「あのー……これはどういう状況なんでしょう?」
恐る恐る、戸惑いを隠せない双葉が弱々しく呟いた。
服はまだ着ていない。というより、着ることを許されなかった。そのままで居ろとルキアは死神が使えるらしい“鬼道”とやらをちらつかせてまで言い聞かせ、断ったら怖い目に遭うと察した彼は逆らえなかったのである。
どれほど親密になってもやはり死神。彼にはコントロールできるはずもない存在なのだ。
「どうと言えば、見ていればわかるだろう。これは私の意思ではない。本人の要望なのだぞ」
「いやぁ、それにしたって……」
「今更うだうだ言うな。据え膳食わぬは何とやらだ」
何をどう考えてこの状況を受け入れているのか、双葉にはまるで理解できなかった。
一度部屋を出たルキアは着替えていて、続いてスクール水着を着用している。本人に言えば間違いなく怒るだろうから言わないが、子供っぽい体型によく似合っていた。
そこは了承するとして、問題なのがその隣だ。
店に忘れてしまった商品を届けに来たという
なぜか彼女は、自身が持ってきた商品であるマイクロビキニを着用して、裸とは言うまいが印象としてはほとんど等しく、肌の大部分を露出している。かといって恥ずかしがる様子は皆無。表情一つ動かさず平然と座っていて、むしろ気遣う双葉の方が恥ずかしがっているほどだ。
ルキアとウルルは床に正座して座っていて、正面にはソファに座った全裸の双葉。必死に股間を両手で隠して前かがみになっているが、全裸だ。何をどう言い訳しようと二人の前で一糸纏わぬ姿を晒しているのは間違いない。
それもこれも、眼前の二人がこの状況を望んだからだった。
「本人が望んでるって言ったって、流石にこれは……」
「ふふふ、3Pか。流石に無理かと思っていたが意外な機会が巡ってきた」
「聞いてないしダメな奴だ。あの、君……興味があるのはわからなくもないけど、やっぱりこういうのは好きな人とした方がいいし、自分のこと大事にした方がいいと思うなぁ」
ルキアに言っても無駄だと思い、双葉はウルルを見つめて呟く。
正確な年齢はわからないとはいえ、興味があるというのは年頃なのであろう。そればかりは理解しないでもない。強く押しのけるのも気が引ける。
ただその一方で、若いというより見るからに幼い少女を相手にこうした行為をするのは、いくらここのところ毎日を淫靡に過ごしている若き青少年であっても許容できない。
そうした気遣いから問いかけたのだが、彼女の反応は芳しくなかった。
ウルルは、双葉の顔と股間とを交互に見て、一向に帰らずにその場に居続ける。無言の抗議だと気付くまでしばらくかかった。双葉は嫌な汗をかく。
出会ったのはルキアとの同居が始まって以降。話題に出た浦原商店へなんとなくついて行った時に店先で顔を合わせた。いくつか言葉を交わした気はするものの、引っ込み思案だと思ったその時は会話が弾まなかったのを覚えている。
一度ではないものの、二度か三度しか会っていない間柄。
それなのになぜここまで熱望されているのだろう。全く理解できない。
「えーっと……せ、せめてもう少し仲良くなってから、とかさ。その、今日は急過ぎて、俺も心の準備ができてなくて」
上機嫌そうに怪しく笑うルキアは頼れない。今この瞬間の彼女は敵でしかなかった。
なんとか回避を試みようとする双葉であったが、やはりウルルは頑として動かず、自らの意見を曲げるつもりはなさそうだ。気弱そうな態度と表情であるのに、そんな外見とは裏腹な力強さで行動を為そうとしている。
どうすればいいのだろう。
これでめでたく犯罪者の仲間入りか。
頭がくらくらする双葉は気が遠くなり、しかしこの状況で気絶すれば間違いなく襲われる。寝込みを襲うのは当然と言わんばかりに前科があるルキアが居る以上、信頼はない。
慌てて頭を振って正気を取り戻し、双葉は尚も説得しようとした。
さて、何と言えばいいだろうと考えた瞬間、ルキアが動き出した。ごにょごにょうるさい彼の態度は以前にも見たことがあって、一向に話が進まないのを知っているからだろう。だから無理やり押し通せば黙らせられる、というのが彼女の作戦だった。
有無を言わさずルキアが飛び掛かった。
それを見て咄嗟にウルルも飛び掛かった。
ぎゃあと悲鳴を発した双葉は避けることができずに、それどころか反応さえできていない。気付いた時には後ろ手に買ってきたばかりの手錠をかけられている。口にはボールギャグを噛ませて発言を封じておき、さあ改めてと二人は彼の裸体に向き合うのである。
ルキアとウルルは揃って彼の股間を見つめ、すっかり下を向いているペニスを捉えた。
「んふー! もが~!」
「よし、準備は整った。これで抵抗はできまい。こういうのは初めてか?」
ウルルはこくりと頷いた。表情は変わらないがわずかに頬が紅潮している。自ら所望した通り、この状況で興奮しているらしい。
気持ちはわかる。鬱屈した気持ちを発散できずに苦労したのだろう。たまたまそれを発散できる機会に直面してしまったら、ええいもういいや、と行動してしまうのも無理はない。
物凄く共感するルキアは双葉の声を無視し、生き生きした様子で手を伸ばした。
暴れる足を体で押さえつけるようにして、静かにペニスへ触れる。やけに気落ちしているそれを指先で揉んでやり、よく見せるためにくいっと持ち上げた。
ルキアだけでなくウルルも片足を押さえつけ、鼻息だけは荒く顔を近付ける。
「案ずるな。これで意外にも丈夫なものだ。とにかく刺激を与えてやれば気持ちよくなる」
「はい……」
なんてひどい説明だと双葉は憤るのだが、猿ぐつわを嵌められているせいで鮮明な言葉は何一つとして出ない。もがもがとうるさい声を発するだけだった。
説明にもなっていないとはいえ、ウルルはまるで意に介さない。
素直に受け止め、とにかく触ればいいのだと、恐る恐るだが右手を伸ばした。
指先でぴとっと触れた竿の部分は想像よりもずっと柔らかい。
見よう見まねでぐにぐに揉んでみて、余った皮が動くのを見てため息をついた。
これが本物。ウルルはますます顔を近付けていく。
何をしたというわけでもなく呼吸が荒くなっていた。
鼻先が触れそうなほど近くなり、すんすん鳴らして匂いを嗅ぐ。
我を忘れるのは早かった。ウルルは唐突にぱくっと先端を銜えてしまい、露出した亀頭にべろりと舌を押しつけて、皮の中に舌先を差し込むほど大胆だった。
ルキアは感心するようにおおっと声を漏らして、双葉はびくっと反応している。どちらも彼女を止めることはできなかった。
「んんっ……るろぉぉ……」
「おお、これは。客観的に生で見るのは初めてだが、中々……」
「んーっ!? んん~!」
可能な限り抵抗しようと双葉がじたばたするものの、異様に強い二人の力で無理やり押さえつけられており、その行動はやめてもらえない。
無視してしばらく続けていると、やがて、びくびくしてきた。
様子が変わった双葉が大人しくなる頃、口の中に含んでいるのが辛くなって、ウルルが名残惜しそうに口を離す。すでに彼のペニスは勃起していて、天を向いてそそり立っていた。
「思いのほか、んっ、やるな。次は、二人で……」
自らの股に手をやっていたルキアは、すっかり興奮した面持ちで動き出す。
ペニスへ顔を寄せて、亀頭にちゅっとキスをしてやり、ウルルを誘うように視線を寄こした。彼女は応えるのが早く、迷わずに顔を近付けて亀頭にキスをする。
二人同時に、舌を押しつけてカリの形をなぞられた。
双葉は声を出せなくなり、抵抗することさえできなくなる。
こうなればもはやされるがままだった。
嬉々として動く二人は執拗なまでにペニスへ舌を絡める。
「んふっ、んっ、んりゅっ……あーだこーだ言いながら、結局は硬くなっているではないか」
「んん、んぢゅ、はむっ」
「ふーっ、ふーっ、んんぐ……!」
ウルルは根元から上へ向かって舌を這わせ、要所要所で吸いつき、先端まで来ると一息に亀頭を銜えてしまう。もごもごと口の中を動かし、あらゆる角度から舌を絡めるのは当然のように、時には頬の内側へ押しつけて、ずずずと躊躇わずに吸いついた。
それを視界の端で感じつつ、ルキアは敢えて上を譲り、自身は根元へ移動して、入念に舌を這わせた後に玉へ吸いついた。
それぞれが好き勝手に動いているだけだが、同時に動くのはそれだけで大きく違っていた。
たどたどしいが大胆に動くウルルと、すっかり慣れた様子を感じるルキア。
どちらも気持ち良くて、射精感は見る間に高まっていく。
初めての体験だ。する者とされる者、互いに我を忘れる衝撃である。
ペニスが唾液まみれになる数分後。
双葉の腰が跳ねるようになって、抵抗もなくすっかり静かだった。そろそろだろうと思うルキアはいそいそと移動して、ウルルと共に協力して亀頭を舐め回す。
意外にも息が合った様子で、互いの舌が触れ合う瞬間があっても嫌がらなかった。
「ん……もうイキそうだな。流石に初めてで飲むのも辛いだろう。なら、顔でな」
「んっ、ちゅるっ……はい」
冷静だったならば抗議しただろうが、双葉はすでに話を聞く余裕もない。
ルキアに導かれるまま、ウルルは彼女と共に竿を掴んで、激しく上下に扱いた。
体に力を入れる双葉の様子を見ても限界は近い。二人は期待するように顔を寄せて、いつの間にか頬が触れるほど寄せ合っていた。
腰を浮かして、双葉は射精した。びゅっと飛んだ濃厚な精子はルキアとウルルの顔に降り注ぎ、簡単に落ちることもなく、べっとり付着して離れない。
全てを吐き出し終えて、双葉は震えながらぐったりしていた。
ルキアはいつものように興奮に打ち震えているが、ウルルも驚いて硬直した後、顔の上に乗るどろどろの体液に指を触れて、理解してから口元を緩ませた。
似た者同士というか、こうした状況になって初めて彼女を理解できそうな気がする。
ルキアは導くかの如く、彼の精子を指で掬って、躊躇わずに舌の上へ乗せた。
元々そのつもりだったのかもしれない。触発されて、思わずというよりは、してもいいんだと納得したような様子でウルルも同様の行動を取る。自ら舌の上に乗せ、感触と味と匂いを覚え込むように感じた後、喉の奥へ運ぶ。呑み込んでみて、それほど辛くはないと思った。
何も言わずに引き寄せられるような動作で、ウルルは堪らずペニスに舌を這わせる。垂れている精子を舐め取ってそれもまた口に含んだ。
ほくそ笑むルキアも負けじと唇を押しつけ、ぢゅぢゅっと強く吸ってペニスをきれいにした。
少し落ち着けると微妙な空気が流れる。
動けない双葉は再び自由になる時を待つばかりだが、ルキアとウルルは牽制するように互いの顔をちらちら見て、同時に再び勃起した双葉のペニスも確認していた。
普段の流れであれば、このままルキアが膣に挿入して満足するまでセックスするのだが、今回はウルルが居る。
彼女は静かだが、頬を紅潮させて興奮しているのは明らかであり、気付けば微妙な空気の中で自分のおまんこに触れてもいて、明らかに我慢できない様子だ。
それはルキアも同じであり、先人として道を示したい気持ちもある反面、日頃はこうした状況もそう多くないわけで、我を忘れるほど乱暴に彼をイカせたいなどと考えている。譲ってやった方がいいのかとも考えながら、衝動を抑えるのにはずいぶん苦労した。
ぐらぐら沸騰しそうな思考の中、ルキアはうずうずしながら冷静に話を進めようとした。
こんな時こそ大人の振る舞いが大事だ。ウルルに優しく語りかける。
「い、入れてみるか? その、嫌ならもちろんしなくてもいいが」
ウルルは即刻、こくりと頷いた。
待ちわびた様子で動き出し、双葉の腰を跨ごうとする。
提案こそしたが、後悔するように呆然とするルキアは口を半開きにしたまま、羨む様子で二人の性器が触れ合うのを凝視していた。
「んんっ……ふんんっ……!」
「ふーっ、うーっ、んん……」
碌に触れた様子も見られない、ぴったり閉じた幼い膣の中に、硬く膨れ上がったペニスがゆっくり呑み込まれていく。その様子を間近で眺めて、なるほど、これは興奮するとルキアは自らの性器を弄り始めた。この状況で待たされるのは思いのほか辛い。
反対にウルルは目の端に涙を浮かべ、表情をわずかに歪めているが、どこか嬉しそうなのも隠せてはいなかった。
彼の肩に手を置いて、ウルルは恐る恐る体を動かし始める。
抜くためにそっと腰を上げて、押し込むためにゆっくり腰を下ろしていく。
吐く息は意図せずして多くなり、小さいが声が漏れ出していた。
感動すら覚える状況下。
ウルルは味わうようにゆっくり動き、こまめに休息を挟んで止まりつつ、抜いては入れてを繰り返して着実に気を良くしていた。
わずかに痛みは走るがさほど気にならない。それ以上に、もっとしたいと思っている。
羨む素振りのルキアは我慢できなかった。
腰を揺らすウルルに背後から抱きつき、優しくその薄い胸に指を這わせた。
「あっ、やっ……んんっ」
「はぁ、こういうのも初めてだ。ほら、みっともなく唾液を垂らしているぞ。待ち望んでいるから舐め取ってやってくれ」
ウルルの胸を揉みながら耳元で囁いた。ルキアの発言により、視線は双葉の顔へ向けられ、確かに口を開いた状態で固定されているため、だらだらと唾液がこぼれている。
思わず喉を鳴らした。
体は勝手に動いてしまい、抱きつくように前かがみになって、唾液に濡れた顎を舐める。ウルルは丁寧に彼の唾液を舐め取ろうとちろちろ舌を動かして、そんな彼女を愛おしく想い、ルキアはウルルの耳を舐め回した。
しばし腰の動きが止まって、舐めることに集中する。
首筋や顎、口元を舌で舐め回した後になって、ウルルはようやく唇に触れているのに気付いて、キスだ、と認識して心臓の鼓動を跳ねさせた。
照れてしまって口を離し、ますます顔が赤くなる。
動かなくなったウルルに気付きながらも、彼女の肌に触れていると心地よく、離れることは容易ではない。ルキアはきゅっと摘んだ胸を変わらず揉んでいた。
思わず吐息が漏れて、小さな体が弱々しく震える。
「どうした? 満足してしまったわけではないだろう?」
「んっ、ふっ……はぁっ」
ルキアがウルルの股へ手を伸ばし、包皮の上からクリトリスを転がす。
年頃の割にやけに感度がいい。それだけでなく躊躇いがないのは明らかだ。
ぐっと背を反らせたウルルはルキアに体を預け、おそらくは絶頂に達したのだろう。痙攣するかのように腰をグラインドさせて、その後くたりと力が抜けた。
ルキアは優しく抱きとめてやり、自身よりさらに小柄なウルルを静かに抱き寄せる。
「初めてでこれとは、相当な好きものだな。だが一旦交代だ」
「あっ……」
寂しげな顔をしたウルルは静かに床へ横たえられる。
その直後、ルキアは辛抱堪らんと言った様子で双葉に跨り、射精していなかったペニスを瞬く間に自らの膣へ埋め込んだ。ずんっと奥まで一気に刺さって途端に声が甘くなる。
ルキアは激しく腰を振り始めた。それはもう、今までの鬱憤を全て叩き込むくらいに強く、今までにないくらいの速度でピストンを繰り広げていた。
双葉は悲鳴のような大声を発するのだが、鮮明な言葉にはならずに聞き流されるのみ。ルキアは嬉々として口元を濡らす唾液を舐め、顔中にキスをしながら責め続ける。
これが、大人のセックスか。
間近で見ていたウルルは、やはり二人の接合部から目が離せなかったようだ。