カオティック・ハードコア 5
――……ふぅ…………ん……?
あら、こんばんわ。五十鈴よ。
……あれから?……実はあの後、
鎮守府に待機してた魔装組……えーっと、
ウチで対悪魔用に調整された兵装を
装備してる艦娘たちのことね。
その人たちも大慌てで駆けつけた後、
協力して残りの悪魔も片付けたんだけど……。
あんなゴタゴタもあったせいで、
当初の予定は完全にお流れ。
まぁそもそも、アイツいなくなってたんだけどね。
五十鈴も事後処理に追われることになったから、
先に三人は事務所に帰したわ。
それで、一通り終わらせたから、
三人の様子を見に、また事務所に戻ってきたんだけど…。
五「……アカリに怖い思いさせちゃったわね……。
……お姉さんとの約束もあったのに……。
結果的に大事には至らなかったからよかったものの……。
……あ、テラとの約束もあったわね……。
ロゼの問題も依然として残ってるし……」
五「……はぁ~……」
五「……とにかく、三人の様子を確認して、
それからまずは謝って……で、これからのことを……。
――よしっ!」
―ガチャ
五「ただいまー…………っ!!?」
ビ「っ!?」
五「…………」
五「……」
五「」
☆
五「ア、アンタっ……な、なっ……いったいなにしt」
ビ「い、五十鈴ちゃっ!? えっ!? なんでっ!!?
言ってたより早くない!?」
五「ぁ……えっ…………あ……た、高雄……ど、同僚が
気を利かせてくれて……
それで早く戻って来れたんだけど……。
――って、アンタいったい何してんのよ!!?」
ビ「えっ!? あ、いや、こ、これはっ……そのっ……」
五「……ていうかそれ、失くしたと思ってた下着じゃない!」
ビ「っ…………!
五十鈴ちゃん……アカリ、怒ってるんだよ……?」
五「……へ……?」
ビ「なんなのこの下着は?」
五「え……何って、どういう……」
ビ「どう、じゃないでしょ。見たらわかるよね?
なんでこんなにベットリ付いてるの?」
五「ぇ…………あっ……~~っ!!////」
ビ「……なんでこんなにベ~~ットリ付いてるの、
五十鈴ちゃんの……」
ビ「 お り も の ☆ 」
五「いやぁぁあああっ!!////」
ビ「シートはどうしたのシートはっ!?」
五「そ、それはっ……た、たまたまっ多い日に
たまたま切らしてて……///」
ビ「油断しすぎっ!! 甘過ぎだよ!
実際はしょっぱかったけど!!」
五「っ……」
ビ「あのね……五十鈴ちゃんはもうアイドルなんだよ?
ちゃんとその自覚あるの!?」
五「う……」
ビ「まん毛もこんなにばっつり残してくれちゃってさぁ!!(嬉)」
五「ひぅっ!!////」
ビ「下着をおりものとまん毛でこんなにしちゃうなんて、
アイドルにあるまじきと思って、更衣室から
アカリがわざわざ回収しといたんだよ!
むしろ感謝してほしいくらいだよっ!」
五「…………」
ビ「…………」ドキドキドキッ…
五「…………そ、そういうことだったのね……。
わざわざ悪かったわね、アカリ……」
ビ「」(๑و´д`)و
五「……アカリ? 何そのガッツポーズ」
ビ「へぁ!? な、なんでもないよ!あははははっ☆」
五「……ん? でも、それはそれとして、
ストロー持ってたのはなんだったの?」
ビ「」
五「鼻にさしたストローの先をク……///
クロッチに近付けて……///」
ビ「…………」
五「…………アカリ?」
ビ「…………えーっと……」
五「…………アンタ、まさか……
っ……ていうか、しょっぱかったって……!?」
ビ「」
☆
五「元気そうで何よりよ……」
ビ「あはは……おかげさまで……」
五「っ……ば、ばかっ……////」
ビ「っ…!」
ビ(あぁ^~五十鈴ちゃん^~)
五「……アカリ」
ビ「うん?」
五「……ごめんね、怖い思いさせちゃって……」
ビ「……信じてたし、実はそこまででもなかったよ!☆」
五「……」
ビ「むしろ、アカリとしては五十鈴ちゃんと、
……エロちゃんとロゼちゃんと、みんなで一緒に
戦えてよかったかな」
五「え……?」
ビ「……それで、本当の意味で、
何の疑いもなく仲間だって……自分の中で
思えるようになったからっ」
五「っ……アカリ……」
◇
五「――そういえば、二人は?」
ビ「ん? あぁ。
ちょっと前に、二人ともちょっと出てくる、って
出かけちゃった」
五「え……大丈夫なのそれ……」
ビ「エロちゃんはいつものことだし、
ロゼちゃんも人目にはつかないようにするって
言ってたよ☆」
五「ふ~ん……。
……そういえば、テラってあれからアンタのとこに
間借りしてたわよね?いつものことって?」
ビ「あ、んと、実はエロちゃんって
ほとんどウチにはいないんだよね」
五「え、そうなの?」
ビ「うん。なんか調整槽? ってもののパーツを
集めてるんだって」
五「……」
ビ「で、最終的に場所少し取るから
その分はまた置かせてほしいって言ってたね。
いいよ、って言っといたけど、
どんなの置くんだろうね」アハハ
五「……ふ~ん……」
◇
ビ「――え? 五十鈴ちゃんのところに?」
五「厳密には、兵舎の空き部屋ね。
まぁ、相部屋になる可能性もなくはないけど…」
ビ「う~ん……」
五「……陸奥……えぇっと……ウチの方で話し合った結果、
とりあえずは正式に招待して、事情を伺って、
ってことになったの」
ビ「……日本海軍さんが、
わざわざこんなオカルトチックな案件に……?」
五「……アンタだからもう話しちゃうけど……いい?
これはもう完全にオフレコよ?」
ビ「っ……う、うん……!」
五「……今朝方から確認してるあの異生体についてだけど、
あれはウチ……軍内、主には五十鈴たち所属の鎮守府発祥で
"悪魔"と呼称されているの」
ビ「……ま、まんまだね?」
五「そうね。で、アカリももうわかってるとは思うけど、
あれは人類に明らかな敵意を持った敵性体よ」
ビ「……」
五「五十鈴たち艦娘が普段は、
依然として人類の驚異である深海棲艦と戦っていることは
アカリも当然知ってはいると思うけど、
それとは別に、同じ海からまた新たな、
人類に対する敵性体が現れたの……」
ビ「っ……」
五「……その存在が確認されたのは、
実は本当にごく最近のことなの。
それも、五十鈴たちの鎮守府からほど近い
海を発祥に、それ以降ずっとその近海から出現報告が
相次いでる」
ビ「……そんなことが……。
海から悪魔が生まれ始めたなんて……」
五「……まぁ、ウチの上司いわく、悪魔自体は元々、
依然として地球上のその"裏側"には存在していたらしいけどね」
ビ「……そう、なんだ……」
五「今は明確に、海から現れるようになったってだけの
話らしいけど……。
とにかく現在は、私たち艦娘は、
現存の敵性体である深海棲艦と、
新敵であるその悪魔を同時に
迎撃する作戦を敢行してるってわけ。
まぁでも、まさか陸に上がってきてる個体まで
いたなんてね……。これは大問題よ……。
あるいは、あれは海からではなくて――」
ビ「……」
◇
ビ「――だから急に現れたってことに関して、
何かしらの関連性を疑ってるってこと……?」
五「そうとられても仕方がないとは思うけど……。
ウチとしては、何かしらの解決か、
それでなくとも糸口は得られるかもしれない、
っていうのが本音よ」
ビ「……」
五「……それに、その二人ともが、
ウチの上司と知り合いの可能性ってのが
また大きな問題なのよ……」
ビ「……そっか。わかったよ。
えっと……どうすればいいのかな?
アカリから二人に話すの?」
五「いえ、それは帰ってきたら五十鈴から話すわ。
それに話すのはテラの方だけっていうか……」
ビ「んえ……? あれ?ロゼちゃんは?」
五「……それで、アカリにちょっとお願いがあって……」
ビ「お願い……?」
◇
ビ「――それって、エロちゃんと入れ替わりで、
今度はロゼちゃんをうちに、ってことだよね…?」
五「……ええ……」
ビ(……)
五「……」
ビ「……ふぅ……わかったよ。深くはきかないでおくよ…」
五「あ、ありがとう、アカリ……」
ビ(……いいのかなぁー……さすがに……)