※この作品はR-18です。

ヒロイン全員百合レズ   作:XW

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 今回は前回の続き部分と、三輪霞関連の話が進む感じですね。
 今回も色んな作品の部分を元にした部分が多々ありますので、問題などあればコメント等で教えてくだされば幸いです。



第五十一話 正しく強くなるのに、近道は(一定の条件でも達成しない限り)なし

 

「ハァアアアア!! 双頭の蒼龍破ぁああああ!!」

 

 場所は戻ってフィーネの城跡地。

 そこではとわが技の斬撃破を放ち、それによる双頭の蒼龍に幾つものノイズが消されていった。

 

「だぁああもう!? まだこんなにいるんかいな!?」

 

「これじゃあキリないですよ!?」

 

 それでもなおノイズの数は多く、それらを倒しても倒してもキリがない事にぼやく百花とハユルは背中合わせになりながら言った。

 

「どうします!? ここはパンサーセルを回収して一端離脱しますか!?」

 

「そうしようにもこんなにノイズいたんじゃその隙も無いっての!? あぁもう!? 魚の群れかっての!?」

 

「っ!? 犬吠埼、それだ!!」

 

 続けてノイズを斬り倒すとわの問いに風が大剣を振るいながら言うと、それを聞いて何か閃いた翼は言った。

 

「犬吠埼妹、私達の後ろに糸を多く張り巡らせるか? 下の部分には隙間を作ってくれたらなお良いが?」

 

「えぇえ!? わ、解りました!? それぇ!!」

 

 翼の話を聞いた樹は驚きながらも、糸を沢山張り巡らせて大きな網のようにした。

 

「良し、私の合図で網の裏側に!!」

 

「なるほど……だったら殿は私がやってやら!!」

 

 翼の話を聞いて納得したクリスがノイズの群れに向けてガトリングをぶっ放し続ける中……

 

「……今だ!! 網の所まで来たら下の隙間に!!」

 

 翼の合図を聞いたとわ達が下にある隙間を滑り込みながら入り、網の裏側へと進んだ。

 

「クリスさん!? 早く!!」

 

「わかってるちゅうの!?」

 

 ハユルの話を聞いた後、クリスはミサイルをぶっ放しながら後ろに飛び、そのまま隙間に滑り込んだ。

 なおその際、クリスの豊満な胸が引っかかりかけたのは言うまでもない。

 

「っ!? おい、隙間に気づかれるぞ!!」

 

「そこは私にお任せあれ!! 女子力ガード!!」

 

 そんな中、隙間を見つけて入ろうとしたノイズを見てクリスが叫んだ直後、その隙間を風が大剣で塞いだ。

 

「おぉお!? 止まれなくなったノイズが全部ワイヤーの方に!?」

 

「捕えたノイズは……まるごとズバッです!!」

 

 それを見て百花が驚く中、樹は自身の網を使って捕えたノイズを全て一掃した。

 

「良し!! これだけ一気に減らせば……とわさん!!」

 

「もう一発なら何とか!? 双頭の蒼龍破ぁああああああ!!」

 

 ハユルの言葉を聞き、とわは再び妖力を纏った刃を振るって「双頭の蒼龍破」を放ち、残ったノイズも一掃した。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……も、もう出て来ません、よね……」

 

「あぁ、それらしき気配も感じねぇしな。さてと……」

 

 息を整えながら妖力を鎮め、元の刃に戻った刀を鞘にしまいながらとわが言った事に頷きながら、クリスはパンサーセルがあるらしき場所へ向かい、そのまま手にした。

 

「フゥ……アイツらも難儀だな。フィーネの手足となったり、錬金術師のアルカノイズの原型にされたり、遂にはコイツの影響を受けたりと……」

 

「…………」

 

 そのパンサーセルを見ながら、フィーネと色々と因縁があるクリスが呟いたのを見、優しく肩に手を触れる翼。

 

「……さぁ、ウチらはこれ狙っとる、ダークネスクローに備えんとな!!」

 

『はい!!』

 

 その光景を見ながら百花が言った事に、ハユルと風と樹ととわは頷くのだった。

 

―――――

 

「………………」

 

 その頃KISARAGI総本部内にある食堂では、霞が何も食べずにグッタリしていた。

 

「お~い!! 三輪ちゃ~ん!! 大丈夫?」

 

「ったく、アレくらいの訓練でこれって……そんなんだから真依だけじゃなく西宮にも弄られるんだよ。」

 

「い、イヤだって……何度も何度も真希さんの得物に生身の肉体ボコボコにされるわ、甘露寺さんの軟体トレーニングが思った以上にきつかったりっで、ぶっちゃけ早くも心折れそうです。」

 

 そんな三輪と同席していた蜜璃と真希の話しに対し、涙を流しながら答えた霞は、既に心が折れそうになっていた。

 

「もぉ、修行始まって間もないのに、百合子ちゃんだっけ? その子を守る為にも強くなるんでしょ?」

 

「そ、それは……そうですけど……」

 

「だったらいっぱい食べて、この後の修行も頑張らないと!! あっ、私お替りついでに霞ちゃんのも注文するけど、何食べたい!!」

 

「いやおたくどんだけ食うんだよ? 私が食った量はるかに超えてねぇか?」

 

 蜜璃の話を聞いて顔を起こし、落ち込みながら答えた霞の話を聞いて蜜璃は笑みを浮かべながら立ち上がり、そんな蜜璃の食べ終わた皿の山を見てツッコむ真希。

 

「アレ? これまた変わった組み合わせね?」

 

「何? あんたらも休憩中?」

 

「っ!? 紅さん!! それにゆきかぜさんも。」

 

 すると近くから霞達を見て声をかけた、ヨミハラの戦い以来の紅とヴィラネスシティでの戦い以来のゆきかぜを見、思わず驚きながら声を上がる霞。

 

―――――

 

「なるほどね……あの子を護る為に強くなると。」

 

「でも修行相手のトレーニングが思った以上にキツくて、始まって間もないのに心折れそうと。」

 

「はい、面目ありません。」

 

 軽く食事を取った後、霞の話を聞いてゆきかぜと紅が呟き、それを聞いて落ち込みながら頷く霞。

 

「………ねぇ、私に考えがあるんだけど良いかな? もちろん、あんたら二人やトモエって人の承諾も居るんだけど?」

 

『?』

 

 っと、何かを思いついたゆきかぜの言葉に霞だけでなく真希と蜜璃も首を傾げる中、その考えを話すゆきかぜだった。

 

―――――

 

 KISARAGI総本部がある本土から離れた人工島。

 人工的に作られているが、一部は既に荒らされているのかそのエリアは街として機能をすでに失っており、半壊した建物も数多くある廃墟となっていた。

 

「ハァアアア!!」

 

 そんな人工島……通称「キングダムアイランド」の廃墟エリアでは現在、そこを隠れ蓑にしていた魔族に対し霞が刃を振るっていた。

 

「霞ぃ!! 背後からも来てるわよ!! 後ろも出来るだけ気にして!?」

 

「わぁあああ!! あぁありがとうございます!!」

 

 っと、近くで魔族相手に雷撃弾を撃ち続けるゆきかぜの話を聞き、背後からの攻撃を慌てて避ける霞。

 

「よっと!! しっかし……次から次へと湧いて出てるなぁここ? 何て言うか……私らが来たから襲い掛かって来たって感じか?」

 

「まぁゴブリンやオークが沢山いるここじゃ、女がこの島に来たって事自体がごちそうがあっちからやって来た!! 見たいなものだからね。例えば甘露寺見たいな?」

 

「えぇええ!? もしかして私の方にいっぱい集まって来てるってそんな理由!?」

 

 近くで槍型の呪具を振るいながらの真希の問いに刃を振るいながら紅が答え、その話を聞いてリボンのように日輪刀を振るう蜜璃が驚きながら言った。

 どうやらこれがゆきかぜの思いついた考えで、ただ身に合わない修行だけをするのではなく、まずは実践を積み重ねて力をつけ、それに合わせるようにして修業も行う事にしたらしい。

 

「まぁ難にせよ、確かに実践経験を積むってのもいい特訓になるかもな!! にしても……よくここに入る許可が下りたな?」

 

「それなんだけど……キングダムアイランドに謎の反応を発見して、その調査任務もあって許可が下りたの!!」

 

「じゃあその任務に、私達を霞ちゃんの修行に使ってくれたの!? ありがとう!!」

 

 魔族達を何度も何度も倒しながら言った真希の話に答えたゆきかぜの返答を聞き、笑みを浮かべながら礼を言う蜜璃。

 

「……何と言うか、甘露寺に斬られた奴らが全員笑顔で……ちょっと怖い。」

 

「んなぁ!?」

 

 そんな中、蜜璃に斬られた魔族達が何故か嬉しそうなのを見、少し退きながら言った紅の言葉にショックを受ける蜜璃。

 

――――――

 

「んぅ……んぅ……プハァ!!」

 

 しばらく戦闘が続けた後、安全そうな場所を見て休憩を取る事にし、そこで霞は持って来たペットボトルに入った水を飲んだ。

 

「ここから先は魔族のレベルも強くなって来る……休める時に休んでおきなさい。」

 

「はい……ハァ……」

 

「だ、大丈夫霞ちゃん? もうここまでにする?」

 

 周囲の様子を見ながら言ったゆきかぜの話を聞いた霞が、頷いた後にため息を付いた霞を見て、そんな霞の目を見ながら声をかける蜜璃。

 

「いや……その何て言うか、自分と皆さんの力の差を改めて感じたって言うか……さっきまで戦って倒した魔族も、私が一番少ないし……」

 

『……………』

 

「正直に言って……こんなんで本当に強く、百合子さんを護れるぐらいに強くなれるのかなって? もし簡単に強くなれる方法があるなら、それがって……ごめんなさい。こんな事言って…………」

 

 っと、弱音と本音が入り混じった言葉を、落ち込みながら霞が話すと・……

 

「……誰も誰もが、最初から強かったわけでもないわ。」

 

「え?」

 

「ゆきかぜ……」

 

「今でも思う……私にもっと力があれば、先輩もあんな目にする事もなかったと思うし、お母さんだって……」

 

 ゆきかぜが発したのを聞いて霞だけでなく紅も少し驚く中、ゆきかぜはかつての後悔を口にし、その後も話し続けた。

 

「だから……私は今も強くなろうとしてる。昨日の自分よりも今日の自分よりも……時間こそかかるけど、私にはそれしかないから……」

 

「ゆ、ゆきかぜちゃん。」

 

 自身の得物を見ながら、ヨミハラ最深部での戦いの後に決意した思いを口にしたゆきかぜを見て霞が呟く中、ゆきかぜはこう言った。

 

「ただ一つ、確実に言える事があるとしたら……正しく強くなるのに、近道なんてないのよ。」

 

 そのゆきかぜの言葉に霞は驚き、紅と真希と蜜璃は思わず笑みを浮かべた。

 今でこそマテリアル改良などを応用すれば、楽に新たな力を得る事も出来るかもしれないし、何かしらのアイテムを使えば強くなれる事だってある。

 だが……それでもそれを上手く使おうにも、使う本人がなってなければ意味がない。

 それ使い道や使い方を少しでも間違えば、自分だけじゃなく仲間や家族をも傷つけてしまうからだ。

 それゆえの……先ほどのゆきかぜの言葉なんだろう。

 

「………そうですね。ここでクヨクヨしてたら、強くなれるものも強くなれませんしね!!」

 

 っと、ゆきかぜの言葉が響いたのか、気を取り戻した霞は立ち上がりながら声を上げるのだった。

 

「フゥ……ったく、世話の焼く奴だな。」

 

「まぁでも……元気になって良かった!!」

 

 そんな霞の話を聞き、呆れながら呟く真希と笑みを浮かべながら言う蜜璃だった。

 

――――――

 

「例の謎の反応があったって、ここら辺?」

 

「うん、デバイスを見る限りは……あっ!!」

 

 休憩を終えた後、ゆきかぜと紅が任務を頼まれた謎の反応があった場所近くを歩き、蜜璃の話に頷きながら紅がデバイスと周囲を交互に見渡してると、ある瓦礫から光るものが見えた。

 

「デバイス越しでも強い反応が出てるって事は……もしかしてあれが?」

 

「私、ちょっと行って見る。」

 

 その光るものとデバイスを見ながら霞が呟いた後、得物のライトニングシューターを両手で構えながらそこへ向かうゆきかぜ。

 

「…………っ!? こ、これって!?」

 

「どうした?」

 

「何て言うか……厄介な奴を見つけた見たい。」

 

 反応があった瓦礫に近づき、光りがある方を見るゆきかぜが、その光の正体を見て驚いたのを見て真希が問うと、それに答えるようにしてゆきかぜはその光を発していた物体を手にし見せた。

 それは……響や友奈達が回収していたパンサーセルだった。

 

「っ!? こ、これってもしかして………パンサーセル!?」

 

「謎の反応の正体って、もしかしてこれ!?」

 

「いや、でも可笑しくないか? 今のKISARAGIなら、その反応がすぐパンサーセルだってわかるはずだよな? 何で謎の反応ってなった?」

 

 そのパンサーセルを見て霞と蜜璃が驚く中、真希がふとした事を口にしながらゆきかぜと紅に聞くと……

 

「多分だけど、このキングダムアイランドには魔界と繋がるゲートらしきのが幾つか存在するって聞くから……もしかして、」

 

「そのゲートから発生する魔力とパンサーセルの力が影響して、KISARAGIのセンサーに狂いが生じたって事?」

 

「まぁ、詳しくは分からないけどね。」

 

 顎に手を添えながら言った紅の話を聞いてゆきかぜが問い、それにそう答えるしかなかった紅。

 

「ふぅ~ん、私の隠れ住処にも落ちてるなんて……結構いろんな所にあるんだね♪」

 

『っ!?』

 

 その直後、上方面から女性の声が聞こえ、声の主から殺気のようなものを感じたゆきかぜ達は、その声を主が放った金色のアームからギリギリで避けた。

 

「よっと!? テメェ何者だ!?」

 

「ここを隠れ住処にしてるってなると、普通の人間って訳ではないそうね。」

 

「へへぇ~!! 正解っと!!」

 

 着地した後に問うた真希と紅が構えながら問うと、それに答えた声の主……沙耶NEOがアームを使って降り立った。

 

「これを集めるのをお願いされてさぁ……ちょうど暇だったから暇つぶしに集めてたの♪ っで、一個手に入ったからここに置いて行こうかなって帰ってきたら……まさかこんな所でもう一個見つかるなんてラッキー!!」

 

「っ!? 狙いはパンサーセル!?」

 

「あんた……これ集めてどうするつもり!?」

 

「知らなぁ~い。お願いした人もいずれ分かるって言ってたし、まぁ私にはどうでも良いけどね!!」

 

 沙耶NEOがマリア達から奪い取ったパンサーセルをお手玉しながら話し、それを聞いた霞とゆきかぜが問うと、目を瞑りながら答えた沙耶NEOは六つのアームを展開、戦闘態勢を取るのだった。

 

「ど、どうします? 相手さん完全にやる気ですけど!?」

 

「戦うにしても、ここがアイツの隠れ住処って事は私らが完全不利って事でしょ?」

 

「っつっても、奴さんがそうやすやすと逃がしてくれそうなキャラしてなさそうだしな。」

 

 沙耶NEOを見ながら刀を構える霞の問いに紅が答え、それに付け足すようにして真希が言った直後、それを聞いていた沙耶NEOは笑みを浮かべ……

 

「分かってるじゃん♪ せっかく私の住処に来てくれたんだし、いっぱいサービスしないと!!」

 

 そう言って指を鳴らしたその瞬間、周囲から蜘蛛状の魔族が数体姿を現した。

 しかもその魔族の顔は、全員沙耶NEOと似た顔つきをしていた。

 

「な、何この魔族達!?」

 

「全員……あの子と同じ顔してるけど!?」

 

「そりゃそうだよ♪ だってこの子達全員、私から産まれたようなものだから!!」

 

「ハァ!? 生まれたって!? えぇええ!?」

 

 その魔族達を見て霞と蜜璃が驚く中、沙耶NEOが笑みを浮かべながら言った事に驚くゆきかぜ。

 

「私にお願いした人が前にね、私を母体にして同じ奴が作れないかってお願いして来たの? っで、私もちょっと興味あったからその人の協力者が作った肉壷の中に一ヶ月くらいかな? その中で触手に犯されて産まれた卵から出て来たのがこの子達ってわけ♪ まぁ見た目からして失敗失敗だけどね♪」

 

「ちょ!? 何この子、色々ヤバい事サラッと言っちゃったんだけど!!」

 

「まったくね……肉壷で犯されたとか、そんなの平気で言うもんじゃないわよ。」

 

 沙耶NEOの話を聞いてまたも驚きながら霞が言った近くで、肉壷ってワードに対し苛立ちを感じながら言うゆきかぜ。

 

「まっ、私より弱いけど、皆それなりにヤれるからね!! それじゃあ皆、あの子達皆ヤっちゃうよぉ!!」

 

 沙耶NEOが霞達に向かって突っ込みながら言うと、それと同時に沙耶NEOにそっくりな魔族……通称沙耶量産型達も霞達に向かって走り出した。

 

「っ!! 来るよ!!」

 

 それを見て日輪刀を構えながら蜜璃が叫び、霞と真希とゆきかぜと紅も構えるのだった。

 




 いかがだったでしょうか?
 対魔忍シリーズの沙耶NEO関連に関しては、自分のオリジナルな部分も含んでおりますので、それでも良ければ今後もよろしくお願い致します。
 何か意見等ありましたら、感想か専用の活動報告、メッセージにコメントよろしくお願い致します。
 失礼いたしました。
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