だから出来れば、今日中にもう一本書きたい。
セシリア・オルコット 3歳
この時、セシリアは突然苛まれた頭痛によって倒れ、さらには原因不明の高熱に苦しめられていた。
両親はとても心配していたが、高熱を出した翌日には熱が引いた。
しかし、この時からセシリアは違和感を感じていた。
「何でしょうか、これは……」
最近、変な夢を見るのだ。
成長した自分は学校のような場所にいて、同世代と思われる男性に突っかかっていた。それも、好意的というよりは見下し蔑んだようにだ。
しかし、男性の周囲にいる少女たちからは、陰口を叩かれ、暴力を振るわれ、屈辱的な思いで胸がいっぱいになる。
まだ幼いセシリアは耐え切れず、夜中に起きては母親の部屋に行っていた。
セシリア・オルコット 4歳
この頃になって来ると、例の悪夢にも慣れてきた。
その夢もはっきりとなっていき、突っかかっていた男性やその周囲の少女たちの名前も分かるようになった。
「(おりむらいちか、しのにょにょほうき、それにわたくしをばかにするひとたちのなまえ……)」
夢を見るたびに、屈辱的な扱いを受け、次第に彼女の中に鬱憤が溜まって行った。
この頃から、自分の父親がペコペコしていることに気付き、嫌いに思い始めていたが、それでも一応は家族。表だって嫌うことは避けていた。
セシリア・オルコットはいわゆる神童なのだ。頭痛に倒れた後ぐらいから、セシリアは才能の片鱗を見せ始めた。
周りから褒め称えられ増長した彼女だったが、それもまだ幼心によって少し我儘というくらいで済んでいたのだ。
それが決定的になり始めたのは、とある昼下がりのこと。
両親は仕事でおらず、既に小学生の範囲を終えていたセシリアが、テラスで紅茶を嗜んでいると、ふと、脳裏にとある映像が浮かんだ。
それは庭に置いてある植木鉢が倒れるというもの。怪訝に思いながらも、その植木鉢に目を向けると、突風によって植木鉢が倒れた。
それからというものの、セシリアは数秒後に起きることが、予知できるようになっていた。頻度は少なめだが、このことにセシリアは混乱した。
しかし、そこは聡明なセシリア。すぐにこの力の危険性を理解し、誰にも言うことはなかった。同時にこの力を制御しようと、特訓を始めた。
どうすればいいかなんて分からなかったが、彼女は
そして数か月後には力の全てを支配下に置き、彼女はこれを神の力と名付けた。
これによって、セシリアはあの悪夢が、未来に起きることの予知夢だと知った。制御しきれていなかった力の一端が、予知夢という形で現れていたのだ。
しかし、それは未来においてあの出来事が現実になると言うことである。イギリスの栄光ある貴族の娘である自分が、一般人にバカにされるなどと言う屈辱を、味わなければならないことに、セシリアは背筋を虫が這うような嫌悪感を抱いた。
この時決意したのだ。その未来を変えることに。
セシリア・オルコット 5歳
未来を華々しいものに変える為、セシリアがまず行ったのは日本の学会の動向を探ることである。
訓練に次ぐ訓練によって、セシリアの神の力は飛躍的に増加した。神の力は凄まじく、周囲の人間を洗脳することで、情報を集めたのだ。
そして遂に、セシリアはある情報を掴んだ。
篠ノ之束という女性が、論文の発表をするというのだ。
早急に支度を済ませ、セシリアは日本に飛んだ。
ちなみに、この時すでに
だが、両親の死をセシリアは悲しんでいなかった。もはや彼女の関心は、摩訶不思議な神の力と、最悪な未来を変えることに移っていたのだ。犯人たちを潰したのも、この後突っかかって来られても面倒だと思ったからに他ならない。
その後、神の力と自力の勉強によって、オルコット家の財産を掠め取ろうとする薄汚い大人たちを叩き潰し、オルコット家の当主として名乗り始めている。
まだ5歳の子供が貴族の当主を名乗ることに対して、誰も違和感を感じなかった。
話は戻り、オルコット家傘下の企業の視察という名目で日本に訪れたセシリアは、学会の施設へと向かった。
到着した時には既に発表が始まっており、
「(これだから品のないケダモノは)」
スゥと目を細めたセシリアは、聞く必要のなくなった傍聴席から移動を始めた。
その間際に、束を見てペロリと唇を一舐めした。
◇◇◇
「クソッ! クソッ! クソッ! あいつら、笑うだけ笑いやがって!」
その日、篠ノ之束は癇癪を起こした子供のように荒れていた。
せっかくわかりやすいように話してやったのに、自分の子供を、その価値も分かっていない馬鹿どもに笑われたからである。
「(もういい……こうなったら、意地でも認めさせて)」
「――少しよろしいでしょうか?」
「ん?」
声を掛けられ、俯いていた顔を上げると、そこには一人の少女がいた。
日本人、ではないのだろう。きらきらと輝く金髪に、整った顔立ち。幼いながらに均衡のとれた身体。
破綻した性格の束からしても、素直に綺麗と思った。
しかし、今の束さんは少しイラついている。
「子供がこんな所に何の用かなー?」
「ウフフ。先ほどの発表をお聞きさせていただきました」
「君みたいな子供が聞いても分からないと思うよー? お話がしたいなら、この論文を理解してから」
「出来ますわ」
「は? 嘘いうなよ。お前みたいなガキが分かるわけないだろ」
我慢の限界だった。研究を笑われ、さらにはこんな子供の相手をしたせいで、取り繕っていた言葉遣いが、粗暴なものになる。
まあ、泣いてしまうかもしれないが束さんのせいではない。そう思っていたが、意外にも目の前の子どもは、ケロリとしていた。
それどころか、ある提案を投げかけてきた。
「貴方が発表したIS、インフィニット・ストラトスの研究。オルコット家が支援を申し出たいのですわ」
「……は?」
「ああ、申しおくれました。私は、オルコット家現当主セシリア・オルコットです。どうぞ、よろしくお願い致しますわ」
そう言って、セシリアと名乗った少女は、華麗なカーテシーを披露した。
これが、セシリアの未来を変える第一歩。
そして、束の転換期でもあった。
◇◇◇
それからは実に上手くいった。
束に研究資金と研究所を提供し、彼女の語る話に同調し、しかし時に意見を呈した。
セシリアの明晰な頭脳と思考力は、束も認めるところとなり、次第に束はセシリアに傾倒していった。才能と歪んだ性格のために、友人と呼べる人間がほとんどいなかった束にとって、セシリアは友人である織斑千冬とは別ベクトルで、心を許せる友人だった。
そしてオルコット家からの支援があったお蔭で、ISは完成した。
その一週間後、セシリアの予知通り、『白騎士事件』が起きたのだ。首謀者も実行犯も、セシリアは誰か知っている。しかしそれをばらすつもりはない。
ISの強大な戦力を目の当たりにした各国は、アラスカ条約を締結。束の家族を人質に取り、ISのコアを作らせた。
それから一年後。
セシリア・オルコット 6歳
「なんで、なんでなんでなんでなんで!? どうして誰も彼もISを兵器としてしか見ないの!?」
世界が進んでいる方向に癇癪を起こす束を、セシリアは内心ほくそ笑みながら眺めていた。
それもこれも、全てセシリアの予定通りに進んでいたからだ。
もっとも、セシリアを白騎士に仕立て上げられそうになるなどのハプニングもあった。しかも100%善意と恩返しのつもりでやっているのだからタチが悪い。どうにか軌道修正出来て良かったものの、束は自由が過ぎる。
だからこそ、セシリアは思い立った。
この勘違いしている女を、自分の物にしてやろうと。
「(そろそろかしら)……束さん。落ち着いてくださいな」
「でもセーちゃん! 世界中のバカどもが、束さんの子供たちを兵器だって……!」
「そうですわねー。酷いですわねー」
「何でどいつもこいつも、頭の出来が悪い奴しか……」
感情に任せて愚痴をこぼしていた口が止まった。
椅子に座っていた束の膝の上に、セシリアが座って来たからである。
しかし不快ではない。むしろ、束が認めるほどの美貌がズイッと近づいてきて、内心見惚れていた。
固まってしまった束の頬を、セシリアの細くしなやかな指が這う。
「大丈夫、大丈夫ですわ。私は知っておりますもの。束さんが兵器としてISを作ったのではないと」
「ほ、ほんと……?」
「私の事、信じられませんか?」
耳元で、扇情的な吐息と共に囁かれた、どこか悲しげな言葉に束は慌てる。
「そ、そんなことないよ! セーちゃんはあんな愚図どもとは違うんだ。セーちゃんは束さんが認めた女の子なんだから!」
束の無意識な上から目線の言葉に、セシリアは思わずその頬を引っ叩きたくなるのを堪え、言葉を紡ぐ。
「そうですわね。ならば束さん。良い提案がありますの」
「良い提案……?」
「ええ。ですがその前に、私の秘密をお教えしましょう」
そう言って束の額に人差し指を突き刺す。
その瞬間、束の頭の中に溢れた存在しないはずの記憶。
それこそ、セシリアの秘密であった。
「……これ、本当……?」
「はい。ああ、一応言っておきますが、あなたと出会った時から一度も洗脳の類は施しておりませんわ。証拠を示せと言われても難しいですが……」
「ううん。信じるよ。だって、セーちゃんだもんね」
「……あら?」
予想外の反応に、思わず目を丸くするセシリア。
当初の予定だと、このまま反抗する束を無理やり屈服させるはずだったのだが……
「セーちゃん、すごいよ。これで納得いったよ。セーちゃんはすごいんだ! アハッ、アハハハハ!」
「これは……」
「ねえ、セーちゃん。提案、教えて?」
「……いいでしょう。束さん、世界を狂わせてみませんか? あなたを認めない世界を、狂わせてしまいましょう?」
「すごい、それすごいよ。うん、すごい! すごい! アハハハハハハ八!!」
まるで狂人のように笑う束。このままでは面白くないセシリアは、なんとか軌道修正を試みる。
「では束さん。私が協力するにあたって、貴女は私の性奴隷になってもらいますが、よろしいですわね?」
「うん、いいよ! セーちゃんと私の子供作ろうか! きっとすごい子が生まれるよ! えへへ、束さん凄い楽しみ~」
この瞬間、セシリアが堪えていたものが崩壊した。
「調子に乗るのもいい加減にしなさい」
「ふぇ? おぐぅ!?」
地面に降り立ったセシリアが、束の下腹部、具体的には子宮の上にほとんど加減することなく足の裏を叩きこんだ。
「あなたは私の性奴隷ですの。高々東の小国で持ち上げられていたぐらいで、伝統あるイギリス貴族の名門、オルコット家の当主であるこの私と、同等の立場に居られるとお思いですの? つけ上がるのもそこまでにしなさい。私はあなたの飼い主で、貴女は私の性奴隷。どうやらそのことを教え込んで差し上げなければならないようですわね」
グリグリと足の裏を押しこまれた束には、異変が起きていた。
ビクビクッ♡と痙攣したかと思うと、グリィと一層強く押し込まれた拍子に、見事なブリッジを披露した。
「ぉ……ぉぅ……♡」
「ふん。踏まれて快楽を感じるなど、やはり性奴隷がお似合いですわね。さすがは私の慧眼! そこをどきなさい」
力なく横たわる束を地面に蹴り落とし、セシリアは椅子に座る。そしてそのまま、束を踏んでいた方の足を、束に向ける。
「さあ、今ので低能なあなたでも、上下関係は理解できたでしょう? 服従の印として、私の足に唇を落としなさい!」
今までの献身的で、淑女然とした態度はどこにもなく、その目にはどこまでも傲慢が映っていた。
ここまでされて、普段の束なら黙っていない。相手が誰だろうと、自分が受けた屈辱を何万倍にしてでも返すはずだ。そう、
「……は、はぁい♡」
しかしその束は目にハートを浮かべ、セシリアの足へとすり寄って行く。
もはや束にとって、セシリアは崇拝の域にまで及んでいた。
「束はぁ、セーちゃんの……ううん。ご主人様の忠実な性奴隷になることを誓いまーす!♡♡♡……チュ♡♡」
束の唇が、セシリアの足に触れた途端、セシリアを大きな歓喜が包んでいく。
かつて見た悪夢の中で、
何度も見た悪夢に苦しめられた過去の自分が、加虐心が、優越感が、満たされていくのを感じる。
「オーホッホッホッホ! さすがは私ですわ! 天才だろうと、私に掛かればただの小娘! このセシリア・オルコットに、不可能はありませんわ!」
実は今回の件、先ほど言ったように束には神の力を使っていない。
神の力に頼っていては、いざという時にダメになると感じていたからである。
どれだけ神の力が強かろうと、それを扱うのはセシリア自身。故に彼女は、神の力無しで束を堕とそうとしたのだ。
結果としては大成功。もちろん、周辺の細かいことには神の力を使いはしたが、束自身には使うことなく、こうして手に入れることが出来た。
「これで確信しましたわ。私は、
これからの栄光に思いを馳せ、まずはこの女を味わい尽くそうと決めたセシリアだった。
終盤で束さんがおかしくなったのは、自分よりもすごい人を今まで知らなくて、でもセシリアがすごい力を持ってて自分より上だと言うことを知ったからとかなんとかでお願いします。
ええい! エロに詳しい設定要らないんだよ!(偏見)
正直どうよ?
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ぬける
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前の方が良かった
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ストーリーは良いんじゃない?
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エロを増やせ!