※この作品はR-18です。

謎な組合せ4人でサバイバル!   作:ハーメルンkpx

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「近代戦に偶然はなく、すべて営利行為である」

19世紀 プロイセン王国


カオティック・ハードコア 3

ビ「……じ、人工呼吸しないとっ……!」ハァハァッ…!

ロ「……」

テ「……私がやる」

ビ「なんでっ!?」

テ「……そもそもするのは人工呼吸じゃない。

  見な、もう呼吸は止まってないだろう」

 

五「…………」

 

ビ「……あれ? ほんとだ……」

テ「気を失った直後だと、ほんのしばらくだけ呼吸が止まったり、

  ひどく浅い呼吸になる。よく観察しないと

  誤解してしまうことも少なくはない」

ロ「で、でも顔すごい真っ白だよ……?」

ビ「っ……五十鈴ちゃん……!

  やっぱりここはアカリの愛の人工呼吸で血色を……!」

テ「違う」

ビ「」

ロ「……」

テ「回復体位にする。胸もやたらデカいから、

  リボンを外して胸元を緩めさせる」

ビ「……」

テ「……ほら、何ぼさっとしてるんだい。

  やっぱりアンタも手伝いな」

ビ「! う、うんっ!」

ロ「あっ、あたしが彼女を横にするよ」

 

◆

 

五「……」

 

ビ「……」

ロ「よかった。

  呼吸も大きくなって、大分顔色も良くなって来たね」

テ「痙攣症状とか、そういうのでもなかったからね。

  大したもんじゃない。貧血症状に近いもんさ。

  それにしても軽い。すぐに目を覚ます」

ビ「……よかったぁ……」

 

◆

 

テ「……それにしても、あの男……結婚していたのか。

  見えないね」

ロ「……さっき言いかけだったけど、もしかして、

  うちのパパと知り合いなの?

  多分だけど、さっきの感じだと、

  そこのイスズちゃんもそうだよね?」

ビ(……)

テ「……イスズに関しては知らない。だが、私はそうだ。

  とはいえ、あまり面と向かって話をすることも

  多くはなかったが……」

ロ「パパ昔はホントいろんなことやってたって言ってたからなぁ…。

  別の世界に行ったり来たり、そこで何やら倒して

  世界を救ってきただのなんだの…」

テ「……ま、遠からずね」

ロ「ってことはお姉さんたちもってことか。

  なるほどね。その頃からの知り合いなわけだ」

ビ「うぇ?」

ロ「?」

テ「……どうやら、そっちのに関しては違うらしい。

  まぁ、世界を救う力ってなものがあるようにも

  見えないしな」フッ

ビ「カッチーン……☆

  せ、世界を救ったことくらい、アカリにだってあるもん!」

テ「ほう…」

ロ「へぇー!」

ビ「……げ、ゲームとかでっ!☆」

 

「「……」」

 

五「……っ…………ぅん……」

 

「「!」」

 

ビ「五十鈴ちゃんっ!」

 

◇

 

五「――そう……ごめんなさい、迷惑かけたわね……」

ビ「そんなことないよ……もう気分悪くない……?」

五「……ええ、もう大丈夫。ありがとう、アカリ。二人も…」

ビ「っ……//」

ロ「Alright.」

テ「……もう大丈夫だと言うなら、イスズに確認したいことがある」

 

五「……どうぞ」

 

テ「赤いロングコートに2丁拳銃、そして長剣を持つ男。

  心当たりは?」

 

五「……よっぽどのそっくりさんでした、ってオチでもなければ、

  その人は多分、今、五十鈴の職場にいる人だと思うわ」

 

テ「なっ……!?」

ロ「ph~...」

ビ(……)

 

五「……五十鈴も聞いていい?ロゼさん」

ロ「ロゼでいいよ。答えられることなら。どうぞ」

五「さっき言ってたパパって、その……どういう……えっと……」

ロ「hum..?」

ビ「……旦那さんって意味かな?それとも言葉通り、お父さん?」

ロ「え…あぁ! お父さんって意味の方だよー」

五「っ……そ、そうっ……」

ビ「……」

ロ「ちなみに、ママは――」

五「――!!」

ビ「あーはいはいっ!!質問!アカリ質問ありますっ!!」

ロ「YES?」

五(……っ)

ビ「ロゼちゃんの旦那さんってどんな人かなっ!?☆」

 

テ・五「!?」

 

ロ「……」

 

テ・五(……?)

 

ビ「……あ、あれ……?」

ロ「……ちなみに、どうしてその質問なのかな?」

ビ「え……だって、妊婦さん、だよね……? どう見ても……」

 

五(行った……!?)

テ(行きにくかったところを……)

 

ロ「……う~ん……ぶっちゃけちゃうと悪魔の親玉ってとこかなぁ……」

 

テ(これは……)

五(確実に面倒くさいやつ……)

ビ(正直後悔している)

 

☆

 

五「――鎮守府に?」

テ「というより、正確にはその男のところに、だ。

  私が異世界に飛ばされるとき、

  たいていその手の連中も同じような目に遭っている。

  何か手がかりが掴めるかもしれないからね」

五「……なるほどね。

  まあでも、本人からそんな話は聞かなかったけど……。

  わかったわ。ただ、引き合わせるにしても

  いろいろと手続きが必要になるから、

  それは待ってもらうことになるけど」

テ「……止むを得ないわね。わかった、それでいいわ」

ロ「……」

テ「そっちもよかったじゃないか。

  父親に会えれば、帰る算段もつくんじゃないかい」

ロ「……まだ言ってなかったけど、

  実はあたし、この時代の者ではないです……」

 

「「……」」

 

ビ「……ん? 世界は合ってるの?」

ロ「たぶん……?」

テ「……多元的な時間や空間の実存について、

  客観的にそれぞれを証明、こと厳密に区別する方法はない。

  結局はただの個人の主観的認識だ。

  自分が今、元の世界の時間的同一軸線上には存在している、

  なんて言い切れはしないよ」

ロ「……」

ビ「おぉう……難しい話だね……」

五「……それはそれとしても、

  とりあえずは、何年くらいのズレなの?」

ロ「……25年ちょっとかなぁ……」

五「25年……」

テ(なるほどね。少なくとも"そっち"の世界では、

  まだこの"時"はあの男も結婚はしていない、ということか。

  だが、まあそれも……)

五(……つまり、その間にってこと……?)

ビ(ロゼちゃんって、何歳なんだろ……)

 

五「テラ」

テ「…ん?」

五「さっきの口ぶりからして詳しそうだから訊くけど、

  こういうのって大丈夫なの?

  過去の時間に干渉したりとかって……」

テ「……どこかしらから来ると思ってたよ、それ。

  だが、それを考えること自体ナンセンスだ。

  もっと言うと、考えたって仕方ない。

  だから、好きにしなよ」

ビ「平行世界ってやつ?」

テ「意外だね、知っていたかい。まあね。

  つまりは、どう解釈してもいいってことさ。

  無数の多元世界、流れる時間、そして引き起こされる事象。

  その数だけ世界は存在する。

  さっきも言ったように、"わかりゃしない"。

  だから、考えるだけ無駄ってね。それに、

  少なくとも、無数にある世界のどれかが

  消えてなくなるってわけじゃない。

  選ばれる世界、選ばれない世界、

  それがどこかの誰か観測者に依るものか否か」

 

「「……」」

 

テ「クククッ……ほらね。考えるようなことじゃないのさ。

  ま、思うようにすればいい。

  平行世界警察が存在してるってわけでもないしね」

ロ「-Aha! ……うーん、そっかぁ…」

五「……五十鈴としては、

  むやみに正体を明かす必要はないようには思うわ」

ロ「やっぱりそうなのかなぁ?」

ビ(……五十鈴ちゃんの好きな人って、やっぱもしかして……)

五「っ……ほ、ほらっ……余計な先入観とか

  与えちゃうかもしれないじゃない!?」

ロ「あぁ~、なるほどなぁ……」

ビ(五十鈴ちゃん……)

テ「確かに、意識的なバイアスを

  かけてしまう可能性はゼロではないわね」

ロ「……それじゃとりあえず、

  当面は正体を隠して会いに行ってみようかな」

五「……オーケー。それじゃ、あとは五十鈴に任せて!」

 

ビ(……う~~ん……)

 

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