ヤリモクでポケモントレーナーになりました。 作:お隣の池の中のプラナリさん
目を覚ますと、ちゃんとテントの中だった。枕元には手紙が置いてあり、
「ヨウへ、楽しい時間をありがとう。これからも沢山相棒と仲を育んでいってください。私はエンジンシティのポケモンセンターにいるので、いつでも遊びにきてね!
P.s 野外でする時はほどほどに。朝日が来るまでにせめて身を潜めなさい。」
と書いてあった。最後の一文からして、わざわざテントまではこんでくれたのだと理解した。確かにワイルドエリアは沢山のポケモンがいるのと同時に、トレーナーも目にする。中には私と同じくキャンプして一夜を明かす人だっている。
「あは……ヤりすぎちゃったね、ジャノビー。」
『くきゅーん。』
もう激しすぎて何回
これはジャノビーもそうで、腰がくだけて全身がびくびくと痙攣しているのがわかる。あのお姉さんがいい人じゃなかったら、置いていかれてたら……と思うと顔が真っ青になる。
一応私にだってまだ羞恥心はある。
「……好きよ、ジャノビー。」
『きゅん……♡』
ジャノビーの顎をさすりながら、彼を受け止める。
……でも、それでも私はジャノビーとヤっていたい。恥ずかしくはあるけど、リスクはあるけどそれ以上にジャノビーのことが好きだ。今回の事はひとつの教訓になるが、これからもテント内だけじゃなく外でヤりたいと思っている。
あと純粋に、ジャローダに進化したらきっと今のテントに入らなくなる。イワーク程のサイズではないにせよ、身体が今の数倍長くなるのだから。
「んっ……♡」
『きゅ♡』
ジャノビーとキスをする。いつもの求め合うものではなく、唇を重ねるだけのものだった。
それでもいつもよりずっと長い、お互いの愛情表現だった。
──────
結局、まともに動けるようになったのは更に休んで次の日である。
イワーク狩りも簡単になってきて、他のポケモンをゲットする気分でもなかったがためにワイルドエリアを少しの間後にすることにした。
ガラル鉱山を抜け、たどり着いたのはターフタウン。想定されている順路通りにすすめば、エンジンシティを除いて最初のジムがある場所だ。
結局ジム挑戦の登録はしなかったな。気長~にゆっくりしたいし、バトルに興味とかないし。
「アオガラス、つけあがる!」
『クオオオオオン!』
とはいえ、ここらのトレーナーはやたらと好戦的で目が合わなくてもバトルを仕掛けてくる。ほんとやめて欲しい。
バキッ!
『ぺぷうううっ!!』
バサバサ、と力強い羽ばたきで相手のホシガリスを弾き飛ばすアオガラス。このアオガラスはターフタウンの道中でゲットしたポケモンであり、飛行単タイプ。前に勝負したマメパトと同じ序盤鳥である、ココガラの進化系である。
序盤鳥にありがちなノーマル複合がないため、格闘タイプにより強く出ることができるメリットがある。黒と青を基調にしたカラスというまんまな見た目だが、そのつぶらな瞳が怖さを半減させている。
因みに進化するとアーマーガァという鋼の体を持つ強力なポケモンになる。見た目の屈強さもさることながら知能が高く、このガラル地方ではタクシーとして用いられているなど人間との共生が図れているそうだ。
『ギュエッ!』
ホシガリスを一撃で仕留め、勝負はこちらの勝ち。そこそことはいえ機動力もあり、苦労はしたがなんだかんだアオガラスを捕まえといてよかったと思っている。
「ありがと、アオガラス。」
『クオッ。』
最後に戦闘を終えたアオガラスに労りの言葉をかけてモンスターボールへと戻す。
そのままターフタウンのポケモンセンターへ足を運び、ジャノビーとアオガラスの体力を回復してもらった。今回のポケモンお姉さんはエンジンシティの時のような変態ではなく、ジャノビーの勃起などについてツッコまれることはなかった。
これが普通、なのか?でもポケモンセンターにはちょっと行きづらくなってきたというか……他の町に長居するのは今後控えるか。
『ジャノッ!ジャーノッ!』
「んー、どうしたのジャノビー?」
ジャノビーはすっかり観光気分であり、ターフタウンに建てられている石碑や壁画に興味を示しているようである。
「昔の歴史、みたいなものだね。」
ポケモンという種族が一体いつから存在するのか、率直な疑問に思考を数秒馳せた。化石から復元したポケモンというのも存在し、大体1億年前からポケモンというものは存在していることは私の理解の範囲だ。
この地方の化石ポケモンというと検討はつかないが、カブト、オムナイト、リリーラ、アノプス、プロトーガといった水中で活動していたポケモンと、ズガイトス、タテトプス、アーケン、アマルス、チゴラスといった陸で活動してたものに分かれていることを把握している。例外に当たるのはプテラか。
「私達もずっと、仲良くしたいよね。」
『きゅーん♡』
私はそう一言いって考えるのをやめた。こちらに甘えてきたジャノビーの頭と顎を撫で、ジャノビーをモンスターボールに戻す。
「仲良しなのはいいことなんだな、お嬢さん。」
ジャノビーとのやり取りを聞いていたらしい、一人の男性がこちらに話しかけてきた。麦わら帽子を被りのほほんとした優しいイメージを感じさせる童顔の男性。
しかし首から下の筋肉質な体は顔のイメージを台無しにするほどガッチリしている。農業にシフトチェンジした、ナゲキとカイリキーを足し合わせた人間とポケモンのハーフのような姿をしていた(失礼)。
背中には831と書かれた、背番号つきのユニフォームに身を包んでいる。
「……貴方は?」
「僕はヤロー。ターフタウンのジムリーダをしているんだ。見たところポケモンも育ってるし、次のチャレンジャーになるんじゃないかと期待してたのだ。」
どうやら、この街のスタジアムのリーダーというべきか。ジムリーダーだったらしい。最初のジムというだけあって、本人が戦っても違和感がない。なんならホシガリスやマメパトくらいならヤローさんで倒せそうである。
「ぼくは草タイプを愛用していてね、キミのジャノビーがよく育っていてこっちまで嬉しくなってしまったんだな。」
「ああ、恐縮です……えっと。ヨウといいます。」
「ヨウ、君か。キミがチャレンジャーだったら一度合間見えてみたかったんだな。草タイプに好かれる人に悪い人はいないからね。」
ヤローさんから向けられる眼差しに罪悪感を覚えた。私自身があまり人付き合いが得意ではないのかもしれないというのと、やはりトレーナー同士バトルは避けては通れないものなのかと辟易していた。
ポケモンのニックネーム、つける?
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つける
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つけない
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相棒だけにつけて他はそのまま