※この作品はR-18です。

みんなに優しいアイドルが陰ではぐちゃぐちゃにされてるなんて…   作:人の心を捨てないと書けない

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スカウト

 吾輩は転生者である。名前は蒼紗。

 

 前世はそう良いものでは無かったため、そう未練はない。一つ文句を言うなら…

 

 

 長年の相棒が無くなってしまった事だ。

 

 それが故に、その例のブツがあった股の部分は以前と比べてすっきりしている。ただ、上の方は逆に凹凸が…まぁ、そこまで大きくは無いができている。

 

 つまり、今世の性別は女だと言う事だ。

 

 女の子というのは大変だ。髪や肌の手入れに、ファッションにも気を使わなければならない。友達に合わせたり、妹から教えてもらったり…とにかくボロを出さないように気をつける毎日だった。

 

 まぁ、17年間も女の子をしていればいろいろと慣れるものだ。肌やら髪やらのケアは毎日欠かさない。

 

 しかし、ネイルやメイクなどはしない。自分を綺麗に保ちたいって願望はあるけども…男にモテたいとは思わない。

 かといって女の子と付き合いたいかって言われると…なんか違うかな。

 

 男と女の境でうろうろしている様な感じだ。

 

 

 

「じゃ、行ってきます」

 

 行ってらっしゃーい、と妹の声が聞こえる。今から向かう場所は近所の公園。そこで毎日ランニングをしている。前世では太りやすい体質だったため、運動の習慣を付けていたのが今世にも影響しているだけだ。

 

 

「はっ…はっ…はっ…」

 

 数十分走り続けて、休憩としてジョギングへと移行する。それからしばらく歩いたら、近くの自販機でスポーツドリンクを購入してベンチに座る。

 

 

 …さて、そろそろ帰ろうかな

 

「あの、すいません」

 

「…あ、ボクですか?」

 

 目つきの鋭いスーツの男性に話しかけられた。以前に会ったことは無いだろうし…何かやってしまっただろうか。ちょっとこわい…

 

「はい。その…アイドルに興味はありませんか」

 

 は?

 

 

 


 

 

 

「まだゲームしてるのかー?そろそろ寝ないとダメだぞ」

 

「んー、そろそろ寝るー」

 

「明日学校だから、起きれなくなるぞ?」

 

 私のお姉ちゃんはかっこいい。容姿もさることながら、なんか性格が所々男らしい。

 インドアな私とは違い毎日外でランニングしたり、良く友達と遊びに行ったりする。

 

 かといってゲームをしない訳じゃ無くて、翌日が休みの日であれば深夜まで友達と通話しながらテレビゲームをしている。私は携帯ゲーム機の方が好きだが、一緒にプレイするのはとても楽しい。

 

「さて、と」

 

 セーブして、電源を切る。そして寝る準備を…と、その前にお風呂っと。

 

 着替えを持って二階の自室から下の風呂場まで行く。

 

 シャワーを浴びて、タオルを体に巻いてリビングに向かう。そこにはお姉ちゃんがぼんやりとしながらソファに腰掛けている。

 心ここにあらず、私が部屋に入ってきた事にも気づいていない。

 

「……ん、ああ。またそんな格好で…風邪ひくぞ?」

 

 気づいた途端、私の手を引いて洗面所へと連れて行かれ、髪にドライヤーをかけて梳いてくれた。

 

「お姉ちゃんどうかしたの?なんかぼーっとしてたけど。恋煩いとかだったりして」

 

「んーそんなんじゃないよ。ちょっとだけ、ね」

 

 無理に聞くつもりは無いが、少し心配だ。

 

「はい、終わり。そろそろ寝なよ?」

 

「うーん、一緒に寝よ?」

 

 上目遣いでおねだりすれば、だいたい要望が通るのがお姉ちゃんの特徴だ。

 

「ん…もう14歳なんだから…あぁ、わかったわかった」

 

 お手上げ、と言った感じで承諾してくれた。

 やっぱお姉ちゃんはちょろい。悪い男に引っかからないか心配…いや、お姉ちゃんに限ってそれは無いかな。

 

「じゃ…部屋で待ってるから」

 

「あ、私の部屋で寝ようよ。たまにはさ?」

 

 そう言ったら不思議そうな顔をしたが、その後には普通に了解してくれた。枕持ってくるから、と言い残して2階に上がっていった。

 

 

 

「えへへ…いっぱい可愛がってあげるからね…!」

 

 今の私の笑みだけはお姉ちゃんには見せられないだろう。

 

 

 

 


 

 

「ただいまーっと」

 

 おかえり、とは帰ってこない。部屋の明かりは落ちている。娘達はもう寝ているのだろう。

 

 もう夜も遅いため、少しだけ夜食として何かを食べよう…と思ったが、机の上におにぎりが置いてあった。

 

 娘が用意してくれたものだ。見慣れた光景だが、心を温まるものだ。

 

 これが、この三好家の普通である。

 それを食べ、シャワーを浴びてから寝室へ向かう。

 

 

 

「さな"……あ"っ…♡やめ…」

 

「……?」

 

 下の娘、紗南の部屋から声が聞こえる。明かりは落ちていたと思ったが…またゲームでもしているのだろうか。こんな夜遅くに暗い部屋でゲームをするのは母として流石に注意しなければならないだろう。

 

「…紗南?」

 

 聞き間違えかもしれないので、音を極力抑えてノックをして声をかける。

 

 

「…あ、お母さんおかえりー。今日、お姉ちゃんと一緒に寝てて…さ!」

 

「ひぎゅっ"♡…そ、そうなの。も、もう寝るから♡心配じッ……♡ないでいいか…ら♡」

 

 

 姉妹仲は良好なようで安心だが、紗南の姉離れが心配になる。

 

「二人とも、明日も学校あるんだから早く寝なさいね」

 

「はーい♡じゃ、お姉ちゃん寝よっか?」

 

「ひっ…た…たすけッ♡あ”……あ”あ”♡」

 

 しっかりものの蒼紗が居てくれるお陰でいつも助かっている。母親らしいことができていなくて申し訳なくはあるが、紗南も楽しそうでよかった。

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