ヒロイン全員百合レズ 作:XW
ゆきかぜや不知火の奥義を調べながら書いたので、もし変な部分があれば申し訳ございません。
それでももし良く、見て行ってくだされば幸いです。
それでは、どうぞ。
『ハァアアア!!』
愛音と雲母達が堕姫を倒した同時刻、茜と祷子と多恵と萌香は戦術機の銃弾をありったけぶっ放し、魔獣達を一か所に纏めた。
「みちるさん!! 水月さん!! 晴子さん!!」
「あとは任せた!!」
『了解!!』
それを確認した萌香と茜の言葉に頷きながら、ゲシュペンストを纏っているみちると水月と晴子はビームライフを構え……
『ニュートロンビーム!! 発射ぁああ!!』
『ギャアアアア!!』
みちる達は一斉にニュートロンビームを発射し纏まった魔獣達を一掃、ビームを食らった魔獣達は悲鳴を上げながら倒されていった。
「フゥ……残りはまかせて良いか!?」
「問題ありません!! 計都羅喉剣! 暗剣殺!!」
そしてみちるが息を吐きながら聞いた事に頷いた咲代子は、グルンガストの武器である計都羅喉剣を手にし、残った魔獣達に向かってブースターを加速させた。
『ハァアアアア!! 斬!!』
その加速を維持しながら咲代子は刃を振るい、その刃によって斬られてしまった魔獣達も、そのまま命を絶った。
「よっしゃ!! これでここの魔獣共は一掃だな!!」
「油断はするな!? ゆきかぜと紅もまだ不知火と交戦中だし、堕姫を倒した愛音達も、これ以上の戦闘は難しいだろう?」
「そうですね……ひとまずは千鳥ヶ淵さん達と合流して……」
「あぁああああ!!」
その光景を見て言った茜にみちるは言い、咲代子もみちるの言葉に頷きながら言いかけた直後、ある事に気づいて萌香が叫んだ。
「ど、どうしたの萌香ちゃん!?」
「ヤザキが……あの大ボスオークが居ない!?」
「はぁああ!? まさかこの隙に一足先に逃げたの!?」
「ただでさえオークだから気味悪いのに、卑怯にもほどがあるっての!?」
多恵の問いに萌香が答え、その返答を聞いた晴子と水月はそう声を上げた。
「とりあえず、中心街に居るリーベルト達に連絡しておきます。」
「頼む。私達は愛音達と合流するぞ!!」
『了解!!』
祷子の話に礼を言った後にみちるは言い、それに頷いた咲代子達はすぐさま愛音と雲母達と合流に向かった。
―――――
「ふんッ!!」
「くぅう!?」
その頃紅はと言うと、不知火が振るった薙刀の刃を二刀で防いだのは良いが、今にでも押し倒されそうな形だった。
「フフフフ……あなた随分と私のゆきかぜと仲良いのね? でもあなたみたいな子、ゆきかぜには合わないわ?」
「フン……合うかどうかはアイツ本人が決める事でしょ? 親がイチイチ娘の交友関係に口挟むんじゃ!?」
「ないわよぉ!!」
余裕の笑みを浮かべながら言い放った不知火に対し、額から汗を掻きながら紅が言い返した直後、不知火の頭上から雷撃弾を撃ち放った。
「っ!?」
だが不知火はすぐさま水の幻影を作りながら避け、その幻影は雷撃弾を食らって消滅した。
「チッ!! やっぱりっ!!」
「そう簡単には倒されてはくれない見たいね!?」
「あら? 今のはかなり悪くなかったわよ?」
雷撃弾がさく裂する前に退き、舌打ちしながら言った紅に続くようにゆきかぜが言うと、不知火は薙刀を使ってポールダンスのような動きを見せながら笑みを浮かべた。
「ゆきかぜ……私が居ない間に随分と強くなったわね。でも……それでも私は越えられないわよ。」
『っ!?』
その笑みを残しつつ、不知火が冷酷に言い放った次の瞬間、紅とゆきかぜの周囲は無数の水の泡が包んでいた。
「奥義……妖艶舞踏!!」
不知火が言い放った直後泡が次々と爆発し、ゆきかぜと紅にダメージを与えて行った。
「がぁあああ!!」
「くぅう!?」
ゆきかぜと紅が次々とダメージを食らい続ける内に、不知火はゆきかぜと紅の背後に移動し、その手に持つ薙刀を向けた。
「心配しなくても……ここで負けて終わりじゃないわ。皆ヤザキ様の改造手術を受けて奴隷娼婦になって、幸せな……新しい人生を送るのだから。」
そう言った直後、不知火はゆきかぜと紅に向けて薙刀を振るったその直後だった。
「ごめんお母さん……私じゃなくてもそんな人生、」
『死んでもお断りよ!!』
ゆきかぜと紅が、不知火に向けて言い放った直後、不知火の薙刀を一刀とライトニングシューターで受け止めた後、そのまま不知火の腹を蹴り飛ばした。
「がぁあああ!? バカなぁ……あの直後に、私の気配に気づくなんて!?」
「昔のあんたなら、気配なんて感じさせる間もなく倒してたかもしれないけどね……」
「願望駄々洩れのままのあんたの気配何て、私達でも気づくっての!?」
想定しなかったことに戸惑う不知火に対して言ったのち、紅は斬撃を、ゆきかぜは雷撃弾を不知火に向けて放った。
「くぅう!? 舐めるなぁあああ!!」
だが不知火もその気迫に負けじと、声を上げながら地面から数本の水柱を放った。
「おいたが過ぎたようね!? まずはあなたからお仕置きよ!? ゆきかぜちゃん!?」
それで出来た隙を付き、ゆきかぜに向けて刃を振るった不知火だったが……
「っ!? まさか……幻影!?」
刃が振るわれたゆきかぜは雷で作られた幻影だったのか、薙刀の刃が当たるのと同時に消滅した。
「絶技……旋風陣!!」
「しまぁ!? かぁああああああ!!」
ゆきかぜが幻影を使った事に戸惑った不知火に対し、その瞬間を逃がすまいと紅は奥義「絶技・旋風陣」を放ち、風と共に斬撃を食らわしながら不知火を宙にあげた。
「後は任せたわよ……対魔忍ゆきかぜ!!」
「っ!?」
紅の言葉を聞き、不知火が上を見上げた先には、銃口と周囲に雷撃を走らせて準備万端なゆきかぜの姿があった。
「トールハンマー……ザ!! リープゥウウウ!!!」
ゆきかぜの奥義「トールハンマー・ザ・リープ」が発動し、ライトニングシューターの銃口と周囲に出来た空間の穴からの、強力な雷撃弾が全て不知火に直撃した。
「っ!!!?」
激しい雷撃弾の嵐に幻影を使って逃げる隙も無く、不知火はただ雷撃弾に撃たれ続けながら地面に背を付けてしまう。
(…………本当に、強くなったのね………ゆきかぜ……)
雷撃弾の嵐が止み始め、失って行く意識の中で不知火が見たのは……KISARAGIの女として、対魔忍の女として強くなった、自身の娘の姿だった。
「………うぅう……んふぅ!?」
意識が完全に消滅してマテリアル体も解除された不知火だったが、肉体改造と最深部に漂うに媚薬入りの臭いで、弱くではあるが感じてしまった。
「母さん……ごめんっ!!」
「んぼぉ!!」
そんな不知火に一回誤った後、ゆきかぜは腹を殴って完全に意識を失わせたのち、すぐさま解毒剤を飲ませてナノマシンを解除させた。
「………………」
「やったわね、ゆきかぜ。」
眠りにつきながらも、体が弱く反応している不知火を悲しげな眼で見つめていたゆきかぜの肩に優しく触れた。
「紅……」
「あんたは母を倒し、そして救ったのよ。それを娘が成し遂げたのは、どんな形であれ凄い事よ。あなたは不知火を……母を越えたのだから。」
紅がゆきかぜに対し、笑みを浮かべながら言うのだが、それにゆきかぜは首を横に振った。
「いや……こんなお母さんを、しかもあんたの助けありきで倒しても、越えた事にはならないわ。もっと強くなって……対魔忍水城不知火を、今度は私一人で倒さないと……本当に、母を越えた事にはならないわ。」
そう話したゆきかぜの目には悲しみも怒りもなく、ただ強くなりたいと言う純粋な気持ちだけがそこにはあった。
「………練習相手ぐらいには、付き合ってやる。」
「っ…………ありがとう。」
そんなゆきかぜを見て頭を撫でながら言った紅に対し、少し顔を赤らめながら頷くゆきかぜだった。
―――――
「そうですか!? じゃあ皆さん無事なんですね!? はい……分かりました!! 気を付けて戻ってきてください!?」
それから数分後、中心街に居た百合子達は宿から出、外の様子を見ていた直後にみちるから連絡が来、その連絡を聞いて全員無事だった報告を聞いて笑みを浮かべながら連絡を切った。
「みちるさん達、全員無事だったんですか!?」
「はい!! まぁ……ヤザキって言うオークは取り逃がしたらしいですが、不知火さんも回収出来たので、一先ずは作戦成功です!!」
「やったぁあああああ!! やったよ私達ぃ!? 雛鶴さんもあの世で喜んでますよね!?」
「何不謹慎な事言ってんだバカ!?」
「痛っ!?」
百合子の問いにフェルトも笑みを浮かべながら答え、それを聞いた須磨の発言に、須磨の頭を殴りながらツッコむまきを。
「フゥ……とにもかくにも大事無くて良かった。私が戻らなくてもよかっ……」
そんな光景を見て笑みを浮かべながら言いかけたリーベルトは、ふと最深部出入口を見るとそこからは……
「ハァ……ハァ!? くそぉ役立たずどもがぁ!? 俺の何もかもが滅茶苦茶だ!? あの雌共……次会ったら………っ!?」
オークのヤザキがそう愚痴りながら走っており、走りながら百合子達の存在に気づくと怒りを露にし……
「クソがぁああああ!! 邪魔なんだよ雌共がぁああああ!!」
そう叫びながら、百合子の方へと両手を伸ばした次の瞬間、
「シン・陰流簡易領域……抜刀ぉ!!」
「がぁあああ!?」
百合子の前に立った霞が、ヤザキに向けて刃を振るうと、その刃によって両腕と首を斬られたヤザキは、そのまま亡骸となって倒れた。
「…………んぅ!? アレ……あのリーベルトさん? さっき私が斬ったこいつって確か……」
「あぁ………今回の主犯の一人でもあるヤザキってオークだな。」
「…………マジでぇ!?」
その亡骸を見てある事に気づき、リーベルトに聞いた霞は、そのリーベルトの返答を聞いて驚くのだった。
「えぇえええ!? わた、私ぃ!? 敵側の親玉倒しちゃったんですか!? 嘘え!? こんなあっさりと!?」
「…………あ!! ありがとうございます三輪さん!?」
「えぇええええ!?」
驚いたのもあってか戸惑ってる霞に対し、百合子は先ほど助けてくれた礼をしながら霞の両手を掴み、それで更に声を上げて驚く霞。
「さっきのは本当に危ないと思いました!! だから本当!? 助けてくださりありがとうございます!!」
「いいいいいえ!? 私はほら!? 当然の事をしたって言うか!?」
(やばぁあああ!? なんかこの子にお礼言われるとめっちゃ嬉しいぃ!? あぁもっとこの子に褒められたい!? ぶっちゃっけ心の整理追いついてないけどもっと!? もっと褒められたぁい!!)
両手を握り閉めながら言い続ける百合子を見てそう言い返したものの、霞の心中ではもっと百合子に褒められたいと言う感情で包まれていた。
「何ニヤニヤしてんだこの野郎ぉ!?」
「ギャパァ!?」
そんな霞の背中を、茜がドロップキックを食らわしながら吹っ飛ばした。
「お前あの腐れオーク倒しただけでしょうが!? あんな奴倒してもちょっと手柄上げたってだけだっての!?」
「痛い!! 痛い!! 痛い!! 痛いですぅ!? でもあのオーク、確か今回の主犯の一人ですよね!? だったら少しくらい褒められても……ギャアアアアア!!」
「それとこれとは……話は別じゃあああ!!」
「…………………」
そのまま茜にフルボッコにされながらも霞は言うが、トドメのばかりにエビぞり固めを食らわせる茜の攻撃に悲鳴を上げ、そんな霞を見て少し申し訳ない感じになってしまう百合子。
「百合子さん……アレ。」
「え?……あっ、」
そんな百合子をフェルトが呼びながら指さし、フェルトが指さした方を向くと、そこにはボロボロになりながらも戻って来た愛音とユリシアとハユルと雲母と百花と宙と舞姫、ゲシュペンストなどを解き、衛士強化装備となったみちる達戦乙女隊と咲代子、そして不知火を抱え込む紅の隣で、笑みを浮かべながら歩いてくるゆきかぜの姿があった。
「………皆さん、」
そんな光景を見て、思わず目尻に涙を浮かべた百合子に気づいたのか、ゆきかぜは手を振りながら……
「……ただいま。」
「っ!! お、お帰りなさい!!」
笑みを浮かべて言った言葉に、百合子は涙を流しながら答えるのだった。
かくして、地下都市ヨミハラへの潜入から始まった今回の戦いは、戦乙女隊と雛鶴とまきをと須磨と凜子と不知火の救出成功、そして堕姫とリーアルとヤザキ討伐によって幕を閉じたのだった。
次回は今回の後日談、もといエピローグ的な話になっていると思いますので、其れでも良ければ次回も見てくだされば幸いです。
それでは、失礼いたしました。