雪原。
雪はまだ本降りではないが、雪の残る場所と地面が露わになっている部分が混在している。
「うう……寒い……早く洞窟に入ろう」
森林を主な生息地とするジンオウガにはいささか過酷な環境だ。
だが洞窟の中は気温が一定である場合が多いので、夏は涼しく冬は暖かく感じられる。
ジンオウガは大きな身体を屈めながら洞窟に入った。
「ふぅ……ここなら外よりマシじゃ。ギギネブラ殿〜!いずこ〜!」
ジンオウガは呼びかけるが、大きな咆哮は洞窟内を反響し辺りに響き渡った。ジンオウガの目的はわからないが小さなモンスターはこの咆哮に怯え、逃げ出したり隠れたりして見つからないようにやり過ごした。
何を隠そう、このジンオウガはギギネブラに恋をしてしまい、ヨメに貰おうとプレゼントのケルビ(精子ぶっかけ済み)を用意してこの雪原までやってきたのだ。
一方ギギネブラは洞窟の中で休眠していた。すると洞窟全体に響く咆哮が聴こえてきて、ギギネブラは強制的に覚醒することとなった。
「えっ……えっ?!だ……誰?!こわい…!」
怯えながら自身が今まで休眠していた、洞窟の奥まった空間から恐る恐る顔を出してみると、なんとあの雷狼竜ジンオウガがのしのしと洞窟内を徘徊しているではないか。
「ええっ……!?ジンオウガさん……!?どうしてこんなところに……!!」
ギギネブラが思わずそう口に出すと、その声を聞きつけたジンオウガがギギネブラの方を振り向き、まんまと見つかってしまった。
「おおっ!ギギネブラ殿!そんなところにいたのか!」
ジンオウガは嬉々として、のっしのっしとギギネブラの方へ近づいていく。
ギギネブラはその巨体に圧倒され、腰を抜かしてしまった。
「はわ……あわわ……た、食べないで……」
やっとのこと絞り出した声に、ジンオウガは「心配せずとも食いはせん!」と応えた。
「実はワシはギギネブラ殿にただ会いたくてここまで来たのじゃ。ほれ、これはプレゼントじゃ!」
そう言ってジンオウガは仕留めたケルビを差し出した。
「……? あ、ありがとうございま…………!!?」
よく見るとケルビには白濁とした液体がたっぷりとかけられているではないか。
「あ、あの……これは………」
ギギネブラはまさかそんなわけはないだろうと思いつつジンオウガに尋ねた。だが答えに慈悲は無かった。
「それはワシの精液じゃ!」
「!!!?え」
「精液は栄養にもなるんじゃ!よい子を産むには精をつけねばならん!よってヨメには精のついた食べ物を送ろうと思ったのじゃ。ささ、遠慮せず残さず食べてくれ!」
「せ………え………?………よ、ヨメ………?」
気持ち悪い言葉が並び、これは一体何の嫌がらせかとギギネブラは脳が混乱した。
ジンオウガは全く悪気なく続ける。
「おっとしまった!順番が逆になってしまった。実はこのプレゼントを渡そうと思ったのは、お前さんにワシのヨメになってもらいたくてここまでやって来たんじゃ。ワシはそなたのプニプニとした白い身体がまぐわうと気持ちよさそうで好きじゃ!是非ワシのヨメさんになってくれ!」
そう告げてギギネブラに迫った。
ギギネブラは「こんな形で求愛されても……!」という気持ちでいっぱいで、絶対に断ろうと決意した。
「も、申し訳ありませんが、私はとてもあなたのヨメになることは……わ……???」
ギギネブラがジンオウガの様子をよく見ると、なんと陰茎が膨張して露わになっているではないか。
「ふ……ふ………ギギネブラ殿……ワシとつがいになってくれ……っ!」
「ちょっ……ちょっとジンオウガさん!?私は、まだ何も言ってな……!」
たじろぐギギネブラに興奮したジンオウガが迫る。
「ハァ……ハァ………!も、もう我慢できん………!……こ、交尾したいぃぃぃっ…………!!!」
ギギネブラに覆い被さり、ジンオウガは勃起した陰茎を挿入しようとする。辺りは寒いためか、熱く膨れ上がった陰茎からは湯気と我慢汁が出ていた。
「いやっ……!やめて……!私はまだ、こんなコトしたくない……っ!や………助けてーーーー!」
ギギネブラがそう叫んだ時だ。
「何してんだオラーーーーーー!」
ナルガクルガの棘のついた尻尾がジンオウガにスマッシュヒットした。
どどおぉ……と巨体が地面に打ち付けられる音が洞窟内に響いた。
「大丈夫か!」
危機一髪で貞操を守ることができたギギネブラに、ナルガはそう呼びかけた。
「ナルガクルガさん!」
突如現れたナルガクルガを目にして、ギギネブラの顔はあかるくなった。
「助けてくれたんですね!」
続きはまた書けたら