※この作品はR-18です。

虚ろの遊園   作:ヘビとマングース

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腹をくくって、興味は尽きず

 双葉は中腰になっていた。

 脚を開いて立ち、前かがみになってつま先に体重を乗せ、尻を突き出すような格好だ。

 やってみたかったと言うから従ったわけだが、こんなことなら断るべきだったかと後悔する。確かに色々と興味はあるが、これは果たして、どうなのだろう? 疑念が晴れないまま彼女は生き生きした様子で動き出していた。

 

 一切の躊躇を感じさせることなく、彼の尻の間に顔を埋めていたルキアは、風呂に入って入念に洗ったアナルを舌先でつついて、その感触を確かめていた。

 彼女は自らそうして舌を動かしている一方、双葉は複雑そうな顔で中空を眺めている。

 

 性的な事柄が気になって仕方ないルキアは常々情報収集を欠かさなかった。

 流魂街(るこんがい)で悪ガキらしく走り回っている頃も、朽木家の養子になった際も、死神となるべく勉学に励んでいた頃も、任務で訪れた現世でも、周囲にはバレないよう隠れて、何かと性的な知識を仕入れていたのである。

 様々な愛の形があることを知り、基本的には男性が女性を抱くものなのかと思っていたがそうとも限らず、女性が優位に立って男性を責める場合もあるらしい。

 そこでルキアが興味を持ったのは、アナルを重点的に責めるという行為だった。

 

 入り口の付近を舐め回し、舌先を埋めるべく力を込めて、外も中もちろちろする。

 それだけでなく彼女は非常に能動的に動いて、右手が勃起しているペニスを上下に擦って、左手はぶら下がっている玉を優しく揉み、三ヶ所を同時に刺激していた。

 嫌と言うほど恥ずかしくて、一方で興奮もしていて、双葉に余裕は見られない。

 

 「あぁぁ……ちょっと、もう、いいじゃん」

 「ん、だめだ。まだ……」

 

 思わず中断しようと提案するのだがルキアはまるで相手にせず、彼の尻に顔を埋めたまま、舌先は大胆にアナルの中へ侵入していた。

 きつく閉じられた肉を押し広げようと力が入り、気付けば遠慮もなく押し込んでいて、唾液を流し込んではぐにぐにと掻き分ける。

 一体何をされているのか。双葉は深く息を吐き出した。

 

 ペニスはがちがちに硬くなっていて、ルキアの手で触れられてぶるんと揺れる。

 どうやら薬の効果はあったらしく、普段と比べても硬さが違っている自覚があり、早く射精したいと思っているのに彼女はアナルに夢中だ。耐える双葉は辛くなるばかりである。

 

 尻を差し出す双葉はベッドの上から自室の壁を見つめる。

 彼女が満足するまでの間、どうやらこの状態のままで居なければいけないようだ。

 舐められるアナルから広がる感覚は、果たして気持ちいいと言えるのかもわからない。しかも淡い快感しか与えられないペニスは辛く、指先で摘まれて揉まれる玉が気持ちいい。

 些か混乱する状況だ。しかしルキアは喜んでいた。

 自らの体が開発されていく様子に背筋がぞくぞくして、双葉はペニスからとろりとした体液をわずかに漏らした。

 

 「ん、ふむっ」

 「うぅ、やばいって……! なんか、イキそうなんだけどイケないっていうか……」

 「んむ、んちゅ……さっきからうるさいな。堪え性のない男だ」

 「だ、誰がそんなセリフを」

 「それなら、そうだな……尻を舐めていてやるから自分の手でしたらどうだ? それならイキやすくなるだろう」

 

 振り向く双葉の顔を見上げて、ルキアはにやにや笑っていた。今まで見たことがないほどやけに楽しそうで、自らが優位に立っているこの状況に気分を良くしている。

 不意にイラッとしたのだがこの状況下では文句も言えず、すかさず上機嫌そうにルキアがアナルへ人差し指を挿入してきて、双葉の全身に力が入った。

 

 「お、おぉぉっ……!?」

 「ふふふ、ほら、入っていくぞ。きつきつだな」

 「ちょ、そ、れ……苦し、から……!」

 「心配するな。直に慣れる」

 

 平然と言い放ってルキアは気にせず、ゆっくりと指を動かして抜き差しする。

 情けない声を漏らして双葉は背を丸め、ペニスをびくびくさせていた。

 

 「ちんぽに触れずに尻だけでイクのをところてんと言うらしいのだが……本当にできるのか?」

 「お、俺で、試すな……」

 「前立腺がいいという話だったな。うーむ」

 「あおっ、おぉっ、くぅ……!」

 

 指先を曲げられて妙なところに触れられた。

 双葉の腰がびくっと跳ね、見るからに反応が良くなっている。

 ルキアの調子を良くするには十分な行動だった。

 

 一言で気持ちいいとは言えず、むしろ苦しいとしか言えない状態であって、双葉は逃げるようにして膝を折ると四つん這いになった。しかしそうなってもルキアは逃さずに指を奥へ突き入れて、彼の動きが止まってからゆっくり抜き差しを再開する。

 脚の間から見えるぶるんと揺れるペニス。興奮した面持ちのルキアは食い入るように見つめて、彼の尻たぶにキスをしながら言った。

 

 「ほら、手が止まっているぞ。気持ちよくなりたいのだろう? 手加減してやるから自分の手でするのを私に見せてくれ」

 「うぅ……覚えてろよ」

 

 ずっぷりとアナルに指を埋め込んだまま止まってしまい、抜いてもらえそうにない。

 仕方なく双葉は覚悟する。

 恥ずかしいやら、苦しいやら、複雑な状況であったが痛いくらいに勃起するペニスを無視できないのも確かであって、枕を引き寄せ、顔を埋めてそっと手を伸ばす。

 

 右手でペニスを握って、皮が剥けて露出した亀頭をぐりっと力を込めて擦る。びくっと尻が跳ねて透明な液体が漏れてきた。ひどい興奮状態だ。

 鼻息を荒くするルキアもそうだが、薬を飲んだとはいえ双葉も我を失いつつある。

 以前にはオナニーしている姿をルキアに目撃されたこともあった。しかしあの時と今とで明確に違うのは、セックスの最中にオナニーを強制されていて、尚且つ初めて他人に触れられたアナルに彼女の指が入っているのである。

 

 頭がくらくらする。

 竿を握って動かし始めた。

 普段より力を入れてぐいぐいとペニスを扱き、自然と声が出始める。

 

 「うっ、くっ、うぅ……」

 「ふぅ、ふぅ……気持ち良さそうだな」

 「う、るさい、なぁ……!」

 「ふ、ふふふ、情けない姿だな。アナルに指を入れられて、見られながら自慰をして、こんなにもちんぽを硬くしているなんて……」

 「言うなって……! うぅ、はぁ、はぁ……」

 

 彼女の言葉を聞くことで見るからに反応があった。

 尻に埋まった指がさらに強く締めつけられて、ペニスはさらに硬くなっていそうだ。右手を動かす速度はさらに速くなり、呻く声は気持ち良さそうに思えてならない。

 

 例の薬は感度まで良くするのだろうか。

 詳細はわからないが、少なくとも双葉がひどい状態だったのは確かだ。

 痛めつけるかのようにペニスを扱いて、ぐっと尻を上げた時、苦しげな声を出してはいたが何も言わずに射精する。シーツに向かってびゅっと吐き出される勢いは強く、昨日の疲労など一切感じさせない、濃厚な精子がシーツに溜まった。

 

 嗅ぐだけで思考が揺れる匂いだ。濃厚で臭いとも感じるものの、これほどエロい匂いを嗅いだ経験はない。ルキアは思わず顔を寄せて鼻を動かした。

 すんすんと聞こえる中、双葉のペニスは律動を続けていた。

 一度出してもまだ落ち着かない。快感か痛みか、激しく混乱するペニスはびくびく震えていた。

 

 ぬぽっと指が抜かれた途端、双葉の腰は力が抜けて汚れたシーツの上に倒れてしまう。

 荒く呼吸を続けて、すっかり力が抜けて動けない。

 そんな彼を見ながらルキアは出されたばかりの大量の精子に目を奪われていて、恐る恐る指を伸ばして触れてみて、わずかに掬いあげてみる。まじまじと近くで眺めた後、何を考えるでもなくほとんど反射的に舌を伸ばしていた。

 ぺろりと乗せて、きつい匂いと濃厚な味。全身が大きく震えた。

 自身の精子で濡れたペニスを見つめて、ルキアは思わず自らの股に手を伸ばしていた。

 

 「ん、んっ……んぅ」

 「次は、そっちが見せてくれるのか?」

 

 一瞬の油断。自らの膣が濡れていることを確認し、クリトリスをぴんと弾いて、気をやった瞬間に双葉が体を起こしたことに気付かなかった。

 荒い呼吸を続けながら、疲れたような脱力感と共に苛立ちを感じさせて、顔を覗き込んで不気味な笑みを見せている。

 

 さっきのやり取りがフラッシュバックのように思い出された。

 彼のペニスは勃起したまま。身じろぎする度に大きく揺れる。しかしそこに構う暇はないと言わんばかりに、双葉の両手はルキアの体を捕まえた。

 

 「さっきはどうもありがとう。おかげでとても気持ちよかったから、お返ししてあげないといけないよな……?」

 「そ、そうか? いや、気にすることはないぞ。そこまで気を使う必要なんて――」

 

 彼女の体は小柄で軽い。

 肩を掴んでくるりと回転させ、うつ伏せに寝かせると双葉が上にのしかかり、押さえつける。

 それだけで意図は伝わり、咄嗟にルキアは焦りを覚えた。

 

 「ちょ、ちょっと待て!? 私はいい! もっと普通にしてもらえればそれで……!」

 「いやいや、遠慮するなって。気持ちいいから。よかったから」

 「う、嘘つけ!? 怒っているではないか!」

 「大丈夫だいじょうぶ。怒ってないから」

 

 見るからに怒ってはいたが笑顔は崩さず、双葉は彼女の背中を跨いで座り、尻を正面に置いて覚悟を決める。

 シーツにあった自らの精子を指で掬い、ルキアのアナルに押し付け、円を描くように塗り込んでほぐそうとする。しかしそう時間をかけずにずぶっと指先を押し込んだ。

 

 「おほっ!? ほ、本気か……!?」

 「俺は本気だ」

 「そ、そっちはまだ、気持ちよくない……うふっ、くふぅ……!」

 「それなら心配ないだろ。続けてれば気持ちよくなるって、多分」

 「そ、んな、適当な……!」

 

 徐々に押し込んでいくと指先は痛いくらいに締めつけられている。膣に入れた時とも違う。しかしこれが中々、こちら側に回れば悪くないかもしれない。

 双葉は先程とも違い、呼吸が乱れると共に衝動が強くなっていくのを感じている。

 

 押さえつけるために背中の辺りに座っているのだが、勝手に腰が動いてしまい、白くてすべすべな肌にペニスを擦りつける。彼女の背中を使ったオナニーだ。これではさっきやらされたことと大して変わらないだろうに、自分の意思で止めることができない。

 ルキアのアナルの中、指を折り曲げ、少しずつ動かして彼女の苦しげな声を聞いている。それと同時に、自らは背中を使って一人で気持ちよくなっていた。

 あり得なかった状況に思考を失うほど興奮する。

 

 「うぅんっ、ふんっ、おぉっ……!」

 「あー……エロ」

 

 びゅくっと精子が飛び出した。自分でも感覚を見失っていたため、双葉は驚いてしまう。

 彼女の尻と背中を汚して、足にもかかり、外れるとシーツをさらに汚す。

 明らかに普段の勢いとは違っている。ずいぶん遠くまで飛ばしながら、あの薬は確実にやばいと思いつつ、暴れるペニスの快感に双葉は再び脱力した。

 

 「……はぁっ」

 

 ルキアの上からどいて、倒れるようにして横になった。重くないようにと彼女を気遣った結果なのだろう、横向きに寝そべり、ペニスがまだ震えているのを感じる。

 気持ちいい。射精する度、確かにあったはずの苛立ちが消えていく。

 

 男は尻の穴で性交するのだろう?

 そう聞かされた時は、それは一部の人間だけだと強く反対したのだが、両手の掌で亀頭をこねくり回されて負けてしまい、実行することになった。

 彼女の舌に舐め回されて、気持ちいいのだが恥ずかしい、そこまではまだよかった。だがさらにそこから指を挿入されたのは屈辱でしかなく、殴るとまではいかないまでも、二度と彼女とセックスしない、くらい考えるほど苛立っていたはずなのに。

 射精した今、双葉は何も考えられず、のそりと動き出すルキアを見ていた。

 

 近くにあったペニスへ思わず顔を寄せて、ちろちろと舌先で舐め始めていた。

 ルキアは彼の太ももを掴み、さらに体を寄せて、自らの口内にペニスを少しずつ含んでいく。

 唇でしっかり捉えて強く吸いつけば、じゅぽっと音が鳴り、舌で亀頭をゆっくり撫でるとぴくぴく反応する。彼女はしばし、そうした行為に浸った。

 

 何も言わずにルキアがフェラチオを始めた後、何もしないわけにも、と思って双葉も動く。腕を伸ばして彼女の股間に手を突っ込み、淫らに濡れているおまんこに触れた。

 焦らすように、形を確かめるように、人差し指で肌をつつつと撫でて移動する。わずかに息遣いが乱れて反応はあったが、互いに気にしなかった。

 時間をかけて全体に淡く刺激を与えてから、双葉は膣に指を二本挿入し、抜き差しする。

 

 どちらも声をかけなかった。ただひたすらに快感を貪る。

 結局、昨日も今日も、やってることは一緒だ。

 何をやってるんだか。そう思う冷静さがありながらも、双葉はやめようとはしなかった。

 

 「あのさぁ……」

 「んっ、んちゅ……なんだ?」

 「普通に、セックスしたいんだけど」

 「ちゅるっ……そうか」

 

 ルキアがペニスから口を離した。

 それをきっかけに双葉が体を起こして、体勢を整えて改めて向き合う。

 自ら仰向けになったルキアを見下ろして、ペニスの位置を手で支えて整え、膣に押し当てると少しずつ先端を押し込んでいく。彼女は途端に甘い声を漏らした。

 

 「あっ……んんぅ」

 

 シーツをぎゅっと握って、潤んだ瞳を隠すかのように目を閉じ、反射的に身を捩る。やはり慣れないアナルとは違う。彼とのセックス、その前から散々オナニーで自ら弄っていたおまんこはまるで経験値が違っていた。

 彼のペニスをずっぷり呑み込んで、ルキアの体はびくびく跳ねる。

 愛おしそうにその姿を見下ろしたまま、双葉はゆっくりとピストンを開始した。

 

 「はぁ、はぁ、はぁ……」

 「あっ、あっ、あっ……」

 

 腰を引いて抜けていく度に力が抜けて、奥へ進んでいく度に声が漏れている。

 彼女の体は正直だ。彼のことを離したくないと訴えてきて、抜こうとするときつく締め付けて、入ろうとするとあっさり受け入れて淫らに絡みついた。

 

 淡々と腰を振る。汗をかき、息が切れ、どうしようもなく気持ちがいい。

 飽きるくらいに続けた行為なのにどうしてもやめられない。

 双葉はルキアの顔を見つめていた。

 余裕のない様子に見えるが、自らも腰を動かしつつ、ルキアはそっと腕を伸ばした。

 

 両腕で触れたのは双葉の乳首。余裕がない割には指先でしっかりと摘んでくりくり転がす。

 呆れる双葉だがその行為をやめさせず、自身は腰を振り続けた。

 

 「あんっ、んっ、あっ……お、男も、乳首が、気持ちいいのか?」

 「俺は、わかんねぇけど……なんでそういう、変なことばっかり、どこで覚えたんだ」

 「あ、アダルトな、でぃーぶいでぃーというやつだ……」

 「俺はそういうの持ってないけど……俺のも見た?」

 「み、見た。中出し、だろう?」

 「るっさいな……勝手に見るなよ」

 

 乳首を刺激する彼女の手を掴んでシーツに押さえつけ、体を倒し、キスをする。

 肌をぴったり合わせて腰だけを激しく動かして、さらに奥まで叩きつけた。

 口の端から声が漏れている。ルキアの気分は高まっていた。同時に双葉も余裕をなくすほど激しさを増していて、互いの顔に熱い吐息がかけられる。

 やがて思い切りペニスを突き入れた後、尻がぶるっと震えて、双葉のピストンは止まった。

 

 休む暇などない。休もうというつもりもない。

 二人は必死になって舌を絡めていた。互いの唾液を呑み込むのは当たり前。歯列をなぞり、歯の形を丁寧に確認して、また舌と舌を押しつけあって、自分の口の中に迎えて、唇で捕まえてずずずとすすって。そんなことばかり繰り返す。

 

 「んっ、んっ、んぅ……んふー、んふーっ」

 「はあっ、れろっ……んちゅ」

 

 やがて顔を離す頃、お互いの口元は唾液でひどく濡れていた。

 徐々に腰を引いていき、ペニスが抜けると、引き連れられるようにして彼の精子がこぼれる。その光景をじっと眺めて、双葉はふぅと息を吐いた。

 

 「……念願叶ったという感じかな」

 「いやぁ、まぁ、そうなんだけど。あんまりアブノーマルなのとかはちょっとさ」

 「別に、いいではないか。そんなに難しいことではない」

 「そういう問題じゃなくて……」

 

 のろのろと動き出し、明らかに体に力が入っていないが、緩慢に動いたルキアが座り込んだ双葉に体を寄せる。

 胡坐をかいて座る彼の股間、まだびんとペニスが上を向いたまま。硬そうだ。

 そっと右手で亀頭を包んでやり、円を描くように掌を押しつけながら、彼女の顔は胸元へと寄せられて、わずかに出された舌先が乳首に触れた。

 

 「次は、手コキでイカせてやる」

 「いや、乳首……」

 「ついでだ。開発は早い方がいいし、いつかはここだけで……」

 「いやぁ、怖すぎるんだってその野望」

 

 反対してもやはり聞き入れないつもりらしい。彼女の舌と手は止まらず、彼の意思を無視して射精へ導こうと刺激してくる。

 何を言ってもどうせ聞かないのだろう。そして受け入れてしまっているのが現状だ。

 観念した双葉は、押されるままに仰向けに寝かされ、ルキアの手で勃起しているペニスを、べろりと舐め上げる舌で乳首を触られて、しばらくの後にまたしても射精した。

 

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