ヒロイン全員百合レズ 作:XW
また今回は、久方ぶりにあるアニメをパロディした部分がありますので、今回も何か問題がありましたら、コメント等で教えてください。
それではどうぞ。
「……………………」
朝からヴィラネスシティに向かう為に電車に乗り、昼頃を少し過ぎた時間帯に到着した百合子は、目の前に映るヴィラネスシティの街を見つめていた。
ヴィラネスシティは、全体を城壁の様な壁に囲まれており、壁内部にある街並みかなりファンタジー寄りの作りになっていた。
(何て言うか……異世界転生とか転移した世界に来た感じだなぁ……まぁ転移はしてるんだけど。)
そんな街並みを見つめた百合子が心中で呟いていると、百合子の様子が気になったフェルトが声をかけた。
「だ、大丈夫ですか百合子? もしかして……乗り物酔いしたとか?」
「え? あぁああごめんなさい!! そうじゃないんです!? まぁその乗り物って言うか電車に乗って半日も経たずにヴィラネスシティに着いたのは驚きではありますけど。」
フェルトの問いに笑みを浮かべながら答えた後、一日もかけずに目的地に着いた事について呟いた百合子。
何せ百合子個人に至っては、ヴィラネスシティに着くまで何日かかかると思っていたからだ。
「まぁ……そこはハニーさん達がしっかりとしてくれたお陰でもありますからね。ヴィラネスシティって言っても、全員が全員危ない人ばかりではないですし。」
「あぁそうですよね!? すみません……ちょっと緊張してるみたいで……」
「大丈夫です。私達も一緒に居ますから。」
「あ、ありがとうございます。」
フェルトの話を聞き、髪を弄りながら呟いた百合子の手を握り、笑みを浮かべながら話すフェルトを見て、百合子は少し顔を赤らめながら礼を言った。
「ちょっとぉおおお!? 着いた矢先に何イチャイチャしてるですかぁあああ!?」
「そうですよぉおお!? 私達はデートとか新婚旅行に来たんじゃなくて任務に来たんですよっ!?」
『ぎゃばぁああ!?』
そんな百合子とフェルトを見てたミレイナと霞が、勝手にイチャイチャしてたのが面白くないのか顔を真っ赤にして叫んでいた直後、背後の居た人物に思い切り頭をぶん殴られてしまった。
「あんたらこそ、こんな駅前で大きな声で叫んでるんじゃないわよ恥ずかしい!? イチャイチャしてるのを見てちょいイラっとするのは分からなくはないけど場所考えなさい場所!?」
「いや!? あんたも十分煩いわよ!?」
っと、二人の頭をぶん殴った霞と同じ「呪術廻戦」の釘崎野薔薇が声を上げながらツッコんだのに対し、同じように声を上げてる事に対して野薔薇と同じようにヴィラネスシティでの任務に同行したゆきかぜがツッコんでいると……
「はぁーいそこの若人六人!! あんまり目立つ行動はここまでにして、昼食を取りながら一旦任務内容を見直すわよ!!」
「若人って……メノウさんも十分若いですけどね。」
そう手を叩きながら声を上げる、「処刑少女の生きる道」のメノウが百合子達に声をかけ、その声かけに対して百合子がツッコんだ後、メノウが言った通り場所を変える事にした。
フェルト・グレイス、ミレイナ・ヴァスティ、三輪霞、釘崎野薔薇、水城ゆきかぜ、そしてメノウ。
どうやらこの六人が百合子と共に、ヴィラネスシティでダークネスクローの情報集めをするメンバーらしい。
―――――
「私達がヴィラネスシティに来た目的は、先手を取り続けているダークネスクローの、出来ればオリガ陣営の情報を手に入れる事は覚えてるよね?」
「はい。それで集めた情報を整理が、私が選ばれた理由ですよね?」
駅前近くにあったファーストフード店で食事をとりながら、メノウが話した事に頷きながら百合子は話し、その話に頷くメノウ。
簡単でここに居る全員がその任務内容を覚えている事ではあるが、こう言った確認も大事な事なんだろう。
「………んぅ? どうしたの?」
「え?! あぁごめんなさい!! メノウさんのオリジナルの事を思い出しててついっ……」
「……………」
そんな中、メノウの事をじっと見つめている百合子の視線に気づいたメノウの質問に対し、少し慌てながら答えた百合子を見て少し首を傾げるメノウ。
「そう言えば……あんたはどうして今回の作戦に参加したわけ? 私はこのっ!! 自意識過剰気味なバカ娘二人見張り兼もしもの為の戦力として参加したけど!?」
『ぐへぇ!?』
「私はこの街の様子を確認の為に定期的に来てるからね。この街じゃ結構顔馴染みなのよ。」
「そ、そうなんですね……」
っと、野薔薇が話した事を聞いてミレイナと霞が思わず声を上げる中、目を瞑りながら野薔薇の問いに答えたメノウの話を聞いて、少し頷く百合子。
「っで、何処から情報を集めるのよ? ヴィラネスって言っても、全員がダークネスクローについて詳しいわけでもないでしょうし?」
「そうね……とりあえず町の中心にある冒険者ギルドに行って情報を聞いてみるか、もしくは……」
「………んぅ?」
飲み物を飲んだ後、そう質問したゆきかぜの問いに対して顎に手を添えながらメノウが考える中、ふと窓から街の様子を見つめた野薔薇は、とある店を見つけ少し見開いた。
「ねぇ!? だったらまずあそこで情報聞いてみない!? なんかいい情報聞き出せるかもよ!?」
「酒場か……確かに、やって見る価値はありそうかも。」
「……………」
そう言って窓から見える酒場を指さした野薔薇の話に頷いたメノウが頷く中、同じようにその酒場を見つめる百合子。
「? どうしたんですか?」
「いやその……ちょっと嫌な予感が……」
百合子の様子が気になったフェルトの問いに、少し冷や汗を掻きながら答える百合子だったが、食事を済ませた後にメノウ達と共にその酒場へと向かった。
―――――
「いらっしゃ~い、大衆酒場「お前より豚の方がよっぽど役に立つよ亭」へようこそぉ~。」
(絶対大衆向けじゃないなこれ……)
(エキセントリック過ぎるにも程がある名前……)
(予感的中したぁ……)
その酒場に入った矢先、店の店主が言った店の名前を聞き、心中でゆきかぜと霞がツッコみ、百合子も顔を隠しながら心中で呟いた。
「そう言えば皆は初めてだったよね? この酒場は昔接客態度が悪くて潰れそうになったのを心機一転して、雑に扱う事をコンセプトにして一気に繁盛したって言う、発想の転換で勝利した店って所かな?」
「転換し過ぎてないですか!?」
(ってか、私としてはこう言う店がこの世界にもあったのが……あぁでもありそうではあるか。)
何回か入った事あるメノウの話を聞いてフェルトがツッコんだ隣で、百合子は店に居る女性達を見ながら心中でまた呟いた。
「いらっしゃいメノウちゃん。後ろの友達は……やっぱり豚?」
「そんな質問するのは少なくともあんたくらいよ……何度も言うけど私は豚でもないし皆も仕事仲間、ちょっと仕入れたい情報を探していてね。」
「情報ね……っで、それはどう言ったの?」
メノウとも顔見知りな店主の質問に呆れながら答えたメノウは逆に質問した後、欲しい情報の事を店主に話した。
「ダークネスクローのオリガ陣営ね……あいにく私は知らないけど、詳しい人なら幾人か当てはあるわ。」
「本当ですぅ!?」
「その人は何処に居んのよ?」
店主の話を聞き、笑みを浮かべながらミレイナが言った後に野薔薇も聞くと……
「教えてあげても良いけど……その辺の女共に悪口でも言ってもらえたら考えなくもないけど?」
『えっ!?』
「情報を得る為の等価交換的なのね……幻滅した目や不快そうな目、薄汚いものを見る目をしながら悪口を言って、欲しい情報とかを渡すってのがこの店なの。」
「メノウさん……あなたここに入る時に何時も、」
「お願い……その先は言わないで。」
店主の話を聞いてフェルトらが驚く中、呆れ目で頭を抱えるメノウの話を聞いて聞いたフェルトに言い返すメノウ。
「………分かりました、私がやります!!」
『えぇええ!?』
「私に頼まれた仕事の為ですし、少しでも役に立てればと思えば!!」
「いや……もっと他の事で役に立てると思うんだけど……」
その直後、百合子が手を上げながら言ったを聞いてメノウらが驚く中、百合子が続けて言った事にゆきかぜがツッコんだ矢先……
「ちょっとお嬢ちゃん!? 追加注文良いぃ!?」
「……何酒臭い口開いてるんですか? 耳が腐るんで黙っててください。」
「ぉおおおお!!」
「ゆ、百合子……」
店の客の一人である女性が言った事に対し、百合子が見下しながら言ったのを聞いてその女性が顔を赤らめ、フェルトは百合子の発言に思わず唖然となった。
「嬢ちゃんこっちも……」
「さっきから嬢ちゃん嬢ちゃんって……何様ですか?」
「もっと高い酒頼んじゃおう~!!」
「あなたなんてその辺の水たまりで良いでしょ? すぐ近くにまだ乾いてないのありましたよ。」
「お姉ちゃん!! ちょっと笑ってぇ!!」
「だったらその不細工な顔を見せるんじゃないわよ、ブス女。」
っと、次から次へと来る女性客に対し、百合子は頭にあるドS発言を応用してか次々と言い放ち、それを聞いて客は思わず喜んでいた。
「うぅううう!! 罵られるの最高ぉ!?」
「三時間歩いて良かったわぁ!?」
「ゾクゾクするわぁ~!!」
「……あんたらの人生それで良いんですぅ?」
「そう言う性癖の女が来る店だと思ってくれたら助かるわ。」
「って言うか……百合子ちゃんの悪口の話し方とか結構凄いって言うか、私も思わずゾクっとしたって言うか……」
「いわゆるギャップ萌えって奴ね。普段言わない奴が悪口言うと逆に良いって言うか……」
「そ、そう言う者ですか……って、ゆきかぜさんどうしたんですか?」
「………ねぇ、この変態共ボコって良い?」
笑みを浮かべながら倒れた女性達の発言を聞き、呆れながら言ったミレイナに頭を抱えながらメノウが言い、その近くでは先ほどの百合子を見て少しだけ顔を赤らめてしまった霞に野薔薇がそう話す中、フェルトが少し様子が可笑しいゆきかぜに聞くと、ゆきかぜは客の女性達を睨みながら呟いた。
「あぁああ!! その氷のような眼、痺れるぅ!?」
「私にも!! ゴミみたいに蔑んでよぉ!?」
「うっさい……近寄んじゃないわよ変態共!?」
「ぉおおおおお!! もっと言って言って!?」
「喋んな!? その口二度と開かないように痺れさせてやろうかぁ!?」
「ぜ、ぜひぃ!! お願いぃ!!」
「この雌オーク擬き共ぉ!? あんたら見たいな変態が私に要求してんじゃないわよぉ!!」
『っ/////////!?』
そんなゆきかぜを見て次々と店の客が要求すると、先ほどの百合子以上にキツイ発言を言い放ち続けたゆきかぜだったが、客の女性達はそれに傷つく処か喜びで昇天しかけていた。
「ゆきかぜ……サービスし過ぎ。」
「素で、素で言ってますからね」
ゆきかぜの発言を聞いてメノウが言った事に、付け足すように話す百合子だった。
「ありがとう!! これで雌豚がまたお金を落としてくれるわ!!」
「別に良いわ……っで、ダークネスクローについて知ってそうな人って誰?」
その後、手を合わせながら礼を言った店主にメノウが改めて質問すると……
「そうだったわね……皆さんは知ってるかしら? 高原の魔女と言う名前を。」
っと、店主は笑みを浮かべながら答えるのだった。
―――――
「高原の魔女……アズサ・アイザワさんですか?」
「確かに彼女なら穏健派の魔族とも繋がりもあるし、それなりの情報網でダークネスクローの事も知ってるかもしれないわね。」
「って、そんな人とも顔見知りなら、最初からその人が居る所に行けば良かったんですぅ。」
「確証もなかったし、何より酒場で情報収集しようって言ったのはあの子よ。」
「へいへい……すんませんでしたぁ。」
酒場から出た後、百合子の話に頷いたメノウが呟いた事にミレイナはぼやき気味に言い、それに言い返したメノウの話を聞いて目を逸らしながら謝る野薔薇。
「それで……これからそのアズサさんの所へ向かうんですか?」
「まぁね。まず事前に向かう事を連絡して、その後ハニーさんとも連絡した後に向かうから……ほんの少し時間はかかるかしらね。」
「あ、じゃあ私その間、病院と電話して良いですか?」
フェルトの問いにメノウが答えた後、何かを思い出したかのように手を上げながら聞くゆきかぜ。
「病院って……もしかして凜子さんとですか?」
「うん……先輩まだ精神が不安定な事もあって、一週間に五回ほど合わないと不安で夜も眠れないらしいのよ。今日だって何回か電話するって条件で、今回の任務に参加するのを許してくれたしさ。」
(凜子さん……一ヶ月以上会えなかったのと一週間以上肉壷で精液漬けされたとはいえ、ゆきかぜさん中毒になってませんかっ!?)
その話を聞いた霞の問いに対し、ため息交じりで話すゆきかぜの会話を聞き、思わず心中でツッコむ百合子だった。
「アハハハハ………さて、あっちの方はどうかしらね?」
ゆきかぜの会話を聞き愛想笑いしていたメノウは、ふと空を見上げながらそう呟いた。
―――――
「むぅううう~」
ヴィラネスシティから離れたとある森の中。
その森中をメノウと同じ「処刑少女の生きる道」のモモは、頬を膨らませながら歩いていた。
「あ、あのぉモモさん? いい加減機嫌直しても良いんじゃないですか?」
「まぁ不機嫌になるのも無理ないか? 親愛な先輩ちゃんと同じ任務に就いたとはいえ、その先輩が他の女子と一緒のグループで離ればなれで仕事する事になったからねぇ~!! あっ!! でも可愛い美少女達と一緒に仕事するって関してはモモちゃんも………」
「自分で可愛い美少女って言う人に、イチイチそんな事言われたくないですけど。」
「んがぁ!?」
そんなモモと一緒に歩いていたマシュが言った後、前を歩いていたマシュや立香と同じ「Fate/Grand Order」の宮本武蔵が振り向きながら話し他のに対し、少しジト目になりながら話すモモの発言に思わず傷つく武蔵。
「アハハハハ……それにしても立香、我々別動隊が決まったのは先日でしたよね? 情報を集めるだけならメノウさん達だけでも、」
「ダークネスクローで脅威になるのはオリガ陣営だけじゃないからね。ナザリックや他にもヤバそうな奴が居ないか知る為にも、もう一個情報を集めるチームが必要じゃないかって、百合子ちゃんが言ってた。」
その光景を前から振り向いて見ていた「Fate/Grand Order」の秦良玉の問いに腕を組みながら答える立香。
どうやら立香達は、オリガ陣営以外のナザリックと言った、他のダークネスクローの者達の情報を知る為に、別ルートで情報を集めに向かっているらしい。
ちなみにこれを提案したのは百合子でハニーたちもそれにすぐ賛同し、先日決まった事もあってすぐに対応できそうな立香とそのチームメイト兼恋人達であるマシュと武蔵と秦良玉ともう4人が決まり、メノウ達との連絡要員としてモモを加えたこのメンバーでの行動となった。
「主殿……ここから先に敵や魔獣はおりません。」
「OK!! じゃあこのまま森を抜けますか!!」
っと、何事もなく現れた四人の内の一人のチームメイト兼恋人でもある「Fate/Grand Order」の加藤段蔵の話を聞いた立香は頷きながら言った後、マシュたち共に森を抜けた街には、ヴィラネスシティ程ではないが小さな町があった。
「ここが……鬼の里。」
「っで、その向こうにあるのが………」
「………ナイトレイドの、秘密基地。」
その町を見ながらマシュと武蔵が呟いた隣で、町の向こうにある山岳を見ながら話す立香だった。
いかがでしょうか?
今回の章を書く前に考えた際、別動隊で行動する組があっても良いんじゃないかと考え、このような形になりました。
次回以降はそう言った場面が変わる部分も気を付けながら書いていきますので、今後もよろしくお願い致します。
失礼致しました。