※この作品はR-18です。

ヒロイン全員百合レズ   作:XW

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 今回は第五章の最後の話で、一応の纏めの話になります。
 少し大雑把な所もあると思いますが、それでも良ければご覧になって見てください。
 それでは、どうぞ。


第三十五話 自分の出来る事を探しながら……

 

「ふーん……そんな事してたのね、私達のオリジナル。」

 

「どうりで、あなたが私に対して少し危機感を抱いてる感じなのも納得だわ。」

 

 メノウに誘われ、フェルトとミレイナと野薔薇と霞とゆきかぜとモモと立香とマシュら共に、ヴィラネスシティにある喫茶店でお茶をすることにした百合子は、そこでメノウとモモのオリジナル「処刑少女の生きる道」の事を話した。

 ちなみに火織や武蔵達は、さやかたちに何かあった際に向けて、魔女の家付近で待機している所だった。

 

「す、すみません……その、不愉快にさせたんなら……」

 

「別に謝る事でもないわ。それに……この世界の私も、似たようなもんだし。」

 

「え?」

 

 話し終えた後に謝ったに百合子に対してメノウは、自身の得物である短刀を回しながら答えた事に少し首を傾げる百合子。

 

「私や先輩がこの街に定期的に来るのは、街の様子だけじゃない。何か不穏な事をする者が居たらそれを監視し、すると判断されたらその場で処刑する為に来てるのよ。」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「まぁ、そんな事するヴィラネスはやる以前にこの街には住まないのが殆どだからね。でも、そう言った関係下でないと、私達KISARAGIや穏健派のヴィラネスも成り立たない……ってわけ。」

 

 そんな百合子に対して説明したモモの話に少し頷いた百合子に対し、目を瞑って短刀をしまいながら話すメノウ。

 

(でも確かにそうだ……KISARAGIに属していない以上、敵に回る可能性も0じゃないかもしれない。だからメノウさん達見たいな人が、必要なんだ。)

 

 っと、少し冷や汗を掻きながら心中で百合子が呟く中、メノウは百合子に質問した。

 

「っで、あなたは私がこの世界に転移した自分を処刑するかもしれない……そう思ったの?」

 

「えぇえ!? あぁごめんなさい少し!? まぁでも……チート能力も持ってないままこの世界に転移した自分なんて、この世界に殆ど影響力無いと思いますが……」

 

 そのメノウの問いに対し、少し慌てながら答えた百合子だったが、

 

「いやいや、十分に持ってるよ……私達のオリジナルの事を知ってるって言う、チート能力。」

 

「えぇえええ!?」

 

 立香の話を聞き、思わず声を上げて驚くのだった。

 

「まぁそりゃそうでしょうね。オリジナルの事を知っている……それはつまり、私達のも敵側のも弱点だとか色々、私達以上に知ってるって事でしょ?」

 

「な、成程……味方に付けば心強いですが、敵に、ダークネスクローにでも囚われてとかされてでもしたら………」

 

「………………」

 

 野薔薇とマシュの話を聞き、百合子は思わず冷や汗を掻きながらある重大な事に気づいてしまった。

 確かにKISARAGIに居れば安全は保障されるし、KISARAGIにとっても百合子が居る事は心強い場面がある。

 現にヨミハラ戦では、百合子の助言が有効打になった事もあったからだ。

 だがもし、もし可能な話になるが……もしダークネスクローに捕らわれ、拷問され、最悪調教されて自身の記憶にあるオリジナルの事を知られでもされたら、最悪この世界が終わってしまう可能性だってあるかもしれないのだ。

 

(も、もしかして私って……この世界にとってかなりの、かなりヤバい諸刃の剣なんじゃ……)

 

 自分がこの世界にとって、どれだけの存在なのかを再認識してしまった百合子が、自身の身体を抱きながら震えていると、フェルトがそんな百合子の身体を後ろから抱いた。

 

「フェ、フェルト……」

 

「だからこそ、何かあったら私達が全力で護りますし、前線とかにも絶対に出しませんから。だからその……私が言うのもなんですけど、私達を……」

 

「……信じてる。フェルトもメノウさんも、立香さんも皆……信じてますから。」

 

 そんなフェルトが優しく声をかけた言葉を聞き、百合子はフェルトの手に触れながら、少し顔を赤くしながら答えるのだった。

 

「って!! どさくさに紛れて何イチャ突こうとしてるんですかぁ!?」

 

「そうですぅ!! 人の目とかも気にしてくださいですぅ!?」

 

「えぇえええ!? 別にイチャつこうとしたわけじゃ!?」

 

「そそそそうですよ!? 不安になった百合子を慰めようと思っただけで!?」

 

『顔を真っ赤にして言っても説得力なぁああい!?』

 

 そんな百合子とフェルトを見て思わず叫んだ霞とミレイナに対して百合子とフェルトは言うが、顔が赤く染まっていたのを見てミレイナと霞はそうツッコんだ。

 

「ハァ……まったく、余計な事言って不安げにさせたかと思ったけど、ちょっと心配して損した。」

 

「でもフェルトさんの言う通り……私達が全力で護ればいい話だからね。」

 

「大事な仲間は全力で護り、自分の命ももしもの時でもない限りは大事にする……それが私達、KISARAGIの最も大事にする事だものね。」

 

 っと、百合子達のイチャつき?を見ながらため息交じりで野薔薇が話した後に立香も安心したのかホッとしながら言った後、ゆきかぜもハニーが最も大切にしている、KISARAGIの言葉を思い出しながら呟いた。

 

―――――

 

 それから程なくして、アズサやナジェンダ達との会話を終えたさやかと共に百合子達も、ヴィラネスシティを後にしたのだった。

 

「ハァ……それにしても、面倒な事になって来たなぁ。」

 

「仕方あるまい……それほどまでに、ダークネスクローの脅威が強まったと言っても過言じゃないからな。」

 

「では……私達も、それなりの覚悟をした方が良いと。」

 

 さやか達が乗った電車を見送った後、駅のホームで話したアズサとナジェンダにシュナが聞き、それにナジェンダが頷いた。

 

「分かった……他の皆には私も伝えてるのを手伝うよ。」

 

「そうしてくれると助かる……私達も、鍛え直す必要があるしな。」

 

「うん……これ以上、やっこさんの好きにさせるわけにも行かないしね。」

 

 それを見てユナが言った事にナジェンダが頷きながら言い、それに同感しながら呟くアズサだった。

 

―――――

 

「ナジェンダ達の話から察するに……恐らく次の襲撃は、これまで以上の勢力で来る可能性も高いわね。」

 

「やはり、被害も0では済まないと……」

 

「そう覚悟するしかなさそうね。」

 

「オリガ陣営だけでなくナザリック陣営、そしてアスタロトの様な奴も居るダークネスクロー……本当の目的は一体何なんだろ?」

 

「ただ一つ言えるのは……最早KISARAGIだけの問題じゃないって事、ですね。」

 

 翌日、KISARAGI総司令室に来ていたさやか、モモ、メノウ、立香、マシュの五人はと言うと、昨日貰った資料などを見せながら、同じように話した事をハニーに伝えた。

 

「……メノウちゃんとモモちゃんは、引き続きヴィラネスの皆との交流を続けて。出来たら……これまで以上に。」

 

『っ!! 了解!!』

 

「立香ちゃんも、マシュちゃん達と一緒にメノウちゃんとモモちゃんに協力して。こういうのは得意でしょ?」

 

「分かりました、後で皆にも話しておきます!!」

 

「同じく、了解しました。」

 

 っと、話を聞いたハニーはメノウとモモ、立香とマシュにそう命じた後、さやかの方を見て……

 

「さやか……総隊長と他幹部、それとチームリーダーとか、可能な限り集めて。」

 

「今後の為の話し合い……する為でしょ?」

 

「うん……何が目的かはまだ分からない。でもこれ以上、ダークネスクローの好き勝手にさせるわけには行かないのは……私も同じ気持ちだから。」

 

 っと、さやかと話したハニーは首元のチョーカーに触れながらそう語った。

 その時のハニーは、今のように黒ずんでヒビ割れる前の、かつてキューティーハニーとして戦い続けた時と変わらぬ目をしていたらしい。

 

――――――

 

 とある場所……その地下にあるナザリック地下大墳墓。

 そこにあるとある部屋から出たユリとルプスレギナとソリュシャンとエントマには、戦いの傷がすでに癒えていた。

 

「ハァ~!! もう散々っスよぉ!! ソリュちゃんはアイツみただけで気を失うは、ユリ姉ぇ達までもがアスタロト様に助けられるわで、これじゃあナベちゃんの二の舞ッス!!」

 

「ヴィラネスじゃない……そこまで強くなさそうなのが多い奴らに負けたルプスレギナも同類なんじゃ……」

 

「んがぁ!? そ、そりゃ……そうっスね。」

 

 部屋から出るや否や、溜息交じりで話したルプスレギナにエントマがツッコみ、それを突かれたルプスレギナが目を逸らしながら呟くと……

 

「ルプとソリュシャンの邪魔をしたのに入っていたのも、鬼の里に居た連中も……恐らくKISARAGIの女達。彼女達が来ていたのは想定外だった。」

 

「それで……KISARAGIに関してはどうするつもりなのユリ姉ぇ。私は殺り合えと命じられば、何時だって殺る覚悟だけど。」

 

 部屋の前で待っていた、ユリたちと同じプレアデスで「オーバーロード」のシズ・デルタが話した後、同じくプレアデスのナーベラルも拳を鳴らしながら問うた。

 どうやら傷は癒えたものの、あの時の敗北が今だ忘れていないようらしい。

 

「……KISARAGIに関しては、また上が何かしら命じるでしょうけど、これまで以上に奴らに対しては警戒レベルは上がるでしょうね。」

 

『………………』

 

 ナーベラルの問いに答えながら、眼鏡を上げるユリの言葉に他のプレアデスの面々が聞いた直後だった。

 

「そうだとしても……我らの優勢は変りないわ。」

 

「っ!? アルベド様!?」

 

「それはどう言う……」

 

 そう話しながらこの世界でのナザリックの事実上のトップである、「オーバーロード」のアルベドが姿を現したのを聞き、ユリとナーベラルが質問すると……

 

「……オリガ軍が遂にセレヌス大陸の……神盾同盟軍の壊滅へと動き出したわ。」

 

 アルベドは笑みを浮かべながら、そうプレアデスに向けて答えたのだった。

 

 KISARAGIとダークネスクロー……ヴィラネスまでも巻き込んだ戦いは、更に激しくなりつつあった。

 




 いかがでしょうか?
 次話の投稿に関しては何時になるか分かりませんが、暫くは別小説の投稿の方が多くなると思います。
 今後の「ヒロイン全員百合レズ」に関しては、一応やりたい場面などは考えてますが、まだ話の流れなどはちゃんとできていない感じですね。
 また何か意見や、出して欲しい女性キャラなどのリクエストがありましたら専用の活動報告か、メッセージにコメントよろしくお願い致します。
 それでは、失礼致しました。
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