※この作品はR-18です。

 痴漢。 とある女子高生の通学風景。   作:まさにゃん

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え~、皆さん。梅雨入り前なのに暑いですねぇ。ども、まさにゃんです……。今回はなんとなく暇なので久しぶりに書いてみようかな?と、筆を取りました。
たまには、真面目な感じも良いかな?と、エロいのはお休みです……。


 帰郷。 秘められた僕の過去。

有栖との交際を認められて、彼女と半同棲的な生活を送るようになってしばらくたった頃…。僕の元に便りが届いた。その内容にワクワク顔の有栖と、送り主に怪訝そうな顔を浮かべる僕。

 

「○○君の家からお手紙なんてどんな内容なのかな?まさか私の事かな?いや、ご挨拶もしてないからそれはないかな?う~ん何か気になるよ……。」

 

「いや、有栖が思っている程、楽しみな内容じゃないよ。」

 

確かに便りの内容については楽しい内容じゃなかった。

内容については祖父が(僕にとっては剣術の師匠だが。)最近、会いたがっている事。それと今後の身の振り方について話があるので帰郷して欲しいといった感じだった。

 

「有栖…、お願いがあるんだ…。僕についてきて欲しいんだけど……。」

 

「えぇっ?いきなり…。ちょっと私も心の準備が欲しいんだけど…。確かに私は○○君の彼女で…。いや、そうじゃなくて。何故、今なの?」

 

「今後の身の振り方ってのが気になるんだ…。確かじゃないけど、有栖がいた方がいいと思うんだよ…。内容からすると最悪、僕は連れ戻されかねない…。」

 

「そう、か…。なるほどねぇ…。その為の切り札になって欲しいと…。いや、○○君の家って結構複雑なんだね…。いいよ……。そう言う事なら私も連れてって…。」

 

 

それから、僕達は一週間程の休暇を取ると僕の故郷へ帰郷した。

 

道中、僕は有栖に彼女が気になる事を説明した。

 

有栖は、「○○君って、お父様もお母様もいないなんて…、なんだか可哀想…、で…。お師匠様…、ううん、お祖父様に育てて頂いたのね…。」

 

「あぁ、ただの憐れみかもだけど、有栖にそう言われると嬉しいよ……。」

 

「本当?だったら私も嬉しいなぁ…。うん、理解ある彼氏で良かったよ!」

 

今は有栖の言葉が何より嬉しかった。

 

 

 

 

「やっぱり、まだ寒いねぇ…。」

 

最寄り駅に着いたときには、すっかり日も暮れ辺り一帯は夕闇に包まれていた。僕は有栖に上着を掛けてあげる。すると僕達の目線の先にスーツ姿の女性が表れた。

 

「お久しぶりです。○○様…、あちらに…。」

 

「下釜…。」

 

彼女が示す方向に一台の車が止まっている。僕達は車に乗ると、市街地から離れ始める…。車はしばらく走ると、一際大きな屋敷に吸い込まれた。

 

「母方の屋敷さ…。昔は有栖と同じように女系の一族だったって訳…。」

 

「旦那様はもうお休みになられたそうです。離れに部屋を用意しています。今日はもう遅いのでお休みになられたらいかがでしょう。お連れの方もご一緒に…。」

 

僕が頷くと、有栖を連れて用意された部屋へ向かう。

 

 

 

「ふぅん…。そんな事があったんだ…。でも普通、お坊ちゃんだったら実家にいると思うけど…。」

 

どこか不思議そうに語る有栖に僕は…。

 

「あのさ、実は言いづらいんだけど…、僕は腹違いの子…。つまり、本家の人間じゃないのさ…。もっと言うと、母親の不貞で産まれた子なのさ…。」

 

「……。不倫…、か…、だから周りの態度がどこかよそよそしかったのね…。」

 

「そ…、だから、どこかに消えても実家はなんともないし、何より邪魔でしかなかったからね。でも…、その子供は普通じゃなかった。長女の子供だったって訳…。」

 

「おまけに男の子…。だから、ないがしろに出来なかった訳か…。ねぇ…。そんな話がしたくて私ついて来た訳じゃないよ?ふぁぁ…、そろそろ眠たくなったから…。チュッ…。じゃ、お休み…。」

 

 

朝…。有栖が目を覚ますと…。

 

「う、う~ん。あれ、○○君?…。どこいったの…。」

 

彼の姿が隣になかった…。

 

 

 

有栖が目を覚ます事、三時間前…。僕は道場に来ていた。道着に身を包み、ただ座っているだけで気配が鮮明になっていく…。ふと、誰かの気配がする…。

 

「おお…、久しいな。○○、変わりはないか?」

 

「…。お久しぶりです……。師匠…。」

 

「うむ、あれから三年か……。少しは精進出来たのかのぉ?……。まずは…。」

 

師匠の言葉が終わると同時に乾いた音が響きわたり、師弟の挨拶が始まる…。

 

「多少動きに鈍さを感じるが、鋭さは増したようだな……。」

 

「自分でも感じていた事です……。師匠こそ、太刀筋が鈍っているのでは…。」

 

「…。ふふっ、笑止!…。慢心と言う言葉を知らぬのかお前は……。○○、初心を忘れると…、その身を滅ぼすぞ?……。」

 

「ぐっ…。ま…、まだまだ…。!……。ぐうっ…。」

 

「……………。やめじゃ…。まだまだじゃな…。お前も気付いておるのだろう?…。だから、ここへ来た…。違うか?…。」

 

やはり、歳を重ねたとはいえ、その太刀筋に一分の狂いもない。流石と思う…。

 

「……。下釜か…。ほぅ、久しぶりの客人か、…。あぁ、皆まで言わなくてもよい。つまり、そう言う事かな?」

 

鍛練に夢中で、下釜はおろか、有栖の気配にも気が付かなかったなんて…。確かにまだまだ…。だな……。

 

 

「○○君。平気?大丈夫?…。あの人が…、○○君のお祖父様?…。……。始めまして。私、高宮有栖と申します。」

 

「うむ、ワシが○○の爺よ……。有栖さんと言ったか、貴女の優しいお人柄に孫は惹かれたようじゃな…。あれの剣の鋭さにもそれが現れておる……。」

 

祖父は一息つき、僕らを見渡す…。

 

「さて…、役者は揃ったようだな…。下釜、鍵を…。○○よ、お前に託しておきたい物がある……。」

 

下釜は懐から古い鍵を取り出し祖父へ渡す。それを道場の角の鍵穴らしき場所に差し込むと…。

 

「…。下釜…。鼠がおるようだ。頼む…。」

 

僕の前から下釜の気配が消えると祖父は鍵を回し、隠し扉を開ける。少しカビ臭いにおいが鼻をつく、僕と有栖は師匠の後に続いて奥へと進む。しばらく進むと小さな部屋にたどり着いた…。部屋の奥で師は一振の刀を見つめていた…。

 

「銘刀虎徹、夢想晩友・真打……。コレを託せる者が現れる…、もしくは育て上げる事がワシの最後の夢だった…。今の連中にはコレをただの宝と見なし、私腹を肥やす道具ぐらいにしか見えておらぬ…。そのような輩に渡すような代物ではない!だからワシの目が黒いうちに全てを託そうと思う…。」

 

師匠から刀を受け取り抜き放つと、朝日の光に照らされて刀身が青白く輝く…。美しい…。刀を戻すと再び師匠に向き直る。

 

「○○、最後の弟子よ……。我が願い、聞き届けてくれるな…。」

 

師匠の覚悟を前に力強く頷く。すると祖父は顔を綻ばせ…。

 

「○○、お前ならばそう言ってくれると思っていたよ……。有栖さん、聞けば貴女はあの高宮のご息女だとか。それを承知で頼みがある……。この夢想晩友・真打…、高宮の手で預かっては貰えないだろうか?」

 

「…。なるほど…。高宮の手に有れば、そう簡単に手が届かなくなる…。例外が有ればそれは現継承者のみ…。判りました。私から祖母に掛け合いましょう…。今は場所を移し、然るべき所へ…。」

 

 

 

 

 

 

翌朝、僕達は下釜に最寄り駅まで送ってもらった。今日は珍しく祖父が見送りに来ていた。例の刀は僕が担いでる…。

 

 

「お二人様…、お気をつけて…。」

 

 

「すまないな二人共…。訳のわからん家徳争いに巻き込んで…。」

 

「いいよ。爺っちゃんがそれで幸せなら…。」

 

「幸せ、か…。達者でな!○○…。」

 

 

祖父達に見送られ、僕達は笑顔で帰路に着いた…。

 

 

 

 

 

斯くして、銘刀虎徹、夢想晩友・真打は高宮家の家宝として受け継がれていった…。今となってはどうでもいい話だが…。

 

 

 

 

その年の冬、僕の祖父は亡くなった…。その死に顔はどこまでも満足そうだったらしい……。

 

因みに、財産分与の件で一悶着あったらしいが、それは別の話…。

 




エロ系無しで今回書いてみようかな?と思って仕上げてみました。何だか変な意味で話が濃くなってしまいました。感想、その他待ってます。まさにゃんでした!
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