冬が終わり立春と呼ばれる時期を過ぎた2月某日。童実野高校では大会初出場ながらも数多くの選手が入賞を果たしたデュエルモンスターズ部の活躍に、生徒、教師問わず話題となっていた。特に、関東エリア予選をも通過し、近日オープン予定の海馬ランドにて全国中継で行われる全国大会出場予定の遊偽は、これまでの空気のような存在から一躍校内では時の人となり注目を浴びていた。
文化祭ではミスコン優勝の薫子のエスコート役を務めたことから一時期は話題にもあがり一部の男子からも嫉妬の視線を向けられていたものの、ひと月もした頃には忘れ去られていたため今回初めて感じる全校規模の生徒からの好奇と好意を含んだ視線に遊偽は戸惑うばかりであった。
そして、2月の一大イベントともいえる2月14日のバレンタイン。この日は恋人の杏子、ミホ、薫子が手作りのチョコを渡してくれたため遊偽は大いに喜んだが、時の人となっていたためか知らない女子生徒からは話題性から面白半分、クラスの女子からは大会の応援も兼ねた義理チョコを何個も貰うこととなり、その都度杏子やミホから睨まれては遊偽は小さく縮こまる羽目となった。もっとも、その後は遊偽の自宅で四人は嫉妬交えた熱烈なセックスを行っていたようでいい思い出となったようだ。
その翌日は、仲直りした杏子やミホとは昼の休憩時間などに校内の空き教室や保健室に隠れてはコッソリと口移しでチョコを食べさせ合ったりしてイチャイチャしていた。また、途中で蝶野に見つかり蝶野も参戦したりもしたがそれもまた背徳感で燃え上がりよろしくやっていたようだ。
そうして過ごした2月の中旬から下旬に移り変わる頃、遂に全国大会が迫る。海馬から大会の準備と称して事前にオープンしたばかりの海馬ランドに招待されていたため、遊偽は顧問の蝶野も含めて部員全員で大会前に一度海馬ランドの敷地内を歩き回った。様々なアトラクションを堪能し、スタジアム前では店内レストランで食事を取ったりと大会の準備ではなくもはや遊びに来たも同然であったが、友人らと楽しくその日は過ごしていた。
「あら、遊偽じゃない!久しぶり♪元気してた?」
「あっ、あんたはアイリーン・ラオ!?」
スタジアム前ででかでかと看板を掲げて集客していたのは海馬ランドオープン記念にキャンペーンガールを務めてるアイリーン・ラオ。以前遊偽とデュエルをしたアジア系カナダ人のトップモデルである。アイリーンは遊偽にしな垂れかかるかのように肩に手をやりスキンシップを取る。当然ながら側で見ていた杏子もミホもムッとしたような表情をしていたが、元有名ダンサーだけあり杏子はすぐにも驚きと憧れに染まる。
「アイリーン・ラオ!?あの、有名ダンサーだった……。うそっ、私、あなたのダンス見てました!お会い出来て光栄です!」
「あらっ、ありがと♪サインならいつでもウェルカムよ、お嬢さん」
杏子が目を輝かせながらすり寄るかのようにアイリーンに近づき握手を求める。アイリーンは遊偽の友人ということもあり気安く握手を返すと杏子にサインを渡してあげた。そんな杏子を余所にミホは納得のいかない様子で遊偽の腕を抓ると、説明してとばかりに険しい顔で訴えかけていたが、遊偽は海馬の要請で一度デュエルをしただけと説明して友人らには事なきを得た。
もっとも、アイリーンの方はU17全国選手権の広告塔も兼ねているようで、「全国大会が終わったら、ね♡」と遊偽の耳元で色っぽく囁いて誘って来たこともあり、遊偽は照れながら頷いていたのだが、そんなデレデレな遊偽の様子に杏子とミホは薄々勘づいているかのようであった。
「へへへっ!これが海馬ランドだ!スゲーだろ!貧乏な子供たちは入場料半額以下、豪快なアトラクションは勿論、デュエルモンスターズの試合も定期的に行って子供たちが楽しめるテーマパークなんだぜ。兄様と俺の夢がこうやって形になったんだ。凄いだろ!?なあ凄いだろ!?」
アイリーンと別れてから一同は途中で海馬とモクバに遭遇する。モクバは自慢げに何度も語っており、城之内は文字通りうんざりした様子で聞き流していたが、ミホが微笑まし気によしよしとモクバの頭を撫でていると顔を真っ赤にしながら「馬鹿にすんな!」と叫んですたこらと海馬の後ろへと逃げる。「えへへ、見栄っぱりな子が精一杯背伸びしてて可愛いなあ♡」と可愛がるミホにモクバは苦手意識を持った様子。
「ふんっ、俺の夢は地方のテーマパークなどに留まらない。海馬ランドは将来的には全世界に展開予定だ。ここはその試験場に過ぎん。デュエルモンスターズの全国大会も含めてな。既に全国から選手が集まりつつある。遊偽、優勝して俺のところへ来い。エキシビションマッチが本番だ!ふふふっ、フハハハハ!」
海馬は遊偽に宣言するかのように言い放つと高笑いをしながら立ち去る。モクバもまた、「お前なんか兄様に勝てるわけがないんだからな!遊偽!」とあっかんべーをしながら追随した。
「クッソー!透かしやがって!絶対勝つぞ遊偽!」
自分のことのように怒り焚き付ける城之内を宥めながら遊偽は静かに闘志を燃やしていた。その後も、アトラクションを楽しみ、記念写真を撮ったりと一行は海馬ランドを存分に楽しんでその日を過ごした。
そして、U17全国選手権の全国大会が開催される日となる。部の顧問として会場まで付き合ってくれた蝶野、そして応援に来た友人らに励ましの言葉を貰いながら遊偽はこの日、会場となる海馬ランドスタジアムへと足を踏み入れた。
「ハーイ、遊偽♪。あらっ、今日は随分と凛々しい顔をしてるのね。素敵よ♡折角だし案内するわ。今回は全国に放送されるから慣れてない遊偽はカメラや実況に戸惑うだろうけど、気にしないでいつも通りすればいいわよ。デュエルになったら自分だけが頼りなんだから」
キャンペーンガールとしてスタジアム前の本部にいたアイリーンが遊偽を見つけると嬉しそうに駆け寄って声をかけてくる。そして、遊偽にカメラの視線に慣れたモデルとしてアドバイスをすると遊偽を会場へと案内した。
「んちゅっ…んっ、ぺろっ……ぷはっ、おっきくてガチガチ♡」
遊偽を選手控室へと押し込んだアイリーンは誰もいないのを確認すると慣れた手つきで遊偽のズボンのジッパーを下ろしてペニスを露出させる。ペニスを擦るように扱きながら舌で刺激することで遊偽のペニスはたちまち半勃起した。その様子に嬉しそうにアイリーンは肉棒にしゃぶりつく。
「ちょっ!?いきなり何するんだ!そろそろ始まるってのにこんな……」
「んっ、ちゅっ、だから、んちゅっ、張り詰めてた闘気を適度にほぐしてあげてるのよ、じゅるるっ」
遊偽の反論を受け付けないとばかりに強いバキュームフェラで一気に刺激するアイリーン。遊偽はたまらず声をあげた。
「ううっ、そんな強く吸われたら、たまらないって!くそっ、もう抑えきれないからな!」
「あぐっ!?」
遊偽はしゃぶりついたアイリーンの頭を両手で抑えると腰を打ち込んでイマラチオを行う。一気に高められて限界が近づいていた遊偽は、アイリーンの苦痛を無視してがしがしとチンポを喉と口腔粘膜で擦ると一気に欲望を解き放った。
「ゲホッ、ゲホッ……もう!いきなり無茶やるんだから!」
「誘って来たのはそっちじゃないか。……確かに無理やり扱いて悪かったけど」
「……でも、そのおかげかスッキリしたみたいね。これなら緊張せずに行けるんじゃない?続きは、勝ち上がってからね♪私、戦った後の昂った男と激しくヤるの好きなの♡それじゃ頑張って♡」
口に溜まった精液を一度掌にこぼしてはもう一度啜り飲み込んだアイリーンは遊偽を誘うような目つきでアピールをして去っていった。試合の後の激しい情交を意識して顔を赤らめる遊偽。だが、アイリーンの言葉通り、試合前のフェラで一発抜いたおかげか、初めてのスタジアムに囲まれた大歓声とカメラが回る会場の中で、遊偽は然程緊張せずにいられたようだ。
スタジアムとなる大会会場では全国から集まった観衆が席を埋め尽くすかのように並んでおり、中央には大型デュエルボックスが置かれている。大会実行委員が大仰な開催の挨拶をカメラが回るステージの上で行った後、待ちに待った全国大会が遂に始まる。司会がカメラの前で大袈裟に選手の紹介を始めていく。大会参加者は全国のエリア予選から選抜された28人。関東エリアでは6人もの選手が出場しており、遊偽の番になると初出場選手でありながら全国ベスト4のリサを地方予選で打ち破ったことを大々的にアピールして、今大会一番のダークホースとして紹介していた。
「遊偽!絶対優勝しろよ!応援してるぜ」
「遊偽君頑張ってー♪」
遊偽の紹介となり興奮が止まらない応援に来た城之内とミホは観衆の中から声を張り上げる。部員全員で作ったと思われる応援幕を見せて友人らは遊偽にアピールしていた。
(皆……ああっ!頑張るさ!)
遊偽がそれを見てグッドサインで友人らに応える。全国大会への意気込みは十分に高まっていた。
最後に大会の運営のスポンサー企業を紹介して締めくくった。スポンサーとなる企業はデュエルモンスターズ奨励の為にお金を出している所が多く、大本となるイリュージョン社、そして日本での販売を委託されている海馬コーポレーションは全面協力、長年海馬KCとライバル会社であったはずの欧州の大企業クレイダー社やビッグ企業としてアメリカで名を馳せたパラディウス社なども名を連ねており、たかだかゲームの大会とは馬鹿に出来ないような世界的大企業のトップが会場に参列している。
「あれがデュエルモンスターズを作ったイリュージョン社の名誉会長のペガサス・J・クロフォードね。まだ24歳って私よりちょっと年下じゃない。それであれだけの大物、イケメンだなんて凄いわ……。私たちとは住む世界が違うわね」
蝶野が嘆息を漏らしながら部員たちに説明する。憧憬混じりではあったが、遠目からでも常人ではないオーラを放つペガサスはまさしく一般人とは別世界の人間であった。
「並んでる海馬君もちょっと見劣りするけど結構なイケメンよね。あっ!その横の二社の社長も超美形♪なんかパリコレを見てるみたいな気分になっちゃう。あっ、でもでも!勿論遊偽君も負けないくらいイケメンだよ♡」
「ミホちゃんの眼は一体どうなってるんだろう……。僕らとは違うものが見えてるのかな……」
本心からイケメン若社長らに劣らない見た目だと思ってるようなミホに、隣りにいた花咲は呆れたように溜息をつく。本田も目移りするミホに血涙を流していた。
ペガサスがデュエルモンスターズ創始者として挨拶し、最後に大会会場となる海馬ランドの設立者の海馬が締めくくる形でトーナメントが開催された。遊偽はシードで2回戦からであり、計4回勝利すれば優勝となるトーナメント方式であった。
「Hi!君が遊偽ボーイですね。先ほど挨拶をしたのでご存じとは思いますが、ペガサス・J・クロフォードです。ナイストゥミーチュー」
遊偽が大会前の空き時間に控室で暇を潰していると突然訪れてきたデュエルモンスターズ創始者の会長ペガサス。遊偽は驚きながらも拙い英語を交えた日本語でたどたどしく対応する。しかし、
(待て!遊偽。そやつから千年アイテムの邪気を感じる。離れろ!)
(えっ!?)
邪気を感じ取ったパズルの声に従って咄嗟に握手を返そうとした手を引っ込めて後退る遊偽。そんな遊偽にペガサスは得心が行ったとばかりの表情で握手するための手を引っ込めた。
「なるほど、やはり気づきましたね。そう、察しの通り、私は千年アイテムの所持者です。この、千年眼のね」
ペガサスが長髪で隠していた左目を見せるとそこには千年アイテムが埋め込まれていた。眼が露わになった瞬間パズルを触ってない遊偽からもその千年眼から放たれる邪気が薄っすらと感じる。
「ペガサス、会長。あんたは何の目的で俺に接触しに来た?いや、そもそも千年アイテム所持者を見たのがこれで2度目だ。いったい何なんだ?」
「……私は別にあなたを害するつもりはありません。そうですね、ただ……確認しに来ただけです。あなたが本当に千年アイテムの所持者で、聞いていた通りの子かどうかをね。千年アイテムについては私よりも別の人から聞いた方がいいでしょう。もっとも、あなたはそれを教えてくれる人物と接触してるはずですが、ね」
「まさか……シャーディーのことか!?あんたは、シャーディーとも繋がりを!?」
「さて、どうでしょうか?遊偽ボーイ、ひとまずは大会に集中してください。君と接触したのはほんの戯れでしかないのですから。戦うにしても今ではない。それに、単純な闇の力の勝負では私の圧勝となるでしょう。分かりましたね?まずは大会を優勝することから、楽しみにしてマース」
遊偽の疑問を押しとどめるかのように黙殺するとペガサスは立ち去る。遊偽が追いかけるように扉を開けたが、既にペガサスの姿は見えなくなっていた。
(奴のいうことは本当だ。闇の力の使い手としてお前はまだ奴に劣る。今戦っていても不利は否めなかったが、見逃したようだ)
「……クソッ、何でこんなに面倒なことが!これから大会だってのに!そもそも千年アイテムってのは何なんだ!?」
遊偽が苛立ちを混ぜた声をぶつける。しかし、パズルの中の人格はその声に応えることはなかった。
「いつもだんまりだな!はぁ、まあいいよ。力を高めれば何れ分かるんだろう?どうせ悩んでも仕方ないんだ。のってやるよ。まずは、ペガサスの言う通り目の前に大会に勝ってからか」
諦めたかのように覚悟を決める遊偽。そんな遊偽を後目にパズルの中の人格は少しだけブツブツと呟いていた。
(……千年眼の使い手。奴が、近くにいるとは……不味いな……)
2回戦が始まり、スタジアムの扉を開けてデュエルボックスへの道を歩く遊偽。同じように、遊偽の反対側からは初戦を勝ち抜いてきたデュエリストが立っていた。
「へっ、ワイは関西エリア予選を通過してきた竜崎や。巷ではダイナソー竜崎って呼ばれとるで。あんさんがあの影山リサを破ったっつー武藤遊偽か。面白そうやないか!勝負やで、遊偽!」
赤いニット帽を被った如何にもな西の方言を使う選手、ダイナソー竜崎が遊偽に意気揚々と自己紹介をするとデッキをフィールドへと置いた。
「ああ!俺も負ける気はない。勝負だ、竜崎!」
遊偽もまた返すようにデッキをフィールドへとセットする。
「「デュエル!!」」
遊偽にとっての全国大会での初試合となるデュエルが始まった。
「ワイは二頭を持つキング・レックス(攻撃力:1600)や!恐竜族の圧倒的パワーで踏みつぶしてやるさかい覚悟せえや!」
「なら俺はカース・オブ・ドラゴン!バトル!」
「なんの!ならワイは剣竜(守備力2030)で対応や!」
竜崎は恐竜族の強さと固さで果敢な攻めを見せる。しかし、遊偽は竜崎の勢いに冷静に対応していた。
「へへへっ、来たで!ワイのエースカード!レッドアイズ・ブラックドラゴン(攻撃力:2400)を召喚!暗黒騎士ガイアを撃破や!!」
遊偽の上級モンスター暗黒騎士ガイアを竜崎は打ち破る。更に、竜崎は「ドラゴンの秘宝」ですかさず攻撃力を強化した。
「知ってるで、遊偽、お前のエースがデーモンの召喚ってことはな。だが、これなら攻撃力はワイのレッドアイズが上回ったで!」
レッドアイズの攻撃力は2700。しかし、既に遊偽の中には攻略法が出来ていた。
「俺は伏せカード、六芒星の呪縛でレッドアイズを縛る」
「しまった。カウンターカード!」
「モンスター偏重のパワーデッキの弱点だ。それに俺の切り札は一つじゃない、ブラックマジシャン。これでバトル!」
ダイナソー竜崎のエースが破れ、LPが0となり勝負は決する。打点の高さばかりに目をやっていた竜崎は遊偽の嵌め戦術にあっさりと敗れた。
「くーっ、まさかワイのレッドアイズが!次は勝つで!遊偽!」
竜崎の言葉に返してやりながら遊偽は3回戦へと進んだ。
「よーっ!先の試合見てたぜよ。俺は梶木漁太。奴みたいに倒せるとは思わんことじゃ」
次に対戦相手となったのは、東のエリア予選を勝ち上がってきた梶木漁太。竜崎のように意気揚々とではなかったが気安さの裏には確かな自信を感じさせた手強そうな相手であった。
「「デュエル!!」」
デュエルが始まるとその不安は的中する。梶木の海カードと魚族モンスターのコンボは凶悪で、シーステルス戦法と観客からは呼ばれていた。
遊偽のモンスターからの攻撃は通らず、魚族モンスターからの不意打ちで撃破されLPが削られていく。
「なら、デーモンの召喚!この雷撃で海に隠れた魚属性モンスターは感電させる!」
「させるか!ジェリーフィッシュ!こいつは電撃を吸収し無効化する!そして、エースカード「海竜神(リバイアサン)」で攻撃じゃ!」
海で強化されたリバイアサンによりデーモンの召喚は飲み込まれ沈む。遊偽のLPは半分以上削られていた。
「やるな……だが、まだ逆転の手はある」
遊偽はドローすると同時に目的のカードを引き当てた。出したカードは大嵐。これにより海は切り裂かれるように吸い上げられ、地面が露出する。隠れていた魚属性モンスターは地面に打ち捨てられ身動きが出来なくなっていた。
「なっ、なんじゃと!?」
「そして、一気に終わらせる。ブラックマジシャンを召喚。更に魔法カードで攻撃を拡散させてモンスターは全滅!」
モンスターを全滅させられ梶木はLPを失う。海に頼り切った戦法を取っていた梶木は相手の除去対策カードを引く前に遊偽によって海を破壊され隙を突かれて敗れた。
「くっ、くぅ~~~!悔しい!だが、面白かったぜ。また次の機会があれば再戦しような!大会絶対優勝するんじゃ遊偽!」
「ああっ、次を楽しみにしてるぜ梶木。必ず優勝してみせる」
遊偽と梶木は熱い戦いを称え合うかのように握手を交わした。
「ふっ、遊偽ボーイが勝ったようです。海馬ボーイの言う通り、中々やりますね」
「当然だ。俺とのエキシビションマッチまであいつが負けるわけがない」
特等席で観戦していたペガサスが遊偽の実力を褒めるように海馬に語り掛ける。海馬はそんなペガサスに何故か誇らしげに「こんなものではない」と返していた。
「お二方もどうお思いですか?日本のレベルについて」
「……ふむ、まあ我が欧州ほどではないが中々のもののようだ」
「私はデュエルモンスターズには疎いものでして何とも。ですが、こうしてソリッドビジョンでモンスターが戦い合う姿は心に来るものがある。後少ししたら実物が世界各地で見れるようになるかもしれませんね……ふふふっ」
海馬と同様に問われた各社の二人は一方はデュエリストとして、もう一方はデュエルモンスターの発展について違った視点から対応していた。面倒くさい絡み方をされたなと海馬は内心で毒づきながら遊偽が勝ち上がる姿をスタジアムの特等席でスポンサーらと一緒に観戦していた。
大会会場選手控室。試合中は特にひとけがなくなっているその場所の一部が不可思議な力によって空間が隔絶されており、その中の音と視覚情報が遮断されていた。そして、その中では控室には場違いな淫靡な音を鳴らしながら大会に負けない熱気を含んだ情交が行われていた。
「あっ、ああん♡凄い♡遊偽の、ガチガチチンポに、欲望のままにファックされるの、最高♡」
固い床に半裸となった体を預けながら、遊偽に腰を掴まれ力強くペニスを膣に打ち込まれて善がっているのは遊偽との約束を交わしたキャンペンガールのアイリーン。熱い試合を終え、いまだ昂ったままの遊偽との遠慮の一切ないセックスにアイリーンは悦び、愛液を垂らしながら催促していた。
「まったく、とんでもない淫乱女だよアイリーンは!そうやってデュエル後の俺に容赦なく攻められたいだなんてとんだマゾ女だ!」
「アハハ!強い男がデュエルで持て余した闘志をセックスにぶつけてくるのは本当に最高なのよ。あん♡こんな容赦なく膣を掻きまわしてくるなんて普段は絶対ないわ♡あっ、そこっ!遊偽、その奥もっと突いてぇ♡」
「ああっ、いくらでも突いてやる!お前の気持ちいい所を全部な!だからもっと俺を締め付けて刺激しろアイリーン」
アイリーンの言葉通り、遊偽もまたいつものセックスとは異なり、欲望のままに無遠慮に自分の性欲の解消と相手を善がり狂わせようと肉棒で膣を掻きまわす。アイリーンが上半身を上げてキスを迫ると当然だと言わんばかりに激しく舌を絡み合わせて唇を塞ぐ。遊偽のペニスは既に最大限まで勃起しており、アイリーンの締まりのいい膣の弱点を何度も突き上げた。
「あはん♡遊偽、んちゅっ、やっぱりあなたいいわ♡デュエルも強くてエッチにも正直で、もっと磨けば最高のセックスパートナーになれる素質があるの♡ああん♡もっと、もっと突いて♡」
腰を激しく震わせて、口からは涎と舌を出して快楽を表現するアイリーン。遊偽は目の前の素直に感じてる女の姿にいっそう興奮して猿にでもなったかのように肉棒で子宮裏を叩いた。そうして余った闘気を全て吐き出すかのようにアイリーンの膣に精液を吐き出す。アイリーンもまた、遊偽のその熱さと刺激に絶頂したようで射精後のペニスを容赦なく搾り取ってくる。
「あっ、ああぁぁぁ♡もっと、もっとして遊偽♡」
「勿論だ、次の試合まで付き合ってもらうぞアイリーン!」
遊偽はそうして、時間が許されるまでアイリーンとのセックスを行い気持ちを鎮めていた。
全国大会編
アイリーン・ラオとのデュエル後のセックス
ペガサスがそろそろ本格的に動き出しそう