試験投稿 崩壊ハイスクール―――破滅のその先へ 作:実験作者
それはそれとして、アンケートが思ったより荒れているな。
イッセーアンチをする気はないけど、原作を崩壊させるならイッセーに大規模魔改造は必須。ならこれぐらいは行けるかと思ったんだけど……ダメだったかな?
……私は、決して犯してはいけない罪を犯した。
きっかけは学校のOGが紹介したライトノベル。
昔読んだ漫画が主人公やヒロインの参考からってことで、中古の漫画版を何冊かもらって読んだものだ。
そもそもその漫画も両親が昔勝っていた漫画を読んだもので、ぶっちゃけ貧乏暮らしだった私たちは新刊を買う余裕がなかったから、何度も読んだ。
両親が早くに死んで兄妹で暮らしていた私たちは、遺産をコツコツやりくりしながらだったから、そんな人の善意に支えられて何とかやってきた。
そんな私は、中学校に上がる前に死んでしまった。
交通事故……だと思う。お兄ちゃんと一緒に学費免除の推薦入試に受かったお祝いで、ちょっとだけ豪勢に回転ずしを食べに行っている途中に、気づいたらなんかふわふわしている空間で、転生しますとか言われた。
気になったからいろいろ質問してたら、特典付きでハイスクールD×Dの世界に転生させられるとか。
だから、私はいろんな願いを言った。
お兄ちゃんも転生してほしい。あと私のことを忘れないでほしい。あと私もお兄ちゃんのことを忘れないでいたい。
そして、世界に対して一つの願いを言った。
私をあの子の家族にしてほしい。あと頑張った成果が必ず出てくれるように、ちょっとだけ特典をもらった。
あの家族と一緒なら、きっと私も頑張れる。そしてお兄ちゃんと再会したら、その時は私が眷属にしてあげよう。
そう願って生まれ変わって、その一心で頑張った。
自慢じゃないけど私は頑張り屋だ。頑張ったから推薦も取れたし、頑張れる才能もあったし伸ばせるだけの素質もあった。最初は頑張るのは嫌だったけど、頑張ったかいがあることを知ったら頑張れた。
しかも今回は、頑張れば必ず成長できる。そういう風に、この世界でのお兄ちゃん級の力に必ず到達できる素質を願ったから。悪魔の駒が足りなかったときも考えて、そんな風に特典をもらった。
だから、頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って―
―そのせいで、私は応援したかったお姉ちゃんを失った。
苦しくて悲しくて大変だけど、それでも私は頑張った。
お姉ちゃんがいなくなったことで泣く子がいるはずだと思い、一生懸命頑張った。
でも頑張っても上手くいくとは限らなくて、私はお姉ちゃんなら救えたはずの命を救えなくて。
それでもと頑張って頑張って、私は生きてる。
救えたはずの命は救えなかったけど、だけど救えた命も確かにある。そしてそれ以外にも得た絆がある。
新しい家族はそんな私を認めてくれたから、その上で頑張っている家族たちに恥ずかしいことはしたくないから
……そんな決意をもって生き続けて、私は―
一言いうと、俺はどうやら神様転生者とかそういう奴らしい。
後に色々調べてみた結果、妹がよく読んでいたハイスクールD×Dという作品のようだ。妹に許可を取って何冊か呼んでいた時期に死んだので、まあその辺の知識はあいまいだけど。
なんでこんなことになったのか、俺は俺自身がよくわかっていない。
なんというか、転生する直前の記憶があいまいなんだ。というより、自分が前世の記憶を持っていることに気づいたのも、中学生になってからだ。
はっきり言って、俺の人生は割と糞だ。前世も今生も、方向性は真逆だがクソだった。
前世は真っ当な良心の下生まれたけど、両親が事故死した結果貧乏暮らしだった。家こそすでに買っていたからよかったけど、生活を切り詰めて俺は高校進学すら諦めてバイト生活だった。しかも妹が人生を上向きにできるチャンスをつかみ取ったと思ったら、そのお祝いをしに行く最中に記憶が飛んでこんなことに。
今生においては両親が糞だ。金はあるが家には一切帰ってこず、割と小さいころから孤独だった。
まあそんなわけなので悪目立ちして虐められることもあったが、近所の年の離れたお姉さんがよくかばってくれた。大学に入って教師を目指しているその人にあこがれて、また勉強ができるというのは恵まれてるって無意識で覚えていたからか、俺自身教師になろうかと思ったこともある。
前世の影響か俺は努力を積むことをいとわなかった。最初は大人になるころに現れるってなんとなく覚えていたからか、虐めに関しても黙して耐えていた。とはいえやられっぱなしに我慢の限界も来て、通信教育で格闘技を学んでいるのでそれなりに強い。
なので、俺は親からの金を将来の積み立てにするため公立に進学したけど、眉目秀麗を体現していたと思う。
最も、人付き合いは悪かったし親関連が知れ渡っていたから友人付き合いはろくになかったけどな。
むしろこのころは前世の影響が出ていたせいか、俺はかなりの問題児だったと思う。
目に見えた悪さはしなかったし、犯罪行為に積極的に手を染めるわけではなかった。だけど周りの将来のためになる勉強がめんどくさいだの、真っ当に世話をしてくれる親がウザイだの、職務として子供を導こうとしている教師がうっとしいだのと、そんなことを言う連中を軽蔑してた。
しかも最悪なことに、進学先で教師になってた年上のお姉さんは、明らかにDQNに手を付けられていた。その光景を見た時は、真剣に死のうかと悩んだぐらいだ。
そんな時だ。俺は適当に家をあさっていると、親が残した隠し部屋を見つけた。
どうやら両親は魔法使いだったらしい。結局未だにあってないのでわからないが、経年劣化で解けた結界の向こう側にあった隠し部屋には、その産物となる道具や薬品、そして魔法の教本が載っていた。
それを見た俺はわかりやすく暴走した。
自分は周りの馬鹿どもとは違うという想い上がりに、魔法という一種の特別やその道具や薬品というチートを得て、暴走した。
最も、やったことはこすっからくかつ外道だ。
一緒にいると恋愛感情が高くなるアイテムだの、飲むと性的なことをしてもらいたくなるクスリだのを使ってエロいことをした。童貞根性がひどかったから避妊とかはきちんと気を使っていたけど、これは俺がいい奴だからでは断じてない。
狙ったのは仲のいい女子二人組。そのあといろいろとごたごたはあったが、双方とエロい関係になり―
―俺はその後後悔した。
自分だけが特別で不幸だという思い上がりを打ち砕かれ、自分が一番嫌っていた糞みたいな親と同類だと思い知った。
その後は適当に金を集めて家を出た。それも後でなくいつかどこかで野垂れ字ねばいいという、放浪生活だ。財布の中の予備の鍵がいつの間にか消えてたから、今頃泥棒にあさられてるだろうが、問題はそこじゃない。
放浪時に廃工場を一夜の宿にしていると、そこで俺ははぐれ悪魔に襲われた。
その時は死ぬかと思って走馬灯をみて、それをきっかけに記憶を取り戻したが、その際俺を助けてくれた人がいた。
俺みたいな屑を、知らないとはいえ助けてくれたその女の子の姿は、俺にとって間違いなく救いだった。
その時俺は決意した。腐るだけじゃだめだと。
許されないだろうし、許してほしいだなんて思わない。だけどこのままただ糞のままだったら、彼女たちはただ糞に踏みにじられたってだけになってしまう。
きっとただの思い上がりだろう。それでも、このまま傷つけただけで終わらせてはいけないと思った。
その後、女の子が消えた後に現れた教会の悪魔祓いに土下座して、俺は悪魔祓いになった。
基礎スペックだけでなく、俺はすごい神器まで持っていた。あろうことかレアスキルを別個でもっていた。
その結果、俺若くして凄腕の悪魔祓いとして活動している。
給与もある程度はもらっているが、俺は必要最小限の予備だけ確保して、匿名で二人の家にお金を送っている。
とりあえず適当に理由をぶっこみながら、そろそろ毎月双方に万単位の金をおくっている。
それで許されるとは思っていない。俺は生涯屑であった事実は消えないし、彼女たちは生涯俺を許さないだろう。
それでも、それでもだ。
もう俺は、あの二人にも前世の親にも、死に別れた妹にも恥じる生き方を続けたくない。
そう思いながら生き続けて、俺は―
と、この二人がメインとなるダブル主人公と言える者たちです。
次かその次で序章は終わりますが、そこまでの話の展開で連載にぶっこむかを考えたいところ。
反応を見て書いていく予定なので、できれば感想を入れてくださるとうれしいです!