人間を支配しようとしていたアクイラが倒され、地球を巡る戦いが終わりを迎えた後。
ひとまずの平和を勝ち取ったホメオスタシスの面々は、しばしの休息を思い思いに楽しんでいた。
そして、それは天坂家も同様である。
夜半、翔の自室にはアシュリィ・ツキミ・フィオレの三姉妹が集まり、四人でモンスターハントのゲームに興じていた。
その体勢は中々に独特なものであったが。
「んむぅ~、なんか中々攻撃が当たらない~」
フィオレは翔の右膝に足を置き、時折翔の脇腹を爪先でくすぐり。
「フィオレお姉様の武器、リーチが短いですからねぇ」
ツキミはその反対側の膝を枕にして、寝転がって甘えながら画面を見て。
「あ、部位破壊した。褒めてよショウ」
アシュリィは座っている翔の背後に抱きつく形で、左肩に顎を乗せた状態で遊んでいる。
「自由だなぁ三人とも……」
苦笑しながらも、翔はコントローラーを持つ手を緩めない。
緩めはしないのだが、今彼は非常に危うい状態になっていた。
それもそのはずで、従妹とは言え三人もの美少女に囲まれているのだ。おまけに恋人であるアシュリィに関しては、半ばワザと下着を付けていないたわわに実った乳房を背に押し付けている。
最近性交の快楽に目覚めたばかりの健全な若者の翔が、その彼女らの甘美な香りと与えて来る刺激に逆らえるはずもない。
ムクムクと劣情が股間に湧き上がっていき、パジャマが大きくテントを張ってしまうが、フィオレとツキミが足を塞いでいるので隠す事ができない状態だ。
翔にとって幸いなのは、二人ともゲーム画面に集中しているため気づいていないこと。
「スケベ」
「んっ!」
ただし、アシュリィからは丸見えだ。彼女は唇を釣り上げて翔の耳元で小さく囁き、そのまま丹念に左耳で舌を撫で始めた。
声を出すと膝上の二人にもバレてしまう。翔は必死に息を殺しつつ、怪しまれないようにゲームの操作も怠らない。
「ふっ、く……ん……はっ、ふ……ぅ!」
「かわいいね、ショウ」
言いながらアシュリィは彼の耳に息を吹きかける。
ゾクゾクと背筋が震えて声が出そうになるが、なんとかクエスト完了まで持ち堪えた。
しかし翔の怒張はもう限界点。起き上がって欲しかった素材の有無で騒いでいる姉妹の会話も半ば聞き流し、こっそり毛布で股を隠す。
「ほら、みんな今日はそろそろ寝よう! もう遅いから、ね!」
「えぇ~。あたしまだ遊びた~い」
「あらフィオレお姉様ったら、翔お兄様を困らせてはいけませんよ」
むぅと頬を膨らませるフィオレを連れて、ツキミは部屋を去って行く。
そして扉が閉じ、待ってましたと言わんばかりに翔は振り返って、先程まで股間を見られていないかと不安がっていたのが嘘のように毛布を投げ捨てる。
さらにベッドで座っているアシュリィを素速く押し倒すと、両足を開かせ、自分の体を覆い被せた。
「きゃっ」
先程から好き放題された分のお返しに、翔は指全部を使って、パジャマの上からアシュリィの豊満な胸を撫で回す。
幸いにも響は彩葉の家におり、肇も仕事中。なので誰かに聞かれる心配もなく、好き放題できる。
柔らかな感触を掌で存分に楽しみ、さらに頬を紅潮させて喘ぐ彼女の唇を貪った。
「んちゅっ、はむっ……ふ、ああっ、んっ♡ なんか触り方、すごく、えっち……だよぉ♡」
ビクビクッと身体を痙攣させるアシュリィ。翔はそんな彼女の敏感な体を、さらに攻め立てていく。
乳首の位置を探るかのように人差し指を這わせ、ぷっくりと膨らんだ先端を見つけ出すと、そこには触れず周囲をくるくるとなぞり始めた。
「はぁんっ、ああっ!」
「まだちゃんと先っぽ触ってないのに、気持ちいいんだ?」
「きもちぃ、いっ、気持ちいぃ! お願いもっと、もっとぉ♡」
その言葉を待ち望んでいたのか、翔はパジャマを捲りあげる。
たゆんっ、と音を立てそうなほど大きく形の良い、年齢には不相応な爆乳が外気に曝された。
だが翔はすぐに触らず、両手で優しく揉みながら胸の谷間に埋もれ、甘いミルクのような匂いを嗅ぐ。
アシュリィは恥ずかしそうに身を捩り、息を荒くして首を横に振った。
「やぁ! 焦らさないでぇ……!」
「ならどうして欲しいのか、大きな声で上手におねだりして?」
無自覚ながら、どこかサディスティックな微笑みを見せる翔。ツンと尖った乳首に触れず、寸前でクイクイと指を動かす。
指が当たってさえいないのに、その動作とそよぐ空気だけで喘ぎ声を漏らしてしまうアシュリィ。
ビクンッと何度も快感に身を震わせ、彼女はその小さな唇から懇願の言葉を発した。
「お願い、乳首触ってぇ! 私、おかしく、なっちゃうからぁっ!」
「でも触ったらもっとおかしくなっちゃうかもよ?」
「いいのぉ! 私のこと、メチャクチャにしていいからぁ! ショウ、はやく……♡」
「よくできました」
そう囁くと、翔は左手でアシュリィの固くなった乳首をキュッと摘み、もう片方の手は乳房を揉みつつ舌先で転がすように舐め上げる。
ただそれだけで、電流でも走ったかの如く身体を痙攣させ、しかし翔は休ませる暇を与えずに愛撫を続けた。
同時に、翔は硬く隆起した逸物を布越しにアシュリィの股に押し当てて、前後に動かし擦っていく。布越しの素股だ。
「あっ、あっ、いいっ♡ んっ、ああっ♡ で、でも、待って! だめ、もう……い、いっちゃうっ!」
「ちゅっ、れろ……だーめ。今イッたらパンツ汚しちゃうよ? 手は止めないからガマンして。1分くらい」
「やああっ! そんなに待てないぃ! らめ、ほんとにらめなのぉ!」
敏感なアシュリィの性感帯がこれでもかと攻められ続け、ついに彼女の忍耐は限界域を超えてしまう。
「あ、あっ! んゃあああああっ♡」
一際大きな身震いと、絶頂に達する声。見ればアシュリィの下半身は、秘所から出た体液によってすっかりずぶ濡れになっていた。
おまけに、股間を突き出していた翔の方も湿っている。
「ん、ちゅっ。ふふ。おもらししちゃったんだ? 僕のパジャマまで汚して」
「だって……待ってって、言ったのにぃ……」
「ごめんね。じゃあ濡れちゃってるから、下脱がしてあげるね」
言うが速いか、ぐずり出したアシュリィのパジャマをショーツごと取り払う。
秘裂はすっかり濡れそぼっており、翔はそれを見て嬉そうに目を光らせて指でなぞって、二本の指の間で糸を引く愛液を見せつけた。
「すごい、もうこんなにびしょびしょだ」
「んう、うぅ……いじわる……あんっ」
「嫌だった?」
「……嫌じゃないし」
唇を尖らせつつもそう言って、頬を赤く染めながら、アシュリィはぬるぬるの秘裂を両手の指でぐっと拡げた。
そして今度は自ら、翔に向かって『おねだり』を始める。
「嫌じゃないから、大好きだから……ショウのソレ、私のナカに頂戴……?」
もはや翔にも、焦らす余裕も理性もなかった。
ただ自分の分身である股の肉棒を、アシュリィの裂け目の奥目掛けて深く突き入れる事を考え、実行する。
「ふあああぁぁぁーっ♡」
先刻よりもさらに大きな悲鳴と痙攣。ただ挿入しただけで、アシュリィは再び絶頂して汁を噴いた。
しかし、先程とは違い翔は止まらない。正面から振り下ろすように、腰を彼女の身体に打ち付け続ける。
雁首の高い亀頭が前後に動く度、Gスポットを刺激されたアシュリィの喘ぎ声がだんだん大きくなっていく。
あっという間に、幾度目かのオーガズムに達するのであった。
「ふぁ、っあ! あぁぁっ、ショウ! 止まって、い、イッたところだからぁ! 待ってぇ!」
彼女の懇願も構わず、翔は一切腰の動きを止める事なく、むしろどんどん速めて行く。
そして薄く微笑み、アシュリィの顔を優しい目で見つめた。
「だって僕、まだイッてないから。それに、本当に止めて良いの?」
「んぅっ、ひう、ううう! やらぁ♡ もっと♡ 欲しいのぉ♡」
「はっ、ふっ、んっ! ……何が欲しいのか言って?」
翔の方も限界が近づいているようで、堪えていたであろう喘ぎが声に混じり始める。
アシュリィは甘く鳴きながら、翔の望むその答えを叫ぶ。
「せーしぃっ♡ ショウのせーし、ナカにちょうだい♡」
「よ……し! イくよ!」
そう言って翔は陰茎を子宮口に押し付けるように突き入れ、それと同時にアシュリィが腟内を締め付け絶頂に至る。
内部で大量の白濁とした液が発射され、彼女の子宮が満たされていった。
「あっ、あぁぁぁあああっ、ふあああああっ♡」
「う、くっ! んんんっ……!」
「ふぁっ、はぁ……きもちぃ……♡」
アシュリィは恍惚とした笑みを見せ、その表情を眺めて翔が唇を歪めて唾を飲み込む。
ヌポッと白い粘液のついた男根を膣から抜くと、今度は彼女の唇へと突き出す。
「キレイにしてくれるかな?」
未だ硬さを残し脈打つ野太い棒を見つめ、蕩けた表情のアシュリィは、膣から精液が垂れるのも厭わずに舐め始めた。
根本から裏筋をすぅっと頂点目指して這わせつつ、舌先で掬い取った精子を味わって飲み込み、目を輝かせてアイスキャンディーを頬張るように翔の陰茎にしゃぶりつく。
「んんっ、くっ、いいよ……気持ちいいっ……!」
ずぷっ、ずぷっと肉棒を咥えてストロークし続けるアシュリィ。まだ中に残っていた汁も根こそぎ吸い上げ、後から溢れてくる我慢汁も全て啜る。さらに、自分の秘所を指で濡らす事も忘れない。
そうしていく内に翔の逸物は再び完全に勃起し、口から離した途端にアシュリィの鼻先にキスをした。
彼女だけが知る、普段の翔の大人しい姿からは考えもつかないような凄まじい猛りと、オスの匂い。
興奮したアシュリィは再び翔のモノを咥えようとするものの、それは他ならぬ彼自身によって止められた。
「これ以上やったらお口に出しちゃうよ? 良いの? 下のお口じゃなくて」
それを聞くなり、アシュリィはぐっと唇を結んで堪え、四つん這いになって翔に背を向ける。
さらに、瞳を潤ませて媚びるように尻を振った。
言葉はないが彼女のおねだりだ。興奮しないはずがなく、翔はその形の良い尻に手をやって再度雌穴に自身の男根をあてがう。
「良い子だね、じゃあするよ……アシュリィ」
「んんっ♡」
挿入と同時に呼び捨てにする。瞬間、翔はアシュリィの腟内がキュッと締まるのを感じていた。
性交時の彼女はこう呼ばれると、いつも気持ち良さそうに喘ぐのを知っているのだ。
翔はさらに腰を動かして、パンッパンッと室内に淫猥な音を響かせる。
「あんっ♡ あぁ、あ、ああぁぁっ♡ あぁぁぁんっ♡」
「う、すご……! はっ、はっ、気持ち良いよ! アシュリィ!」
精液のたっぷり詰まった玉を何度も打ち付け、激しく性器を前後させる。その動きに従うように、アシュリィの喘ぎも甘く高まっていった。
「きもちぃっ、いいっ! ショウ、ショウ! わたひ、のなまえぇ、もっとよんでぇ♡」
「う、ん! アシュリィ、アシュリィ! 大好き、愛してるよアシュリィ!」
「ひゃあああああんっ♡♡♡」
「くぅ、すっご……!」
翔はアシュリィの柔らかな乳房を抱え込んで背中に張り付くように姿勢を変え、腰のスピードを上げていく。
また射精感が湧き上がって来た。それが中で伝わったのか、アシュリィは喘ぎながら首を僅かに翔の方へ傾ける。
「我慢しないでぇ! ショウ、いっぱい出してぇ!」
「うん……! イく、アシュリィ! もう出るよ……!」
「あ、あっ、あぁぁああっ、んゃああああああ♡♡♡」
そして、二度目の吐精とアシュリィの絶頂。
つい先程出したばかりにも関わらず、それと同じくらい濃厚でゼリーのような白濁液が、アシュリィの体内に注ぎ込まれていく。
「うっ、く……!」
「は、ふぁ……♡」
またも陰茎が引き抜かれ、二人は呼吸を荒くして指を組み、そっとキスを交わす。
電光のように脳を刺激する快楽を、愛する人と共有する事に幸福を感じ、アシュリィはだらしなく頬を緩めて再び口づけした。
その直後、彼女の太腿に硬い感触が伝わる。
「まだできるよね?」
翔から三度目のお誘い。まだまだ四度、五度やそれ以上にできそうなくらいに、その太い陰茎は硬く勃起している。
自分の体力が保つだろうか、という考えが一瞬よぎるが、翔の逸物の虜となった彼女はすぐに頷く。
こうして、二人は時間を忘れて何度も何度も交わり続けるのであった……。
「……ん?」
どの程度の時間が流れただろうか。翔の部屋のベッドの上で、アシュリィはぱちりと目を開ける。
淫臭が漂う室内で、彼女は行為の模様を徐々に思い出す。あれ以降も終始ペースを握られて主導権を奪取できず、最終的にこちらの疲労を察した翔が就寝を提案した事を。
加えて、卑猥におねだりし続けた自身の痴態を回想し、つい顔がカッと熱くなった。
「う~」
顔を押さえて俯くアシュリィ。
翔とセックスする際、誘う段階では上手く自分が攻める側に立っているものの、すぐに逆転された挙げ句そのまま再逆転できないまま終わってしまうというパターンが常態化している。
別にそれ自体が嫌というワケではないのだが、いつも鳴かされてばかりで面白くない気持ちもあるし、翔の性欲を満足させられているかどうかも不安なのだ。
「はぁ……水飲も」
喘ぎ続けてすっかり喉が渇いた。気持ちを切り替える意味も含め、彼女はそう呟いて自身の衣服を探す。
そして寝ても勃ちっ放しの翔の男根から名残惜しそうに離れ、服を着替えて部屋を出ていく。
冷蔵庫まで歩き、コップに注いだ水を一口。喉が潤っていく心地の良い感覚に、思わず息をついた。
目的も果たしたところで、翔の部屋に戻ろうとしたアシュリィの足を、別の部屋から聞こえた声が止める。
「?」
首を傾げ、声のする方にそっと足を運ぶアシュリィ。
近づく内に、それが喘ぎ声であり、しかも部屋が姉二人の使っている場所であるのに気づき、思わず目を見開く。
そして興味の赴くまま、こっそりと扉の隙間から覗き見る。
「あんっ! あ、あぁあぁっ!」
「ふ、ううんっ! はぁんっ!」
喘ぎ声の主は姉二人、ツキミとフィオレだ。
彼女らはそれぞれ自分の布団の上で、パジャマを肌蹴させ自慰に耽っていた。
フィオレはうつ伏せになって腰を上げながら割れ目に手をやり、ツキミは仰向けで自らの秘所に右手の指を挿れて左手で乳首を刺激している。
ぐちゅぐちゅっという水音が中から聞こえる上、扉からは二人の陰部が丸見えだ。
初めて見る姉たちのオナニーに、アシュリィは動揺しつつも、胸の高まりを感じていた。
それは激しく自らを責める姉の姿に対する興奮から来るものなのか、それとも行為を覗き見る背徳感から込み上げるものなのか、彼女にも分からない。
確かなのは、アシュリィはその光景から目が離せず、むしろ食い入るように見て自慰を始めてしまっているという事だ。
「あああっ! あんっ、あっ!」
「はぁ、あああんっ、ふぅ、あああっ!」
「んんっ……んぅぅぅっ」
室内のフィオレとツキミは遠慮もなしに喘ぎ、外にいるアシュリィは二人に聞かれないよう静かに股を濡らしていく。
いけない事をしているのは分かっているのだが、アシュリィの手は止まらない。
自らの乳房と秘裂を、彼女らと同じように欲望の赴くまま刺激し続ける。
やがて姉たちが絶頂を迎えた瞬間、二人の口からは妄想の捌け口となった人物の名が挙がった。
「兄ちゃん、翔兄ちゃん!」
「翔お兄様! お兄様ぁ!」
「……えっ!?」
結果、それを聞いたアシュリィは驚いて大きな声を上げてしまう。そして必然的に、その声は二人にも届く。
「あっ!? あ、アシュリ……んぁぁぁっ♡」
「い、いやぁっ!? 見ないで……ひぅっ♡」
フィオレとツキミの手は止まり切る事なく、妹に見られるという望まぬ状況のオーガズムによって勢い良く身を震わせた。
あまりの衝撃的な出来事に、自分も覗いてオナニーしていた事を棚に上げ、アシュリィは自身の唇を結んでゆっくりと部屋に入り込む。
「ねぇ、今のどういう事? どうして二人がショウをネタにしてオナニーしてるの?」
ズイッ、と詰め寄るアシュリィ。すると二人は、困りながらも自分たちの言い分を述べ始めた。
「だって! いつもいつも、毎日愛されて、アシュリィばっかりズルいよ!」
「いけない事だとは理解してますわ、ごめんなさい。でも、私もフィオレお姉様も……本当に翔お兄様を心からお慕いしていますのよ……!」
本心を聞いて、アシュリィは言葉を詰まらせる。
決して性欲を発散するだけが目的ではないという、彼女らのその恋心が本物なのは痛いほど理解できるからだ。そして、翔とアシュリィの関係を壊したくないというのも。
確かにアシュリィの方が翔と長い期間接していたが、命を救われ好意を寄せたという意味では三人とも同じ。
それに以前話していたが、ツキミとフィオレもあの久峰 遼の悪夢を見ていたのだという。今でもまだ苦しんでいるのだとしたら、今度は自分が助ける番だ。
アシュリィはそう思って姉たちの肩を抱き、その頬に一度ずつ口づけをした。
「怒ったりしてごめん。私も、二人の気持ちは分かる」
『アシュリィ……』
「だから」
二人を抱き寄せながら、ほんの一瞬、蕩けたような表情でアシュリィは笑みを見せる。
「みんなで幸せになるために、ちょっと協力してくれる?」
※ ※ ※ ※ ※
「というわけで、ショウ。これからは四人でセックスしたいんだけど」
「な、何が『というわけで』なの!?」
翌朝、翔は食卓で三人から聞かされた話の内容に愕然とする。
昨日あった事について内容はたった今聞いたものの、唐突すぎてワケが分からなくなったのだ。
返答を聞き、アシュリィはムッと頬を膨らませる。
「今の話の流れで大体分かるでしょ」
「まぁ、そりゃ分かんなくはないけどさ……流石にそれを受け入れるのはちょっと、人としてどうなのかなぁ……?」
「それに、三人がかりならショウを性的に負かせるかもだし」
「ちょっと待ってそれが本音?」
「チガウヨ」
棒読みで首を横に振るアシュリィ。恐らくこれも本心なのだろうと、翔は確信した。
直後、フィオレ・ツキミは瞳を潤ませ懇願する。
「お願い、アシュリィと同じくらいなんて贅沢言わないから」
「私たちの事も愛して下さい」
普段の翔であれば、ここまで必死にお願いされては断る事など絶対にないだろう。
だが、今回は内容が内容だ。翔と言えど、頷かなかった。
「やっぱりこういうのはダメだよ。普通に二人も恋人を作れば良いじゃない?」
「あたしもツキミも、翔兄ちゃん以外は考えられないの!」
「……う~ん……」
二人にここまで慕われているとは思わず、翔も腕を組んで困り顔だ。
従妹の頼みに対して、何もかも突っぱねて無下にするのもそれはそれで確かに問題だ。最悪、ヤケになって悪い男に引っかかる心配もあるだろう。
どうにか互いが納得できる形で落とし所を見つけられないものか。
うんうんと唸りながら頭を悩ませていると、隣でアシュリィから声がかかる。
「じゃあさ、ショウ。私たちとゲームをしようよ」
「ゲーム?」
「ん。ルールは簡単」
アシュリィから提示されたのは、このような内容だ。
今日一日、三姉妹は各々のやり方で翔が射精するようにアプローチをかける。ただし、翔の陰茎には絶対に触れず。手だけでなく、唇や胸などとにかく一切体で触れてはならない。
彼女らの誘いに乗らず無事に一日を過ごし切る事ができれば翔の勝ち、射精したりアシュリィたちとセックスしようとすれば負けというルールだ。
「えっと、僕はとにかく射精をしなきゃ良いんだよね? オナニーも禁止って事でいいのかな?」
その問いにアシュリィを始めツキミもフィオレも頷く。
あまりにも簡単で自分に有利だと感じ、翔は拍子抜けしていた。もっとこちらに厳しい条件を提示してくると予想していたからだ。
しかし他ならぬ彼女らが決めたルールなので、素直にそれに従おうと首肯する。
「分かったよ。僕が負けたら三人の提案を受け入れる、ただし僕が勝ったらこの話はなかった事にする。それで良い?」
『うん』
同意の声と同時に、朝食を終えてアシュリィたちは席を立つ。
「じゃあ、勝負だよ……ショウ♡」
その際、アシュリィが年端に似合わぬ妖艶で不敵な笑みを浮かべたのを、翔は見逃していた――。