家族がずっと一緒にいるため園神凜祢は資産家のおじさんに抱かれる 作:猪熊夜離
五河凜祢(旧性・園神)は朝から気が気ではなかった。そわそわとして落ち着かず、果たして本当に待ち人は来るのかと心配し、何らかのアクシデントで今日は来店しないでくれることを願った。いずれその時が来るにしても、少しでも嫌なイベントは先延ばしにしておきたい。一方で避けられないことなら早く済ませてしまいたいとも思ってしまう。
気もそぞろに働いているとらしくないミスも起きる。朝から凜祢は皿やカップを割って周囲に心配された。特に夫の五河士道は彼女の体調を気遣う。破片で怪我をしないようにと割れ物も代わって片付けた。
今日の自分はかえって足手まといになっていると凜祢は悩みを深くする。
「会長さんまだかな。今日は遅いな」
なんとはなしに士道がつぶやいた言葉で凜祢の身がすくむ。
「なにかあったのかな。今日は来なかったりして」
そうだったらいいのにな。願望込みで答えてみる。それを聞いた士道は、もし体調悪いようなら先に帰ってくれ、会長さんには俺ひとりで話すからと凜祢を早退させようとした。
「ありがとう。だけど、もう少しだけ待ってみるね」
凜祢は微笑んだつもりだが自信はない。私は笑えているかな。頬が引きつってなければいいけど。最後に心から笑えたのはいつかな。いまさらながら、一時の情欲が引き起こした事態の結果に怖気づく。
その時、入り口のドアが開いて、ひとりの男が姿を現した。
「こんにちは」と柔和な笑みをたたえてやって来た男に、士道も他の客も挨拶を返す。
彼は凜祢たちが暮らす町の町内会長を務める男で、二人には因縁のある相手だ。数ヶ月前、夫婦の経営する喫茶店が売上不振で閉店の瀬戸際に立たされた際、彼からの資金援助で当座の危機を乗り越えた。夫婦にとっては恩人である。だが、それを表向きの関係とするなら、陽の下には出せない裏の関係もある。
「奥さん相変わらずお綺麗ですな」
会長が目を糸のように細めて言う。傷口のように薄く開いた瞼の奥から好色な瞳が凜祢を覗いている。彼女は居心地悪く感じながらも、いつもどおり店の奥まった場所にある席へ彼を案内した。いつも金曜日の午後にはそこへ座り、店全体を眺めながら過ごすのが習慣になっていた。
いつもと違ったのは、今日は士道もカウンターの向こうから出てきて、いそいそと会長の前に立ったことだ。凜祢と並び緊張した面持ちの士道に会長は「如何されましたか」と尋ねる。
「お話があります」と切り出した士道は「このたび二人目を授かりまして」と会長に報告した。
会長は驚きに目を見張りながら「ほっほう。それは、それは。おめでとうございます」と応える。そのときチラリと彼の目が凜祢に向けられ、舌舐めずりするような視線を送った。
今回の懐妊報告に夫婦の意見は割れていた。いくら恩人でも他人なのだから家族のことまで報告する必要ないと主張した凜祢に対して、士道は店を続けられたのは会長のおかげで、あのとき破産していたら二人目を作る余裕はなかった、恩人に大事なことは自分たちの口から報告したいと言った。
凜祢は夫に押し切られる形で頷いてしまったことを後悔する。会長の自分たちに向ける目が明らかに変わった。先ほどまでの好々爺ではない。ギラつく性欲が見え隠れする男の目だ。そこに士道を嘲る色も混じっている。
凜祢の腹の子は夫の種ではない。彼女は会長の子を身ごもった。それこそ凜祢と会長の表には出せない関係だ。
出資の代償として会長に抱かれた日から凜祢は彼との関係を続けていた。
耳を澄ませば聞こえてくるのは、この男に抱かれてよがり狂う自分の声だ。
「気持ちイイっ♡ 気持ちいいです会長さんっ♡ あっあっ♡
一回だけだったはずの関係は二回、三回と増えていった。そのたびに凜祢は膣内で射精された。会長が避妊薬だと偽って渡していたクスリが媚薬で、避妊効果などないと知ったときには手遅れだった。
「もう取り返しはつかないんですよ奥さん。何度わたしに中出しされたか覚えてますかな。とっくにデキてますよ。あきらめて楽しもうじゃないですか」
いや、いやと言っていたのも最初だけで、そんなにいやならわたしのカリ高チンポで膣内の精液を掻き出してやると再挿入されると、凜祢のほうから抱きついて会長に腰を擦りつけた。
いつデキたのか心当たりがあり過ぎて絞りきれない。時期的にあれではないかと思うのは、会長と二人で温泉に泊りがけで行ったときだ。友人に誘われたと嘘をついた凜祢を、士道は疑う素振りも見せず家や店のことは気にしないで、たまには羽根を伸ばしてきなよと送り出した。彼の優しさが凜祢の心を切り刻んだ。
宿に着くなり会長は凜祢を露天風呂に誘った。部屋風呂もあるのだが、やはり温泉に来たら露天に入らないとと言い、躊躇する彼女の背中を押す。無理やり連れ出された凜祢は湯船で彼に後ろから抱きしめられ、その広い胸板に背を預ける格好となった。
「ここの湯は美肌効果があると言われてましてな。最近では雑誌にもよく取り上げられてるんですよ」
会長の声は覚悟していた以上に耳元近くで聞こえた。こそばゆさに身をよじる。その背が硬い感触に触れた。これって会長さんの……。何度も自分のナカを我が物顔で出入りした雄茎。士道とは比べ物にならない巨大で、年齢を感じさせない逞しい絶倫チンポが存在を主張してくる。
「さすが美肌の湯。奥さんの肌がいつにも増して輝いておりますな」
会長がうなじにキスしてくる。
「いや」と躱そうとするが力強い腕に抱きしめられて逃げられない。親子ほども歳の離れた老人であろうと、やはり男の人なのだと凜祢はドキりとしてしまう。その反応に彼女自身が一番戸惑った。
会長が若い女の肌を味わうように舌を這わせる。首筋から背中に掛けて、ぬめった肉の感触が広がる。流れる汗を吸い取られた。
ねっとりした舌使いに凜祢は脚の付け根がキュンとする。身体の中心にある女の秘められた部分に火が灯る。そこを何度も舐め回され、自分から舐めて欲しいとお願いするまで躾けられた日の記憶が蘇る。
「おや?」
凜祢の腹に回されていた会長の手が彼女の下肢に落ちてくる。なだらかな恥丘に繁茂する草むらを掻き分け、彼の指が女の割れ目に触れた。指先が小陰唇を探る。膣口を広げられて敏感な粘膜に温泉の熱を感じた。
「ここがぬるついてますな。身体を洗ったとき、よく石鹸を落とさなかったんですかな」
濡れているのだ。凜祢の肉体は彼と肌を触れ合わせているだけで反応してしまう。頭で拒絶しても身体は期待してしまう。
恥ずかしいと思っても股を濡らす液体は止まってくれない。そればかりか会長の手に刺激されて、とぷとぷと追加で撒き散らす。
「会長さん、もう……」
人目を気にしながらのぬるい愛撫では物足りない。切なくなった凜祢のほうから誘っていた。部屋で思いっきり抱いて。半端なままで生殺しはいやなの。
ふたりは風呂上がりに着替えるのももどかしく、急いで身支度を整えて部屋に戻った。
「湯上がりの奥さんにわたしも小僧のように勃起が収まりませんでな。夕飯の前に軽く一戦しておきましょうか」
会長が浴衣を脱いで凜祢に抱きつく。風呂の続きとでも言いたげに首筋へ下を這わせながら、器用に彼女の帯を解いて浴衣を脱がせていく。
ぷるんと飛び出した乳房を男の指がつまんだ。早くも固くなり始めていた桜色の突起が、無遠慮な手でコリコリとほぐされる。
「会長さぁん♡」
甘え声の凜祢は自分から唇を突き出してキスをねだる。
「ちゅ♡ れろッ♡ れろれろ♡ はむ♡ んん、んふぅ……♡ ふぁ♡」
発情スイッチが入った人妻の舌を男がしゃぶる。卑怯な手で自分を手篭めにした好食スケベ親父にキスされながら、凜祢は彼の欲望を受け入れる。畳に落ちた浴衣の上に寝かされる。
「奥さんの身体は綺麗だねえ。何度抱いても初々しい反応してくれるのも堪らんよ」
見られてる。頭の先から爪先まで順繰りに男の視線が
「こんなに濡らして。わたしにどうされたかったんです?」
「舐めて」凜祢は両手で自らの卑劣を、くぱぁと開いた。生々しい女の肉ビラが男の目に晒される。「会長さんに舐めてもらうの好きなんです」
初めて男と身体を繋げた日、彼の執拗なクンニに抵抗した凜祢はもういない。
じゅるっ、じゅるるるるっと派手な水音を響かせて男が凜祢の姫割れに口づける。真夏の散歩から帰ってきた犬のように、彼は凜祢の愛蜜を飲み干していく。熱心に自分の汚い部分を舐めてくれる彼が愛おしくて、薄くなった頭髪を手ぐしで撫でてやる。
「アアンッ♡ 会長さんに舐められるの好きです……っ♡」
「嬉しいことを言ってくれるじゃないですか。もっと愛してあげたくなりますよ」
そう言って会長は膣から抜いた舌をクリトリスに当てる。代わって先ほどまで舌がいた場所に男の太い指が入ってきた。いきなり二本差し込まれても太い男根で拡張された凜祢の淫裂は容易く飲み込む。
「ふあぁっ♡ ああ、お、おおおお……っ♡ んく、んく、ひ、ひう、んくうっ♡」
「気持ちいいですかな」
「あっ! しゃ、しゃべらないで……イッ、ヤ……んんっ♡」
敏感な肉豆は発声で生じる僅かな振動でも快楽を生み出す。くちゅっ、くちゅっと雨上がりの泥んこを踏んづけて歩くような音が凜祢の股ぐらから聞こえる。クリトリスに舌を当てられながら、二本指で膣の浅い部分を刺激されると尿意が込み上げてきた。
「いや、ダメっ! 会長、漏れちゃう、出ちゃう」
「感じやすい奥さんは今日も潮を吹くんですな。どーれ旅の記念に噴水芸でも見せてもらいますか」
凜祢のナカを攻める男の手がスピードアップする。彼の家では何度も体験した潮吹きだが、旅先という非日常の空間でとなると違う。我慢しなければと思うのだが弱点を知り尽くした男の指が、凜祢の官能のツボを刺激する。
そんなにされたら本当に出ちゃう。我慢しなきゃいけないのに。畳汚しちゃう。気ばかり焦っても尿意は確実に迫ってくる。
「ダメ、ダメ、だめえええええええっ……あっ、や、やだっ……みにゃいれぇ……見ないで……っ」
我慢の限界を迎えた凜祢の股ぐらから、ぴゅーっと透明な液体が噴き上がる。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ やだ……止まって……止まって」
いくら経験しても慣れることがない潮吹きの感覚。意識まで一緒に体外へ放出してしまったかと思うような喪失感に襲われる。
「後ろを向いて。お尻を高く突き出して。そう、いい格好ですよ」
男は四つん這いにした凜祢の尻を撫で擦る。イッたばかりで敏感な肉体が反応し、菊の窄まりがキュッと締まった。彼は愛蜜に濡れる中指を凜祢のアナルに押し当てた。天然のローションを纏った指先が、くぷりと第一関節まで排泄の穴に埋まる。
「あ゛ぁぁああぁぁ、あ゛ぁ! あ゛ぁぁああっ……あ゛っ……あぁ、あはああぁぁ……」
本来は出すための穴。入れるために設計されてはない部分に男の太い指が侵入する。直腸を揉みほぐしながら指は徐々に奥まで入ってくる。第二関節まで埋まると凜祢の視界で火花が飛び散った。
「前の穴も物欲しそうにヒクついてますな。こっちも」
反対側の手で肉裂をなぞられて快感のさざ波が走る。膣に指を挿入されて前後の穴を同時に掻き回された。
「はぁあっ! はぁっ、あっ、あっ、ん、くぅ!」
腹の中で二本の指が踊る。こんなことを覚えてはいけないと思いながらも、アブノーマルな責めが生み出す快楽に、凜祢は背中を限界まで反らし天を仰ぎながら悶えた。
絶頂の余韻冷めやらぬうちに前後の穴を指で掘られ、凜祢の肉体はあっという間に法悦の極みへと駆り立てられる。
「ひッ♡ ふッ♡ んひぃイ~~~ッ♡♡ 気持ちいいッ♡ イクッ♡ またイクッ♡♡」
視界で飛び散っていた火花が大きな爆発を呼び、凜祢の意識は白一色の世界に拐われる。間を置かずの連続絶頂に膣もアナルも男の指を食い千切らんばかりに締まった。
ぐわんぐわん揺れる世界の中で、凜祢は「堪え性のないおまんこだ」と楽しげに笑う男の声を聞いた。