「おまえ気に入ったぜ!」 酒場で意気投合した冒険者からアーティファクト(付け耳)を貰ったので獣人の村へ行こうと思う 作:Rオウ
「よいしょ」
ボクは今、街道から少し離れて草原の中で芋を掘っている。
跳ねている最中に芋の自生地を見つけたんだ。
周りの雑草をざっと刈り込んで、芋の周囲の地面をゆっくりと掘り起こしていく。
ボク一人で持てる量なんてたかが知れてるから必要以上に採らないようする。
北へ旅をしている間に芋の自生地が都合よく見つかることにちょっと違和感があったんだけど今はもう確信している。
これって街道沿いに芋が偶然自生していたとかじゃなかったんだ。
きっとずっと昔に行商人とか、獣人族の誰かが街道沿いで良さそうな土地に芋を植えて行ったんだな。
極端な話、1個の芋を植えて放っておくだけで運が良ければ10年後、100年後には結構な広さの芋の自生地になってるわけだ。
誰か知らないけど、気が長くて頭が良い人がいたもんだ。
ボクのこの想像が正しいなら、必要な分だけ掘って残った芋が痛まないようにしないとな。
そして豊穣神様に感謝を捧げておこう。
──
掘り起こした芋に付いた土を払って背負袋に入れていると、ふと何かが気になって空を見上げた。
あ、
そうか、あれが
へーっ……本物の
青空に浮かぶ雲に交じり、下から見ると若干白っぽくて……あれは目が良くないと気付けないな。
思い出すなぁ。
村の収穫祭には旅の吟遊詩人がやってきて、子供たちに絵を見せながら英雄譚を唄ってくれるんだけど、子供たちに一番人気のある英雄譚では旅の途中で英雄が
その盛り上がるシーンで子供たちに見せられるのが迫力満点の
そして襲い掛かってくる
ボクもそのシーン好きだったなぁ。
なにしろ、
そんな危険な魔獣を英雄はたった一人で撃退するんだもん。子供だったボクも大興奮さ。
そして吟遊詩人は
「おお、なんということか。翼を広げて天空を舞う飛竜よ。汝がその恐ろしき爪が。汝がその凶悪な牙が。地上にいる英雄を獲物と定めてしまったのだ」
リュートを掻き鳴らす速さを徐々に上げていき緊迫感を演出する吟遊詩人さん。
ワクワクする子供たち。
「おお見よ! 片翼を跳ねあげ天空より斜めに飛来する禍の主たるその姿。睥睨する空の王者が咆哮を上げ一気に急降下を始めたのだ!」
そう、ちょうどあんな風に。
本当に羽を畳み気味にして、
すごいな。
みるみる近づいてくる。
「…………」
おわぁああああああっ!?!?
逃げろ逃げろ逃げろ!!
草原から街道まで一息に跳び越えて、低く速く全力で跳躍し続ける。
あああぁあああああぁああああっ!!!!
付いて来るうぅぅううううう!!!!
来ないでぇぇええええっ!!!!
そうかぁっ!
芋が畑みたいに自生してたら、猪とかそういうのが集まって来るよな?
そしたらそれを狙って捕食者も集まるよなぁっ!!
例えば狼とか
頭が良い人ぉ!
なんてことしてくれるんだっ!
超危険地帯になっちゃってるじゃないかっ!
内心で絶叫しながら街道沿いに全速力で跳ねて跳ねて跳ねまくる。
そぉいっ!!
一直線に跳躍していたのを急遽直角に右に飛び跳ねる。
ボクがついさっきまで跳ねていたところを
ガチンガチンとボクを掴み損ねた爪を鳴らしながら。
死ぬっ!
死んでしまうっ!
ボクを掴み損ねた
うわ、また来た!?
翼を少し畳み、落下で加速しつつ、斜め上空からボクに向かって再び襲い掛かってきた。
ぬぉおおおおおおっ!!!
もう一度低く跳躍し全力で加速し続ける。
跳ねる度に街道の地面を抉って土埃を上げ、前へ前へと跳び出し加速して人族ではあり得ない速度で駆けて行ってるはずなのに
振り返ると速度が落ちて捕まってしまう。
耳を澄ませて音を聞くんだ。
襲われる直前で左右どっちかに跳ねて躱すしかない。
それまでは一心不乱に跳ねるんだ。
街道の土をボクの靴が弾いて飛ばす。
ボクの後ろには土煙が上がる。
高く跳んだ瞬間ボクは終わりだ。
低く低く、ただひたすら前に跳び続ける。
それでも
瞬間、翼の音が変わった。
んんっ?
──右だ
ならボクは左へ、いや右だっ!
そしてまるで悔しそう爪を鳴らし再度上空へ舞い戻っていく。
今、フェイント入れた!?
騙されて左へ跳んでたら鷲掴みされてた!
ああああああっ!?
うっそだろ、コイツそんなに賢いのか!?
◇◇◇◇◇◇
「なんてしつこいんだ!!」
右か左の二択で連続して正解を選び続ける自分の幸運よりも先に、体力がもう尽きそうだ。
「ガハッ カハッ!!」
胸が焼けそうに痛い。
空気が全然足りない。
全力跳躍をこんなに長く続けられるとは自分でも思ってなかったけど、もう限界だ。
ああああぁあああっ!
跳躍したつもりなのに、全く跳べずに前につんのめって倒れてしまった。
地面で胸を打って息が詰まる。
「ぐふっ!」
足に急に力が入らなくなった。
限界なのか。
こんなところでボクは死ぬのか。
ウサ耳族の村を出発する時に抱きしめたユリちゃんの笑顔が急に脳裏に浮かんだ。
ダメだ!
ここで死んだらボクを待っている大勢の搾り妻はどうなるんだ?
ほんの微かに膨らみ始めたばかりのユリちゃんのちっぱいは誰が揉んであげられるんだ?
乳輪の周りだけ膨らんで堅さの残る小さな小さな尖った乳首を吸ってマッサージしてあげられるのはボクしかいないんだぞ。
ヒマリちゃんの寂しそうにしてるお口だってだってそうだ。
ボクのおちんちんを舐めて吸って
リサちゃんの
彼女の
腰を小刻みに上下させてボクのおちんちんで体の奥を捏ねて子種をおねだりするのが得意な彼女は、ボクのおちんちんを二度と搾れなくなるなんて思ってもいないはず。
「くっ」
……ボクを待っている搾り妻たちの
ボクのおちんちんがムクムクと力強く勃ち上がり始めた。
そうだとも、諦めるにはまだ早いよな。
息子に教えられるとはこのことか。
ボクはこの降って湧いたような力を……だけど最後の灯火のような力をかき集めて足首に、太ももに、腰に、腕に注ぎ込んだ。
はは……少しは動けそうじゃないか。
……あ?
吹っ切れたせいか腰に佩いたままだった山刀のことを今になって思い出した。
慌てすぎだろ、ボク。
自分の頭の悪さに笑いそうになる。
じゃあやることは決まったな。
また逃げてもすぐに限界は来る。そしてそうなれば本当にお終いだ。
でも
反撃のチャンスはきっと一回こっきりだ。
やってやるか。
やれなきゃ喰われて死ぬんだ。
ボクは山刀に手をかけているのを見られないように
疲労困憊してふらついているように見せかける。
大丈夫だ。
偶然だけど、
あとは村長が業物といったこの山刀を信じてやるだけだ。
街道の真ん中でフラフラしながら立っているボクの正面から
翼をめいいっぱい広げた
少しでも掠ってたらボクなんか吹き飛ばされて死んでたな。
よく今まで躱してこれたもんだ。
ボクにもう逃げる力が残ってないと見切ったのか、堅い鱗に覆われた
そして太くて強靭な後ろ肢の爪をボクに向けて襲い掛かってきた。
「キィエエエエエエエ!!」
思わず身が縮まりそうになる。
だけど怯えてなんてやるもんかっ!
「何がコケェエエエエエだよ! 農家舐めんな、絞めてくれるわっ! この鶏野郎ぉ!」
首の後ろがジリジリと泡立つように疼く。
死んでたまるかと両足に力を込める。
跳ねろよ、ボクの脚!
「おらぁあああっ!」
踏み込みと同時に山刀を抜き放ち、空に向かって跳躍する。
縦に回転するボクの視界には驚いたような顔の
よしっ、上を取った!
タイミングもあってる!!
回転の力を切り裂く力に変えるんだ!
「喰らえぇっ!!」
蒼黒く光る鱗に音もなく刃が沈みこんで行く!
いける!
「あっ!」
横から跳ね上がってきた翼に強打されてボクの体が草原に向かって弾き飛ばされる。
「ぐはっ!」
まるで左半身が大岩で殴りつけられたみたいで口から勝手に悲鳴が漏れる。
左肩に一瞬灼けるような痛みが走った後、左腕の感覚が無くなった。
むしろ今は左肩の周りが痛い。
痛すぎる。
天と地が目まぐるしく入れ替わる。
弾き飛ばされたボクの体が空中をぐるぐると縦に横に回転しているんだ。
回転する視界の中、地面が近づいてきた。
まずい、まずい、まずい!
なんとか受け身を取るんだ。
くそっ!
動かないっ!
左手は一体どうなってるんだ!?
右手に持っていた山刀を手放した。
持っているわけにはいかない。
もう地面はそこまで来ているんだ。
ドンッ!!
「ぐはっ!!」
為すすべもなく腰から地面に激突して、一度弾んでからもう一度地面に叩きつけられた。
地面と空が交互に現れる視界の隅に腕と足が着地の衝撃でデタラメに動き回るのが見えた。
右の腰に激痛が走る。
右足にもだ。
体中がバラバラになるような衝撃と痛みが襲いかかってきて、何もできずその勢いのまま地面の上を弾むように転がっていく。
草と石混じりの地面の上を転がりながら足や腕がおかしな方向に捻れ、全身の骨が軋んで悲鳴を上げる。
ようやく転がるのが止まり……地面の上で横たわったまま体が動かせない。
視界がぐらぐらと揺れて霞み、ガンガンと耳鳴りがする。
体中が痛い。
痛い、とにかく痛い。
痛すぎて気を失うこともできない。
ボクを体当たりで吹き飛ばした
翼を広げ爪を開き仕留め終わった獲物を捕まえるためにゆっくりと滑空してくる。
ち、ちきしょう……
ボッ!
ボクの右横を燃える炎の塊が空気を切り裂き突き抜けていった。
え?
蹄鉄が地面を穿つ音が唐突に鳴り響き、ボクの横を馬に乗った騎士たちが駆け抜けて行く。
そしてまるでボクを守るように前方で急停止する。
な、なんだ!?
霞む目を凝らすと、騎士たちの鎧に見覚えがあった。
街道を北進していたあの騎士団だ。
白銀の鎧を纏った騎士団の先頭にいる人が上空を舞う
「総員、半月陣を取れ!」
「はっ!」
号令と共にボクを中心に半円上に騎士と騎馬が一糸乱れず位置を変える。ボクの前に人馬が半円状に展開し全員が飛竜を見上げている。
いや、一瞬だけ先頭の騎士と目が合ったような気がする。
「
「はっ!」
ボクの周囲にいた5人の騎士が右手を中空に伸ばし術式の詠唱を始めた。
白銀の鎧に籠手だけが黒い騎士たちの右手に次々と光の魔法陣が浮かび上がっていく。
「
「はっ!」
半円陣形の両翼に位置していた10名の騎士が盾を構えた。
なんだろう?
あれは……湯気?
10名の騎士から何か湯気のようなものが立ち上っているのが見えた。
「やれっ!
先頭の指揮官が叫ぶと、上空を飛びまわっていた
……なんだ、あれ?
次の瞬間、盾を手にした両翼の騎士たちが裂帛の気合とともに一斉に前方へ叩きつける動作を繰り出した。
同時に
まるで金属同士が強くぶつかりあったような衝突音が上空から辺り一面に鳴り響き、頭部を、翼を、尻尾を激しく殴打された
信じれない光景にボクが呆気に取られていると先頭の指揮官が再び叫んだ。
「
五つの魔法陣が閃光を放ち、焔で作られた槍が魔法陣の中央から飛び出した。
焔の槍が前方に向かって続けざまに放たれる。
直進した焔の槍が弧を描いて天空へ向かって上昇する。
そして落下してくる
落下中の
「総員、
指揮官の清冽ともいえる掛け声が響き渡り、半円陣形で騎乗する騎士全員から熱風のごとき揺らめきが噴き出した。
手のひらから溢れ出る光が突撃槍を形作り、突撃体勢を取る騎士たちの右手から長く長く伸びていく。
ボクの周りにいる騎士たちが光の突撃槍を構え終えた時、前方で
盾で打ちすえられ、焔の投槍に翼を焼かれた
信じられない。
あんなに強そうだった魔獣があっという間に瀕死になっているのだ。
「突撃! 私に続けぇ!!」
ボクの周りにいた騎士が、騎馬で突進していく指揮官に遅れまいと突撃していく。
騎士の一団が突撃槍を構え土埃を上げながら飛竜に向かって突撃を始めると、地面に墜ちた
次の瞬間、
「ちがう、威嚇じゃない。あれは……」
英雄譚に唄われる
先頭の指揮官より一馬身遅れて疾走する騎士が叫ぶ。
「姫様!
「構わん! 私が弾く!!」
やっぱり
詩人が唄う物語ではない本物の
割れ鐘のような音が臨界に向かって次第に高まっていく中、先頭の騎士はお構いなしに突っこんでいく。
すごい!
先頭の騎士が疾走し揺れる馬上で体を起こし、光の
「
指揮官の叫びと共に突き出された光の
ギャギギィッと金属が擦れるような轟音と共に光の突撃槍が先端から砕け散っていく。
だけど砕けた光の破片がその勢いのまま
光の奔流によって斜めに逸らされた雷と暴風の
目の前で繰り広げられる英雄譚のような光景にボクは痛みを忘れて食い入るように見入ってしまう。
光の槍が
ボクにも分かってしまう。
最早
必殺の
いや、むしろ
最後尾の騎士が持つ光の突撃槍が
「…………」
騎士たちの突撃が終わった後、残っていたのは体中を穴だらけにされて息絶えた
騎士を乗せた騎馬が草原で大きく円を描き
馬上の騎士たちには先ほどまでの緊張感はもう残っていない。緩んだ雰囲気があたりに漂っている。
「は、はは……助かった、の、か……」
地面に寝転がったまま起き上がれもしないボクの心に安堵が拡がって急速に心が緩んでいく。
ついさっきまで死ぬ寸前まで追い込まれていたんだ。
ボクの瞼がボクの意思に反してゆっくりと閉じていく。
安心したせいか、目を開けているのも難しいんだ。
あれ?
誰かがボクに駆け寄ってきている。
でもごめんよ、もう本当に限界なんだ。
ふわりとした柔らかいものに包まれた感触を最期にボクの意識は途切れた。
◇◇◇◇◇◇
「あら、気が付きましたね」
「あれ?」
「安心してください。もう安全ですよ」
ボクの顔を変わった服を着たお姉さんが覗き込んでいた。
ボクより少し年上かな? 10代半ばくらいに見える。
少し吊り目がちで大きな金色の眼がすごく綺麗で惹きこまれそうになる。
慌てて視線を逸らすと、お姉さんの頭の上に三角形の大きな耳が付いててふさふさの耳毛が生えているのが見えた。
肩までの短めの金髪がさらさらと揺れてなんだか匂いを嗅いでみたくなる。
このお姉さんに膝枕されてるのか。
後頭部に感じるぷりぷりの太ももの感触がやたら心地良い。
下から見上げる二つの大きな頂きも眼に幸せを届けてくれている。
眼福。至福。うん、大きなおっぱいは心を豊かにしてくれる。
実際、ウサ耳族の村でボクの心は大いに満たされていた。
だけどあれから一ヶ月近くが経とうとしているのだ。
おっぱい成分の補給が必要なのではないだろうか?
……違う、正気に返れ自分。
何か、簡易の寝台のようなものにボクは寝かされているのか。
それはそれでいいけど、ボクのほっぺたをしきりに撫でてきてるこのお姉さんは一体誰だ?
うっとりとした目でボクを見つめ続けるこの獣人の綺麗なお姉さんはどこから出てきたんだ?
「あの……お姉さんはどちら様でしょうか?」
「あら? 忘れてしまったんですか? 私は妖狐族の杏珠ですよ? 貴方の妻じゃないですか♥」
「は?」
お姉さんがボクの妻?
あれ? そうだったっけ?
「忘れるなんて酷いですわ♥」
え?
え?
えっ?
「い、いや……こんなきれいな人を忘れるわけないです。ボ、ボクのお嫁さん…………だったかな?」
うん、なんかそんな気がしてきた。
多分今は記憶が混乱して思い出せないだけなんだ。
「そうですよ~♥ 杏珠はボクのお嫁さん。はい、復唱して♥」
「杏珠はボクのお嫁さん?」
ボクが復唱すると、杏珠さんは赤く染まった頬に両手を当てて嬉しそうにする。
「もう一度♥」
ボクを見つめる金色の眼が凄く綺麗で惹き込まれてしまう。
縦に長い瞳孔がゆっくりと横に広がって……ボクを……
「……杏珠はボクのお嫁さん」
「はい、よくできました♥」
はふーと満足げなため息をついて体をくねくねする杏珠さん。
杏珠さんが体をくねらせる度にボクの頭上で大きくて魅力的な塊がぷるるんと揺れる。
うん、間違いない。杏珠はボクのお嫁さんだ。
なんで忘れていたんだろう?
「案内人、
ガシャッガシャッと金属音を響かせて一人の騎士がボクの方に近づいてきた。
「このような姿で失礼します、閣下。私はクメール王国近衛騎士団の副団長を務めております、ヘレナ・ナリスバーヤと申します」
そう言ってボクに声を掛けてきたのは金髪を短く切りそろえて、整った顔立ちをしている年の頃十代後半くらいの女騎士さんだった。
鎧を脱いでいる最中だったのか、肩当てと下半身の鎧は装備したままで胸部の鎧は外してしまっている。
大きい。
すごく大きい。
……いや普通かもしれない。
ウサ耳族基準であれば。
しかし、これは。
鎧の下に着込んでいる
側胸部から乳房の形状に沿って大きな胸がより大きく見えるように模様が描かれていて、乳房の形が極端に強調されている。
乳房下部からお椀のようなカーブに……違う、『
鎧の下ってこんな風になっているのか。
たゆんと垂れそうで垂れていない、零れ落ちそうでその実上から吊っているのではと思える完璧なフォーム。
乳首を摘んだら怒られるだろうか?
だってあの模様は摘めって言ってるようなものだよね?
ウサ耳族の女性のようにモロ出ししてばるるんと揺れるのもとても良いものだったけど、着衣のまま乳房がデコレーションされるのも別種のエロさがあると気づかされてしまった。
これが「世界の広さを知る」という感覚なのか。
布の上に浮き出た乳首の尖りから目が離せない。
黒と赤の模様が乳首に巻き付くように蠢いて乳房の輪郭も微妙に、そして不自然に形状を変え続けている。
あれ?
動いてる?
見つめていると模様が確かに動いている。
ただの模様じゃない?
え、術式なの?
ぎゅっ!
ほっぺたがおもいっきり
痛いんですけど。
視線をヘレナさんのおっぱいから外して杏珠さんに向けるとふくれっ面をしていた。
……ごめんなさい。