ドラゴンズ・ドリーム・イン・フートン 作:チープ・ライター
中国地方、ヒカリサン進学学園都市跡地。再開発計画の失敗によって遺棄された、ありふれたゴーストタウンである。全てのインフラは断絶されて久しく、風化しつつある廃墟に住もうとする人間も居ない。マスコミも「無謀な再開発計画」などというカビの生えた題材を今更取り上げようとはせず、訪問者も皆無。
しかしそれは同時に隠れ住む事には丁度良いという事も意味する。誰が知ろうか。学園都市の更に奥地のジンジャ・カテドラル。それが最後のリアルニンジャ・ドージョー「ドラゴン・ドージョー」であるという事実を。一見した限りでは只のジンジャにしか見えない建物の周辺にはナリコ・トラップが施され、木々の陰には木人や鞍馬、大型コケシ等が設置されている。
「……」そのジンジャの一室、6畳ほどのタタミが敷かれた部屋でフートンの上に正座する若い男あり。男の腹には厳重に包帯が巻かれており、良く見れば身体の各所に擦過痕も見られる。「……よし」男の名はアツオ。与太話めいたニンジャのドージョーの話を信じ、門を叩き、ローシ・ニンジャであるドラゴン・ケンドーソーにドゲザして弟子入りしたニュービー・ニンジャである。
ドージョーに住み暮らすニュービーは他にも何人かおり、アツオもそんな彼らと大差ない存在……の、筈であった。何故過去形になるのかと言えば、今のアツオが既にニンジャだからだ。数日前の鍛錬中、一瞬の油断からタケヤリの直撃を受けたアツオは生死の境を彷徨い、その時に確かにニンジャの声を聴いた。意識を取り戻した時に浮かんだ名は、ドリームキャッチャー。
今の時間はウシミツ・アワー。ボンボリの灯も無い室内は完全な暗闇だが、ニンジャとなったアツオにはまるで昼間のように全てが明瞭に見える。アツオは息を殺しつつ、東の壁を向いた。「シイィィィ……」歯の隙間から鳴き声めいた息が漏れる。体内の奥からこみ上げる興奮をアツオは懸命に抑えていた。大丈夫、上手く行くはずだ。こめかみに指をあて、意識を集中させる。
すると果たしてアツオの視界はサーマルソナーめいたそれに変わった。壁を透過し、フートンを被って整然と並んで眠る人間たちが見える。負傷したアツオ以外のニュービーは相部屋で寝ているのだ。「フーッ……」そのままアツオは身体を90℃回す。「……いた」ニュービー達とは離れた部屋に眠る影。寝ているにも関わらず、そのシルエットは大きな波形を描いていた。
ごくりとアツオの喉が鳴る。サーマルソナーに写るラインだけで、その対象が豊満な女性である事は伺えた。「ユカノ=サン……」アツオは呟いた。ドラゴン・ユカノ。ケンドーソーの孫娘であり、魅力的な肢体とニュービーにも気遣いを忘れない優しみを兼ね備えた美しき女性。ドージョーのニュービーで彼女に恋慕を抱いていない者は皆無であろう。無論、アツオもだ。
更に神経をユカノへと集中させる。ぼんやりとしたシルエットだった彼女の身体はより明確な輪郭を作り上げてゆき、着崩れたネマキの胸元までもはっきりと分かるまでになった。「……ユカノ⁼サン! イヤーッ!」室内にシャウトが響く。次の瞬間、アツオの身体は糸の切れたジョルリ人形めいてフートンの上に崩れ落ちた。
「……ヤッタ」ホワイトアウトした視界が戻った時、アツオは古びたイオリの前に居た。自分の身体を見てみれば本来の肉体よりも精悍な、傷だらけのニンジャ装束を纏った青年の姿となっている。「あとは……」息を呑み、イオリの戸に手をかける。「タダイマ」短く言い、アツオは戸を開けた。
「……!」果たして室内にはキモノ姿のユカノが座っていた。その胸は豊満であり、艶やかな黒髪とコントラストを描く乳白色のキモノの布地を大きく押し上げている。「……アー、その」何を言おうか考える前にユカノが動いた。瞬く間にアツオに接近したかと思えば飛び込むように密着し、慌てる間もなく熱く柔らかな感触がアツオの唇に押し当てられる。「ンッ……ン……」「!?」
キモノ越しでもはっきりと分かるユカノの豊満な乳房の感触と圧力。同時に押し寄せてきた強烈な感触に思考が停止しかけるが、戸惑いつつもユカノの接吻にアツオも応える。「あぁ……ユカノ……ンッ」「ンアーッ……」ユカノの口から今まで聞いたことの無い吐息が漏れる。それだけでアツオの股間は激しく隆起し、熱い滾りがこみ上げてくる。「(ヤッタ、成功だ!)」内心でアツオは快哉を上げた。
アツオがディセンションによって得たジツはユメ・ジツ。他人の夢に自身の意識を介入させ、夢の内容や対象者の意識の書き換えを可能とするジツだ。夢の中で不安定な精神状態にある対象者はアツオの与えた「設定」を真実と受け止め、それに従うようになる。ただそれはあくまで夢の中に限り、夢から覚めた対象者に記憶は残らず、同時に与えた「設定」も消失する。
これをアツオが理解した時、彼は酷く落胆した。折角ニンジャになれたというのにカラテが強くなる訳でもなく、現実に影響を及ぼす事もできないジツに何の意味があるのかと。その考えにある発想が加わったのは、負傷した自分を看病してくれたユカノの豊満なバストを至近距離で見たときだ。彼女は優しく、また分け隔てなくアツオ達に接してくれるが、どこか一線が引かれているのも感じていた。
このジツを利用すれば──夢の中ではあるが──ユカノとその一線を越えられるのではないか、という発想。こちらが彼女にどんな設定を与えてもユカノは目覚めればそれを忘れ、一方でアツオはほぼ現実として受け止められるのだ。試してみる価値はあった。そこでアツオは同期のニュービーで何度か練習し──怪我の治りが進み、相部屋に戻されると思われた前夜に計画を決行したのだ。
「んはっ……オカエリナサイ、
「すまない、遅くなった」「いいえ、無事に帰ってきていただけて何よりです」当初の想定ではもっと段階を重ねた上で行為に至るつもりであったが、ここまでユカノが情熱的なのであれば思い切って踏み込んでよかろう。アツオは今すぐにも彼女を押し倒したい衝動を抑えつつ、出来るだけ落ち着いた語調で言った。「だが、すぐにまた次のイクサが来る。このまま……良いか?」
「……ハイ」アツオの言葉に、ユカノはおくゆかしく目を伏せつつも明確に答えた。互いに肌を離すのが惜しいように密着させつつイオリの中へ入り、戸を閉める。土間を上がった所ではイロリがパチパチと音を立てつつ火を燻ぶらせ、その横には都合よくフートンが敷かれている。本来ならば奇妙な配置であるが、そこは夢ならではの都合の良さと言えるだろう。
「あぁ、こんなに傷だらけで……」ユカノの手がアツオの装束に触れ、それを脱がせてゆく。露わになるアツオの胸板は厚く、おそらくユカノの理想とする男性像は実際勇敢で精悍なのだろう。「ユカノ、君も……」今度はアツオがユカノのキモノの帯に触れ、それを解く。衣擦れの音と共に帯は床に落ち、窮屈そうに拘束されていた胸元が弾けるように布地を外側へと押しやる。下着は付けていない。
「うぉ……!?」アツオは思わず息を呑んだ。性欲のセルフ管理時に彼女のバストを想像した回数は数え切れぬ程であったが、実際のそれはアツオの想像を遙かに超えて巨大で、重々しく、そして美しかった。トップのアンダーの差は少なくとも30㎝以上はあろう。白い肌にうっすらと血管を浮かび上がらせた両の乳房は重そうにアツオの眼前で揺れ、それでいて垂れもせず張りを維持している。
これもニンジャとしての日々の鍛錬に依るものであろうか。既に麻痺しかけている脳髄の中でそんな他愛ない疑問がニューロンを走る。「素敵だ、ユカノ」「ンアーッ……!」掠れる声でアツオは言い、乳房を下から掬い上げるように揉んだ。掌に伝わってくる、ずっしりとした重量感。それだけで危うくアツオは射精しそうになった。
またそれだけ豊満な乳房にも関わらず乳輪は控えめで小さく、尖り始めた乳首も実におくゆかしいサイズでアツオは芸術品めいた感銘を覚えた。「あ……あなた……」その時、ユカノが熱い吐息と共にアツオを見た。「な、何だ?」「体温、上がってきていて……触れるだけでなく、揉んで、ください」「……ユカノッ!」健気な嘆願にアツオは指に力を籠め、ゆっくりとユカノの胸を揉み始めた。
吸いつくオモチのような感触にゴムボールの弾力、そしてサンドバッグの重量感。極上のバストをアツオは両手で捏ねるように揉み、その感触を余すところなく堪能する。「ア、ア、ア……!」びくびくとユカノが快感を示すと乳房にはうっすらと汗が浮かび始め、その張りを更に増してゆく。「ンアーッ……わ、私だけでなく、貴方も……」キモノを完全に床に落とし、全裸となったユカノは手を伸ばした。
「グワッ……!」乳房に集中していたアツオは股間への突然の刺激に思わず身を震わせた。夢だからであろうか。アツオの装束は既に下半身まで全て剥かれており、屹立する男根がユカノの手に包まれていた。「あぁ、何て逞しい……」愛おしそうな囁きと共にユカノは竿を柔らかく握り、その手を前後させ始める。
日頃であれば触れるも叶わぬ憧れの女性が自ら手淫を行ってくれている。夢の中ではあるがアツオにとってはそれは現実と変わらぬ。堪らない支配感を覚えつつ、アツオは乳房を持ち上げると首を傾けてユカノの小さな乳首を口に含んだ。「あぁっ! い、いけません、そんな吸っても、ミルクは、出ません、よっ……!」ビクンとユカノが悶える。しかし彼女の手は吸い付くように肉棒を握ったままだ。
「んぱっ……な、ならば、今日、作ろう……」「ンアーッ……つ、作、る?」「ああ、ミルクが出るように、俺たちのベイビーを……ちゅうぅ」「ンアーッ!」舌を押し返す程に固く尖った乳首を舐め回し、弾力ある乳房に顔を埋める。天国でもここまでの心地は味わえないだろう。次第に股間からの刺激も堪えきれなくなってきた。
このまま射精するのも悪くない。そんな考えもあったが、アツオは腰に力を籠めてそれを堪えると名残惜しくもバストを揉む手を離し、ユカノに言った。「なあ、ユカノ……胸で、してくれないか?」「ンッ……は、はい……」従順にユカノは答え、やはり名残惜しそうにペニスから手を離すとアツオの前に跪いた。膝立ちの姿勢で肉棒を眼前に備え、汗に濡れる豊満なバストに自ら手を添える。
ユカノは乳房を左右に広げ、膝立ちのままアツオに身体を密着させだ。「んっ……」「グワーッ!」肉棒がゆっくりと、圧倒的な乳肉に包まれてゆく。「え!? い、痛かった、ですか!?」「い、いや、気持ち良すぎて……グワーッ!」悲鳴めいた、しかし快感に満ちた叫びが漏れる。まだ
「……フフッ」快感に悶えるアツオの顔が愉快だったのだろうか。ユカノは紅潮した顔で微笑むと、乳房をより寄せてきた。完全に勃起していたアツオの男根はそれなりの大きさになっていたのだが、ユカノの巨大な乳房はそれをすっぽりと包んでしまう。赤黒い亀頭が辛うじて先端を覗かせている程度だ。汗とカウパーによる滑り、そしてユカノの熱い体温が竿から全身に伝わってくる。
「いきますよ、あなた」「グッ、あ、あぐぅっ!」ユカノは甘い声と共に強く挟んだまま全身を上下し始めた。強烈な、しかし暖かく柔らかい乳圧が肉棒を根元から先端に至るまで挟み込み、電撃のような快感をアツオに与えてくる。「凄いっ、凄いよ、ユカノッ!」「もっと、もっと感じてください、あなた……私の胸は、貴方だけのものですから」「グワーッ!」
まだ数回の摩擦だというのに早くも強い射精感が湧き上がってくる。アツオは懸命に堪えつつユカノの艶やかな黒髪に手を添え、身体を支える。油断すると腰が抜けそうだ。「ユカノ、すまない、もうっ……」「は、はい……構いません、このまま……私の胸に、貴方のスペルマを……」「お、おおぉぉっ!」日頃の彼女からは絶対に出てこない言葉は、アツオを我慢の限界まで押し上げた。
「ユカノ、ユカノッ、グワーッ!」「あぁっ……!」亀頭の先端から噴水めいた勢いで精液が迸る。粘りある白濁液の奔流を、ユカノは不快な顔を見せずに、むしろ喜々としてそれを受け止める。「あぐっ、あ、あがっ……」アツオの腰がガクガクと震える。自分でも驚く程の射精量。それはユカノの顔だけでなく豊満な乳房を濡らし、小さな白い水たまりを作るまで続いた。
「あ、はぁ……」「大丈夫ですか、あなた?」乳圧を緩めぬまま問いかけるユカノ。痺れる頭でアツオは答え、全身に気合を込める。これが現実であれば脱力感で暫くは動けなかったであろう。しかし夢の中ならば話は違う。忽ちアツオの肉棒は固さを取り戻し、ユカノの乳房の間で膨れ上がってゆく。
「なあ、ユカノ。もう一回」「……はい」アツオの言葉に、精液でより滑らかになった谷間に肉棒を挟んだままユカノは再度の奉仕を始める。「(……あと五回くらい、胸でして貰おう)」そんな事を考えつつ、アツオはこの後の行為に思いを馳せた。