ヤリモクでポケモントレーナーになりました。 作:お隣の池の中のプラナリさん
「テッカニン、ダブルウイング!!」
「ドンカラス、あくのはどう!」
ひたすら逃げ回るチラチーノを追って、私はテッカニンに指示をする。特性が加速であり、機敏な動きができるテッカニンは撹乱や拘束に優れている。
『チャアッ!』
しかし、それを器用に回避するチラチーノ。なるべくドンカラスとテッカニンで挟み込むように動いてはいるが、直感か否かすぐに最適なルート取りで挟まれないようチョロチョロと動いて避けに徹している。
「ヨウ、足場が不安定だから気を付けて!」
「大丈夫、このくらいなら動ける!シャドーボール!」
人の手が殆ど加わっていないこの森は、足の踏み処がないとは言わないがかなり不安定だ。ジャローダかテッカニンでなければ移動に苦労するところだろう。
しかし、旅の途中で乗り越えてきたのだろう。シャルは息を乱すことなくチラチーノを追い続けている。私もなるべく迷惑をかけないようにしないといけないと必死こいてるが、少しずつ消耗してきているところだ。
「ヨウ!ノーマルタイプにゴースト技は効かないよ!」
「そうだった!テッカニン、アクロバット!」
シャルに指摘され、すぐにチラチーノの動きを捉えるよう指示する。
加速で積まれたテッカニンの動きは、トレーナーである私にさえよく見えない。
「フラージェス、“まもる“だ。」
『ヴウァン!?』
確実にチラチーノを捉えたかと思われたが、横槍を入れられ外した。
そこにいたのは、服越しに筋肉が隆起しているのがわかる屈強な丸刈りのお兄さんだった。その隣にいるのは、白く細い女性的な身体をした植物のようなポケモン、フラージェスである。
見た目のインパクトが凄い、と思ったがその瞬間私は彼らが犯人であることを勘づいた。
「ふうん、鋭いねえキミ。確かヨウ……ちゃんだったね。中々変態の匂いがするよ。」
「っ……戻って、テッカニン。」
まもるの壁に吹き飛ばされ、木の幹に身体を強打してしまったテッカニンをモンスターボールに戻す。耐久力がないのが一番の難点であるが、完全に予想外の動きをされた。仕方ないところだ。
「今なんならヤってるところだけど、キミも混ざらない?」
「あぁんっ!!あっ!!やだあ!!やめてえっ!」
男に指指された近場のテントの中にはもう一人、細身の男性がいた。なんと彼は絶賛強姦中であったのだ。全裸にされた茶髪の女性の身体を抱き寄せて、じたばたと暴れられるのも構わず挿入を続けている。
あまりにも痛々しくて、なによりも不快だ。
「……混ざるもんか、お前らなんかに!ホイーガ!アーマーガァ!」
『イーガ!』
『クオオオオオオッ!!』
私は怒りのあまり、ポケモンバトルのルールを破って物量で叩きのめそうとした。行為を強要して自分の快感だけを満たそうとする彼らが許せなかったからだ。
「……同感。可愛いポケモンを使って人拐いして、犯すなんてサイテー。」
シャルは少し恥ずかしそうにしていたが、それでも考えは同じだったらしい。手を前に振ってドンカラスを呼び寄せ、相手を睨む。
「怖いねえ、でも大丈夫!俺のフラチーノはスキルリンクザーメンだ!もっとと言うまで沢山注いでイカせてやるぜえ!」
「その敵意、フラーチェスのメスアロマで和らげてやるよ。」
『チャルッ!』
『フーラァ♪』
なんて不埒な……しかもポケモン達も完全にその気で、役割を遂行するつもりだ。ジャローダと同じ、人間の味を知ってしまったポケモンか。
「貴方達!観念しなさい!」
「ジュンサーさん!?」
私達の後ろからジュンサーさんがやって来た。不安定な足場に動揺しながらも、彼女は電気タイプの犬ポケモン、パルスワンを連れて不埒ーズ(今名付けました)を睨んでいた。
パルスワンはイヌヌワン……じゃなかった、ワンパチというポケモンの進化系である。
「貴方達を強姦の罪で逮捕します!大人しくしていれば痛みは伴わないわよ!!」
『イヌヌヌヌヌヌワン!』
「おっとお?その台詞そのまま返すぜジュンサーさんよ♡強気な女は好きだが棘がありすぎて頂けないねえ」
ジュンサーさんの態度に痺れを切らし、テント内で女性を犯していた男が挿入を解かぬまま立ち上がった。女性の全裸が、大切なところが、男と深々と繋がっているところまで丸見えである。
「あっ……あああああああああああああっ!!!」
女性の悲痛な叫び声が響く。あんな風に晒し者にされたら、私も死ぬかも。とことん下衆なあいつらに対して、私は殺意に近い怒りを感じた。
「ヨウ、絶対にあいつらを倒すよ!」
「勿論!」
シャルも同じ気持ちだったようで、すぐにモンスターボールに手をかける。
「いくよっ!ドラピオン!」
『ゴァァァァァッ!』
彼女の二体目はドラピオン。紫色のアーマーと細長い上半身、蠍をモチーフにした下半身など外野どのポケモンとも類似しない特徴をもったポケモンだ。
進化前のスコルピからむしタイプが抜けて、毒悪複合となっている。
一見するとむしタイプと見間違えてしまう見た目だ。
「チラチーノ、ロックブラスト!」
『ちゃるるるるる!』
「フラージェス、ムーンフォースだ。」
『フォオオオ!!』
当然、向こうも抵抗してポケモンに指示を出す。ぼさっとしている時間は一瞬たりともない。
「アーマーガァ、はがねのつばさ!ホイーガはどくばり!」
『イーガ!!』
『クウウウオ!』
ホイーガのどくばり、アーマーガァのはがねのつばさ共にフェアリータイプには効果抜群である。私は先にフラージェスから仕留め、スキルリンクが厄介なチラチーノはシャルに任せるとしよう。
「ドラピオン、クロスポイズン!」
『ゴオン!!』
ドラピオンのクロスポイズンはチラチーノを射止め、即座に戦闘不能にさせた……凄く強い。相性やレベルの差といのもあるのだろうが、たった一撃で倒すことになるとは思わなかった。
「ちっ!フラージェス、マジカルシャイン!」
『フオオオオオオ!』
ドォン!という爆発音と共に周囲に光が走る。劣性と見た相手の目眩ましにまんまと引っ掛かり、数秒間私たちは動けなくなった。
チラチーノ&フラージェスにした理由は、不埒なチラチーノ、不埒なフラージェスと語感が良かったからです。それ以外の理由は殆どありません。
フラーチェス
フラチーノ
ポケモンのニックネーム、つける?
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つける
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つけない
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相棒だけにつけて他はそのまま