俺的妄想日記R~オリ主とドラえもんの気ままな日常~ 作:クリスチーネ小林
ドラえもんが出した最高の秘密道具、
【二次元美少女キャラ召喚スマホ─いとも簡単に行われるえげつない行為機─】によって召喚した「ToLOVEるダークネス」からの二次元美少女キャラ、ララ・サタリン・デビルークによってめでたく童貞を卒業したオリ主。
更にララが呼び出した自分の双子の姉妹、ナナ・アスタ・デビルークとモモ・ベリア・デビルークの二人も交えて人生初めての4Pも体験し、アナル童貞卒業に加えてアナルバージンも卒業してしまった。
限界を超えて意識を失ったオリ主が目を覚ますと、ベッドにデビルーク三姉妹とぴったりと寄り添っている事に気づき、静かに寝息を立てている彼女達の微睡んだ可愛い顔を眺めて安心して改めて幸せを噛み締め、初めてドラえもんと出会った時の事を思い出していた。
(···んっ?あっそうか、最後に派手にイって俺は気を失ったんだっけ。それにしても温かいな···左側にララちゃん。右側にモモちゃん。そして体の上にナナちゃんが居て寄り添ってる。あぁ···なんて幸せなんだろう···何時も寒くて暗い部屋に一人虚しく薄っぺらい布団をかぶってしていた妄想が現実のモノになるなんて···これも全てドラえもんの道具のおかげだな。ひたすら感謝しかない。そういやアイツと出会ってからまだ3日なんだよな···)
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オリ主の言う今から3日前。その日、オリ主は困窮に貧していた。
例の567ウィルスの蔓延が原因で勤めていた工場が潰れて無職となり、次の仕事が一向に見つからず家賃を滞納してしまい、日々の食事にも困窮する有り様だった。
オリ主は小汚ない六畳間の真ん中に置かれた中古の丸テーブルの上にテイクアウトした並盛の牛丼の蓋を開けて無料の紅生姜をのせた。
「う"ぅっ···まともな食事はこれが最後になるかも知れないな···味わってゆっくり食べよう」
そして牛丼を口にしようとすると突然床がカタカタと揺れ出す。
「んっ?地震か···?いや違う!座っている畳だけ揺れている!?」
そう感じた瞬間、座っていた畳が弾け飛んでテーブルがひっくり返った。
「な、何ごとぉぉっっー!?」
全く訳が判らず混乱するオリ主の目の前に、開いた畳の底から丸くて青い何かがヒョッコリと這い出てきた。
「うぅ~んっ····痛てて···どうやら亜空間からは脱出できたみたいだな。それにしてもこの狭くて小汚ない部屋は一体····?」
その丸っこい奇妙な存在は部屋の周辺をキョロキョロと見渡す。
そこは小汚ない六畳間の部屋の隅に薄い本をやたらと積み重ねてタワーと化しているモノが幾つもあり、テレビと古いパソコンとひっくり返っている丸い中古のテーブルに薄っぺらい煎餅布団、そして畳に散らばっている牛丼が見えた。
「ノォオーッッ!!!俺の最後のマトモな食事がっー!!なんてことしやがるっ!!何で畳から出て来るんだよっ?ここは1階だぞ!?つーかっ誰だよお前はっ!?」
「えっ、僕?僕は22世紀の未来で作られた子守り用のネコ型ロボット、ドラえもんって言います。よろしく。そういう君は誰?ここは何処なの?」
「俺はオリ主。ここは日本のNAGOYAつーとこでこの部屋は俺が借りてるアパートだ。それより子守り用のネコ型ロボットだぁ~?ネコじゃなくてタヌキの間違いだろがぁっ!?」
言ってはならない事を口にしたオリ主に対してドラえもんは·····キレた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「おい···君···今、僕の事をなんて言ったっ···?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドラえもんはお腹のポケットから何やら手袋のようなモノを取り出し装着してオリ主にアッパーをかました!
「スーパー手袋!ドラァッ!!」
「あじゃぱあぁぁっー!!」
強烈なアッパーカットを喰らい、車田飛びしてぶっ飛ぶオリ主。
「ぬぉおおぉぉ~····あ、アゴが···」
「この僕をタヌキ扱いしたヤツは何者だろうと許さないっ!!オマケに僕がうまい棒のパッケージイラストのあいつみたいだとォ?」
「いや、そんな事は言ってねーよッ!!」
「いいや!確かにそう言ったぞっ!!」
そしてしばらくの間、言った・言ってないの押し問答の末、どうにかドラえもんは落ち着きを取り戻して二人は向かい合ってその場に座った。
「うぅぅ···ヒドイ目にあった」
「ごめんゴメン。つい気にしているのを言われたもんでつい···」
「あのなぁお前···ハァ、まあこっちも悪かったから取り敢えずソレはおいとくとして···えっと、ドラえもん···だったけ?何で俺の部屋の畳からどうやって出て来たんだよ?」
「うん、それはね···話すと長くなるけど 実はかくかくしかじか····」
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ドラえもんはオリ主に事情を話した。
自分は22世紀の未来で作られ、家族になったセワシの曾祖父に当たる野比のび太の悲惨な運命を変える為に居候して日々奮闘していた事を·····
また、夏休みの度に仲間と共に様々なあらゆる世界へ大冒険をして何度も世界を救ったりした事など、オリ主からしてみればいささか眉唾臭い冒険譚も語った。
そして月日は流れ·····
その日、ドラえもんは長年に渡って面倒を見てきたのび太が道具に頼らず自分の意思で努力を積み重ねた結果、希望していた高校への合格の知らせを聞き、もう自分が居なくても大丈夫だと確信して正式に未来の世界へ帰る事をみんなに告げた。
皆から送別会をしてもらい、野比のび太と涙ながらの別れの挨拶を済ませてドラえもんは22世紀の未来へと帰った。
だがタイムマシンで時空間を移動している最中、突然大規模な次元乱流が発生して奇妙な亜空間へと引きずり込まれた。
ドラえもんは必死でタイムマシンを操縦していると偶然目の前に次元の裂け目を発見し、藁にもすがる想いで裂け目に入り空間を抜けた。
そしてその先に小汚ない六畳間のオリ主の住んでいる古アパートの部屋の畳に繋がり、九死に一生を得たのだった。
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「なる程ね····何だかまるで漫画というか、ちょっとしたSF映画みたいだなぁ···」
「それじゃ次はオリ主くんの事を教えてくれるかい?」
「俺?あんま話しても気分のいい話しじゃないけど···」
オリ主はドラえもんに今現在、自分の置かれている状況について簡単に説明した。
今は202X年で前述したとうり例の567ウィルスの蔓延により仕事を失い、生活に困窮している事やそれに伴い、TOKYOオリンピックを始めとした様々なイベントや企画が中止に追い込まれ、それに連鎖して次々に店や企業が潰れ今まさに未曾有の経済危機である事など自分の知り得ている事全てをドラえもんに伝えた。
「何だって!567ウィルスの蔓延にTOKYOオリンピックが中止!?···おかしいな?僕の知ってる限りだとそんなウィルスなんて流行ってなかったし、TOKYOオリンピックもちゃんと予定どうり行われたハズなんだけどな···」
「んな事言ってもちゃんと、ほれっ」
オリ主は古いパソコン画面を立ち上げてドラえもんに該当する記事をみせる。
「ありゃりゃ···本当だ···う~ん···あっそうか!分かったぞ!」
突然何かを閃いて立ち上がるドラえもん。
「何がわかったんだ?」
「オリ主くん、恐らく僕は自分の世界とは少し違う歴史を歩んでいる別の世界···いわゆる並行世界に迷い込んだみたいなんだ!」
「並行世界···パラレルワールドってヤツか!」
漫画やアニメに明るいオタクなオリ主は簡単に理解して納得した。
「のび太くんより理解力があって助かるよ」
「そりゃどうも···まあ、とにかく並行世界だとわかったのはいいとして···お前ちゃんと自分の世界に帰れるのか?」
「う~ん···それはちょっと···確認してみる」
開きっぱなしの扉···もとい、畳を掴んで向こう側を恐る恐る覗くと渡って来た時空間が何故か消え去っていていた。
「ああっ!!空間が消えてる!?···これじゃ元の世界へ帰れないっ~!!」
現状を把握して見るからに気落ちして落ち込むドラえもんを見るに見かね、オリ主は少々気はずかしそうに咳払いしながらある提案を出した。
「ゴホンッ。あぁ~その、ドラえもん?まあ···その何だ?帰れる宛が見つかるまでよかったらウチに一緒に住むか?他にいく所ないんだろ?まあ、失業して家賃滞納してるから俺自身もこの先どうなるかわからんけど···」
「えっ?いいのかいオリ主くん?」
「ああっ、狭いけど元々俺一人だけだし問題ないさ。布団は一つしかないけど何とかなるだろ。あっ、けど仕事が見つかるまでは当分食事はパンの耳オンリーだからな?そこら辺は諦めてくれ。もう牛丼は散らばってて食えそうにないからな···」
ドラえもんはオリ主の視線をたぞってみると畳に散乱している牛丼があった。
「お、オリ主くん···もしかして僕が畳から出てきたせい?」
畳に散らばっている牛丼をかたずけているオリ主を見て、恐る恐るドラえもんは聞いた。
「まあな···けどまあそんな理由じゃしょうがねぇ気にすんなっ!!取り敢えず今日の所は貰ってきたパンの耳に砂糖でもかけて食うか。結構沢山あるから遠慮せずお前も食えっ!」
「オリ主くん···君って奴は···ありがとう···!」
オリ主の不器用な優しさと気づかいに感動したドラえもんは彼の為に秘密道具を出す事を決めた。
「よぉ~し!オリ主くん僕に任せてっ!」
ドラえもんはお腹の四次元ポケットをまさぐると中から綺麗なテーブル掛けを取り出した。
「グルメテーブルかけ~!」
「テーブルかけ···?わざわざそんなの取り出してどうするんだよ?」
「フフフ···これはね色んな料理を出せれる道具なんだ!牛丼のお詫びだよ。焼き肉セットを二人前よろしく」
丸いテーブルの上にグルメテーブルかけを敷いて料理を注文すると瞬時に皿に盛られた牛肉と白米にお新香と網焼き一式が現れた。
「えっ···?なっ!?こ、これって本物なのか!?」
「もちろんさっ。さあ一緒に食べよう!」
ドラえもんに促されてオリ主はテーブルの前に座る。
「それじゃいただきます!」
「い、いただきます」
熱っせられた網焼きの上にドラえもんが牛肉を置くとたちまちジュワ~と香ばしい肉の香りが広がり、オリ主の鼻腔をくすぐりたちまち口の中に唾液が溢れだした。
ドラえもんが焼いてくれた肉にタレを付けて口に運ぶと─
「はむっ···モグモグ····うっうっ····美味いっ!!!」
夢でも幻でもない本物の焼き肉にオリ主は夢中になってガッツき始めた。
「うまいっ!ウマいっ!美味いっ!焼き肉なんて何年ぶりだ?とにかくうまいっ!」
オリ主はどこぞの炎柱みたく、ひたすらうまいを連呼し続けた。そんな様子をドラえもんはかつての仲間達に重ねて思わず微笑む。
「フフフ···沢山食べなよ」
「おおっ!全集中して頂くぜっ!うおォン!今の俺はまるで人間火力発電所だっ!!」
何度もお代わりをして、限界まで腹に肉と米を詰めこみ食事を終えてゆっくり食後のお茶をすする。
「フウ···さすがに食べ過ぎたな。ご馳走さま、ありがとなドラえもん」
「フフ··お粗末さま」
「そんじゃそろそろ夜も遅いし寝るか。よかったら布団使えよ、俺は重ね着して毛布被ればいいからさ」
「ありがとうオリ主くん。でも僕は大丈夫、もしよかったらそこの押し入れを使わせてくれるかい?」
「押し入れ?ああ、かまわないぜ」
オリ主の了承を得てドラえもんはポケットから布団と枕を取り出して押し入れの中に敷いて入り込み、大きなアクビをする。
「ふぁぁ···それじゃオリ主くんおやすみ~···グーグースースー·····」
押し入れに入って布団を被るな否や、野比のび太に匹敵する速さで眠りに入り、健やかな寝息と鼻提灯を立てた。
「おう、おやすみ····って寝るのはやっ!?」
こうしてオリ主とドラえもんとの何とも奇妙な同居生活が始まったのだったのだった。
今年も予期せぬトラブルばかりで何とも上手く行かない事が多々ありましたが、こうして投稿して届けられた事を嬉しく思います。
また、来年もよろしくお願いいたします。
よいお年を。