飛び飛びに書いてるからおかしなところは見逃してくだしあ……。
王国と帝国に接する前人未踏の地、トブの大森林は平野では見かけぬ強力なモンスターが生息する魔境であり、人の手がついていない自然の恵みが豊富な宝の山でもある。
冒険者はもちろん、非合法の仕事を請け負うワーカー、そして比較的浅い部分までなら近隣の村の猟師など。多種多様な人間が期待と恐怖を胸に木々の狭間に消えていく。
走る。走る。
「はあっ! はあっ!」
足場の悪い森林を、息を切らして疾駆する。
(畜生! どうして! なんで! 今日に限って!)
必死な形相で走る男は帝国のワーカーチームの一員だった。
だった、と過去形なのは、既に他の仲間が生きているかすら、分からないからだ。
いつもの面子で警戒しながら進んでいたら、いつの間にか仲間たちとはぐれており、この悪夢が始まっていた。
まず最初に破裂音が鳴り、続いて人の悲鳴が耳に入った。その声は、明らかに仲間のものだった。
そこからの男の行動は速かった。
余分と判断した荷物を全て捨てると、歩いてきた道を分け目も降らずに逃げ出したのだ。
仲間を見捨てる行いだが、男に迷いはない。男のチーム内での扱いが、あまり良くなかったためだろう。
(死んでたまるかっ! まだろくな女も抱けてねえのに!)
故郷の枯れ木みたいな女じゃなく、もっと美しい女を抱きたい。
その一心で農村を飛び出し、ワーカーとなった男は今までの人生で最も早く足を動かし、木々の隙間を駆け抜ける。
もう少しで来た道の半分に達する。そのとき、男の視界が大きく傾く。
(っ!!?)
遅れて右足に力の入らなくなったのを感じ取り、しばらくして刃物で切られるのとは違う激痛が右足から脳へ伝達される。
(なんだ!? 何があった!!? あの忌々しい破裂音は聞こえなかった! 一体どうやって――)
「はい、ざんねんでした」
痛みに泣きながら必死に頭を回転させていると、どこかこちらを嘲るような少女の声を耳にする。まもなくして、男の意識は闇に落ちた。
現地民捕獲用鎮静剤を打ち込まれたことで大人しくなった男の記憶を読み漁る。
なぜ記憶を覗くのか? それは確保した人間が“消えて問題ない”人間か確認するためである。それとツアー・法国向けアリバイのためだ。これが戦争……とまではいかないだろうが、何らかの火種になったらシャレにならない。
一通り見分を終えた彼女は背後へ振り返り、待っている仲間へと呼びかける。
「脳内解析完了しました。この人間は持って行ってOKです」
鬱蒼とした木々の隙間から現れたのは、なぜワーカーたちが見つけられなかったのか不思議なほど、森林には不似合いな華美な少女2人。
片や銀、片や金の髪を持つ胸部が大きく膨らんだ少女たちの名は銀が416、金がVSK-94という。言うまでもなくトランス・セクシャル・パーティーの一員だ。
「判定、ありがとうございます さん」
「いえ、これがお仕事ですから」
ラティーファはニコニコと、どこか虚ろな笑顔でVSK-94に対応する。
彼女もまたトランス・セクシャル・パーティーの一人なのだが、前者二人とは明確に違う点が存在する。それは二人がこの世界では見かけない金属製の筒――銃を装備している点だ。
それは彼女たち二人が表舞台へ出ないメンバーである証左でもある。
艦これ、ドルフロ、アズレンなどの近代兵器擬人化もの。SF系のキャラを推しとする面々は現段階で表舞台――最低でも王国、帝国、聖王国、竜王国に姿を現すことは現状、禁じられている。
これは今日昨日決まったことではなく転移以前、ユグドラシル時代に決められたことだ。
1つは銃や光線兵器の類がファンタジー世界のオバロでは悪目立ちすると判断されたから。
もう1つは、
「そういえば聞きました? アゼルリシア山脈国家建国、結構進んでいるそうですよ」
この世界に根付くために興す国に配属させるためだ。
ユグドラシル時代、今のメンバーが揃った頃に提出されたこの案。原作の流れをなぞるようなこれには多くの反対・慎重意見が頻出し、効果が期待できるなら大抵の案は肯定するホロからも否定的な意見が出た。
が、彼女たちの目指す野望達成に役立つのも事実であり、結局有望な代案が出なかったことで最終的には賛成多数で可決された。
同時にしばらく表舞台へ出られず、出てからも仕事量が多い彼女たち国家配属組への配慮として、このようなゲーム――消えても問題ない人間で楽しんでよいという特例措置が出された。
「そう。フロスト・ドラゴンとクアゴアの始末は終わったって聞いてたけど、ドワーフについても何か進展があったの?」
「ドワーフの王都に行くとき、ついでに適当なドワーフを何人か連れて行ったそうで。そこから話が広まって友好関係……というより同盟が組めそうなんだとか」
国家配属組のストレス発散……というよりも八つ当たりのサンドバッグにされたドラゴン・クアゴア連合の様子を見せた結果、翌日には同盟の打診が届いた。
世界最強の種であるドラゴンを鎧触一蹴に蹴散らせば、むべなるかな。
蛇足だが、フロスト・ドラゴンは全て――死んだ者は蘇生させて――大森林に建築中の地下実験場に送られ、ニューワールド・ファーミング計画に役立たさせる運命にある。
「知らぬ間にそこまで進んでいたのですね。……国ができたら、このお遊びも中止ですかね?」
「あり得るわ。たぶん忙しくってそれどころじゃなくなるもの。……念のため言っとくけど、おこぼれあずかろうとか考えない方がいいわよ?」
「あはは……私の性癖知ってるでしょう?」
このゲームを開催するにあたって、審判役が獲物を横取りすることがないよう、人間で初体験を望まぬ派閥のメンバーから選出されることとなった。
今回の審判はその筆頭――異種姦派閥。それに属する彼女の食指の動く相手ではないのだ。
「では失礼しますね」
ラティーファはそそくさと森の奥へ去っていく。
VSK-94と416の勝負は、VSK-94に軍配が上がった。よって戦利品は勝者であるVSK-94のものとなる。
「ではこの戦利品は私のですね」
「……仕方ないわね。次は負けないから」
「そもそも次がいつになるのやら……」
「ああ、そうね……」
先に獲物を無力化した者が勝者となり、セックスできるこのゲーム。ドルフロ勢が交代で行っているため、一度勝負に出た者はしばらく出られない。
勝者であるVSK-94の出番が来るのはかなり先だろう。
「まあ、今日のところは楽しんできます」
「そ。ま、ごゆっくり」
ワーカーが目を覚ました時、まず感じたのは肌寒さだった。
ついで手首と足首から感じる革のような感触に気づき、両手両足が動かせず唯一自由な頭を上げて自分が今、どんな状態にあるのかを理解した。
全裸にされて、革のベルトのようなもので拘束されている。
「――ああ、起きましたか」
声の聞こえたほうへ顔を向けると、そこにはこの殺風景な部屋には場違いにも甚だしい美少女が、冷たい顔でワーカーを見ていた。
「はじめまして、私は94。侵入者であるあなたの尋問を任されました。以後お見知りおきを」
丁寧な口調とは裏腹に声音には一切の感情が感じられない。悪印象を与えるはずのそれが、妙にこの少女に似合っている。
「さて、では始めましょうか。まず最初に、貴方はなぜあそこにいたのですか?」
「………………」
こちらの返事も聞かずに質問してきた女、94を男は無視する。
生殺与奪の権利を握られている状態であるが、素直に答えて解放されるとは思えない。なのでここは相手の反応を窺うことにした。
「……黙秘ですか。あまり賢い選択ではありませんね。自分が今、どのような立場なのか理解できていないのですか?」
答えずにいたら、予想とは違う方向で悪い事態となった。
寝台の上に足を乗せて睨みつけてきているのだが、大きく開かれたことでワーカーが相手にする女たちでは絶対に着けられないシックな下着が見えてしまっている。
むくむくと大きさを増していく相棒。それに気が付いた94は呆れ顔でため息をつく。
「尋問の最中に発情するとは……。あなたの脳は頭じゃなくてここについているんですか?」
ピンッと指で睾丸をはじく94。痛みと共に気持ちよさを感じて男は困惑する。自身に被虐の趣味などあったかと。
「……ちょうどいいです。あなたの尋問にはこれを使いましょう」
94が上着のボタンを外しはじめる。一つ一つ外されていくごとに、異性の目を惹きつけてやまない膨らみが徐々に姿を現していく。
ついにボタンが全て外され、流れるように下着も外されると押さえるものを失った豊胸がふるふると揺れる。
「さあ、尋問開始ですよ」
巨を通り越して爆乳と呼ぶべきそれで、男の肉棒を上から包み込んだ。
肉棒全体をどこまでも沈んでいきそうな柔らかさに包まれて、腰を動かしたくなる衝動を抑え込む。
「そして、こうっ! ですっ」
94は両手で挟み込んだまま胸を上下に動かす。左右同時に、あるいは別々に動かして肉棒を乳肉で圧迫する。
男は初めて味わう爆乳パイズリに腰を抜かし、溜め込んでいたものを我慢することなくぶちまけた。
「お、おお……? 出ましたか。しかし顔にはかかりませんでしたね」
94の言う通り、発射された精液は胸の谷間からにじみ出るように出たのを除けば、全て94の乳マンコに吸い取られてしまった。
ふふんと少し得意げに笑う94に男は怒りを覚える。この痴女を組み伏せて、声が枯れるほど鳴かせてやりたい。
「まだまだ元気そうですね……。ではもっときつい責めをしてあげます」
スカートを脱ぎ、パンツのクロッチをずらして肉棒の上に跨る。
男の期待と興奮が混ざった視線に微笑みを返し、94は腰を下ろした。
「ふぐうぅぅぅ……! ……罪人のくせに立派なものをぶら下げてたようですね。これはますます徹底的に尋問しなくては」
キリッと真面目な顔で宣言した94だが、腰を動かし始めると少しずつ快楽でふやけていき、すぐに蕩けきったメス犬の表情となった。
「ふっ、んっふうっ……! おっきくて、気持ちいい……。もっと、もっと激しく……」
94が上下に動くことによって彼女の特徴である胸部装甲もたっぷんたっぷん大きく跳ねる。
先ほど味わった乳のような柔らかさと処女のようなきつさを持つ94の膣に男は鳴かせるどころか、自分が声を出さないようにするので精一杯だった。
胸を盛大に揺らしながら男を犯す女、犯されながらこの快楽を少しでも長く味わおうと耐える男。
両者の決壊は同時だった。
「ぐっ出る!」
「う、ああああっ!!! お、お腹が……熱い……」
2度目でも衰えのない量と勢いで94の子宮へ流れ込む精液。膣内で出されたそれを、きつく締めあげて一滴も漏らさない。
94の胸の先端にあるピンク色の突起の揺れが収まるくらいに呼吸が整ったところで、94が男の耳元でささやく。
「何か、喋る気にはなりましたか?」
「………………」
94の問いに、男は沈黙で答える。最初とは違い、恐怖ではなく期待のこもった目で。
「ふふっ……長い付き合いになりそうですね?」
いたずらっぽい笑みを向けながら男に光放つ手をかざす。
すると全身から力が抜けていき、男はおおいに驚きながら94の声を聴き洩らさないよう意識を耳に集中させる。
「では牢屋へ移します。食事は出しますから、しっかり食べるんですよ?」
94に運ばれながら男は、これまでよりいい生活が送れそうなことに胸を高鳴らせていた。