ゴーレム襲撃から一夜明け。
あんなことがあったにも関わらず、授業は行われることになった。
否、だからこそであろう。現に生徒たちは、クラスメイト達と無事を確かめ、こうして会えることを喜んだ。下手に自室待機するよりも、生徒たちのメンタルケアという点では良い効果を与えていた。
「みなさーん、HRを始めますよー!」
この日、教卓の前に立ったのは千冬ではなく真耶だった。
「まず皆さんに連絡することがあります。織斑君は昨日の行動の処罰として、一週間の謹慎処分となりました」
真耶の発言を受けて、クラス中がザワザワと囁き始める。
「謹慎処分って……」
「でも仕方ないんじゃない?」
「そうだよね。なんかシールドとかヤバそうな感じだったし、私たち死んでたかも……」
「やっぱり男がISなんて使うのは間違ってるんだよ……」
「セシリアさんが倒してくれなかったらって思うと、本当にゾッとするよ」
皆が一様に一夏を貶す。唯一セシリアに墜とされていない箒も、事実が事実なだけにそれには言い返すことも出来なかった。
「それと、織斑先生は昨日の問題の後処理のために、今日はお休みで、副担任の私が頑張ります!」
豊かな胸の前でむんっ!と拳を握る真耶の姿に、クラス中が温かな目で真耶を見つめた。
「セシリア!」
「あら、鈴さんではありませんか」
授業が滞りなく進み昼休みになると、セシリアの元を鈴が訪ねて来た。
「ありませんかって……アンタ、怪我とか大丈夫なの?」
「ええ。何の問題もありませんわ」
「……そっか。良かったわ。アンタに何かあったら嫌だし……」
「鈴さん?」
「え? あ、いや、なんでもない! なんでもないわ!? ……ほ、ほら! それより昼ごはん食べに行きましょうよ!」
顔を赤くしながら食堂に行こうとする鈴に、セシリアが待ったをかけた。
「ああ、鈴さん。食堂に行く前に、少しよろしいでしょうか?」
「え? 別に良いけど」
「ではこちらですわ」
怪訝な顔をする鈴を連れ、セシリアは食堂とは反対側に歩き出した。
「……ねえ、ここで何があるの?」
IS学園の巨大な校舎は、その巨大さ故に使われていない部屋が多々ある。そして今、二人が歩いている場所も滅多に使われることがない部屋が密集する、人通りがない廊下であった。
「ここですわ」
前を歩いていたセシリアは、おもむろに空き教室の一つに入り、鈴もその後を続く。
「こんな所で何をしようって言うのよ?」
いい加減に痺れを切らした鈴が振り向くと、カチリと部屋の鍵がかけられる音が聞こえた。
「……セシリア?」
「ここでよろしいでしょう。鈴さん」
いつものにこやかな表情とは違い、真剣な顔のセシリアに、鈴の胸がドキリと高鳴った。
「(な、なによそんな真面目な顔をして……ま、まさか告白とか? ……いやいやいやいや、そんなわけないでしょ凰鈴音! というか、私に一夏が――)」
「これを見てくださいますか?」
「悪いけどその思いには答えられ…………え?」
早とちりした鈴に向けられるスマホの画面。それを目にした途端、鈴の表情が固まった。
なぜなら、その画面に映っているのは――
『なんでっ、なんでぇ……!? どうして!? いやぁ! やめて! なんでこんなっ!? んぎぃぃ!?』
泣きながら犯される鈴と
『やれやれ、喧しい雌ですわね。私に犯されることは名誉なのですよ? ほら、この狭いマンコを使われることを喜びなさい』
女にはあるはずがない男性器で、鈴を暴虐無心に犯すセシリアの姿だった。
「…………あ? なんで……なにが……?」
呆然とスマホに流れる映像を見つめる鈴。
周りの風景から撮影場所はきっと真夜中の外だろう。いや、気にするべきはそこではないのだが、目の前にあるものを受け入れることを拒否している鈴は、内容を直視することが出来なかった。
「こんなのもあるのですよ」
そんな鈴を他所に、セシリアは次の映像に切り替える。
その映像では青くなった顔の鈴が、頭を抱えて蹲っていた。
『いやぁ! 私、アンタに汚されて……何で忘れて……!』
『別にどうでもいいではありませんか。これから肉便器となるあなたには』
『いや、来ないで!』
「これが」
セシリアが次に映像を流す。
『あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ きもちいぃ♡ セシリア様のおチンポ気持ちいのぉ♡ もっと奥、奥ゴリゴリしてぇ♡』
『まったく、ようやく素直になりましたわね♡ その貧相な体も♡ チンポケースが増えたと考えれば♡ 良い拾い物ですわ♡』
『おお……っ♡ ひゃい♡ リンはごしゅじんしゃまのチンポケースになりたいでしゅ♡ 生意気なリンをお仕置きしてぇ♡』
「こうなりましたわ」
さっきの映像では拒んでいたはずの鈴が、その映像では顔をだらしなく緩め、いつもの鈴からは考えられないような発言をしていた。
もはや立つ気力もなくなったのか、膝を震えさせた鈴が地面に座り込んだ。
「何よこれ……いや、
「何時からも何も……
「ッッッ!!!! 甲龍ッッ!!!」
怒りが鈴の頭を支配した。湧き上がる衝動に任せて甲龍を呼び出し、殺すつもりで双天牙月をセシリアに振り下ろす。
「っ!? なんで、動きが止まって……!?」
しかして、振り下ろされた双天牙月は、セシリアの目の前でピタリと停止した。それだけではない。甲龍――鈴の身体も動かないのだ。
「無駄ですわ。あなたのISは既にハッキングしてあります。そして甲龍を通じて、あなたの身体の支配権も、既に掌握しております」
「どういう意味よ……!」
「先ほどの映像を覚えておりませんの?」
「思い出したくもないわねっ」
そう吐き捨てた鈴だったが、その意志に反して脳内に先ほど見せられた映像が浮かび上がってきた。
「……ってなにこれ、頭に映像が……」
「言ったでしょう。あなたの身体の支配権は私が掌握したと。それは脳も同じ」
強引に思い返させられた鈴は、乗り物酔いに似た頭痛を堪えながらも、セシリアの求める答えに辿りついた。
「記憶……」
「正解ですわ。褒めて差し上げますわね」
「あ、ちょ、やめぇ……」
警戒もせずに近づいたセシリアの手が、鈴の頭を撫でる。
憎いはずの人間から頭を撫でられた鈴は、何故か不快感ではなく心地良さを感じていた。
「(違う……こんな奴に撫でられたくらいで……そうよ、これもきっと、アイツが私の身体を操って……)」
「ああ、言っておきますが、私はあなたの身体の動きを止めているだけですわ。これはあなたの記憶ではなく、体が覚えている記憶ですわ」
「体の記憶……?」
「ええ。まあ、こればっかりはあなたに思い出して貰った方が早いでしょう」
そう言うとセシリアは、両の掌を合わせる。
パンッと音が鳴ったと同時に、鈴の頭に封印されていた記憶が引き出されていった。
「…………そういうことだったのね」
「思い出しましたか? 少しばかり私側の記憶を渡して、補強しておりますが」
「ええ。しっかりとね。私はIS学園に来た日、あんたに待機状態の甲龍を触られて、コアをハッキングされ動きを封じられた。そして犯された……!」
鈴の言葉の節々には、隠しきれない怒りがにじみ出ていた。
「はい。そして私はその記憶を封印。学友として仲を深めつつ、あなたの記憶を呼び覚ましては犯し、そしてまた記憶を封印し……この説明も何回目でしょうね?」
「…………殺してやる……殺してやるっ!」
「あら怖い。でも気づきませんの? 普通、多くのレイプされた記憶を一気に思い出せば、脳や理性、身体が拒否反応を起こすはずでしょう? ですがあなたは……」
「体が、勝手に動く……アンタ何をするつもほぎょっ♡」
話の途中で両膝をつき、上体を前に倒す体勢にされた鈴の前に、セシリアはスカートの裾を持ち上げ己のチンポを突きつけた。
朝に本音を抱き、そのままろくに掃除していないチンポから漂う、絶対的な雄の香りが鈴の鼻をくすぐった瞬間、鈴の股から大量の潮が吹き出した。
「お――ほぉぉぉ♡」
身体の奥から熱が込み上げてくる。勃ち上がった乳首がISスーツを持ち上げ、ジュンと愛液が溢れ、クリトリスの包皮がプリュンッと剥ける。
目の前にあるチンポに吸い付こうと無様に唇を伸ばす鈴は、今の自分の状態を自覚していても止めることが出来ないでいた。
「フフッ。そんなにチンポが欲しいのですか?」
「ち、ちが……そんなつもりじゃ♡」
セシリアがチンポを右へ左へ動かすと、鈴の顔が追いかけてくる。ニンジンを目の前にぶら下げられた馬のような鈴の姿に笑いが込み上げてくる。
「ですがまだですわ」
「……あっ♡」
チンポをしまったセシリアは、もはや残念そうな顔を隠すこともしない鈴の拘束を解いた。
「身体が、動く……」
「あなたは確か、織斑一夏に好意を抱いておりますわよね?」
「べ、べつにそんなんじゃ……?」
「ああ、そういうのはもういいですから。前に私に犯されたときに言っておりましたわよ? 『助けて一夏ぁ』と。まあ、あの男があなたを救えるかどうかは、今から分かる事ですが」
「どういう意味よ」
「簡単なゲームですわ。あの男の謹慎が解ける一週間後。あなたには謹慎が解かれた織斑一夏に――告白して貰います」
「は、はぁ!?」
「結果がどうであれ、あなたが告白したのであれば、私はあなたに手を出すことは致しません。もちろん、私は一週間あなたに手を出しません。そして告白する前に、私の元へ来てセックスすればあなたの負け。どうですか?」
唐突に提示されたゲームに、鈴は困惑する。告白が成功するではなく、告白すれば勝ちだなんて、どう考えても鈴に分があり過ぎる。
「あ、あんたは私の記憶を封印できるんでしょ。手を出さないなんて保証はないわ」
「そこはまあ、信じてもらうしかありませんが、私がそのルールを提示している以上、自らやぶるのは流儀に反します。それにどのみち、あなたは受けるしかないのでは?」
「……いいわ。乗ってやろうじゃない」
「それでは、一週間後を楽しみにしてますわ……鈴」
「っ……」
そう言って、セシリアは空き教室を後にした。
それから数日経ち、鈴の姿は部屋に備え付けられた風呂場にあった。
「さすがに……もう限界だわ」
ルームメイトのティナ・ハミルトンは友人と入るとかで大浴場に行っている。風呂場自体の防音性は高く、ついでにシャワーもつけっぱなしにしておく。これでもし途中でティナが帰ってきても、風呂に入っているのだと誤魔化すことが出来るだろう。
これで、鈴のオナニーを邪魔する者はいなくなった。
セシリアに封じられていた記憶が戻って以来、鈴は非常に多い頻度でムラムラするようになった。その度に、トイレや風呂場を使って周りに気付かれないようにこっそりと鎮めて来たが、そろそろ限界が近かった。
周囲を警戒するあまり、強い絶頂に達せていなかったのだ。そのせいかムラムラはより酷くなっていた。だから一度、思いっきり絶頂に達しておけば、少しは落ち着くのではないか。鈴はそう考えたのだ。
「大丈夫よ……一夏に告白するためだから……ぅぅ……これも全部アイツのせいよぉ……んっ」
胸に伸ばした両手で乳輪の周りをなぞり、時折勃起した乳首をカリカリと引っ掻く。
「ん♡ ……ん♡ ……ぁ、ひぁ♡」
我慢しなくてもいいという環境が、甘い刺激でも喘ぎ声を漏らす要因になっていた。
段々と興が乗って来た鈴は、左手を秘部に持っていくと、既に溢れている愛液を指にまぶすように擦り付ける。
「ふぁ……まだだめっ……弱すぎるっ♡ もっと強いのがほしい♡」
この程度の弱い刺激では、ムラムラを沈めるには足りない。刺激を求めて、2本の指がマンコの中へと潜り込んでいく。
「もっと……もっと奥までぇ……♡」
ジュポジュポと愛液が泡立つほど中をかき混ぜるが、鈴はまだ満足しない。指を1本増やしてもやはり物足りない。
「(そういえば、アイツとやってた記憶に……)」
『あんっ♡ あんっ♡ 気持ちいいの何でぇ!?♡ あそこがきもちいぃ♡♡』
『あそこではなく、マンコと言いなさい♡』
『マ、マンコぉぉぉおおお!♡ おマンコすごいのぉ!♡♡』
「マンコ……マンコ、マンコ、マンコ♡マンコ♡マンコ♡マンコ♡マンコ♡マンコ!!♡♡」
『ほら! あなたの欲しいものは何ですか? 大きな声で言いなさい!』
「チンポッ! チンポ、チンポ、チンポ♡チンポ♡チンポ♡チンポ♡チンポ♡チンポ!!♡♡」
『さあ、いやらしくおねだりしなさい!』
「おチンポマンコに欲しい!♡ おチンポマンコに欲しい!♡ おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコ♡おチンポ♡マンコッッ!!♡♡♡」
気持ちいい。
卑猥な言葉を口にするたびに、余計な考えが消えていく。ただ快楽を求めて余計な思考は消え、ひたすらに本能のままに体が動く。
もはや腰は、ありもしないチンポをねだるようにヘコヘコと動いていた。
『さあ言いなさい! あなたの主は誰ですか! あなたの飼い主は誰ですか!』
「私はセシリア様の性奴隷!♡ 私はセシリア様の雌豚!♡ 私はセシリア様の肉便器ですぅ!♡」
『良く言えましたわね♡ ご褒美ですわ♡ イキなさい雌豚ぁ!♡♡』
「ありがとうごじゃいますぅ♡ 雌豚イク♡ イク♡ イク♡ イックゥゥゥウウウウウッッ!!♡♡♡」
乳首とクリトリスをもぎ取らんばかりの力で抓る。そう調教されてしまったのか、これが気持ちいいのだ。
「フギィイィイイイイイ!!♡♡♡」
プシュゥァァァアアアアアア♡♡♡♡
腰を突きだす体勢になって、噴き出した潮を壁に引っ掛けながらも、乳首とクリトリスを抓る力は緩めない。むしろさらに力を込める。ここまですればもはや痛いと感じるが、今の鈴にはその痛さが気持ちよさとして認識されていた。
ひと通りイキ終わった鈴の身体が、ぐったりと床に横たわる。
シャワーの水音と顔にかかる水滴が、余韻を急速に奪っていく。記憶の中の鈴は、あんなにも気持ちよさそうなのに、なぜこんなにも物足りないと感じてしまうのか。
一分ほどして起き上がった鈴は、座ったままシャワーで体を洗い始める。絶頂した身体で、立ち上がることが出来ないのだ。
「(だけど……)」
チンポで犯された鈴は、身体を起こす事すらできなかった。もし、またセシリアに犯されたら……
「……って、何考えてるのよ!? さっさと一夏に告白して、アイツとの関係を終わりに……終わりに…………っ!」
一瞬、残念と考えてしまった自分を振り払うように、シャワーを浴びる。
その後、脱衣所に出た鈴は置かれている姿見で自分の身体を見る。
同年代に比べて小柄な上に、胸や尻は出ていない寸胴鍋みたいな身体が、鈴はコンプレックスだった。胸なんて脂肪の塊よ! と強がってはいるものの、一夏が時々大きい胸に鼻の下を伸ばしている(鈴視点)のを見ると、やはり不安になる部分もある。
だが貧乳はステータスという言葉もあるし、なにより記憶の中のセシリアだって鈴の身体を抱きしめたり押し潰したりしながら腰を振っていた。チンポを持っているセシリアも男と同じようなところがあるのだろうし、一夏だって実際にセックスすれば鈴の身体を力いっぱい抱きしめてしてくれるはずだ。でもセシリアのチンポで力強く犯されるのはオナニーのオカズとしてならそれはそれでまあ気持ちよって――――
「――じゃないでしょー!」
叫びながら、手に持っていた下着を姿見に投げつける。
フーッフーッと息を荒くする鈴は、すぐに冷静になり膝を抱えてしゃがみ込んだ。
『鈴ー? 何かあったのー?』
「……んーん。何でもない」
既に帰ってきていたらしいティナの声に、鈴は覇気のない声で返事を返す。
「(なにやってんだろ、私)」
一夏に告白するために、セシリアに犯された記憶でオナニーをする。なんだか、自分が汚れているように感じてならない。
オナニー後特有の罪悪感のような気持ちに浸りつつ、何時までも裸でいるわけにはいかないと、下着を拾って身に着ける。
何度も、何度も、自分がやっていることは正しいと思いながら。
それでも
『鈴。少々黙っていて下さる? 邪魔ですわ』
『一週間後を楽しみにしてますわ……鈴』
どうしようもなく、セシリアに呼び捨てされることに胸を高鳴らせる自分がいた。
一方で、自室での謹慎処分を言い渡された一夏は、机で勉強に励んでいた。
「一夏、あまり根を詰め過ぎない方が」
「ありがとう箒。でも、これは俺の責任だ。謹慎が明けて、授業のスピードに遅れないようにしないといけないしな」
「そうか……な、なら、ココアでも飲むか! 少し待ってろ! すぐ淹れてくる!」
「あ…………ありがとうな、箒」
張り切ってココアを用意する箒の姿に、一夏は励まされているのを感じた。
『一夏、お前には一週間の謹慎処分が下されることになった』
『そんな千冬ね……織斑先生、どうして!』
『襲撃してきたISの攻撃にシールドが無意味とはいえ、それを破壊して生徒たちの安全を脅かしたんだ。これくらいの処分で済んだことをありがたく思え』
『……っでも!』
『一夏ッ!!』
『…………分かりました』
『頭を冷やして、自分がやったことをしっかりと思い直せ』
「(……確かに、あれは駄目だよなぁ)」
処分を言い渡した千冬の固く握られた拳を思い出しながら、一夏はそう独りごちる。
一夏は別に、鈴を助けようとしたことは間違いではなかったと思っている。だが確かに、あの時の自分はどうかしていたと思う。
一年生の間では、腫物を扱うような状態になっているかもしれない。
「(失った信頼をすぐに取り戻せるとは思ってないけど、明日から頑張るしかないか)」
「一夏、ココアを淹れて来たぞ」
「サンキュー箒」
信頼を得るのは難しいが、失うのは簡単である。
箒の淹れてくれたココアを飲みながら、つくづくそう痛感するのだった。
「(それにしても……あの時聞こえた声って、何だったんだろうな)」
今まで聞いたことのない、幼い少女の声。あの声を聞いている内に、一夏の心は何故か”証拠のない自信”で溢れていた。
それがあの無謀な突撃を行わせたと言っても良い。
箒にそれとなく聞いてみても、彼女はなにも聞いていない様だった。
「(一体君は、誰なんだ……?)」
実際誰かが語りかけて来たのか、それともただの空耳だったのか。
いくら考えても、答えは出なかった。
あっれれ~おかしいぞ~? 一夏くんが主人公してるよ~?(メガネをかけた小学生並感)
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