ヒロイン全員百合レズ 作:XW
前回はよりかは戦闘場面はちゃんと書けたと思いますので、それでも変な所があったとしても、ご了承してくだされば幸いです。
また何か問題などがありましたら、コメントなどで教えてください。
それでは、どうぞ。
「………………」
「あ、あのぉ……ダークネスクローの人? どうしたの?」
アズサを見た瞬間に固まったソリュシャンを見て、少し首を傾げながら話しかけるアズサだったが、ソリュシャンは何も発せずに固まったままだった。
「なんかあんた見た瞬間に固まった感があるんだけど……あんたなんかした?」
「いやいや!? 私知らない!? 彼女とも初めて会ったし!?」
「じゃあ何で固まってるの? スキルも魔法も使ってないのに?」
「私が知るかぁ!?」
っと、隣に立っていたケーナの問いにアズサが答える中、ソリュシャンはと言うと……
(な……なんなのアイツ!? アイツの顔、肉体、魔力、そしてあの禍々しいを感じ取るだけで私の、スライムとしての本能が訴えかけてくる!? この女に……この女には手を出すなと!?)
アズサの周りには、今までアズサが倒して来たスライムのオーラと言うか怨念と言うか、それが見えたソリュシャンはスライムとしての本能で危機感を強すぎる程感じ、動こうにも動けなかった。
「あ、あのぉ~!! すいませぇん!!」
「ヒィ!!」
そんなソリュシャンが、アズサの呼びかけで思わず怯えるなか、アズサは一歩二歩とソリュシャンに近づいた。
「私覚えてないから聞くけどぉ、私らどっかでありましたっけ? 覚えがあるなら話を一つ……」
「ヒィイイイ!!」
そうして近づきながら話しかけるアズサと、アズサが無意識に発しているオーラを感じたソリュシャンは更に怯えたかと思うと……
「あのぉ……本当どうしたんですか?」
「ギャアアアア!!」
そう言って手を伸ばしたアズサに思わず声を上げたのと同時に、ソリュシャンは思わず大量に失禁しながら仰向けに倒れて気を失った。
「えぇえええ!? アズサが近づいて手を伸ばしただけで倒れたぁ!? 本当マジでどうなってんのぉおお!?」
「だから分からないって……あぁそうだ、あの子に聞けば分かるかな?」
それを見て流石のケーナも驚いた後、アズサは予め持たされた通信機で通信を取った。
―――――
「あぁ……それ多分、アズサさんとソリュシャンの相性のせいだと思います。」
《相性?》
そうアズサからの通信を受けた百合子が話を聞き、そう答えたのを聞いて通信機越しに首を傾げるアズサ。
「ソリュシャンは見た目こそ人間なんですが種族捕食型スライムなんですよ。だから……」
「成程……今まで無数のスライムを倒して来た母さんから発するオーラを感じ取って、その恐怖で動けなくなって最終的には……」
「ママに勝てるスライムなんて、多分この世界には居ないからね!!」
《えぇ………》
そんなアズサに対して百合子が話したのを聞いてシャルシャとファルファも頷き、それを通信機越しで戸惑いながら聞いたアズサ。
《と……とりあえずケーナと一緒にこいつ見張っておく!! 残った魔物もユナとマイル達で何とかなりそうだし、もう一人のプレアデスもメノウちゃんが今抑えてるから。》
「わ、分かりました!! メノウさん達にも話しておきます!!」
少し戸惑いながらも言ったアズサの通信に頷いた後、通信が切られた事を確認した百合子は……
(……アズサさんに勝てそうスライム、もうあの転生スライム魔王しか居なさそう……)
っと、とあるスライムを思い浮かべたらしい。
―――――
「えぇえええ!? ちょソリュちゃん!? 何勝手にリタイアしてんのってぉおおおお!?」
ソリュシャンがアズサとケーナによって捕らわれたのを少し遠くから見えたルプスレギナが驚いていた直後、そのルプスレギナに向けてゆきかぜが雷撃弾を放ち、それをギリギリで避けるルプスレギナ。
「へぇ……あんたらにも仲間を思う気持ちぐらいはあった見たいね?」
「でも安心しなさい? すぐにそんな暇なんてなくなるから。」
ルプスレギナに銃口を向けながらゆきかぜが言い放った後、その隣で得物を構えるメノウも言った。
「………その言葉、そっくりそのまま返してやるッスよ。」
っと、ルプスレギナは構え直しながらゆきかぜとメノウ、そして野薔薇と霞に向けて言い放つ。
――――
「アル・ヒューマ!!」
同時刻、エントマと戦闘を続けたレムは魔法の「アル・ヒューマ」を放つが、それをエントマはギリギリで避けた。
「フゥ……危ない危ない、これはお返し!!」
「くぅう!?」
そう言いながらエントマが放った呪符がレムに近づいたのと同時に爆発。
それを何とか避けたレムは、思わず歯を食いしばった。
「レムさっ!?」
「仲間の心配する余裕は……ありませんよ!!」
その光景を見て叫んだシオンに向けてユリが拳を振るい、それを何とかして大剣で受け止めたシオンにユリがもう一撃食らわせようとした直後……
「どりゃあああ!!」
「っ!?」
乱入して来たレオーネの拳がユリの顔に直撃し、それを食らって思わず吹っ飛ぶユリ。
「あなたは!?」
「あっちは手数が揃ってるみたいだったしな!! いらないと思うけど、手を貸すよ!?」
「……いえ、協力感謝します。」
レオーネを見て声を上げたシオンにレオーネは答えると、それにシオンは笑みを浮かべて答えながら、大剣を構え直した。
「っ!? ユリ姉っ!?」
ユリが吹っ飛ばされたのを見、思わずエントマが驚いた直後、今度はシェーレがエクスタスを振るいながら現れ、その刃でエントマの右腕を斬り倒した。
「シェーレさん!! ありがとうございます!!」
「いえ……こっちも遅くなって申し訳ありません。でも……」
「んぅううう……っ!?」
レムに対してシェーレが言う中、エントマは斬られた方を抑えながら、アカメとマシュ達が戦っていた魔物達を見ると思わず驚いてしまった。
「ハァアアアア!!」
「フン!!」
「たぁあああ!!」
「やぁあ!!」
「よっと!!」
「ハァアアア!!」
「そこぉ!!」
「っ!!」
何せ1000体は居たであろう魔物の軍勢が、武蔵と秦良玉と御前とメアリーとアンとマシュとモモ、そしてアカメによって残り僅かとなっていたからだ。
「良し!! 後はアイツらをぶっ倒すだけね!!」
「先輩からの了承も得ています!! 段蔵さん!!」
「マイン!!」
「了解!!」
「承知!!」
残りわずかとなった魔物の軍勢を見て言った武蔵に続く形でマシュとアカメも言い、それに頷いたマインはパンプキンの銃口にエネルギーを為、段蔵も自身の魔力を解放させた。
「風よ集え……絡繰幻法!! 呑牛!!」
「最大出力!! 食らいなさい!!」
段蔵の必殺技である宝具「絡繰幻法・呑牛」とマインのパンプキンによる最大出力が放たれ、残った魔物達も、跡形もなく一掃されてた。
「バ、バカな……」
「あんなに居た魔物が全て……っ!!」
「次はあなた達の番……かもしれませんよ?」
「大人しく降参するなら……命までは取らない、かもしれません。」
そのような光景を見、割れた眼鏡を上げたユリがエントマと共に唖然となる中、そんなユリとエントマに対し、睨みながら言い放つレムとシオン。
「おっと!! まだあっちは終わってない見たいね。」
「あの四人なら問題ないかと思うが……私達も、」
「はい、私達も彼女達の救援に……」
それを見ていたアンとアカメとマシュ達も、魔物達を一掃した余韻に浸る暇もなく、すぐさまレムとシオン達の救援に向おうとした直後だった。
『っ!? んぅあぁあああ!!』
突如として吹き荒れた超高温の炎がマシュ達だけでなくレムとシオンとレオーネとシェーレ達を襲い、その炎を食らったマシュとレム達は吹っ飛んでユリとエントマから距離を取ってしまった。
「………っ!?」
「あなたは……」
「………フン、」
超高温の炎に逆に守られたエントマとユリは、背後から現れた者の姿を見て思わず驚いた。
何せ先ほどの超高温の炎を放ったのが、「対魔忍シリーズ」のアスタロトだったからだ。
―――――
その頃メノウ達はと言うと、ルプスレギナ相手に何とか応戦していた。
近距離になれば得物である槍を振るい、遠距離だと魔法で帆のを放つルプスレギナに対して少し苦戦していた。
(くぅ!? 他の二人は良いとして……あの短刀女と雷女はキツイっスね!?)
とは言え完全な苦戦ではなく、むしろ苦戦感が強かったのはルプスレギナの方だった。
野薔薇と霞……主に霞の攻撃は何とか避けれるのだが、メノウの短刀に導線を繋げながらの投刀、そして風を使っての攻撃は少し分が悪かった。
だが一番の苦戦を強いられていたのがゆきかぜだった。
ヨミハラ戦以上に上がった銃撃に加え、雷を用いた高速移動にルプスレギナは思わず歯を食いしばった。
「だったら……先にお前から始末するッス!!」
そう叫びながらルプスレギナは、近くに立って構えていたゆきかぜに対し、高火力の炎魔法を放った。
『っ!?』
(よしっ!?)
それを見てメノウ達が驚き、ルプスレギナも勝利を確信したその直後だった。
「私が言うのも何だけどさ……あまり熱くなりすぎると、下手打つわよ?」
「っ!?」
先ほど炎を食らったのは、ゆきかぜが電撃で使った幻影だったらしく、本物のゆきかぜはそう言いながら近距離で雷撃弾を放ち、ルプスレギナの皮を少し剝いで掴み取った。
「くぅ!? このぉおおお!?」
「よっと!? 釘崎!?」
「っ!!……なるほどっね!?」
歯を食いしばりながら槍を振るうルプスレギナの攻撃を避けたゆきかぜは、剥いだルプスレギナの皮を野薔薇に渡し、それを受け取った野薔薇はすぐに理解したのか、忍ばせて置いた藁人形にその皮を入れた。
「なぁ!? 何する気っスかぁあああ!?」
それを見たルプスレギナが急ぎ野薔薇に向かった直後、ルプスレギナの前に立った霞は一旦刃を鞘にしまい……
「シン・陰流簡易領域……抜刀!!」
「おっと!?」
ルプスレギナに向けて抜刀したものの、それを軽々と後ろに飛んで避けたルプスレギナだったが……その隙が仇となった。
「暗いな人狼女!! 共鳴り!!」
「っ!? がハァアア!?」
野薔薇はルプスレギナの皮を入れた藁人形に呪力を込めて釘打った事により、ルプスレギナの肉体にダメージを与え倒れ伏せた。
「クゥ!?……うぅうう……こ、この程度でっ!?」
「一回でも回復して見なさい……回復したのと同時に、あんたの眉間に一発食らわせるから。」
「ぬぅ………」
倒れ伏した後、急ぎ回復魔法を唱えようとしたルプスレギナにゆきかぜはライトニングシューターの銃口を向けて言い、その近さもあってか、ルプスレギナは唱える事は出来なかった。
(先ほどの雷を用いた幻影に高速移動……話には聞いていたけど、ヨミハラの任務の後、それなりに鍛錬してた証拠かしら。)
そんな中、ゆきかぜの戦いぶりを見、思わずそう思ったメノウは、すぐに気を取り直してルプスレギナの方を見つめた。
「おっ!? どうやらあっちは終わった見たい!?」
「んじゃこっちも……終わらせますか!?」
その光景を偶然見たマイルとユナがそう言った後、ライカとレーナの火炎攻撃に加え、マイルによる高出力の魔法光線? に加え、ユナの熊の形をした高火力の火球により、残った魔物も全て倒して行った。
「よし……ひとまずは街の脅威は去った、って所かな?」
「そのようね。」
「まったく!! フラットルテの街を襲うとは良い度胸してるのだ!!」
「あなたの街ではないでしょ?」
「おーい!!」
それを見て剣を鞘にしまったメーヴィスが言った事にポーリンも頷き、その近くで言ったフラットルテにライカがツッコんでいると、ソリュシャンを見張っていたケーナが声をかけた。
「そっち終わったみたいだけど、こいつらどうするんだっけ!? このままトドメ刺しちゃったても良いの?!」
「駄目に決まってるでしょ!? 上手く捕えればダークネスクローの情報も手に入れるって話だったし、ここで大事な情報源を無くしちゃダメでしょ!? それでい良いんだっけ!?」
「えっ? あぁ……そうね、すぐにリーベルトさんを呼んでこいつらの回収の手伝いを、」
大声で言いながら聞いたケーナにアズサがツッコんだ後、そのままルプスレギナの方を見張っていたメノウに聞き、それに頷きながらメノウはデバイスを手にしたその時だった。
「マス・ホールド・スピーシーズ!!」
『っ!?』
何処からか声が聞こえたかと思えば、メノウやゆきかぜ達だけでなく、アズサやケーナ達までもがその場に拘束されてしまった。
「な……何なのこれ!?」
「かなり強力な拘束魔法みたいだけど、何処から……」
「へぇ……私の移動阻害魔法で拘束されてもそこそこ動けるとは、なかなかでありんすね。」
『っ!?』
拘束されながらも、少しばかし動けるケーナとアズサが言った直後、空中から話声が聞こえたと同時にその声の主が降り立つと、声の主……シャルティアは得物であるスポイトランスを手にしながら周囲を見渡した。
「シャ……シャルティア様、すんませんしくじりました。」
「まったくでありんす……偶然私が通りかかったから良かったものの……下手したらその場で殺されたでありんすよ?!」
そんなシャルティアを見てルプスレギナが謝罪した後、それを聞いてため息交じりで話したシャルティアはそのまま話し続けた。
「まぁ良いでありんす。ユリの方もしくじったらしいでありんすし、今回はここらで帰らせてもらうでありんす。」
「っ……人様の街襲っといて、勝手に帰れると思うな!!」
そう話したシャルティアの話に思わず声を上げながら拘束を解き、効果力の光線魔法をシャルティアに向けて放つケーナだったが、寸での所で転移魔法を使って避け、転移先に居たルプスレギナを回収した後、すぐさまソリュシャンの方へと転移した。
「っ!? 逃がすか!?」
「グレーター・テレポーテーション。」
尽かさず振り向きながら光線魔法を放つケーナに対し、シャルティアはソリュシャンも回収した後にまた転移し、ルプスレギナとソリュシャンらと共にこの場から姿を消した。
「んぅう!? ハァ……ハァ……ま、まんまと逃げられたわね。」
「アレが……ナザリック陣営の主戦力の一つでもある……」
「シャルティア……ブラッドフォールン……」
シャルティアらが姿を消した後に拘束を解け、息を整えながらそう呟くメノウと霞とゆきかぜだった。
―――――
「まったく……少し気になって様子を見に来たと見れば、なにこんな奴らに無様に追い込まれてるのよ。」
「も、申し訳ごさいません……アスタロト様。」
少し遡って鬼の里前、アスタロトは目の前で倒れていた火傷を受けたシオンとレムとアカメ達、傷口からマテリアルの粒子を零すマシュ達を見ながら豊満な胸を押し出すかのように腕を組んで言い、それに対して謝罪するユリ。
「フン……まぁ良いわ。どうもこいつらほっといたら厄介そうだし……ここで、始末した方が良いかしらね!?」
そんなユリとエントマを見て鼻で笑った後、アスタロトはシオンとアカメとマシュ達に向けて再び超高温の炎を放った直後だった。
《令呪を持って命じる……マシュ、宝具をもって皆を護って!!》
「っ!!」
脳裏に立香の言葉が聞こえたマシュは、再び立ち上がったかと思えばアカメ達の前に立って盾を構えると……
「それは全ての傷……すべての怨恨を癒す我らが故郷……顕現せよっ!! いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)っ!!」
マシュの宝具、いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)はアスタロトの超高温の炎を防ぎ、そのまま押し返して行った。
『っ!?』
それを見てアスタロトだけでなくユリとエントマが驚く中、アスタロトは転移魔法を使ってそれから避け、そのまま姿を消した。
「ハァ……ハァ……ハァ……くぅ!?」
「マシュ!!」
「大丈夫ですか!?」
それを見届けた後に力尽きたのか、マテリアル体を解除されたのと同時に倒れたマシュに武蔵と御前が駆け寄る中……
「……奴らの真の目的は、一体……」
っと、火傷の痛みに耐えながら立ち上がったアカメは、空を見上げてそう呟いた。
結局の所、今回の戦いの主犯でもあるプレアデス四人を捕える事は失敗したものの、合計二千体の魔物はヴィラネスシティと鬼の里を襲撃する事無く壊滅し、負傷者は居た者の死者は出なかった。
つまる所、完全な勝利とはいかずものの、誰も犠牲なく戦いは終わった……
いかがでしょうか?
第五章も次回か次々回で終わると思いますが、今後も見てくだされば幸いです。
また何かありましたらコメントで、リクエスト等がありましたら専用の活動報告かメッセージでコメントお願い致します。
それでは、失礼致しました。