カジノ客船への潜入といえばバニー、そして可愛らしいバニーと触手が出会えば辿る末路は一つしかないよねというお話になります。
久々の執筆で拙い箇所も目立つかもしれませんが、少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
※リアルのゴタゴタがようやく片付いたので、Skeb再開しました。またお声かけ頂けると嬉しいです。
雲一つない澄みきった空を気ままに飛び回る海鳥達の下を、巨大な純白の船が豪快な水音を鳴らしながら白波立たせて進んでいく。潮の匂いをはらんだ海風を浴びる船体には美麗な装飾が飾られ、甲板や舷縁のあちこちには精緻な彫刻が施されている。
まさに豪華客船と呼ぶべき威容を誇る大型船、その船体の豪華な外装も霞むほど煌びやかな船内を背中の中程まで伸びた空色の髪を揺らして歩く少女がいた。
彼女の周囲で鳴り響くのはとめどなく行き交うコインの音や、カードの束が擦れ合う音。そして歓声と慟哭の入り混じった人々の喧騒だ。ワンフロア全てを占める広大なカジノエリアでは、華やかなドレスやタキシードに身を包んだ老若男女が熱に浮かされたようにカードやルーレット、スロットといった様々なギャンブルに興じていた。
(潜入は問題なく出来たようですね、怪しまれている様子もどうやらありません───この服装だけは大問題ですが)
トレイ片手に給仕としてカジノを動き回るティオが辟易とした表情で身に纏うのは、いわゆるバニーガールと呼ばれる衣装だ。
頭には普段身に着けている猫耳型のデバイスではなくウサ耳を模したヘアバンドが乗っており、歩くたびにひょこひょこと揺れる垂れた耳とふわふわの白い丸尻尾が少女らしい可愛らしさを強調している。だが肩と背中を大胆に露出した光沢を放つ黒地のレオタードが肉のつき始めた太ももを包み込む網タイツと共にティオの瑞々しい柔肌に吸い付くようにフィットし、少女の愛らしさの中に女の色香を滲ませた蠱惑的な魅了を醸し出していた。
事実すれ違いざまにティオの身体へ不躾な視線をぶつけてくる男達は後を絶たず、ざっくりと開いた胸元を露骨に覗き込んできたり事故を装って直接触れてくる者までいる始末だ。
(正直そろそろ手が出そうです。エリィさん………他に何かなかったんですか?)
この場にはいないエリィへと心中で疑問の声を投げかけるが、当然返事などありはしない。
ティオがこのカジノ客船に潜り込んだのは、独自に研究改造した魔獣を違法に売り捌いているとある犯罪組織を捕らえる為だ。強力な力を持つそれらの魔獣はクロスベルでも流通し多数の被害を出して問題視されていたが、組織と強く癒着している一部の帝国上層部による妨害が捜査を阻んでいた。
そんな状況でもなお、いやだからこそ特務支援課は諦める事無く捜査を進め、遂にこのカジノ客船が取引の隠れ蓑として使われている事を突き止めたのだ。
(エリィさん達が招待客としてこの船に乗り込むのは明日です。それまでに可能な限り情報を集めておかないと)
そう決意を固めるも、慣れない愛想笑いを必死に取り繕うティオの表情には隠しきれない心労が滲み出していた。
●
陽が傾き、青く光り輝いていた大海原は水平線へと消えゆく夕陽が照らし出す燃えるような茜色へとその姿を変えていた。
「やれやれ、ようやく交代の時間ですか………」
変わらない熱狂に包まれたカジノフロアに、ティオのぼやきが小さく漏れ落ちる。昼間から続いていた給仕の仕事がようやく終わりを迎えようとしているのだ。
(胸やお尻を触られて気持ち悪いですし、部屋に戻ったらまずはシャワーを浴びたいですね)
業務時間中セクハラは止まらず、胸や尻だけでなくあちこちを触られ不快感が凄まじい。中には気安く腰に手を回し、部屋番号が書かれた紙をあろう事か胸元にねじ込んみ後で来るよう耳元で囁いていった者までいた程だ。当然そんな物言いに従う気などサラサラ有りはしないが、その場で破り捨てなかった自分の忍耐力は称賛したい。
そんな事を考えながら残った仕事を片付けていたその時だ。
「───ッなんですか今の音は!?」
耳に突き刺さった激しい轟音。
それは人や物が転倒したなどといった生易しい音ではなく、明らかに床や天井といった船体自体が損傷したであろう巨大な破壊音だった。それも1度や2度では終わらず、最初の轟音を切欠としたかのように船の至る所で振動と破壊の音が何度も響き、船全体が甲高い軋んだ音を掻き鳴らす。
胸を穿つ不安と焦燥を抑え込み、これからどう行動すべきか思考を巡らすティオだったが、彼女にそれ以上考えを巡らせるだけの余裕は与えられなかった。
「逃げろ、逃げろぉおおおおおおおおおおッ!!!」
「どけっ、邪魔だ!!どけぇええッ!!」
轟音が鳴り響いた方角から雪崩れ込むようにして血相を変えた客達が押し寄せてきたのだ。恐怖と混乱はあっという間にフロア全体へと伝播し、何事かと立ち尽くしていた他の客達と揉みくちゃになる。
「皆さん落ち着いてッ!落ち着いてください!!」
ティオの言葉など誰一人として聞いてなどいない。他のスタッフ達も必死に落ち着くよう呼びかけているようだが、客達の悲鳴と怒号の波に呑まれて掻き消されてしまっているようだ。フロアはあっという間に阿鼻叫喚の様相を呈し、あちこちで将棋倒しが起こり転倒して怪我をした客が助けを求める悲鳴までもが混じり合う。
「きゃぁあああああッ!!?」
「な、何よこれ!?いやぁあああああああ!!」
「助けて……ッ誰か助け……うぁああああああッ!!!」
吹き荒れる怒号と悲鳴の渦の中にあってなお異質な音と叫び。何事かと視線を向けて、ティオは思わず言葉を失った。
「なん………ですか、あれは!?」
触手。
そうとしか表現する事の出来ない異形が、至る所の床や天井を突き破って暴れ回っていたのだ。
それらはまるで意思を感じさせるかのように身をくねらせ、恐怖に顔を引き攣らせた客達の足に絡みつくとそのまま高々と持ち上げる。触手によって宙に吊り下げられた客達は必死に身を捩り逃れようと抵抗するが、次々とその身体に何本もの触手が絡みついて床や天井の穴へ引きずり込まれていく。
それはまさしくパニックホラー小説の一場面を再現したかのようで、ティオは目の前で起こっている光景が現実だと受け止められず呆然と立ち尽くしてしまった。
「いやっ、いやぁあ!!誰か助けてぇええッ!!」
「───ッ手を伸ばしてください!!」
そんな彼女を現実へと引き戻したのは、触手によって連れ去られようとする乗客の悲鳴だった。我に返ったティオが咄嗟に手を伸ばすが、その手は指先を掠める事しか出来なかった。
「待っ……ッ!?」
ティオの願いも空しく悲痛な叫びだけを残響のように残して、恐怖に顔を歪めきったその姿が穴の中へと消えていく。一人、また一人と必死に逃げ惑う人々が悲鳴と共に姿を消していく様は悪夢という他なく、ティオの心を深い絶望と無力感で満たしていった。
───だがそんなティオの心情など無視して状況は否応なく進んでいく。
再びの轟音と共に船体が大きく揺れて傾き、バランスを崩したティオはその場で尻もちをついてしまう。一体何が起きたのか、床に手をつきながら顔を上げた視界に映ったのは壁に開いた巨大な穴、そしてその穴から吹き込む潮風と共に這い上がってくる無数の触手達。
「死にたくない!!死にたくないぃいいい!!」
「こっちに来るなぁああ!!」
その光景を前に、客達の恐怖は限界を越えて決壊した。
泣き喚き叫び散らしながら我先にと出口へと殺到する者、床や壁を這いずって追いすがる触手から必死に逃げ惑う者、誰もが自分が助かるために他人を足蹴にする事すら厭わないまさに地獄絵図とでも呼ぶべき悲惨な光景。
「っ……こんな、こんな事って……あぐっッ!?」
そしてそんな恐怖の濁流に、例え英雄と呼ばれようとも16歳の少女でしかないティオが抗える筈もなかった。客達の流れに呑み込まれた小柄な身体は為す術もなく押し流され、その勢いのままテーブルへと叩きつけられてしまう。
受け身を取る暇などなく、加えて打ち所が悪かったのか立ち上がろうとした脚は力を失い崩れ落ちるように地面へと倒れ込む。しかしこのまま地面へ倒れ込んでいてはパニックになった客達によって踏みつけられ命を落とす危険性がある。咄嗟にそう考え這いずるように身体を動かしテーブルの下へと潜り込んで身を隠したが、そこが限界だった。
霞む視界に映る地獄と見紛う光景を最後に、ティオの意識は暗闇へと落ちていく。
●
「うっ………?」
意識を取り戻した時、耳に入ってきたのは不気味なまでの静寂だった。悲鳴も怒号も何も聞こえず、耳に届くのは吹き込む潮風と船体が切り裂く波の音だけだ。一体どれだけの間気絶していたのか、ズキズキと痛む頭を押さえながら周囲を見渡せば薄暗い視界に光が差し込むのが見えた。
(どうやら………倒れてきた別のテーブルが上手く蓋のようになってくれたようですね)
幸い蓋代わりになっているテーブルはティオの細腕でも何とか動かせそうだ。これがルーレット台などの重い物だったら動かす事が出来ずに閉じ込められてしまっていたかもしれない。
「───とにかく、まずはここから脱出しましょう」
このままここで身を隠す事も考えたが、いつまでもこの場所が安全だという保障も助けが来るという確証もなく、なによりも自分にはクロスベル警察の一員として民間人を助けるべき使命がある。
届かなかった手、掠めた指の感触を思い出すように掌を見つめると、ティオは拳を強く握りしめ意を決してテーブルの下から這いずり出た。
「………ひどい」
そう思わず呟きが漏れる程、フロアの様子は凄惨なものだった。
床や壁、天井に至るまで触手が暴れ回った跡が生々しく残っており、テーブルや椅子はもちろんカジノフロアを煌びやかに飾り立てていた調度品も何もかもが無残に破壊され床に転がっていた。少し前まで熱狂した人々が必死に奪い合っていたチップが今では無価値とばかりに散乱し、故障した導力灯が火花を散らしながら断末魔のように光を明滅させてほの暗い室内を照らしている。
「一体、他の皆さんはどこに?」
だが何よりもティオが気になったのは人の気配が全くしない事だった。あれほど大勢いた客達がまるで最初から誰もいなかったのではと錯覚しそうになるほど影も形も見えない。
壁に開いた大穴から差し込む光に、薄くではあるが未だ夕陽の色を含む辺りティオが気絶していたのは恐らくそう長くはない筈だ。10分か15分、長くても30分程度だろう。
客達は皆、この場から無事に逃げ出したのならばそれでいい。どこかで息を潜めて隠れていてくれるのならばこれ以上の事はない。
「まさか………全員、あの触手に?」
だが脳裏に過ぎったのは、あの悪夢のような光景だった。
逃げ惑う客達、それを容赦なく引きずり込んでいく触手の群れ。その光景を鮮明に思い出すと同時に背筋を冷たい予感が駆け上がる。
嫌な想像を振り払うように頭を振ると、ティオは大きく息を吐き出す。
(まずは………とにかく外と連絡を取る為に無線のある操舵室を目指すべきですね。上手くいけば道中で他の乗客の方達と流出来るかもしれません)
そうしてひとまずの目的を定めた時だ、視界の端で何かが動いた。
「───ッ!?」
隠れ潜んでいた乗客であればばどれだけよかったか、物陰から姿を現したのは肉の塊のような生々しい見た目をした触手だった。
それも1本や2本などという数ではない。
どこからいつ現れたのかは分からない、床にも天井にも触手が出入りできる穴は幾らでも空いているのだ。今確かなのは無数の触手達が鎌首をもたげ、獲物を見定めているのかような酷く緩慢な動作で近づいて来ているという事だけ。
「このッ………来ないでください!!」
手近にあった椅子を掴み、触手達目掛けて思い切り投げつける。しかし少女の細腕で投げつけた椅子など何の障害にもならず、煩わしそうに身を一振りされるだけで椅子はいとも容易く粉々に砕け散る。
だがそれでも僅かではあるが注意が逸れた。その一瞬の隙を逃さず、ティオはカジノフロアの出口へ向けて全力で駆け出し始める。
「はぁ……ッ!はぁ……ッ!」
息を切らせながら走るティオの視界の端で触手が蠢き、速度を上げて床や壁を這いずるようにして追い縋ってくる。飛び掛かるように伸ばされる触手を転がるようにして紙一重で躱し、時にはテーブルや椅子を遮蔽物にして凌ぐがそれも限界が近い。徐々に徐々に触手達との距離が縮まっていく。
(それでも、このままいけば私が扉に辿り着く方が早い筈です……!)
心臓が高鳴りを上げ、肺が引き攣ったような痛みを訴えてくる。脚は鉛のように重く今にも縺れてしまいそうだ。
(あと少し……ッ)
それでも歯を食い縛って走り続けるティオの視界から突如、出口である扉がその姿を消す。何が起きたのか一瞬分からなかったが、地面に打ち付けられ転がる身体が発する痛みで自分が転倒した事をようやく理解した。
「痛ッ………足、が!?」
ティオの足が縺れた訳ではない、バニーガールの衣装と共に支給されたヒールが激しい動きに耐え切れず折れてしまったのだ。しかも不運は重なり、転倒した拍子に足首を挫いてしまったようで鋭い痛みが熱と共に襲ってくる。痛みに顔を歪めながらも立ち上がり、足を引き摺るようにしてそれでも前へと進もうとするティオだったが、無情にもその身体に触手が巻き付いた。
悲鳴を上げる暇もなく、有無を言わさぬ力で投げ出されたティオの身体が宙を舞う。
「あぐぅ……ッ!」
床に叩きつけられた衝撃で肺の中の空気が苦し気な呻き声と共に全て押し出された。
痛みに歪む視界に映る遠く離れてしまった扉。それでもティオは諦めず、震える手を伸ばし這ってでも前へと進もうとするが、そんな健気な少女の身体に触手達が何本も絡みついていく。
無数の触手に群がられ、宙に吊るし上げられたその姿はバニーガールの衣装と相まって捕食者に捕らえられた憐れな子ウサギそのものだ。
「い……いやですッ!離して、離してください!!」
悲鳴を上げて穴の中へと引きずり込まれていった犠牲者達の姿を思い出し、恐怖で引き攣った叫びを上げるティオが必死に身を捩って触手から逃れようともがく。しかし手足を締め付ける触手の力は強く、いくら暴れた所で白い尻尾とウサ耳がふりふりと滑稽に揺れ動くばかりだ。
一体あの穴の中はどうなっているのか、引きずり込まれて何をされるのか、仄暗く空いた穴の底から立ち昇ってくるような得体の知れない恐怖がティオの心を蝕んでいく。
「離し……ひ、ぃいッ!?」
拒絶の叫びが嫌悪に染まった悲鳴へと変わる。手足に絡みつくだけだった触手達が、ティオの身体を撫でるようにして這い上がり始めたのだ。触手の表面はぬるりとした粘液で覆われており、手足を無数の巨大なナメクジが這いまわっているかのような不快感に怖気が走り肌が粟立つ。
柔らかな二の腕、網タイツを食い込ませた太もも、そんな華奢な手足の輪郭をなぞるように触手が蠢きねっとりと撫で上げる。まるでティオの身体に己の粘液を沁み込ませるかのように、ぐちょぐちょと粘着質な音を鳴らしながらゆっくりと。
「やだっ、やめてください!?中に入ってこないでくださいッ!!」
粘液に塗れた触手が手足だけでその動きを止める筈もなく、太ももの付け根へと辿り着くと衣装の隙間から中へと潜り込む。光沢を放つ黒いレオタードを内側から歪に膨らませながら巻き付くように這い進む触手が肉の付き始めた尻肉をショーツ越しになぞり、白く柔らかな腹の上を滑るように動き回って小さな臍の穴を弄り回す。上半身では肩口までたどり着いた触手が剥き出しの背中と脇の下を執拗に撫で上げ粘液を執拗に塗りたくる。
(気持ち、悪いですっ……!!!?!)
ぞわぞわと身体の奥底から込み上げて来る生理的嫌悪感は最高潮へと達し、ティオは瞳に涙を浮かべて身体を滅茶苦茶に暴れ回らせる。しかし触手達はそんな必死の形相での抵抗もまるで意に介さず、彼女の全身を這い回り続けた。
「や、そこッ……そこは触っちゃ駄目です!!!!」
触手の一本がざっくりと開いた胸元へと潜り込み、レオタードの下に隠されていた慎ましやかな膨らみへと絡みついて薄い乳肉を覆うようにして胸全体を揉みしだき始めたのだ。
そして当然、彼女の美しい乳房を蹂躙する触手が1本だけで終わるなどという事はありえない。
僅かに出来上がった谷間をさらけ出しながらも胸を覆い隠していたレオタードがズリ降ろされ、剥き出しになった瑞々しい美乳へ粘液を滴らせた触手達が蜜に群がる蟻のように殺到する。
「ひぃいいいいッッ!?いやッ───嫌ぁあああぁああぁあああああああッ!!!」
視界に否応なく映り込む異形の触手達に嬲られ形を歪められる己の乳房、未だ誰にも触れられた事のない乙女としての秘部から駆け上がる悍ましい感触は筆舌に尽くし難く、ティオは恐怖と絶望の涙で顔をぐしゃぐしゃに歪ませて泣き叫ぶ。
だがそんな悲痛な叫びも、彼女の身体に群がる異形達には何も響かない。触手達はただ淡々と粘液に塗れた身体を擦りつけ、沁み一つない白磁のように白く滑らかな少女の肢体を穢していく。
「はぁっ………はぁッ……はな……して………ください」
一体どれだけの時間が経っただろうか。
執拗に続けられる触手達の辱めに体力と精神を削り取られ、全身を弄ばれ続けたティオが喘ぐように浅い呼吸を繰り返す。だがその呼吸はどこか熱く乱れており、それに呼応するように頬が薄っすらと紅く色づき始めていた。
(何ですか……これ……身体が、熱い……っ)
粘液を塗りたくられた肌から立ち昇るむず痒いような熱。極々微弱な違和感程度でしかなかったその変化は気づけば身体全体へと広がり、ティオの身体を蝕んでいた。
肌を這いずる触手の蠢きに対する拒否感や嫌悪感は未だある。しかしそんな彼女の心とは裏腹に、粘液が塗りたくられた肌は触手が動く度にぞくぞくとした痺れるような感覚を過敏なまでに脳へと伝えて来るのだ。
「あッ……は、ぁあ……ん……ふぅう……」
じんわりとまるで毒が染み込んでいくかのように頭が甘い熱に犯さていく。その熱を少しでも吐き出すかのように悶える身体は弛緩し、呼吸はいつのまにか切なげに蕩けて口端から涎が滴り落ちた。
(これ……駄目です、頭がぼーっとして何も考えられなくなっていきます……)
触手に嬲られるという恐ろしい筈の現実がどこか遠くへと押しやられ、代わりにティオの脳内を今まで感じた事のない未知の感覚が埋め尽くしていく。
おかしい、駄目だ、何とかしないと、そう分かってはいても具体的な考えが纏まる前に思考が霧散していく。
そんな熱に浮かされたかのようなティオの様子を見計らってか、これまでただ緩慢な動きで肌の上を蠢いていた触手達が不意にその動きを変えた。
「はッ、はぁ……っ……ん゛ぎぃ!?」
膨らみは小さいながらも形の整ったティオの美乳を絞り上げるように触手が根元から先端まで絡みつき、強く引っ張り上げたのだ。薄い乳肉が限界まで引き伸ばされる痛みにティオの喉から苦悶の声が上がるが、それも一瞬の事だった。
「ォ゛ゥ゛゛~~~~~~~ッッッ!!?♥♥♥」
苦悶の叫びが低く唸るような濁った嬌声へとその形を変える。引き伸ばされた乳房の先端で薄っすらと赤く色づいていた突起に細い触手が巻き付いた、たったそれだけの事で。
「な゛ッ……!?なに゛、が……ぎッひぃ゛いいい♥♥!!?」
顎を跳ね上げ、痙攣する舌先を天に向かって突き上げながらティオは己の身に何が起きたのかも理解出来ないまま疑問の声を上げるが、脳へと濁流のように流れ込んできた激感が瞬く間に呑み込み押し流していった。
「ぃ゛、ん゛ぉ゛ッ♥!?お゛ぉおおッ、ぁ゛、ぁ゛ああああああああッ゛♥♥♥!!!???」
乳頭へと巻き付いた細い触手が上下に動かされる。言葉にすればただそれだけの単純な動きだ。だがその行為がもたらす快感はティオの許容範囲を遥かに超えたものだった。
薄っすらと赤づいていた愛らしい形の乳首が何度も何度も高速でしごきあげられる事でその形を大きく下品なものへと変えていき、そこから迸る快楽がティオの身体を跳ね上げ獣のような叫びを上げさせる
「う゛ぎぃい゛ッ゛ッッ♥♥♥!!?やべ……てっ♥♥♥!!ちくび、シコシコじないでぇえ゛っ!!♥♥♥」
脳裏に無数の極彩色の火花が幾度も飛び散りその度に意識が明滅する。全身が強張り痙攣し、手足が引きつけを起したかのように暴れ回る。跳ね上がった股座から温かい液体が噴き出した感触に、いま潮を噴いたのだという事を他人事のように理解している自分がいた。
(なに゛ッ……!?なんで、こんなっ……触手なんかでイっ……へッ♥♥♥)
思考が纏まる事はなく。疑問に答えを導き出せる事もなく。ただただ全身を駆け巡る快楽という名の暴力に翻弄されるがままティオは知性の欠片も感じられない無様なアへ顔を晒して悶え狂う。
「イぐッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥!まら、イグゥッ♥!!イッ……ンォ゛ぉおおぉおおッ!??♥♥」
仰け反り突き出された舌先から絶叫と共に大量の涎が飛び散った。思考回路が焼き切れ、頭の中が絶頂という名の極彩色で染め上げられる。
「は……へッ……ぁ、ぉ゛♥♥♥」
一際強く吹き上がったイキ潮が大きな放物線を描いて地面に撒き散らされるとティオの身体から力が抜け落ち、あれだけ激しく暴れ回っていた手足がぐったりと力を失う。脱力した四肢を触手によって吊り下げられ、白眼を剥いて舌を垂れ落としたままヒクヒクと痙攣を繰り返すその姿はあまりにも惨めだ。
だがそんな惨めな姿を晒しても、異形達はいまだ彼女を開放するつもりはないらしい。
「ぉ゛……ん゛♥ひ……ぁッ」
ティオの身体に絡みつく触手よりも一回りは太い触手が口端から唾液の泡を垂れ流す彼女の口元へと近づいていく。その触手はまるでノックでもするかのようにふっくらとしたティオの唇を何度か小突くと、そのまま押し開くようにして彼女の小さな口には不釣り合いな太さを持つその身を強引にねじ込んだ。
「んぅぶぶぅうっッ!?お゛、ぼぉお……ごぇッ!?」
喉奥まで一息に貫かれ喉頭を蹂躙される感触に意識が強引に引き戻される。呼吸を塞がれ苦悶の声を漏らすティオの瞳が大きく見開かれるが、触手は構う事無く彼女の口内を犯し始めた。
「ごぼっ……げぇ゛ッ!!…ぉごっ……ごっぉっ、ぼぉっ……げ、ぇえ!?」
口内一杯を埋め尽くす粘液塗れの肉塊は吐き気を催す程に生臭く、顎が外れそうになりながら無我夢中で必死に歯をたてるもゴムのような不快な感触が返ってくるだけで全く嚙みちぎれる気配はない。
触手はそんなティオの必死の抵抗に気付いてもいないようで、一際強くその身を喉奥へとねじ込むと先端からドロドロとした白い粘液を勢いよく吐き出した。
「ぶぼぉッ!?……ぐぇぶっ、ごぇっ、ぇぼぇ、おぶぅ、んぶぅううッ!!?」
口いっぱいに注ぎ込まれる粘液の奔流にティオは目を白黒させて暴れ回る。だがそんな彼女の混乱など気にも留めず、口内を埋め尽くす触手はまるでポンプのようにその身を脈動させると直接胃の中へと流し込むかのように白濁とした粘液を大量に吐き出し続けた。
(ぐる、じ……ぃ……じ、ぬッ!?」
僅かに残っていた隙間を埋め尽くされ、完全に呼吸を絶たれたティオの瞳が徐々に上擦り始める。
流し込まれた粘液がなだらかな腹部を中から押し上げ胃の中をみっちりと満たしきっても吐き出される勢いは収まらず、行き場を失った白濁粘液は食道を逆流するとティオの頬を醜く膨らませ、遂には鼻穴から鼻水を噴き出すようにして飛び出した。
息苦しさに真っ赤に染まっていた顔色が青みを帯び始め、徐々に暴れ回っていたティオの細い手足から力が抜けていく。そして触手に口内を貫かれたままピクピクと指先を痙攣させるだけになったティオの股座からは、黄金色の小水がこぼれ出してカジノの床に大きな水溜まりを作り上げていった。
「ぅぶ──げっほっ!げほっ!げほげほっ!げほぉっ!……お゛ッ……げぇええええぇえッ!!!」
意識が闇へと沈みこむその直前になってようやく触手が引き抜かれ、激しく咳き込みながらも新鮮な空気を必死に貪るティオ。たが、次の瞬間には込み上げてきた猛烈な吐き気を堪え切れず汚らしい嗚咽と共に胃の中身を吐き出し始める。
「げほッ……げほっ!おぇ゛ぇっ……え゛っ、ぉげっ!ぉぇえええぇえっ!!」
だが吐き出されたのは胃液などではなく、触手によって喉に直接注ぎ込まれた白濁色の粘液だ。激しく咳き込む度に身体を震わせながら嘔吐き続ける彼女の瞳からはその苦しさを示すかのように大粒の涙が零れて頬を濡らし、可憐な唇にはあまりに不釣り合いな白い吐瀉物が唾液の糸を引きながらびちゃびちゃと床に撒き散らされて異臭を放つ。身体を痙攣させながら何度も繰り返される嘔吐が、ティオの身体の中に吐き出された白濁粘液の凄まじいまでの量を物語っていた。
「げほっ……けほっ……ぇほっ…………!」
ようやく全てを吐き出した口元から、泡立った唾液が長い銀色の糸となって落ちていく。ぐったりと触手に身を預けた状態で肩を上下させるティオの顔は涙や鼻水といった体液でぐちゃぐちゃに濡れ、漏れ出る呼吸は酷く荒い。
「はっ、はぁっっ♥……ふぅっ……はぁあっ♥……ふぅーっふぅーっ……!♥♥」
しかし荒く乱れる呼吸に混じる艶は、白濁粘液を注ぎ込まれる前よりも明らかに色濃くなっていた。窒息死寸前まで追い詰められた拷問まがいの責め苦を受けたというのにティオの表情には既に苦悶の色はなく、切なげに寄せられた眉の下では瞳が蕩け、まるで発情したかのような熱を孕んで潤んでいる。
(間違いない、で…す……この粘液は……っ)
今まで以上に思考は熱に浮かされ、理性を覆い隠そうとする靄はその密度を増している。
だがそれでもハッキリと分かった。頭ではなく身体が、胎の奥底から湧き上がる雌としての本能が告げている。
この粘液は女を発情させ、高ぶらせ、そして快楽に狂った一匹の雌へと作り変える魔性の媚毒だと。
「んッ……ふぅっ♥あ、ひっ♥」
身体中に塗りたくられ汚泥のように纏わりつく粘液が肌の上を滑り落ちる感触ですら、今のティオの身体は敏感に反応して艶めかしい吐息をこぼしてしまう。
「はぁ……んッ♥くぅ……っぁ……」
ピン、と硬くしこり勃った乳頭が破損した船体の隙間から吹き込む潮風に撫でられるだけで身体の芯まで響くような甘い痺れが駆け巡る。
(あつい……身体の奥が疼いて……たまらないですっ)
だが足りない、触手によって容赦なく乳首をしごき上げられた時に感じた快感はこんな物ではなかった。腰砕けになる程の快楽に脳髄を灼かれ、イキ潮を惨めに撒き散らしたあの時に比べればこんなものは児戯に等しい。
「はぁ……っ♥はぁぁ……っ♥♥」
無意識のうちに身体が身悶える。だがそれは嫌悪の感情からではない。
もっと強く、もっと激しく───あんな惨めな目に合うのはもう嫌だという恐怖が色濃く残る理性とは裏腹に、火照り昂った本能は刻み込まれた快楽を求めて己を縛める筈の触手へと無意識に身体を擦り付けてしまう。
(駄目、で………す。快楽に流されては……っ!!)
それでもなお歯を食い縛って頭を強く振り、脳裏を侵食しようとする浅ましい思考を打ち払おうとするその姿は流石はクロスベルの英雄と呼ぶべきだろう。仲間達と共に数々の壁を乗り越えてきた事で培われた強靭な精神力がティオの心をギリギリの所で踏み留まらせ、屈服しそうになる身体を繋ぎとめる。
「───ンお゛ォ゛ォ゛ぉおっおッ゛ッ゛♥♥!!」
突如響き渡ったカジノフロアを震わすティオの野太い濁声。強い意志を滲ませていた顔つきは鼻の下を伸ばした惨めなアヘ顔へと変じ、歯を食い縛り快楽を堪えていた口元はだらしなく開いて震える舌を突き出す。
股座から駆け上ってきた快感と絶頂によって激しく背を仰け反らせらながら、自身の身に何が起きたのか必死に考えを巡らせるティオだったが、彼女自身が答えを見出す前に”ソレ”は目の前に現れた。
「ひ、ぁっ……なん、です……か…それ!?」
夥しい数の凹凸、びっしりと表面に生え揃った無数のイボ、そしてぬめり光ながら垂れ落ちる凄まじい量の粘液。今まで彼女の身体を嬲ってきた触手を超えるグロテスクな姿に、引き攣った声を洩らしながらもティオは直感的に理解した。
今自分は、肉の塊を思わせるこの凶悪な形をした触手によって股座を撫で上げられたのだと。では一体この触手は何故そんな事をしたのか。
そんなものは決まっている、己がこれから捕食する”獲物”を確かめる為だ。
たった一度、それも軽く撫で上げられただけで理性は沸騰し、みっともない仰け反りアクメを迎えさせられてしまった。そんなものを女として最も敏感な箇所にねじ込まれでもしたら一体どうなってしまうのか───考えるだけで恐怖に身体が震え、ガチガチと歯の根が打ち鳴り始める。
「ぁ……あッ、嫌ぁああッ!!やだっ!やだぁっ!!やめでッッっ、やめでくだざいッ!!」
がむしゃらに身体を暴れさせ半狂乱になって泣き叫び懇願するティオ。もはや彼女にとって気持ちいいという感情は恐怖の対象でしかなかった。
しかしそんな彼女の必死の叫びが聞き届けられる訳もなく、無数のイボを生やした極太触手はまるで軟体生物のような動きで先端をくねらせると一切の躊躇なくティオの雌穴へとその身をねじ込んだ。
「ぎッ──!?お゛ぉおおぉぉお゛おォッッ♥♥!!?」
獣の断末魔のような濁った絶叫がティオの喉から迸る。膣内を抉り広げながら押し入った触手はあっさりと処女膜を引き裂くと、最奥にある子宮口を勢いよく押し上げた。
その衝撃は途方もない快感となってティオの脳天へと駆け上り、バチンッと頭の中で何かが弾けるような音が鳴ったかと思うと視界が真っ白に染まる。凄絶なまでの快感が頭を殴りつけてくる中、無様な嬌声を上げながら一瞬で絶頂を迎えたティオの身体がガクガクと痙攣し、足指までピンと伸ばしきった両足の間から間欠泉のような勢いでイキ潮が吹き出した。
「ぉ゛ーーーーーーッ♥♥お゛ッ♥♥♥!?オ゛ぉっ♥♥!!イぐッ♥!イ゛ク゛ッ♥♥♥!イ゛ッッッぐぅぅぅぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎んぉおぉお゛っほォおおおぉぉッッ♥♥」
イって、イって、イき続けてイクのが止まらない。
媚薬粘液を塗り込まれた膣ヒダの一枚一枚が性感帯に変えられてしまったかのように鋭敏になり、そしてそのヒダ一枚一枚が触手の表面に生え揃った無数の肉粒によって弾かれ、押しつぶされ、強烈に擦り上げられる。
たった一突きでティオの肉体は快楽に完全屈服し、脳天へと駆け上る絶頂感に翻弄されながら激しく腰を振りたくって終わらない連続絶頂にイキ狂う。
しかしそんな凄まじい絶頂の最中にも触手の動きが止まる事はない。
「イっでるッ♥♥♥!イっでまずがらぁあ゛ぁあぁッ!!お願ッ……どめ゛てっ❤❤❤とま゛っでぇえ゛えぇッ♥♥!!い゛ぃ゛ぐぅぅぅぅぅぅ〜〜〜ッ!!♥♥」
一突きどころか触手が膣内で身動ぎするだけで視界が明滅し、意識ごと頭の中が快楽で塗り潰される。
子宮口を押し上げられればそれだけで潮を噴いてイキ果てる。
無数のイボが雌肉を抉るように擦り上げればそれだけで無様すぎる喘ぎ声を叫び散らしてイキまくる。
「じぬッ゛ッ゛ッ゛♥じんじゃいばず゛ッ♥♥も、もう゛イギだぐッな…い゛でず♥……ぎもぢよすぎで、ぐる、じッ!?ひぎっ!?まらイグッ♥!ゆる、じッ──ン゛オ゛オ゛ォ゛ぉぉ~~゛~っっっ♥♥♥♥♥」
涙と鼻水を垂れ流しにしながらイキまくるティオ。その無様極まりない姿が触手の本能を刺激するのか、責め苦はより一層苛烈なものへと変わっていく。
小ぶりな胸の頂点で真っ赤な残光を残して揺れ踊る勃起乳首。そこにゆっくりと近づいてきた触手の先端がまるで肉の華が開くようにパックリと割れ、内部で熟成された媚薬粘液が湯気を立ち昇らせて糸を引いた。
「イ゛ッ──゛──゛─゛──゛───゛〜〜゛〜〜ッッ!??!!♥♥♥♥♥」
言葉すら失ったティオの背筋が限界まで反り返り、眼球がぐるりと裏側にひっくり返る。口を開いた触手が小ぶりな胸全体を包み込むようにして貪りついたのだ。
一瞬で媚薬漬けにされた乳肉が下品な水音を鳴らしながら吸い付かれ、舐られ、擦りあげられて咀嚼された。そしてガチガチになるまでビン勃ちした乳首がぷっくらと膨らんだ乳輪ごとキツク吸い上げられ、凄まじい速度で扱きあげられながら磨かれる。
「~゛~゛ッ゛♥♥♥ッ゛゛!!♥ー゛ー゛ー゛ー゛ー゛ッッッ!?♥♥♥~~~~……ッ!♥♥♥」
ぶっしゃぁああああああああああああああ♥♥♥!!と失った声の代わりと言わんばかりに凄まじいまでの勢いでティオの尿道がイキ潮を何度も何度も狂ったように噴き出した。感電したように身体を滅茶苦茶に痙攣させながら、体液でぐちゃぐちゃになった顔を無様なアへ顔で染め上げたティオにとって、もはや絶頂していない時間の方が短い。
だがいつまでも続くように思えた絶頂地獄にも終わりの時がやってきた。それが決して彼女自身が望まぬ形であったとしても。
触手の先端が激しいピストンを止め、ティオの子宮口を押し上げたまま小刻みに震え始めたのだ。
(ま…………ざ、が………………ッ!?)
触手の動きが緩んだ事で快楽に呑まれていた理性がその光を僅かに取り戻す。聡明な彼女にとって、触手が何をしようとしているのかを悟るにはその僅かな光だけで十分だった。
悲鳴か、懇願か、ティオが口を開き何かを叫ぼうとした瞬間───ごびゅっ♥どぶびゅるるるるるるるるるッ♥♥!!
凄まじい勢いで吐き出された白濁粘液がティオの胎内へと流れ込んだ。
「────~ッ♥♥♥!!?♥♥!?!お゛ッ……ほォ゛ぉおおぉおぉぉおおッッ♥♥!!」
愛する人でもなければ、そもそも人間ですらない異形が吐き出す熱く重たい粘液が子宮を満たしていく。だというのに恐怖に引き攣った顔は舌を突き出し鼻水を垂れ流して下品に歪み、絶望の叫びを上げる筈の口は獣のように濁った声で惨めな雄叫びを上げてしまう。
(出ざれ、でまずっ……私のお腹にッ……触手の.........精液がッ♥)
その勢いと量、そして濃さは人間の比ではなく、まさに”種付け”という言葉が相応しい。
「お゛ッ……ごぉッ……じ、きゅうッ……破裂、じちゃいまずっ……ッ゛」
触手による射精は子宮を満たしてなお止まらず、膣穴から生臭い白濁液を逆流させながらティオの下腹を膨らませていく。
「も゛っ……やべ…でッ゛…………お゛……ッ♥お゛ぉ……っ!♥ごぼっ……げ、ほっ……お゛、ぇえ゛ッ」
限界を超えて膨らんでいく子宮に内臓を押し上げられ、ごぼりっと泡立った涎を口端から噴き溢しながら苦悶の呻きを上げる事しか出来なくなったティオ。華奢な身体には明らかに不釣り合いな妊婦のように大きく膨らんだ腹部がビクビクと痙攣を繰り返す全身に合わせて重々しく揺れ動く。
時間にして数十秒か、それとも数分か、少なくともティオにとっては永遠にも思える時間が過ぎ去りようやく触手が引き抜かれた。
「…………ひゅーっ………ひゅーっ…………ッ♥♥♥」
空中で万歳をするかのように両腕だけでぶら下げられたティオの上半身は完全に脱力し、首を垂れるように俯いた頭からは空気が喉を通り抜ける掠れきった呼吸音が漏れ聞こえてきた。脱力しきった上半身とは裏腹に下半身は射精の余韻に浸るかのような絶頂に合わせて腰が何度もビクビクと跳ね踊り、膣穴から逆流したゼリーの塊のような特濃精液がぼびゅッ♥ぶぴゅっ♥と汚らしい水音を鳴らし噴き散らかされる。
少し前まで男達の視線を奪っていた魅力的な少女の姿はもはやなく、異形に嬲られ汚され尽くした無残な雌の成れの果てがそこにはあった。
変わる事無く揺れ動く愛らしいウサ耳と白い丸尻尾が、より一層その悼ましさを引き立てる。
(おわ……だ、んでず……が……?)
焦点を失い虚ろに揺れていた瞳が身体から離れていく触手達を捉えた。ボンヤリとした思考のまま、徐々に離れていく触手達を視線で追う。
そして見てしまった───カジノフロアの床一面を覆い尽くす大量の触手の群れを。
「…………ぁ……」
ずるり、と両腕に巻き付いていた触手が解けティオの身体が宙へと放り投げられる。
「や……」
「ぃ…………や……」
「……やだ…」
「たす……け、て───」
藻掻くように伸ばされた手は空を切り、搾り出した震える叫びがか細く響く。しかし助けを求めた誰かの名前は無数の触手が蠢く音に掻き消され、ティオの身体は触手達の作り上げる底なし沼へと墜ちていった。
●
海を漂う白い大型客船、その船倉。
本来ならば自動車を始めとした大きな貨物を積み込む広大なスペースは、今や毒々しい肉色一色に染め上げられていた。
蠢く壁には大型客船の乗客や船員であった大勢の女達が頭の後ろで手足を組むようにして四肢を肉壁に埋め込まれ、強制的に股座を開かされたまんぐり返しの姿勢で囚われている。
「お゛っ♥イぐっ……まらッイグぅぅう♥♥」
腰を痙攣させながら搾りかすのような弱々しいイキ声と共に絶頂を迎えたのは、ビリビリに破かれた服の胸元に辛うじて残った名札を見るにカジノフロアの受付嬢だった女のようだ。
「あ゛~っ♥あ゛~~っ♥」
呆けた顔のままだらしなく舌を垂れ落として絶頂の余韻に浸っている妙齢の女性は身に着けた高級な装飾品からして貴族か富豪の夫人といったところだろう。
「「ぅ゛お゛おおっおっほォぉお゛~~~ッ♥♥♥!オ゛ぉ~~~~~ッッ!!♥♥」
えげつない濁声を涎と共に撒き散らしながらイキ潮を高々と噴き上げるのは、まだ年端もいかない幼い少女のもの。
老いも若いも身分も関係ない。彼女達に共通しているのはあの日この船に乗り合わせた事、そして全員が一様にその腹を臨月と見まごうほど大きく膨らませている事だ。
そしてそんな繁殖場とかした船倉の一番奥、他の場所よりも広いスペースが確保されている場所にティオはいた。
「お゛う゛ッッッ♥♥♥!?お゛゛っお゛っぉ゛っぉお゛っ♥オ゛゛ォ゛お゛゛ぉぉお゛ォ゛~~ッッ♥♥!!イっグぅぅううッッ……♥♥♥♥♥!!」
びぐんっ♥!と背筋が仰け反り、獣じみた濁った絶叫が船倉中に響き渡る。
何重にも触手が折り重なった肉の繭とでも呼ぶべき肉塊に根本まで手足を呑み込まれ身動きが出来ない。そんな状態でティオは触手達の繁殖相手───苗床としてその全身を他の女達以上に徹底的に犯しぬかれていた。
偶然か、それとも彼女の過去が影響しているのか、ティオ・プラトーという名前の雌の身体はあまりにも触手達との相性が良すぎたのだ。
皮膚に塗りたくられ、体内に注ぎ込まれた媚薬粘液によって感度を何十倍にも跳ね上げられている彼女の身体はもはや全身が性感帯だ。慎ましかった小ぶりな胸は同僚であるエリィを超える爆乳へと造り替えられ、親指大まで膨れ上がった下品な長乳首は乳腺が開きっぱなしになっているのかドロドロの母乳が垂れ流しになっている。
「ぅ゛お゛ぉ゛っイっ゛……いぐ……!?♥♥ふ、ぎぅっっ!!?♥♥♥お゛ぉほぉおぉおおぉぉォォォォオ~゛~゛~゛~゛~゛~゛~゛!!?♥♥♥」
媚薬粘液と触手達の全身開発による絶え間ない絶頂地獄によって壊し尽くされた彼女の精神を表すように、クールさと愛嬌をあわせた愛らしいティオの顔は、収縮して寄り目がちになった瞳を上擦らせながら鼻水と涎を垂れ流した無様すぎるアへ顔へと変わり果てている。
「イ゛ッい゛、イ゛ぐっイ゛ぃッッいぐいぐいぐいぐぅううゥウうゥッッ♥♥!!」
一際強くティオの全身が激しい痙攣を始め、それを合図に彼女の膣穴とケツ穴を犯していた触手が引き抜かれ始めた。
湯気を上げながら、雌汁と粘液で濡れ光った姿を現すのは彼女の腕ほどはあろう太さを持つ極太のイボ触手。全身を覆い尽くす突起のエグさは彼女の処女を奪ったあの触手を超える凶悪さだ。
触手が引き抜かれていくのに合わせてティオは腰をヘコつかせてイキ果てる。そして───
「ン゛゛ォ゛ォオ゛ォ゛ォォオ゛オ゛~~゛゛~゛~゙ッッ♥♥♥!?!?」
ぶぼびゅるるるるるるるっ♥!と聞くに堪えない排泄音を鳴らして、ぱっくりと大口を開けた二穴から雌汁と腸汁に塗れた無数の小さな触手が床一面にぶちまけられるようにして吐き出された。
「お゛っ……ほォ……ッェ゛──~゛~……♥あ、へぁ……ぇ♥───ふぎっい゛ぃ゛ぃ゛い゛ぃいいイィィィッッ♥♥!!?♥♥♥!?!?」」」
口から何本もの涎の糸を引きながら、汗でべっとりと濡れた長い髪を顔に貼り付けて失神していたティオの意識が強引に引き戻される。膣穴とケツ穴に再び触手がねじ込まれ、胎の中に残った触手の幼体を乱暴な動きで掻き出し始めたのだ。
幾度となく受精と出産を繰り返し身体の中でも特に鋭敏な箇所となった胎の中で、外へ出ようとする幼体とそれを掻き出そうとする成体の触手が暴れ回る。
しかし内側から押し上げられてボコォ♥と歪に腹の形を歪められてもはやそこに痛みはない。あるのは純粋な快楽だけだ。そう彼女の身体は造り替えられてしまった。
「~゛゛~゛~~ッッ゛!!♥♥♥っっ!?♥ っっ!?♥ ~~~ッ!!♥♥♥♥♥」
1人の少女の限界を遥かに超えた快感で脳みそをぐちゃぐちゃに撹拌され、ティオは白目を剥きながら壊れた人形のように身体を激しくのたうちイキ狂う。歯茎を剝き出しにして食い縛った口端から噴き零れた唾液が白い喉を濡らし、ぶぼぉっ♥!と音を立てて次々と幼体が掻き出される雌穴とケツ穴から噴き出すアクメ汁が雨のように床へと降り注ぐ。
「 ……ェ゛……ひ……っほぉ゛、ぉ……~゛……♥♥♥」
ティオが元のなだらかな腹の形を取り戻す頃には、彼女の意識は完全に消し飛んでいた。こうして体力を底の底まで使いきり、うわ言のように間の抜けた呻き声を漏らすだけの肉人形と化してしまえば普通当分は目を覚ます事はない。
だがそんな状態に成り果てても、苗床であるティオに休みは与えられない。
「ンご、オ゛っっぶ♥♥んっぶん゛っん゛っ♥ん゛っ♥……ごぎゅっごぎゅっごぎゅ♥♥♥……ぶび、ぃっ!♥がぽっぐぼっんも゛っんぶ♥♥♥」
口にねじ込まれた触手から、生命活動を維持する為に必要な栄養をたっぷりと含んだ粘液が胃の中へと直接注ぎ込まれる。生き物としての生存本能がそうされるのか、体力の枯渇した身体はティオの意識とは無関係に喉を鳴らし、時折鼻から噴き戻しながらも美味そうに飲み干していった。
そうしてティオが栄養を摂取すると、今度は産み落とされた触手の幼体達へティオが食事を与える時間となる。
「ふぎっ……~゛~゛~゛~゛ッぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ!!?!♥♥♥お゛ッおッお゛゛ッおッおッッおぉ゛ぉ~゛~゛~~ッッ♥♥♥!」
爆乳へと変わり果てた胸へと触手が絡みつき、垂れた乳肉を根本から思い切り絞り上げるのだ。
びゅぶるるるるッ!!♥♥どぼぼぼぼっ!♥びゅぼ、びゅぶぅううううううぅぅ~~ッッ♥♥!!
水道の詰まりが解消されたかのようなけたましい水音と共に搾りだされた凄まじい量と勢いの濃厚母乳が瞬く間に乳白色の沼を作り上げ、触手の幼体達が歓喜の鳴き声を上げて啜り上げる。
「おッオっお゙ッ♥ほぉおぉおおぉぉ~~~~~~……ッッ!!♥♥んぎぃぃいイいっぃ゛ィッッ!?♥!」
その歓声に応えるように何度も胸を絞り上げられればティオの顎先は容易く跳ね上がり、野太い雄叫びが吼え散らかされた。触手が飲ませた栄養粘液は恐ろしいまでの効力を発揮し、びくんっ!♥びくんっ!♥とイキ潮を撒き散らしながら腰を振りたくるティオに先ほどまであった弱弱しさはどこにもない。活力を取り戻した彼女の身体と脳は押し寄せる快感という名の劇薬を十全に感じ取り受け止める───受け止めてしまう。
そうして産み落とした幼体達の食事が終われば、また新しい触手を産み落とす為の繁殖が再開される。今度は雌穴とケツ穴だけでなく、デカ乳首と口にも触手がねじ込まれる。どうやら子宮と腸だけでなく胃と乳腺までも触手の苗床として使われるようだが、これも今回が始めてではない。その証拠に本来触手など入る筈のない乳首はあっさりと触手を咥えこんでいた。
「ッ゛ッお゛ぉ゛ぉ゛お゛っ~゛~゛!!♥♥♥!おッオっおォ゛ぉおおぉぉ~~……ッッ!?♥♥♥」
もうそうして何度同じ繁殖のサイクルを休む事無く繰り返し、何匹の触手を産み落としたのかも分からない。
時間の感覚などとうに消え失せた今、あの日からどれだけの時が経ったのか示すのは足首を覆い隠すまで伸びたボサボサの空色の髪くらいだろう。
かくして1人の少女の軌跡が終わりを迎えた。だがそれは同時に新しい軌跡の始まりでもある。
「ム゛ぶ……ん゛ぅぅ゛ぅうっ……!!♥♥……っぶ!♥ごぶっん゛、もぼぉっ!!!♥♥」
全身の穴という穴を触手を産み落とす為の繁殖道具として使われ、死ぬ事も許されずにアクメ汁と母乳を撒き散らしながら無様にイキ狂い、その命が寿命を迎えるまでに永遠に触手の子を産み落とし続ける。
そんな終わりのない異形の苗床こそ、ティオ・プラトーという少女が紡ぐ新たな軌跡だった。