季節は秋から冬へと移り立冬と呼ばれる時期へと差し掛かった。童実野公園では紅葉狩りもいよいよ大詰めの様子で季節の変わり目を感じさせる。KC(海馬コーポレーション)マークの付いたリムジンの窓から覗いていた遊偽はそんな外の様子に冬の到来を実感していた。
「退屈そうだな、遊偽」
後部座席に一緒に座っていた海馬が遊偽の暇そうな様子を見かねて声をかける。
「そりゃ、朝から学校をサボってどこに行くかも知らされずにずっと乗ってたらね」
「もうすぐ郊外だ。そう時間はかからない。着いたら退屈はさせないさ」
海馬が腕時計で時間を確認しながら意味深に笑みを浮かべる。わざわざ登校中の遊偽を呼び止めて権力を行使し公欠扱いにして遊偽を連れ出したのだ。そこまでしたのだからつまらない用事だとは遊偽も思ってはいなかったが、寝起きから然程時間も経っていないこともあり移動時間の退屈さに耐えることは出来なかった。欠伸を押し殺しながら目元を擦っていると不意にリムジンが止まる。
「着いたぞ、遊偽。ここが来年オープン予定の海馬ランドだ。関係者以外で内部を見せるのは遊偽だけだ。リークはしないでくれよ」
「おおっ……これは、凄いな……」
遊偽が連れてこられた場所は童実野町郊外にある建設中の海馬ランド。海馬コーポレーション初のテーマパークであり、ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンをマスコットに数々のアトラクションが用意されている。
「へぇ、これがブルーアイズコースター、そしてこっちは飛翔するブルーアイズ……。国内での商標権をわざわざ買ってまでこんなもの作ったのか。その執念が恐ろしいくらいだよ」
「最強カードとしての側面だけでブルーアイズに惚れているわけではないからな。あの荘厳で美しい姿、子供に勇気を与えるモンスターだ。俺はブルーアイズでこのテーマパークを作ることが幼い頃思い描いてた夢の一つだった」
建設中のアトラクションを眺めながらしみじみとする海馬。そんな純粋そうな一面を見せる海馬に遊偽は意外だとばかりに驚きながら暫く感傷に浸らせた後、
「それで、俺をここに呼び出したのはそんな夢を語って聞かせたかったからか?」
とそっけなく尋ねた。
「まさか。そんなことの為だけにわざわざ連れて来たりはしない。本題はあそこだ」
海馬は四方のアトラクションの中心に居座るかのように存在する大きなドームを指さす。
「あれは、競技場か?テーマパークなのにスポーツの試合でも開催するのか?」
「惜しいな。この海馬ランドのマスコットはブルーアイズだ。であれば、競技場で行うものは分かるだろう?そう、デュエルだ」
海馬はマスターカードを翳し競技場の中へと遊偽を案内する。観客席に囲まれるような形で真ん中にはデュエル専用のボックスが用意されていた。
「決闘者はこのボックスでデュエルを行う。テーブルにはパネルが設置されており、試合ではルールに則ったフィールドを映し出し、置かれたカードを読み込んで状況を整理する。例えば、このようにモンスターカードを置けば……」
海馬は手元からミノタウロスのカードをテーブルのパネルへと置く。すると、テーブルはカードを読み込み外付けの画面からミノタウロスの姿が立体的な姿で映し出された。
「バトルになれば用意された戦闘アニメーションでモンスターが戦う姿が演出される。決闘者の顔、LP、手札の枚数、場の伏せカードなどの戦況を中央の大型画面で映し出されながらモンスター同士の白熱したバトルがみられるというわけだ。我が社の最新鋭の「ソリッドビジョンシステム」で行われるデュエルがこのテーマパークの目玉となる。どうだ?面白いだろう?」
楽し気に語る海馬に釣られて遊偽も口元を緩めた。
「確かに、デュエルモンスターズが国内で流行中の今これを見せられたら子供たちやファンにはたまらないだろうな。まさかこんなものまで作ってるとは……」
遊偽が興味深げにボックスを覗き込んでいると海馬は満足そうな顔で近づいて来る。
「そこでだ、遊偽。この「デュエル・シミュレーター・ボックス」で実際にデュエルをしてもらいたいんだ。相手は用意している」
パチンッ、と指を鳴らす海馬。その合図に呼応するかのように入口から美女が出てくる。
「彼女の名前はアイリーン・ラオ。世界的に有名なモデルだ。我が社が協賛している事務所に彼女は所属していてね。デュエルモンスターズの腕も相当でこのテーマパークのキャンペーンガールとして参加してもらうことになっている。彼女が今回の相手だ」
「ハーイ、遊偽。よろしくね♪」
白人特有の彫りが深い顔立ちにすらっとした長い脚。しかし肌は浅黒く、髪も縮れた黒で所々エキゾチックさを感じるのはアジア系の血が流れているからだろう。見事なプロポーションは流石モデルといったところ。
「あっ、えっと、よろしく……」
照れながら差し出された手を握り握手を返す遊偽。そんな遊偽を値踏みするかのようにアイリーンは見つめている。
「セトに勝った男って聞いてたからどんな益荒男かと思ってたけど、意外ね。小柄で可愛いじゃない♪全然強さを感じさせないわ。どうやってセトに勝ったのかしら?」
猛禽類のように獰猛に獲物を求める姿に遊偽は思わず萎縮する。「楽しみね♪」とペロリと舌を出すアイリーンに連れられボックスに入った遊偽はデッキを取り出しアイリーンとのデュエルを始めた。
「響女(攻撃力:1450)でエルフの剣士を攻撃!LPを50削るわ」
アイリーン・ラオはかなり攻撃的な戦術を取るプレイヤーで遊偽のモンスターを中級以上のモンスターを召喚して蹴散らしていった。試作のデュエルボックスからはカードのモンスターが現れ迫力あるアニメーションにより演出されたバトル映像が映し出される。スピーカーからの大音響もありボックスで戦ってるプレイヤーの没入感も一入だと感じさせられた。
「カースオブドラゴン(攻撃力:2000)を召喚!バトル!響女を撃破!」
「中々のパワーデッキね。でも、まだ足りないわ。私は、「スーパー・ウォー・ライオン(攻撃力:2300)」を召喚する!」
アイリーンは手札からエースモンスターを場に出しカースオブドラゴンを粉砕した。遊偽はこれに対抗するかのようにエースのデーモンの召喚を召喚する。
「凄いカード持ってるのね。でも、カードの性能に頼り切りかしら?」
アイリーンは伏せカード「攻撃封じ」を発動しデーモンの召喚を強制的に守備へと変える。守備力が僅か1200のデーモンは次のアイリーンのターンで破壊された。
遊偽のモンスターを破壊し手札を効果的に減らすことで次の遊偽のモンスターの召喚を封じたアイリーンはLPを半分ほど削りながらも危なげなく勝利した。
「なに?このデュエル。セトならこんな簡単に追い詰められないわよ。期待外れだわ」
大袈裟に肩をすくめて溜息を吐きながらボックスから出るアイリーン。今の遊偽のデュエルには海馬と戦った時のキレがなかった。
「アイリーンさんが強いだけだよ。トップクラスのモデルなのにデュエルも一流だなんて凄いなあ本当」
遊偽の誉め言葉にアイリーンは露骨に眉を顰める。
「安っぽいおべっかは嫌いよ。ねえ、セト?本当にこの子はセトに勝ったの?エイプリルフールには早すぎるわよ」
アイリーンはそんな皮肉とともに作り笑いを浮かべるが海馬はそんな態度にも表情を崩さない。
「遊偽、お前はまだ本気で戦っていない。デュエルをやっているつもりでいるだけだ。お前の実力はこんなものではない。俺がお前の力を引き出してやろう」
海馬が遊偽に近づくと突然遊偽の片腕に手枷をかける。遊偽は驚きながら枷を外そうとするもどれだけ力を入れても外れなかった。
「その枷には威力の弱い爆弾が設置されている。取引だ。アイリーンに勝ったらその枷を外す。勝てなければ枷をした腕が爆発で吹っ飛ぶだろう」
「なっ、何だと!?ふっ、ふざけるな!海馬!!今すぐ外せ!!さもないとただじゃ済まさないぞ!」
枷のされていない右腕でパズルを取り出し力を使う遊偽。しかし海馬は一向に動かない。
「すまないな。枷を一度付けた以上はもう俺にも外せない。デュエルで勝ったならその枷は外れるようになっている。外したければもう一度アイリーンと勝負をして勝つことだ」
そんな海馬の様子にアイリーンは最初は驚くも次第にはしゃぎ始めた。
「アハハ、面白いじゃない!セト、やっぱりあなたって最高の男よ!こういうスリリングな催しをいきなり始めるなんてね」
そんな二人の様子に遊偽は烈火の如く怒り狂う。
「冗談じゃない!勝負だアイリーン!!俺が負けたら腕をくれてやる!勝ったらこの枷とお前たちに償いをさせてやるぞ!」
「へぇ、いいわね♪私が負けたらあなたの好きにしていいわよ♪今なら燃える勝負が出来そうだわ」
軽い口調とは裏腹にギラついた目で遊偽を見つめるアイリーン。そんな二人を楽しそうに海馬は腕を組みながら観戦していた。
「遊偽、闇のゲームだ。お前の力をパズルに込めて引き出して見せろ。あの時俺に見せた勝負を再現するんだ遊偽」
パズルと遊偽を中心に黒い霧のような塊が辺りを覆う。その霧はアイリーンと海馬を巻き込んで闇で包み込んだ。
空間が隔絶された闇の世界で安くない代償を決闘者の秤に載せた闇のデュエルが始まる。
「私の先行!クロコダイラス(攻撃力:1100)を召喚!っ!?これは……」
召喚したモンスターが実体化する。ソリッドビジョンの力を使っていないデュエルで妙に生々しい質感のあるモンスターにアイリーンは驚愕した。
「これは、あの時の!これがパズルの力か。今度は観戦者としてじっくりと観察させてもらうぞ遊偽」
楽しそうにしている海馬を余所に二人のデュエルは緊迫したものとなっていた。
「くっ、ウォー・ライオン!」
切り札を引き当てたアイリーンは出し惜しみをせず、遊偽のモンスターを蹴散らし早めに勝負を決めようとする。
「攻撃封じ!これで強制的に守備にするわ」
「カウンター!魔法除去で打ち消す!」
「ぐっ、何ですって!?でも、まだよ!バトル!!」
攻撃封じを無効化されたアイリーンは魔法で更にライオンを強化しデーモンを撃破する。遊偽の手札は残り2枚。モンスターを手札に持ち合わせているか引かなければアイリーンの勝利となる状況だった。
「うふふ、これで私の勝ちよ遊偽!」
「ふっ、まだだ!俺は手札からブラックマジシャンを召喚!」
攻撃力2500。しかしライオンは2600まで強化されておりこのままではデーモンの二の舞となる。
「更に、今引き当てたこのカード、「マジカル・シルクハット」を使う。これで5つのハットの中にブラックマジシャンは隠れる!」
「なっ、そんな目くらまし!」
アイリーンのターンになるバトルフェイズへと移行する。1/5でブラックマジシャンを引き当てればその時点で自分の勝利はほぼ確定。しかし外れれば遊偽が手札を補充する時間を稼がれる。アイリーンはこの緊張感に心の底から楽しんでいた。
「そこの右のシルクハットを攻撃!」
「おっと、それは外れだ。残念だったな」
相手の表情を読み取るのがアイリーンは抜群に上手かった。今回も裏返しにされたカードから一つずつ指しながら遊偽の表情をアイリーンは探った。しかし、先ほどのデュエルとは異なり遊偽の表情は虚飾が入り混じっており簡単には読み取れない。
(面白いじゃない!この子)
遊偽は次のターンに引き当てたカードをシルクハットの中に混ぜた。そしてシャッフルをした後、
「俺の手札にはもうモンスターがいない。ここでブラックマジシャンを引き当てればあんたの勝ちだ。だが、外したら負けが決まるがどうする?」
と挑発をアイリーンにかける。
アイリーンはその挑発に口元を歪ませながら乗った。
「ハッタリ、ブラフの類かしら?面白いわ。勝負よ!」
ライオンが真ん中のシルクハットを破る。そのハットには遊偽が忍ばせたカードが現れた。
「大当たりだ。前言通り、勝負は決まった。あんたの負けでな!」
引き当てたカードは六芒星の呪縛。破り裂いたウォー・ライオンは攻撃力を下げられ動きを封じられる。弱ったライオンをブラックマジシャンが撃破した。
「なっ、あっ……」
「エースカードを強化して手札を消費しすぎたな。アイリーン、あんたの手札は残り2枚。その中に戦えるモンスターは果たしているかな?」
先ほどのデュエルで自分が仕掛けた戦術を逆にやり返されたアイリーン。デッキに眠るもう一枚のウォー・ライオンを引き当てることが出来ればまだ勝機はあったが、引いたカードは望みのカードではなかった。
「私の、負け……そんな……」
遊偽のLPは半分も削ることが出来なかった。前のデュエルで戦った遊偽と同じ遊偽だとは思えないほどで遊偽の実力を見誤っていたのは自分だったのだとアイリーンは悟った。
パチッ、パチッっと拍手をしながら近づく海馬。
「流石だな、遊偽。やはりお前は追い詰められてこそ本当の実力を発揮する男だ」
おもむろに遊偽の左手に手を伸ばした海馬は遊偽から枷を取り外した。
「海馬!お前、よくもこんな真似を!」
「面白い試みだっただろう?こんな玩具一つでここまで盛り上がるデュエルが出来たのだからな」
「玩具……?」
遊偽は訝しげに海馬を見つめる。海馬は何てことはないと前置きをして枷を投げ捨てた。
「負けたら散々煽られる金のかかったジョークグッズさ。爆弾など最初から仕掛けていない。お前がどれだけパズルに念じても俺はお前を害するつもりなど微塵もなかったから動きようがなかった。ただ、この力を引き出す為に盛り上げただけだ」
「なんだと……だから、邪念も感じさせなかったのか。倫理観が崩壊してる奴だから気にしてなかったが……」
遊偽はがっくりと項垂れる。集中力が切れたためか隔絶された空間が元へと戻った。
「いいサンプルが取れた。これは協力してもらったお代だ。今回の闇のゲームの代償として受け取ってくれ」
海馬は懐から小切手を取り出し遊偽に握らせた。金額の欄には50万円と記載されている。高笑いをしながら海馬はスタジアムから離れていった。
「クソッ!海馬……人を弄びやがって!!」
遊偽は小切手を握りしめて怒りに震える。海馬に復讐してやる、などと遊偽は決意を固めていると、不意に肩にアイリーンがしなだれかかった。
「ねぇ、遊偽。あれが、あなたの本気の姿なのね♪」
目元を細めて耳元で囁いて来るアイリーンに、溜め込んでいた怒りも霧散しドキッと胸を高鳴らせる遊偽。
「えっ、あっ、アイリーン、どうした……」
「……勝負に勝ったら私を好きにしていいって、約束したじゃない。私、強い男が好きなの♪」
すりすりと遊偽の頬を細長い綺麗な指先で擦りながら誘惑するアイリーン。その所作は色気を感じさせる。
「ひりつくデュエルで押せ押せから一転、あなたに主導権を握られた時、濡れちゃった♡」
トップモデルの外人美女の露骨に媚びた誘惑に股間を膨らませ我慢できなくなった遊偽はアイリーンへと襲い掛かった。
「アハッ♪小さい身体なのに結構大きいのね♪やっぱり肝が太いとあそこも大きくなるのかしら、んちゅっ♡」
ズボンのジッパーを開き、パンツから飛び出した剥きだしのペニスに口でキスをするアイリーン。ちゅっ、ちゅっと亀頭にキスをした後、溢れ出た先走り汁を吸い、裏すじを舐めて男の弱いところを的確に攻めてくる。
一方で遊偽もアイリーンの股間に手をやり、濃いめの陰毛をかき分けることで姿を見せた秘所に顔を近づけ開いた花びらに舌を這わせた。発散される雌の匂いに軽くめまいをしながらも酸味を感じさせる愛液とともに丁寧におマンコへと愛撫をする遊偽。アイリーンも時折「んっ♪」と嬉しそうに声を漏らす。
二人は所謂シックスナインの形で互いの性器を愛撫し合っていた。
「結構、手慣れてるのね。生意気なんだから♪」
肉棒を舐めながら対抗心を燃やすアイリーン。わざと音を鳴らしながら舐めていたアイリーンはお返しとばかりに口で肉棒を咥えこんでリズミカルなフェラを行う。
「んわっ、アイリーン、気持ちいい!」
「あなたより先にイクなんて屈辱、許せないわ。先にイキなさい!遊偽!」
じゅぼっ、じゅぼっ、っと本気のフェラで一気に遊偽の射精欲を高めるアイリーン。口元を窄めて畳みかけるバキュームフェラに遊偽はたまらず声をあげた。
「あっ、あぁぁぁぁ!!」
勢いよく精液がペニスから飛び出る。喉元に吐き出された塊をアイリーンは丁寧にかき集め咀嚼した。
「んっ、んぐっ、随分と濃いわね♪元気があって好きよ♪」
アイリーンは汚れた指先とペニスを舌で綺麗にするとゆっくりと体位を変えると正常位の形で遊偽を誘う。
「ねぇ?私を強く攻めてくれない?燃え上がるようなセックスをしたいの♡」
形のいいおっぱいを揺らしながら手でおマンコを広げ愛液を垂らした穴を見せつけるアイリーン。煽情的な姿と誘惑に理性が飛んだ遊偽は肉棒を強引にアイリーンの中に押し込んだ。
「やあっ、もう!ガチガチじゃないの♡いいわぁあなたのおチンポ♡」
長い脚で遊偽の腰を固定し、お尻を揺らしながら遊偽の強引な出入に悦ぶアイリーン。のぼせ上った遊偽の拙いセックスにも気分の乗ったアイリーンにはいいスパイスのようだった。
「うふふっ、夢中になってて可愛いわ♡デュエルみたいに私を負かして見せて♡」
アイリーンの膣は柔らかく遊偽のペニスにも簡単に順応し刺激を与えてくれた。元ダンサーで激しい動きに慣れているアイリーンの膣は締まりもよく遊偽をどんどん追い詰めていく。一方で遊偽も興奮からカチカチに固まったペニスはアイリーンの弱点の腹側の膣壁を擦り上げ、その度に嬌声をあげさせる。
二人がいっそう激しく絡み合い、限界の高みへと上がっていく。アイリーンが腰を揺らしてペニスを四方から攻め挙げたことで遊偽は先に音をあげた。
「でっ、出る!アイリーン、出るよ!」
ムクムクと膨らみ強めの打ち込みとともに子宮膣壁を擦り上げると同時に欲望を吐き出す遊偽。その刺激とお腹に広がる暖かさを受けてアイリーンもついに限界へと達した。
「あっ、あぁぁぁん♡いっ、イッちゃうー♡イクーっ!!」
足をピンっと伸ばし絶頂に震えるアイリーン。長い快楽の波を享受した二人は息をついだ頃に無言でキスを交わした。
「これ、私の連絡先だから。いつでも連絡してね♪海外にいる時は割高だから私からかけるわ」
激しいセックスを終えた後、アイリーンは遊偽に連絡先を記した紙を渡した。
「デュエルもいいけど、今度は恋のゲームもしてみたいわね♡セトによろしく、遊偽♡」
チュッと投げキッスをして去っていくアイリーン。遊偽とのセックスはかなり満足だった様子で鼻歌を歌いながら出ていった。
遊偽とアイリーンが男女の営みに熱をあげてる一方、海馬は再度見た闇のデュエルをデータとしてまとめ、科学で再現できる限りでの海馬ランドでの利用法、そしてデュエルモンスターズでの応用を考えいてた。
(あのモンスターの動き、今の技術では限界があるか……)
新たなるソリッドビジョンシステムを構築する必要があると思いいたり草案を纏めていたところで腹心の一人が海馬に声をかける。
「よろしいですかな?セト様」
「むっ、大下か。どうした?」
男の名前は大下幸之助。義父、海馬剛三郎の元側近であり海馬コーポレーションを国際企業へと押し上げるために多大な貢献をした男だ。特に、競合他社の買収に関しては大下の右に出る者はいないほどである。
「熱をあげるのはいいですが、テーマパークへの投資は我が社の当初の予定をはるかに超えております。大志を抱くことは結構、しかし大志に溺れてはならんのです。ソリッドビジョンシステムを今から修正するには予算と労力がかかりすぎます。採算を考えて妥協すべきです」
「随分な物言いだな、大下。このプロジェクトは我が海馬コーポレーションの威信をかけたものだ。軍需産業から娯楽産業へとシフトする以上、多少の採算は度外視してでも消費者にインパクトを与えなければならない。そして、夢がなければ客もついてこない。お前が何を言おうが俺はこのスタイルをやめん。前にも言ったことだ、下がれ」
「ですが!」と反論する大下に取り合わずに下がらせる海馬。そんな海馬の態度に大下は不満を募らせていた。
(くっ、義父を謀って権力に固執した若造が理想だと!?笑わせる。国からも必要とされていた軍事部門を大幅に縮小し、たかだか遊びにこれだけ巨額の予算を割くとは……気でも狂ったか、セト!)
大下は競技場のデュエルボックスを一瞥すると鼻を鳴らした。
(イリュージョン社からの件、検討しておくか)
憎々し気にセトの立ち去った方向を見つめる大下。その目は怒りに燃えていた。
早速協力させられる遊偽
アイリーン・ラオとのデュエルとセックス