みんなに優しいアイドルが陰ではぐちゃぐちゃにされてるなんて… 作:人の心を捨てないと書けない
エロなしが続くため連投
「どうした三好、いつもの様なキレがないが」
「はぁっ…はぁっ…そ、そう…ですか?」
「はぁ…少し顔を洗ってこい。そんな調子じゃレッスンにならん」
ダンスレッスンから追い出されてしまった。モヤモヤが、日常に侵食してきた。出来るだけ考え事をしない様に体を動かしているのに、無意識のうちにそれが表に出てしまっているらしい。
「ふむ…どうやら悩み事の様ですね。この私、久川凪が相談に乗りましょう」
いつの間にか後ろに立っていた凪ちゃんが、ビシッとポーズを決めながらそう言う。そのポーズは一体…*1
「…いや、大丈夫。私は…」
「全然大丈夫じゃないです。早く言わないとはーちゃんが酷い目に遭いますよ」
「え、な…なんで?えと…具体的には…」
「はーちゃんの日記を公開します」
全く無関係な颯ちゃんがなぜか人質に取られてしまった。どこかで「なー!」という颯ちゃんの声が聞こえた気がした。
「う…うん。言うから…やめてあげて?」
私は、友達に告白…されたかも知れないという事を凪ちゃんに話した。そして、その当人達が全く気にせずに日常を送っているということも。
「ふむ…思ったよりも蒼さんは人たらし…と」
「ごめんね…?こんな話しちゃってさ」
こんなこと、年下の女の子に話したって何にもならないのにさ。
「そうですね…私から言えるのはうじうじしてないで早くアクションを起こすことですね。うじうじしてないで。大事なことなので2回言いました」
思ったよりも、ど正論が返ってきた。凪ちゃんはバッサリいうタイプなんだね…
「うん…そうだよね、考えてみるよ。ありがとね、凪ちゃん」
「いえいえ、お礼は蒼さんの日記を見せてもらえれば良いですよ」
「うーん、日記付けてないからごめんね」
「……蒼紗さん。私だって…ううん、だめ…だめだから…」
『ごめん、なー。ちょっと出かけてくる』
双子の姉へ、メッセージアプリにそう書き残して電車にのる。そして…視界の端に蒼紗さんを捉える。
「私…何やってるんだろ…本当に」
さっきのレッスン中に、蒼紗さんが心配で跡をつけていたのだ。そこで聞いたのは、なーと蒼紗さんの会話。
「私…さ、友達がいるんだよ。特に大事な友達がさ」
「その子達に…さ。告白…されたのかな。どうすれば良いのかなって」
当たり前だ。蒼紗さんは魅力的だ。私なんかよりもよっぽど可愛くて、かっこいい。スタイルも良い、面倒見が良い。
そんな人が好かれないわけが無い。
「ごめんね…?こんな話して」
「そうですね…」
なー、やめて。
「うじうじしてないで早くアクションを起こす事です」
やめて、私から、蒼紗さんを…
「うん…そうだよね、考えてみるよ。ありがとね、凪ちゃん」
蒼紗さんを奪わないで。
そして今、蒼紗さんを尾行している。居ても立っても居られなくて、寮を飛び出してしまった。
「うぅ…、こんなこと…駄目なのに」
今、私がやってるのはストーキングだ。こんなのバレたら、蒼紗さんにどう思われるか…嫌われる…よね。
「でも…やだ。蒼紗さん…!」
嫌われるかも知れない。でも、このままじゃ遠くに行ってしまう。それは嫌だ。
…あ、蒼紗さんが電車を降りた。この駅なんだ…
でも…もしかしたら、自宅じゃなくてその件の友達の所へ向かってるのかも…だとしたら、私はどうすれば…
そんな心配を抱えながらも、跡をつけていく。
「あ…突き当たりをを右っと…」
道のりを記憶しながら向かう。
「ばぁ!」
「きゃぁ!?」
あ…蒼紗、さん。曲がり角で待ち伏せしてたみたいだ。
「そ…その、蒼紗…さん。こ、これ…は、違うんです…!その、その…」
人生、終わった。
もう、頭真っ白で言い訳も思い浮かばない。
「どうしたの、颯ちゃん。ボクに用事でもあった?」
「え…あ、あれ…蒼紗…さん?」
「うん、蒼紗だよ。一人でこんな遠くまで来て…凪ちゃんと喧嘩でもしちゃった?」
私の身長に合わせて屈んで、微笑みを浮かべながら私に接してくれる。
「あ…蒼紗、ざん…ごめんなさい…ごめんなさい…!」
こんな事をした私に対して、優しくしてくれる。罪悪感から、涙が溢れ出してきてしまった。
「ちょ…颯ちゃん!?どうしたの…?……その、ボクの家、すぐそこだから」
何もわからず、蒼紗さんに手を引かれる。そして、一件の家に着いた。鍵を開ける音が聞こえ、中に連れ込まれる。
「その…一回落ちつこっか」
私を抱きしめて、頭を優しく撫でてくれる。
「ひっ…グスッ…」
「大丈夫だよー。深呼吸して…ゆっくりね」
「落ち着いた?」
「は…はい。ごめんなさい…」
涙が収まり、今は蒼紗さんの家のリビングで宥められている。
「それで…ボクに何か用だったかな?」
「い…いえ、その…何も、無いです」
「そっか、ゆっくりしていって」
蒼紗さんは何も聞かない。いや、聞かない様にしてくれている。その優しさはありがたいが、同時に苦しくもある。罪悪感、この三文字が頭の中て渦巻く。
「おねーちゃーん…って、え…駄目だよ誘拐なんてしちゃあ」
「ちーがーう。一緒にアイドルやってる子!」
「は…はい、その…蒼紗さんには、いつもお世話になってます」
妹さん、だろうか。私と一緒ぐらいの身長だ。同い年ぐらいかな…?
「ふーん…ね、私とお話ししようよ」
「え、えっと…?」
「うん、颯ちゃんは確か14歳…だったよね、紗南…あ、この子のことね。紗南は同い年だよ」
蒼紗さんの面倒見の良さは妹さんがいるって所が影響してるのだろうか。蒼紗さんは私を紗南さんに預け、私は紗南さんに手を引かれた。
《紗南》、名札が掛けられた扉に連れていかれた。やはりここは紗南さんの部屋なのだろう。見たところ、普通の女の子と言った部屋だ。ゲーム機が少し多いような気がするが。
「……ね、お姉ちゃんのこと、好き?」
「へ…い、いえ、そんな…」
「ね、良いこと教えてあげよっか…?」
そう、私の耳元で囁いてから、ベッドの下から何かを取り出した。アルバム…もしかして、蒼紗さんの昔の写真とか……いやいや、駄目だよそんなの蒼紗さんの許可なしに見ちゃったら!
「……って…え?、こ…これって…そんな…!?」
「えへへ、私のコレクションなんだ。気に入ってくれた?」
「ごめんね、今日はもう遅いから…家に泊めちゃって良いかな?」
『やっぱり蒼さんの所でしたか。予想はしてましたよ』
「ごめんね凪ちゃん。ちゃんと責任は持つから」
『責任…なるほど。はーちゃんもやり手ですね。まさかもうそこまで…』
「もう、変な事言わないの。明日にはそっちに帰すよ」
『はい、お礼にはーちゃんの日記を見せてあげます。それでは』
ふぅ。凪ちゃんに電話を入れ、今日は颯ちゃんを泊める旨を伝える。流石にこの時間から一人で行かせるのは不安だった。あとは母さんに許可を取らなきゃ駄目だけど…多分許してくれる。
さて、二人はうまくやってるかな?
2階に上がって、二人の様子を確認しに行く。
「あ…蒼紗…さん」
「あれ…颯ちゃん、紗南は?」
「あ…えっと、紗南ちゃんは部屋です…」
なんか、歯切れが悪そうに会話をする颯ちゃん。どうしたんだろう。まだ少し不安定なのかなぁ…
「その、颯ちゃん。今日は家に泊まっていって。もう時間も遅いし…さ。凪ちゃんにもちゃんと連絡とったし、どうかな?」
「あ…い、いえ!その、悪いです…」
「大丈夫、ボクのベッド使って良いからさ」
「え…でもそれじゃあ蒼紗さんは…」
「ボクはソファ使うから良いよ、ゆっくり休んで?」
うーん、遠慮なんてしなくても良いんだけどなぁ。ボクと颯ちゃんの仲なんだしさ。
「そ…それじゃ…!一緒に寝ましょう!」
え……
「その、ボクちょっとお水飲んでくるから、寝てて良いよ」
「は…はい」
はぁ…まさか、颯ちゃんと一緒のベッドに入ることになるなんて、何があるかわかんないものだ。
下で一杯水を飲み2階に上がり颯ちゃんが待つ2階に上がる。
「…なんで正座してるの?」
「ああ…!いえ!何でも無いです!」
背筋もピンと伸ばして、声も裏返っている。なんか…緊張してる?
「ほら、おいで?」
「は…はい!失礼します!!」
本当に、颯ちゃんどうしちゃったのかな。
ね…眠れないよこんなの!蒼紗さんはすやすや寝てるけど…心臓の音が外にまで響いてるんじゃ無いかってぐらいには激しい。
そろーりと、転がって反対側を向いて見る。
「っっっ!」
そこにあったのは、すやすやと寝息を立てる美しい顔が有った。思わず声が出そうになったが、なんとか堪えた。
い…今、私が一番蒼紗さんに近いん…だよね。ちょっと顔を前に突き出せば…前にこっそりやった指での間接キスや、タオルをこっそり嗅ぐとかとは比べ物にならない事ができるのだ…そう考えると、私の下のモノが反応し始めてしまった。
「うっ…だ…駄目だから…蒼紗さんに…そんなのは…!」
なんとか、自分の中に湧き上がってくるものを抑え込む。でも、どんどんその気持ちは増えていき…遂に決壊した。
……き、キスぐらいだったら…良いよね。だって、蒼紗さんこんなに無防備なんだもん。そうだ。蒼紗さんが悪いんだ。私は悪くない。
ちゅっ…
「〜〜〜っ!」
私の、ファーストキス。蒼紗さんに、あげちゃった…!
顔が熱くなる。心臓の音はより一層激しさを増す。
も…もう一回だけ…もう一回だけ…
ちゅっ…ちゅっ…
ぺろり…
駄目だ…これは良くない。ふわふわな唇の感触と、甘い香り。全てが私を虜にした。もっと、蒼紗さんを私色に染め上げたい。私でマーキングして、この人は私のものなんだー!ってアピールしたい。
もっと…もっと…
ぺろ、ぺろ
ちゅっ♡
じゅる
れろぉ…
「美味しい?お姉ちゃんのお顔」
「!!!」
あ…紗南、さんが…夢中で気づかなかった。そ…そんな…
私が絶望している最中、紗南さんはゆっくり数字を数え、パン!と手を叩く。
すると部屋の明かりを付けた。
「はい、もう普通に喋っていいよ?」
「あ…あぁ…その、私…!」
なんと弁明すれば良いのだろうか。いや、何をしてももう変わらない。私は、取り返しのつかない事を…してしまった。この明るさで蒼紗さんも目を覚ましてしまうだろう。今、蒼紗さんの顔は私の唾液でベタベタだ。
すぐに違和感に気づき、私がやった事だとバレてしまう…
「あ、お姉ちゃんなら起きないから大丈夫だよ。今は意識が奥の方に落ちてると思うからさ」
「へ…さ、催眠?」
「そ、じゃなきゃあんな写真撮れないよー流石に」
先程見せてもらったのは…蒼紗さんの痴態だ。
蒼紗さんに秘められた淫らさが詰まった様な写真集だった。
「そーだ、良いこと考えちゃったー!ねぇねぇ…」
紗南ちゃんは私に耳打ちをする。
「そ…そんなの…」
「好きなんでしょ?お姉ちゃんのこと」
「……」
私は、その誘いに頷いてしまった。
ごめんな、次はエロにするから…
あと、凪語を勉強できる場所はありますか?マジでむずすぎる。