織斑千冬は困惑していた。
モニター上での一夏の苦戦にではない。相手は代表候補生として、一夏の何倍もの時間ISを動かしている。
この勝負も、セシリアの勝利で終わるだろうと考えていた。
それでもこの試合をセッティングしたのは、専用機が与えられる一夏に経験を積ませるためであった。クラスでも良識派のセシリアなら、良い経験になるだろうとも思った。
しかし
『……はぁ。代表候補生の情報など、少し調べればいくつか見つかるでしょうに。まあ、これで私の勝利は決まったも同然ですわ。やはりあなたのような、男であるというだけの猿にISは勿体なかったということ。あなたのような者が弟とは、織斑千冬も可哀そうですわね。まあ、すぐに暴力を振るうような教師の風上におけないような女など、お似合いなのは――』
指示を出すために耳に着けているイヤホンから聞こえてきたのは、良識派だと思っていたセシリアの本性。女尊男卑で女性至上主義。猫をかぶっていたというのなら、今すぐ女優になる事をお勧めしたい。
それならまだ良かった。女尊男卑なら後で
問題なのは、
千冬が二人の会話を聞こうとした場合、千冬から通信を繋げるか、オープンチャンネルで繋げているかだ。
しかし二人の会話からして、おそらくプライベートチャンネルによる会話だろう。
だが千冬はプライベートチャンネルを繋げていない。むしろ、いきなり聞こえてきたことに驚いたぐらいだ。
何より、この通信を繋げたのが誰なのか分からないのだ。
セシリアからすれば己の本性をわざわざ教員に聞かせる意味はないし、ISに乗ったばかりの一夏が繋げられるとも思えない。オープンチャンネルなら、観客席を保護するシールドなどのアリーナの機能を管理する教員にも聞こえなければおかしい。
結局、いくら考えても分からず、そのまま一夏の敗北で終わった。
白式の第一移行や零落白夜の発現など気になることはあるが、千冬の足は部屋の扉に向かっていた。
「山田先生。ここを頼む」
「お、織斑先生!? どこへ!?」
「確か、まだアリーナの使用時間は残っていたな? せっかくだ。生徒の後学のために、エキシビションマッチの一つでも見せてやろう」
「エキシビションマッチって、相手は一体……!?」
「ちょうど良い所に、モニターに映っているだろう?」
アリーナを映しているモニターには、カメラが見えているのか、それとも偶然か。セシリアが挑発的な笑みを向けていた。
そして今に至る。
「時間が少々残っていてな。せっかくだから、エキシビションでも行うとしよう」
オープンチャンネルで観客席にも聞こえるように話す千冬。エキシビションという言葉に、観客席がわずかに沸き立つ。
「いきなりどうされたのですか?」
「言っただろ? アリーナの使用時間が残っていてな。生徒のためにと、こうして出て来たのさ。――まあ、調子に乗っているガキを教育するのも、教師の役目だ」
後半だけをプライベートチャンネルに切り替える千冬に、セシリアは笑みを崩すことなく答える。
「私は別に構いませんが、補給の一つでもさせてもらいたいものですわ」
「ふっ。おかしなことを言う。先ほどの試合、余裕だったのだろう? シールドバリアーも無傷、武装は全てレーザー系統。補給は必要ないだろう。それに時間も多く残っている訳ではないからな。なぁに、安心しろ。本気でやるわけではないからな」
「(どこまでも舐め腐っていますわね)……ええ。分かりましたわ。エキシビションのお相手、引き受けますわ」
「千冬姉!」
「織斑、お前はピットに戻れ」
「でも!」
「さっさと戻れ」
食い下がる一夏を一蹴しピットに下がらせると、再びオープンチャンネルで観客席に呼びかける。
「それでは今より、私とオルコットによるエキシビションマッチを開始する。時間は3分。どちらかのシールドバリアーが尽きる、もしくは時間切れによって決着とする。観客席で見ている者たちは、この試合を今後の参考にするように。それでは始めるぞ」
沸き立つ観客席を無視し、セシリアへと挑発する。
「始めるぞ。先手は譲ってやる。そのタイミングから3分とする」
「では……遠慮なく!」
一夏戦でも見せた早撃ちで狙撃したセシリアだったが、千冬は身体を半身にしただけで躱す。
「そのような小手先じゃ、私は倒せないぞ」
「そうですわね。時間も多くありませんし、手加減はやめましょう!」
「ほざけ!」
「ブルー・ティアーズ!」
両肩部と腰部のBT兵器が起動し、総勢22基のブルー・ティアーズが一斉に千冬へとレーザーを放つ。
迫りくるレーザーの雨の中を、しかし千冬はこともなげに掻い潜る。
「ほう……中々の技術だな。一基ごとに発射間隔を微妙に変え、的確に逃げ道を潰すと同時に誘い込んでいるな。だがそれは……」
語る千冬の背後からの狙撃を見ることなく回避し、
しかしそれは、セシリアも同じことだった。
ガキィンッと、千冬のブレードとセシリアのインターセプターがぶつかり、互いにすれ違う。
「なるほど。貴様も瞬時加速で向かってきたか」
「(……? 今のは……)接近戦が得意なのは、あなただけではないですわ」
「そのようなライフルを担いでよく言う!」
瞬時加速を使用してみせたセシリアに内心舌打ちした千冬はすぐさま反転し、セシリアへ再度接近しようとする。しかし、真上から降ってきたレーザーの雨に遮られる。
「可哀そうですわね。接近戦しかできないというのは!」
「貴様をぶった切るのには訳はない!」
そう叫んだ千冬は、再び瞬時加速で突撃する。
「(取った……!)」
瞬時加速の弱点は直線的な動きとタイミングが読まれやすいこと。
早撃ちで撃たれた弾丸がまっすぐ千冬へと向かい、
「なっ!?」
「さっきまでの余裕はどうした?」
「(瞬時加速を発動したまま回避した? それとも直線でキャンセル? いずれにしてもそんなことをすればISと搭乗者に大きな負荷が掛かるのですわよ!?)」
「……残り1分か。そら、耐えて見せろよ?」
「その上から目線、酷く気に入りませんわね!」
セシリアはスターライトmarkⅡのロングバレルをパージすると、拡張領域から取りだしたショートバレルを取り付ける。中距離用として取り回しが良くなったスターライトmarkⅡを構え、千冬を迎撃する。
「奇遇だな。私もそう思っていたところだ!」
レーザーをブレードで切り払うという神業をいとも容易く披露した千冬は、もはや移動全てを瞬時加速で行う。
向かい合う二人は、互いに獰猛な笑みを浮かべていた。
レーザーが飛び交い、火花が散り、エキシビションマッチはもはや生徒たちには肉眼での視認が難しいほどの激戦となっていた。
クラス代表を決める戦いが、何をどうしたらこうなるのか。
その様子を観客席から眺めていた本音は、喜びと焦りとそして怒りを感じていた。
「(セシリア様、少し嬉しそう……)」
この戦いから分かるようにセシリアは優秀だ。
BT兵器という扱いが非常に難しい装備を22基も同時に動かし、さらには卓越した操作技術。きっとイギリスでは、全力で戦える相手はいなかったのだろう。そのフラストレーションが、織斑千冬という相手との戦いで満たされているのだ。
そのことは嬉しい。しかし本音は、それが自身ではないことに焦りを覚えていた。そして相手になれない自分に怒りも覚えていた。
本音はセシリアに犯されて以来、セシリアのために尽くすことが生きる目的となっていた。
クラスの女子の半分は、すでに本音の手によってセシリアへと捧げられている。そしてその全員が、今もセシリアの性奴隷を増やすために活動している。それを統括しているのが本音だ。
もしIS学園の全ての雌を手中に収めれば、いずれ性処理用の道具は事足りる。加えて織斑千冬や山田真耶などの教員、クラスメイトの篠之ノ箒、姉の布仏虚や幼馴染など。魅力的な雌はいくらでもいるのだ。
セシリアの寵愛を貰えていても、用がなくなれば捨てられるかもしれない。
「(……いやだなぁ)」
従順に、恭順に、淑やかにセシリアのためだけに生きる。
今は性処理技術の高さから抱いて貰えている。しかしこれからは、もっと違う部分を伸ばさないといけない。
「(いつも適当にやってた修行……真面目にやろうかな~)」
席から立ち上がると、パタパタと余っている袖を揺らしながら、周囲に気付かれずその場を後にする。
戻ってくるセシリアを迎えなければならない。
アリーナを移動した少し後、時間切れによるタイムアップのアラームが鳴り響いた。
ピットにて、戻ったセシリアは本音に出迎えられていた。
「どうでした~? セシリア様~♡」
「ふふっ。織斑一夏はつまらなかったですけど……織斑千冬。あの女は確かにやりごたえがありましたわね。あの女が跪き、私に媚びる姿がますます楽しみになりましたわ♡ 仕込みも順調に終わりましたし……」
「きっと今回のエキシビションマッチで~、セシリア様に惚れちゃった人多いと思うよ~!」
「ふっ。私も罪な女ですわね……。それより本音」
「ん~?」
セシリアが本音の顎に指を添える。
クイッと顎を上げられた本音はスラリとした長身を見上げ、そして香ってくるセシリアの汗の臭いに股が濡れるのを感じてくる。
「せ、セシリア様~? んん!?♡♡」
「グジュズズズズズズズッ!♡ ヂュパッ♡ ンン~~~チュヂュパッ!♡♡」
困惑している本音を他所に、セシリアの唇が本音の唇を塞いだ。舌をねじ込み、本音の舌を絡め取ると、身体が跳ねるのを無理やり押さえつけて丹念に愛撫する。
「先ほどから昂って仕方ないんですの♡ 今夜は寝かせるつもりはありませんから、覚悟しておきなさい♡」
「ひゃ、ひゃい♡」
その夜はあまりの激しさに、翌日本音は授業を休んだ。
ヤバい……戦闘シーンが楽しすぎてエロシーンがまた入んなかった……
次まで待ってくれ……
正直どうよ?
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ぬける
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前の方が良かった
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ストーリーは良いんじゃない?
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エロを増やせ!