裸で抱き合い、対面座位で膝の上に乗せて二人は繋がっていた。
わずかな身じろぎで膣内のペニスが動かされ、ゆったりとした動作で上下させている。
安堵した表情のルキアはキスを求めて、双葉は嫌がることなく応じていた。ぴちゃぴちゃという小さな水音を聞きながら、ウルルが双葉の背中に抱きつき、うなじを舐めている。
「んんっ、ふわぁ、はぁっ……」
「あーやばっ、イキそう……」
「んっ、ふうっ、いいぞ。中に……」
ぐちゅぐちゅと中を掻き回され、激しさこそないが長く繋がっていたせいか、徐々に込み上げてくる感覚がやがて限界に達する。
膣内に精を放ち、二人はどちらからともなく抱き合って、キスをするでもなく顔を押し付けてきつく目を閉じていた。
絶頂の悦びを味わった後、ため息をついて力が抜ける。
「はぁー……」
「んっ、はあっ。相変わらず、よく出るな……」
「絶対あの薬のせいだって。元々はこんなじゃなかったんだから」
呆れる双葉の頬にルキアがキスをする。彼女は喜んでいるようだ。
「いいではないか。それだけ回数ができるということだ」
「あれがなかったらもう枯れてるだろうしな……」
「ふふふ。体質が変わって、体力もついてきたのではないか? まだ余力があるな」
「だからって一日中は……いや、もう何も言わないけども」
嘆息を堪えた双葉はルキアの唇にキスをして、安心した表情で思考を放り投げる。
細かいことは気にするな。この状況に適応する処世術だ。
ルキアもそれをよしとしており、慌てることもなく和やかに舌を絡めていて、ウルルもしてほしそうに顔を覗かせると双葉がキスをしてやる。微笑んで目を閉じる彼女は嬉しそうだった。
汗を掻いて股から精液が溢れるほど、散々セックスをして汚れたためにシャワーを浴びていたひよ里とリサが戻ってきた。
服も着ずにひよ里は体にバスタオルを巻いており、リサは堂々と裸を晒している。
「まだやってんのか。ほんまええ加減にせえよ。それしかやることないんか」
「嫉妬しなや。後から来てんのはこっちやねんから」
「誰が嫉妬しとんねん! 舐めんなや!」
「別に舐めて言ったつもりはないけど」
先程まで、双葉と抱き合っている間はしおらしくなって嬉しそうだったひよ里は、戻ってくると我に返ったのか機嫌が悪そうに顔をしかめている。或いはルキアと抱き合って二人とキスをする双葉を見た瞬間に顔つきが変わった。
呆れるリサは彼女を置いて先に部屋に入り、ベッドへ上がって自らも双葉とキスをする。
あっと大声が聞こえたのはその時だ。
「お、お前らほんま……! ようそんなちゅっちゅちゅっちゅできるなぁ! 大体この状況おかしいと思わんのか!」
「何を怒っているのだ?」
「えー……っと」
「惚れたな」
「はあああぁ!? だだだ誰が惚れとんねんそんなモヤシに! 勝手なこと言うなやコラッ!」
「誰も双葉とは言うてへんのにな。なぁ双葉」
顔を真っ赤にして叫ぶひよ里はズビシッと双葉を指差していた。
わかっていたことだけにすかさず呟いて、リサは双葉の首筋にちゅうっと吸いつく。
数秒の沈黙。そして硬直だ。
わなわなと震えて動き出したひよ里は拳を振り回しながらリサへ飛び掛かった。
「ここっ、殺すっ!! 今すぐお前を殺したるぅ!!」
「おーやってみい。注がれる子種が増えるわ」
「おわーっ!? ちょっと待った! なんでそうなる!? け、喧嘩はやめよう!」
「騒がしい連中だな……んっ、あっ」
ベッドに飛び込まれてばたばたと暴れ始める。
殴りかかるひよ里と喧嘩を買おうとするリサが取っ組み合いになり、咄嗟に双葉は止めようと二人の間に入ろうとしていて、抱きついてぴったりくっつくルキアは双葉の動作に合わせて膣内を刺激されているらしくうっとりしている。
騒がしいベッドの上で、ウルルだけが少し寂しそうにやり取りを見ていた。
単なる偶然ではあったが、近くに来たひよ里の体を双葉が抱きとめて、激しく暴れたためにタオルが落ちていたせいで肌と肌が触れ合う。
その途端、びくっとしたひよ里は瞬く間に大人しくなった。顔を赤くしてもじもじし始め、対峙していたリサが口を開けたまま閉じられなくなる。
「お、落ち着いて。話し合って解決しよう」
「うぐっ……! ま、まあ、こいつの家やしな。流石に壊すんは悪いし……」
「ちょろ」
「んやとコラァァァッ!! 誰がちょろいやハゲェ! めちゃくちゃカタイからなうちはァ!」
「堅いとちょろいはまた別やろ」
「むがあああああぁ!!」
じたばたと暴れ出すひよ里を必死に抑え込み、体の正面では抱きついて離れないルキアがわずかに腰を動かしていて、落ち着かない状況の中で双葉は激しく困惑していた。
そこへウルルも構ってほしそうにやってきて脇の下に顔を突っ込んで匂いを嗅ぎ始める。
かつての平穏はどこへ行ってしまったのやら。
個性的な可愛い女の子たちに囲まれながら、もうちょっと普通でいいのにと思いつつ、双葉は必死に状況を整えようとしている。
「とりあえず、もうちょっと話さない? 勢いで流されてこんなことしちゃってるけど、そもそも君らがなんでうちに来たのかもよくわかってないからさ」
「そういえば説明してないような気が……」
「もうええんちゃう? セックスしたら気持ちいいやん」
「だめ! 俺がよくわかんないから!」
「しゃあないなぁ……」
渋々といった様子のリサはまだ物足りない様子を隠そうともしない。何時間もやって、シャワーを浴びて気分を切り替えて、さあこれからやるぞと気合いを入れ直したところだったのだ。せっかく楽しくなっていたのにお預けにされて不満そうだ。
他の面子も反応はそう違わない。密かに腰を動かして気持ちよくなろうとしていたルキアを遠ざけようとすると、あからさまに残念そうな顔をされ、真剣な話し合いのために全員と距離を取ろうとすれば彼女だけでなくひよ里がキレ散らかし、ウルルは寂しげな目で見つめてきた。
結局、落ち着くことなどできはしない。
双葉の左右にルキアとひよ里がしなだれかかって、背後からウルルが首に腕を回して抱きつき、正面に座ったリサが右手でペニスをにぎにぎ触っている。
真面目な話になるはずがない。そう訴えても残念ながら変更はされなかった。
「こ、このままやります?」
「うん」
「ちんぽだけ、触るのやめてほしいんですけど……うぅ」
「なんで? どうせまたするからええやん」
恐る恐るリサに言ってもやめてもらえず、亀頭を捏ねるようにしてぐりぐりしている。
彼女だけでなく、気付けばルキアは彼の右腕を取って自らの股を触らせ、自身は硬くなっている彼の乳首を舌先でちろちろしていた。
ルキアがそうしているからなのか、ちらちらと横目で確認するひよ里も彼の左腕を抱きしめて、戸惑いがちではあったが手を自らの股へ運ぶ。
背後から抱きつくウルルは自身の指を膣に突っ込み、オナニーをしつつ、うなじにキスマークを残してやろうと躍起になっていた。
「こんな状況で何を喋れと」
「んっ、ふっ、あぁ……」
「んあっ、はぁ……!? ゆ、ゆびぃ……」
「ん~っ……ぢゅぽっ」
「そんなに複雑な状況やないよ。ただ単にあたしらがあんたを守るってだけ。仮に問題が起きても頼ってくれてええよってこと」
ペニスを凝視して手を上下させるリサが言う。
右も左も後ろも前も、好き勝手にされながら双葉はその説明を聞こうとしていた。
「守るってことは、やっぱり危険なことがあるってことですか?」
「結構ええカリしてるねー。先っぽも赤くて可愛い」
「ちょ、んっ、説明を……! もうちょっと手加減して……!」
「あーうん? なんやったっけ。まあ、なんかあった時のためにってこと」
適当に聞きながらリサは手コキに熱を上げ始める。
他の面々も似たようなものだ。
囲まれた状態で刺激を与えられて、彼も一応指を動かしているとはいえ、ほとんど一方的に責められている状況にどんどん余裕は削られていった。
「ふぅ、んっ、じゃ、じゃあ……あっ、んんっ。お、俺ってやっぱ、変なのかな?」
「そうやなー。変と言えば変やけど、でもちんぽはかっこいいし」
「さっきからちんぽの話ばっかり……んんっ」
「大事なことやろ。男で重視されんのは度量と財力とちんぽやからな。大きけりゃいいってもんでもないけどそこそこは必要やし、あとは相性やな」
「はあっ、あっ、あっ、あっ――!」
いつの間にかリサの手がごしごしと全体を擦っており、竿を強く握って先端から根元まで強い刺激が与えられていた。
思わず顎を上げた双葉を見逃さず、咄嗟に動いたウルルが彼の頬を掴み、唇を塞いでべろべろと舐め回す。
そんな状態でもルキアとひよ里のおまんこを両手で触ってもいて、膣に指を二本ほど突っ込んで動かしており、彼女たちも小さく声を発していた。
「そういうわけやから傍におった方がええから、ひよ里はこの家に置いたって。どうせ男知らんから惚れてしもたし、何がなんでも守ろうとするやろ。そっちの方が効率的や」
「ほ、惚れてへんわ……! んんっ、んぅ、はぁぁ……!」
「口は悪いけどこんなやから抵抗せえへんで。好きに体使ってやって。あたしもたまに様子見に来るわ、セックスするついでに。もっとあんたのちんぽとやりたいし」
「んーっ、んふーっ……ぷはっ。ど、どうも……」
ウルルのキスからようやく解放された双葉が力なく答える。
ますます感度が高まり、亀頭の割れ目から透明な液体がとろりと出ていた。当然と言いたげに指で掬って舐めたリサは、それを亀頭の全体へ広げるように掌で撫でる。
「あたしは日課のエロ本収集とか、趣味も兼ねた援交とか、セフレに会うとか忙しいから。会いたい時だけ会いにくるわ」
「え、援交って……」
「現世に追放されて百年くらい経ってるんや。住む土地も服も髪型も変えて、その都度生き方も変えてきた。一所でじっとする生活は無理なんやし、ちょっと楽しむくらいはいいやろ? 義骸やと外見も変わらんから一時期都市伝説になりかけたけどな」
百年。追放という言葉も含めて、常人には理解できない様々な苦労があったのだろうと思う。
驚きはしたが彼女の生き方にケチをつけるつもりはない。
頷くことしかできない双葉は、冷静に考える暇もなく承諾してしまった。
「あたしはちょっとだけ興味津々やったから経験はそれなりやけど、ひよ里は噛みつくしうるさいしすぐキレるから百年あっても処女やったんや。多分これから重いで」
「う、うるさいわ、ボケェ……! ふっ、んっ、ほ、ほっとけや……!」
「まあ本音では興味津々やったんやろけどな。あたしよりエロいわ。あたしはエロくないけど。興味津々なだけやから」
「あー……それを言ったら、こっちの二人も似たようなもんだけど」
呆れたように、観念したように、三人目なのかと知って双葉は渇いた笑みを浮かべる。
あぁと反応して、察した様子のリサが憐れむような目をしていた。
「難儀やなぁ。大変そうで」
「いや、もう慣れましたけどね。っていうか慣れないとやってられないっていうか……」
傍目にはまだ慣れていなさそうな疲れた顔をしているものの、敢えて多くは言わずにリサは納得することにした。
面白そうだから当初の予定よりも通う回数が増えるかもしれない。ただ見ているだけでもいい。セックスしなくてもちんぽを触るだけでもいい。
うんうんと頷いたリサはにんまり笑った。
「やっぱり、あんたの傍におると退屈せえへんやろな」
「はは、どうも……」
喜んでいいものかどうか、判断に困ってとにかく苦笑する。
話しながらもリサは双葉の亀頭を指先で弄っていて、双葉はルキアとひよ里の膣に指を挿入して緩やかに動かしている。
そろそろ話を変えよう。リサがじっとペニスを見ながら言い出した。
「で、どうする? この一回はどうやって出そっか」
「えーっと、結構、ヤバくなってるんですが……」
「中出しも手コキもイラマもやったし、どうしようかな。変わったことしたいなぁ」
どうせならと言いたげにリサは少し考え、うーんと首を捻った後で思いつく。
「尻でする?」
「え?」
「あたし、こっちでも経験あるから、やろうと思えばできるよ」
「なんでそんな経験が……」
「興味津々やからや。ちょっとだけな」
そう言うと彼女はペニスから手を離して、自らのおまんこに触れると指先に愛液を塗りたくり、それを自らのアナルへ塗りたくって入り口をほぐす。
いつでもどこでもできるように気をつけていて、シャワーを浴びた際にも中まで入念にきれいにしてある。
双葉へ背を向けて、勃起するペニスの前に尻を突き出して差し出された。
「ちょっと?」
「ちょっとや」
状況を見て、発言を聞いて、静かに手を伸ばしたルキアがペニスを握って支えた。
協力してもらったことを理解してリサが尻を近付けてくる。自分の愛液で濡らされたアナルが近付いてきて、ペニスの先端に触れ、ぐにっと押し付けられた。
ゆっくりと挿入されつつあり、双葉は驚きながらもそこから目が離せない。
「あたしは義骸やから平気やけど、普通の人間とはコンドーム着けた方がええよ」
「な、何のアドバイス……うおおっ!?」
ずぶずぶと押し込まれていき、捩じ切られるのではないかと不安になるほど強く締め付けられて驚いた。膣に挿入するのとはまるで違う。双葉は自分の意思とは無関係に腰をがくがくと震わせてしまっていた。
少しずつ奥まで呑み込まれていく。すっぽりと根元まで挿入された後、リサが動いてゆっくり引き抜かれようとして、カリが引っかかるようにして止まると、引き抜かれることなく再び奥まで進められていった。
双葉の体は勝手に大きく震えてしまい、いつになく苦しげに声を漏らしていた。
「うぅ、うっ……はあっ、はぁ」
「どうや? まんことは違うやろ。んんっ、こっちはする側もやられる側も……はあっ。病みつきになる奴が多いからな」
すっかり双葉の手が動かなくなり、彼自身は腰を振ることもできていない。
リサが動いてピストンを行った。
尻の穴にペニスが挿されて抜き差しされている光景を、ルキアもひよ里もウルルも興味津々という顔で見つめていた。双葉の反応を見ていても、普段はクールなリサの声が弾むのを聞いてもどれほど気持ちいいのかは想像できる。しかし体験したことがないのも事実だ。
乱暴にも思える様子でペニスがアナルに突き込まれている。
どんな感覚なのだろう。目の当たりにすると気になるばかりだ。
リサが声を大きくし始め、双葉もまた堪らずに腰を動かそうとしていた。
「あんっ! あんっ! あっ、あっ、ああぁあんっ!」
「くうっ、うおっ、おっ、おっ……!」
「あはぁ、ケツ穴に生ちんぽぶっ刺さって気持ちいい……! 内臓ゴリゴリされて、まんこ抉られるのと全然違うぅ……!」
そうして興奮を高めているのか、リサはさらに動きを活発にして、激しくペニスを責め立てる。
動こうとした双葉だが油断すればすぐに気をやってしまいそうで動けなくなっていた。状況はリサの独壇場となり、気付けば一対一のセックスを観察されている。
声は大きくなり、今までの興奮とも違っていた。
ついに我慢できなくなって双葉が腰をぐっと持ち上げる。
「うああっ!? イクっ、イクぅ!」
「あああぁっ!? んんっ、ケツ穴中出し、きたぁ……!」
瞬間的に奥まで突っ込み、びゅるるるるっと大量に注ぎ込んだ。
目を見開くリサは腰をがくがくさせていて、彼の射精が終わらぬ内から倒れ込む。衝撃が大きく耐えることができなかった。だが抜けないように気をつけてはいたようで、精子を吐き切るまでペニスが抜かれることはない。
やがて双葉が呆けた顔になり、ペニスの律動が止まる。
柔らかくなったそれはぬぽっと抜けてしまって、直後にはリサのアナルから、とろとろと濃厚なザーメンがまとめて垂れてきた。
凄まじいアナルセックスだった。
体験した双葉とリサも、見ているだけだった三人もそう思う。
ぽっかりと開いたアナルから絶頂の証である精液が漏れてくるのを眺め、すっかり魅入られていた三人は発情しており、もじもじと衝動を隠し切れずにいる。
口を開いたのはルキアからで、疲弊した双葉の胸元に頭を預けながら囁いた。
「双葉、その……お前にそのつもりがあるなら、私にもしていいぞ」
「う、うちはあかんからなっ!? ケツでえっちするなんか、そんなんアホやん!? ……その、ど、どうしてもって言うんやったら、あの、まあ……か、考えたらんことも、ないけど」
「あ、ああ……」
うっとりした顔のルキアと、恥じらいながらもちらちら見てくるひよ里が、左右から挟み込むようにして強く抱きしめてくる。
考える余力がない双葉はぼーっと返事をしていた。
背後に居たウルルが双葉の後頭部を胸に抱き、ぎゅっと頭を掴んで見下ろす。
「私は……挿したい、です」
「は?」
「おおっ、それもいいな。反応が気になるところだ」
「あー……そっちやったら、まだ」
「いやダメだろ!? それはNG! やだ!」
「えー……」
「別にええやん。やってみたら案外ハマるかもしれんで」
ウルルの発案で急に雰囲気が変わってしまって双葉が慌てた。
なぜか彼以外の全員が乗り気で、腕力では敵わないと知っているため焦りを覚える。
双葉は必死に抵抗しようと説得を始め、慌てて彼女たちからペニスを取り上げるかのように距離を取ろうとして、素早く左右と背後からがしっと掴まれてしまった。
「は、離せっ!? 俺は納得してないぞ!?」
「何事も経験だ。案外気持ちいいかもしれないぞ」
「うちに挿しといて自分だけ嫌やっていうのは虫が良過ぎるやろなぁ?」
「お尻でイカせたいです……」
「みんなこう言ってるんやし、多数決で決まりやな」
「待て待て待てっ!? こんな多数決おかしいって! 一回離れて話し合おう!」
彼女たちは説得に応じず、すでに覚悟を決めていた。
全員がその気になって協力して、捕えられた双葉に為す術がないのは当然であった。