※この作品はR-18です。

ヒロイン全員百合レズ   作:XW

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 今回はようやく第三章の折り返し? な回です。
 長すぎるのもアレなのもあって、今回は所々ダイジェスト気味な場面があるのと、またあるアニメのパロディ部分があります。
 それでも良ければ、ご覧になってください。
 それでは、どうぞ。



第十三話 作戦開始!!

「堕姫……こいつが横行してる失踪事件や殺人事件の主犯だと?」

 

「確証はないですけどね。でも堕姫が攻撃に使う帯には、捕えた女性を取り込む力を持っていますし、その帯は分身として切り離して操作する事もな可能なんです。付け加えると、彼女はその……ブサイクや年老いた人間は食べようとしない性格なんですよね。」

 

 舞姫のメールが来た翌日、百合子はヨミハラ潜伏の際に使っている宿でみちる達に対し、舞姫が送って来た写真に写る堕姫の事を話していた。

 

「あぁでも……本当にこの女性が堕姫なのかどうかは確定出来ないんですよね。メイクとかが顔つきが似てるだけかもしれませんし……何より本当に堕姫の犯行かも証拠も、」

 

「いや……百合子、お前の話してくれた事、大方あってるかもしれん。」

 

 話した後に頭を掻きながら言う百合子に対し、みはるは顎に手を添えながら話した。

 

「私とゆきかぜも調べた所だと、この堕姫らしき攫ったであろう女の部屋は殆どもぬけの殻と化していた。だがお前が帯に取り込むって話を聞いた限り、そう思わせる事も可能って事にも頷ける。」

 

「っ!! そうか、帯なら部屋の隙間などからも潜り込めるし、分心体を作れるならその分身だけ使えれば……」

 

「あぁ、多恵と茜が姿がいつの間にか消えたと言う話にも頷ける。それに殺害された人も殆どが、高齢の婆さんや顔がアレな人ばっかりだ。」

 

 みちるの話を聞いて雲母も頷き、そうして話し終えたみちるの今までの話を聞く限り、ヨミハラで横行してる事件の主犯は堕姫なのは確実に近かった。

 

「じゃあ……舞姫の姿を消えたのも………」

 

「その堕姫って雌鬼の仕業やろうな? 一番正体に近付いたのか、バレそうになったのか、はたまた舞姫の身体が気にったのか……どちらにせよ最悪や。」

 

「……………」

 

 話を聞いて呟いた宙の言葉に頭を掻きながら呟く百花と、その話を聞いて下を向く雲母。

 あの後舞姫の連絡がばったりと消え、みちるとゆきかぜが舞姫が潜入している店に話を聞くと、いつの間にか姿を消していたらしい。

 恐らく堕姫に捕らわれた舞姫の無事を案じ、同じチームの雲母達だけでなく百合子も心配な顔を浮かべた。

 

「………あ、そうだ愛音。」

 

「え? 何かしら?」

 

「お前が店のオーナーから貰った地図と二種類の薬の正体、KISARAGI総本部の科学技術部に調べた所、正体が分かったぞ。」

 

 そんな空気を見て少し目を逸らしたみちるはある話を思い出して愛音に話しかけると、そのまま昨日愛音が調教屋のオーナーから頂いた物について話した。

 

「地図の方は恐らく、話しに出てたアンダーエデンって言う娼館に向かう為の隠し通路。そして薬に関してだが……一つは肉体にナノマシンを付与する為のウイルスで、もう一つはそれを解除する為の解毒剤って奴だ。」

 

『っ!?』

 

 みちるの話を聞き、百合子達は思わず目を開きながら驚いた。

 

「ね、ねぇ百合子!! 確か私達のオリジナルが潜入した娼館の名前って、アンダーエデンだったわよね!?」

 

「は、はい!! そこに潜入しようとして罠に嵌ったゆきかぜさんと凜子さんは、逃亡を防ぐ為のナノマシンを飲まされて……っ、もしかして!!」

 

 その直後に聞いたゆきかぜの質問に答えながら、ある事に気付いた百合子。

 恐らくアンダーエデン……さらに言えば最深部に居る女性達は皆、オリジナルのゆきかぜと同じくナノマシンを付与され、逃亡すら奪われた状態であろう。

 だが解毒剤さえあれば、ナノマシンも消え逃亡も可能になり、問題無く救出も可能になるからだ。

 

「そんな凄い物……何でオーナーが持っていて、それを私にくれたのかしら?」

 

「大方そのオーナーが、アンダーエデンに昔関わっていたのかもしれんな。だが、今はその事を考えてる場合じゃない!!」

 

 その話を聞いて顎に手を添えながら考えていた愛音の言葉に呟いたみちるは、百合子達を見ながら立ち上がった。

 

「このまま潜伏が長引けば戦乙女隊に凜子に不知火さん……それに舞姫の救出も難しくなる!! だから今日、私達は行動に出る!!」

 

『っ!!』

 

「堕姫を発見し捕縛もしくは退治、そして最深部にあるアンダーエデンへの強襲を今夜実行する!! 異論はないな!?」

 

 みちるの発言に対し、ゆきかぜだけでなく全員も異論を出さなかった。

 これ以上潜伏が長引けば凜子達だけじゃない、下手をすれば自分達の身に危険が待ち受ける可能性もあるからだ。

 故に今夜、二つの作戦を同時実行する事を決意したのだった。

 

(………お母さん……先輩……)

 

 百合子達が緊張と決意で冷や汗をかく中、ゆきかぜは一人ネックレスを握りしめるのだった。

 

―――――

 

「こんな物まで用意してたんですか?」

 

「ヨミハラでの戦闘は可能性も大きかったですものね。万が一に備えて準備してたんです。あ、そこのケーブルください。」

 

「あ、はい!!」

 

 その後、みちる達をオペレートする為の準備を、宿近くに隠していたKISARAGIが所有している車内で行っていたフェルトの話を聞きながら、百合子もその準備を手伝っていた。

 

「あぁグレイス、ちょっと縄利貸して良いか?」

 

「え? どうしたんですか?」

 

「ちょっと話したい事があってな………」

 

 その最中に衛士強化装備に着替えたみちるが声をかけ、その話にフェルトが質問したのもつかの間、その問いに答えたみちるが首を動かし、それを見て百合子はみちるの方へと向かった。

 

「えっとその……話ってのは?」

 

「大したことではない、その……なんだ、お前には感謝している。それが言いたかった。」

 

 トラックから一旦出、百合子の問いに答えたみちるはその後も話続けた。

 

「お前が堕姫の正体を教えてくれたから、今回の事件の真相に近付く事が出来た。大方白雪も、それを承知の上でお前にメールしたんだろう?」

 

「……私はそんな、感謝されるような事は……」

 

「いや……正直助かる。このまま堕姫の正体も気づけずに潜伏も長引けば、アイツ等も私の部下の様に………」

 

 みちるの話を聞いた百合子が少しこめかみを掻きながら言い返すと、それに答えたみちるの表情は少し曇っていた。

 どうやらみちる自身、自分の部下を助ける為に百合子達を巻き込んだ事に多少の罪悪感を抱いていたらしい。

 

「だからその……何だ、お前が居てくれて……助かった。あ、ありがとう……」

 

 そんなみちるは感謝を言うのが言い慣れていないのか、少し顔を赤らめながら改めて礼を言った。

 

「………絶対に皆さんを、凜子さん達を助けましょう!!」

 

「っ!! あぁ、その通りだ!!」

 

 みちるのそんな顔を見た百合子は目を見開きながら言い、それに笑みを浮かべながら頷いたみちるは百合子とグータッチした後、準備の為に百合子の元から離れた。

 

「………あぁ私だ。あぁ………うん、そうだ。だからアレを使えるように、デバイスに転送して欲しい………」

 

 離れる道中でみちるは自身のデバイスを手にして、KISARAGIのある者に電話を行っていた。

 

―――――

 

 ヨミハラ最深部への出入り口。

 その近くには建物自体は建てられているが、どこもかしこも店などが回転もしておらず、ほぼもぬけの殻状態だった。

 

「フン……相も変わらずここは寂々しいわね。最深部が怖くて店をここら辺に置けないとは聞いたけど……だったらここに建てものとか立てるじゃないって話よ。」

 

 そんな場所の中央を歩きながら、目を鋭くしながら呟くのが……着物を着ている堕姫だった。

 

「それにしても昨日捕らえた女……改めて見ても良い味しそうだったわね。………ただ単に食うのももったいないわ。いっそザーメン漬けにして壊れた後に喰っても………」

 

 不気味な笑みを浮かべながら話す堕姫が、中心部の店が建ち並ぶエリアまで近づこうとした時だった。

 

「その喰うってのは……どっちの意味かしら?」

 

「っ!?」

 

 目の前から声を掛けられたのに気づいて目を開いた堕姫が動きと止めると、そこにはマテリアル状態になってゼロスを纏った姿になった愛音が立っていた。

 

「……あんた何だい? あんまり見かけない顔ね?」

 

「大したものじゃないわ。ただの……調教屋よ?」

 

 堕姫の問いに対して愛音が少し頭を下げながら言うと、それを聞いて不気味な笑みを浮かべた後に鼻で笑う堕姫。

 

「ハッ!! その調教屋が何だい? まさかと思うけど私を調教師に来たっても言うのかしら? 悪いけど……私はあんた見たいな女に調教される程柔じゃないわよ。」

 

「……へぇ、それは興味がありますね。でもまぁ、私の前でそう言う事言った女の子って殆ど、私の手数で堕ちてるんですよね?」

 

 堕姫の言葉を聞きながらも、怯える処か笑みを浮かべる愛音は、手をいやらしく動かしながら話続けた。

 

「もっとも……これから行う調教はちょっと、痛いかもしれませんよ? 鬼の堕姫さん?」

 

「っ!!」

 

 愛音の言葉を聞き、自身の正体がバレてる事に目を見開いた堕姫は、自身の帯を展開して愛音を捕えようとしたが、その帯は上空からの光線によって防がれてしまう。

 

「なぁ!?」

 

「帯を使っての攻撃と……その帯の強度。」

 

「どうやら、本当に堕姫らしいわね。」

 

 その光線二つを見てまたも目を見開いた堕姫が上を向くと、そこにはXEROスーツを纏った宙とクロスを纏ったユリシアが、大きく焦げた状態で留まった堕姫の帯を見て呟いていた。

 

「あ、あんた達まさかっ、」

 

「そのまさかよ!!」

 

 宙とユリシア、そして愛音の格好を見て何かに気付いた堕姫が言いかけた直後、尽かさず現れた雲母がエネルギーを纏った拳を振るい、それを腹に受けた堕姫は思わず吹き飛んでしまった。

 

「雲母!! 街の皆には!?」

 

「ちゃんと伝えたわ!! ここら辺には近づかないようにと、万が一には避難してってね!?」

 

「そう……ならこっちも十分に戦えるわ!!」

 

 愛音は雲母に近付きながら質問し、それに返答した雲母の話を聞きながら拳を鳴らしていると、吹っ飛んだ堕姫はゆっくりと立ち上がった。

 

「なるほどねぇ……あんた達、KISARAGIの女かい? 何で私の正体を知ってたりとか色々聞きたい事あるだろうけどまぁ良いわ!!」

 

 そう言い放った堕姫は来ていた着物を素早く脱ぎ捨て、ランジェリーじみた露出の多い衣装になると……

 

「あんた達をここでズタボロにして……痛み尽して……犯して……その後にゆっくりと聞いてあげるからさ!!」

 

 背中に四つ程の帯を展開しながら、愛音達にプレッシャーをかけるように言い放った。

 

「むぅ……中々悪くない身体付きね。敵じゃなかったら本当にお持ち帰りして調教したかった。」

 

「こんな状況でもそう言う事言わないの!? しっかりして!? 二人も援護お願い!!」

 

『了解!!』

 

 そんな中で堕姫の姿を見、顎に手を添えながら呟いた愛音にツッコミながら、上空の宙とユリシアにも声を掛けた雲母は、愛音達と共に堕姫を睨みながら構えるのだった。

 

―――――

 

「ファ~、堕姫姐さん、今回はどんな雌連れて来るかな?」

 

「さぁな!! でも俺はどうせなら、堕姫姐さんを犯してぇな!?」

 

「止めとけ!! ボコられるのがオチだ!!」

 

 その頃とある地下水道では、一つの出入り口前で槍を持ったオークが話していた。

 どうやらここから堕姫が捕らえた女を帯に収納しながら、最深部のアンダーエデンまで連れて行く様らしい。

 

「そう言えば昨日、堕姫姐さんが持って来た雌はどうだ?」

 

「アレはダメだ。姐さんが先約してるって。どうも気に入ったようだ。」

 

「んだよまたか!? この前だって三人程お気に入りだって身体すら触れる事を許さなかったって話だろう?! 雌連れてくるのは嬉しいけど、あぁ言うのがなぁ~。」

 

 そんな事をオーク達がぼやいていた直後だった。

 

「その話……私達も、」

 

「気になるわな!!」

 

『っ!?』

 

 突如として現れたハユルと百花の姿に驚いたのもつかの間、一体は百花の蹴りを食らって吹っ飛び、もう一体はネロスを纏ったハユルの刃によって斬り倒されてしまった。

 

「なぁ!? 何だテメェっぐばぁあああ!!」

 

 それを見て驚愕した最後の一体が声を上げたのもつかの間、その声もゆきかぜの雷撃弾を食らったお陰で悲鳴に変わった。

 

「フン……あんた見たいなの、罠にでも嵌らなきゃこんな物よ。」

 

「さやけどさっき奴らが話していたのを聞く限り、ホンマに舞姫や独断で動いた三人は、アンダーエデンに捕らわれてるらしいな。」

 

「えぇ……恐らく戦乙女部隊の皆さんも、それに不知火さんや凜子さんも……」

 

 胸に風穴を大きく開け、倒れたオークを見ながらライトニングシューターを回しながらゆきかぜは話した後、百花とハユルの話を聞いて思わず下を向いてしまう。

 

「……とにかく、この騒ぎに他の奴らも気づいてる様から、急いだ方がええな!!」

 

「はい!! 何としてでも………紅子先輩が安心してそつぎょうできるようにしないと!!」

 

「………え?」

 

 その直後、百花の言葉に頷きながら言い放ったハユルの言葉に、思わず目が点になったゆきかぜ。

 

「えっと……ハユル? ハユルさん? 紅子先輩って……誰?」

 

「あぁ………実はな。」

 

 首を傾げ、頭の上にハテナマークを浮かべながら聞いたゆきかぜに対し、ハユルの代わりに百花が答えた。

 

~~~~~

 

 それは昨晩の事だった。

 ようやく終わったコーチの特別指導が思いのほか厳しかったのか、ハユルが座り込んで泣いていた所を他の女子達に慰められていた時だった。

 

「ほら皆!! 今日は早く帰らないと、コーチにまた怒られるわよ!?」

 

『はーい!!』

 

 そんな女子数人に、「ゴールデンカムイ」に出て来た紅子……と名前と顔が似た女性が声をかけ、その声を聞いた女子数人はハユルに挨拶しながらこの場から去って行った。

 

「ぐすっ……んふぅ……」

 

「ハユルちゃん……私ね、今度の大公演が最後なの。」

 

「っ!? 紅子先輩……嘘、じゃないんですね?」

 

 ようやく泣き止んだハユルに紅子が話すと、その話を聞いて少し驚いたハユルは、その後も紅子の話を聞いた。

 紅子はどうやら、とあるダンスパフォーマーを育成する団体にスカウトされ、近日中にそっちに転勤するらしい。

 だがらこの店で踊り子として踊るのは、今度の大公演が最後らしい。

 

「私……最後の公演はハユルちゃんと踊りたいんだ。だから……どんなに厳しくても、練習頑張ってね。」

 

「………うん。」

 

 その事を話した紅子の涙を堪える顔を見つめたハユルは、またも涙を流しながら頷いたのだった。

 

「…………」

 

 そんな光景を物陰から見ていた百花は、色んな意味でハユルが心配になったと言う。

 

~~~~~

 

「紅子先輩が安心して卒業する為に……大公演を成功する為にも、この作戦!! 失敗は許されません!!」

 

「ねぇアイツ大丈夫!? 色んな意味で堕ちかけてない!?」

 

「まぁ……紅子先輩が無事卒業出来たらこの街に未練もないと思うし、大丈夫やろ………多分。」

 

 その話を百花から聞いたゆきかぜは、涙を堪えながら声を上げるハユルを見て聞き、それに首を傾げながら百花は呟くのだった。

 

「なぁ!? 貴様らそんな所でなにしてやがる!?」

 

 そんな時、「対魔忍ユキカゼ」に出て来た魔族、奴隷商人ゾクトがゆきかぜ達を見付けて声を上げた。

 

「見慣れねぇ雌共だが……ここに一体何しに来た? まさかと思うが……っ!?」

 

 ゾクトが近づきながら聞こうとした矢先、ゾクトの片腕は謎のビームの刃によって切り落とされた。

 

「んんぁあああ!? な、何だてめがぁあ!?」

 

 それを見て悲鳴を上げたのもつかの間、ゾクトは突如現れた青黒い機体を纏った者によって斬り倒され、そのまま息絶えた。

 

「………フゥ、遅かったですね。」

 

「すまない……コイツを持って来るのと、これに慣れるのに時間がかかった。」

 

 その青黒い機体を見ても臆する事無く、ため息混じりに笑みを浮かべながら聞いたゆきかぜに対し、青黒い機体はアタッシュケースを見せながら話すが、その声はみちるの声だった。

 

「み、みちるさん……それってまさか……」

 

「あぁ、相手が何を隠してるか分からないからな。戦術機では部が悪いと思ってこれにした。」

 

 青黒い機体……「スーパーロボット大戦シリーズ」に出て来るゲシュペンストを纏ったみちるを見て聞いたハユルに答えた後、みちるはアンダーエデンへの隠し出入口を見て言った。

 

「さぁ……作戦開始だ!!」

 

 みちるが言い放ったのと同時に、ゲシュペンストの赤い眼は光灯った。

 遂に、堕姫討伐と凛子達救出の同時作戦が始まるのだった。

 




 いかがでしょうか?
 出来るだけ変な感じにならないようにしつつ、大事な場面を書いた感じになりましたがどうだったでしょうか?
 問題などがあれば、またコメントなどで教えてくだされば幸いです。
 次回はもしかしたら、番外編を挟むかもしれませんが、次回も見てくだされば幸いです。
 失礼致しました。
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