※この作品はR-18です。

SAOヒロインズ、エロ迷宮連鎖堕ち ~デスペナはドスケベ別人格インストール~   作:こーひーまめ

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《Player2 リーファ》

「全く、冗談じゃないわ……」

 

 ぼやく足取りで、血振りをした愛用の長刀を鞘に仕舞い、シルフ族の女剣士リーファは安堵の溜息を零した。

 

「道歩いてたら、いきなりボス級のエネミーがPOPするなんて……なに考えてんのよ、このダンジョン作った奴」

 

 一本道の回廊を、再び歩み始めたリーファの背後には、何とか討伐した腕が四つもあるミノタウルスの亡骸が消滅し始めている。

 

「なんでか飛行できないし、格好もこんなエロ装備になっちゃうし、バグダンジョンじゃないのココ?」

 

 武器以外の持ち込みが出来ないとは聞いていたが、まさか防具が、持ち前の巨乳がプルンプルンと動く度に暴れ、中身が零れ落ちてしまいそうになるほどのマイクロビキニに変化するとは思いもしなかった。

 

「乳首とかスジ……浮いちゃってるわよね、コレ? ALOにはこんないやらしい装備、無いって思ってたのに……」

 

 軽く指でパンツのズレを直すだけで、紐が千切れそうになるほど心許ない緑色のビキニ装備。

 こんな格好でもリーファの実力に陰りが無い事は、背後でひれ伏す敗者の存在が証明していたが、それでもマイクロビキニの破廉恥さが変わる訳ではない。

 

「まったく、シリカも自分じゃ攻略できないからーってお願いするぐらいなら、攻略情報ぐらいくれてもいいじゃない」

 

 いまALOで噂になっている隠しダンジョンの存在は、兄がリアルでもよく話していたし、自分も興味があったため、仲の良いフレンドがいつの間にか挑戦していたと言うことも驚いたが、ここに入る方法まで教えてくれた時はまさに寝耳に水であった。

 しかし、期待を抱いていた興味関心は正直なところ、もうかなり薄れてしまっている。

 

「一本道とボスエネミー以外、宝箱も何も無し……ドロップアイテムも落とさなかったし、誰も攻略できないんじゃなくて、攻略しないの間違いじゃないのコレ」

 

 そこそこ長い間、ALOをプレイしたリーファであったが、こんなに退屈で突飛なだけのダンジョンは初めてであり、悪い意味での目新しさしか、もう印象に残っていない。

 

「これお兄ちゃんが見つけてたら、絶対リアルに帰ってからもブーブー文句垂れてただろうなぁ。『プレイヤーを楽しませる工夫が足りないー』とか、『ユイが作ったほうが絶対いいマップになるー』とか」

 

 夕飯の机を囲み、箸を持ちながら饒舌にダンジョンメイキングについて語る兄の姿を想像し、クスクスと妹の口から自然と笑みが浮かび上がる。

 

「っていうか……まさかこれ、お兄ちゃんが入ったら、お兄ちゃんの装備もマイクロビキニ一丁に――って、あら?」

 

 中々に恐ろしい想像を遮るよう、一本道だけが続く退屈なマップが終わり、出口の先に広がっていたのは――

 

「何ここ……闘技場?」

 

 円形に作られた、広大な闘技場だった!

 整った砂地が敷き詰められた、古風でシンプルなコロッセオ。

 過去の時代にかつて、闘士達が命を賭けて剣を交え、大きな賑わいを見せたと言う催しを再現するかのように、ここにもしっかりと用意された観客席からは――

 

――おっ、スゲースゲー! 久しぶりの挑戦者だぜ!

――ほっほー、これは中々お目にかかれない上物では。

――……おっぱいデッカ……これで全年齢ゲームは無理があるでしょ……。

 

 新しい挑戦者に視線を浴びせ、各々好き放題に野次を飛ばす観客たちの姿が存在していた!

 

「ちょ、ひゃあ!? な、なんでこんなに人が居るのよ!?」

 

 誰も居ないと思っていたからウンザリで済んでいたビキニ姿も、衆人環視に晒されたとあらば話は別。

 反射的に胸元と股を両手で隠し、縮こまってしまうリーファ。

 

――おいおい、そんなドスケベアバターにしといて、なに今更恥ずかしがってんだよ!

――おお、良いですなぁ。瑞々しい恥じらいは、金で買った女じゃ見られませんからの。

――ヒヒッ……プリケツ突き出してるのに気づいてないし……。

「なっ、何なのよコイツ等、好き放題……最っ低!」

 

 あまりに下品な物言いに、羞恥よりも怒りが先行し、浮かんだ青筋のまま魔法をぶち込んでやろうと呪文を口ずさみかけるが、

 

(……ダンジョンがどこまで続くか分からないし、魔法は温存しといたほうが良いわよね。それに、要はアイツ等って……あー……)

 

 いきなり現れた観客の正体に、思い当たる節があるリーファは、ゲンナリしつつもフッと冷めた様子で縮こまるのを止め、堂々と闘技場の中央へ向かい始めた。

 

――おっ、見ろよ! アイツ、俺達に全部見せてくれるってよ!

――均衡の取れた、若く欲情的なプロポーション……ぐふふ、たまりませんなぁ。

――へー……やっと見世物の自覚出てきたじゃん……。

「はいはい、どーもどーも」

 

 どんどんと野次はヒートアップしていくが、ほぼ裸体を晒す少女はどこ吹く風と気にも留めない。

 たとえ、虫に裸を見られても羞恥心を抱かないように――

 

「はーーー……ほんっとうにセンス無いわね、こんな変態NPC配置する奴の気が知れないわ」

 

 NPC。つまり、人の形をしただけの、プログラムに沿って動くだけの存在など、イチイチ気に掛けるだけ時間の無駄だとリーファは悟ったのだ。

 

「冷静に考えれば、入る方法すら不確かな隠しダンジョンに、こんな大勢プレイヤーが居る訳ないじゃない。オブジェクトね、オブジェクト」

 

 デュエルシステムを用い、公共の場で戦うならまだしも、ここはダンジョン――しかも、存在すら疑われている隠し迷宮だ。

 奥に観客など居る筈がないし、仮に居たとしても、こんな大勢が詰めかけられる場所があるなら噂にならない訳が無い。

 

「で、アンタを倒せば先に進めるって感じで良いのよね?」

 

 そうリーファが確認を取ったのは、闘技場の真ん中で、ただ独り鎮座している奇妙な人型だ。

 黒曜石を磨いて造られたような艶やかな外見をしており、関節部の球体は丸見え。

 紺碧をしたガラス玉のような水晶が、一つ目のように顔面に埋め込まれていた。

 工芸品にも見える異質な風貌はどこか、美術室で飾られていたデッサン人形を、成人男性ぐらいまで大きくしたようなイメージを連想させる。

 

(小型ゴーレムって感じかな……?)

 

 ファンタジーな世界観ならばよく見かける、意思を持った石像こと、ゴーレム。

 一般的に出て来る、巨像と呼んでも刺し違えない大きさと比べると、かなり小柄ではあるがALOならば別段珍しいエネミーではない。

 

「さっさと片づけちゃいますか」

 

 こんなエリアには一秒たりとも長居したくないと、先ほどミノタウロスを調伏させた愛用の長刀を、慣れた手付きで抜き放つ。

 最後まで動かないなら、このまま斬り捨てるつもりだったが、流石にそこまでは甘くないか。

 気を引き締めるリーファの抜刀を確認したゴーレムに、スイッチが入る。

 水晶へと光が宿り、立ち上がったゴーレムが両腰に備え付けられていた二本の筒を、それぞれ両手で構え、

 

「え、それって――まさか!?」

 

 両筒の先端から飛び出した、光の刃を視認した瞬間――どこかまだ、油断があったプレイヤーの背筋に、戦慄が走り抜けた。

 

「『二刀流』のスキルッ!?」

 

 二刀流。

 文字通り両手に武器を二本手にし、変幻自在の素早い攻めを可能とする独特の構え。

 現実ならば常人離れした握力を必要とするが、ゲームのような創作では別段珍しくもない技巧であり――しかし、ことフルダイブMMORPGという界隈に精通している人間にとっては、このスキルは伝説的な畏怖の対象となり得る。

 

「二刀流を、使ってくるの……お兄ちゃんのスキルを!?」

 

 リーファの兄が、本来のゲームシステムでは有り得ない武器の二本同時使用を、血の滲むような訓練の末に実現させた必勝の構え。

 黒一色の外見も加え、二本の剣を構える姿は、彼を知るプレイヤーなら誰もがVRMMOを悪用した、数々の大事件を解決へと導いた英雄『黒の剣士』を彷彿とさせ――

 

「……うわ、久しぶり。久しぶりに、本気でカチンと来た……」

 

 それが、本物をよく見知る妹の琴線をブチギレ寸前にまで搔き乱した!

 

「こんな最低のダンジョンに、お兄ちゃんを真似した敵出してくるとか……マジあり得ないんだけど」

 

 格好いい姿形や技だけをプログラムで真似して、当人が歩んできた努力や苦悩を全否定するような人形の存在に、本気の殺意を滲ませた眼が重く座っていく……。

 長刀へと指が食い込み、巨乳を上下させて息を整え、

 

「決定……コイツだけはここで絶対に――潰すッ!!」

 

 リーファは闘技場の地を、全力で蹴り飛ばした!

 その勢いに任せ、肩に担ぎ上げた長刀を振り下ろす。

 不愉快極まりない対象を打ち砕くような、破壊力を乗せた袈裟懸け斬りだ。

 

(ちっ、流石に速いわね……!?)

 

 しかし、黒の剣士を模したゴーレムは、アッサリとリーファの踏み込みを見切り、素早く飛び下がることで死線から遠ざかってみせる。

 身体中の雌肉がたわわに弾むほど、大振りの攻撃を外した代償は威力と反比例する。

 自明の理として、引いた反動を利用して肉薄すれば、無様を晒した相手に体勢を立て直す猶予など残っている筈がなく――剣士ゴーレムも、この理に従い好機を見逃さない。

 二つの光線による刺突が、迂闊に隙を晒した間抜けを刺し貫く――

 

(――けど、なんだ。それだけか)

 

 全てが予定調和に過ぎない一連の流れに、小さくほくそ笑んだのは、攻撃を外した側であるリーファだった。

 

「隙だらけだっての」

 

 まだ地に剣の切っ先を向けたまま、放した右掌を、攻撃動作――避け様がない迂闊な隙を晒した黒の剣士モドキにかざす。

 その瞬間、シルフの魔力で編まれた6つの矢が、石像を刺し貫いた!

 

「単純すぎ。こんな見え見えのフェイントに引っかかるとか、本当にそれでお兄ちゃんのコピーのつもり?」

 

 幾つもの穴を穿たれ、仰け反って数歩後退。そのまま剣を杖にするように跪いたゴーレムを、掌から魔力をスパークさせた剣士――魔法剣士は、辛辣な侮蔑と共に見下す。

 そう、リーファの武器は真っ直ぐな剣だけでは無い。

 ALO内でも屈指の実力者である彼女は、搦め手の魔法も同等に、己の手足のように使いこなす事が出来るのだ!

 

「『黒の剣士さん』を気取るならこの程度、事前に察知するか、回避ぐらいしてのけなさいっての――不合格よ、アンタ」

 

 不愉快なだけで下らない決闘は、これで終わらせる。

 検品作業でもするかのような眼で不出来な人形を叩き壊すため、今度は小細工無しに、渾身の力を込めて長刀を振り上げた。

 

「これで、消えなさいッ!」

 

 軽くないダメージに片膝を付き、しかも片方の剣は杖にしてしまっている状態では、例え本物の黒の剣士ですらリーファの鋭い斬撃を凌ぐことは不可能だろう。

 しかし、頭に血が昇っている彼女は、とても重大な失念をしてしまっていた。

 自分で頻りに口にしていたが、この敵はあくまで黒の剣士と外見的特徴が似ているだけ。

 つまり――

 

(……え、目の色が変わっ――しまっ!!?)

 

 小型ゴーレムは、黒の剣士には出来ない、顔面の水晶から光線を放つという芸当も出来てしまうのだ!

 

「おごふッ!!?」

 

 攻撃という回避不能の隙を、飛び道具で迎撃されるという迂闊と間抜けを、今度は詰り倒した本人が晒してしまう。

 がら空きのヘソへと直撃した光線は、まるでボディブローのように重く、均衡の取れたウェストをくの字に曲げさせ、リーファは蹲るように膝を折ってしまった。

 

「か――ハッ……!!?」

 

 腹部を強打され呼吸困難に陥った口から涎が零れ、あり得ない痛みに驚愕し瞳孔が揺れ動く。

 

(な――どうしっ……こんな痛みがッ……!?)

 

 VRMMORPGでは有り得ないほど、痛烈に脳へと送られてくるダメージ。

 先に挑んだシリカと同じように、リーファもまた、全く身構えていなかった鈍痛に困惑を浮かべてしまう。

 

(マズ……い!? 早くッ、立て直さないと……!?)

 

 リアルでは剣道をやっているため、日常的に痛みには慣れているとはいえ、急所である鳩尾に貰ったダメージからは、そう簡単には立ち直れない。

 そんな悶絶したままのプレイヤーとは裏腹に、無機物の剣士ゴーレムはこの程度の損傷など実は怪我の内にも入っていないとアッサリ立ち上がり、

 

(く……っそぉ……!)

 

 獲物を見下し、立ち塞がり、桃色の光剣を逆手に持って獲物を串刺しにする構えを取る。

 リーファは動けない。勝敗は決していた。

 蹲ったまま首を垂れる姿勢で動けない敗者の姿は、さながら斬首刑にかけられる咎人。

 無様に敗北した帰結として、これから無惨に処刑される美少女シルフの末路に、観客席は最高潮の盛り上がりを見せていた……!

 

――ギャハハ、散々イキってた癖にだっせー! 雑魚すぎんだろマジで!

――ふむぅ、ま、所詮今回もこの程度ですかな。大したことありませんでしたな。

――……クヒヒ……黒の剣士っぽくしてから、全員引っかかるんだよなアレ……。

 

 奮闘に対する称賛など一切ない、唾を吐きつけるような侮辱の数々に対しても、実際なにも言い返せない生き恥を晒してしまったリーファは、ただ目尻に涙を浮かべる事しかできない。

 

(あーもー、悔しい悔しい悔しい悔しいぃぃーー! よりにもよって、こんなのに敗けるなんてぇぇぇーー!)

 

 ここまで屈辱的な敗北は産まれて初めてであり、身体がマトモに動くなら、何度も何度も地面を殴りつけていたのは間違いないほどの無念。

 しかし、それでも僅かに睨み上げた眼は、微塵も闘志を失ってはいなかった。

 

(見てなさいよぉ……! 隠しダンジョンだか何だか知らないけど、絶っっ対に戻って来てやるんだからぁぁ……!)

 

 誓うのは再戦。

 確かに今回の敗北は避けられず、軽くないデスペナルティは受けるだろうが、MMORPGはこれでゲームオーバーではない。

 たとえ一度の挑戦でクリアできなくても、万全の準備と対策を施し、何度も何度もチャレンジし続けるのが、この手のゲームの醍醐味なのだ。

 リーファもまた、次に望みを託し、今回は甘んじて身体を突き抜ける刃を受け入れる。受け入れてしまう。

 この一刀が、

 

「くッ……!?」

 

 次の機会ごと刈り取り、己の人生を惨めに終わらせる、最悪の光だと知らぬまま……!

 

「はぐぅッ……! ……えっ?」

 

 光刃が貫いたのは、マイクロビキニに食い込むほど押し込められた、豊満な右胸。

 なぜ、もっともヒットダメージが大きい急所を狙わないのか? そんな些末な疑問は――

 

「なん――オ゛ホぉッ!!?♡」

 

 右乳から走り抜けた破壊的な痺れに、懐疑的だった表情をみっともなくガンギメ、喉から絞った特大オホ声と共に吹き飛ぶことになる!

 

「お゛っお゛っお゛っ、オ゛ッホぉ~~~……!?♡ な゛っ、なに、な゛にごれぇぇ~~……!?」

 

 串刺しにされたデカパイから全神経を通じて、頭の天辺から足先まで。

 まるで体内の隅々から、皮膚を貫通して鋭利な針が飛び出したような痛みと――

 

「ま゛っ――ヤバイやばいヤバイっ、マジ、これっ、まっまっ、まら、わだヒッ!? オ゛オ゛ォ゛ッ!!?♡ オ゛ホォ~~~~~!!?♡」

 

 それすら真っ白に塗り潰す、逃げ場のない快感。

 舌を突き出して仰け反り、湿った輪郭がハッキリするほど乳首とクリトリスを勃起させる姿から、アクメに達したのは一目瞭然であった。

 リーファがド下品なメス声をあげてイったのを確認したゴーレムが、汗を弾くデカ乳から光剣を引き抜く。

 

「オ゛ひぃんっ!?♡」

 

 体内から刃が出ていくと同時に、暴れ狂う嵐のような快楽も噓のように引いていき、

 

「へっ、へひっ♡ ふー♡ へー♡ へーっ♡ へーっ♡」

 

 仰け反ったままの姿勢でグッタリと、足りない酸素を求め、荒く品のない呼吸を繰り返してしまった。

 

(な、なに、なにコレぇぇ……まさか、イ、イった……イかされた、の……私……!?)

 

 リーファの人生経験から、この甘く気怠い余韻の思い当たりを探るなら、イった後のソレが一番近い。

 しかし普段の自慰とは、比較するのもおこがましい程、先程の快楽は鮮烈であり凶悪。

 

(あ、あんなの知らな……気持ち、良すぎ……♡ あたま、バチバチすりゅ……♡ イキすぎて壊れる、私のからだっ、バラバラになるぅぅ……♡)

「ぁ、あっ……あッ!♡ へぇぇ~~……♡」

 

 数回、ビクン、ビクン♡ と悶え、解放の余韻だけで再びイった痴肉の股から、黄金の水溜まりが止めどなく広がっていく……。

 

――おーおー、VRだからって派手にマンコから漏らしやがって淫乱がよ!

――ビキニも脱がず……近頃の若い子は、節操がありませんなぁ。

――無理もないけどね……アレぶっ刺されたら、誰だろうがイキっぱなしになるし……ヒヒっ……。

(く……ぅぅ……なん……ですってぇ……!?♡)

 

 人前で壮大にぶちまけた失禁すら自覚できないほど前後不覚の状態だったが、観客の一人が呟いたネタばらしは、理性と考察を叩き起こすには充分すぎる衝撃だった。

 

(まさか……ウソでしょ……あの剣、剣で刺されたら……イかされるっていうの……!?)

 

 あまりに初見殺しであり、女殺しであり、何よりあり得ない。

 

(じょ、冗談でしょ……!? そんなもんALOに、絶対実装される訳ないじゃない……!?)

 

 ALOはセンシティブな要素が少ない、至って健全なゲームだ。

 たとえエネミー専用の装備だったとしても、こんな女性を嬲るような下品で変態的な要素など登場させるわけがない。

 しかし、この現状を理解できていないのは鈍いお前だけだと嘲るように、観客席からは嘲弄の声が聞こえてくる……。

 

――ぷぷっ……オイ見ろよ、あの間抜け面。絶対に分かってねぇぜ?

――怖いですなぁ、ゲーム脳と言うのでしょう? ゲームと現実の区別がつかなくなるという、アレ。

――……まあ、流石にそろそろ気付くんじゃない? あの引退確定のオホイキアクメ、録画撮ったから、ヒヒっ……今更遅いけど……。

(な……なに、何なのよ、コイツ等…………!?)

 

 明らかにNPCとして異質な、観客共の言動。

 リーファは、この怖気を知っている。

 リアルでもゲームでも、発育の良い自分を性欲の捌け口としてしか見てない、気色悪いあの視線。

 アレをまるで隠そうともせず――いや、完全に隔離された場所だからこそ、隠す必要がなく、自分の痴態を見世物にして愉しんでいるのだとしたら……、

 

「……ぁ、うそ……ひッ!? いやっ、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!? 見ないで、見ないでぇぇぇぇ!!?」

 

 雌としての本能が、作り物では到底出せない、本物の雄の獣欲を感じ取った瞬間、リーファの喉奥からあられもない悲鳴が絞り出され、会場のボルテージは最高潮に達した!

 

「最低最低最低ッ! どうして、どうしてALOにこんなエリアがあるのよぉぉぉぉ!?」

 

 もはや剣など握っていられない。

 ほぼ全裸と差異ない生唾モノなムチムチデカパイを腕で押し込み、漏らしたばかりの陰部を隠して、怯え竦むように縮こまる。

 そこに、天空を駆け優雅に剣を振るうシルフの姿は微塵もなく――

 

「見な、み、そうよ見てなさいアンタ達! 通報よ通報! こんなエリアのこと、絶対に運営に通報して、アンタ達なんか全員BANしアぎゃひ!?」

 

 顔面を足蹴にされ、闘技場の地を無様に転がる、非力で無力なレイプ秒読みメス穴の姿があった……!

 

「ひ、ひぃぃぃ!?」

 

 一歩、また一歩。無機物であるのに、まるで獲物の恐怖心を煽るように、恥辱の二刀を携えたゴーレムがにじり寄ってくる。

 

「ま、待って! 待ってよ!? 私の負け、負けで良いから待って!? お願い、ここじゃないエリアなら幾らでも相手してあげるから、その武器使うの止めてぇぇ!?」

 

 立ち上がれず、腕だけで尻を引きずるように逃げながら命乞いする情けなさ過ぎる姿に、観客席からは大爆笑の渦が巻き起こるが、当人は必死で気に掛ける余裕などない。

 

(そ、そうだ! ログアウト、ログアウトしちゃえば……!?)

 

 そんな彼女の脳内で閃いたのは、ゲーマーの禁じ手とも言える所業だった。

 たとえどれ程異常でも、ネットゲームである以上は、回線を切ってやればダイブしている意識は現実に帰らざる得なくなる。

 形勢が不利になったらリアルに逃げ帰るなど、今まで散々意気地なし根性無しだと唾棄してきた行いであるが、このような場所で形振りなどもう構っては居られない。

 縋りつくように、中空にメニュー画面を出現させる。

 

(ログアウト、ログアウトログアウトログアウトログアウト………!!!)

 

 仰向けで逃げ惑いながら震える指で、毎日やってきたログアウトの手続きボタンを探すリーファ。

 その姿は奇しくもフルダイブMMOの歴史に深い爪痕を残す、とある大虐殺事件が勃発した際に、数多のプレイヤーが見せた反応と同じであり、

 

「……………は? なんで、無いの……?」

 

 そして、かつてあった悲劇をなぞるように、全くおなじ絶望に突き落とされた……。

 

「ぇ……そんな、じゃあ……こんなとこ……私……?」

 

 確定した己の末路を悟りながらも、認める訳にはいかない頭が、打ちのめされたような衝撃と共に真っ白にフリーズし、

 

「お兄ちゃ――んぎょお!!?♡」

 

 子宮から走る、感傷を脳ごとズタズタに引き裂くような、より戻れない白濁に染め上げられていく……!

 

「お゛っ……お゛っほおぉぉ~~~~~~……♡♡」

 

 下腹部から子宮に突き入れられた光刃にイかされ、再び雌の本能丸出しの、ケダモノ低音オホ声を上げつつも、リーファはキュッと股を閉じて抵抗を示す。

 

「ぅ……ぅお゛お゛……イ、イかない……イかないんだからぁ……♡ イキさえ、しなければ、こんな、こんなのぉぉぉ……!♡」

 

 実際はもうイっているし、イかなかったところで何かが別段変わる訳ではないが、変態共の思い通りになるのだけは避けてやると、気力を振り絞る。

 

「ふぐぅ~♡ う゛ッ♡ お゛、んおぉぉ~~……♡ 子宮ハネる、赤ちゃんの部屋ビクビクするぅぅ♡ ほぉぉ~~……♡」

 

 その努力が、ALO内に多数のファンを抱えるほど愛らしい井出達を、涎や鼻水を垂らしながら不細工に気張らせ、恥肉がたっぷり乗った身を艶めかしくヒク、ヒク♡ と捩らせる結果になり、連中に最高のオナネタを提供していることに気付かずに……。

 

「お゛おぉぉお!?♡ グリグリっ、それグリグリするのやめでぇぇ!!♡」

 

 光刃の正体は性感の電気信号であり、それをアミュスフィア越しに絶え間なく流されているリーファは、直接脳を犯されているに等しい。

 防御法などなく、そもそもが全て無駄な努力だと知っている観客達は、腰をヘコヘコと浮かせ始めた敗者のチン媚び踊りに満悦する。

 

「んふぅぅ!♡ イ、イキっ♡ イかない、イっ、イギっ、お゛っ、んお゛っ――こんなっ、程度でぇぇぇ!!♡」

 

 遠目にでも分かるほど股をマン汁で濡らしながらも、決してはしたなく開くような真似はせず、尚も首をブンブンと降り、徹底抗戦を続けるリーファの精神力は、卓越したモノがあった。

 

――おおー、なかなか耐えるじゃねぇか。

――確かに。前回のネコミミ族でしたかな? ほら、金髪で色黒の。彼女はこの時点で、もう壊れましたからなぁ。

(こ、コイツ等、他の子にも、こんな事して……!? じゃ、じゃあシリカも……!?)

 

 恐らく中年らしき男が口にしているのは、ケットシー族のこと。

 先にこのダンジョンに入った筈のシリカとは外見的特徴が一致しないが、こんな趣向を凝らすような場所に潜り込んで無事に済んだとは到底思えない。

 

(なんで教えてくれなかったのよ……!? あんな、平然な顔して……!?)

 

 しかし、最後にリアルで会った彼女は、さも平常通りといった様子で、嬉々として情報を寄越してきた。

普段の彼女ならば、いや、マトモな神経をしている女性ならば、このような所を紹介する筈がない。

 

「まじゃかっ、そんにゃ……♡ また、えーえるおーで、じけん、が……♡」

 

 つまりコレは再びALOを、VRMMOを揺るがす大事件が起こり、自分もシリカも巻き込まれてしまったのだと察するには充分な証拠。

 

(お兄ちゃんや、アスナさんに……伝え、なきゃ……!)

 

 あの二人ならば、あの二人ならばきっと、この悪意の牙城を打ち崩してくれる。

 自分が伝えれば、英雄は必ず来てくれると、確信と信頼がリーファへと更なる力を授ける。

 

「まげ、に゛ゃ……まげにゃい゛い゛ぃぃぃ♡ しっ、しっ、子宮ズプズプになんか♡ 負けるもんかぁぁぁぁ!!♡」

 

 光が子宮に突き刺さったまま、振り絞った最後の気力で上半身を起こし、愚かにも投げ捨ててしまった剣へと手を伸ばす。

 ジリ、ジリと子宮が焼け付きそうな疼きを堪えながら、何度か空を切った手が――まるで天国に垂らされた蜘蛛の糸を掴むが如く、柄を確かに握りしめた。

 

「や、やった……! これ」

――……ま、どれだけ頑張っても、二本目には耐えられる訳ないんだけどね……ヒヒッ……♪

「で! ……ぇ――デピッッッ!!?×☆」

 

 その瞬間、トス……と軽い音を立て、体内へと埋め込まれた二本目の絶頂セイバー。

 

「ピッ、ピッ、オピっ、ピギッギヒギッ!!?×☆」

 

 プシッ♡ プシッ♡ と、まるで出血代わりにマンコから潮が鉄砲水のように、断続的に噴き出し、上向いた眼球が一点に向けられる。

 

「あっ……あ゛っ、ア゛っア゛ア゛ア゛!!?」

 

 二本目の光刃が突き立てられた先――

 

「ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアァァァァ~~~~~~~~~~~~!!?♡☆× イッグウウゥウウゥゥゥ~~~~~~~~~~!!!♡♡」

 

 額――さらにその奥に眠る、脳味噌へと直接流される快楽電流に、リーファは野太く無惨な、女として最後の断末魔を上げた……!

 

「オ゛オオ゛オオォォ~~~~!!?♡♡ イグイグイグッ、イグぅぅぅ~~~~!!?♡ イッグゥウウゥゥ~~~~~~~~!!?♡♡ イグッ、イグッ、イッグ、イグェ、エ゛っ、オ゛エ゛ぇぇぇ~~~~~~!?!?♡×♪ イグゥゥ~~~~……!?♡」

 

 頭の中へと直接送られるアクメ信号は、途絶えることなく絶頂を頭に流し込み、対象を何度も何度も何度も、生物学的な限界を超えてイキ狂わせる。

 どれだけ気を強く持っても銃で撃たれれば死ぬのと同じように、この狂悦は最早、人体が受けきれる快楽から大きく逸脱していた。

 もはや、意思が強かろうが希望が残っていようが関係はない。

 

「イグ~~~イグゥ~~~~!?♡☆♡ まらイグっ、ずっどイグッ!?☆♡ イグイッ、どま、どまっでイギ狂うッ、狂う狂うぐりゅうぅぅ~~~~~!!?♡♡ あだまグチャグチャになり゛ゅの、オ゛っ、ホッ♪ オ゛ホオ゛ォォ~~~~~~~~!!☆♡×」

 

 あれだけ頑なに護っていた貞操など、何の役にも立たないと剣ごと放り投げ、一秒でも早くこの絶頂から逃れなければと手足を出鱈目にバタつかせる。

 脳から全身を灼かれる生命の危機に、決死の抵抗を試みた結果、マイクロビキニから零れた勃起デカパイがバルン♡ バルン♡ と淫らに振り回され、紐が千切れ、足も開きまくって露になった濡れマンが、挿入口を何度もパクパク♡ と物欲しげに開いたまま。

 

「ひ~♡ ひぃ~!♡ んッぎヒいいぃぃぃ~~~~~~!?♡ イグのイヤぁぁ!?× もうイヤあ゛ぁぁぁ!!♡ なんでもずるがら許じ、いひぃ♡♪ イグのユルじでぇぇぇ!!?☆×」

 

 頭と子宮に光剣が刺さったまま、マジ逝き寸前の顔面崩壊アクメを晒し、末期の虫のようによがり狂う痴態を大観衆の前で披露してしまったリーファ。

 まだ十分と経過していないのに、一生分以上の快楽を味合わされ、本人にとっては永遠に続くとも思われたイキ地獄は、

 

「へひぃんっ!?♡」

 

 唐突に光が消え、引き抜かれた子宮の方の光剣を、

 

「ほおぉ!!?♡」

 

 今度はそのまま、膣に捻じ込まれるという形で、クライマックスを迎えようとしていた!

 

「へっ?♡ へっ、えっ、へっ♡ うそ、ウソうそウソ、そっち?♡ そっちから出すの?♡ そ、そっちから、けん、出したら……?♡」

 

 電源を切り、まるでディルドのようにヌプっ♡ とマンコに挿入った今は只の筒だが、ここから光刃が飛び出せばどうなるか?

 

「お、オマンコから、突き抜ける……♡ お腹とか、胸とか全部通って、頭っ♡ 頭まで、ぶち抜かれる?♡ へっ、へひっ、ヒ、ヒっ……!?♡」

 

 あのサーベルで全身串刺しにされるという結末が何を意味するかなど、頭が溶け切った今のリーファですら想像に容易かった!

 

「ひいいぃぃ~~~~~~~!!? ごめんなさいごめんなさいゴメンナサイ!♡ もう通報じないっ、運営にも言わないがらっ、お兄ちゃんにもここ言わないから!♡ ゾレ無理ッ、絶対じぬっ!♡ たずげでっ、お願いだからだじゅげでぇぇぇぇぇ~~~~!!!」

 

 泣き叫びながら小便を漏らし、正義やプライドも捨て、ただ己の放免と生存だけを願った、大絶叫の命乞い。

 闘技場に満遍なく響き渡ったリーファ渾身の無様痴態は、

 

――あー、嗤った嗤った。腹痛て~……ふぅ、さってリアル帰って真面目に仕事でもすっかぁ。

――いやぁ、今回も中々のショーでしたなぁ。次回はどんな娘が来てくれるのか、今からたまらんわい。

――……お、スッゲ。結構有名なメス豚だったんだ、動画の再生数ヤッバ……バズりまくり……。

「――……え? なっ、なんで、どこ、どこイグのっ、ねぇ!?♡」

 

 まるで終わった退屈な映画のエンドロールのように、誰からも顧みられることなく無視され、満員だった客席から一人、また一人と人影が消えていく……。

 

「なんでぇ゛ぇ゛ぇぇぇ~~~~!!!♡ イがないでっ、何処にもイがないでっ!♡ ごれ止めでっ、オマンコからこれ抜いでっ!?♡ 誰でも良いがら助げでぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~!!!!♡」

 

 あれだけ軽蔑し、忌避し、消えればいいと思っていた連中に、最後の最後まで助けを求めながら――

 

 

「イ゛ヤイヤイ゛ヤ゛ア゛ァァァァ~~~――ア゛ピッッ!♡×☆♪」

 

 

 リーファの頭頂から、桃色の光が、勢い良く飛び出した……。

 

「ピ!!? ピギッ!!♪ べピッッッ!☆♡♪」

 

 子宮を、胸を、喉を経由して、下から突き上がり、脳天に刺さった二本目のサーベル。

 一本目ですら後遺症が残りかねない絶頂信号を、二倍に増幅された生贄の唇からは、最早、意味のある単語が出て来ることは無い。

 

「ヒッ♡♡☆ ヒッヒッヒッヒッヒッ!?♡♡♪ ふっ、ふごっ、ごっ、ふごごっ……♡♡♡」

 

 残ったのは己の脳味噌から、白く赤い染みが滲んで広がっていくような感覚だけ。

 マジ逝き確定の強烈アクメ顔を晒して、壊れた頭のままガニ股をヘココッ♡ と浮かび上がらせデカ乳と共に振り回す。

 最後に、メス豚そのものと言った鳴声を鳴らして鼻を伸ばしながら……、

 

「ぶゴッッ…………――♡」

 

 リーファは、ガクン、と糸が千切れた人形のように、呆気なく崩れ落ちた……。

 

「………♡ …………♡♡」

 

 剣士ゴーレムが無感動にサーベルを二本とも引き抜いても、眼球を裏返し、口をポカンと開いた昇天アヘ顔のまま、轢かれたカエルのように腕と股をおっ広げるシルフ肉は、痙攣を繰り返しもう動かない。

 最後の仕上げとしてゴーレムは、メス肉にはもう不要の長刀を地面から拾い上げる。

 そして、

 

「グェ…………―――――♡」

 

 首筋へと降り抜かれた一閃によってHPが0となり、『リーファ』の冒険はここで、永遠に幕を閉じた……。

 

 

 ――HP0……Player ID『リーファ』……GAME OVER――

 ――……プレイヤーには、デスペナルティが与えられます……――

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