ヒロイン全員百合レズ 作:XW
次回の章は長すぎないように気を付けます。
今回は最後の折り返し回のと、個人的に書きたかった場面のある話でもあります。
そんな感じでよければ、どうかご覧になってください。
それでは、どうぞ。
「な……なんなのよ、ここ?」
「最前部は勿論だけど……中心部とも全く違う感じ……まるで、」
「ある意味の地獄……かしらね?」
「……………」
最深部の異様な光景を見ながら雲母と宙とユリシアが呟き、愛音がその光景を睨む中、雲母は近くで倒れていた全裸の女性を目にした。
「アハ……アハハハ………おっぱいも……オマ●コも……気持ち良過ぎて……イッ!!」
「っ!? ただ全裸で居るだけで、自慰もしてないのに!?」
「どっかの娼館に改造されたせいか、それともここに漂う臭いのせいかしらね?」
「いずれにしても……ここに長居はやばいと思っ……っ!!」
ただ地面に倒れただけで絶頂した女性を見て雲母が目を見開き、ユリシアと宙が呟いた直後、愛音は何を思ってなのか、近くにあった店の壁を強く殴り、大きなヒビを入れた。
「あ……愛音?」
「だったらさっさとあの帯女を追うわよ。私も……こんな所長居したくないしね。」
それを見て思わず慄きながらも呟いた雲母に対し、愛音は目を鋭くしながら、先へと走った。
「……急ぎましょう。」
「え? あぁうん!!」
それを見てもなおいつも通りにユリシアが声をかけ、それに頷いた宙は雲母と共に愛音の後を追った。
(ここの責任者………完全に愛音の逆鱗に触れたわね。)
そんな中、先ほどの愛音を思い出しながら、心中でそう思うユリシアだった。
―――――
その頃ゆきかぜとハユルと百花と舞姫はと言うと、みちるから聞いた肉壷部屋と呼ばれる部屋にたどり着き、そのドアをぶっ壊しながら突入した。
「先輩!!」
「………っ!! 水城さん!! アレ!?」
凛子を呼ぶもその凛子の姿が見えないゆきかぜに対し、あるものを見つけた舞姫が指さした先には、大きな肉で作られた物体……肉壷があった。
「もしかして……あの中に先輩が?」
「雰囲気からしてそうに違いないやろ……ハユルっ!!」
「言われなくとも!! ハァアアア!!」
その肉壷を見てゆきかぜと百花が呟いた後、百花の掛け声に頷きながらハユルが剣で肉壷の前部分を切り裂いて壊すと、壊された部分から大量の白い液体が溢れ出て来た。
『っ!!』
「くっさぁ!! なんやこれ!? めっちゃイカ臭ぁ!!」
「もしかしなくとも、これ魔物の精液!?」
「えぇえええ!? 何でそんなのが溢れ出てくぅ!! んぶぅうう!!」
「わぁあああ舞姫さん!! マテリアル体でも吐くもんは吐くんですか!?」
それが肉壷内を包んでいた魔物の精液だったらしく、そのあまりにも酷すぎる異臭に百花とゆきかぜが涙目で鼻を包み、思わず吐いてしまった舞姫を見て叫ぶハユル。
「んぅうう………っ!!」
そうなりながらもゆきかぜが肉壷内部を改めて見ると、そこは全裸姿の凛子が全身性液まみれで捕らわれており、口には大きな触手が咥えられていた。
「せ……先輩!!」
そんな凛子の惨めな姿を見、叫びながらゆきかぜは精液の異臭に耐えながら、凛子の元へ駆けつけ、口に咥えられていた触手を無理やり抜いた。
「んんぅううう!! んぼぉおおおお!!」
「っ!! 先輩……すぐ助けますから!?」
凛子の口から大量の精液が吐き出されたのに驚きながらも、ゆきかぜは凛子を捕えていた部分をライトニングシューターで撃ち壊し、すぐさまハユル達の元へ戻った。
「先輩!! しっかりしてください先輩!!」
「んぅううう……ハユル!! 解毒剤!!」
「はい!!」
凛子を横向きに倒し、必死に声をかけるゆきかぜを見た百花はハユルに言い、頷きながらハユルはゆきかぜに解毒剤を渡すと、ゆきかぜはその解毒剤をゆっくり凛子に飲ますと、凛子に埋め込められたナノマシンは解除された。
「先輩? 私が分かりますか?」
「………アハ、アハハハ………フヘヘヘヘ……」
ゆきかぜがそんな凛子に対し優しく声をかけると、凛子は不気味な笑みを浮かべるだけだった。
「………これって。」
「多分やけど凛子……あの肉壷内でいろいろと犯されたんやろうな。それも、壊れるほどに休むことなく………」
「そんな……そんなの、あまりにも酷すぎます!!」
凛子の壊れた姿を見てハユルと百花が苦い顔を浮かべながら言い、舞姫も目を逸らしながら叫んだ。
「んうぉおおお!! なんだ貴様ら!!」
「っ!!」
そんな中、灰色の肉体をしたオークが部屋の中を見て叫び、その叫び声にハユル達も気づいた。
「貴様ら……ここに潜入してきた雌共か!? よくもこのリーアル様の店を滅茶苦茶っ!!」
そう……この世界での「対魔忍ゆきかぜ」に出てくるリーアルの名のオークがハユル達を見ながら叫んだ次の瞬間、リーアルの右腕はゆきかぜの雷撃弾で撃ち落されてた。
「ぬわぁあああ!! 俺の!! 俺の右腕がぁあああ!!」
「右腕だけでうっさいオークね……滅茶苦茶? 散々女滅茶苦茶にして、先輩もこんなにまでして………今更何言ってんのよ!!」
右腕を失い叫ぶリーアルに対し、ゆきかぜは涙を一粒流しながら叫んだのもつかの間、雷と同じ速さでリーアルに近づき、倒したリーアルの額に銃口を押し付けた。
「まっ!! 待ってくれ!! 何が望みだ!! 金か!! それとも女か!! 欲しいのはなんでもくれてやるから命はっ!!」
バァアン!!
そうリーアルの命乞いすらも無視し、リーアルを顔面ごと打ち倒したゆきかぜだった。
「……………」
「ゆきかぜ……さん。」
打ち倒したリーアルが離れ、今だに涙を流すゆきかぜを見て、舞姫達は何も答えれなかった。
(百合子は……私が潜入任務に志願しなくても、先輩は向かったって言ってくれけど……それでも……それでも私は、自分が許せない。)
「ごめんなさい先輩……本当に、ごめんなさい。」
涙を流しながら心中で思い、凛子を見て謝罪したゆきかぜは涙を拭い、凛子に小さな電気を浴びせた。
「んひぃ!!」
「先輩……今はゆっくり休んでください。全部片づけたら、迎えに来ますから。」
小さい声を上げながら気を失った凛子を見て呟いた後、ゆきかぜは立ち上がって百花達に言った。
「みちるさん達に連絡して、先輩の保護を頼もう。須磨さんかまきをさんなら手も空いてるだろうし………」
「う、うん……そうやな。」
「それで………私達はどうするんですか?」
ゆきかぜの話に百花が頷いた後、舞姫の問いに対しゆきかぜは……
「お母さん救出と同時に……元凶をぶっ殺します。」
っと、ゆきかぜは目を鋭くしながらそう答えたのだった。
「…………ゆきかぜさん。」
「大好きな先輩がこんな事にされたんや。怒るのも無理やない。」
「うん……それに、先ほどの動き、まるで雷って言うか、雷そのものでした。」
その後、ハユルがデバイスを使ってみちる達に連絡を取る中、凛子を優しく抱くゆきかぜの背中を見て話す舞姫と百花。
(………先輩もこんな目にあったんだ。信じたくないけど多分お母さんも……もし、もしそんなお母さんが敵として現れたら、私が……)
そのゆきかぜは、眠りについてる凛子の頬を撫でながら、ある決心を胸に秘めるのだった。
―――――
「ぬぃいいいい!!」
娼館アンダーエデンの出入口、そこで逃げる準備をしていた少し大きめのオークは、目の前にいる人物を見て怯えてしまう。
「どうもこんばんわ……あんたがアンダーエデンの責任者のオークかしら?」
その人物……倒したオークの死体を踏みながら睨む愛音は、雲母達も唖然となる中、目の前のオークを睨み続けた。
(や……やっぱり、滅茶苦茶怒ってるね愛音。)
(最深部のあんな光景を目にしたんだもの……そうなっても無理ないわね。)
(うん……愛音ならあり得るかも。)
そんな愛音の後ろ姿を見て雲母とユリシアと宙がひっそりと話す中、愛音は目の前のオークに睨みながら近づいた。
「ま、待てぇ!! 命だけは……このヤザキの命だけは見逃してくれぇ!!」
「ハァ? 誰があんた見たいな化け物オークを見逃すのよ? 黙って死になさい。」
「ヒィイイイ!!」
そう……この世界でのヤザキと名乗るオークは命乞いするが愛音はそれを無視し、怯えるヤザキに向けて拳を振るおうとした直後……
「あらあら……せっかちな子猫ちゃんな事♪」
「っ!!」
どこからか声が聞こえたのもつかの間、突如として噴出された水の柱から退いた愛音だったが、胸部分のパイロットスーツに当たって少し破けてしまった。
「愛音!!」
「大丈夫!?」
「えぇ……でも今のって、」
駆け付けたユリシアと雲母達に愛音が答える中、噴出された水の柱が止むとそこに立っていたのは……
「そこまでして戦うって言うなら……私が、遊び相手になってあげるわよ。」
薙刀を振るい、妖美な笑みを浮かべながら豊満すぎる巨乳を揺らす女……「対魔忍ユキカゼ」に出てき、今回の救出対象の一人でもあったゆきかぜの母、水城不知火だった。
いかがでしょうか?
リーアルや矢崎をオークにしたのは、この小説の世界観を守る為でもありますので、ご了承くだされば幸いです。
次回も見てくだされば幸いです。
それでは、失礼いたしました。