自慰描写などあります。
「はぁ、はあっ、はぁ、はっ……んんっ!」
草木が生い茂る森林の中、比較的滑らかな岩肌に擦り付けられたナルガクルガの性器から、白い液体がピュルルっと勢いよく吹き出した。と同時に、その刺激的な感覚にナルガクルガは大きく身を震わせ、ビクビクッと腰が少し痙攣した。
「はぁ、ふぅ………ふ………くそっ!」
呼吸を落ち着けると、苛立ちが蘇ってくる。
というのも、先程自慰に利用しようとして捕まえたギギネブラを前に固まってしまい、挙句逃してしまったことを思い出したからである。
「なんで俺、あいつのこと……あんな風に思っちまったんだ……?!」
ギギネブラが……可愛い、なんて。
「そんなわけねえだろ!」
自分の感情を否定しようと、頭をぶんぶんと振る。
だが、何度も思い出してしまう。あの非力そうな四肢とプニプニと柔らかく白い肌、目にも似た紫色の毒腺は綺麗な紋様にも見え、あの丸く開いた口元はとても………
「可愛い子だったのにのぉ〜」
「うわっ?!じ、ジン?!」
自分の心が勝手に喋り出したのかと思いきや、いつの間にか友人のジンオウガがそばに来ていた。
「お前、何しに来たんだよ?!」
「いや何、どうしているかと思ってな。しかし、邪魔だったかな。」
岩壁にべっとりと残された痕跡に目をやりながら、ジンオウガは咳払いをした。
「あっ………!!何だよ!!しっ仕方ねえだろ!!俺だって、そういう時、あるし…」
顔を赤らめながらこの若いナルガクルガ……ナルガは、しかし事実を隠そうとはしなかった。隠すと、逆に恥ずかしく感じると思ったからだ。
「溜まってるな、おぬし。ワシが相手してやろうか?」
もちろんワシがタチの方で、と、ジンと呼ばれたジンオウガはナルガに近づいた。
「気色悪りぃな!誰がお前相手にするかっ!」
ナルガは尻尾を振り回しながら威嚇し、ジンを少し遠ざけた。
「うおお、そんな尻尾を振り回すでない!しかしそんなに溜まってるなら、何故あの時あの子を逃したのだ?」
「! そ、それは……」
あの子というのは、ナルガが犯そうとしたギギネブラのことだ。
エサでも探しに来たのか、洞窟外に出て寒冷地から少し離れたギギネブラを襲ってその柔らかい身体を利用し、自慰をしようとしたのだ。
これはモンスターの間では珍しいことではなく、ギギネブラはしばしばそのような理由で他モンスターから襲われることがままあるのだ。
この若いナルガクルガもそういう目的でギギネブラを襲った。
そういうものだと思ったのだ。
だが不覚にもナルガは……
「もしかして、恋にでも落ちてしまって手を出せなくなったのかのう?」
「!!! ちっ……ちげーーーよ!!!」
思わず激しく否定したが、客観的に見るとそれは激しい肯定に近かった。
「え………おぬし……まさか………まじで………」
「ちげーって!!変な想像はやめろ!ほんとーに違うんだからな!!」
引き気味のジンに、ナルガは大きく手や尻尾を振り回しながら否定した。
「ふん……まあそういうことにしといてやろう。」
ほんとーだっつってんだろ!とナルガは主張したが、「さておき」とジンは言葉を続けた。
「おぬしがあの子に興味ないと言うならこちらも好都合だ。というのも、ワシは今ヨメさんを探しておってなあ。」
「ふーん……ヨメか。」ナルガは美麗なジンオウガの雌を想像した。といってもナルガクルガの美的感覚では想像に限界があったが。
だがジンのヨメ候補はナルガの想像を遥かに超えていた。
「この前おぬしが捕まえたあのギギネブラに惚れてしまったのじゃ!あの子をワシのヨメさんにしたいんじゃよ〜」
頬を赤らめながら告白するジンに、ナルガはひっくり返ってしまった。
「なっ………あ………アイツを………?!」
口をパクパクさせて驚きながら、ナルガはどうにか阻止したい気持ちになっていた。
「アイツのどこがいいんだよ!だってギギネブラだぞ?!あんなの全然………」
可愛くない、と言いたいのだが、何故か言葉が出てこない。
「いいじゃろ別に!種を超えた愛!なんて美しいんじゃ〜」
ジンは諦める様子が無い。
「それにあのギギネブラ、結構可愛かったじゃろ!白くてつやつやした肌、小柄な体躯、まん丸な口元がとっても愛らしいんじゃ!」
おぬしにはわからんだろうがな、と釘刺すジンに、何故かナルガは腹が立った。
そんなの、そんなの、俺の方が先に気づいてたのに、俺の方が先にあいつのこと、あいつのこと…………
「べっ別に俺には関係ねえ!勝手にしろ!」
そうだ、俺は別にあのギギネブラを何とも思っていない。だから別にジンと誰がどうなろうとどうでもいいじゃないか。
そう言い聞かせ、ナルガは心を落ち着かせようとした。
「無事ヨメにできたらおぬしにも紹介してやるぞ!」
そう告げて去っていくジンの背を見ながら、何故かイライラが押し寄せてきた。
そしてイライラは次第にムラムラに代わり、ナルガは再び自慰にふけった。
「はあっはあっ、ふうっ、はっ……くそっ……くそっ!くそっ……うっ!んん……っ」
再び滑らかな岩肌にナルガの性器が擦り付けられ、ビュルッと白い精液が噴き出された。
「ハアッはアッ………くそっ……何やってんだ、俺………」
気持ちよさは得られたものの、苛立ちは収まらない。
自慰を続けるより他のことをした方が良さそうだ。
水浴びでもして頭を冷やそうと川辺に近づいた、その時である。
「あ………あの………ナルガクルガ………さん………?」
呼び止めた声の方向を振り向くと、なんとそこにいたのは、かのギギネブラであった。
続きは書けたら書きます………。