というわけで続きです、どうぞ。
ギルド『トランス・セクシャル・パーティー』。
かつてアインズ・ウール・ゴウンに入ろうとし、加入制限ができたことで入れなくなった異形種プレイヤーたちのギルドであり、ユグドラシル屈指の数と連携でアインズ・ウール・ゴウンに次ぐワールドアイテム保有数2位を成した――というのが全盛期かつ表向きの経歴。
入ろうとした云々の話はアインズ・ウール・ゴウン。特にギルドマスターのモモンガに好印象を与えるための行動で、転移後に障害となる彼らの動向及び原作との差異を探るための作戦。
ワールドアイテムについては原作知識で転移を知っていたから、それを見越して死に物狂いで集めたにすぎない。保有数2位もユグドラシル全盛期の話で、ユグドラシルの衰退に合わせて各ギルドとの交渉及び戦争の結果、アインズ・ウール・ゴウンを大きく引き離して1位となっている。
数と連携については特に言うこともない。ただ単に変態が多く居て、譲れない願いと書いて変態願望読むモノのために手を組んだだけだ。
不夜桃源城塞。
昼夜問わず明るく照らされる城塞都市であり、娯楽区画の多くが“性”に関連した建物という、ここを統治している者たちの本性がよく分かる設計がされている。
中央区画行政区、12性の宮殿。その中でもトランス・セクシャル・パーティーのギルドメンバーしか入れない天上宮の自室にてギルドマスター、ホロは執政を執り行っていた。
「各地への浸透は順調。じゃがツアーとは未だに接触できず、法国に至っては偽装帝国兵に情報を与えたうえで、送り返したにも関わらず何の反応もない……」
彼女を悩ませているのは、現地勢力の中で最も身近で脅威となる1匹と一国。どちらとも未だに対話の糸口すら見えていない現状だ。
前者は積極策が打てていないのでしょうがないが、後者は原作では警告に留めていたモブをプレイヤーだと匂わせた上で、法国へ送り返した。だが接触はおろか工作員、魔法や異能による偵察すらない。
「フェリの奴に頼むしかないの」
フェリ・ロス。肩書はトランス・セクシャル・パーティー諜報・防諜担当官。
ホームに残った者のなかではホロに次ぐ忙しさに追われている彼女にこれ以上負担をかけるのは望ましくない。だが法国――ワールドアイテムを持つ相手に安全かつ確実に覗き見できる人材は貴重だ。
フェリ以外の人員は、皆すぐには手が離せない仕事についている。今すぐ動けるのは彼女しかいない。
また愚痴につき合わされそうだと、ため息交じりに同志フェリに連絡する。
「あとは……ほう? 現地の材料で各種ユグドラシルアイテムの製作に成功か。これでアイテムの心配はなくなったが……、原材料の確保がネックじゃな……」
変態共を束ねる変態ギルドの数少ない常識人、ホロ。
彼女の悩みが尽きる気配は見えない。
バハルス帝国兵に偽装した法国特殊部隊によって被害を受けた村の一つ、カルネ村。
物質的な損失は取り戻せたが、いまだ人心の傷跡が癒えたとは言えないこの村には季節外れの豊作が訪れていた。
「平和だなぁ…………」
黄金色に輝く穀物の海の水平線。それを眺めながらエンリ・エモットはしみじみと呟く。
あの帝国兵の襲撃からまもなく一月ほど経とうとしている現在、カルネ村は3人の少女によって復興が進んでいる。
村を救ってくれた通りすがりの女性たちが「村に置いてやってほしい」と村長に頼み、カルネ村の住人となった彼女たちは、この短期間でカルネ村になくてはならない存在となっていた。
「エンリさま、おはようございます」
「あ、コッコロさん。おはようございます」
エンリに話しかけてきたのはエルフの少女のコッコロ。妹のネムと同い年程度の幼い容姿をしているが、どんな些細な傷や病に疲労も癒す凄腕治癒師だ。敬語はやめてほしいと何度もお願いしているが、聞き届けられる気配はない。
「春姫さまの魔法は無事に作用しておられるようですね」
「はい! おかげさまでこんなに早く収穫を迎えられました!」
サンジョウノ・春姫。コッコロと共にカルネ村に預けられた大地を操る力を持つ森祭司。
土壌の改良と回復、村の防備の建設、復興。いずれも春姫一人で成したことであり、村の人間で彼女に感謝していない人間は一人もいない。
エンリも妹と共にお礼を言ったことがあるが、何故か顔を見せようとしないことが不思議だった。わずかに見える口元からも相当な美人だと分かるのに。
「あ! エンリおねえちゃん!」
「おや、ルナさま」
「ルナちゃん? どうしたの?」
3人娘最後の1人、ルナ。
コッコロ同様幼い外見の少女だが、こちらはコッコロと違い外見相応の精神年齢のようで、よくネムと遊んでいる。
「おともだちの皆にお手伝いをしてほしいって村の人にお願いされたの。それでエンリおねえちゃんに……」
「えっ!? もうそんな時間? コッコロさん、すみませんが私は行ってきます」
そんな可愛らしい様子からは想像できないことに、彼女は死霊術師なのだ。
生者を憎むアンデッドを使役する者など普通は疎まれ、恐れられ、排斥されるのが普通だが、カルネ村では違った。
帝国騎士の襲撃によって人間不信気味になったことで、亜人やアンデッドへの抵抗が薄れていたためだ。また術者が恩人の預けた娘であるルナであること、彼女が悪意のない少女であったことも大きい。
「ルナちゃん、おともだちにはお仕事のお手伝い、始めていいよって伝えてくれる?」
「うん! 分かった!」
「お二人とも、お気を付けて行ってらっしゃいませ」
なぜかルナが村でアンデッドを動かすときにはエンリの許可を求めるようになり、それ以降エンリが村長のように扱われる機会が増えてきた。
エンリは自分の将来を想像し、少しばかり頭痛を覚えながらエルフの少女の声を背に、村人の集まる広場へと駆けていった。
鬱蒼とした森の中、2人の戦士が対峙する。
片や鍛え抜かれた肉体を持ち、居合切りの構えをとる男。
相対するは剣を構える、金色に輝く絹糸のような美しい髪の少女。
「………………」
「………………」
息の詰まる静寂。
先に動いたのは少女だった。
「ッ――!」
並みの人間では反応できない神速の刺突。それに反応し、居合切りの射程圏内に踏み込んだ瞬間に抜刀した男は、間違いなく強者だろう。
「邪魔」
しかし絶対強者たる少女には通じない。
刺突の軌道をずらし、己の首元へ向かう刀へと切っ先を変える。
――砕け散る刀。それを無表情で見、さらに踏み込んでくる金の少女。
それが男――ブレイン・アングラウスが傭兵団の用心棒として見た、最後の光景だった。
真鍮の牙。
王国で4番目のアダマンタイト級冒険者チーム。蒼の薔薇、純白の双角同様、女性のみで構成されたチームであり、全員が金髪なのが特徴だ。
ちなみに当初の予定ではチーム名は黄金の牙だったが、「黄金だとあの化け物姫の二つ名的に難癖つけられない?」と懸念の声が上がったため真鍮となった。
剣士のぺコリーヌ、アイズ・ヴァレンシュタイン、セイラ。魔法詠唱者のミラルカ・イーリス、レンジャーのシェラ・L・グリーンウッド。そしてリーダー、セラス・アシュレイン。
一人、オレンジ色に見える人がいるが気のせいだ。
この5人チームはブレイン・アングラウス捕縛と死を撒く剣団を含めた複数の傭兵、盗賊団殲滅の功績によりミスリル級にまで駆け上がったあと、ドラゴンスレイを達成しアダマンタイト級となった。当然、この功績は全てトランス・セクシャル・パーティー全面協力の下行われたものである。
「それで? 結局ブレイン・アングラウスとはヤらなかったの?」
シェラの問いにアイズはこくりと頷く。
「……原作キャラに手を出すのは、可能な限り控えるって、ホロが言ってたから」
「え~? でももう原作乖離しちゃってるじゃん。それぐらいいいのに」
「ある程度つじつま合わせして、原作の修正力の有無を調べるそうです」
二人の会話にセラスが割り込む。
「ブレインは既に牢屋から逃がしてあります。監視員の報告では、原作通り王都に向かっているそうです。ガゼフと会って立ち直れば、今後の計画は修正力が働くことを念頭に置いて立てなければならなくなります」
「それってそんなに重要なの?」
「当たり前でしょう。修正力があるということは、アインズ・ウール・ゴウンの立ち位置にいる我々が、あの大虐殺をやらざろう得ない状況になるかもしれないということですよ?」
うへぇと顔をしかめるシェラ。
異形種故に人間を殺すことに抵抗はないが、それでも法国とツアーに確実に敵視される所業をやりたくはない。いつまでもヤりたいようにヤれれば、彼女たちは満足なのだから。
「まあまだ確定していないことは置いておいて。シェラ、貴女に吉報です」
「え? なになに? 遂にヤっていいとか?」
「正解です」
「あはは、ですよねー。そんなすぐにヤらせ……え? いいの? マジで?」
頷き返すセラス。
今にも飛び出しておっぱじめかねない雰囲気を出し始めたシェラにセラスは釘を刺す。
「ただし記憶消去などの後始末は怠らない様に。我々の目的は……」
「分かってるって! 名声獲得と王国戦に備えた下準備でしょ? 計画の邪魔になんないよう気をつけるからさ!」
今度こそ飛び出していくシェラをしり目にセラスはため息をつく。
「……私はいつセックスできるのでしょうね」
セラス・アシュレイン。ホロと同じ常識人(比較的)派閥に属する彼女が姦淫に浸れるのはどれだけ先になるのか。
据えた臭いのする一室。つまりは便所。
だが壁に拘束された女性たちと彼女たちの股から流れる、あるいは乾いた白濁液で察せる者は察せるだろう。
ここは街の後ろ暗い男たちの精液を排泄する便所なのだ、と。
その便所に新しい女、いや、新品の便器が設置された。
「ちょっと! 離して、離してよ!」
声を上げながら抵抗する、目隠しされたエルフの少女。身長に対してあまりにも不釣り合いな大きさの乳房が男たちを誘うように跳ね回る。
「シェラ・L・グリーンウッド……」
利用者の誰かが驚きの声をもらす。
生ける伝説であるアダマンタイト級冒険者。どれだけ劣情を掻き立てる肢体をしていようとも、その実力を前に諦めるしかなかった女が便器として使用できる。
あまりに信じがたい現実を前に二の足を踏む男たち。やがて一人が勇気を出してシェラの前まで行くと、その巨乳を鷲づかみにした。
「いたっ!? やめて! いたいったら! ちょっと!?」
「柔らけえ! 街でぷるんぷるん揺れてんの見たときからこうしたかったんだよなぁ!」
シェラの抗議を無視して男は指の間からはみ出るほどの柔肉をぐにぐに揉みながら肉棒を秘所に挿入した。
「――痛い痛い痛いいいぃぃっ!!!」
ろくに濡れていない処女孔を無理やり開通させられたシェラは泣き叫ぶ。
一方、男のほうは処女を穢したことと新品の膣の締め付けに興奮してそのままピストンしはじめた。破瓜の血で滑りがよくなった膣が擦られるたびに男根を締め上げ、それを喜んだ男が増々猛り、腰を振る。
「え…………っ? なに? お腹があったかいけど……?」
挿入から1分も持たずの射精にシェラは困惑の声をもらす。
それが射精だと理解する間もなく次の利用者が挿入してくる。前の利用者の精液を掻き出しながら、新たに自身の子種を注ぐべく抽送する。
熱心にシェラの膣を穿っていたとき、視界の端で揺れるピンク色の突起物に気づいた男はそれを口に咥える。
「甘い、が……どうせなら母乳も飲んでみてえなあ……。すぐ出るようにたっぷり仕込んでやる!」
「ひっ!? やだぁ! んあっ、吸わないでよぉ!」
飴でも口に含んでいるかのようにシェラの乳首を舐めまわす。
舌を這わせたとき、泣き叫ぶばかりだったシェラが甘い声を出したのを聞き逃さなかった男は、左右の乳首を同時にいじりながら肉棒をピストンする。
左の乳首を舐めてるときは右手で右の乳首を、反対の乳首を舐めるときは空いた手で、絶え間なく刺激を与え続ける。
「んぐうぅぅ……! やだぁ……やだよぉ……! こんなので、気持ちよく、んんっ! なりたくない……!」
口では拒絶しながらも、体は正直で弄ばれている乳首は勃起して、下の口は締めつつも肉棒を柔らかく包み込むようになっていた。
根元からせりあがってきた射精感を堪えることなく男はシェラの子宮に自身の子種をぶちまける。
肉棒が抜かれるときれいに閉じていた一本筋は開かれたまま戻らず、奥から白濁液がドロドロとこぼれてきた。
「う、ああ……あかちゃん、でき、ちゃう……」
虚ろになった瞳から涙を流して変わり果てた膣口を見つめるシェラに、欲情した別の男が挿入する。
シェラという極上の女体と名器を備えた便器の利用者の列が途切れる気配はない。
元から酷い臭いだった便所は更に悪臭の満ちた空間になっていた。
膣口、尻穴、口から精液を垂れ流しにし、生気を失った瞳で虚空を写すシェラを使う男。この男以外は全員、精根尽き果てた様子でピクリとも動かない。
「おおぉ……っ! 最後の一発、出すぞぉっ!」
「…………あ。……う……」
文字通り絞り出すような弱々しい勢いで射精した男は汚れることも気にせず背中から倒れ込む。
最後の人間が動けなくなった――その瞬間、便所の壁に植物の根が張り巡らされる。
「――――うふふふふ! 夢にまで見た女体セックス! そして最っ高の処女喪失だったよ! アリガトウ! ダカラ……」
シェラの口が三日月状に裂ける。
血の臭いが便所に満ち、ボリボリグチャグチャと肉と骨が砕かれ、混ざり合う音が精神を犯す。
エルフの少女だったモノは口腔となった便所の中身を――嗤いながら咀嚼する。
「――イタダキマス」
この日、この街から数十名のならず者が、影も形もなく消えた。
次話投稿は来年までお待ちください(無言の土下座)