「さて、まずはこちらを。ブルーティアーズ、ならびに甲龍の稼働データですわ」
「は、はぁ!? 専用機の稼働データ!? そんなもの私に渡すなんてどういうつもりなの!?」
無造作に渡されたマイクロチップの中身に、簪は思わず落としそうになったチップを慌てて持ち直す。
専用機とは、国家機密に等しいデータの塊でもある。設計図ではないとはいえ、そんな専用機の稼働データはまさしく国家機密。おいそれと流出させて良いものではないはずである。
それをセシリアは、いとも簡単に簪に渡したのだ。
しかも、どういうわけか中国の専用機のデータのおまけつきである。
「問題はありませんわ。あなたの復讐に手を貸す代わりに、あなたはその全てを私に捧げる。そういう契約ですもの。私の所有物にどうしようと、私の勝手ですわ。いらないのであれば構いませんわよ?」
「……いや、いる。専用機のデータなんて、欲しがっても手に入るものじゃないし」
そう。それがセシリアと簪の取引。
簪は、自身の専用機の開発と織斑一夏への復讐を。
セシリアは、人権も含めた他ならぬ簪の全てを譲り受ける。
普通なら尻込みしてしまうような条件だが、簪は半ば勢いでその取引を受けた。もちろん、後になって後悔したりもしたが、勢いで決めてしまうほどフラストレーションが溜まっていたのかもしれない。
それに、現状簪にとって悪いことではなかった。
「な、なにこの姿勢制御システム。現行のPICよりも数倍の性能を誇ってる。それにこのマルチロックオンシステムの精度は何? ……誘導兵器の命中率が3倍!? 私でさえ組むのに数年はかかるようなもの、一体どうやって……」
セシリアが持ってくるシステムは、その全てが現在の技術よりも数段レベルが違っていた。
システム関係だけではない。必要な武装や素材も、セシリアに頼めば全て次の日には用意してもらえたし、道具等も全て最新式のエキスパート仕様で揃えてくれた。
何よりも、簪にとって一番嬉しかったのは、セシリアの用意するそれらが全て完成形でないことである。つまり、用意されたパーツを組み立てるだけではなく、そのパーツを簪が完成させる必要があるのだ。
圧倒的なまでに才能に溢れた姉にコンプレックスを感じていた簪にとって、それは簪の実力が認められている気がした。
「お気に召していただけたかしら?」
「……こんなもの、一体どうやって作ったの……?」
「あら? それ以上は、対価を頂きませんと」
「…………分かった」
唯一の不満があるとすれば、セシリアから性的な行為を求められることなのだが。
キーボードを打っていた指で制服をはだけさせていく。薄い青色のブラジャーが見えると、後ろから伸ばされたセシリアの手が、簪の膨らみかけの胸へと伸びる。
「あっ、んん! ちょっ、そんないきなりぃ……」
「可愛いおっぱいですこと。それに可愛らしい反応。ゾクゾクしてしまいますわ♡」
「ひやっ♡ はっ、あ……う、んん……ふぁあ!?」
「おや? もう乳首が勃ち上がっておりますわ! なんといやらしいのでしょう!」
「そ、そんなことぉ……ふやぁぁぁ、くりくりだめぇ……」
初めは拒んでいた簪も乳首をクリクリッ♡とされ、すぐに抵抗力を奪われる。
恥ずかしくて言えないが、セシリアの細い指で力強く摘ままれるのが、簪には病み付きになってしまったのだ。
悦んでいることを示すかのように、だらしなく開かれた両足の奥からは粘り気を持った液体が溢れ出し、簪の下着を濡らす。
初めは制服越しだった。
簪の用意してほしいと言った物を一晩のうちに用意したセシリアに、背後から抱きつかれて揉みまくられた。
何をするんだと怒鳴っても、取引が履行された時点で簪は人権を含めた全てをセシリアに譲渡している。そう言われてしまえば、断ることなどできなかった。
何より、セシリアの愛撫は気持ちいいのだ。
専用機の開発中止に、姉との確執。簪も気晴らしとしてオナニーをすることはあったが、セシリアにされるのでは段違いの気持ち良さである。
そんな風に流され続け、今では胸を直に揉まれるのは当然だ。優しい手付きだった愛撫も、段々とセシリアの欲求を満たすための動きをされるようになった。
「あっ、おっぱいぷるぷるさせちゃだめぇえ……♡ おっぱいで遊ばないでぇ……♡」
「嫌がる割には乳首をはしたなく勃たせていますわねぇ。嘘つきにはお仕置きですわ♡」
「ああっ!? そこはだめぇあああああああっっ!?♡♡」
セシリアの指が濡れそぼる秘部へと伸ばされる。しなやかな指先が、自分の指しか知らない秘裂へと押し込まれていく。
さすがの簪も羞恥心が勝るのか、セシリアの手を掴んで抵抗しようとするが、浅い場所をカリカリッと引っかかれるだけで、身体をのけぞらせて軽く絶頂した。
「あなたに拒否権などある訳ないでしょう? この先あなたの身体は私のもの。私の指でされていることに、泣いて喜びなさい」
「いやぁ! そこはだ、めぇぇええええ♡♡♡ 入口引っ掻いたらイッちゃうぅぅうううう!♡♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ おっぱい♡ 乳首も同時にされたらイクゥゥウウウウウ♡♡♡ ふぁぁぁああああああああ!!♡♡♡」
膣の天井をグリグリと刺激し、同時に乳首を力強く摘まんだ瞬間、潮を吹きながら簪が絶頂した。
オナニーの経験はあれど、そこまで強い絶頂に到ったことはなかったのだろう。瞳を上に向けて、だらしくなく口を開いた状態で余韻に浸っている。
そんな簪に、セシリアは確認することなく唇を重ね、口内を舌で蹂躙する。簪のファーストキスなど、とっくの昔に奪っているので問題ない。
「じゅる、ん、ぢゅる、ぶじゅ、ぐちゅちゅちゅ、ぢゅれろぉ……♡♡」
「ふふ……存外可愛いものですわね。専用機づくり、頑張ってくださいな。そうすれば、もっともっと気持ちの良い世界へと連れて行ってさしあげますわ。いいですわね?」
「ふぁい……がんばりましゅぅ……」
セシリアの言葉に、簪の下腹部がキュンッとする。
頑張って専用機を作れば、セシリアに気持ちの良いことをしてもらえる。
簪は知らずの内に、己の目的が変わっていっていることに気付かなかった。
織斑一夏はISの訓練について悩んでいた。
セシリアに敗北し、謎のISによる襲撃事件で失態を晒してからというもの、一夏はISの訓練に励んでいた。
しかし、訓練に付き合ってくれる箒は専用機を持っていないため、その時間は少ない。というか、箒も大して稼働時間が多くないので、教えられることがほとんどない。
姉の千冬に頼むのも、一夏の中の男としての、そして弟としてのプライドがあるし、真耶は忙しいらしく都合が合わない。
「……鈴がいてくれればなぁ」
そう呟いてから、一夏は思い出したくない記憶に顔を顰めた。
何をされたのか分からないが、鈴は完全にセシリア側についている。
決別を告げられたあの時、鈴から向けられた侮蔑の表情を、そして見せつけられたセシリアとの艶めかしい接吻を思い出して、男の劣情が湧き上がってきた。
「って、何思ってんだ俺は。最低だろ……」
悲しい男の性である。
気を取り直して、ISの操縦について教えてくれる人が居ないかなぁとないものねだりしながら自室の部屋の扉を開ける。
「おかえりなさい♡ ごはんにする? お風呂にする? それとも、わ・た・し?」
「…………え?」
そこには痴女がいた。
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