唇を合わせて、舌を絡めながら、双葉はふと気になったことがあった。
ブルマ姿のルキアのことは認めよう。自分が興奮しているのも隠しきれない。だからこの状況は仕方ないと判断しても、以前の反省がある。
リビングでしていたら来客があって、竜貴に裸を見られてしまったのである。
多分、ルキアだとは思っていないだろうが、誰かが居たことはおそらくバレていて、近頃不機嫌なのが無関係だとは思えない。
反省をしているのだ。
リビングだと見られかねないので、二階の自室の方がまだマシだろう。
双葉は舌を引っ込めようとはせずに話し始めて、ルキアに唾液を飲まれる。
「ん、ふぁ……あの、ここじゃまずいから」
「んんっ、ふっ……何が、だ」
「誰かが、来たら」
「誰も、来ないだろう」
何の自信か、ルキアはそう言って移動しようとはしない。
嫌な予感はあったのだがキスの激しさでくらくらしていた。双葉は強く言うことができず、日頃の来客が少ないために納得し、すぐに集中し始めてしまった。
強く舌を吸われて、ズボン越しに勃起したペニスを撫でられて、呼吸にさえ難儀して思考が奪われていく中、興奮している状態でなぜ拒めるだろう。
これは仕方のない状況なのだ。言い訳するように自分に言い聞かせる。
その後は早くて、双葉は彼女を抱きしめるとソファへ導いた。
自身がソファに座って、膝の上にルキアを乗せる。
こうした状態にもすっかり慣れた。今では互いに躊躇いなどない。
額や頬にキスをしてくるルキアをそのままに、双葉は体操服の上から上半身を撫で、脇腹からするりと胸へ移動して、小さな乳房を掌で包む。
硬くなった乳首の感触からして、さらしもブラジャーもしていないようだ。
いつもながら準備がいい。双葉はしばし、服の上から彼女の胸を揉む。
「んん、ふぅ……!」
「胸、あんまり好きじゃないって言うけど、感度いいよな」
「あ、あまり、触るな……馬鹿者っ」
ぐにぐにと押し潰すように、そうかと思えば指先で肉を優しく動かすように、時には存在を主張する乳首をこねるように触れる。
ルキアの反応はいつもながら良く、経験が増すごとに開発されているのか、以前よりも反応がいい気がした。
ともすれば双葉は熱中しようとするのだが、ルキアは抵抗して彼の頭を掴んだ。
ぐいっと力尽くで上へ向けられ、無理やり唇を塞がれる。
まるで窒息させようと狙うかのような力強いキス。ねっとり絡んでくる舌が口を塞ごうとしているようにも感じて、中へ入ろうとはせずに何度も割れ目をべろべろ舐めてくる。
怒っているらしいことだけは理解できた。双葉が手を下ろすと、ルキアはふぅと力を抜く。
それでも唇は離れないまま。ルキアは弱々しく吸いついてきてまどろんでいる。
一度は胸から手を離したものの、双葉は服の下へ手を入れ、再び胸を掴む。びくっと震えるが、柔らかい小さな膨らみは心地よくて、簡単に離すつもりはない。
優しく触れる分には許してくれる一方、少し力を入れると途端に呼吸が乱れる。それを知っている双葉は指先だけでフェザータッチをして、掌全体を使って掴むように揉み、力加減を何度も変えながらルキアの反応を楽しむ。
乳首を摘んでぎゅうっと引っ張ると明らかに腰が動いていた。気に入っているか否かはわからないが少なくとも気持ちいいらしい。
再びルキアの怒りを感じて、唇が軽く噛まれるのだが、双葉はやめなかった。
「んふーっ、んふーっ……! んんっ、ちゅうっ、れろっ……」
「んー、ふん……んあっ」
巧みに舌を絡め取られて、フェラチオのように吸われながら頭を振るわれる。気持ちいいのだが抗議のつもりだろうか。双葉は受け入れこそすれどあまり気にしなかった。
しばらく胸に触れていた手は、肌を撫でながら下りていく。
腹の辺りで一度止まり、円を描くように触れた後、さらに下へ向かった。ブルマの感触なら先程尻を撫でた時に知っている。止まらずに中へ潜り込み、ショーツの中へ入り込んだ。
優しく触れたそこはすでに濡れている。何かを期待するかのようだ。
柔らかな肉を押し上げ、指の腹で全体をゆるりと撫でる。少し動かしただけでくちゅくちゅと音がして、彼女がどれほど興奮しているのかはわかりやすい。
「んんっ……あっ、はぁ……!」
ルキアの動きが緩慢になっていた。
つぷつぷと指先を埋めて動かし、あまり奥へは挿し込まず、入口の辺りで出入りする。淡い感覚だが無駄ではなくて、彼女も好んでいるはずだ。
キスが中断されてしまったことで双葉は彼女の首筋に顔を埋め、舌を這わせる。
ぴくぴくと反応は良く、思わず熱中してしまうほどには彼女のリアクションは愛らしい。
「最初はどうかと思ったけど、コスプレ、結構いいかも……」
「ん、ふぅんっ、そ、そうだろう? あっ……こ、こっちも、硬くなっているぞ」
ようやくやり返すためにルキアが双葉のズボンに手を突っ込んだ。
もぞもぞと動き辛そうだが下着の中に到達して、勃起して苦しそうにしているペニスを掴む。もう何度触れたかもわからない。慣れ親しんだために遠慮はなく、対抗するために乱暴な手つきで彼の亀頭をこねくり回した。
双葉ははぁと息を吐き出すのだが、怒りはしない。むしろ気持ちいいと受け入れる。
互いに性器に触れて、いつものように刺激し合った。
わざわざ愛撫などする必要もないのかもしれない。しかし今では当然の習慣となっている。考えもせずに行動して、気分は次第に高まっていく。
こうした時間が好きだった。言葉よりもわかり合える感覚。精神が一つになっていくような錯覚さえ覚えることがあった。
双葉が膣の内部へ指を埋め込み、ルキアは竿を掴んで上下に扱いている。
だんだん呼吸が熱くなり、どちらがということもなく、気分は高揚してきた。
耐えることもできなくなって、互いに正面から見つめ合う。
「い、入れても、いいのだぞ……?」
「つまり、入れてほしいってこと?」
「……ん」
わずかに、本当に小さくだが、ルキアは頷いた。何かと言い訳をしていた今までと違い、素直になろうとしている。その程度には心を許したということだろう。
初めて見る彼女の態度にドキッとして、茶化す余裕もなく、双葉は強引にズボンと下着を脱ぐ。
ブルマとショーツをぐいっとずらし、亀頭を押し当てる。彼女も協力的で位置を合わせ、視線だけで確認をして、ゆっくりと腰を落としていった。
一瞬の緊張。ずぶずぶと入って奥まで到達する。
根元まで挿入されて、ルキアは天を仰いだ。
体が小刻みに震えている。双葉は思わず彼女を抱きしめ、胸元へ顔を押しつけた。
「あぁっ……はあっ……!」
感じているのだろう。ペニスがきゅっと締めつけられ、うねうねと絡みついてくる。堪らずルキアも双葉に抱きついて頭を掻き抱いた。
着衣したままセックスしたこともある。学校の制服などがその典型で、パンツだけ脱いで挿入するのもひどく興奮した。その時を思い出すほど興奮している。
双葉がルキアの尻を掴み、胸に顔を押しつけたまま腰を動かした。
彼女の体は軽い様子で弾んだ。自身が脱力して動けなくても、手を使って簡単に動かされる。小刻みに奥を何度も突かれて鋭い電流が走った。
ルキアは嫌だと言うかのように首を振り、しかしそうは思っていなくて、彼の頭を抱きしめた腕に更なる力を込める。少し苦しいが、彼女の小さな胸も柔らかい。双葉はそうした状況を嫌がってはいなかった。
余計な思考を振り払って没頭する。
彼女と抱き合っている時、細々した些細なことは全て忘れられた。
ただ気持ちよくなりたい。その一心でペニスを突き入れる。
「はぁっ、んっ、あぁっ……!」
「あー……すごっ。絡んでくる……」
一定のペースで動く。それほど速くはない。余裕を持ってピストンを行い、彼女が乱れていく様子もつぶさに観察していた。
ずこずこと出し入れされるペニスは彼女の膣内を知り尽くしていた。
良いところを擦って奥を突き、肌が震えて落ち着く暇もない。軽く何度かイッているのではないかとさえ思えた。
一呼吸つくために腰を止めた時、二人は共に息を吐き出してぐったりした。
抱き合っている感触と温度が心地よく、いつもながら安心する。
ふと考える時間もあって、せっかく服を着ていることだし、眺めてみたいと思う。思いついた双葉は素直に提案してみることにした。
「あのさ、向き変えようか」
「はぁ、んっ……向き?」
「うん。あっち向いて」
そう言うと双葉は尻を持ち上げ、ルキアの中から抜いてしまった。
寂しげな顔をしながらも言われた通りにする。
反転したルキアは双葉の脚の間で膝を揃え、背中を向けて尻を落とす。座ったままの彼の上に座るとゆっくり挿入していった。
「んん……はぁ。あっ、ふっ、角度が、変わって……!」
「うーん、結構いいかも」
背もたれに体重を預けて、わずかにずらしたブルマに包まれた尻を眺める。下着姿でショーツをずらして繋がった経験もあるのだが些か赴きが違う。悪くない。
ブルマを知るべく尻を撫でつつ、双葉はぷるぷるしているルキアに声をかけた。
「朽木、動いて。見てるから」
「あぁっ……んんっ」
何も言わずにルキアは従った。
彼の膝に手を置いて、床に着いた足に力を入れて、小刻みに腰を動かし始める。
上に乗った彼女が動くことも珍しくはない。だが座った状態、背面からというのは考えてみれば初めてだったように思う。
全てを知ったつもりになっていても、まだ知らないことはあるのだなと、双葉は懸命に動くルキアの背中と尻を見ながら冷静に考えていた。
「あっ、あっ、あっ、はあっ……!」
ルキアは思うがままに腰を上下させていて、そのスピードは思いのほか速い。ただ眺めるだけの双葉は気持ちいいと感じながら、敢えて長引かせようと我慢している。
こうした余裕を持てるようになったのも彼女のおかげだ。何度となく繰り返した行為は彼女としか経験していない。
気を良くして、双葉はブルマの中に手を忍ばせ、直接尻の肉を掴んだ。
ぐちゅぐちゅと濡れた音がよく聞こえる。
ルキアにつられて、自然と呼吸は乱れつつあった。
一度出してもいいかもしれない。絡みついてくる熱っぽいひだに、ついそう考える。
「はぁっ、はあっ……!」
「朽木、いいよ……朽木はどう? 教えて」
「んんんっ、ああっ、いいっ……きもち、いいっ……!」
感極まった彼女の声を聞いて乱暴に胸を掴む。力を入れて揉みしだき、乳首を摘んだ。彼女の声からはますます余裕がなくなり、悲鳴のような嬌声を上げる。
どんどんテンションが上がっていく。
ルキアの体を強く抱き寄せて、双葉も腰を動かして下から突き上げた。肉が叩きつけられる音がリビングに鳴り響き、この時にはもう周囲の状況など気にならない。
誰かが入ってきて見られるのでは。そんな反省はもう忘れていた。
「あぁっ、あっ、あっ、あっ――!」
「ふーっ、く、朽木……!」
「んん、はっ、あぁんっ!」
ルキアも体を委ねて、もはや自らの意思では動けそうにない状態だ。
体重を彼に預け、されるがままになっている。そんな状況を良しとしている。
堪らず双葉は彼女の体をぐいっと持ち上げ、一度ペニスを抜き、ソファに横たえると襲い掛かるようにのしかかった。再びペニスを突き入れ、強引に奥まで押し込む。
抱えるように両脚が上げられ、動けないよう固定までして、押さえつけて叩きつけるような激しいピストンを繰り返す。乱暴な姿だが、これが興奮することはよく知っていた。
近頃の二人はラストスパートになればこの体勢を好み、必ずと言っていいほど多い。
双葉が顔を寄せて、無理やり唇を塞ぐとルキアはすぐに応じた。
荒い呼吸が苦しくもあるが、自然と唇と吸い合って舌を絡めるのは止められない。顔に息がかかるのさえ愛おしく思える。
ペニスが引き抜かれる動きの度、愛液が掻き出されていて、ソファも床もひどく濡れている。しかし今はまるで気にならず、むしろ感じていることへの喜びにさえ感じた。
やがてラストスパートも佳境に入り、激しいピストンでペニスが膣内を掻き回す。
すでに潮を吹きながらルキアはそれを受け止め、二人は強く抱き合い、声を大きくした。
もはや理性などかなぐり捨てる一瞬。
最高に気持ちいい瞬間を共有して、ぐっと押し出される感触があった。
「んんあっ、あぁっ、あっ――!」
「くっ、出るっ……!」
「はあっ、あっ、あぁぁっ……!」
勢いのいい射精が行われる。
抜かれないのはいつものこと。ルキアもそれを望んでいた。
律動するペニスの動きを如実に感じて、奥に注ぎ込まれてくる熱くてどろどろした感触。濃厚な精子が体内にある。情けない声を出しながら、ルキアは口角を上げていた。
がくりと力が抜けて横たわり、彼女は動かなくなった。呼吸は荒く、しっとり汗を掻いていて、普段とは違った乱れた姿を美しいと思うのだ。
双葉は彼女を見下ろし、ペニスの律動が終わって落ち着いた後、そっと手を伸ばす。
頬に張り付いた髪の毛をよけてやり、そのまま頬に触れて、汗を拭うふりをして顔を撫でる。
愛おしい、と思う瞬間だ。
暇さえあればセックスばかりの生活だが、一つ屋根の下で暮らしているからには何も思わないはずもなく、むしろ彼女とは、セックス以外の時間の方が心が動く気すらしている。
なんでもない会話をしたり、料理や食事をしていたり、何も考えずにただ抱き合っていたりする時間が特別に大切だった。
気が抜けて動けない彼女を可愛らしいと思って、すっかり毒されているな、と苦笑した。
「んっ……」
何も言わずに、イッた感覚が残ってまだ復活もしていないだろうルキアが動き出す。おそらく何も考えてはいないだろうぼんやりした表情で、彼の手を優しく握って捕まえ、自分の肌を撫でた指先を口に含んだのだ。ちろちろと舌先で舐めて、幼子のように安堵している。
やれやれと言いたげな顔で眺めて、双葉は何も言わなかった。
なんとなく良くない光景だとは思うが、今までされてきた行為に比べれば可愛いものだ。拒絶するほどのことではない。
繋がったまま、ペニスを引き抜くこともせず、しばしまどろんでいた。
いつもならばこのまま二回戦という流れだがルキアは一向に動かないし強要もしない。
代わりにではないだろうが、ちゅぱっと指から口を離した彼女は、双葉から視線を動かした。
「で……なぜ貴様がここに居るのだ?」
「うん?」
何のことかわからずに双葉がルキアの視線の先を追うと、一人の少女が居た。ソファのすぐ傍で膝を抱えてしゃがみ込み、二人の接合部を間近にじっと見つめていて、驚愕した双葉に気付いても表情一つ変えずに見上げてくる。
声すら出ないほど驚いた双葉は、彼女が見覚えのある人物であることに気付いた。
以前ルキアに紹介された怪しい強欲商人が居る“浦原商店”。そこに居た子だ。
少し悲しげな目をした可憐な少女でまだ幼く、可愛らしいツインテールと、眉間には二又に分かれた一房の髪を垂らしている。
彼らに気付かれたことに気付いても動じない姿は豪胆だ。
確か名前は、ウルルと呼ばれていた。それだけは覚えている。
固まってしまった双葉とは裏腹にルキアは平然としていて、ひどい姿を見られているのだが恥じらいもせず、余裕綽々といった様子で質問しようとする。
相手がよかったのだろう。ウルル以外であれば対処したが彼女は大人しい。
「勝手に入ってくるとは無粋な奴だ。まあ、途中だったから気付くのは遅れたが」
「ご、ごめんなさい……インターホン鳴らしたけど、誰も出て来なくて。声が聞こえたので」
「ふぅ、まあいい。次からは気をつけろ。で……用件は何だ?」
「あ、忘れ物を届けに」
そう言って彼女は大事そうに抱えていた袋を見せる。
用件はわかった。だがこの状況ではない。
慌てふためく双葉は裸体を隠すべく急いでペニスを抜こうとするのだが、両脚を絡めるルキアが決してそれを許さなかった。
「いやっ、ちょ、バカっ」
「待て、おい、抜くな。まだ続きを……どうして萎えているんだ?」
「あ、当たり前だろ!? いたいけな少女の前でこんな……とにかく服着ろって!」
「だめだ。私はまだ、満足していないぞ」
手を掴み合う二人は押し問答になり、離れるか離れないかといった攻防を繰り広げる。
それを眺めるウルルは自然に視線を落として、再び接合部をじっと見つめていた。
「アホなのかお前はっ!? 子供の前だぞ! いいから早く離れろ! 一旦中止!」
「別に構わんだろう。子供とは言うが、並の死神よりも強いんだぞ」
「関係あるかぁ!」
「私だって浦原が来ていれば今すぐ蹴り出している。だがまあ、相手も女性なわけだし」
「いやいやいやいやっ! 流石にまずいって!?」
やいやいと言い合いを続けて取っ組み合いになり、早く離れて服を着ろ、いいから勃たせて腰を振れと、互いに一歩も引かない展開となった。
その間もウルルはいつもと変わらぬ表情で、しかし普段とは明らかに違い、興味津々という様子で二人の性器から目を離そうとはしなかったのだ。