刀使調教 作:羽衣
*一
薫は廊下を歩いて行く。
その格好は服を何も着ておらず、体から調教の名残である淫らな女の匂いを纏わせる姿。
本当ならシャワーでも浴びたいところだが、それでも薫は歩くのを止めることはできず、そしてやっと廊下の突き当たりにある扉の前にたどり着いた。
「ぁっ❤ ぁあっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤❤」
はしたない嬌声と何かが叩きつけられている音が扉越しに聞こえてくる。
薫は、ドアノブを持ち立ち止まっていた。
扉越しに聞こえる喘ぎ声と水音。
そして、その声に紛れた獣のような唸り声。
聞こえる粘着質な水音はさっきまで見ていた、ビデオに映されていた情事の音と同じであった。
聞こえる情欲に塗れた女の喘ぎ声は、掛け替えのない相棒の声に似ている気がした。
そして、聞こえる獣の声もまた、幼馴染とも家族ともいうべき存在の声に似ている気がした。
いや、似ているのではない。
薫は、理解していた。理解しているが、信じたくなかった。
このまま、扉を開けず、真実から目を背けたかった。
だが、彼女自身の持つ、仲間思いな性格と仲間を見捨てないという信念が、目を背けるという行動を許しはしなかった。
ギィ…
力が入り、ドアノブを動かし薫はドアを開ける。
そして、彼女は真実を見てしまった。
「あ…あぁ……」
薫の口から呆然とした声が漏れる。
見えたのは、飾り気のない質素な部屋。
壁際に鏡が置かれているだけの生活感など感じない一室。
その部屋の中央で2匹の獣が情愛を育んでいた。
信じたくない光景が広がっていた
*二
美しく綺麗な金髪と豊満な胸を持つ女が、体長3mほどのまるで『鵺』のような形態の荒魂に組み伏せられている。
女は体を丸め犬這いのポーズを取り、それにより豊満な胸は床に挟まれその弾力性と柔らかさを見せるかのように潰れている。また女の肌は生汗で妖しく光っていた。
そんな彼女の細い背中、腰のすぐ上に荒魂は前足を乗せ、体を動かし腰を女の尻に打ち付けている。
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤」
パチュっ❤ パチュっ❤という愛液を含んだ腰振り音、それが打ち鳴らされる度、女の口からは甘い喘ぎ声が漏れ、その表情は妖しく淫らに変化して行く。
女の股座、蜜壺に叩きつけられ突き刺さっているのは荒魂の股座に生えた凶悪な黒棒。
生殖能力などないはずの、荒魂の股座についたその太く鞘状のペニスを模した物は、容赦無く女の蜜壺に叩きつけられ、その膣壁をえぐり、情熱的に性急なピストンを繰り返して行く。
ペニスは人間というよりも犬などの動物に近いであり、普通の女では絶対に耐えられず悲鳴をあげそうなほど、太く大きい荒魂のペニス。
そんなものが、女の蜜壺を蹂躙して行く。
だが、そんな女は悲鳴も涙もあげず、上げるのは嬌声と蜜壺から溢れ出す愛液のみ。
このペニスは生殖行為のためではなく、荒魂が目の前の女を楽しませるためのものであった。
「ンァっ❤ アッ❤ アッ❤ アッ❤ アッ❤」
グチュッ❤ グチュッ❤とねちっこい水音を響かせて、太すぎる荒魂の黒い巨根が女の蜜壺を出入りし、その結合部が泡立ち、潤滑油の役割としてさらにピストンを早めて行く。
女は幸せそうに、そして淫蕩にその瞳を細めている。
女は荒魂のペニスの根本まで受け入れていた。
普通なら入るのかもわからない太さの巨根を女のマンコは美味しそうに咥えている。
金髪に彩られ汗に塗れた女のピンク肌に、のし掛かり腰を振る黒い獣。
人が獣型の存在に犯されるという非常識的な光景。
だが、あまりにもその生殖行為は情熱的で原始的であり、ひどく蠱惑的に見えてくるものであった。
そんな情熱的な行為だったが、突然荒魂はピストンを止め、限界ギリギリまでペニスを蜜壺から抜き始める。
「ぁあっ、ぁっ❤ あっ、ぁっ……」
女のひどく寂しそうな声とともに、抜かれて行くペニスを追うように腰が突き出されて行くが、無情にもどんどんペニスは引き抜かれて行く。
すでに限界まで膨らんだペニスが愛液で濡れながら抜かれていき、最終的にカリ首のみが蜜壺に入った状態で動きは止まった。
その時、荒魂の前足に強い力がかかり、女の体制が少し崩れる。
何か力強い行動をする前の前準備のようなタメの行動。
その行動が何を示すのか、女は理解したのか、それともすでに経験していたのかはわからない。
どちらにしろ、物欲しそうに背後の荒魂に流し目を送り、口から甘い吐息をこぼした。
その様子は、オスを誘惑するメスでしかなく、背後の荒魂はそんなメスの行為に促されるのは当然であった。
ドチュンッ❤
そんな音と共に、オスの巨根が女の蜜壺に叩きつけられた。
「…~~――っ! あ゛~~――っ❤」
女は声にならない声をあげ、口を熱帯魚のようにパクパクと動かす。
荒魂の巨根は女の膣壁を掘り進み、ボルチオを抜け子宮を蹂躙していた。
だがそれだけではない。
ドプッ、ドプププ❤❤❤
荒魂のペニスから液体が吐き出された。
赤黒いそれは精液ではなく、ノロ。
そんな精液よりも温度が高く量もあるノロが、女の最奥にとめどなく吐き出されていく。
巨根により蓋をされた蜜壺はそれを一滴も溢れさせることができず、その全てを子宮で受け入れるしかない。
それは荒魂もわかっているのだろう。
3mもある荒魂の巨体に押しつぶし、ペニスを子宮まで入れ、決して逃げることができない状態で、ドクンドクンとペニスは波打ち、生成したノロが彼女に注いで行く。
そしてノロを一滴も無駄にしないためなのか、そのままぐりぐりとペニスを突き刺したまま腰揺すり、放心状態の女を喜ばせ排卵させてさらなる絶頂へと連れて行く。
女はその行為にピクンッピクンッと気持ち良さげに跳ね、情感たっぷりに吐息を吐き、喘ぎ声ではなく言語を呟いた。
「あ… あ… あつい 熱いデス…子宮が……暖かい……」
絶頂を堪能し、子宮にノロを受けたことを幸せそうに解説する彼女の声は全てを欲情させるかのような蠱惑な声であった。
そんな声に満足したのか、荒魂はペニスから最後のノロを吐き出した後、女の背中を舐めてからペニスを引き抜いた。
ドポッ❤ ドポポポポ❤❤❤
「はぁ……お゛ッ❤……あ、あ゛あ゛ぁ❤ん……❤」
女は舐められた快楽と蜜壺で抱きしめていた男根が抜かれる悦楽に舐め声をあげる。
ゴリゴリとペニスは膣壁をえぐり、最後にカリ首がマンコの出口に引っかかるが、それが引き抜かれた瞬間、蜜壺から大量のノロを吐き出された。
女のマンコからはドポドポとノロがこぼれ落ち、吐き出されたノロはいったいどれほどの量が吐き出されたのかを、薫に証明するかのように見せつける。
ドポドポと蜜壺からこぼれ落ちるノロの甘い刺激を女は堪能する。
そんな甘い刺激を堪能する女に、荒魂は顔を近づけ、その豊満な胸を舐め、先端にある桜色のかわいらしい乳首を鋭い犬歯で甘噛みし、分厚い舌でピンクの突起を転がしていく。
「ん…. ❤ あぁ……しょうがないですネ❤」
女はそんな困っているかのような、母性のあるような笑みを浮かべ、荒魂を抱きしめ胸への愛憮を受け入れている。
女は壊れていた。瞳に光を灯さず、表情は虚。
壊れていなければこんな非現実的であり異常な性行為を微笑み愛おしそうに受け入れていることはないだろう。
だがそれでも彼女は幸せそうであった。
そんな幸せそうなオスとメスの交尾の光景。
強姦ではなく、互いが互いを愛しているのがわかる先ほどの情事。
胸をしゃぶるオスを受け入れるメスの母性。
そんな光景を見て、薫は腰から力が抜けその場に崩れ落ちている。
力が入らない、脳が目の前の光景を否定する。
だが視界は真実を薫に伝え、その真実は薫の心に致命的な傷を与えていた。
「エレン……? ねね…?」
薫の呆然とした声が部屋に響く。
そう目の前のメスとオスは、自らの親友であり相棒であり、家族ともいってもいい存在。
『古波蔵エレン』と『ねね』であった
何故、ねねがこんな姿になり、エレンを犯しているのか
何故、エレンが見たこともない妖艶な表情で、生娘であったはずの彼女があんなに激しい性行を行うことができ、今も発情し行為を受け入れているのか。
薫は予測できていた。
彼女たちは、自分が彼女らを守ろうとしたのと同じように、自らの体を捧げたのだろう。
薫は……知っていた。
理解したくないが知っていた。
エレンが何故こうなったのかを。
思い出すのは、先ほどの部屋で選択した調教の選択肢。
薫はおっぱいや乳首への調教を命じた。
その証拠に、エレンのおっぱいは、ねねが舐める前から張っており、乳首は勃起するように立っていた。
薫はおマンコの調教を命じた。
その証拠に、あんなにも太い巨根をエレンは受け入れていた。
薫は媚薬や催眠薬を使うことを命じた。
その証拠に、エレンの瞳は虚であり、その肌は発情しピンク色に彩られている。また、あんな激しい性行を受け入れ、今もなお続きを求めようとする姿から彼女が発情し、性の快楽を受け入れていることは間違いがない。
そう、薫が命じたのだ。
薫がゲームキャラだと思っていた存在に命じたのだ
薫がエレンに命じたのだ。
選択し、その声で命じたのだ。
エレンが「やめて」と伝えても調教を続け
エレンが薫の名前を呼び「やめて」と伝えても
自らに与えられた快楽から逃げるために命じた
調教を命じ、荒魂の獣姦を命じ、ねねにエレンを犯すことを命じ
そしてエレンを壊したのだ。
知的でありムードメーカーなエレンを壊し、はしたなく性行為に貪欲なただのメスに仕立て上げたのだ。
親友であり、相棒である彼女を
薫が
その声で、その選択で
壊したのだ。
「う……ぁ……」
薫の心は限界であった。
先ほどの調教で体力と精神力をギリギリまで削られ、まともな思考ができないほど弱ったところに見せつけられた自らの選択の結末。
それを見せつけられたことで、薫の心はギリギリのところまで追い詰められていた。
もはや、後ひと押しで薫の心は完全に壊れてしまうだろう。
そんな彼女を心配したのだろうか
「あ……薫」
乳飲み子をあやすように『ねね』を受け入れていたエレンが薫に声をかけた。
先ほどの獣のような喘ぎ声とは違う、はっきりとした意思を持った声。
淫乱なメスではなく、いつも声で語りかけてくるエレンに対し薫は、視線を合わせることができず声を震わせながらただただ謝ることしかできない
「エレン…ごめん……ごめ…ん オレのせいで……オレのせいで…」
薫からポツリポツリと言葉が紡がれると同時に彼女の瞳から涙が溢れて行く。
いつもの気丈であり面倒臭がり屋な薫の姿はここにはなく、ただ涙を流し震える幼子の姿があった。
彼女はうつむき、ただただ同じ言葉を繰り返し懺悔の言葉を吐き続ける。
許されることではない、だが薫にはもはや謝ることしかできなかったのだ。
しかし
「私は大丈夫ですヨ」
優しげなエレンの声が薫の耳に入る。
それは怒りも悲しみもない、ただ薫を案じているような優しげな声。
昨日ベッドで聞いたような薫を心配するエレンの温かみのある声であった。
薫は顔を上げ、エレンを見る。
エレンは体をノロで犯され、蜜壺から大量にこぼしながらも、先ほどまでの薬によって虚になった瞳ではなく、いつもの強い眼差しを薫に向けていた。
「やっと目が合いました…ネ」
「エレン…オレは……」
「わかってマス。だから大丈夫デス」
薫の言葉に対し、エレンは微笑み落ち着かせるように返答する。
その声は度重なる調教と性行により疲れ果て、力のない声。
だがその仲間思いな姿は、いつものエレンと変わりない姿であり、自らがあんな酷いことになってもなお、薫を心配するその態度に、薫の折れかけていた心は少しずつ芯を取り戻し始める
オレは…何を一人絶望しているんだ
オレがエレンを助け、ねねを元に戻して、ここから脱出するんだ…!
薫の心が回復していく。
いつもの気丈な彼女に戻っていく。
汚されても犯されても他者を心配する相棒の姿に薫は奮い立つ。
「だから…心配しないでくだサイ……」
エレンの言葉がゆっくりと紡がれていく。
薫は考える。どうやってここを抜け出すか、どうやってエレンを助け御刀もないのに目の前の『ねね』をおとなしくさせるのか
薫の止まっていた思考が戻り始める。
目の前の相棒たちを助けるために
それは、調教師が度重なるほど行ってきた、薫の心を折るための調教や策謀をはねのけるほどの強い意思。決して折れることがなくなるはずの強い意思。
そんな意思の元、そうして動き始めた思考は
「……だって、こんなにねねが気持ちよくしてくれるのデスから❤」
ひどく甘い吐息とともに放たれた言葉によって再停止した。
情愛の浮かんだ瞳に、堪えられない期待で上気した頬。
一匹の雄に魅入られたメスがいつもと変わりない表情で薫に告げる。
「え…は…?」
いつもと変わらないと思っていた相棒から発せられたいつもと違う言葉。
そんなあり得ない光景に、戻りかけていた薫の心や意思に、今度こそ致命的な傷がつけられる。
「ねねも私も、薫の声でいっぱい調教を受けマシた。二人とも薬を入れられ、私は追加で愛憮を受けマシた…」
悦楽に堕ちたエレンの声が紡がれていく。
そんな声に導かれるように『ねね』は再びエレンに覆い被さり、ヘコヘコとペニス動かし彼女の尻で尻コキを始める。
再び犯したいという意思表示を受けたエレンは、先ほどまでしていた快楽に支配されているメスの顔に表情を戻しながら事実を紡いでいく。
「いっぱい気持ちよくされマシた…やめてと言っても、薫の声がスピーカー越しに黙々と紡がれていきマシた」
エレンが語りかけてくる。
薫はただ、呻くことしかできない。
エレンの語る事実に呻くことしかできない。
エレンが『ねね』のペニスが参入しやすいように腰をあげる。
誘惑するように、交尾を待つ雌犬のように腰を一度振った後、彼女は最後の言葉をはなった。
「そして……ねねとのセックスを薫が命じてくれたのデス❤」
ズチュッッ❤❤ と「ねね」は大きくペニスを突き入れた
「あ、んぅッ❤❤、あ……ああ、きた、きたぁ❤!! ねねのおちんちん、入ってきましたぁ❤❤」
エレンの口から賛美の言葉が溢れ出す
ズチュッ❤ ズチュッ❤ ズチュッ❤ ズチュッ❤
「ぁあッ❤ あっ❤ あぁ❤ これ、ですっ❤ これでっ❤ わたしわぁっ❤ いっぱいっ❤❤ 躾けられてッッ❤❤」
ズチュッ❤ ズチュッ❤ ズチュッ❤
「おちんちんが、ゴリって❤、気持ちよくてッ❤❤ ねねの、ねねのおちんちん❤❤、奥まで❤、奥までぇ❤❤❤」
タガが外れた雌犬のように、聞くものすべてを欲情させてしまうような素敵な喘ぎ声をあげて薫に報告する。
すでに蜜壺からはノロと愛液が潤滑油となり高速でペニスが出し入れされる。
その動きに合わせエレンも腰を動かしていく。
「薫…しってますか…? ねねのおちんちんは犬のようなかたちなのです❤❤」
エレンは報告していく。
ねねのペニスは射精中に根元が膨らんだままになり、雌のおマンコから陰茎が抜けないようにする役割を持つ事。
受精しないのにもかかわらず、エレンの体内にマーキングするようにノロを溢さず吐き出すための構造をしている事。
これで、何度逃げようとしても逃げれず何十回も膣に吐き出され、今では心から服従してしまっている事
ねねに服従し、ねねは自分の『ご主人様』となった事。
「わたし、幸せですっ❤!! ねねと愛しあえて、わたしわかりましたっ❤❤!! これが❤❤ 荒魂との共存なの、デスね❤! これが薫が教えてくれた共存なのですね❤❤❤ もう戻れません❤ もう戻れませんよ❤❤」
エレンは歓びによだれまで垂らし薫に感謝する。
彼女は幸せそうだった。
『ご主人様』に激しく求められて。『ご主人様』に自身の身体を味わってもらえて。
これが目標にしていた荒魂との共存なのだと壊れた心で思い込んで。
これを教えてくれた薫に感謝する
「ぁあッ❤ あああぁぁぁぁぁ❤❤❤❤❤❤❤」
そんな中、エレンは2度目の絶頂を迎える。
エレンが解説したように、ペニスの根元は膨れ上がり、一滴も吐き出すノロを溢さず子宮に与えていく。
10分ほどたっただろうか。
やっと射精がおわったかと思うと、再び『ねね』は腰を振り始める。
まだ『ねね』のペニスは太く硬かった。
エレンは力なく喘ぎ、口を開けたままヨダレを流す惚けた表情でそれを受け入れる。
エレンは幸せそうだった。
ねねも幸せそうだった。
ただ二人とも昔の友人関係とは違う。
服従したメスとその主人であるオスの関係となっていた。
こうなってしまった原因はなんだ?
薫の停止した脳内で考えが浮かぶ。
いつもの彼女なら、誘拐した調教師が真っ先に浮かんだのかもしれない。
だが、エレンが発した言葉によって一つの答えしか薫には思い浮かばなかった
『これが薫が教えてくれた共存なのですね❤❤❤ もう戻れません❤ もう戻れませんよ❤❤』
そう、自分が彼女らに教えたものなのだ。
そしてそれはもう戻れないものなのだ。
昔にはもう戻れないのだ。
「あ……あはは。オレの…せいかぁ……」
ポキリと薫の心は完全に折れた。
薫の目の前で、『主人』と『メス』のセックスが続いていく。
薫はそんな光景を虚な目で何時間も見つめているのであった。
*三
薫がその部屋を離れたのは、数時間後。
未だ性行為を続ける二人の傍、一人の男によって優しく抱えられ部屋を離れた。
裸で長時間放置され体温が落ちていた薫の肌に、男から暖かい体温が伝わる。
そんな暖かさに安心感を感じ、薫はゆっくりと瞼を閉じる。
その暖かさは、薫が待ち望んだ、昨日の夜にエレンから感じた暖かさであった。
その暖かさは、もう戻ってこない、エレンの暖かい人肌に似ている気がした
その暖かさは、壊れた薫の心にじっくりとジンワリと侵食していくのであった。