決闘者の王国二日目。
海馬、城之内が順調に強敵を倒しスターチップを手に入れている頃、遊偽は腹話術師のPKを破り舞とともに草原地帯へと進んでいた。
「ふーっ、まあこんなもんね♪星10個って案外簡単に集まるものだわ♪」
鬱蒼とした山道を越えて広々とした草原の心地よさを堪能しながらグローブに嵌めた10個の星を見て満足感に浸る舞。草原の中継ポイントにポツンと置かれていたデュエルボックスで舞は参加者を相手に続けざまに勝利し、あっという間に本選出場必要数を獲得していた。
「……羨ましい。俺なんか誰も相手にしてくれなくて結局挑んでくる強者かPK待ちになってるのに」
「あっ、アハハ……でも、ここのデュエルボックスで初めて違う船の参加者に遭遇したし、大会のルール上、参加者は得意なフィールドで戦うのが圧倒的に有利だからデュエルボックスをまわればいずれは遊偽に挑むデュエリストもいるわよ!……多分。そっ、それよりも、次の方針でも決めましょ♪」
どんよりと沈む遊偽を献身的に支えて元気づけながら舞は遊偽を引っ張る。いざと言う時は頼り甲斐のある男だが時折思い出したかのように落ち込む遊偽を舞は面倒臭がるどころか可愛いとまで感じるほどには舞も惚気で目が曇ってるようだ。そして、遊偽のこうした弱い側面が母性本能を擽られるとばかりに舞は遊偽を可愛がっていた。そんな舞に遊偽も満更ではないかのように素直に弱音を吐いていた。
「山を下りてここまで来てようやく薄っすらと王城が見えるようになったわね。あそこに星10個を嵌めこめば予選は通過。急げば今日の夜にはあの城に着けるかもしれないけど、遊偽はまだ揃ってないし急ぐ必要はないわね」
「王城とは反対側には丘陵地帯でここにもデュエルボックスがありそうだけど、あそこに進んだら遠回りになるからなしだな。王城方向にもデュエルボックスがいくつかありそうだし、まずは王城目指して行こう。もしかしたら王城で海馬や花咲君とも合流できるかもしれないし」
そう言って遊偽は懐から無線機を取り出す。その画面にはつい先ほど届いた花咲からのメッセージが映っていた。
「海馬もやるわね。まあ、海馬なら妥当か。PKにも負けることはないでしょうし」
「あいつの強さは俺もよく理解してるし信用してるから大丈夫だとは思う。行きすぎたら花咲君が止めるなり連絡を送ってくれるだろうから問題にしてない。後は、城之内君とミホちゃん、本田君か……」
「遊偽の仲間なんだからそんなやわな子たちじゃないでしょ。もし本当に危機なら向こうから連絡来るでしょうし、心配なら10個集めて参加資格手に入れた所で連絡するなり探すなりをしてあげな」
「……ああ。俺も城之内君たちを信じてる。一人で参加資格を手に入れて参加した城之内君も、俺を慕ってくれるちょっと天然だけどひたむきなミホちゃんも、二人の間で一番現実的な本田君も……」
舞の言葉に友人らに思いを馳せる遊偽。舞の言葉通り、自分が心配するほど弱くないと考え直すと舞とともに王城へと進んだ。
草原のデュエルボックスから歩き始めて早2時間。既に草原地帯を抜け、王城を取り囲む森林地帯となり、舗装されていない道を歩きながら遊偽と舞は王城への道を確かに進んでいた。
時間はそろそろ夕方に差し掛かりつつあり、道も段々と傾斜してきた為、遊偽はそろそろとばかりに休む場所を探していた。
しかし、そんな時、遊偽と舞を阻むかのように道の先にフードを被った者が一人、立ちはだかる。
「うふふっ……張って正解だったわ。この道を通るのは知ってた。ようやく会えたわね、遊偽」
その者は深々とフードを被っており、顔は見えないものの、高音の声とフードを押し上げるように膨らんだ胸元から女性だと分かる。遊偽はその特徴的な声に聞き覚えがあった。そして、その女がフードを下げた時、その感覚は確信に至った。
「おっ、お前は、影山リサ!?」
現れた女は王国以前からこれまで散々と遊偽に絡んできた影山リサ。2年連続U17全国大会ベスト4であり、実績からもこのデュエリストキングダムに参加しているであろうことは遊偽も予想していたが、こうしていざ目の前に現れると対応に困る遊偽。
リサからは一方的に嫌われている関係であることもあり、ぎこちなく遊偽は挨拶を返す。しかし、そんな遊偽を前にリサは不敵な笑みを見せた。
「久しぶりね、遊偽。会いたかったわ。ようやくあなたに復讐できる機会が得られたんですもの。嬉しくてゾクゾクしちゃう♪」
半笑いの暗い笑みを浮かべながら窪んだ目元で遊偽を見つめるリサ。リサはフードを広げると遊偽を指さし表情を苛烈なものへと変貌させる。
「デュエルよ!遊偽。あなたの持ってる星全部を賭けてね。このデュエルは断れないわよ。だって、私はこの島の裏ルールの存在、強制デュエルの権限を持つPKなんですからね!」
左手に参加者とは異なる20個の星を埋め込める特注のグローブを見せるリサ。それを見て、その言葉が本当であると確信した遊偽は途端に沸々と奥底から怒りが込み上げていた。
「リサっ!!お前、ペガサス側についたのか!?ペガサスは杏子の魂をカードに封じ込めて人質にとるような卑劣な奴だぞ!それを、そんな奴に……お前は!!」
「アハッ、そんなの私にはどうでもいいことよ。私はただ、あなたを倒したい!それだけ!!あなたにこれまでの恨みつらみを晴らせるなら何だって構わない!あなたが私に負けてそれでも助けたいって惨めに縋り付くならペガサスと戦ってあげてもいいわよ。その間に今までの私に対する非礼を全て詫びて私の奴隷になるのならね!」
「くっ、そこまで腐ったのか!リサ!!」
リサの煽るような言葉に遊偽は怒りの感情を爆発させる。リサは遊偽のそんな表情が心地よいとばかりに余裕の表情へと変わり不敵に笑う。
「付いてきなさい!あなたを倒すのに相応しいフィールドを用意してるわ」
リサは遊偽を連れて森の中に出来た小屋へと案内した。舞も遊偽を心配するかのような表情で二人の後を付いていった。
「ここよ。そう、腹話術師との戦いで知ってるわね。このデュエルボックスは魔術師の館。だけど、ただの館じゃないわ。ここは深き黒い森に囲まれた館。つまり、私のヘカテーデッキを最大限に強化する場所よ。あなたの処刑場にもってこいの場所ってこと」
「御託はいい。さっさと始めようか。事情を知って尚、俺に立ちはだかるお前には失望したよ。お前を倒して俺は杏子を取り戻す。たとえどんな勝負を持ち掛けられようと、俺は逃げない。正面から打ち破ってやる!」
怒髪天を衝くが如く殺気混じりに膨れ上がる遊偽の闘気。しかし、連れ添った舞はそんな遊偽の不安定さを見抜き声をかける。
「遊偽!怒りに支配されてはダメよ!気持ちはわかるけど、落ち着いて冷静にデュエルをするの。相手はあのU17でベスト4だった影山リサ。そしてここはゴーゴンすらも強化されるあの子にとってかなり有利なフィールド。冷静さを欠いて勝てるような相手じゃないわ。私も側にいてあなたを見守ってるわ。安心して、遊偽」
「……舞。ああっ、俺は怒りで自滅なんてしない。リサの口車にも乗るつもりはないさ。ありがとう、お前が側にいてくれると心強いよ」
舞の心の籠った声に煮立った感情を理性で客観視できるほどに正気を取り戻した遊偽は舞に対し信頼を寄せる笑みを見せる。舞もまたそんな遊偽によかったとばかりに軽く口元を緩めた。
「チッ、遊偽!あなたの相手は私よ!そんな女なんか見つめて試合前から惚気かしら?デュエルの前にそんな事されて後で言い訳にでもされたらたまったもんじゃないわ。それに、さっきまでは杏子がどうとか言ってた癖にこれだから!あーっ、やだやだ、浮気男は」
「杏子の為に俺はここに来た。だが今の俺を心から案じてくれる舞も俺にとっては大切な女だ。そして、舞がいるから俺はお前相手に全力で戦うことが出来る。それが理解出来ないお前に何を言われようが構わない。デュエルが全てを物語るからな。勝負だ、リサ!」
「ふんっ、あなたに勝って私の下に跪かせてあげるわ」
「「デュエル!!」」
“黒き森の魔術師の館”のフィールドでリサとのデュエルが始まった。
「私は黒き森のウィッチ(攻撃力:1100)を召喚!魔術師の館により魔法使い族は攻撃力30%アップ!攻撃力は1430!」
「なら俺はデビル・ドラゴン(攻撃力:1500)を召喚!バトル!黒き森のウィッチを撃破!」
遊偽のモンスターによりリサのモンスターが破れる。しかし、リサはこの時を待ってたとばかりに動き出す。
「かかったわね!黒き森のウィッチのモンスター効果発動。このカードがフィールドから墓地に置かれた時、守備力1500以下のモンスターをデッキから手札に加える。私は、魔法剣士ネオを手札に加え、召喚!攻撃力はフィールド効果により2210!デビルドラゴンを粉砕よ!」
デッキからのサーチとフィールド効果のコンボで上級モンスターを即座に場に呼び寄せるリサ。フィールドの恩恵と対遊偽用に強化されたリサの強さに遊偽は序盤から苦戦を強いられた。
次々と遊偽のモンスターを撃破していくリサに、遊偽を見守っていた舞も「流石に、やるわね……」っと感嘆と苦い感情が入り混じった声を漏らす。
「暗黒騎士ガイアのカード!ネオを攻撃!」
「させないわ!秘術の書!これでネオは更に強化されガイアを迎撃する!」
「くっ……」
遊偽の上級モンスターでエースの一角が破れる。攻撃力2510にまで強化された魔法戦士ネオは遊偽のフィールドを蹂躙していた。
「アハハハ!ネオ一人に好き勝手されるなんて情けないのね♪仮にもU17のチャンピオンならさっさと攻略しなさいよ」
リサは遊偽相手にリードしていることが愉快であるかのように遊偽を煽る。だが、遊偽はそんなリサの煽りに気にも留めないかのように薄く笑った。
「何を笑ってるのよ」
「この程度、まだまだ温いなって。元々がお前に有利な状況でのデュエルだ。緒戦のこの展開は予想してた。だが、そんな程度で俺に勝ったと思ったら大間違いだぞリサ!」
(来い!ガール!)
遊偽は想いとともにカードを引く。そのカードは遊偽の思い描いていた通りのカードであった。
「俺はブラックマジシャンガールのカードを引いた。ガールはフィールド効果の恩恵を受けて攻撃力2600!ガール、ネオを粉砕しろ!」
(はいっ!王子!!)
遊偽の想いに応えるかのように従者のガールは場に姿を現すとその愛くるしい顔を凛とした表情に切り替えて魔法戦士ネオを撃破する。
「くっ、ネオが!?フィールド効果はあんたの魔術師も受けられるってことね。ふふっ、でも、それくらいは私だって知ってたわ」
猛威を振るっていたネオを撃破されたリサであったがその顔からは余裕は崩れない。切り札は別にあるのだから当然であり、それは遊偽もよく知る所であった。
「レッドヘカテー!フィールド効果により攻撃力は3250!ブラックマジシャンガールを攻撃!」
「マジカルシルクハット!これで攻撃を防ぐ!」
レッドヘカテーの攻撃がシルクハットを吹き飛ばす。しかし、その攻撃は空振りとなり残った4つのシルクハットのどこかにガールは身を隠していた。
「やるわね!でも、あなたには何も出来ない!そして私は次のターンで更にイエロー・ヘカテーを召喚する!ヘカテーたち、シルクハットを攻撃なさい!」
遊偽のシルクハットが2つ消される。だが、幸運にもガールの入っていたシルクハットは破壊されずに済み、リサは舌打ちをした。
「俺は、カードを一枚伏せてターンを終了する」
消極的に守りを固める遊偽。そんな遊偽を嘲るかのように鼻を鳴らしたリサはデッキからバイオレットヘカテーを引き当て勝利を確信した。
「うふふっ、私はバイオレットヘカテーのカードを引いた。これでフィールドにゴーゴンが顕現する。更に、深き黒き森により攻撃力は3900に上がり、ゴーゴンは破壊されなくなる!行け!ゴーゴン!シルクハットを攻撃よ!!」
「なにっ!?」
破壊不可ということに伏せカードを出すか一瞬迷う遊偽。しかしここでガールを破壊されるわけにはいかないと判断した遊偽は伏せていた「ミラーフォース」を発動しゴーゴンの攻撃を返す。だが、跳ね返った攻撃を受けてもゴーゴンは健在であった。
「アハハハ!遂にシルクハットの位置がばれちゃったわね!次であなたのガールは破壊されるわよ、遊偽!」
ニタリと口角をあげて表情を歪めながら笑うリサ。魔女の異名通り、巧みなプレイングと容赦のない過激な攻撃に遊偽は冷や汗をかく。
しかし、追い詰められたものの遊偽の目の闘志は消えていなかった。
「俺は手札から賢者の宝石を発動!これによりデッキからブラックマジシャンを召喚!」
デッキから出現したブラックマジシャンはフィールド効果を得て3250となる。上級最上位の攻撃力となったがいまだゴーゴンには及ばない。
「更に、俺は手札からクリボーを召喚!」
(くりくりっ!)
「なっ、何!?」
遊偽がわざわざフィールドに召喚したのは1つ星モンスターの最低級モンスター。その可愛らしい姿とこの絶体絶命の状況に似つかわしくないモンスターが現れたことでリサは歪めていた表情が崩れ一瞬、素に戻る。
「そっ、そんな雑魚モンスターで何が出来るっていうのよ。遂に気でも狂ったの!?デュエルは強いモンスターこそが至上。私のゴーゴンに勝てるわけないでしょ!」
「……いや、それは違う。弱いモンスターでも弱いなりに出来ることはある。決して無駄なんかじゃない。俺を信じてくれた舞、俺の助けを待っている杏子、そして俺を助けてくれる友人たち。皆がいるから俺は強敵に尻込みせず戦える。ペガサスにだって立ち向かえる!そして、これが雑魚と罵ったモンスターが出来ることだ!」
遊偽は手札から「カオス-黒魔術の儀式」を発動させる。このカードによりブラックマジシャンとクリボーが魔法陣へと飲み込まれ新たな上級モンスターが生まれた。
「出でよ!マジシャン・オブ・ブラックカオス(攻撃力:2800)!!」
場に召喚されたマジシャン・オブ・ブラックカオスはフィールド効果も合わさって攻撃力が3640となる。遊偽のモンスターの中でもまさしく最上級モンスターと言えた。
「あっ、あははっ、確かに凄いカードね。だけど!それでもまだ私のゴーゴンには敵わない!」
リサが遊偽のブラックカオスに攻撃を仕掛ける。遊偽は密かに張っていた六芒星の呪縛を発動させ攻撃を封じたが、リサは即座にカウンターを仕掛ける。
「甘いわ!トラップジャマー!これで攻撃力は元に戻る!あなたの負けよ!遊偽」
頼みの六芒星の呪縛も解除され後がなくなった遊偽、かのように思われたが既に勝利は決していた。
「そう、これでリサ、お前の手札にはもう手がないことが分かった。そして、これが俺のもう一つの仲間、魔術師たちの力だ!「黒魔道強化」!これにより墓地のブラックマジシャン、フィールドのガールらの力を受けてブラックカオスは攻撃力を1000ポイントアップ!更に、相手の魔法効果を受け付けない!」
「なっ!?私の、ゴーゴンの攻撃力を上回った!?」
「更に、ガール、お前の力で黒き森を焼き払え!」
(はいっ!"黒・爆・裂・破・魔・導"!)
ガールの全力のブラック・バーニングによりゴーゴンの周囲の森が焼き払われる。これによりゴーゴンは攻撃力を戻し特殊能力を失った。
「しっ、しまっ……」
「これが俺たちの力だ!ブラックカオス!ゴーゴンを撃破しろ!デス・アルテマ!!」
ブラックカオスの必殺奥義でゴーゴンが消滅する。更にはリサのLPまでもがカオスの貫通攻撃により削られた。
「わっ、私が、まっ、負けた……そんな、嘘、でしょ……」
ゴーゴンを失ったリサは負けを自覚した。ペガサスの力を借り、遊偽を倒す為だけにここまで磨いてきた自分の力は遊偽には最後まで届かなかった。
消沈するリサ。だが、勝利した遊偽は賭けたスターチップ4個のみでは終わらなかった。
「お前の負けだ、リサ。そしてペガサスと組んで俺の前に立ちふさがった報いを受けさせてやる!」
遊偽の闇の力が発動する。その力は空間を隔絶しリサを襲う。
「きゃっ、きゃぁぁぁ!痛っ、何をするのよ!」
「いつものことだろ。だけど、今回ばかりは流石に俺も許せないからな。杏子のカードを奪った時以上に苦しめるかもしれないが、覚悟しろ!」
遊偽は無理やりリサの服を剥がすとその体に怒りと雄の欲望をぶつけていく。失望、という言葉通り、遊偽はリサが事情を知っていた上でペガサス側についたことにかなり腹を立てていた。遊偽自身、リサと接する度に以前よりも丸くなったと感じていたこともあり裏切られたかのような気持ちでいたのだ。
「ゆっ、遊偽……これは……」
突然黒い霧に覆われて姿を消した二人に驚愕する舞。遊偽のどす黒い欲望と怒りで作り出した拒絶の空間に舞は侵入を試みたがその度に跳ね返されていた。
「痛いっ!痛いっ!いきなり指突っ込まないでよ!痛いのよ!」
容赦のない手つきでリサの女性器の穴に指を入れる遊偽。濡らす為に仕方なくとばかりに強引な指の侵入はいつもと違い配慮に欠け、リサの顔を何度も顰めさせた。
「煩い。俺がいつもお前にやってることだろ。ほらっ、早く濡らせよリサ。じゃないと、このまま入れるぞ」
遊偽の乱暴な物言いに、「ひっ」、っと軽く悲鳴をあげるリサ。苦悶の表情に変えた上で、「いつもは、もっと優しいじゃない……」っと遊偽の強引な指使いに合わせながら涙を浮かべる。
だが、遊偽はそんなリサに気づかないとばかりに強引な指使いで膣をある程度濡らした所でその上の肉豆を弾いた。喉を枯らす勢いで1オクターブ高めの悲鳴を上げるリサ。苦しみと痛みを伴う鋭い感覚にリサの身体は芋虫のように這って遊偽から離れようと動く。しかし、遊偽はそんなリサの体を羽交い絞めにして逃がさないとばかりに拘束した。
「これは罰だ。遠慮せずに行くからな。勝手に動くなよ」
底冷えするような低い声で遊偽はリサを威圧するとゆっくりとリサの腰を持ち上げてその秘所に性欲で勃起した肉棒を這わせる。どす黒い欲望のままに動く遊偽はいつもとは異なりリサの嫌がる表情で性的興奮を得ていたようだ。
「いやっ、いやっ……!」
涙を流しながら顔を揺らすリサを鬱陶しく思いながら遊偽は怒張したペニスをリサの柔らかい膣へと埋める。無理やり侵入される肉棒の感触に震えるリサ。以前よりも愛液の量が明らかに少ない為、亀頭を刺激する膣壁の抵抗が強く、摩擦は気持ちよさと同じくらい痛みを伴うものであったが、その強い抵抗が犯しているというシチュエーションを強く感じさせるためか、性の昂ぶりを抑えきれない遊偽。
ぐちゅっ、ぐちゅっ……
遊偽のペニスが無理やり膣壁を掻きまわしリサは痛みと性感を刺激される。涙を垂らしながら「嫌……嫌……」っと譫言のように呟いていた。
「うっ、リサの口も態度も生意気だが、膣だけはいいな。ここは俺を気持ちよく迎えてくれるぞ。ううっ」
突く度に遊偽の亀頭を竿、そしてカリ裏を優しく包みこんで刺激するリサの膣に満足気に息を漏らす遊偽。慣れてない頃とは違い、リサの膣は遊偽の肉棒の形を覚えたようで柔軟に形を変えて肉棒の気持ちのいい所を強弱をつけて刺激してくる。
そんな遊偽の言葉にも、目を瞑って無言で耐え忍ぶリサ。
遊偽のペニスは程なく更に大きくなり、瞬間、爆ぜるかのように欲望をリサに流し込んだ。熱い精液が膣を伝うことに軽く声を漏らしながらリサは無言を貫く。そんなリサの変化に遊偽は違和感を覚えたかのように声をかけた。
「どうしたんだよ、リサ。いつものように生意気に反抗しないのか?お前の嫌がる顔がないと興ざめなんだがな」
遊偽の言葉に一瞬、キッと鋭く睨んだリサであったがそのまま涙に潤ませた瞳で遊偽に対して泣きそうな表情を見せる。
「違う……違う……私はこんなの望んでない」
「はっ?」
「ぐっ、ぐすっ……違うの。私はこんなレイプ、嫌よ……ぐすっ」
泣き出したリサに暗い衝動に支配された遊偽も流石に理性が戻ったのか困惑した表情で動きを止めてリサを見つめていた。リサの涙を人差し指で優しく拭ってやるとリサはそのまま遊偽に抱き着いて唇にキスをした。
「ちゅっ……ちゅっ……ぐすっ……」
涙で塩気のあるキスの味を感じながら遊偽も優しく唇を離しては啄むように返す。リサに「どうした?」っと問うとリサは泣きはらして赤く腫れた目元で遊偽を見つめる。
「遊偽にあんな性欲の解消だけのレイプされて、私の方を全然見てなくて……、それが分かったから辛くて、嫌だった……」
弱弱しい声で漏らすリサの本音に遊偽は更に疑問を深める。
「前も同じだったはずだが……そんなに違うか?」
「……前は、もっと優しかった。それと、私を見てくれていた。私は、遊偽に、自分を求めて欲しくて、私を見てもらえない、その、性行為は、嫌、なの……」
真っ赤になりながら紡ぐ言葉に遊偽はいまいち納得いかない表情でリサを更に見つめる。怒りのままにレイプした遊偽であったが、リサのことを気遣っていなかった罰としてと自分の欲望のままのレイプであったことがリサは気に喰わなかったのだと言われ、
「それなら、普通のエッチならいいのか?」
っと、遊偽はリサに投げかけた。
「……私を見てくれて、求めてくれるなら」
「リサは俺のことが嫌いじゃなかったのか?」
「……」
遊偽の問いかけに暫く無言を貫くリサ。その表情は何かを堪えているかのように複雑であり、そんなリサの顎を掴んだ遊偽は無理やり自分に振り向かせた上でその唇へと舌を侵入させた。
「ぷはっ、あっ、ああっ、おちっ、んっ、遊偽のが、動いて……」
キスと同時に動く遊偽のペニスに反応するリサ。咄嗟に口元を離したが、遊偽は逃がすまいとリサの口元を塞いで舌を中へと入れる。そのまま舌を絡ませ合い、甘いキスを交わし合う傍ら、肉棒はゆっくりと労わるかのようにリサの膣を掻きまわした。膣壁と子宮孔を優しく突くことでリサは先ほどの抵抗が嘘だったかのように愛液を出し始めたちまち中を潤わせる。滑りのよくなった膣内での肉棒の出入に、強い快感でリサは「あん♡」っと甘い声を漏らす。
「リサ、お前はどう思ってるんだ。お前の本当の気持ちを知りたい。俺のことをペガサス側につくくらいに憎んでいたんじゃないのか?」
「はぁ、あん♡はぁ……遊偽、好き……好き、なの。私、本当は、遊偽のことが好き♡」
舌同士の接触と生殖器同士の交合による熱い求め合いで、頭が茹で上がり理性が崩壊したのか、リサはいつもの憎まれ口も隠れその本音を遊偽にぶつけた。遊偽もまた「もっと、教えて」っと耳元で囁く。口と秘所だけでなく耳まで攻められたリサはこれまでの強情さが嘘のようにあっけなく陥落した。
「はぁ、はぁ……私、遊偽と繋がってる内に、どんどん遊偽のことが好きになってて……。でも、初めはレイプされて処女まで奪われたし、そんな相手に惹かれてるのを認めたくなくて……それで、遊偽を憎んでる内は、自分を保てて、私が酷いこと言えば、遊偽が私を無理やり求めてくるのが、認めずに繋がれるのが都合よくて、やってたの……♡だって、その方が遊偽に拒否されることもなくて怖い思いしないもの♡はぁ♡」
蒸気した顔で思いの丈をぶちまけるリサ。リサの言葉はリサ自身、無自覚に思っていても敢えて抑え込んで気づかないふりをしてきた隠された想いであった。それを自分の口で、言葉として出すことで内心思っていたことを自覚していくリサ。遊偽への想いを認めることでどんどん遊偽との繋がりを求める心が抑えきれず、遊偽を離さないとばかりに遊偽の腰に足を交差させて体を引き寄せて執拗にキスを強請る。
遊偽もまたそんな素直になったリサが愛おしいとばかりに甘いキスを返していた。
「そうか、それならリサは俺のことが好きなんだな。ペガサスについたのも、ペガサスに与してまで俺が憎いわけじゃなく、成り行きだったんだな?その言葉が本当なら、俺はお前を愛して側にいてやる」
「ゆっ、遊偽……ごめんなさい。私、私、あなたに拒絶されるのが怖くて、あなたを憎んであなたと敵対してればその間はずっとあなたは私を見てくれる。それが、嬉しかったの。ひっく、私、本当はあなたのこと大好きで、側にいたい……」
ぐすぐすと泣き崩れて遊偽に身を寄せるリサ。そんなリサをよしよしと撫でながら「俺も、お前を憎んで襲ってごめん」っと、遊偽は耳元で謝った。
互いの理解が進み、本質を分かりあった所で、遊偽は再びセックスをおもむろに再開する。
「あっ、あん♡遊偽の、やっぱり大きくて、硬くて、強い♡一人でいる時は、ずっと気持ち悪いって思ってたけど、遊偽が私の中で気持ちよくなるのも、掻きまわしてくれるのも、好き♡遊偽、もっと♡」
「ああっ、俺もリサの膣が好きだ。リサ、俺はもうお前に自分勝手なレイプはしない。一緒に、イこう」
とんっ、とんっ、っと子宮孔とその周辺を小突きながら遊偽はリサの膣を擦る。リサもまた遊偽に小突かれる度に腰を揺らして遊偽の肉棒をじっくりと堪能していた。
きゅうきゅうに締め付けるリサの狭い膣穴は遊偽を完全に受け入れたかのように柔らかく遊偽のなされるがままに形を変え、ほどよい温かさで迎え入れる。遊偽はリサが感じ入ってることを確かめながらリサの弱い所を探り、そこを見つけるとしきりに突いた。自分の弱点を全て握られたリサは遊偽のなされるがままに、阻むものはないとばかりに嬌声をあげて快感を伝える。遊偽もまたそのリサの様子に興奮を高めて腰の速度を上げていった。
「あっ、ああっ!遊偽、私、変なの!大きくて、受け止められない何かが来そうなの!遊偽、怖いよ」
「いいんだ。それを受け入れるんだ。俺がついてる。絶頂を一緒に感じようリサ」
手を握りしめながら遊偽はリサが絶頂してもいいように把握した弱点を次第に強く突いていった。リサが「あっ♡」っと軽く身震いすると、大きな波を迎えたように腰をそりあげて表情をこわばらせる。
「やっ、いやっ、来る、来ちゃう!あっ、ああぁぁぁぁぁ♡」
リサが快感の濁流に飲まれ大きく痙攣する。口から垂れる唾液は抑えきれず、その快楽の渦に流されながら瞳は遊偽を捉えると安心したかのように身を任せた。
遊偽もまたイったリサの凄まじい膣の蠕動に耐えきれず精を吐き出す。リサの膣を白い欲望で穢しながらも遊偽はリサが自分に身を預け、受け入れて求めてくれているのを感じた。
「はぁ、はぁ……気持ちよかったか?リサ」
「……うん♡遊偽、好き♡」
もう隠す必要はないとばかりに遊偽を抱きしめて体を擦りつけるリサ。暫くの間、二人を分けてた蟠りは解消し、リサは初めて絶頂を経験したことで完全に遊偽を自分の中に受け入れたようだ。
暖かく幸せな時間を過ごしているうちに、いつの間にやら闇の空間は解かれ、舞が困惑したように抱き合う二人を腕を組みながら見つめていた。
「……舞。その、こんな感じで和解した」
「そうね、途中からずっと二人の世界に入り込んでたものね。ハァ、薄々気づいてたけど大したすけこましだわ……」
呆れたとばかりに溜息をつく舞。
説明させてくれと何度も頭を下げてようやく納得してくれた舞であるがその夜は少しぎくしゃくしていたようだ。
また、リサはこれまでのいざこざで無駄にした時間を取り戻したいかのように遊偽に時間があれば引っ付いてイチャイチャし、舞の機嫌を悪くしていたようだが困るのは遊偽だけで自業自得の範疇であったので特に大きな問題はなかったようだ。
メッセージ:リサが遊偽の仲間になった
リサの好感度は振り切れてる
舞に爆弾がついたようだ