愛してるよ、アシュリィ!」
咄嗟に出た呼び捨て。
アシュリィがその瞬間に身体をわななかせ、膣穴がキュゥッと締まるのを翔は感じていた。
呼び捨てにされると悦ぶらしい。それが分かった翔は、再び彼女を元の体勢に戻して覆い被さる。
それから、手を繋いだ二人は何度も互いの名前を呼び合い、生を確かめ合うように身体を肉欲で満たしていく。
「ショウ、ショウ! また、またきちゃうよぉ!」
「アシュリィ! 僕も、もう……!」
水音が薄く扉の開いた室内に幾度も幾度も響き、ついに絶頂の瞬間。
アシュリィは翔の腰に自らの脚を回して押さえつける。
翔もアシュリィの身体に抱きつき、彼女の奥へと怒張したペニスを押し付けていた。
「あ、あっ、ああああああああーっ!」
「ふ、んん、くっ……!」
体内に翔の精液が吐き出され始め、アシュリィは幸せそうな蕩け切った表情でそれを受け入れる。
上体を起こして翔の肩にしがみつきながらぶるぶると痙攣し、呼吸を荒くしながら口端から涎を流している。
「……大丈夫?」
何度目かの質問。射精を終えた翔は陰茎を引き抜き、くたぁっとベッドに仰向けで倒れるアシュリィの唇を奪う。
問われた方のアシュリィは、何やら夢見心地のような幸福感と快感の混じった表情を見せ、翔に向かって笑いかけた。
「うん、だいじょぶ……ふふ。ショウの、たくさんもらっちゃった」
心からの幸せそうな笑顔。
翔は胸が締め付けられるようなときめきと、自分の吐き出した精液と彼女から溢れる愛液を股から垂らした姿に、また興奮し始めるのを感じていた。
「ショウ、その……ソレ、まだ硬くない?」
「あー……」
申し訳無さそうに苦笑する翔。
すると、アシュリィは呆れるでも嫌がるでもなく、むしろ積極的に翔の上に跨った。
「じゃあ、今度は……私が、動いてみるね」
「いいのかい?」
「うんっ」
元気に頷くと、アシュリィは翔の耳元で妖艶に囁く。
「ふたりでいっぱい気持ち良くなろうね……」
その言葉に身を震わせ、翔もアシュリィへと猛りを突き上げる。
こうして、二人は聖なる夜に何度も肌を重ね合わせるのであった。
「はぁ、はぁっ」
「あのふたり……すごいですわ、お姉様。もう何時間も……」
翔とアシュリィが愛を確かめ合っている間、ツキミとフィオレはその様子を扉の隙間からこっそり覗いていた。
妹が乱れ、そして翔の顔に似合わない凄まじい逸物が出入りする姿。
それらを目にして、彼女らも身体が火照ってしまったのだ。
「ん、んふっ、セックスってあんなに……すごいんだ」
「アシュリィに先を……あんっ、越されてしまいましたわね」
行為を覗きながら、ツキミもフィオレも自らの乳房と秘所を慰め続ける。
そしてアシュリィが絶頂に達すると同時に、二人も同じく嬌声を上げていた。
「あぁ、私たちも……」
「シたいですわぁ……」