異世界 定食屋 朝日食堂 異世界セックス漂流記 エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
小日向 友晴(こひなた ともはる)
41歳。大東亜文化大学・異文化超常コミュニケーション学教授。
日本政府の極秘プロジェクト「異層空間観察プロジェクト」の現地責任者。
異世界定食屋「朝日屋」のマスターを装い、食文化を通じて文明・経済・資源を調査している。料理は独学だが異常な応用力を持つ。
川内 玲奈(かわうち れいな)
24歳。公安調査庁エージェント。表向きは経済産業省官僚。
三白眼の黒髪ポニーテール。冷静沈着で情報収集能力が高い。
朝日屋ではホール係として働きながら、政治・経済情報を収集している。
月姫(かぐや)
フィンランディアヴィーキングの血を引くエッダの魔法騎士。
真紅の瞳と白銀の髪を持つ少女。天真爛漫で食べることが大好き。
朝日屋ではウェイトレス兼護衛役。
ルシア・フェルシア
ホビット族の黒魔道士。24歳。
青いおさげ髪、丸眼鏡、青ローブ。小柄で理知的だが気弱。
順番整理魔法など生活魔法を得意とし、朝日屋のアルバイト。
正体は伝説の魔導士 ルシフェル
運河の町サラーハに、朝日屋が現れた。
いつものことだった。
朝方まで何もなかった丘の上に、古びた木造モルタル二階建ての食堂が、まるで最初からそこに建っていたかのように佇んでいる。
白い壁。少し色褪せた暖簾。磨き込まれた木の引き戸。
そして店内の壁に掛けられた、手書きの白札。
焼き魚定食。
生姜焼き定食。
肉じゃが定食。
唐揚げ定食。
豚汁。
親子丼。
異世界の住人たちには、どれも見慣れない料理だった。
だからこそ、朝日屋の暖簾が風に揺れ始めた瞬間から、サラーハの住民たちは次々と丘を登ってきた。
「なんだ、これは……!」
最初に焼き魚を口にしたドワーフの男は、箸を持ったまま固まった。
「魚なのに……こんなに香ばしいのか……?」
隣のエルフが味噌汁をすすり、目を見開く。
「温かい……」
ホビットの老人は肉じゃがのじゃがいもを箸で崩しながら、しみじみと呟いた。
「これは……母ちゃんが昔作ってくれた料理に似ている」
獣人たちは唐揚げを奪い合い、人間の商人たちは白飯の量に驚き、魔族の若者たちは豚汁の湯気を眺めながら、何杯もおかわりをした。
小日向友晴は、そんな光景をカウンターの内側から眺めていた。
「食べるってのは、種族を越えるんだよな」
「また教授がそれっぽいこと言ってます」
ホールの玲奈が冷たく言った。
「いいじゃないか」
「いいですけど、さっきからドワーフの方が『この店を買いたい』と三回言ってます」
「断ってくれ」
「もう断りました」
月姫はというと、厨房から運ばれてきた唐揚げを頬張っていた。
「マスター! このお肉、もう一皿!」
「お前、賄い食ってるだろ」
「賄いは賄いです!」
「理屈になってないぞ」
ルシアが眼鏡を押し上げながら、小さく笑った。
そんな、いつもの朝日屋だった。
少なくとも、その日の昼までは。
空が急に暗くなった。
遠くで雷が鳴った。
最初は、誰も気に留めなかった。
サラーハでは雨そのものは珍しくない。
運河が町を縦横に走り、水運を生業とする人々にとって、水は生活そのものだった。
しかし、その日の雨は違った。
ぽつり、ぽつりと落ちてきた雨粒は、瞬く間に屋根を叩く豪雨へと変わった。
窓の外が白く霞む。
運河の水位が見る間に上がっていく。
「……マスター」
玲奈の声から、いつもの軽い調子が消えていた。
「何だ?」
「運河が、溢れています」
小日向は窓の外を見た。
さっきまで道だった場所を、水が濁流となって走っている。
その勢いは見る間に増していた。
「まずいな」
丘の上にある朝日屋は幸いにも水害を免れていた。
だが、町は違った。
低い場所に建つ家々から、人々が逃げてくる。
荷物を抱えた母親。
老人の手を引く若者。
泣きじゃくる子供。
水に流された木箱や家具が、濁流の中を転がっていく。
畑は完全に水没した。
橋が一本、濁流に押し流された。
そして、家が一軒。
濁った水に押されるように、ゆっくりと傾いた。
「朝日屋を避難所にするぞ」
小日向は即座に決めた。
「玲奈、入口の整理を頼む。月姫は怪我人を見てくれ。ルシアは……」
「魔法で乾燥とか、できます」
「頼む」
朝日屋は食堂から避難所へ変わった。
厨房では、小日向が残った食材をかき集めた。
米。
じゃがいも。
玉ねぎ。
少量の肉。
乾燥豆。
味噌。
そして、わずかな野菜。
水は雨水を浄化して確保した。
大鍋に米を入れる。
野菜を刻む。
味噌を溶く。
炊き出しが始まった。
最初の鍋は、あっという間になくなった。
二鍋目も。
三鍋目も。
人々は黙々と食べた。
誰も「美味しい」と大声では言わなかった。
そんな余裕がないのだ。
それでも、食べ終わった人々の表情には、ほんの少しだけ生気が戻っていた。
腹が満たされるということは、それだけで希望になる。
だが、食材は減っていった。
夕方には肉がなくなった。
野菜もほとんどない。
豆も尽きた。
小日向は厨房の棚を開け、残りを確認した。
米だけが、まだある。
「……米ばっかりになったな」
玲奈が背後から覗き込んだ。
「これだけの人数を米だけで食わせるのは……」
「何か探してくる」
小日向は外へ出た。
雨はまだ降っている。
丘の下には、町を埋め尽くすような濁った水が広がっていた。
その水面を眺めていた小日向は、ふと眉をひそめた。
「……ん?」
水の中で何かが動いた。
一本。
また一本。
細長い黒い影が、泥水の中を泳いでいる。
「魚……?」
違う。
その影は、蛇のように身体をくねらせながら、水の中を自在に動いていた。
「うなぎ……?」
小日向の目が変わった。
食材を見る目だった。
「……いるじゃないか」
後ろから月姫が顔を出した。
「何がです?」
「うなぎだ」
「うなぎ?」
「食える」
月姫の目が輝いた。
「食べられるんですか?」
「日本人なら、そこを確認する前に蒲焼を想像する」
「さすがマスター!」
しかし、玲奈は水面を観察していた。
「普通のうなぎじゃないようです」
「そうだな」
小日向は目を細めた。
サラーハ周辺では、エロうなぎと呼ばれる魔獣が知られていた。
人間の女性の体温や匂いに強く反応し、執拗に追いかけてくる。
肉質は極めて美味だが、危険性のため、漁師たちも滅多に捕まえない。
「……つまり」
月姫が嫌な予感を覚えた顔をする。
「私が囮?」
「正解」
「やっぱり!」
ほどなくして、月姫は水辺に立っていた。
もちろん安全確保のため、身体を覆う簡素な水着と装備を身につけている。
小日向は少し離れた場所から、水面を監視していた。
「大丈夫だ。危なくなったらすぐ引き上げる」
「本当だよ!」
「任せろ」
月姫が水面近くまで進む。
すると。
ぴくり。
水面が揺れた。
一本の影が近づいてくる。
続いて二本。
三本。
「来た!」
「もう少し」
月姫がじっと耐える。
エロうなぎたちは彼女の体温を感じ取ったのか、次々と水面へ浮かび上がってきた。
月姫の足元にまとわりつく。
「ひゃっ!」
さらに増える。
腕にも、脚にも、身体の周囲にも、ぬるりとしたうなぎが集まってくる。
「多い、多いよぉ!ひぃいいい!」
「まだだ!」
「ぬるぬるして、ひゃん!マスター!」
「もう少し!」
「もう十分でしょう!」
月姫が悲鳴を上げる。
うなぎたちは完全に興奮状態になり、互いに絡み合いながら水面を埋め尽くしていた。
ニュルリ!そして1匹のうなぎが彼女の乳房に巻きついた。さらにもう1匹が左側の乳房にも巻きつき、乳首に吸い付く。
ぬめるような冷たい感触が、薄い水着越しに、いや、微かにずれた布の隙間から直接敏感な肌へと伝わってくる。
「ひゃっ、あ……!」
月姫は膝から力が抜け、水面に倒れ込みそうになるのを必死に堪えた。
乳房に巻きついたうなぎたちは、休むことなくその長い身体をくねらせている。その動きはまるで、熟練した指による愛撫のように、柔らかな膨らみを形作りながら揉みしだき、硬く立ち上がった乳首を執拗に吸い立てた。
細かな吸盤のような口が、敏感な先端を根本から転がすように刺激するたび、背筋を痺れるような甘い電流が走り抜ける。
「ああっ、だ、め……そんな、とこ……」
エロうなぎの分泌する粘液には、僅かに甘い香りを含んだ痺れ成分があった。それが粘膜から直接吸収され、月姫の体温を急速に高め、理性を溶かし始めていた。
のうなぎたちも泳ぎ回るのをやめ、月姫の白魚のような肢体に群がっている。水着の隙間から滑り込んだ一匹は、脇腹をなぞるように這い上がり、背中に張り付いた別の一匹は尻の谷間を探るように蠢いた。
「い、いやぁ……身体が、熱く……」
月姫の頬は熟れた果実のように紅潮し、瞳は熱っぽく潤んでいた。足の指を乖拡げようとする力が抜け、ただされるがままの快楽に翻弄される。
小日向は少し離れた場所から、その恍惚とした光景を腕組みしながら見つめていた。
「マスター……あの子、完全にいってません?」
玲奈が少し顔を赤らめながら、呆れたように呟く。
「エロうなぎの特性上、仕方ない。しかも愛液につられてさらに集まっている。月姫にはもう少し頑張ってもらおう!」
「あっ、ああっ! だめ、もう……イッちゃう! イッちゃうっ!」
乳房を揉みしだくうなぎの動きが激しさを増すと同時に、秘裂を弄ぶ別の個体の刺激が限界点を超えた。
月姫の肢体が弓なりに反り返り、白濁した悲鳴が雨空に響き渡る。
ビクンッ! ビクンンンッ!!
全身を激しく痙攣させながら、彼女は絶頂の頂へと放り出された。
その瞬間、割れ目から大量の蜜が噴き出した。
まるで決壊したダムのように迸る愛液は、熱い湯気を立ち上らせながら濁った水面へと注ぎ込まれ、瞬く間に周囲を白く濁らせていく。
「あぁぁぁ……脳が……溶けちゃ……」
全身の力が抜け落ち、ガクンと膝から崩れ落ちた月姫の肢体は、もはや抵抗する気力さえ残っていなかった。
だが、エロうなぎたちは逃げるどころか、その甘美な香りと熱にさらに興奮し、一斉に彼女の無防備な下半身へと殺到した。
絶頂の痙攣で大きく開かれた秘所に、待ち構えていたかのように太いうなぎが頭からねじ込んでくる。
「あぐっ!? な、なか……入って……!」
ぬめる粘液に塗れた異物が、敏感な内壁を容赦なく押し広げながら奥へ奥へと滑り込んでいく。
それだけでは飽き足らず、後ろの狭い穴にも細い個体がするりと侵入し、二つの穴を同時に責め立て始めた。
内側から激しく擦り上げられ、腸壁と膣壁を隔てる薄い肉を越しに互いのうなぎが動きを感じ合うような異様な感触が、破壊的な快楽を生み出す。
「ひぃっ! あっ、あっ! お腹っ……お腹の中、動いてるぅぅっ! 変になる! 変になっちゃうぅぅぅっ!!」
月姫の瞳は完全に虚ろに見開かれ、口からは理性の欠片もない甘い喘ぎが止めどなく溢れ出していた。
身体の中を這い回る生暖かい感触に思考を焼き尽くされ、ただ快楽の渦へと深く沈んでいく。
「気持ちいい……もっと……もっと奥まで……いっぱいにしてぇっ……♡」
完全に快楽に堕ちた彼女は、自ら腰をくねらせてうなぎたちを締め付け、さらなる凌辱を貪り始めていた。
水面は彼女の吐き出す白濁液で湯治場のように白く濁り、その中心で淫らに蠢く魔獣と肢体が絡み合う様は、まさに地獄のような光景だった。
「……マスター」
玲奈が冷ややかな視線で小日向を見た。
「完全に壊れましたね。あれ」
「うむ。だが見ろ」
小日向は満足げに頷いた。
「これでうなぎは大量に確保できた。避難者全員の蒲焼き丼も夢じゃないぞ」
「……一人の尊い犠牲の上ですけどね」
⭐️うなぎの蒲焼
「あんな危険な目に遭わせておいて! よくも囮にしたね!」
朝日屋の軒下に引き上げられた月姫は、ずぶ濡れの身体で小日向に詰め寄った。頬は怒りで膨らみ、尻尾がピンと立っている。無理もない。散々うなぎに弄ばれ、極めつけはあの痴態だ。怒るのも当然だろう。
「まあまあ、落ち着け月姫。ほら、最高の蒲焼きにしてやるから」
小日向はそんな彼女をなだめつつ、厨房の七輪に火を入れた。炭火が赤く発光し始めると、彼は手際よく捌いたうなぎの身を串に打ち、網の上に並べた。
ジュワァァァァッ!
うなぎの豊かな脂が炭火に落ち、白い煙とともに香ばしい音が立ち上る。
その瞬間だった。
「な、なんだこの香りは……!」
「おおっ……! 腹の底がキュウッとなる……!」
避難所となった店内の住人たちが一斉に顔を上げた。エルフの鋭い嗅覚も、ドワーフの頑固な鼻も、ホビットの美食の感性も、獣人の野生の勘も、すべてがその香りに捉えられたのだ。
小日向は丁寧に蒲焼きのタレを刷毛で塗っていく。
モロミと醤油、みりんと砂糖でじっくり煮詰めた秘伝のタレが、焼き上がったうなぎの身に染み込んでいく。さらに焼く。タレが沸騰し、細かな泡を立てながら身に絡みつき、焦げ色がつくことで生み出されるメイラード反応の香りが、店内を支配した。
カリッと香ばしく焼けた皮目。ふっくらと膨らんだ身。タレの艶やかな照り。
それは異世界の住人たちが一度も嗅いだことのない、極上の芳醇な香りだった。
「うわぁ……」
「ああ……」
喉の鳴る音があちこちから聞こえる。口の端からよだれを垂らす者もいた。
炊きたての白米が湯気を立ち上らせる丼に、熱々の蒲焼きが乗せられる。さらにタレがたっぷりとかけられ、刻み山椒が散らされた。
「お待たせ。特製うな丼だ」
配膳された丼を前に、全員が手を合わせた。
「いただきます!」
一口食べた瞬間、店内が静寂に包まれた。
カリッとした皮の食感を噛み砕くと、中からふわっとろける身がほぐれ、濃厚な脂が口いっぱいに広がる。そして甘辛いタレがご飯に絡み合い、白米の甘みを最大限に引き出す。
「うまい……! なんだこれは! 身がとろける!」
ドワーフの男が目を丸くして叫んだ。
「このタレとご飯の相性……! ご飯がいくらでもいける!」
人間の商人はおかわりの丼を手に立ち上がった。
「口の中が幸せでいっぱいになる……」
エルフの女性はうっとりと目を細めた。
「このピリッとした緑の粉がいいアクセントになっとるのう」
ホビットの老人は山椒を珍しそうに眺めながら頷いた。
「肉とは違う、この濃厚な味! 最高だ!」
獣人たちは勢いよくかきこんでいた。
みんなが夢中でうな丼を堪能している中、先ほどまで怒り心頭だった月姫の元に、感謝の声が次々と届けられた。
「月姫さん! あの危険なうなぎを捕まえてくれてありがとう!」
「君のおかげでこんな美味しいものが食べられたよ! 本当に勇者だ!」
「あんなに大変だったのに……本当に頭が下がる!」
「月姫さんバンザイ!」
ドワーフもエルフもホビットも人間も獣人も、口々に彼女を称賛する。うな丼の美味しさに加えて、その食材を命がけで確保してくれた彼女への感謝は本物だった。
「えっ……いや、その……」
最初はフンッとそっぽを向いていた月姫だったが、皆からの熱烈な賛辞に顔が赤くなっていく。
「まあ……みんなが無事でよかったですし……その……美味しく食べてもらえたなら……」
怒りはどこへやら。自分の頑張りが皆の笑顔と美味しい食事に繋がったのだ。これほど嬉しいことはない。
「ほら、月姫のお前の分だ」
小日向が特盛りのうな丼を差し出す。
月姫はそれを受け取ると、パァッと顔を輝かせた。
「やったー! ありがとう❤️マスター!」
彼女はすぐに丼に顔を埋め、大きくかきこんだ。
「ん〜〜っ! おいひぃ〜〜!!♡」
口いっぱいに広がる蒲焼きの味に、月姫はとろけるような笑顔を見せた。
やはり彼女は、美味しいものと褒め言葉には滅法弱いのであった。
⭐️うなぎの副作用
満腹感が店内を包んでいた。
うな丼を平らげた避難者たちは、暖かな食事と安全な避難所に安堵し、穏やかな表情で腹をさすっていた。
「ふう……食べた食べた」
「何年ぶりだろう、こんなに腹いっぱい食べたのは」
平和な夜になるはずだった。
しかし。
「……ん?」
最初に異変に気づいたのはドワーフの男だった。
ズボンの股間部分が、内側から激しく押し上げられている。
まるで血管が脈打つように、その膨らみは呼吸するたびに大きくなっていった。
「な、なんだ……俺の……」
隣の獣人の若者も顔を赤くしていた。
「俺もだ……抑えられない……」
人間の商人も。
エルフの青年も。
ホビットの壮年も。
店内の男たち全員が、一斉に股間を押さえていた。
ルシアが眼鏡を押し上げながら呟いた。
「……マスター。エロうなぎの精力成分、完全に加熱分解できてなかったみたいです」
「なんだって?」
「いわゆる滋養強壮成分の数十倍の作用があります。それが今、全身に回っています」
「まずくないか?」
「男たち全員が発情状態です。かなり深刻です」
小日向が店内を見渡した。
男たちの目はどす黒く濁り、荒い息を吐いていた。
彼らはすでに理性を失いかけていた。
そして彼らの視線は、店内にいる女たちへと向けられていた。
最初に襲われたのは玲奈だった。
人間の商人二人に腕を掴まれ、床に押し倒された。
「な、何するのよ! 離しなさい!」
玲奈は必死に抵抗したが、うなぎの成分で異常な筋力を得た男たちはびくともしない。
「玲奈さん……すまない……止まらないんだ……」
商人の一人が彼女のエプロンを引きちぎった。白いブラウスが露わになり、その下の豊かな胸の曲線が布に押し付けられて形を変える。
「いやっ!」
別の男がスカートをまくり上げた。細身の脚が露わになり白いショーツが恥ずかしげに露出する。
「見ないで……!」
ブラウスのボタンが次々と弾け飛ぶ。
可憐な乳房が揺れ淡い色の乳首が硬く立ち上がっていた。
「こんなの……嘘でしょ……」
商人の一人がその胸を鷲掴みにした。
「あっ……!」
荒々しい手つきで揉みしだかれ玲奈の身体がビクンと跳ねる。別の男がショーツを横にずらし湿った秘裂に指を這わせた。
「や、やめ……あっ……」
指が花唇を割り開き敏感な粘膜をなぞる。
玲奈は自分の身体が予想以上に濡れていることに気づいた。
うなぎの成分は女性にも作用していた。食事を通じて体内に取り込まれた成分が理性を溶かし身体を熱くさせていたのだ。
「いやぁ……こんなところで……みんな見てる……」
羞恥心が身体を赤く染める。だが男たちは容赦なかった。
一人がズボンを下ろしすでに限界まで硬くなった男根を露出させる。それは青筋を浮かせ先端から透明な液を滴らせていた。
「挿れる……」
「まって……!」
太い亀頭が秘口に押し当てられる。玲奈は唇を噛み締めた。
ズブッ……!
「いぃぃっ……!」
一気に根元まで挿れられた。内壁が荒々しく押し広げられ異物感とともに押し寄せる快感に背筋が反る。
「あ、あ、あ……! 大きい……!」
商人の腰が激しく動き始めた。ズンズンと奥まで突き上げられるたび玲奈の口から喘ぎ声が漏れる。
「いやなのに……気持ちいい……!」
理性と本能が交錯する中別の男が彼女の顔の前に立ち自分の男根を突き出した。
「口も使ってくれ」
「んぐっ!」
口内に押し込まれた男根は熱く硬く苦い予兆液の味が広がる。玲奈は涙目でそれを舐めながら下から突き上げられる快楽に翻弄されていた。
「んむ……ふ…あむ……」
二つの穴を使われながら玲奈の抵抗は次第に甘い喘ぎへと変わっていった。
商人の男根が子宮口を叩くたび背筋を駆け上がる電流のような快感に思考が白く染まる。
「ふあぁ……! 奥……奥まで来てる……! こんなの……初めて……!」
口から男根が抜かれると玲奈は涎を垂らしながら喘いだ。目は虚ろに潤み頬は熟れた果実のように紅い。
「もっと……もっと奥まで……!」
理性の堤防が決壊した。玲奈は自ら腰を振り始めた。商人の男根を奥深くまで飲み込みながら子宮口を亀頭で擦り上げる。
「あああっ! そこ! そこ好き! 凄い……頭おかしくなりそう!」
二本の男根に前後から貫かれ玲奈の肢体は波打つように仰け反った。乳房が激しく揺れ乳首が擦れるたび甘い痺れが走る。
「いく……いくぅぅ……! いっちゃうぅぅぅっ!!」
ビクンッ! ビクンンッ!!
玲奈の全身が痙攣し絶頂の潮を噴き出した。内壁が激しく収縮し商人の男根を締め上げる。
「くっ……! 出る……!」
ドプッ! ドププッ!!
熱い精液が子宮奥に注ぎ込まれる。同時に口の中にも別の精液が放たれ玲奈は喉を鳴らしてそれを飲み干した。
「あぁぁ……熱い……お腹の中いっぱい……」
玲奈は白濁した液を口の端から垂らしながら蕩けた表情で天井を見つめていた。
ルシアは冷静に事態を分析しようとしていた。
「成分の半減期を計算すれば……あと数時間で収まるはず……」
そう呟いた瞬間背後から獣人の男に抱きすくめられた。
「計算なんていいだろう……」
獣人の男は彼女のローブを引き裂いた。眼鏡の下の冷静な表情が初めて崩れる。
「きゃっ!」
ローブの下は薄い下着だけだった。豊かな胸がブラに収まりきらずはみ出した柔肉が揺れる。
「ややめなさい……私は……」
別の男が後ろから彼女の太ももを撫で上げた。人間の商人だ。
「白い肌だ……」
「触らないで……!」
ブラのホックが外され豊かな双丘が弾けるように飛び出した。大きな桜色の乳首が硬く充血している。
「……反応してるじゃないか」
男がその乳首を指で摘み転がすように弄る。
「あくっ……!」
ルシアの身体がビクンと震えた。
「だめ……分析が……思考が……」
冷静な彼女の脳内にもうなぎの成分が着実に作用していた。敏感な乳首への刺激が背骨を通じて子宮まで響き秘所から愛液がじわっと滲み出す。
獣人の男がショーツを引き下ろした。湿った恥毛とすでに濡れた秘裂が露わになる。
「濡れてる……」
「違……」
言い終わる前に獣人の太い男根が後ろから挿れられた。
「ああっ……!」
犬の体位で激しく突かれながらルシアの眼鏡がずれていく。揺れる乳房が手の中で形を変え突かれるたび甘い声が漏れる。
「思考が……とけ……あっあっ奥……奥まで……!」
獣人の腰使いは乱暴だった。ルシアの細い腰を掴み巨漢の体重を乗せたピストンで彼女の身体を蹂躙する。子宮口を何度も叩かれ脳天を貫くような衝撃が走った。
「ああああっ! そんな……深い……! 私の計算では……このような……あっ!」
冷静な思考は快楽の奔流に押し流されていく。ルシアは四つん這いで突かれながら背中を反らして喘いだ。
「もっと……ふぁああっ!」
人間の商人が前に回り込みルシアの顔の前に男根を突き出す。その匂いは既に狂っていた。欲望の塊のような雄臭にルシアは本能的に鼻を鳴らし舌を伸ばした。
「んむ……! ふ……濃厚な…………!」
彼女の眼鏡のレンズに白濁液が付着した。ルシアは口で奉仕しながら後ろから貫かれる快感に腰を振った。知識派の彼女の頭脳は完全に性感に支配されていた。
「い,,いっちゃう……!あぁぁぁっ!!」
ビクンッ! ビクビクゥッ!!
全身が硬直しルシアの身体は快楽の頂点へ昇りつめた。絶頂時の痙攣が止まらず内壁が激しくうねり男根を搾り取るように締め付ける。
「くっ……締まる……!」
ドクンドクンドプッ!!
獣人の熱い精液が最奥で爆ぜ人間の商人の精液も口腔内に放たれた。ルシアは喉を鳴らしながら全て飲み下す。
「あぁぁ……熱くて……いぐぅ……」
ルシアは床に倒れ込み白い精液まみれになりながら意識を朦朧とさせていた。
エルフの女性ハイネは長い金髪を揺らしながら逃げようとした。
「私はエルフの戦士……こんなことで……!」
だがドワーフの男二人に追い詰められた。
「エルフの女か……白い肌だな」
「やめろ……!」
ドワーフの小さく無骨な手がハイネの革の胸当てを外した。緑色の薄い衣の下すらりとした肢体と小ぶりだが形の良い胸が露わになる。
「美しい……」
人間の男も加わり三人がハイネを取り囲む。
「エルフの女は何年も抱かれないと聞くが……本当か?」
「!」
ハイネの顔が紅潮した。エルフは長命ゆえに性的な欲求を抑制する文化があった。数百年男性と交わっていない者も珍しくない。
「当たりだな」
男の一人が衣を引き裂いた。白磁のような肌に桜色の乳首が硬く立ち上がっている。秘所は淡い金毛に覆われすでに湿り気を帯びていた。
「やめて……エルフの私が……人間に……」
「長い間我慢してきたんだろ? 解放してやる」
太い男根が挿れられた瞬間ハイネは悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げた。
「いぃぃっ……! 大きい……そんな……入らない……!」
数百年の禁欲を解かれたエルフの女は初めは苦痛に耐えていたがすぐに快楽に塗り替えられた。
「あ、あ、あ……! これが……人間の……! すごい……奥まで来る……!」
ドワーフの男がハイネの口に男根を突き込み人間の男が下から突き上げる。
「んむ……ふぅ……! あむ……!」
ハイネの長い耳が快感でピクピクと揺れていた。
ドワーフの男根は短く太かった。エルフの狭い膣壁をゴリゴリと削るように往復し敏感な部分を容赦なく押し潰す。人間の男は正常位で上から杭打つように剛直を突き立てた。二つの異なるペースで責められハイネの身体は弓なりに反り返った。
「ふあぁ……! こんな……! 感じたことが無い快楽……! 止まらない……!」
エルフの誇り高さは快楽の前に無意味だった。数百年の禁欲が一気に決壊したのだ。
「あっあっあっ! そこ! そこ激しい! 私……私…!」
人間の男がハイネの脚を持ち上げ深く挿れ直した。子宮口を直接突かれハイネの瞳孔が開いた。
「いぃぃっ……! 奥……奥まで入ってる……! エルフの子宫が……人間の精を欲しがってる……!」
ドワーフの男がハイネの胸を揉みしだきながら耳元で囁く。
「エルフのくせに随分淫乱だな」
「ひぃ……! いや……そんな言葉……!」
言葉責めがさらにハイネの羞恥心を刺激する。それが快楽を倍増させる。
「淫ら……です……! 私は……淫らなエルフです……! もっと……もっと犯して……!」
ドワーフの女ベティはグラマラスな肉体を隠すことなく誇示していた。大きな胸と豊かな腰回り。ドワーフの女性特有の肉感的なボディ。
「何を……! ドワーフの女を舐めるな!」
だが獣人の男二人に押し倒されあっという間に服を剥ぎ取られた。
「おお……いい身体だ」
「やめろ……!」
巨大な乳房が揺れその先端の大きな乳輪が充血している。獣人の男がその胸に顔を埋め乳首を吸い上げた。
「あんっ……!」
豊満な乳房を揉まれながら別の男が太ももの間に割り入り秘所を露出させた。
「濡れてる……」
「うるさい……!」
太い男根が挿れられる。
「ああっ……! ドワーフの私が……獣人に……!」
肉感的な身体が揺れ巨大な胸が波打つ。獣人の激しいピストンにベティの喘ぎは次第に大きくなっていった。
「あああ……! すごい……獣人の……力強い……! 奥まで……奥まで来る……!」
獣人の男はベティの巨乳を揉みしだきながら激しく腰を振った。肉の波が彼女の全身でうねる。
「ああっ! すごい……! ドワーフの男とは全然違う……! 奥まで……奥まで来る……!」
別の獣人の男がベティの顔の前に立ち男根を突き出す。ベティは目を潤ませながらそれを口に含んだ。
「んむ……! ふ……硬い……!」
「いい口だ……」
巨乳が激しく揺れそのたびに乳首が擦れて硬く立ち上がる。ベティは下から突き上げられ上から口を犯されながら快楽に溺れていった。
「ああ……! もっと……もっと激しく……! ドワーフの女を……メチャクチャにして……!」
獣人の男がベティの脚を持ち上げさらに深く挿れ直した。子宮口を直接叩かれベティの背中が反り返る。
「いぃぃっ……! そこ……そこだめ……! 奥すぎ……! あああっ!!」
ホビットの少女イリアは小さな身体で隅に隠れていた。
「見つからないで……見つからないで……」
だが人間の男に見つかり抱き上げられた。
「小さい……可愛いな」
「離して……!」
小さな身体は大人の男にとって容易く扱えるサイズだった。服を剥がされると小ぶりな胸と無毛の秘所が露わになった。
「まだ毛も生えてない……」
「いや……見ないで……」
男が指で秘所を弄るとイリアの小さな身体が跳ねた。
「あっ……! だめ……そこ……!」
小さな秘所に指が入り敏感な粘膜を擦られる。愛液が溢れ出し小さな指を濡らす。
「もう濡れてる」
「違……ホビットは……こんな……」
男の男根が小さな秘口に押し当てられる。大きさが全く違っていた。
「入らない……! そんな大きいの……!」
ズブッ……!
「いぃぃっ……!」
小さな身体には大きすぎる男根が内壁を容赦なく押し広げながら奥へと進む。イリアの目から涙がこぼれた。
「あ、あ、あ……! お腹が……割れる……!」
だが痛みはすぐに快楽へと変わった。
「ふふあ……! なんだか……いい……! 気持ちいい……!」
小さな身体が揺さぶられ小さな胸が震える。男の激しい動きにイリアは声にならない喘ぎを漏らしていた。
ドワーフの男も加わり二人でイリアを抱く。
「小さいな……」
「あ……! 二人は……! 無理……!」
前後の穴に男根が挿れられる。小さな身体は限界まで押し広げられ内壁が男根の形に密着する。
「いぃぃっ……! 二つ……二つ同時に……! お腹の中いっぱい……!」
小さな身体には過酷な二穴同時責めだったがうなぎの成分が快感を増幅させている。
「ああ……! すごい……! お腹の中で動いてる……! もっと……もっと奥まで……!」
イリアの小さな手が男たちの胸を押すがそれはもはや抵抗ではなく快楽に震える愛撫だった。
「いく……いく……! 小さなお腹が……いっぱいになる……! いっちゃうぅぅ……!!」
人間族の女性アイシャは商人の妻だった。だが夫もうなぎの成分に飲まれ他の女に向かっていた。
「あなた……?」
裏切られた彼女の前に獣人とエルフの男が立った。
「大丈夫だ。俺たちが慰めてやる」
「いや……私は……」
二人の男が彼女を取り囲む。服が脱がされ豊満な身体が露わになる。大きな胸、くびれた腰、豊かな尻。
「美しい……」
エルフの男が胸を揉み獣人の男が秘所を舐める。
「ああっ……! だめ……夫が見てる……!」
「もう夫じゃ満足できないさ」
獣人の舌が敏感な陰核を転がす。アイシャの腰が無意識に揺れる。
「あ、あ、あ……! だめ……夫に見られて……そんなこと……!」
だが夫は別の女を犯していた。アイシャの理性が崩れる。
「もういい……もう……」
二本の男根が前後から挿れられた。
「いぃぃっ……! 二つ……二つ同時に……!」
前の穴と後ろの穴を同時に犯されアイシャの目は快楽で虚ろになっていく。
「あ、あ、あ……! すごい……夫より……夫よりすごい……! 奥まで……もっと奥まで……!」
エルフの男がアイシャの巨大な胸を揉みしだきながら耳を愛撫する。獣人の男が後ろから狂ったように腰を振る。二つの熱が体内を掻き回し交互に押し寄せる快感がアイシャの意識を粉砕する。
「ああ……! 私……いやらしい……! 夫がいるのに……他の男たちに……!」
「それでいいんだ……」
獣人の男が尻尾をアイシャの太ももに絡めながらさらに深く突き入れた。
「ああっ! そこ……! 子宮が……! 夫の精を捨てて……二人の精を欲しがってる……!」
エルフの男が口を塞ぎながら射精した。子宮の奥を熱い精液で満たされアイシャは全身を震わせた。
「んむ……! ふぅ……! 私も……いく……!」
獣人の男も精液を注ぎ込みアイシャの内壁がそれを搾り取る。
「あぁぁ……熱い……お腹の中で混ざって……」
アイシャは白濁液を溢れさせながらうっとりと笑った。
獣人族のフォーは猫の耳と尻尾を持つ少女だった。
「にゃ……にゃぁ……!」
発情した男たちが彼女を取り囲む。人間ドワーフエルフの三人。
「獣人の女は発情期が……」
「違います……これは……!」
服が破られしなやかな身体が露わになる。猫の獣人特有の柔らかな肌と小ぶりだが形の良い胸。
「にゃっ……触らないで……!」
人間の男が胸を揉みドワーフが秘所を弄りエルフが口に男根を突き込む。
「んむ……! ふ……!」
三つの穴を同時に使われフォーの獣人の本能が刺激される。尻尾がピンと立ち耳がピクピクと動く。
「にゃぁ……! だめ……! 獣人の私が……他の種族に……!」
人間の男根が秘所に挿れられる。
「にゃああっ……! 硬い……! 熱い……!」
獣人の発情期とうなぎの成分が合わさりフォーの身体は極限の快感に晒される。
「にゃ、にゃ、にゃ……! もっと……! もっと奥……! にゃぁぁ……!」
ドワーフの男根が後ろの穴に挿れられる。エルフの男根が口の中に激しく出し入れされる。三つの穴が男たちに満たされフォーの身体は完全に快楽の道具と化していた。
「にゃ……! すごい……! 三つ……三つ全部が……! お腹の中いっぱい……!」
フォーの猫耳が激しく動き尻尾が男の腰に絡みつく。
「もっと……! フォーをもっと……! にゃぁぁ……! フォーの全部使って……!」
獣人の発情期が完全に解放されフォーは男たちを求めて自ら腰を振った。
「いく……! フォーいく……! にゃぁぁぁっ!!」
ビクンッ! ビクビクッ! ブルルッ!!
フォーの全身が激しく痙攣し潮を噴き出した。同時に三本の男根が一斉に射精し彼女の身体を精液で満たした。
「あぁぁ……フォー……幸せ……にゃ……」
フォーは精液まみれになりながら尻尾をゆらゆらと揺らしていた。
店内は精液と汗と愛液の匂いに満ちていた。
種族を越えた交わりがうなぎの成分の作用下で繰り広げられている。男たちは次々と女を変え女たちも次第に快楽に溺れていく。
玲奈は三人目の男に抱かれながらルシアは二本の男根を締め付けながらハイネは絶望と快楽の狭間で喘いでいた。
ベティは獣人の激しいピストンに叫びイリアは小さな身体で大人の男根を受け入れアイシャは夫を忘れて快楽に溺れフォーは獣人の本能を解放していた。
小日向は厨房からその光景を眺めていた。
「うなぎの副作用か」
「マスター……どうします?」
きょとんとした顔で月姫が尋ねる
「まあ……成分が切れるまでだろう。放っておこう」
「放っておくんですか」
「飯は食った。後は自分たちでなんとかするさ」
「適当ですね」
「料理人は料理を作るだけだ。客が食後に何をしようと自由だろ?」
小日向はそう言って最後の一串の蒲焼きを口にした。
「美味いな」
小日向は最後の蒲焼きを噛みしめた瞬間、違和感を感じた。
「……ん?」
腹の底から熱いものが駆け上がってくる。血管の中を沸騰した鉄が流れるような熱さ。指先が痺れ、心臓が早鐘を打つ。
「マスター……?」
月姫がきょとんとした顔で近づいてきた。
「……まずい」
小日向は自分の股間が異常に膨張しているのを感じた。うなぎの成分は料理人である彼自身の身体にも確実に回っていた。しかも最後の一串を食べたことで成分が濃縮されていた。
「マスター? 顔が赤いですよ?」
月姫が心配そうに覗き込む。その無防備な顔。濡れた髪。うなぎ捕獲の際に乱れた服の隙間から覗く白い肌。
小日向の理性が音を立てて崩れた。
「マスター……? きゃっ!?」
小日向は月姫の腕を掴み厨房の作業台に押し倒した。まな板と包丁がガシャンと音を立てて床に散乱する。
「ちょ……マスター! 何してるんですか!?」
月姫は抵抗したがうなぎの成分で強化された小日向の力は圧倒的だった。彼は片手で月姫の両手首を頭上に押し付け固定した。
「離して! マスター! 正気に戻ってください!」
「無理だ」
小日向の声は普段の穏やかなそれではなかった。低く唸るような声。目がどす黒く燃えている。
「うなぎの成分が……回った。俺も」
「え……?」
月姫の顔が青くなった。
「まさかマスターまで……!」
小日向は空いた片手で月姫の服を引き裂いた。ビリッという布が裂ける音が厨房に響く。水着代わりの簡素な装備が露わになりその下の白い肌があらわになった。
「や……やめてくださいマスター! これはやりすぎです!」
小日向の手が月姫の胸を鷲掴みにした。
「あっ……!」
柔らかな膨らみが指に食い込む。小日向は無造作にそれを揉みしだいた。手のひらの中で形を変える乳房の感触。硬く立ち上がった乳首が掌を押してくる。
「や……やめ……あっ……!」
月姫の身体がビクンと跳ねた。うなぎの成分は彼女の身体にも残っていた。先程のうなぎ捕獲時の刺激で敏感になっていた身体に小日向の荒々しい愛撫が加わり一気に火が点く。
「だめ……マスター……そんなこと……!」
「……我慢できん」
小日向は月姫のショーツを引き下ろした。露わになった秘所はすでに湿り気を帯びていた。うなぎの成分が体内に残っている限り彼女の身体は抗えなかった。
「見ないで……! マスター……!」
月姫は必死に太ももを閉じようとしたが小日向が強引に割り開いた。
「濡れてる」
「違……! 違います! これは……!」
「嘘をつくな。ここがこんなになってるぞ」
小日向の指が秘裂をなぞった。
「いやっ……! あっ……!」
指が花唇を割り開き 敏感な粘膜をなぞる。月姫の腰が無意識に跳ねた。
「やめて……! マスター……! こんなの……!」
「無理だ。止まらない」
小日向はズボンを下ろした。すでに限界まで勃起した男根が弾け出る。月姫はそれを見て目を見開いた。
「そんな……! マスターの……そんなに……!」
小日向は月姫の脚を広げ亀頭を秘口に押し当てた。
「入れる」
「待って……! マスター……! 正気に戻って……!」
ズブッ……!
「いぃぃっ……!!」
一気に根元まで挿れられた。小日向の男根は月姫の小さな秘所には大きすぎた。内壁が限界まで押し広げられ異物感が子宮の奥まで響く。
「ああっ……! 大きい……! マスターのおっきい……! 裂れる……!」
「……きつい。いい締まりだ」
「そんなこと言わないで……! あっ……!」
小日向は躊躇わなかった。腰を引きそして一気に突き立てた。
ズンッ!!
「あああっ……!! 奥……! 奥まで来てる……!」
厨房の作業台の上で月姫の身体が揺れた。まな板がまた一つ床に落ちる。小日向は両手で月姫の腰を掴み本格的なピストンを開始した。
ズン!ズン!ズン!ズン!
「あっ! あっ! あっ! あっ! マスター……! 凄い……! 激しすぎ……!」
小日向の腰が機械のように動く。料理人の腕前はベッドでも発揮されていた。規則正しくかつ力強いピストンが月姫の最奥を正確に突き上げる。
「や……やめて……! マスター……! 何やってるんですか……!」
月姫は口では拒絶しながらも身体は抗えなかった。うなぎの成分が理性を溶かし快楽の受容器を限界まで広げている。小日向の男根が子宮口を叩くたび脳天を貫くような快感が走った。
「あっ! あっ! そこ……! そこだめ……! 奥すぎ……!」
「……月姫。お前のここは俺のを食い込んで離さないぞ」
「ひぃ……! そんなこと言わないで……! あっ! ああっ!」
小日向はさらにピストンの速度を上げた。鬼のような加速。作業台が軋む音が厨房に響く。月姫の身体が台の上で跳ね揺れる。
ズンズンズンズンズン!!
「あああっ……! マスター……! 速い……! 速すぎ……! お腹が……お腹の中かき回される……!」
「……足りない」
「え……?」
小日向は月姫の脚を持ち上げ深く挿れ直した。正常位から折り曲げ正常位へ。月姫の脚が頭の上まで押し上げられ最深部が完全に露わになる。
「いぃぃっ……! そんな……! 折れる……! 折れちゃう……!」
「折れない。お前の身体は俺が一番よく知ってる」
「マスターのバカ……! ああっ! ああっ! 奥……! そこ……! 子宮口……! 叩いてる……!」
小日向の亀頭が子宮口を正確に狙って叩く。
子宮の入り口を小突かれるたびに背骨を駆け上がる電流のような快感が月姫の思考を焼き尽くしていく。
「いや……! いやなのに……気持ちいい……! こんなのいや……! マスター……! 大っきい……! 硬い……! 奥まで来てる……!」
「……月姫。お前の腹が膨れてるのが分かるか」
「え……?」
月姫が下を見た。自分の下腹が小日向の男根の形に押し上げられ動くのが見えた。
「いや……! 見ないで……! そんなの見せないで……!」
「見ろ。俺のがお前の腹の中を動いてる」
「ああっ……! 見える……! 見えちゃう……! マスターのおっきいのが私のお腹の中動いてる……!」
月姫の目から涙がこぼれた。羞恥と快楽の混じった涙。小日向はそれを見ながらさらに腰を振った。
ズンズンズンズンズンズン!!
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! マスター……! マスター……! おかしくなる……! 頭おかしくなる……!」
「俺も限界だ。中に出す」
「だめ……! 中はだめ……! 今日は安全日じゃない……!」
小日向は聞かずにさらに深く突き入れた。亀頭が子宮口を押し開きその奥へと侵入する。
「いぃぃっ……!! 子宮の中に……! 入ってくる……! マスターのが子宮の中まで……!」
「……出す」
ドクンッ!! ドクドクドクプッ!!!
熱い精液が子宮の奥直接注ぎ込まれた。月姫の身体が弓なりに反り返る。
「あああああっ……!! 熱い……! 熱いのが子宮の中に……! 出てる……! マスターの精が子宮に直接出てる……!」
ドクンッ! ドクンッ! ドクプププッ!!
小日向は射精しながらもピストンを止めなかった。精液を注ぎ込みながらさらに奥を突く。子宮の中に溜まった精液が押し出される感触に月姫は絶頂した。
「いく……! いくぅぅ……! マスター……! マスターと一緒に……! いっちゃうぅぅっ!!」
ビクンッ! ビクビクビクゥッ!!!
月姫の全身が痙攣した。内壁が激しく収縮し小日向の男根を搾り取る。子宮口が吸い付くように収縮し精液を子宮奥へと吸引する。
「くっ……! 締まる……! すごい勢いで搾られる……!」
「あああ……! マスターの精いっぱい……! 子宮の中いっぱいになってる……!」
小日向は最後の一滴まで絞り出すように腰を動かした。
「はあ……はあ……」
二人の呼吸が荒く交錯する。
「マスター……!」
月姫が小日向の胸を叩いた。
「バカ……! 中に出すなんて……! バカ……!」
叩く手には力がなかった。むしろ掴むように縋っていた。
「……すまん。成分が……」
「言い訳しないでください……!」
月姫は涙目で小日向を睨んだ。だがその瞳には怒りだけでなく快楽の残滓が揺れていた。
「……でも」
「でも?」
「マスターの……凄かったです……」
月姫は蕙れたように笑い小日向の胸に顔を埋めた。
「……もう一回」
「は?」
「もう一回してください……♡」
小日向は再び腰を動かし始めた。まだ硬いままの男根が月姫の最奥を再び突き上げる。
「ああっ……! また……! また来る……! マスター……! 何やってるんですか……! マスターのバカ……♡」
「成分が切れるまでだ。覚悟しろ」
「え……? まだ続くんですか……?」
「とことんな」
「マスターのバカ……! バカ……! あっ……! ああっ……! そこ……! そこ好き……♡」
厨房の奥で二人の肢体が絡み合う音と甘い喘ぎ声が響き渡っていた。外では雨が上がり星空が広がり始めていた。朝日屋の夜はまだ長い。
⭐️洪水の犯人
雨が上がった翌朝。
サラーハの町は泥と瓦礫に埋もれていた。運河の水は引いたが、その痕跡は生々しく家々の壁には水位の線がくっきりと残っていた。流された橋の残骸が岸辺に引っかかり、畑だった場所は泥の海のようになっている。
朝日屋も避難所としての役目を終えつつあった。人々は自宅の様子を見に戻り始め、店内には疲れ切った顔の住人たちが点々と残っているだけだった。
「ひどいもんだな」
小日向は丘の上から町を見下ろしながら呟いた。
玲奈が横に並んだ。
「運河の排水装置があれば、ここまで水は上がらなかったはずです」
「ああ。あれは魔宝石で動いてるんだったな」
「はい。サラーハの運河網には要所に排水装置が設置されていて、それぞれに魔力を蓄えた魔宝石が組み込まれています。普段なら水位が一定を超えた瞬間に自動で起動するはずなんです」
玲奈は眉をひそめた。
「なのに今回は……」
「動かなかった」
「ええ」
そこへドワーフの男が息を切らして駆け上がってきた。昨日うな丼を三杯おかわりした、あの頑健な石工のドルグだ。
「小日向さん! 大変だ!」
「どうした?」
「排水装置を見に行ったんだ。そしたら……」
ドルグは膝に手をつき、荒い息を整えながら言った。
「魔宝石が、無い」
「無い?」
「台座はある。だが、そこに嵌まっていたはずの魔宝石が全部、抜き取られていた」
小日向と玲奈は顔を見合わせた。
「全部?」
「ああ。運河の要所にある排水装置、五基すべてだ。一つ残らず」
月姫が厨房からひょこりと顔を出した。
「つまり、誰かが盗んだってことですか?」
「そういうことになる」
ルシアが眼鏡を押し上げ、考え込むように腕を組んだ。
「魔宝石は高値で取引されます。特に排水装置に使われるような大型のものは、一つで一般家庭が数年暮らせるほどの価値がある。盗難は前から問題になっていましたが……」
「まさか排水装置そのものから抜くとはな」
小日向は町を見下ろした。水没した家々。流された橋。畑の泥。すべては、たった五つの石が失われただけで引き起こされた災害だった。
「誰が、いつ、やったんだ?」
ドルグが拳を握った。
「洪水の前夜だ。俺の仲間が最後に装置を確認したのは、雨が降り始める前の夕方だった。その時はまだ魔宝石は嵌まっていた」
「つまり、あの豪雨のさなかに盗まれた」
「そうだ。あの混乱に乗じてやがる」
玲奈の顔が険しくなった。
「洪水を起こして、その隙に盗む……」
「最初から狙ってたってことか」
小日向は静かに言った。雨は自然現象だ。だが、排水装置を止めたのは人間の仕業だ。そしてその結果、町は水に沈んだ。
「犯人の目星は?」
ルシアが尋ねると、ドルグは悔しそうに歯を食いしばった。
「それが……。魔宝石を買い取る違法バイヤーがいる。多分、そこに売られたんだ町のもう一つだけ分かっていることがある」
「何だ?」
「装置の台座に、これが残されていた」
ドルグはポケットから小さな布切れを取り出し中を開いた。
「この変なハーブが落ちていたんだよ」
ルシアが布切れを受け取り、じっと観察した。
「これはアズライール教団の構成員が好む麻薬ハシッシです」
「アズライール教団の窃盗団?」
「ええ。彼らは最近、移民としてサラーハ近郊に定住しヤードと呼ばれる家をつくり住んでいます。」
玲奈が息を呑んだ。
「まさか、自分たちの街の公共物を盗んだ?」
「断定はできません。ですが、アズライール教は異教徒からの収奪はタブーではありません」
小日向は空を見上げた。青空が広がっている。昨日の豪雨が嘘のようだ。
「町が水に沈むのを知っていながら石を奪って逃げたのか」
「マスター」
月姫が真剣な顔で言った。
「放っておくんですか?」
「放っておくわけないだろ」
小日向は厨房に戻り、エプロンを外した。
「飯を作るのも料理人の仕事だが、客の町が壊れたら商売あがったりだ。犯人が誰であれ、石は取り返す」
「やるんですね」
ドルグが頷いた。
「手伝うぞ。俺たちの町だ」
「頼む」
玲奈が袖をまくった。
「私も行きます。手が足りないでしょう」
「私も!」月姫が手を挙げた。
「頼りにしてるぞ!朝日屋の物理攻撃担当!」
⭐️違法ヤード
サラーハの外れ運河の支流が泥のように淀む湿地帯の奥。葦が密生するその先に、違法ヤードはあった。
木の杭を打ち巡らせた粗末な囲い。その中に、寄せ集めの木材と泥レンガで建てられた歪な長屋が並んでいる。窓という窓は板で塞がれ、入口には見張りの男が二人槍を抱えて立っていた。
「ここか」
小日向は葦の陰で息を潛めた。後ろにはドルグを先頭にしたサラーハの住人たちが二十人ほど、鋤や槌や包丁を手に控えている。玲奈は袖をまくり、月姫は腰に手を当てて長屋を睨んでいた。
「結構な人数ですね」玲奈が囁く。「しかも全員武装」
「だろうな。盗品を抱えてるんだ。警戒もする」
小日向は長屋の隙間から漏れる灯りを見た。中からは下品な笑い声と、酒の匂いが漂ってくる。
「マスター」月姫が鼻をひくつかせた。「あれ、ハシッシの匂いです」
「間違いない」ルシアが頷く。「相当な量を吸ってます」
小日向は拳を握った。
「行くぞ」
長屋の中は吐き気がするほどむせ返っていた。
酒と汗と煙。ハシッシの甘ったるい煙が低い天井に充満し、ランプの灯りを濁らせている。床には毛皮が敷き詰められ、その上に盗品が山と積まれていた。
金の燭台。銀の食器。絹の反物。寺院から剥ぎ取ったらしい祭具。そして部屋の中央、台座の上に、五つの魔宝石が並べられていた。
青く、深く、内側から光を湛えた石。サラーハの運河を守っていた石。町を水に沈めた石。
「いい値になるぞ、こりゃ」
教団の男が一人、酒瓶を傾けながら石を撫でた。
「排水装置の魔宝石ときた。まさか丸ごと抜けるとは思わなかった」
「雨が助けてくれたな」
「ああ。あの大雨だ。誰も装置なんざ見に行かねえ。俺たちが抜いてる間に、町は水浸しだ」
男たちが下品に笑った。
「で、そっちはどうした?」
一人が部屋の隅を顎で示した。
そこに、鉄の檻があった。
檻の中に、レプラカーンの女がいた。小さな身体。緑がかった髪。耳が長く、肌は白い。服はとうに剥ぎ取られ、素肌のまま腕で身体を隠して座り込んでいた。
その腕の中に、子供がいた。
五つか六つか。同じ緑の髪をした小さな男の子。母親にしがみつき、青ざめた顔で震えている。
「こいつはいい。レプラカーンの女は滅多に捕まらねえ」
「母親ごと攫ってきたからな。子供は人質だ。逃げられやしねえ」
男が檻に近づき、棒で格子を叩いた。
「おい。踊れ」
女は動かなかった。
「聞こえなかったか」
棒が女の肩を打った。女が小さく悲鳴を上げ、子供を強く抱きしめる。
「やめて……! お願い、この子だけは……!」
「なら踊れよ。お前が踊れば、ガキには手を出さねえ」
女は唇を噛んだ。
震える脚で立ち上がる。子供が服の裾を掴もうとするのを、そっと振りほどく。
「……坊や。目を閉じていなさい」
女は踊り始めた。
檻の中で、ゆっくりと。腕を上げ腰を振り、痩せた身体を晒す。男たちが囃し立てる。酒を呷り、下卑た言葉を浴びせる。
「いいぞ、もっとだ」
「ハシッシでも吸わせろ。そのほうが良く動く」
一人が煙管を檻の中に差し入れた。
「吸え」
「……いや……」
「吸えって言ってんだ」
棒が肩を打つ。女は涙をこぼしながら、煙管を口に当てた。
一息。二息。甘い煙が肺に染み込む。
女の目が、とろりと濁った。膝が笑い腰が揺れる。意識が溶けていく。恐怖が遠のいていく。代わりに、抗えない熱が身体の奥から湧き上がってくる。
「……あ…」
「効いてきたな」
「あ……あ…」
女はもう立っていることさえままならなかった。床に崩れ、素肌を晒し、苦しげに喘ぐ。男たちが笑いながら取り囲む。
「こりゃ、もうメスだ」
「順番な」
男が母を組み敷き腰を振る。
貫き嬲り射精する。
フェラチオを強要する。
犯される母の小さな身体が浅黒い男達の身体の隙間から見えた
子供が檻の隅で泣き叫んだ。
「母ちゃん! 母ちゃん!」
その声だけが、女の意識に残っていた。
その時、囲いの外で爆発音がした。
見張りの男たちが吹き飛び、木の扉が内側から弾け飛ぶ。
「な、なんだ!?」
教団の男たちが立ち上がる。
扉を蹴破って飛び込んできたのは、小さな影だった。
「このっ……!」
月姫が跳んだ。
その一撃は、近くにいた男の鳩尾を正確に捉えた。男が蛙のように口を開けて倒れる。続いて二人目、三人目。月姫の拳が次々と教団の男たちを沈めていく。
「玲奈さん、左!」
「分かってる!」
タタタタ!タタタタ!
玲奈が木箱を蹴り倒しMP3を男達に向けて発砲する。
「ドルグさん!」
「任せろ!」
ドルグが石工の槌を振るった。鉄の檻の錠前が、粉々に砕け散る。
「小日向さん! こっちだ!」
小日向が駆け込み、檻の扉を開けた。
「坊や、こっちへ」
子供を抱き上げる。震える小さな身体。涙でぐしゃぐしゃの顔。
「母ちゃんは……母ちゃんは……!」
「大丈夫だ。必ず助ける」
小日向は上着を脱ぎ、床に倒れている女に掛けた。
「ルシア!」
「分かってます」
ルシアが駆け寄り、女の脈を診る。そして懐から小瓶を取り出した。
「ハシッシの解毒薬です。飲ませます」
「頼む」
サラーハの住人たちが雪崩れ込んでいた。鋤を振り、槌を振り、積み上げられた盗品を蹴散らす。教団の男たちは次々と組み伏せられていく。
だが、奥の部屋から一人の男が現れた。
痩せた、背の高い男。頭を剃り黒いローブを纏い、首から奇妙な形の護符を下げている。
「邪魔をするな、土民どもが」
男が手を上げた。
「我が神アズライールよ。御身の僕に、精霊の顕現を」
床に置かれた円陣が、赤く光り始めた。
「まずい!」ルシアが叫ぶ。「精霊魔神を呼び出す気です!」
空気が震えた。
長屋の屋根が内側から破裂し赤黒い光の柱が天に伸びる。その中から、巨大な影が姿を現した。
山羊の頭。蝙蝠の翼。六本の腕。燃えるような瞳。
精霊魔神だった。
「ひぃ……!」
サラーハの住人たちが後退る。教団の男たちが歓声を上げた。
「見ろ! これが我らの神の力だ!」
「町も、お前たちも、すべて焼き尽くせ!」
魔神が咆哮した。その声だけで長屋の壁が崩れ、葦がなぎ倒される。
小日向は子供を玲奈に押し付けた。
「玲奈、この子を連れて下がれ」
「マスターは!?」
「月姫」
小日向は前に出た。
「あれ、倒せるか?」
月姫が隣に並んだ。拳を握り、魔神を見上げている。
「やってみます」
「無茶だ!」ルシアが叫ぶ。「あれは下位とはいえ魔神です! どうにかなる相手じゃ……」
「分かりませんよ!こう見えて私はエッダの戦乙女、ヴァルキュリア騎士の生き残りです!」
月姫は笑った。
月姫の中でエッダの魔法騎士とフィンランディアヴィーキングの血が沸騰する。
月姫は高らかに叫んだ!
「我が心中に賢く猛き者ども座せり、ある者は征伐の剣ととのえ、ある者は破邪の槍を磨き、ある者は聖なる弓をつがう、ある者は知略縦横にして敵の軍団をおさえ、ある者は支配の鎖を断ち切らん。心正し者の願いに応えて、今その力をここに顕現せよ!」
光り輝く燐光が彼女を包んだ。
そして白い鎧の魔法騎士に変身する。ヴァルキューレ騎士団の白き乙女、フラズグズ・スヴァンフヴィートと同じ鎧だ。そして彼女はさらに叫んだ!「さあ来い!私のヴィーキング!」彼女の白銀の髪が逆立ち
赤い瞳に烈火の炎が燃えた!
普段はポンコツでお馬鹿な月姫は変身する性格が変わる。白き乙女は高潔な騎士、。そしてヴィーキングを呼び出すと、それはまさにビーストモードに豹変!ヴィヴィやベルでも敵わない、危険な存在になる!
「きゃはは、、久しぶりじゃねぇか!小日向のエロオヤジ!また変な戦いに俺様を巻き込みやがって!ケケケ、ありゃ精霊魔神じゃねーか!それにアズライールの狂信者どもか!いくら殺しても良心が痛まない害虫!遠慮なく、殺処分させてもらうぜ!」
月姫の人格を超えて圧倒的な戦闘力を示す悪鬼の如きヴィーキング!
「言ってくれるわ子娘が!行け魔神よ!」
魔神の六本の腕が、月姫に向かって振り下ろされた。
月姫は動かなかった。
一歩、踏み込んだ。
「―――っ!」
ミストルティンの一撃が魔神の胸を打った。
たった一撃。
轟音。衝撃波。長屋の残骸がすべて吹き飛び、周囲の葦が根こそぎ薙ぎ倒される。
魔神の身体に、亀裂が走った。
山羊の頭が、燃える瞳が、六本の腕が内側から砕けて、赤い光の粒子となって空へ溶けていく。
「ば、馬鹿な……」
教団の男が腰を抜かした。
「我が神の精霊が…一撃で……」
月姫は拳を下ろし、振り返った。
「ひひひ 次はお前らだぁ!ミンチか?八つ裂きか?選ばせてやる」
「ひぃいいいいっ悪魔だ!白い悪魔だ!」
アズライールの男達は跪き降伏した。
小日向が歩み寄り、教団の男の前に立った。
「魔宝石は返してもらう」
男は震えながら、それでも歯を食いしばった。
「……くそ……くそ……!」
魔宝石は、無事に回収された。
ドルグと石工たちがその日のうちに台座へ戻し、装置は再び動き始めた。運河の水がゆっくりと正しい流れに戻り、泥に沈んでいた家々から水が引いていく。
レプラカーンの女は解毒薬で正気に戻った。涙を流しながら、子供を抱きしめて離さなかった。
「ありがとう……ありがとう……」
「気にするな」
小日向は頭を掻いた。
「それより、腹減ってるだろ。朝日屋に来い。飯を食わせる」
女はきょとんとして、それから小さく笑った。
「……変わった人ね」
「よく言われる」
その夜、朝日屋の暖簾が再び揺れた。
いつものように。まるで最初からそこに建っていたかのように。
ドワーフも、エルフも、ホビットも獣人も、人間もレプラカーンの母子も、みんなが同じ釜の飯を囲んだ。
焼き魚。生姜焼き。肉じゃが。唐揚げ。豚汁。親子丼。
そして、ドルグが差し出した酒瓶。
「町が助かった。お前さんたちのおかげだ」
「礼を言われる筋合いはないさ」
小日向はグラスを掲げた。
月姫が唐揚げを頬張りながら手を挙げた。
「マスター! このお肉もう一皿!」
「お前、さっきから何皿食ってるんだ」
「賄いは賄いです!」
「理屈になってないぞ」
ルシアが眼鏡を押し上げて、小さく笑った。
レプラカーンの子供が、肉じゃがの皿を抱えて小日向の袖を引いた。
「おじちゃん」
「なんだ?」
「おいしい」
小日向は少しだけ目を細めた。
「そうか」
「うん。母ちゃんも、笑ってる」
厨房の奥で、女がエプロンを借りて皿を洗っていた。その横顔に、ようやく安堵の色が戻っている。
小日向は窓の外を見た。
運河の水が、静かに流れている。魔宝石の光が、その水面に青く映っていた。
「……よし」
小日向は新しい米を研ぎ始めた。
まだ客は帰らない。まだ腹は減る。
朝日屋の夜は、いつも長い。